JPH11173636A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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Publication number
JPH11173636A
JPH11173636A JP9346480A JP34648097A JPH11173636A JP H11173636 A JPH11173636 A JP H11173636A JP 9346480 A JP9346480 A JP 9346480A JP 34648097 A JP34648097 A JP 34648097A JP H11173636 A JPH11173636 A JP H11173636A
Authority
JP
Japan
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temperature
unit
hot water
floor heating
air conditioner
Prior art date
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Pending
Application number
JP9346480A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio En
幸生 鳶
Kentaro Suzuki
健太郎 鈴木
Koichi Saruhashi
浩一 猿橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP9346480A priority Critical patent/JPH11173636A/ja
Publication of JPH11173636A publication Critical patent/JPH11173636A/ja
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機と床暖房装置を用いて効率的な暖
房を行う空調システム。 【解決手段】 温水エアコン10の室内ユニット22
と、床暖房マット142が接続されている熱源ユニット
26は、それぞれ中継ユニット20に接続されている。
中継ユニットは、輻射センサによって検出した温度を室
内温度として室内ユニットへ送出する。室内ユニット
は、この中継ユニットによって検出した温度に基づいて
暖房能力を制御しながら空調運転を行う。また、中継ユ
ニットは、検出した室内温度に基づいて熱源ユニットの
作動を制御するもとにより、床暖房マットの暖房能力を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の空気調和を
図る空気調和機に係り、詳細には、室内の暖房を空気調
和機と床面に敷設した床暖房装置によって行う空調シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を図る空気調和機には、
冷媒を用いた冷凍サイクルによって冷暖房運転を行う一
般的な空気調和機(エアコン)に加えて、冷凍サイクル
によって冷房運転を行うと共に温水を用いて暖房運転を
行う温水空気調和機がある(以下「温水エアコン」と言
う)。
【0003】温水エアコンでは、暖房運転時には、室外
に設けられた熱源機(熱源ユニット)によって水を加熱
して温水を生成し、この温水を室内ユニットに設けてい
る温水熱交換器との間で循環させることにより、室内ユ
ニットから室内へ吹き出される空気を加熱し、室内の暖
房を図るようになっている。
【0004】ところで、室内の暖房には、電気式の床暖
房カーペットや室内の床面に敷設した温水チューブ内へ
温水を供給して暖房を行う床暖房マット等の床暖房装置
がある。エアコンが普及している今日では、エアコンと
床暖房装置が併用されることが多い。
【0005】特に、温水を用いた効率的な室内暖房とし
て、温水を用いて暖房する床暖房マットと温水エアコン
とを接続したものがある。すなわち、温水エアコンの熱
源ユニットに床暖房マットを接続し、熱源ユニットによ
って生成した温水を室内ユニットとの間で循環させると
共に、熱源ユニットと床暖房マットとの間で循環させ
る。これによって、温水エアコンの室内ユニットから吹
出す温風と、床面に敷設している床暖房マットによって
同時に室内を暖房することができ、大きな暖房能力が得
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱源ユ
ニットに温水エアコンと床暖房ユニットを接続しても、
それぞれが独立して暖房運転を行うために、室内温度の
割に床面が暖まり過ぎたり、室内温度が設定温度より高
くなってしまうなど、室内を効率的に快適な暖房状態に
維持し得るものではなかった。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、空気調和機と床暖房装置によって室内を効率的に
暖房することができる空調システムを提案することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
室内温度と設定温度を含む運転条件に基づいて室内ユニ
ットから吹出す空調風を制御して室内を空調する空気調
和機と、運転操作されることにより室内の床面に敷設し
た床暖房ユニットによって室内を床面から暖房する床暖
房装置と、を有する空調システムであって、前記床面又
は床面と床面から所定の高さの温度を検出する温度検出
手段と、前記温度検出手段によって検出した温度を前記
床暖房装置へ送出すると共に、該温度を室内温度として
前記空気調和機へ送出する通信手段と、を備えた中継ユ
ニットを含むことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、空気調和機と床暖房装
置を中継ユニットによって接続し、中継ユニットに設け
た温度検出手段の検出する温度によってそれぞれの暖房
能力が制御されるようにしている。これにより、単一の
温度検出手段によって検出した適切な温度に基づいて空
気調和機の暖房能力及び床暖房装置の運転が制御される
ので、室内をバランス良く暖房することができる。
【0010】請求項2に係る発明は、前記中継ユニット
が、前記床暖房装置に対して設定された設定温度を含む
運転条件と前記温度検出手段によって検出した温度に基
