JP3728079B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の空気調和を図る空気調和機に係り詳細には、空気調和機と温水を用いて床暖房を行う床暖房装置を備えた空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の空気調和を図る空気調和機には、冷媒を用いた冷凍サイクルによって冷暖房運転を行う一般的な空気調和機に加えて、冷凍サイクルによって冷房運転を行うと共に温水を用いて暖房運転を行う温水空気調和機がある(以下「温水エアコン」と言う)。
【0003】
この温水エアコンの室内ユニットには、冷媒が循環される冷媒用熱交換器(蒸発器)と温水が循環される温水用熱交換器(放熱器)が設けられており、室内ユニットに吸引された空気は、蒸発器と放熱器を通過した後に、吹出し口から室内へ向けて吹出される。このとき、冷凍サイクルによって循環される冷媒が蒸発器を通過することにより、吹出し口から吹出される空気が冷却される。温水が放熱器を経て循環されることにより、吹出し口から吹出される空気が加熱され、被空調室内が暖房される。
【0004】
このような温水エアコンでは、室外に設けている熱源ユニットによって水を加熱して温水を生成しながら循環させるようになっている。
【0005】
ところで、温水によって室内の暖房を行うものとして床暖房装置がある。この床暖房装置は、室内の床面に敷かれる床暖房マット内に温水配管が設けられており、この床暖房マットの温水配管へ温水を循環させることにより、室内が床面から暖房される。
【0006】
このような床暖房装置には、温水を循環させる給湯源として、温水エアコンの熱源ユニットを用いたものがある。すなわち、温水エアコンに用いる熱源ユニットに室内ユニットの放熱器と、床暖房マットを接続して、熱源ユニットによって生成した温水を室内ユニットの放熱器と床暖房マットのそれぞれへ循環させるように構成された空調システムがある。
【0007】
このような空調システムでは、暖房運転時に室内ユニットから吹出される温風による暖房と床面からの暖房によって室内を効率的に暖房することができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような空調システムでは、冷房運転時は専ら冷凍サイクルのみの運転となっている。また、冷房運転時でも床暖房マット内の温水配管中には、水が入った状態となっている。水は比熱が高いため、床面近傍の冷房負荷が大きくなっている。このため、室内温度が下がっても、床面近傍の温度が下がりにくく空調効率を低下させてしまったり、床面近傍と床面から離れた位置の間で温度差によって不快感を生じさせてしまうことがある。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、温水を用いて暖房を行う温水空調機と温水を用いて床暖房を行う床暖房装置が設けられている室内を効率よく冷房することができる空調システムを提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、室内ユニットに設けられて冷凍サイクル中を循環する冷媒によって室内へ吹出す空気を冷却する冷媒熱交換器と、前記冷媒熱交換器と共に前記室内ユニットに設けられて加熱された水が循環されることにより室内へ吹出す空気を加熱する温水熱交換器と、前記冷媒熱交換器との間で冷凍サイクルを形成する冷媒ユニットと、加熱手段によって水を加熱して温水を生成する熱源ユニットと、室内の床面に敷設された床暖房配管が前記熱源ユニットの加熱手段の間で水が循環可能に接続された床暖房ユニットと、前記温水熱交換器と前記熱源ユニットの間の管路及び、前記床暖房配管と熱源ユニットの間の管路のそれぞれを開閉する開閉手段と、前記熱源ユニットに設けられて前記開閉手段によって前記管路が開かれることにより前記加熱手段と前記温水熱交換器との間及び加熱手段と前記床暖房ユニットの床暖房配管との間で水を循環させる循環手段と、を備えた空調システムであって、冷房運転時に前記床暖房ユニットの作動が指示されることにより前記温水熱交換器と前記熱源ユニットの間の前記開閉手段を開くと共に前記加熱手段の作動を停止させた状態で前記循環手段を作動させて前記熱源ユニットと前記温水熱交換器との間で水の循環を行った後に、前記床暖房配管と熱源湯ユニットの間の前記開閉手段を開放して床暖房ユニットとの間で水を循環させる制御手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、冷凍サイクルを用いて室内の冷房運転に合わせて、熱源ユニットと室内ユニットの温水熱交換器の間及び熱源ユニットと床暖房ユニットの床暖房配管の間で水の循環を行う。室内ユニットに冷媒熱交換器と一体に設けている温水熱交換は、冷媒が循環される冷媒熱交換器ないし冷媒熱交換器を通過した空気によって冷却されるので、温水熱交換器内の水も冷却される。
【0012】
一方、循環手段によって熱源ユニットと室内ユニットの温水熱交換器の間及び熱源ユニットと床暖房ユニットの床暖房配管の間で水の循環を行うことにより、温水熱交換器と床暖房配管の間で水の循環が行われることになる。
しかし、一般に熱源ユニットは屋外に設けられているために、水は外気温度に応じて高くなっており、室内温度が外気温度より低くなっている状態で、熱源ユニット内の水を床暖房配管内へ循環させると、一時的に冷房負荷を増加させてしまう恐れがある。
【0013】
