JPH1183043A - 温水床暖房装置の試験方法 - Google Patents

温水床暖房装置の試験方法

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JPH1183043A
JPH1183043A JP9239465A JP23946597A JPH1183043A JP H1183043 A JPH1183043 A JP H1183043A JP 9239465 A JP9239465 A JP 9239465A JP 23946597 A JP23946597 A JP 23946597A JP H1183043 A JPH1183043 A JP H1183043A
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hot water
unit
temperature
floor heating
floor
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JP9239465A
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Tetsushi Eguchi
徹志 江口
Yukio En
幸生 鳶
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水を用いて暖房を行うための温水ユニット
に床暖房ユニットが接続された温水床暖房装置の動作試
験の簡略化を図る。 【解決手段】 温水エアコン10の温水ユニットに接続
された床暖房ユニット210の動作試験を行うときに
は、マット212上に温度センサを備えたリモコンスイ
ッチ130を置いて行う。マットが設けられた床面の温
度は、リモコンスイッチによって測定されると室内機1
2の室内ユニットへ送出される。室内ユニットのマイコ
ンは、経過時間とリモコンスイッチから送られた温度か
ら、床面の温度が所定の温度まで上昇したか否かから、
床暖房ユニットが正常か否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルによ
って室内の冷房を行うと共に温水を用いて室内の暖房を
行う空気調和機に係り、該空気調和機に接続されて温水
によって床面の暖房を行う温水床暖房装置の試験方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を図る空気調和機には、
冷媒を用いた冷凍サイクルによって冷暖房運転を行う一
般的な空気調和機に加えて、冷凍サイクルによって冷房
運転を行うと共に温水を用いて暖房運転を行う温水空気
調和機がある(以下「温水エアコン」と言う)。
【0003】この温水エアコンの室内ユニットには、冷
媒が循環される冷媒熱交換器と温水が循環される温水熱
交換器が設けられており、冷房運転を行うときには、冷
媒を用いた冷凍サイクルによって冷媒熱交換器を通過す
る空気を冷却して被空調室内へ吹き出す。また、暖房運
転を行うときには、室外に設けられた熱源機(温水ユニ
ット)によって水を加熱して温水を生成し、この温水を
室内ユニットに設けている温水熱交換器との間で循環さ
せる。室内ユニットから室内へ吹き出される空気は、温
水熱交換器を通過するときに、この温水熱交換器へ供給
される温水によって加熱され、この加熱された空気を室
内へ吹き出すことにより室内を暖房するようになってい
る。
【0004】このような温水エアコンにおいても、リモ
コンスイッチによって室内温度を設定すると、リモコン
スイッチに設けられている温度センサによって室内の温
度を検出しながら室内が設定温度となるように室内ユニ
ットとの間で循環される温水の流量や室内ユニットから
吹き出す風量等を制御しながら室内を暖房するようにな
っている。
【0005】一方、温水エアコンには、室内の床面を暖
房する床暖房ユニットが取付けられることがある。すな
わち、温水エアコンには、温水ユニットと床暖房ユニッ
トによって温水床暖房装置を構成するものがある。
【0006】床暖房ユニットには、床面に附設される温
水配管を備えており、この温水配管内を温水ユニットと
の間で循環される温水が通過することにより、この温水
によって室内を床面から暖房するようにしている。
【0007】ところで、このような床暖房ユニットを室
内に設置するときには、温水ユニットと床暖房ユニット
との間の温水の配管が適切に接続され、温水ユニットと
床暖房ユニットとの間で確実に温水が循環されるか等の
確認を行うための試験を行う必要がある。