づいて床暖房装置の暖房能力を制御する制御手段を含む
ことを特徴とする。
【0011】また、請求項3に係る発明は、前記制御手
段が、前記温度検出手段によって検出した温度に基づい
て前記空気調和機の運転を制御することを特徴とする。
【0012】一般に、空気調和機では、室内温度と設定
温度に基づいて細かな能力制御が行われているが、床暖
房装置は、設定温度と室内温度(表面温度)に基づいて
暖房手段をオン/オフ制御しているのみで、空気調和機
に比べるとラフな温度制御となっている。このような床
暖房装置に対して、例えば床暖房制御手段によって設定
温度を制御すれば、床暖房装置のより細かな能力制御が
可能となり、暖房時の室内の快適性をより向上させるこ
とができる。
【0013】 また、床暖房装置の暖房能力の制御に合わ
せて空気調和機の運転を制御することにより、例えば室
内温度が低いときには、床暖房装置の暖房能力を大きく
するのに合わせて空気調和機の暖房能力をより大きくす
ることができ、短時間に室内が快適な暖房状態となるよ
うにすることができ、室内温度が設定温度より高くなっ
たときには、空気調和機の暖房運転を停止させることが
できるので、室内を快適な暖房状態に維持することが容
易となる。
【0014】このような本発明は、温水を用いて室内を
空調する温水空気調和機と、温水を用いて室内の床暖房
を行う床暖房装置とを備えた空調システムへの適用がよ
り好ましい。
【0015】すなわち、請求項4に係る発明は、前記空
気調和機が、室内へ向けて前記運転条件に応じて温調し
た空気を吹出して空調する室内ユニットと、冷房時に前
記室内ユニットとの間で冷媒を循環させる冷凍サイクル
を形成する冷媒ユニットと、暖房時に温水を生成すると
共に生成した温水を前記室内ユニットとの間で循環させ
る熱源ユニットと、を含み、前記床暖房装置が前記熱源
ユニットに接続されて設定された運転条件に応じて前記
熱源ユニットとの間で温水が循環される床暖房マットを
有することを特徴とする。
【0016】また、本発明は、これに限らず、冷凍サイ
クルによって冷房運転と共に暖房運転を行う一般的な空
気調和機と、温水によって床暖房を行う床暖房装置の組
み合わせに適用しても良く、床暖房装置としては、加熱
手段として電気ヒータを用いたものであっても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0018】図1には、本実施の形態に空調システム1
1の概略構成を示している。空調システム11は、温水
を用いて暖房を行う温水空気調和機(以下「温水エアコ
ン10」と言う)と、温水を用いて床暖房を行う床暖房
装置140によって構成されている。温水エアコン10
は、空調する室内に設置される室内機12と、屋外に設
置される室外機14によって構成されている。
【0019】室外機14には、室内の床面に敷設される
ことにより床面を暖房する床暖房マット142が接続さ
れており、この床暖房マット142と室外機14によっ
て床暖房装置140が構成されている。
【0020】室内機12と床暖房マット140が設けら
れる室内には、室内機12の近傍に中継ユニット20が
取り付けられる用になっており、空調システム11で
は、この中継ユニット20を介して室内機12と室外機
14、詳細には、後述する室内ユニット22と熱源ユニ
ット26が接続されている。
【0021】温水エアコン10の室内機12は、冷凍サ
イクルによって循環される冷媒用の熱交換器である蒸発
器16と、温水が循環される温水用の熱交換器である放
熱器18によって室内ユニット22が形成されている。
なお、室内機12に設けられている蒸発器16と放熱器
18は、一体に連結されたものであっても良く、また、
別々に設けられているものであっても良い。
【0022】室外機14は、室内ユニット22の蒸発器
16との間で冷媒を循環する冷凍サイクルを形成する冷
媒ユニット24と、温水を生成すると共に生成した温水
を室内ユニット22の放熱器18との間で循環させる熱
源ユニット26によって構成されている。前記した床暖
房装置140の床暖房マット142は、この室外機14
内に設けられている熱源ユニット26に接続されてい
る。
【0023】なお、室外機14は、冷媒ユニット24と
熱源ユニット26とが同一のケーシング内に一体で収容
されている一体型であっても良く、それぞれが別々のケ
ーシングに収容されている別体型であっても良い。ま
た、熱源ユニット26としては、給湯用の温水を暖房に
用いるものであっても良い。
【0024】図1及び図3に示されるように、室内ユニ
ット22の蒸発器16は、冷媒配管28A、28Bを介
して冷媒ユニット24に接続されている。図3に示され
るように、冷媒ユニット24では、冷媒配管28A、2
8Bの一方(冷媒配管28A)がバルブ32に接続され
ており、このバルブ32からマフラー34A及びアキュ
ムレータ38を介してコンプレッサ40に接続されてい
る。また、コンプレッサ40は、マフラー34Bを介し
て熱交換器(凝縮器)42に接続されている。また、熱
交換器42は、キャピラリチューブ44及びストレーナ
46を介してバルブ48に接続されており、さらに、こ
のバルブ48には、他方の冷媒配管28Bが接続されて
いる。これによって、温水エアコン10では室内ユニッ
ト22と冷媒ユニット24との間に冷凍サイクルが形成
されている。
【0025】温水エアコン10では、運転モードが冷房
モードまたは除湿モード(ドライモード)に選択される
ことにより、コンプレッサ40が運転されて冷媒が循環
される。なお、冷媒ユニット24には、熱交換器42の
近傍に熱交換器42の冷却用の冷却ファン53が設けら
れており、必要に応じて冷却ファン53を作動させて熱
交換器42を冷却することにより、冷媒の凝縮効率が低
下してしまうのを防止している。また、図3には、矢印
によって冷媒の流れを示している。
【0026】室内ユニット22の蒸発器16には、熱交
換器温度センサ(図示省略)が設けられており、温水エ
アコン10では、冷房運転時に蒸発器16の温度が所定
温度以下(例えば6.4°C以下)とならないようにコ
ンプレッサ40の能力を制御しながら冷房運転を行うよ
うになっている。
【0027】室内ユニット22の放熱器18は、例えば
フレキシブルな温水配管(以下、「温水チューブ」とい
う)30A、30Bを介して室外機14の熱源ユニット
26に接続されている。一方の温水チューブ30Aは、
熱源ユニット26の温水入口ニップル56Aへ接続さ
れ、他方の温水チューブ30Bは、熱源ユニット26の