ここから、先に熱源ユニットと温水熱交換器との間での水の循環を行って水の温度を下げた後に、床暖房配管へこの水を供給すれば、この水によって床面ないし床面近傍の空気を冷却することができる。
このように、冷房運転時に循環手段によって水の循環を行うことにより、床暖房配管内の水の温度が下げられるので、床面近傍の冷房負荷を小さくすることができる。また、温度が下げられた水が床暖房配管内を循環されることにより、床面からも室内を冷房することが可能となり、効率的にしないを冷房することができると共に、床面が室内温度より高くなっていることによる不快感も防止することができる。
【0014】
さらに、室内ユニット内に冷媒熱交換器と温水熱交換器を配置した場合、冷房運転時に温水熱交換器内に溜まっている水の温度が低下して凍結又は凍結による管路の損傷等が生じることがあるが、温水熱交換器内の水を循環させるので水の凍結や凍結により配管の損傷の発生を防止することができる。
【0018】
請求項2に係る発明は、前記冷房運転時に前記前記循環手段の作動を指示する指示手段を、空調運転時の運転モード及び運転条件の設定を行うリモコンスイッチに設けていることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、冷房運転時にリモコンスイッチに設けている指示手段を操作することにより、床暖房配管と温水熱交換器との間で水を循環させることができる。これにより、床暖房ユニットを用いた床面近傍の冷房を、床暖房マットを用いた暖房運転と同じように簡単な操作で行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1には、本実施の形態に適用した空調システム11の概略構成を示している。この空調システム11は、冷凍サイクルによって循環する冷媒によって冷房運転を行うと共に温水を用いて暖房を行う温水空気調和機(以下「温水エアコン10」と言う)と、床面に敷設した床暖房マット142内に温水が循環されることにより床暖房を行う床暖房装置140によって構成されている。
【0022】
温水エアコン10は、空調する室内に設置される室内機12と、屋外に設置される室外機14によって構成されている。室内機12の近傍には、室内機12と室外機14に接続された通信用の中継ユニット20が設けられている。
【0023】
温水エアコン10の室内機12は、冷凍サイクルによって循環される冷媒用の熱交換器である蒸発器16と、温水が循環される温水用の熱交換器である放熱器18によって室内ユニット22が形成されている。
【0024】
室外機14は、室内ユニット22の蒸発器16との間で冷媒を循環する冷凍サイクルを形成する冷媒ユニット24と、温水を生成すると共に生成した温水を室内ユニット22の放熱器18との間で循環させる熱源ユニット26によって構成されている。なお、室外機14は、冷媒ユニット24と熱源ユニット26とが同一のケーシング内に一体で収容されている一体型であっても良く、それぞれが別々のケーシングに収容されている別体型であっても良い。また、熱源ユニット26としては、冬季間(空調システム11を用いた暖房運転期間)のみに給湯用に用いられるものであっても良い。
【0025】
図1及び図4に示されるように、室内ユニット22の蒸発器16は、冷媒配管28A、28Bを介して冷媒ユニット24に接続されている。図4に示されるように、冷媒ユニット24では、冷媒配管28A、28Bの一方(冷媒配管28A)がバルブ32に接続されており、このバルブ32からマフラー34A及びアキュムレータ38を介してコンプレッサ40に接続されている。また、コンプレッサ40は、マフラー34Bを介して熱交換器(凝縮器)42に接続されている。また、熱交換器42は、キャピラリチューブ44及びストレーナ46を介してバルブ48に接続されており、さらに、このバルブ48には、他方の冷媒配管28Bが接続されている。これによって、温水エアコン10では室内ユニット22と冷媒ユニット24との間に冷凍サイクルが形成されている。
【0026】
温水エアコン10では、運転モードが冷房モードまたは除湿モード(ドライモード)に選択されることにより、コンプレッサ40が運転されて冷媒が循環される。なお、冷媒ユニット24には、熱交換器42の近傍に熱交換器42の冷却用の冷却ファン53が設けられており、必要に応じて冷却ファン53を作動させて熱交換器42を冷却することにより、冷媒の凝縮効率が低下してしまうのを防止している。また、図4には、矢印によって冷媒の流れを示している。
【0027】
室内ユニット22の蒸発器16には、熱交換器温度センサ(図示省略)が設けられており、温水エアコン10では、冷房運転時に蒸発器16の温度が所定温度以下(例えば6.4°C以下)とならないようにコンプレッサ40の能力を制御しながら冷房運転を行うようになっている。
【0028】
室内ユニット22の放熱器18は、例えばフレキシブルな温水配管(以下、「温水チューブ」という)30A、30Bを介して室外機14の熱源ユニット26に接続されている。一方の温水チューブ30Aは、熱源ユニット26の温水入口ニップル56Aへ接続され、他方の温水チューブ30Bは、熱源ユニット26の温水出口ニップル56Bへ接続されている。
【0029】
温水チューブ30Bは、室内ユニット22の温水入口ニップル66Aに接続され、流量可変弁68を介して放熱器18に接続されている。また、温水チューブ30Aは、室内ユニット22の温水出口ニップル66Bに接続されることにより、放熱器18に接続されている。
【0030】