【0008】このような床暖房装置の運転試験は、温水
ユニットを作動させて温水ユニットと床暖房ユニットと
の間で温水を循環させ、室内の床面の温度がこの温水に
よって上昇するか否かを確認するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温水ユ
ニットは室外(屋外)に設けられており、床暖房装置の
運転試験を行うときには、屋外の温水ユニットを試験運
転させ、この後、室内の床面の温度を計測する必要があ
る。また、室内の床面のうん度変化の有無等から温水床
暖房装置が適切に動作しているか否かを判断し、この判
断結果を温水ユニットへ入力する必要しなければならな
い。
【0010】すなわち、床暖房装置の運転試験を行うと
きには、室内の床面の温度を測定する温度測定器を用意
して、屋外と室内との間を往復する必要が生じると共
に、室内で床面の温度を測定して、この測定結果から適
切に作動しているか否かを判断する必要があり、煩雑な
作業となっている。
【0011】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、温水を用いて室内の暖房を行う空気調和機の温水
ユニットに接続された床暖房ユニットによって構成され
る床暖房装置の運転試験の簡略化を図る温水床暖房装置
の試験方法を提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、温水が循環さ
れることにより室内の空気を暖房する室内ユニットと、
前記室内ユニットとの間で循環させる温水を生成する温
水ユニット、前記室内ユニットと共に温水ユニットの運
転する操作信号を送出すると共に温度検出手段によって
検出した温度を送出するリモコンスイッチと、を含む空
気調和機に接続され、前記温水ユニットから供給される
温水が前記室内の床面に配置された温水配管内を循環さ
れることにより室内の床面を暖房する床暖房ユニットを
備えた温水床暖房装置の試験方法であって、前記温水配
管が設けられている床面にリモコンスイッチを置いた状
態で、前記床暖房ユニットと前記温水ユニットとの間で
前記温水の循環を開始し、所定のタイミングで該リモコ
ンスイッチによって検出されて前記室内ユニットへ送出
される検出温度から、前記温水配管内への前記温水ユニ
ットからの温水の供給状態を判定することを特徴とす
る。
【0013】この発明によれば、空気調和機の温水ユニ
ットと床暖房ユニットによって構成された温水床暖房装
置の試験を行うときには、温度検出手段を備えたリモコ
ンスイッチを床暖房ユニットが設けられている床面上に
置く。リモコンスイッチに設けられている温度検出手段
は、リモコンスイッチの周囲の温度を検出するので、こ
のリモコンスイッチを床面上に置くことにより、床暖房
ユニットによって温められる床面の温度を測定すること
ができる。
【0014】このリモコンスイッチは検出した温度を、
温水ユニットが接続されている室内ユニットへ送出する
ので、室内ユニットでリモコンスイッチによって検出し
た温度から床暖房ユニットが正常に動作しているか否か
を判定することができ、これによって、リモコンスイッ
チを床面に置くだけで温水床暖房装置の試験を簡単に、
且つ自動的に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0016】図1乃至図5には、本実施の形態に適用し
た空気調和機である温水エアコン10が示されている。
図1に示されるように、温水エアコン10は、室内機1
2と屋外等に設定される室外機14によって構成されて
いる。
【0017】温水エアコン10の室内機12には、冷凍
サイクルによって循環される冷媒用の熱交換器である蒸
発器16と温水が循環される温水用の熱交換器である放
熱器18とが一体にされた熱交換器20を備えた室内ユ
ニット22が設けられている。また、室外機14には、
室内ユニット22の蒸発器16との間で冷凍サイクルを
構成して室内を冷房するときに運転される冷媒ユニット
24と、暖房運転時に放熱器18との間で温水を循環さ
せる温水ユニット26とが設けられている。
【0018】なお、室外機14は、冷媒ユニット24と
温水ユニット26とが同一の箱体内に設けられた一体型
であってもよく、冷媒ユニット24と温水ユニット26
と別々の箱体に設けた別体型であってもよい。また、温
水エアコン10は、冷媒ユニット24と温水ユニット2
6がそれぞれ複数の室内機12の室内ユニット22に接
続される所謂マルチタイプであっても良い。
【0019】室内ユニット22の蒸発器16は、室外機