温水出口ニップル56Bへ接続されている。
【0028】温水チューブ30Bは、室内ユニット22
の温水入口ニップル66Aに接続され、流量可変弁68
を介して放熱器18に接続されている。また、温水チュ
ーブ30Aは、室内ユニット22の温水出口ニップル6
6Bに接続されることにより、放熱器18に接続されて
いる。
【0029】熱源ユニット26には、温水出口ニップル
56Bが温水熱交換器64、ポンプ62及びプレッシャ
タンク60を介して温水入口ニップル56Aに接続され
ており、これによって、室内ユニット22と温水ユニッ
ト26の間で密閉された温水の循環路が形成されてい
る。
【0030】また、温水ユニット26には、温水を生成
するためのガスバーナー70が設けられており、このガ
スバーナー70にガス電磁弁180A、180B及びガ
ス比例弁182を介して機外から燃焼用のガスが供給さ
れる。ガスバーナー70は、このガスを燃焼させること
により温水熱交換器64内の水を加熱して暖房用の温水
を生成する。なお、プレッシャタンク60は、プレッシ
ャキャップ58を介してドレインタンク72に接続され
ており、このドレインタンク72を介して温水循環路を
循環する水(例えば水道水)を排出する。
【0031】熱源ユニット26では、水温(温水の温
度)が上昇して内圧が所定値(例えば0.9kg/cmU)以
上となると、プレッシャキャップ58の圧力弁が作動し
て、このプレッシャキャップ58に設けている圧力逃が
し口から温水をドレインタンク72へ流出させて配管内
の圧力上昇を防止すると共に、温水の温度が低下して内
圧が所定値未満となると、負圧弁が作動してドレインタ
ンク72から水を回収するようになっている。なお、ド
レインタンク72から溢れた水は、ドレイン配管接続口
から排出される。
【0032】温水エアコン10は、冷房モードまたはド
ライモードで運転しているときには、熱源ユニット26
の作動(温水の生成等)を停止させると共に、可変流量
弁68を閉じる(動作ステップ0)ている。これに対し
て、暖房運転時(暖房モード)には、熱源ユニット26
のガスバーナー70を点火すると共にポンプ62を作動
させ、室内ユニット22の流量可変弁68を開く。これ
によって、熱交換器64で温水が生成され、生成された
温水が室内ユニット22の放熱器18との間で循環され
る。なお、熱源ユニット26には、温水熱交換器64と
温水出口ニップル56Bの間に高温サーミスタ(図示省
略)が設けられており、この高温サーミスタによる検出
温度が約80°C程度の所定温度(例えば82°C)と
なるように温水の温度を制御しながら循環させている。
また、流量可変弁68の開度(動作ステップ)は、室内
温度と設定温度等に応じて設定される。すなわち、室内
温度と設定温度に基づいて放熱器18へ供給される熱量
が設定される。
【0033】室内ユニット22には、送風用のクロスフ
ローファン90が設けられている。また、図2に示され
るように、室内ユニット22が収容されている室内機1
2のケーシング36には、吸込み口50及び吹出し口5
2が設けられている。室内ユニット22では、クロスフ
ローファン90を作動させることにより、吸込み口50
から室内の空気を吸込んで、吹出し口52から吹出す。
このとき、吸込み口50から吸込まれた空気が室内ユニ
ット22の蒸発器16ないし放熱器18を通過すること
により温調され、この温調された空気が吹出し口52か
ら吹出されることにより、室内が空調される。なお、吹
出し口52には、上下フラップ54と図示しない左右フ
ラップが設けられており、上下フラップ54と左右フラ
ップによって吹出し口52から吹き出される温調した空
気の吹出し方向が変えられる。
【0034】図4に示されるように、室内ユニット22
には、マイクロコンピュータ(以下「マイコン100」
と言う)を備えたコントロール基板102が設けられて
いる。このコントロール基板102には、電源基板10
4、表示基板106、スイッチ基板108と共に、パワ
ーリレー110、温度ヒューズ112、流量可変弁6
8、クロスフローファン90を駆動するファンモータ1
14、上下フラップ54を制御するルーバーモータ11
6が接続されている。
【0035】室内ユニット22では、電源基板104へ
運転用の交流電力が供給されることにより、この交流電
力が電源基板104によって所定の電力に変換されてコ
ントロール基板102へ供給される。また、室内ユニッ
ト22に供給された交流電力は、端子板132から室外
機14の熱源ユニット26へ供給されると共に、パワー
リレー110を介して端子板132から室外機14の冷
媒ユニット24へ供給される。すなわち、温水ユニット
26には、室内ユニット22と同様に常に運転用の電力
が供給され、冷媒ユニット24は、コントロール基板1
02からの信号によってパワーリレー110をオンする
ことにより運転用の電力が供給される。
【0036】また、コントロール基板102には、蒸発
器16の温度を検出する熱交温度センサ118、室内の
湿度を検出する湿度センサ120、放熱器18の温度を
検出する温水熱交換器センサ122、ガス欠センサ12
4等が接続されている。
【0037】図4に示されるように、表示基板106に
は、表示LED128等が設けられている。図2に示さ
れるように、室内機12のケーシング36には、表示部
82が設けられており、表示基板106の表示LED1
28等がこの表示部82上に配置されている(図2では
図示省略)。これにより、表示部82の表示LED12
8の点灯状態によって温水エアコン10の運転状態(運
転/ 停止及び運転モード等)を判断できるようになって
いる。
【0038】また、図4に示されるように、室内ユニッ
ト22のコントロール基板102には、通信I/F基板
134が接続されている。この通信I/F基板134に
は、冷媒ユニット24に設けられている図示しないコン
トロール基板及び後述する中継ユニット20が接続され
る。室内ユニット22のマイコン100には、この通信
I/F基板134を介して後述する中継ユニット20か
ら操作信号及び室内温度等が入力されると共に、マイコ
ン100から中継ユニット20へ温水エアコン10の運
転状態が出力される。また、マイコン100は、この通
信I/F基板134を介して冷媒ユニット24との間で
シリアル通信を行うことにより冷媒ユニット24の作動
を制御している。
【0039】温水エアコン10では、運転モード、設定
温度等の運転条件が設定され、空調運転が指示される
と、設定温度と室内温度に基づいて運転能力を制御しな