熱源ユニット26には、温水出口ニップル56Bが加熱手段として設けられている温水熱交換器64、循環手段として設けられているポンプ62及びプレッシャタンク60を介して温水入口ニップル56Aに接続されており、これによって、室内ユニット22と熱源ユニット26の間で密閉された温水の循環路が形成されている。
【0031】
また、熱源ユニット26には、温水を生成するためのガスバーナー70が設けられており、このガスバーナー70にガス電磁弁180A、180B及びガス比例弁182を介して機外から燃焼用のガスが供給される。ガスバーナー70は、このガスを燃焼させることにより温水熱交換器64内の水を加熱して暖房用の温水を生成する。なお、プレッシャタンク60は、プレッシャキャップ58を介してドレインタンク72に接続されており、このドレインタンク72を介して温水循環路を循環する水(例えば水道水)を排出する。
【0032】
熱源ユニット26では、水温(温水の温度)が上昇して内圧が所定値(例えば0.9kg/cmU)以上となると、プレッシャキャップ58の圧力弁が作動して、このプレッシャキャップ58に設けている圧力逃がし口から温水をドレインタンク72へ流出させて配管内の圧力上昇を防止すると共に、温水の温度が低下して内圧が所定値未満となると、負圧弁が作動してドレインタンク72から水を回収するようになっている。なお、ドレインタンク72から溢れた水は、ドレイン配管接続口から排出される。
【0033】
温水エアコン10は、暖房運転時(暖房モード)に熱源ユニット26のガスバーナー70を点火すると共にポンプ62を作動させ、室内ユニット22の流量可変弁68を開く。これによって、温水熱交換器64で温水が生成されると共に、生成された温水が室内ユニット22の放熱器18との間で循環される。なお、熱源ユニット26には、温水熱交換器64と温水出口ニップル56Bの間に高温サーミスタ(図示省略)が設けられており、この高温サーミスタによる検出温度が約80°C程度の所定温度(例えば82°C)となるように温水の温度を制御しながら循環させている。また、流量可変弁68の開度(動作ステップ)は、室内温度と設定温度等に応じて設定される。
【0034】
図3に示されるように、室内ユニット12は、吸込み口50と吹出し口52が形成されたケーシング36内に蒸発器16と放熱器18が設けられている。このケーシング36は、ベース板84によって室内の壁面等へ固定される。
【0035】
このケーシング36内には、ベース板84側にクロスフローファン90が設けられ、クロスフローファン90の吸込み口50側に蒸発器16と放熱器18が配置されている。蒸発器16は中央部が屈曲され、ケーシング36の前面(図3の紙面左側)から上面(図3の紙面上方側)に沿うように配置されており、放熱器18は、この蒸発器16のクロスフローファン90側に取り付けられている。また、蒸発器16の吸込み口50の間には、フィルタ88が配置されている。これにより、クロスフローファン90の作動によって吸込み口50から吸引される空気は、フィルタ88及び蒸発器16を通過した後に、放熱器18を通過して吹出し口52へ至るようになっている。
【0036】
この空気が、蒸発器16を通過するときに冷媒によって冷却されるか、放熱器18を通過するときに加熱されることにより温調された空気が吹出し口52から吹出され、この空気によって室内が空調される。
【0037】
なお、室内ユニット12の吹出し口52には、上下フラップ54と共に左右フラップ55が設けられており、上下フラップ54及び左右フラップ55によって、吹出し口52から吹き出される空調風(温調された空気)の向きが変えられる。
【0038】
図5に示されるように、室内ユニット22には、マイクロコンピュータ(以下「マイコン100」と言う)を備えたコントロール基板102が設けられている。このコントロール基板102には、電源基板104、表示基板106、スイッチ基板108と共に、パワーリレー110、温度ヒューズ112、流量可変弁68、クロスフローファン90を駆動するファンモータ114、上下フラップ54を制御するルーバーモータ116が接続されている。
【0039】
室内ユニット22では、電源基板104へ運転用の交流電力が供給されることにより、所定の電力に変換されてコントロール基板102へ供給される。また、室内ユニット22に供給された交流電力は、端子板132から室外機14の熱源ユニット26へ供給されると共に、パワーリレー110を介して端子板132から室外機14の冷媒ユニット24へ供給される。すなわち、温水ユニット26には、室内ユニット22と同様に常に運転用の電力が供給され、冷媒ユニット24は、コントロール基板102からの信号によってパワーリレー110をオンすることにより供給される電力によって運転される。
【0040】
また、コントロール基板102には、蒸発器16の温度を検出する熱交温度センサ118、室内の湿度を検出する湿度センサ120、放熱器18の温度を検出する温水熱交換器センサ122、ガス欠センサ124等が接続されている。
【0041】
表示基板106には、表示LED128等が設けられている。図2に示されるように、室内機12のケーシング36には、表示部82が設けられており、表示基板106の表示LED128等がこの表示部82上に配置されている(図2では図示省略)。これにより、表示部82の表示LED128の点灯状態によって温水エアコン10の運転状態(運転/ 停止及び運転モード等)を判断できるようになっている。
【0042】