14の冷媒ユニット24との間が冷媒配管28A、28
Bによって接続されている。
【0020】冷媒ユニット24では、冷媒配管28A、
28Bの一方(冷媒配管28A)がバルブ32に接続さ
れており、このバルブ32からマフラー34A及びアキ
ュムレータ38を介してコンプレッサ40に接続されて
いる。また、コンプレッサ40は、マフラー34Bを介
して熱交換器42に接続されている。また、熱交換器4
2は、キャピラリチューブ44及びストレーナ46を介
してバルブ48に接続されており、さらに、このバルブ
48には、他方の冷媒配管28Bが接続されている。こ
れによって、温水エアコン10では室内ユニット22と
冷媒ユニット24との間に冷凍サイクルが形成されてい
る。
【0021】温水エアコン10では、運転モードが冷房
モードまたは除湿モード(ドライモード)に選択される
ことにより、コンプレッサ40が運転されて冷媒が循環
される。なお、冷媒ユニット24には、熱交換器42の
近傍に熱交換器42の冷却用の冷却ファン53が設けら
れている。また、図1には、矢印によって冷媒の流れを
示している。
【0022】室内ユニット22の熱交換器20には、後
述する熱交換器温度センサが設けられており、冷房運転
時に蒸発器16の温度が所定温度以下(例えば6.4°
C以下)とならないようにコンプレッサ40の能力を制
御しながら冷房運転を行うようになっている。
【0023】室内ユニット22の放熱器18は、例えば
フレキシブルな温水配管(以下、「温水チューブ」とい
う)30A、30Bを介して室外機14の温水ユニット
26に接続されている。一方の温水チューブ30Aは、
温水ユニット26の温水入口ニップル56Aへ接続さ
れ、他方の温水チューブ30Bは、温水ユニット26の
温水出口ニップル56Bへ接続されている。
【0024】また、室内ユニット22の側では、温水チ
ューブ30Bが温水入口ニップル66Aへ接続され、こ
の温水入口ニップル66Aから流量可変弁68を介して
放熱器18に接続され、温水チューブ30Aが温水出口
ニップル66Bを介して放熱器18に接続されている。
また、温水ユニット26内では、温水出口ニップル56
Bが、温水熱交換器64、ポンプ62及びプレッシャタ
ンク60を介して温水入口ニップル56Aに接続されて
おり、これによって、室内ユニット22と温水ユニット
26の間で密閉された温水の循環路が形成されている。
【0025】温水ユニット26には、機外から燃焼用の
ガスが供給されるガスバーナー70が設けられており、
このガスバーナー70によって温水熱交換器64を加熱
することにより、温水熱交換器64内を通過する水から
温水を生成する。なお、ガスバーナー70は、ガス電磁
弁180A、180B及びガス比例弁182を介してガ
スが供給される。また、プレッシャタンク60は、プレ
ッシャキャップ58を介してドレインタンク72に接続
されており、温水循環路を循環する水(例えば水道水)
は、ドレインタンク72を介して排出される。
【0026】温水エアコン10は、冷房モードまたはド
ライモードで運転しているときには、可変流量弁68を
閉じる(動作ステップ0)と共に、温水ユニット26の
作動を停止しているが、暖房運転時(暖房モード)に
は、温水ユニット26のポンプ62及びバーナー70を
作動させると共に、室内ユニット22に設けている流量
可変弁68を開いて温水を循環させる。このとき、温水
ユニット26では、温水熱交換器64と温水出口ニップ
ル56Bの間に設けられている高温サーミスタ(図示省
略)の検出温度が約80°C程度の所定温度(例えば8
2°C)となるように温水熱交換器64を通過する温水
を加熱しながら循環させる。なお、流量可変弁68の開
度(動作ステップ)は、室内温度と設定温度等に応じて
設定される。
【0027】温水ユニット26では、水温(温水の温
度)が上昇して内圧が所定値(例えば0.9kg/cmU)以
上となると、プレッシャキャップ58の圧力弁が作動し
て、このプレッシャキャップ58に設けている圧力逃が
し口から温水をドレインタンク72へ流出させて配管内
の圧力上昇を防止する。また、温水ユニット26では、
温水の温度が低下して内圧が所定値未満となると、負圧
弁が作動してドレインタンク72から水を回収するよう
になっている。なお、ドレインタンク72から溢れた水
は、ドレイン配管接続口から排出される。
【0028】室内ユニット22には、送風用のクロスフ
ローファン90が設けられている。図2に示されるよう
に、室内ユニット22では、クロスフローファン90の
作動によって、吸込み口50から吸引した室内の空気が