がら室内温度が設定温度となるように空調運転を行う。
例えば、自動運転モードで暖房運転を行うときには、フ
ァジー演算によって室内温度の変化を予測しながら熱源
ユニット26から供給される熱量とクロスフローファン
90の風量によって定まる暖房能力及び風向等を制御す
ることにより、室内温度が設定温度に近づけると共に、
室内温度が設定温度に保たれるようにする。
【0040】なお、室内ユニット22の空調能力の制
御、冷媒ユニット24の構成及びシリアル通信による冷
媒ユニット24の制御は、従来公知の構成及び方法を適
用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0041】図5に示されるように、熱源ユニット26
には、図示しないマイコンを備えたコントロール基板1
74が設けられている。コントロール基板174には、
電源トランス176、温水循環用のポンプ(ポンプモー
タ)62、ガスバーナー70を点火するイグナイタ17
8、ガスバーナー70へ燃焼ガスを供給するガス電磁弁
180A、180B及びガス比例弁182、給気用のフ
ァンモータ184等が接続されている。このコントロー
ル基板174は、室内ユニット22の端子板132から
供給される電力を電源トランス176によって変圧し、
ポンプ62等の駆動用の電力を得ている。
【0042】また、コントロール基板174には、温水
熱交換器64から送り出される温水の温度を測定する高
温サーミスタ186、外気温度を検出する外気温度セン
サ188、ファンモータ184の回転検出器190等の
センサが接続されている。コントロール基板174は、
これらのセンサによって熱源ユニット26内の各機器の
作動状態を監視しながら所定の温度の温水を生成する。
【0043】なお、コントロール基板174には、温度
ヒューズ192、ハイリミットスイッチ194等が接続
され、また、ポンプ試験端子196、外部に動作状態等
を表示する動作モニタ用端子198と共に、設定スイッ
チ200、ガスバーナー70の点火時に点灯する燃焼ラ
ンプ202、故障時のエラーコード等を表示する故障表
示LED204、メンテナンス用スイッチ206、二次
圧調整ボリューム208等が設けられている。
【0044】一方、図1及び図3に示されるように、こ
の熱源ユニット26は、床暖房マット142が接続され
ることにより床暖房装置140を構成するようになって
いる。なお、温水エアコン10の熱源ユニット26に
は、床暖房ユニットとして室内の床板内または床板の下
側に附設した温水配管が接続されても良い。
【0045】図3に示されるように、熱源ユニット26
には、温水入口ニップル56A、温水出口ニップル56
Bのそれぞれに並んで温水入口ニップル80A、温水出
口ニップル80Bが設けられている。この温水入口ニッ
プル80A、温水出口ニップル80Bの間には、床暖房
マット142が接続されるようになっている。
【0046】床暖房マット142は、例えば、室内の床
面に敷かれるマット144内に温水チューブ146が緊
密に織込まれて形成されている。図3に示されるよう
に、床暖房マット142は、温水チューブ146の両端
に温水入口ニップル84A、温水出口ニップル84Bが
設けられており、温水入口ニップル84A、温水出口ニ
ップル84Bに温水チューブ86A、86Bがそれぞれ
接続されている。温水入口ニップル84Aに接続されて
いる温水チューブ86Aが、熱動弁76を介して熱源ユ
ニット26の温水出口ニップル80Bに接続され、温水
出口ニップル84Bに接続されている温水チューブ86
Bが、熱源ユニット26の温水入口ニップル80Aに接
続されることにより、床暖房マット142が熱源ユニッ
ト26に接続される。これによって、床暖房マット14
2には、ポンプ62が作動すると、熱動弁76の開閉に
応じて温水が循環され、この温水によってマット144
が加熱される。
【0047】図5に示されるように、この熱動弁76
は、熱源ユニット26のコントロール基板174に接続
されており、このコントロール基板174によってポン
プ62の作動に合わせて開閉が制御される。なお、コン
トロール基板174は、床暖房マット142の設定温度
に応じて熱動弁76をオン・オフ制御するときのデュー
テー比が設定される。
【0048】図1及び図5に示されるように、熱源ユニ
ット26には、床暖房マット142からの信号線148
が接続されている。この信号線148は、床暖房マット
142のマット144の温度を検出する図示しないサー
ミスタ等に接続されており、熱源ユニット26は、マッ
ト144の温度が所定値(例えば31°C)を越えたこ
とを、信号線148を介して検出すると、熱動弁76を
閉じて温水の循環を停止させて、マット144の温度上
昇を抑えるようになっている。
【0049】熱源ユニット26のコントロール基板17
4には、通信I/F基板136が設けられており、この
通信I/F基板136を介して熱源ユニット26が中継
ユニット20に接続されている。
【0050】図6に示されるように、中継ユニット20
は、マイコン150を備えたコントロール基板152
に、データ通信用の通信I/F基板154及びシリアル
通信用の通信I/F基板156が接続されている。前記
した室内ユニット22のコントロール基板102(通信
I/F基板134)は、中継ユニット20の通信I/F
基板156に接続されており、これによって、室内ユニ
ット22と中継ユニット20の間でシリアル通信が行わ
れる。また、熱源ユニット26のコントロール基板17
4(通信I/F基板136)は、通信I/F基板154
に接続されており、これによって、熱源ユニット26と
中継ユニット20の間でデータ通信が行われる。
【0051】中継ユニット20内には、温度検出基板1
58及び受信基板160が設けられており、これらがコ
ントロール基板152に接続されている。受信基板16
0は、システムリモコン130から送出される操作信号
を受信するようになっている。すなわち、図2に示され
るように、中継ユニット20には、受信窓162が形成
されており、この受信窓162へ向けてシステムリモコ
ン130を操作することにより、システムリモコン13
0から送出される操作信号が受信基板160で受信され
る。
【0052】図7(A)及び図7(B)には、システム
リモコン130の一例が示されている。このシステムリ
モコン130には、LCD等の表示手段を用いた表示部
91が設けられており、この表示部91に運転モード、
設定温度、室内温度、時間に加えて風向、風量などの設