また、図5に示されるように、室内ユニット22のコントロール基板102には、通信I/F基板134が接続されている。この通信I/F基板134には、冷媒ユニット24に設けられている図示しないコントロール基板及び後述する中継ユニット20が接続される。室内ユニット22のマイコン100には、この通信I/F基板134を介して中継ユニット20から操作信号及び室内温度等が入力される。また、マイコン100は、この通信I/F基板134を介して冷媒ユニット24との間でシリアル通信を行うことにより冷媒ユニット24の作動を制御している。
【0043】
温水エアコン10では、運転モード、設定温度等の運転条件が設定され、空調運転が指示されると、設定温度と室内温度に基づいて運転能力を制御しながら室内温度が設定温度となるように空調運転を行う。例えば、自動運転モードで暖房運転を行うときには、ファジー演算によって室内温度の変化を予測しながら暖房能力、送風量及び風向等を制御する。なお、室内ユニット22の空調能力の制御、冷媒ユニット24の構成及びシリアル通信による冷媒ユニット24の制御は、従来公知の構成及び方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。また、温水エアコン10では、室内温度が中継ユニット20から入力されるようにしているが、室内ユニット22内に室内温度を検出する温度センサを設けても良い。
【0044】
図6に示されるように、熱源ユニット26には、図示しないマイコンを備えたコントロール基板174が設けられている。コントロール基板174には、電源トランス176、温水循環用のポンプ(ポンプモータ)62、ガスバーナー70を点火するイグナイタ178、ガスバーナー70へ燃焼ガスを供給するガス電磁弁180A、180B及びガス比例弁182、給気用のファンモータ184等が接続されている。このコントロール基板174は、室内ユニット22の端子板132から供給される電力を電源トランス176によって変圧し、ポンプ62等の駆動用の電力を得ている。
【0045】
また、コントロール基板174には、温水熱交換器64から送り出される温水の温度を測定する高温サーミスタ186、外気温度を検出する外気温度センサ188、ファンモータ184の回転検出器190等が接続されている。コントロール基板174は、これらのセンサによって熱源ユニット26内の各機器の作動状態を監視しながら所定の温度の温水を生成する。
【0046】
なお、コントロール基板174には、温度ヒューズ192、ハイリミットスイッチ194等が接続され、また、ポンプ試験端子196、外部に動作状態等を表示する動作モニタ用端子198と共に、設定スイッチ200、ガスバーナー70の点火時に点灯する燃焼ランプ202、故障時のエラーコード等を表示する故障表示LED204、メンテナンス用スイッチ206、二次圧調整ボリューム208等が設けられている。
【0047】
一方、前記した如く、熱源ユニット26は、床暖房マット142が接続されることにより床暖房装置140を構成するようになっている。なお、床暖房ユニットとしては、室内の床板内または床板の下側に温水配管を附設したものであってもよい。
【0048】
図4に示されるように、熱源ユニット26には、温水入口ニップル56A、温水出口ニップル56Bのそれぞれに並んで温水入口ニップル80A、温水出口ニップル80Bが設けられている。この温水入口ニップル80A、温水出口ニップル80Bの間には、床暖房マット142が接続されるようになっている。
【0049】
図1に示されるように、床暖房マット142には、例えば、室内の床面に敷かれるマット144内に床暖房配管として温水チューブ146が緊密に織込まれている。図4に示されるように、床暖房マット142は、温水チューブ146の一端が、温水入口ニップル84Aに接続される温水チューブ86Aが開閉手段として設けられている熱動弁76を介して熱源ユニット26の温水出口ニップル80Bに接続され、温水チューブ146の他端が、温水出口ニップル84Bに接続される温水チューブ86Bが熱源ユニット26の温水入口ニップル80Aに接続されることにより、熱源ユニット26に接続される。これによって、床暖房マット142には、ポンプ62が作動すると、熱動弁76の開閉に応じて温水が循環され、この温水によってマット144が加熱される。
【0050】
図6に示されるように、この熱動弁78は、熱源ユニット26のコントロール基板174に接続されており、このコントロール基板174によって開閉が制御される。
【0051】
熱源ユニット26では、床暖房マット142による床暖房の開始が指示されると、熱動弁76を一定の時間間隔で開閉して床暖房マット142の温水チューブ146内へ温水を循環させる。これにより床暖房マット142のマット144が徐々に加熱される。すなわち、熱源ユニット26は、予め設定された所のデューテー比で床暖房マット142へ温水を循環させる。なお、熱動弁76をオン/オフ制御するときのデューテー比は、一定であっても良く、また、設定温度に応じて変化するものであっても良い。
【0052】
図1及び図6に示されるように、熱源ユニット26には、床暖房マット142からの信号線148が接続されている。この信号線148は、床暖房マット142のマット144の温度を検出する図示しないサーミスタ等に接続されており、熱源ユニット26は、マット144の温度が所定値(例えば31°C)を越えたことを信号線148を介して検出すると、熱動弁76を閉じて温水の循環を停止させて、マット144の温度上昇を抑えるようになっている。
【0053】