熱交換器20(図2では図示省略)へ送られ、吹出し口
52から室内へ向けて吹き出される。この空気は、熱交
換器20を通過するときに蒸発器16または放熱器18
によって温調される。この温調されて吹き出される空気
によって室内ユニット22(室内機12)が設けられて
いる室内が空調される。
【0029】なお、吹出し口52には、上下フラップ5
4と図示しない左右フラップが設けられており、上下フ
ラップ54と左右フラップによって吹出し口52から吹
き出される温調した空気の吹出し方向が変えられる。
【0030】この温水エアコン10は、リモコンスイッ
チ130から室内機12へ向けて送出される操作信号に
応じて運転されるようになっている。
【0031】図3に示されるように、温水エアコン10
の室内機12には、室内ユニット22にマイクロコンピ
ュータ(以下「マイコン100」と言う)を備えたコン
トロール基板102が設けられている。このコントロー
ル基板102には、電源基板104、表示基板106、
スイッチ基板108と共に、パワーリレー110、温度
ヒューズ112、流量可変弁68、クロスフローファン
90を駆動するファンモータ114、上下フラップ54
を制御するルーバーモータ116が接続されている。
【0032】コントロール基板102には、電源基板1
04を介して運転用の交流電力が供給される。また、こ
の交流電力は、端子板146を介して室外機14の温水
ユニット26へ供給されるとともに、パワーリレー11
0及び端子板146を介して室外機14の冷媒ユニット
24へ供給されるようになっている。すなわち、温水ユ
ニット26には、室内ユニット22と同様に常に運転用
の電力が供給され、冷媒ユニット24には、コントロー
ル基板102からの信号によってパワーリレー110を
オンすることにより電力が供給れて運転される。
【0033】また、コントロール基板102には、室内
温度を検出する室温センサ118、室内の湿度を検出す
る湿度センサ120と共に、放熱器18の温度を検出す
る温水熱交換器センサ122、ガス欠センサ124が接
続されている。また、スイッチ基板108には、放熱器
16の温度を検出する熱交温度センサ126が接続され
ており、表示基板106には、表示LED128と共に
リモコンスイッチ130(図2参照)から送出される操
作信号を受信する通信回路132が設けられている。
【0034】図2に示されるように、この通信回路13
2の受信部と送信部が、室外機12の表示部82に設け
られている。なお、この表示部82には、表示LED1
28と共に、試験運転/通常運転の切り換えを行う運転
切り換えスイッチ等が設けられている(何れも図示省
略)。
【0035】図5に示されるように、リモコンスイッチ
130には、運転/停止スイッチ134、温度設定スイ
ッチ136A、136Bが設けられており、運転/停止
スイッチ134を操作することにより、リモコンスイッ
チ130から室内ユニット22へ運転信号/運転停止信
号が送信される。また、図3に示されるように、リモコ
ンスイッチ130内には、室内の温度を検出する温度セ
ンサ92が設けられている。このリモコンスイッチ13
0に設けられている温度センサ92は、リモコンスイッ
チ92の周囲の温度を室内温度として検出するようにな
っており、この温度センサ92によって検出された室内
温度が所定のタイミング(例えば予め設定されている時
間間隔)でリモコンスイッチ130から室内ユニット2
2へ送信される。
【0036】また、このリモコンスイッチ130には、
温水エアコン10の運転モード等の種々の設定を行うた
めのスイッチ部138が設けられている。このスイッチ
部138は、通常スライドカバー140によって隠され
ているが、このスライドカバー140を下方(図5の紙
面下側)を移動させることにより開放される。
【0037】このスイッチ部138のスイッチ操作によ
って温水エアコン10のタイマー運転(タイマーによる
運転/停止)と共に、運転モードの切り換え及びマニュ
アル運転時の風向、風量の設定等が可能となっており、
このスイッチ部138のスイッチ操作によって設定され
た運転条件に基づいた操作信号が、リモコンスイッチ1
30から室内ユニット22へ送信される。
【0038】また、リモコンスイッチ130には、運転
表示パネル142が設けられており、スイッチ部138
のスイッチ操作によって設定された運転条件、温度設定
スイッチ136A、136Bによって設定された設定温
度、温度センサ92によって検出した室内温度等が表示
され、この運転表示パネル142の表示状態から温水エ
アコン10の運転状態(運転条件の設定状態)を確認す