定状態が表示される。
【0053】システムリモコン130の中央部には、運
転/停止ボタン92、温度設定ボタン93A、93Bと
共にエアコン選択ボタン94及び床マット選択ボタン9
5が設けられている。
【0054】システムリモコン130では、温度設定ボ
タン93A、93Bの操作によって表示部91に表示し
ている設定温度が変更される。また、エアコン選択ボタ
ン94を操作することにより、温水エアコン10の運転
操作モードに選択されると、表示部91上に該当する表
示(「エアコン」表示)がなされると共に、運転/停止
ボタン92を操作することにより、温水エアコン10の
運転/停止操作ができるようになり、床マット選択ボタ
ン95を操作して、表示部91上に床暖房マット142
の運転操作モードになったことを示す表示(「床マッ
ト」表示)がなされた状態で、運転/停止ボタン92を
操作することにより、床暖房マット142による床暖房
の運転/停止操作ができるようになっている。
【0055】すなわち、システムリモコン130は、一
般的エアコンに用いられるリモコンスイッチの機能に加
えて、床暖房マット142による床暖房の運転/停止、
温度設定等の床暖房マット142の運転操作の機能等を
合わせ持たせたマルチ機能タイプとなっており、このシ
ステムリモコン130のみの操作によって空調システム
11を形成する温水エアコン10と床暖房装置120の
運転操作が可能となっている。
【0056】また、システムリモコン130には、スラ
イドカバー96が設けられており、図7(A)に示され
るように、このスライドカバー96のスライド操作によ
って、種々の操作ボタンを有する操作パネル97が露出
されるようになっている。
【0057】操作パネル97内には、運転切換ボタン9
8が設けられており、この運転切換ボタン98の操作に
よって、温水エアコン10の運転モードが自動、暖房、
ドライ、冷房、空気清浄、乾燥と順に切り換えられると
共に、自動運転モード、ドライ運転モード及び暖房運転
モードに設定されることにより、床暖房マット142の
運転操作が可能となる。すなわち、運転切換ボタン98
の操作によって空調システム11の運転モードの切換が
可能となっている。
【0058】また、操作パネル97上のスイッチ操作に
より、室内ユニット22の吹出し口52から吹出す風
量、風向(上下方向)の切換えが可能であり、また、ハ
イパワー及び能力セーブ(1/2セーブ)等の空調能力
の選択が可能となっている。さらに、操作パネル97上
のスイッチ操作によって運転開始時間、運転停止時間等
のタイマー設定が可能となっている。
【0059】このシステムリモコン130は、温水エア
コン10と床暖房マット142の運転条件が設定される
と、設定に応じた操作信号を送出する。この操作信号
が、中継ユニット20の受信基板160に受信される。
【0060】図6に示されるように、中継ユニット20
の温度検出基板158には、温度検出手段として輻射セ
ンサ164が設けられている。輻射センサ164として
は、物体が表面温度に応じて発する赤外線を検出する赤
外線センサが用いられており、温度検出基板158で
は、被測定物の表面温度を1°C以内の誤差範囲で検出
して出力できるようになっている。
【0061】図2に示されるように、中継ユニット20
には、集光レンズ166が設けられており、この集光レ
ンズ166が向けられている被測定物が表面温度に応じ
て発する赤外線が、集光レンズ166を透過して輻射セ
ンサ164に受光されるようになっている。
【0062】中継ユニット20の集光レンズ166は、
温水エアコン10によって空調する領域の所定の位置
(例えば中央部)の床面近傍や、床面から所定の高さの
位置等へ向けられるようになっている。この中継ユニッ
ト20によって検出する室内温度は、集計レンズ166
を所定の範囲でスイングさせて、室内の多数位置の温度
を検出し、検出した温度の平均値等を室内温度として用
いても良く、また、集光レンズの向きを予め設定した所
定の位置に固定した状態で検出した温度を室内温度とし
て用いても良い。
【0063】中継ユニット20のコントロール基板15
2では、システムリモコン130から送出された操作信
号を受信すると、この操作信号から、室内ユニット22
及び冷媒ユニット24に対する空調用の操作信号と、床
暖房装置140及び熱源ユニット26に対する温水暖房
用の操作信号を分離する。この後、中継ユニット20の
コントロール基板152では、空調用の操作信号と共に
温度検出基板158によって検出した室内温度を通信I
/F基板156を介して、シリアル通信によって室内ユ
ニット22へ送出する。また、コントロール基板152
では、温水暖房用の操作信号を検出すると、この操作信
号と室内温度を通信I/F基板154を介して熱源ユニ
ット26へ出力する。このとき、熱源ユニット26及び
熱源ユニット26を用いた床暖房マット142の運転状
態が、熱源ユニット26のコントロール基板174から
通信I/F基板154へ入力されるようになっており、
中継ユニット20では、熱源ユニット26及び床暖房マ
ット142の運転状態も室内ユニット22へ送出するよ
うになっている。
【0064】温水エアコン10では、中継ユニット20
から室内ユニット22のコントロール基板102へ入力
される操作信号に基づいて空調運転を行う。また、熱源
ユニット26は、中継ユニット20からコントロール基
板174に入力される操作信号に応じて運転するように
なっている。
【0065】熱源ユニット26では、中継ユニット20
から送出された操作信号に基づいて運転制御を行う。こ
のとき、システムリモコン130によって設定された床
暖房マット142の設定温度と中継ユニット20で検出
した床暖房マット142の表面温度に基づいて熱動弁7
6の開閉(オン/オフ)を制御することにより、床暖房
マット142の表面温度が設定温度となるようにしてい
る。
【0066】次に本実施の形態の作用を説明する。空調
システム11によって室内を空調するときには、システ
ムリモコン130の操作によって運転モードを設定する
と共に、運転条件を設定した後に、運転/停止ボタン9
2を操作する。
【0067】例えば、温水エアコン10によって冷房運
転を行うときには、運転切換ボタン98によって運転モ
ードを冷房モードに切り換えている状態で、エアコン選
択ボタン94を操作した後、温度設定ボタン93A、9
3B等を操作して設定温度等の運転条件を設定すると共
に運転/停止ボタン92を操作する。これによって、シ