一方、熱源ユニット26のコントロール基板174には、通信I/F基板136が設けられており、この通信I/F基板136を介して熱源ユニット26が中継ユニット20に接続されている。
【0054】
図7に示されるように、中継ユニット20は、マイコン150を備えたコントロール基板152に、データ通信用の通信I/F基板154及びシリアル通信用の通信I/F基板156が接続されている。また、中継ユニット20内には、温度検出基板158及び受信基板160が設けられており、これらがコントロール基板152に接続されている。
【0055】
受信基板160は、システムリモコン130から送出される操作信号を受信するようになっている。すなわち、図2に示されるように、中継ユニット20には、受信窓162が形成されており、この受信窓162へ向けてシステムリモコン130を操作することにより、システムリモコン130から送出される操作信号が受信基板160で受信される。
【0056】
図7に示されるように、システムリモコン130には、LCD等の表示手段を用いた表示部91、運転/停止ボタン92、温度設定ボタン93A、93Bと共にエアコン選択ボタン94及び床マット選択ボタン95が設けられている。
【0057】
システムリモコン130では、温度設定ボタン93A、93Bの操作によって表示部91に表示する設定温度が変更される。また、システムリモコン130では、エアコン選択ボタン94が操作されることにより温水エアコン10の運転操作モードに設定され、床マット選択ボタン95が操作されることにより床暖房マット142の運転操作モードに設定される。
【0058】
また、システムリモコン130には、スライドカバー96が設けられており、このスライドカバー96をスライドすることにより露出する図示しない操作ボタンによって、風向(上下フラップ54の向き)、風量(クロスフローファン90の回転数)及びタイマ運転等の設定が可能となっている。さらに、システムリモコン130には、運転切換ボタン97が設けられており、この運転切換ボタン97の操作によって、空調運転モードが暖房、冷房、送風、ドライ(除湿)及び自動運転に切り換えられる。
【0059】
これらの設定状態は、表示部91に表示されると共に、表示部91に表示された設定状態に応じた操作信号がシステムリモコン130から送出される。すなわち、システムリモコン130は、一般的エアコンに用いられるリモコンスイッチの機能に加えて、床暖房マット142の運転操作機能を合わせ持ったマルチ機能タイプとなっており、このシステムリモコン130の操作のみによって温水エアコン10と床暖房マット142を用いた室内の空調運転の操作が可能となっている。
【0060】
中継ユニット20のマイコン150は、システムリモコン130から送出された操作信号を受信すると、この操作信号から、室内ユニット22及び冷媒ユニット24に対する空調用の操作信号と、床暖房装置140及び熱源ユニット26に対する温水暖房用の操作信号を分離し、空調用の操作信号を通信I/F基板156を介して、シリアル通信によって室内ユニット22へ送出する。
【0061】
また、中継ユニット20のマイコン150は、受信した操作信号から温水暖房用の操作信号を分離すると、通信I/F基板154を介して熱源ユニット26へ出力する。これと共に、マイコン150には、熱源ユニット26及び熱源ユニット26を用いた床暖房マット142の運転状態が、熱源ユニット26のコントロール基板174から通信I/F基板154へ入力されるようになっており、中継ユニット20では、熱源ユニット26及び床暖房マット142の運転状態も室内ユニット22へ送出するようになっている。
【0062】
中継ユニット20の温度検出基板158には、赤外線から温度を検出するための輻射センサ164が設けられている。図2に示されるように、中継ユニット20には、集光レンズ166が設けられており、この集光レンズ166が向けられている被測定物が表面温度に応じて発する赤外線が、集光レンズ166を透過して輻射センサ164に受光されるようになっている。
【0063】
この輻射センサ164としては、物体が表面温度に応じて発する赤外線を検出する赤外線センサが用いられており、温度検出基板158では、被測定物の表面温度を1°C以内の誤差範囲で検出して出力できるようになっている。
【0064】
中継ユニット20のマイコン150は、温度検出基板158によって検出した温度を室内温度としてシステムリモコン130からの操作信号と共に室内ユニット22へ送出する。
【0065】
中継ユニット20の集光レンズ166は、温水エアコン10によって空調する領域の所定の位置(例えば中央部)の床面近傍や、床面から所定の高さの位置等へ向けられるようになっている。この中継ユニット20によって検出する室内温度は、集計レンズ166を所定の範囲でスイングさせて、室内の多数位置の温度を検出し、検出した温度の平均値等を室内温度として用いても良く、また、集光レンズの向きを予め設定した所定の位置に固定した状態で検出した温度を室内温度として用いても良い。
【0066】
前記した如く、室内ユニット22は、中継ユニット20から入力される操作信号、室内温度及び熱源ユニット26の運転状態に基づいて空調能力を制御して空調運転を行うようになっている。
【0067】
また、熱源ユニット26では、中継ユニット20から送出された操作信号に基づいて運転制御を行う。このとき、システムリモコン130の操作によって床暖房が設定されると、システムリモコン130によって設定された設定温度に基づいて基づいて熱動弁76の開閉(オン/オフ)を制御することにより、床暖房マット142の表面温度が設定温度となるようにしている。