ることができるようにしている。
【0039】室内ユニット22のマイコン100は、リ
モコンスイッチ130から送信された操作信号を受信す
ると、この操作信号に基づいた空調運転を開始する。す
なわち、マイコン100は、リモコンスイッチ130に
よって設定された運転モード、設定温度、室内温度及び
外気温度に基づいて室内ユニット22及び冷媒ユニット
24ないし温水ユニット26を制御し、室内が設定温度
となるように空調運転を行う。なお、室内ユニット22
のマイコン100は、このリモコンスイッチ130で検
出した温度が設定温度となるように空調運転を行うよう
になっている。
【0040】図4に示されるように、温水ユニット26
には、図示しないマイコンを備えたコントロール基板1
74が設けられている。なお、温水エアコン10に用い
られる冷媒ユニット24には、一般的構成を用いること
ができ、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0041】コントロール基板174には、電源トラン
ス176、温水循環用のポンプ(ポンプモータ)62、
バーナー70を点火するイグナイタ178、バーナー7
0へ燃焼ガスを供給するガス電磁弁180A、180B
及びガス比例弁182、給気用のファンモータ184等
が接続されている。このコントロール基板174は、室
内ユニット22の端子板146から供給される電力を電
源トランス176によって変圧し、ポンプ62等の駆動
用の電力を得ている。
【0042】また、コントロール基板174には、室内
ユニット22からの信号線148と共に、温水熱交換器
64から送り出される温水の温度を測定する高温サーミ
スタ186、外気温度を検出する外気温度センサ18
8、ファンモータ184の回転検出器190等が接続さ
れている。コントロール基板174は、信号線148を
介して室内ユニット22のコントロール基板102(マ
イコン100)との間で通信を行い、室内ユニット22
のコントロール基板102(マイコン100)から送ら
れる制御信号及び外気温度、温水温度等に基づいてバー
ナー70等の温水ユニット26内の機器を制御する。な
お、コントロール基板174には、温度ヒューズ19
2、ハイリミットスイッチ194等が接続され、また、
ポンプ試験端子196、外部との通信用の動作モニタ用
端子198と共に、設定スイッチ200、燃焼ランプ2
02、故障時のエラーコード等を表示する故障表示LE
D204、メンテナンス用スイッチ206、二次圧調整
ボリューム208等が設けられている。
【0043】ところで、図1に示されるように、温水ユ
ニット26には、温水入口ニップル56A、温水出口ニ
ップル56Bに並んで温水入口ニップル80A、温水出
口ニップル80Bが設けられている。この温水入口ニッ
プル80A、温水出口ニップル80Bの間には、床暖房
ユニット210が接続されるようになっている。
【0044】図2に示されるように、床暖房ユニット2
10は、例えば、室内の床面に敷かれるマット212内
に温水チューブ214が緊密に織込まれている。なお、
温水エアコン10に接続される床暖房ユニットとして
は、室内の床板内または床板の下側に温水配管を附設し
たものであってもよい。
【0045】図1に示されるように床暖房ユニット21
0の温水チューブ214は、温水入口ニップル84Aが
温水チューブ86Aを介して温水ユニット26の温水出
口ニップル80Bに接続され、温水出口ニップル84B
が温水チューブ86Bを介して温水入口ニップル84A
に接続されている。これによって、温水ユニット26と
床暖房ユニット210との間で温水が循環される温水床
暖房装置が構成されている。
【0046】温水チューブ86Aは、熱動弁78を介し
て温水出口ニップル80Bに接続されており、温水ユニ
ット26が温水を生成してポンプ62が作動していると
きにこの熱動弁78が開けれることにより、床暖房ユニ
ット210へ温水が供給される。
【0047】図4に示されるように、この熱動弁78
は、温水ユニット26のコントロール基板174に接続
されており、また、コントロール基板174には、信号
線88を介して床暖房ユニット210からオン/オフ信
号が入力されるようになっている。
【0048】コントロール基板174は、信号線88を
介してオン信号が入力されることにより、熱動弁78を
制御して床暖房ユニット210への温水を供給し、オフ
信号が入力されることにより熱動弁78を閉じて温水の
循環を停止する。
【0049】床暖房ユニット210は、温水ユニット2
6から温水チューブ214へ温水が供給されることによ