ステムリモコン130は、設定された運転条件に応じた
操作信号を中継ユニット20へ向けて送出する。
【0068】中継ユニット20では、システムリモコン
130から送出された操作信号を受信基板160に受信
すると、受信した操作信号を温度検出基板158によっ
て検出した室内温度と共に室内ユニット22のコントロ
ール基板102へ送出する。
【0069】温水エアコン10は、システムリモコン1
30からの操作信号が中継ユニット20を介して入力さ
れることにより、システムリモコン130によって設定
された運転条件に基づいて空調運転(冷房運転)を開始
する。このとき、温水エアコン10では、中継ユニット
20に設けている輻射センサ164によって検出された
室内温度が入力されることにより、この室内温度とシス
テムリモコン130によって設定された設定温度に基づ
いて空調能力を制御して、室内温度が設定温度となるよ
うに空調運転を行う。
【0070】温水エアコン10によって暖房運転を行う
ときには、システムリモコン130の運転切換ボタン9
8の操作によって暖房モードに設定すると共に、エアコ
ン選択ボタン94によって温水エアコン10の運転を選
択した後、運転/停止ボタン92を操作する。これによ
って、システムリモコン130が設定された運転条件に
応じた操作信号を送出する。
【0071】中継ユニット20では、システムリモコン
130から送出された操作信号を受信すると、室内ユニ
ット22の操作に関わる空調用の操作信号と、暖房運転
時に温水を生成して循環させるための熱源ユニット26
の操作に関わる暖房用の操作信号を分離する。この後、
中継ユニット20は、空調用の操作信号を輻射センサ1
64によって検出した室内温度及び熱源ユニット26か
ら入力される熱源ユニット26の運転状態を示す信号と
共に室内ユニット22のコントロール基板102へ送出
する。
【0072】熱源ユニット26は、暖房用の操作信号を
受信することにより、ガスバーナー70を点火すると共
にポンプ62を作動させる。これによって、温水熱交換
器64によって水が加熱されて温水が生成されると共
に、生成された温水の循環が開始される。
【0073】温水エアコン10の室内ユニット22で
は、中継ユニット20から空調用の操作信号、室内温度
及び熱源ユニット26の運転状態を示す信号が入力され
ることにより、操作信号に応じた空調運転(暖房運転)
を開始する。このとき、熱源ユニット26の運転状態に
基づいて流量可変弁68を開放することにより、室内ユ
ニット22の放熱器18と熱源ユニット26との間で所
定の温度の温水の循環が開始され、また、この温水の循
環に合わせてクロスフローファン90の回転を制御する
ことにより、放熱器18を通過するときに加熱された空
気が室内機12の吹出し口52から吹出されて、室内の
暖房が行われる。
【0074】ところで、空調システム11では、床暖房
マット142を用いて床暖房を行うときには、システム
リモコン130の運転切換ボタン98の操作によって暖
房(又は自動)モードに設定された状態で、床マット選
択ボタン95を操作して、床暖房マット142の運転操
作モードに設定する。これによって、システムリモコン
130の表示部91上には、床暖房マット142の運転
操作を行う状態を示す表示がなされる。この状態で運転
/停止ボタン92を操作することにより、床暖房マット
142による床暖房を指示する操作信号がシステムリモ
コン130から送出される。
【0075】中継ユニット20では、システムリモコン
130から送出された操作信号を受信すると、暖房用の
操作信号を分離して床暖房マット142の運転を指示す
る操作信号を熱源ユニット26へ送出する。熱源ユニッ
ト26では、床暖房マット142の運転を指示する操作
信号が入力されることにより、熱動弁76を所定のデュ
ーテー比でオン/オフ制御する。これによって、熱源ユ
ニット26の床暖房マット142との間で、温水熱交換
器64で生成された温水が循環されて床暖房が行われ
る。
【0076】一方、温水エアコン10と床暖房マット1
42を用いた暖房運転を行うときには、システムリモコ
ン130の運転切換ボタン98の操作によって暖房モー
ド又は自動運転モードに設定した状態で、エアコン選択
ボタン64及び床マット選択ボタン95の操作によっ
て、温水エアコン10と床暖房マット142の操作を選
択した状態で、運転/停止ボタン92を操作する。これ
により、システムリモコン130は、設定されている運
転条件と温水エアコン10と床暖房マット142の運転
を指示する操作信号を送出する。なお、温水エアコン1
0の設定温度と床暖房マット142の設定温度は同じで
あっても良く、システムリモコン130上で温水エアコ
ン10と床暖房マット142の設定温度をそれぞれ別々
に設定できるようにしても良い。
【0077】中継ユニット20は、システムリモコン1
30からの操作信号を受信すると、空調用の操作信号と
暖房用の操作信号を分離した後に、空調用の操作信号、
室内温度と共に熱源ユニット26の運転状態を示す信号
を室内ユニット22のコントロール基板102へ送出す
る。これと共に、中継ユニット20は暖房用の操作信号
を熱源ユニット26を送出する。
【0078】熱源ユニット26は、温水エアコン10に
よる空調運転と床暖房マット142による床暖房が指示
されることにより、温水を生成しながらポンプ62を作
動させると共に、熱動弁76の開閉制御を行う。これに
よって、室内ユニット22の流量かへインデックス弁作
動させる。これにより、熱源ユニット26と室内ユニッ
ト22の放熱器18及び熱源ユニット26と床暖房マッ
ト142との間での温水の循環が行われる。室内機12
の吹出し口52から吹出される温風と、床暖房マット1
42による床暖房が並行して行われる。
【0079】このように、空調システム11では、単一
のシステムリモコン130の操作によって温水エアコン
10の空調運転は勿論、床暖房マット142による床暖
房を行うことができる。したがって、温水エアコン10
と床暖房マット142をあたかも1台の暖房装置として
みなして操作することができ、室内全体の空調操作が極
めて容易となっている。
【0080】中継ユニット20では、輻射センサ164
によって床暖房マット142の表面温度(マット144
の表面温度)を検出しており、この表面温度又は表面温
度を考慮した温度を室内温度として室内ユニット22の
コントロール基板102へ送出している。
【0081】温水エアコン10の室内ユニット22で
は、設定温度と室内温度に基づいて暖房能力を制御する