【0068】
ところで、室内ユニット22に設けられているコントロール基板102では、冷房運転が指示されているときには、流量可変弁68を閉じている。また、熱源ユニット26では、通常の冷房運転時には、ガスガーナー70を消していると共にポンプ62の運転を停止している。このとき、勿論熱動弁76も閉じられている。これによって、熱源ユニット26と室内ユニット22の間は勿論、熱源ユニット26と床暖房マット142の間の水の循環も停止されている。
【0069】
一方、中継ユニット20では、温水エアコン10による冷房運転中にシステムリモコン130のスイッチ操作によって床暖房マット142の運転が指示されることにより、熱源ユニット26へ水の循環を指示する信号を出力するようになっている。すなわち、システムリモコン130の運転切換ボタン97の操作によって冷房モードに設定された状態で温水エアコン10が運転されているとき(冷房運転時)に、床マット選択ボタン95を操作して床暖房マット142の運転操作モードに設定した状態で、運転/停止ボタン92を操作することにより、システムリモコン130は、床暖房マット142への水の循環運転を指示する操作信号を送出する。
【0070】
この操作信号は、中継ユニット20を介して熱源ユニット26へ送出される。熱源ユニット26では、温水エアコン10による冷房運転中ないし、冷房運転が指示されたときに、床暖房マット142への水の循環が指示されると、ガスバーナー70を点火せずにポンプ62のみを作動させる。このとき、室内ユニット22のコントロール基板102では、流量可変弁68を開くようになっており、これによって、熱源ユニット26と室内ユニット22の放熱器18の間で水の循環が行われる。
【0071】
一方、熱源ユニット26は、ポンプ62を作動させた後、所定のタイミングで熱動弁76を開放する。これによって、熱源ユニット26と室内ユニット22の放熱器18の間で循環されていた水が、さらに熱源ユニット26と床暖房マット142の温水チューブ146との間で循環される。すなわち、室内ユニット22の蒸発器16に隣接して設けている放熱器18と床暖房マット142の温水チューブ146との間で水が循環される。
【0072】
室内ユニット22では、蒸発器16を通過した空気が放熱器18を通過するため、放熱器18内を通過する水が蒸発器16を通過した空気によって冷却され、床暖房マット142の温水チューブ146内へ送られる。したがって、マット144の表面温度が温水チューブ146内を通過する水の温度となるようにマット144が冷却されると共に、マット144の表面近傍の空気も冷却される。
【0073】
次に本実施の形態の作用を説明する。
空調システム10では、システムリモコン130の操作によって、温水エアコン10の運転モード、設定温度等の運転条件が設定され、設定に応じた操作信号が送出されると、この操作信号を中継ユニット20によって受信する。中継ユニット20は受信した操作信号を温水エアコン10の室内ユニット22へ送出する操作信号と、室外機14の熱源ユニット26へ送出する操作信号に分離する。中継ユニット20は、分離した操作信号と共に、輻射センサ164によって検出した室内温度を室内ユニット22へ送出する。
【0074】
ここで、温水エアコン10による冷房運転を行うときには、中継ユニット20は、受信したシステムリモコン130からの操作信号と共に、輻射センサ164によって検出した室内温度を室内ユニット22へ送出する。室内ユニット22のマイコン100は、中継ユニット20から送出された操作信号に基づいて運転モード、設定温度、風量、風向等を設定し、空調運転を開始する。このとき、中継ユニット20によって検出された室内温度に基づいて空調能力が制御される。
【0075】
一方、システムリモコン130のスイッチ操作によって温水エアコン10の暖房運転が設定されると、中継ユニット20は、システムリモコン130の操作信号の中から、室内ユニット22の制御に必要な操作信号と、熱源ユニット26の制御に必要な操作信号を分離し、室内ユニット26の運転に必要な操作信号を室内温度と共に室内ユニット22へ送出する。
【0076】
一方、熱源ユニット26には、熱源ユニット26を用いた暖房運転に必要な操作信号が中継ユニット20から入力される。また、熱源ユニット26は、運転状態を所定のタイミングで運転状態を中継ユニット20へ出力する。中継ユニット20は、熱源ユニット26から熱源ユニット26の運転状態を示す信号が入力されると、入力された熱源ユニット26の運転状態に応じた信号を室内ユニット22へ送出する。
【0077】
ここで、熱源ユニット26は、暖房運転に設定されると、ガスバーナー70を点火すると共にポンプ62を作動させ、温水熱交換器64で温水の生成を開始すると共に、生成された温水を室内ユニット22の放熱器18との間で循環させる。これによって、室内ユニット22の吹出し口52から放熱器18を通過することにより加熱された空調風が吹出される。なお、室内ユニット22では、設定温度と室内温度等に基づいて流量可変弁68の開度ステップを設定し、設定されたステップで流量可変弁68を開くことにより暖房能力を制御する。
【0078】
一方、システムリモコン130の操作によって、床暖房マット142の運転が設定されると、中継ユニット20は、システムリモコン130から受信した操作信号を熱源ユニット26のコントロール基板174へ送出する。これによって、熱源ユニット26では、熱動弁76の開閉を制御しながら床暖房マット142への温水の供給を開始する。