り、この温水によって床面を温めるようになっている。
【0050】一方、温水ユニット26と床暖房ユニット
210を接続したときには、床暖房ユニット210が適
切に接続されているか否かを確認する温水床暖房装置の
運転試験が行われ、温水ユニット26は、床暖房ユニッ
ト210へ供給された温水によって室内の床面を暖房可
能とあると判定され、この判定結果に基づいた設定がな
されることにより、信号線88を介して入力されるオン
/オフ信号に基づいて運転するようになっている。
【0051】温水ユニット26は、床暖房ユニット21
0の試験を行うときに、試験開始信号を室内ユニット2
2のマイコン100へ出力し、このマイコン100から
判定結果が入力されると、この判定結果に基づいて設定
を行う。すなわち、室内ユニット22のマイコン100
が床暖房ユニット210の試験を行い、試験結果が適正
と判断されると、温水ユニット26のコントロール基板
174上で信号線88を介して入力された信号に応じた
動作が設定される。
【0052】エアコン10の室内ユニット22に設けら
れているマイコン100は、温水床暖房装置の試験信号
が温水ユニット26から入力されると、リモコンスイッ
チ130の温度センサ92によって検出されて、リモコ
ンスイッチ130から送出される温度から床暖房ユニッ
ト210が適切に作動しているか否かを判断し、この判
断結果を、温水ユニット26へ出力する。なお、この判
断は、床暖房ユニット210へ温水ユニット26から温
水の供給を開始し、所定の時間経過したときの温度上昇
から判定するなどの方法は用いられる。
【0053】次に本実施の形態の作用を説明する。温水
エアコン10では、リモコンスイッチ130の操作によ
って運転モード、設定温度等が設定され、運転/停止ス
イッチ134の操作によって運転開始が指示されると、
設定された運転モード、設定温度、室内温度、室内湿度
に基づいて、室内が設定温度となるようにリモコンスイ
ッチ130によって選択された運転モードでの空調運転
を開始する。
【0054】例えば、暖房モードが選択されたときに
は、温水ユニット26のガスバーナー70を点火すると
共にポンプ62を作動させる。これによって、水(温
水)の循環が開始されると共に、温水熱交換器64を通
過する水が加熱されて所定の温度の温水が生成され、こ
の温水が循環される。また、室内ユニット22では、設
定温度と室内温度等に基づいて流量可変弁68の開度ス
テップを設定し、設定されたステップで流量可変弁68
を開く。
【0055】これによって、温水エアコン10の室内ユ
ニット22では、熱交換器20の放熱器18へ所定の圧
力の温水循環され、この温水によって放熱器18を通過
する空気を加熱して、吹出し口52から室内へ向けて吹
き出す。
【0056】ところで、温水エアコン10では、温水ユ
ニット26に床暖房ユニット210が接続されたとき
に、室内ユニット22に設けているマイコン100が、
床暖房ユニット210の試験を行うようになっている。
以下に、図6及び図7に示されるフローチャートを参照
しながら、床暖房ユニット210の運転試験について説
明する。なお、図6では、温水ユニット26で実行され
る処理の概略を示しており、また、図7では、室内ユニ
ット22(マイコン100)で実行される処理の概略を
示している。
【0057】先ず、床暖房ユニット210の試験に先立
って、リモコンスイッチ130をマット212上に置
く。リモコンスイッチ130内には、リモコンスイッチ
130の周囲の温度を検出する温度センサ92が設けら
れており、このリモコンスイッチ130の床面のマット
212上に置くことにより、マット212によって温め
られる床面の温度を検出することができる。
【0058】この後、温水ユニット26で床暖房ユニッ
ト210の運転試験の開始が設定されると、図6に示さ
れうフローチャートが実行される。
【0059】このフローチャートでは、最初のステップ
300で室内ユニット22のマイコン100へ試験開始
信号を出力する。図7に示されるように、マイコン10
0では、最初のステップ320で温水ユニット26から
送出された試験開始信号を受信すると、計測試験を開始
する。
【0060】図6に示されるフローチャートでは、試験
が開始されると、先ず、ステップ302で水張り運転を
行う。この水張り運転は、熱動弁78を開くと共に、ポ
ンプ62を作動して、マット212内の温水チューブ2
14内へ水を供給する。この後、ステップ304では、
水張りが完了したか否かを判断し、水張りが完了すると
(ステップ304で肯定判定)、ステップ306へ移行