が、このとき、室内温度として床暖房マット142の温
度が読み込まれるので、室内ユニット22では、床暖房
マット142の暖房状態を考慮しながら暖房能力を制御
することになる。
【0082】一方、中継ユニット20は、輻射センサ1
64によって検出した室内温度とシステムリモコン13
0によって設定されて運転条件(主に設定温度)に基づ
いて床暖房マット142の暖房能力を制御するようにな
っている。この中継ユニット20による床暖房マット1
42の暖房能力の制御は、任意の方法を用いることがで
きる。
【0083】例えば、システムリモコン130によって
設定された設定温度に応じて、熱動弁76のデューテー
比を設定する。設定したデューテー比に基づいた具体的
な熱動弁76の制御は、熱源ユニット26が中継ユニッ
ト20で設定したデューテー比に基づいて熱動弁76の
オン/オフを制御しても良く、また、中継ユニット20
が設定したデューテー比に応じて熱源ユニット26へオ
ン/オフ信号を送出することにより、熱源ユニット26
がこのオン/オフ信号に基づいて熱動弁76を開閉して
も良い。中継ユニット20で行う床暖房マット142の
暖房能力の制御は、室内温度が設定温度に達するまでの
立ち上げ暖房時には、室内温度TR に応じて設定温度を
補正し、補正した設定温度に応じてデューテー比を設定
する方法を用いることができる。なお、熱動弁76をオ
ン/オフ制御するときのデューテー比は、設定温度が高
くなるのに応じて熱動弁76のオン時間が長くなるよう
に設定されている。
【0084】表1には、立ち上げ暖房時の暖房能力の制
御の一例を示している。この表では、室内温度TR が予
め設定している温度T1 、T2 、T3 (T1 <T2 <T
3 、例えばT1 =15℃、T2 =20°℃、T3 =25
℃)と室内温度TR を比較することにより、室内温度T
R の温度域を判定し、判定した温度域に応じて設定して
いる補正温度t1 、t2 、t3 (t1 <t2 <t3 、例
えばt1 =2℃、t2=4℃、t3 =6℃)をシステム
リモコン130で設定された設定温度TSET に加算して
設定温度TS を算出する。
【0085】
【表1】
【0086】 このように設定された設定温度TS に基づ
いて熱動弁76のデューテー比を制御することにより、
室内温度TR が低ければ、床暖房マット142の暖房能
力が高くなる。
【0087】また、室内温度TR が設定温度TS に近づ
いて立ち上げ暖房が終了した後は、設定温度と室内温度
の温度差に基づいてデューテー比を制御することにより
暖房能力(出力)を制御する。
【0088】 表2には、立ち上げ暖房が終了した後の暖
房能力の制御の一例を示している。この例では、室内温
度TR が設定温度TS より低いときには、設定温度に応
じて設定されたデューテー比で熱動弁76を制御する
(通常制御)が、室内温度TRが設定温度TS を越える
と、室内温度TR と設定温度TS の温度差に応じて暖房
能力(出力)を制限する。このとき、室内温度TR と設
定温度TS の温度差が温度t6 (温度t4 、t5 、t6
は、t4 <t5 <t6 、例えばt4 =1℃、t5=2
℃、t6 =3℃)を越えると、床暖房マット142によ
る暖房を停止する(熱動弁76を閉じる)。
【0089】
【表2】
【0090】 一方、中継ユニット20は、床暖房マット
142の暖房能力の制御に合わせて、温水エアコン10
の運転も制御する。すなわち、温水エアコン10は、設
定温度TS と室内温度TR に応じて暖房能力を制御する
が、室内温度TR に応じて中継ユニット20が温水エア
コン10の運転を制御することにより、室内をバランス
より暖房するようにしている。
【0091】 例えば、表1に示されるように、室内温度
が極めて低い状態では、温水エアコン10が通常の運転
能力範囲を超えた暖房能力で運転するように指示する。
温水エアコン10に限らずエアコンでは、能力範囲が余
裕を持って設定されており、通常はこの設定されている
能力範囲で運転される。このとき、温水エアコン10
は、中継ユニット20からの指示によって通常の能力範
囲を越えた大きな暖房能力で運転される(ホットダッシ
ュ)。これにより、室内温度TR が低いときには、床暖
房マット142と温水エアコン10によって急速に暖房
することができる。
【0092】 また、表2に示されるように、中継ユニッ
ト20は、室内温度TR が設定温度TS よりも必要以上
に高くなったときには、床暖房マット142の暖房能力
の制限に合わせて温水エアコン10を停止させる。これ
によって、室内温度TR が設定温度TS より高くなりす
ぎたときに、温水エアコン10の暖房運転が継続してい
るために、下がり難くなってしまうのを防止する。
【0093】このように、中継ユニット20が床暖房マ
ット142の表面温度を検出しながら床暖房マット14
2の暖房能力を制御することにより、簡単にかつ正確に
床暖房マット142の表面温度を設定温度に維持するこ
とができる。特に、輻射センサ164による検出温度の
誤差範囲が小さいため、床暖房マット142よる暖房温
度が設定温度を大きく越えてしまうのを防止でき、床暖
房を行うときの省エネを図ることができる。
【0094】また、中継ユニット20は、床暖房マット
142の温度を検出しながらファジー制御によって床暖
房マット142の表面温度の変化を予測しながら暖房能
力を制御することもできる。このとき、中継ユニット2
0に温水エアコン10の運転状態が室内ユニット22の
コントロール基板102から入力されるようにすれば、
温水エアコン10の暖房能力を考慮して床暖房マット1
42の暖房能力を制御できるので、床暖房マット142
と温水エアコン10を用いて効率的な室内暖房を行うこ
とができると共に、温水エアコン10と床暖房マット1
42によって室内を快適な暖房状態に維持することがで
きる。
【0095】 さらに、床暖房マット142の暖房能力の
制御に合わせて、中継ユニット20が温水エアコン10
の運転を制御することにより、効率的な室内の暖房を行
うことができ、室内の快適性を確保しつつ省エネを図る
ことができる。
【0096】なお、本実施の形態では、温水エアコン1
0が暖房能力を制御するときに用いる室内温度を中継ユ
ニット20によって検出したが、温水エアコン10は、
例えば、室内ユニット22内等に別に設けた温度センサ
によって室内温度を検出し、検出した室内温度に基づい
て暖房能力を制御しても良い。このときには、中継ユニ