【0079】
このとき、コントロール基板174内のマイコンは予め設定されたデューテー比で熱動弁76のオン/オフ(開閉)を行う。これによって、所定の時間間隔で温水チューブ146内を循環される温水によってマット144の表面が暖められる。
【0080】
温水エアコン10と床暖房マット142が設けられた空調システム11では、温水エアコン10による暖房と床暖房マット142による床暖房が可能となっている。また、この空調システム11では温水エアコン10と床暖房マット142の何れか一方を用いた暖房もシステムリモコン130の操作によって可能となっている。
【0081】
ところで、空調システム11は、温水エアコン10による冷房運転時に床暖房マット142の運転が指示されると、中継ユニット20は、床暖房マット142を用いた補助冷房を実行する。
【0082】
図8に示されるフローチャートでは、補助冷房の概略を示している。このフローチャートは、最初のステップ300で温水エアコン10による冷房運転が指示されたか又は温水エアコン10の冷房運転中であるかを確認している。このステップ300で肯定判定されたときには、ステップ302へ移行して、床暖房マット142の運転が指示されたか否かを確認する。
【0083】
ここで、システムリモコン130のスイッチ操作によって温水エアコン10の冷房運転が指示されている状態(ステップ300で肯定判定)で床暖房マット142の運転が指示(ステップ302で肯定判定)されることにより、ステップ304へ以降して補助冷房を開始する。
【0084】
補助冷房が開始されると、まず、ステップ304では、熱源ユニット26へガスバーナー70へ点火せずにポンプ62を作動させるように指示する。これと共に、ステップ306では、室内ユニット22(コントロール基板102)へ流量可変弁68の開放を指示する。
【0085】
これによって、図9に示されるように、冷媒ユニット24と室内ユニット22の蒸発器16との間で冷媒が循環されている状態で、熱源ユニット26と室内ユニット22の放熱器18との間で温水熱交換器64で加熱されていないただの水の循環が行われる。
【0086】
一方、室内ユニット22では、温水エアコン10が冷房運転を行うことにより、クロスフローファン90によって吸込み口50から吸込まれた空気が蒸発器16を通過するときに冷却される。蒸発器16で冷却された空気は、放熱器18を通過して吹出し口52から吹出される。放熱器18内を循環される水は、蒸発器16によって冷却された空気が通過することにより冷却される。通常、熱源ユニット26内の水の温度は、熱源ユニット26が屋外に設けられているために、屋外の温度に近くなっているが、室内ユニット22の放熱器18を通過することにより、温度が徐々に下げられる。
図8に示されるフローチャートでは、次のステップ308で、放熱器18と熱源ユニット26との間で循環されている水が所定の温度に達したか否かを確認している。このときの温度としては、外気温度センサ188等によって検出した外気温度と循環される水の温度の温度差が所定値以上となったか否かに基づいて判断しても良く、また、外気温度に関わらず水の温度が予め設定している温度に達したか否かから判断しても良い。また、温水エアコン10の冷房運転中には、放熱器18が冷却されるので、水の循環を開始してからの経過時間から判断しても良い。すなわち、循環される水の温度が少なくとも外気温度よりも低くなっていれば良い。
【0087】
放熱器18と熱源ユニット26との間で循環される水の温度が低下して、ステップ308で肯定判定されると、ステップ310へ移行して、熱源ユニット26へ熱動弁76の開放を指示する。これによって、図9に示されるように、熱動弁76が開放されると、熱源ユニット26と床暖房マット142の温水チューブ146との間でも水の循環が開始され、実質的に室内ユニット22の放熱器18と床暖房マット142の温水チューブ146との間で水の循環が行われる。
【0088】
これによって、放熱器18で冷却された水が床暖房マット142の温水チューブ146内を循環され、循環される水の温度に応じてマット144の表面温度が下げられ、温水エアコン10によって冷房している室内が床面からも冷却される。
【0089】
通常、床暖房マット142の温水チューブ146内には、比熱の高い水が外気温度に近い温度となって溜まっているので、マット144の表面温度も外気温度に近くなっている。このため、温水エアコン10によって冷房するときの床面近傍の冷房負荷が大きくなっており、床面の温度が下がり難い状態となっている。
【0090】
このとき、室内ユニット22によって水を冷却し、この冷却した水を床暖房マット142の温水チューブ内へ供給することにより、床面温度が下げられる。したがって、床面と室内温度との温度差が小さくなり、床面近傍の温度が高くなっていることによる不快感が生じるのを確実に防止することができる。温水エアコン10による冷房効率も向上させることができる。
【0091】
一方、室内ユニット22内に設けている放熱器18内の水が循環せずに溜まっている場合、放熱器18が蒸発器16ないし蒸発器16を通過した空気によって冷却されるので、凍結が生じることがある。これに対して、放熱器18内の水を循環させることにより、放熱器18内での水の凍結を確実に防止することができる。
【0092】