して水張り完了信号を出力した後、バーナー70を点火
して温水の生成を開始する。これによって、床暖房ユニ
ット210の温水チューブ214内への温水の供給が開
始される。
【0061】一方、図7に示されるように、室内ユニッ
ト22のマイコン100は、試験・判定処理が開始され
ると、ステップ322へ移行して、リモコンスイッチ1
30から送出される温度センサ92によって検出した温
度の読込み(受信)を開始する。この後、温水ユニット
26から水張り完了の信号を受信する(ステップ324
で肯定判定)と、ステップ326へ移行して温度計測を
開始する。
【0062】なお、所定時間内に水張り完了信号が受信
されなければ、温水ユニット26ないし室内ユニット2
2で温水を循環させる管路の接続不良等の判断がなさ
れ、試験運転が中止される。このときの判定結果は、異
常であり、温水ユニット26は、信号線88を開始て入
力される信号に基づいた動作が停止される。
【0063】次のステップ328では、試験開始時に測
定した温度T0 に対して、水張りが完了してから所定時
間経過したときの温度Tが、予め設定している所定の温
度t以上上昇しているか否か(T≧T0 +t?)から判
断することができる。このときの温度tは、例えば、温
水チューブ214が設けられたマット212を床面に敷
く床暖房ユニット210(本実施の形態)では、5°C
前後に設定することができる。また、床板の下に温水配
管を附設するときには、温度tを約2°C前後に設定す
ることができる。
【0064】ここで、床暖房ユニット210の温水チュ
ーブ214へ温水が供給されると、この温水によってマ
ット212が温められ、このマット212上においてい
るリモコンスイッチ130の温度センサ92が検出する
温度Tがマット212の温度上昇に応じて上昇する。リ
モコンスイッチ130は、温度センサ92によって検出
下温度を室内ユニット22へ向けて送出する。
【0065】ここで、リモコンスイッチ130から送出
した温度センサ92によって検出した温度Tが最初の温
度T0 に対して温度t以上、上昇しているとき(T≧T
0 +t)には、ステップ330で肯定判定される。これ
によって、室内ユニット22のマイコン100から正常
判定信号が温水ユニット26へ出力され(ステップ33
2)、計測・判定処理を終了する。
【0066】一方、リモコンスイッチ130の温度セン
サ92によって検出した温度tが、所定の温度t以上、
上昇していないとき(T<T0 +t)には、ステップ3
30で否定判定されて、ステップ334へ移行する。こ
のステップ336では、水張りが完了してから(温水の
循環を開始してから)所定時間経過したか否かを判断、
所定時間(例えば10分から30分程度の予め設定した
時間)経過していないときには、計測を継続する。
【0067】一方、ステップ336で否定判定されたと
きには、温度が上昇しないか、温度の上昇度合いが低
く、床暖房ユニット210の動作に異常があると判断さ
れるので、ステップ338へ移行して、温水ユニット2
6へ異常判定信号を出力して、け計測・判定処理を終了
する。
【0068】図6に示されるように、温水ユニット26
(コントロール基板174)では、ステップ310で室
内ユニット22から出力される判定信号が入力されるま
で待機し、判定信号が入力されると(ステップ310肯
定判定)、ステップ312に移行して、判定結果に応じ
た設定を行う。
【0069】すなわち、床暖房ユニット210が正常に
動作していると判定されたとき(正常判定信号が入力さ
れたとき)には、信号線88を介して床暖房ユニット2
10から入力されるオン/オフ信号に基づいて作動する
ように設定する。また、異常判定信号が入力されたとき
には、前記した如く、信号線88から入力されるオン/
オフ信号を無視するように設定する。
【0070】このように、温度センサ92によって検出
した温度を室内ユニット22へ送出するリモコンスイッ
チ130を用いることにより、床暖房ユニット210の
動作試験を行うための測定器具を準備する必要がなく、
このリモコンスイッチ130をマット212上へ置くこ
とにより、簡単に床暖房ユニット210の動作試験のた
めの温度測定を行うことができる。
【0071】また、リモコンスイッチ130から送出さ
れる信号を受信する室内ユニット22のマイコン100
によってマット212上の温度を読込み、読み込んだ温
度から床暖房ユニット210が正常に動作しているかを
判定させることにより、床暖房ユニット210の動作試
験を簡単に行うことができ、温水ユニット26がこの判