ット20が、輻射センサ164によって検出した温度に
合わせて床暖房マット142の暖房能力と共に、温水エ
アコン10の暖房能力を制御すれば良い。
【0097】また、本実施の形態では、床暖房マット1
42上の温度を室内温度としたが、中継ユニット20に
よって検出する室内温度は、暖房時に設定温度にしたい
任意の領域の温度を検出すれば良く、これによって、中
継ユニット20によって温度検出する領域が設定温度と
なるように効率的に暖房を行うことができる。
【0098】なお、以上説明した本実施の形態では、本
発明の構成を限定するものではない。本実施の形態で
は、空気調和機として暖房時に温水を用いる温水エアコ
ン10を用いて説明したが、本発明は冷媒が循環する冷
凍サイクルを用いて冷房と共に暖房運転を行う一般的構
成の空気調和機を用いることができる。
【0099】また、本実施の形態では、床暖房ユニット
として熱源ユニット26によって生成した温水によって
暖房する温水式の床暖房マット142を用いたが、床暖
房ユニットとしては、電気ヒータを用いて暖房する床暖
房用の電気カーペット等を用いることができる。この場
合、中継ユニット20が電気式の床暖房カーペット等の
暖房能力(例えば消費電力ないし電気ヒータのオン/オ
フ)等を制限すれば良い。
【0100】このように、従来、空気調和機と床暖房装
置がそれぞれ個別に行っていた暖房能力の制御を、中継
ユニットを用いて一括して行うことにより、効率的な暖
房と共に省エネを図ることができる。
【0101】なお、本実施の形態では、床暖房マット1
42と温水エアコン10の室内ユニット22とは別に中
継ユニット20を設けたが、中継ユニット20として
は、室内ユニット22と共に室内機12に内臓されたも
のであっても良く。また、温水エアコン10の室内ユニ
ット20に中継ユニット20の機能を合わせ持たせて、
室内ユニット22が温水エアコン10による暖房能力と
共に床暖房マット142の暖房能力を制限するようにし
ても良い。
【0102】 また、図7(A)及び図7(B)に示され
るシステムリモコン130は、空気調和機と床暖房装置
を一括して操作するためのリモコンスイッチの一例を示
すものであり、リモコンスイッチの構成を限定するもの
ではない。
【0103】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、中継
ユニットに設けた温度検出手段によって検出した温度に
基づいて空気調和機の暖房能力が制御されると共に、中
継ユニットが床暖房装置の暖房能力も制御しているの
で、室内をバランス良く暖房することができる。また、
本発明では、必要に応じて中継ユニットが空気調和機の
運転を制御するので、室内を短時間に快適な暖房状態と
することができると共に、この快適な暖房状態を維持す
ることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した温水エアコンを示す概
略構成図である。
【図2】温水エアコンの室内ユニット、中継ユニット及
び床暖房マットの配置を示す概略図である。
【図3】本実施の形態に適用した温水エアコンの冷媒と
温水の流路を示す概略系統図である。
【図4】室内ユニットの電気回路の基板構成を示す概略
図である。
【図5】熱源ユニットの電気回路の基板構成を示す概略
図である。
【図6】本実施の形態に適用した中継ユニットを示す概
略構成図である。
【図7】本実施の形態に適用したシステムリモコンを示
す概略図であり、(A)はスライドカバーを開いた状態
を示し、(B)はスライドカバーを閉じた状態を示して
いる。
【符号の説明】
10 温水エアコン(空気調和機) 11 空調システム 12 室内機 14 室外機 20 中継ユニット 22 室内ユニット 24 冷媒ユニット 26 熱源ユニット 102 コントロール基板 130 システムリモコン 134、136、154、156 通信I/F基板
(通信手段) 140 床暖房装置 142 床暖房ユニット 152 コントロール基板(通信手段、制御手段) 158 温度検出手段 164 輻射センサ 174 コントロール基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内温度と設定温度を含む運転条件に基
    づいて室内ユニットから吹出す空調風を制御して室内を
    空調する空気調和機と、運転操作されることにより室内
    の床面に敷設した床暖房ユニットによって室内を床面か
    ら暖房する床暖房装置と、を有する空調システムであっ
    て、 前記床面又は床面と床面から所定の高さの温度を検出す
    る温度検出手段と、 前記温度検出手段によって検出した温度を前記床暖房装
    置へ送出すると共に、該温度を室内温度として前記空気
    調和機へ送出する通信手段と、 を備えた中継ユニットを含むことを特徴とする空調シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記中継ユニットが、前記床暖房装置に
    対して設定された設定温度を含む運転条件と前記温度検
    出手段によって検出した温度に基づいて床暖房装置の暖
    房能力を制御する制御手段を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の空調システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記温度検出手段によ
    って検出した温度に基づいて前記空気調和機の運転を制
    御することを特徴とする請求項2に記載の空調システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記空気調和機が、室内へ向けて前記運
    転条件に応じて温調した空気を吹出して空調する室内ユ
    ニットと、冷房時に前記室内ユニットとの間で冷媒を循
    環させる冷凍サイクルを形成する冷媒ユニットと、暖房
    時に温水を生成すると共に生成した温水を前記室内ユニ
    ットとの間で循環させる熱源ユニットと、を含み、前記
    床暖房装置が前記熱源ユニットに接続されて設定された
    運転条件に応じて前記熱源ユニットとの間で温水が循環
    される床暖房マットを有することを特徴とする請求項1
    から請求項3の何れかに記載の空調システム。
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