床暖房マット142への水の循環は、中継ユニット20が輻射センサ164を用いてマット144の表面温度を検出し、この表面温度が例えば冷房運転中の設定温度となるように、熱動弁76のオン/オフ制御等を行えば良い。
【0093】
なお、図9に示されるフローチャートでは、ステップ312で温水エアコン10の冷房運転の停止又は床暖房マット142の停止が指示されたか否かを確認し、何れかの停止が指示されたとき(ステップ314で肯定判定)に、熱源ユニット26へポンプ62の停止と熱動弁76のオフを指示(ステップ314)すると共に、室内ユニット22へ流量可変弁68のオフ(閉)を指示(ステップ316)して終了する。
【0094】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では室内ユニット22と別に中継ユニット20を設けて、この中継ユニット20によって、床暖房マット142を用いた補助暖房を制御したが、中継ユニット20を室内ユニット22と一体にしても良い。また、中継ユニット20の機能を室内ユニット22に合わせ持たせても良い。すなわち、必ずしも中継ユニット20は必要ではなく、室内ユニット22が床暖房マット142を用いた補助冷房を制御しても良い。
【0095】
また、本実施の形態では、熱源ユニット26と放熱器18との間で水の循環を行って、水の温度を下げた後に熱源ユニット26と床暖房マット142の間で水の循環を行うように説明したが、熱源ユニット26っと放熱器18との間の水の循環と熱源ユニット26と床暖房マット142の間の水の循環を同時に開始しても良い。すなわち、流量可変弁68と熱動弁76を同時に開放してポンプ62を作動させるようにしても良い。
【0096】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、空気調和機による冷房運転時に水を循環させることにより冷却して床暖房ユニットへ供給するので、室内を床面からも冷却することができ、床暖房装置を有効に利用して効率的な冷房が可能となると言う優れた効果が得られる。
【0097】
また、本発明では、空気調和機の冷房運転中に温水熱交換器内の水を循環させるので、温水熱交換器内の水が凍結したり、水が凍結することにより温水は遺憾が損傷してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した温水エアコンを示す概略構成図である。
【図2】温水エアコンの室内ユニット、中継ユニット及び床暖房マットの配置を示す概略図である。
【図3】室内ユニットの内部を示す概略構成図である。
【図4】本実施の形態に適用した温水エアコンの冷媒と温水の流路を示す概略系統図である。
【図5】室内ユニットの電気回路の基板構成を示す概略図である。
【図6】熱源ユニットの電気回路の基板構成を示す概略図である。
【図7】本実施の形態に適用した中継ユニットを示す概略構成図である。
【図8】床暖房マットを用いた補助冷房の一例を示すフローチャートである。
【図9】補助冷房時の水と冷媒の流れを示す概略図である。
【符号の説明】
10 温水エアコン(空気調和機)
11 空調システム(
12 室内機
14 室外機
16 蒸発器(冷媒熱交換器)
18 放熱器(温水熱交換器)
20 中継ユニット(制御手段)
22 室内ユニット
24 冷媒ユニット
26 熱源ユニット(空気調和機、床暖房装置)
92 運転/停止ボタン(指示手段)
95 床マット選択ボタン(指示手段)
97 運転モード切換ボタン(指示手段)
130 システムリモコン
142 床暖房マット(床暖房装置)
152 コントロール基板(制御手段)
158 温度検出基板
164 輻射センサ
174 コントロール基板

Claims (2)

  1. 室内ユニットに設けられて冷凍サイクル中を循環する冷媒によって室内へ吹出す空気を冷却する冷媒熱交換器と、
    前記冷媒熱交換器と共に前記室内ユニットに設けられて加熱された水が循環されることにより室内へ吹出す空気を加熱する温水熱交換器と、
    前記冷媒熱交換器との間で冷凍サイクルを形成する冷媒ユニットと、
    加熱手段によって水を加熱して温水を生成する熱源ユニットと、
    室内の床面に敷設された床暖房配管が前記熱源ユニットの加熱手段の間で水が循環可能に接続された床暖房ユニットと、
    前記温水熱交換器と前記熱源ユニットの間の管路及び、前記床暖房配管と熱源ユニットの間の管路のそれぞれを開閉する開閉手段と、
    前記熱源ユニットに設けられて前記開閉手段によって前記管路が開かれることにより前記加熱手段と前記温水熱交換器との間及び加熱手段と前記床暖房ユニットの床暖房配管との間で水を循環させる循環手段と、
    を備えた空調システムであって、
    冷房運転時に前記床暖房ユニットの作動が指示されることにより前記温水熱交換器と前記熱源ユニットの間の前記開閉手段を開くと共に前記加熱手段の作動を停止させた状態で前記循環手段を作動させて前記熱源ユニットと前記温水熱交換器との間で水の循環を行った後に、前記床暖房配管と熱源湯ユニットの間の前記開閉手段を開放して床暖房ユニットとの間で水を循環させる制御手段を設けたことを特徴とする空調システム。
  2. 前記冷房運転時に前記前記循環手段の作動を指示する指示手段を、空調運転時の運転モード及び運転条件の設定を行うリモコンスイッチに設けていることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
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