定結果に基づいた設定を自動的に行うことにより、床暖
房ユニット210、すなわち温水エアコン10に接続さ
れる温水床暖房装置の動作試験から、動作試験に基づい
た設定までの煩雑な処理を自動的に行うことができる。
【0072】なお、本発明は、温水エアコン10に限ら
ず、温水を循環することにより室内の暖房を行うと共
に、リモコンスイッチによって室内の温度を測定する種
々の構成の空気調和機に適用することができる。
【0073】また、本実施の形態では、温水ユニット2
6から送出される試験開始信号に基づいて床暖房ユニッ
ト210の運転試験を行うように説明したが、図5に示
されるリモコンスイッチ130のスイッチ操作(例えば
運転切換スイッチ142の操作)によって、「床暖試験
モード」が設定され、この設定によって室内ユニット2
2と温水ユニット26が床暖房ユニット210の動作試
験を開始するようにしても良い。
【0074】これによって、床暖房ユニット210を温
水ユニット26へ接続する作業が終了した後に、リモコ
ンスイッチ130の操作で「床暖試験モード」を設定し
た後に、リモコンスイッチ130を床面(マット212
上)へ置くだけで、自動的に床暖房ユニット210の動
作試験を行うことができ、床暖房ユニット210の設置
作業(設置後の試験)のより一層の簡略化を図ることが
できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、温
度検出手段が設けられているリモコンスイッチを床暖房
ユニットが設置されている床面上へ置くだけで、動作試
験を行うことができ、試験作業の簡略化を図ることがで
きると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した温水エアコンの冷媒と
温水の流路を示す概略系統図である。
【図2】温水エアコンの室内ユニットとリモコンスイッ
チを示す概略斜視図である。
【図3】室内ユニットの電気回路の基板構成を示す概略
図である。
【図4】温水ユニットの電気回路の基板構成を示す概略
図である。
【図5】リモコンスイッチを示す概略図である。
【図6】床暖房ユニットの動作試験時の温水ユニットの
処理の概略を示すフローチャートである。
【図7】リモコンスイッチを用いた床暖房ユニットの動
作試験時に計測及び判定処理のの概略を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 温水エアコン 12 室内機 14 室外機 16 蒸発器 18 放熱器 20 熱交換器 22 室内ユニット 24 冷媒ユニット 26 温水ユニット(温水床暖房装置) 40 コンプレッサ 92 温度センサ(温度検出手段) 100 マイコン 102 コントロール基板 130 リモコンスイッチ 174 コントロール基板 210 床暖房ユニット(温水床暖房装置) 212 マット 214 温水チューブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水が循環されることにより室内の空気
    を暖房する室内ユニットと、前記室内ユニットとの間で
    循環させる温水を生成する温水ユニット、前記室内ユニ
    ットと共に温水ユニットの運転する操作信号を送出する
    と共に温度検出手段によって検出した温度を送出するリ
    モコンスイッチと、を含む空気調和機に接続され、前記
    温水ユニットから供給される温水が前記室内の床面に配
    置された温水配管内を循環されることにより室内の床面
    を暖房する床暖房ユニットを備えた温水床暖房装置の試
    験方法であって、前記温水配管が設けられている床面に
    リモコンスイッチを置いた状態で、前記床暖房ユニット
    と前記温水ユニットとの間で前記温水の循環を開始し、
    所定のタイミングで該リモコンスイッチによって検出さ
    れて前記室内ユニットへ送出される検出温度から、前記
    温水配管内への前記温水ユニットからの温水の供給状態
    を判定することを特徴とする温水床暖房装置の試験方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213799A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002213799A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

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