JP3710928B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内ユニットから吹出す空調風によって室内の空気調和を図る空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の冷暖房を行う空気調和機(以下「エアコン」と言う)では、冷凍サイクルによって循環される冷媒が室内ユニットの熱交換器に供給される。また、室内ユニットでは、室内を吹出す空気がこの熱交換器を通過するようにし、この空気が熱交換を通過するときに冷媒との間で熱交換を行うことにより、室内の空気調和を図っている。
【0003】
近年、空調機器の普及に伴い、複数の室内のそれぞれに室内ユニットを設けて個別に空調が行われるようになっており、エアコンには、複数の室内ユニットに対して1台の室外ユニットを用いた所謂マルチタイプがある。
【0004】
一方、エアコンには、冷凍サイクルを循環される冷媒によって室内を冷房し、温水によって室内の暖房を図る、所謂温水エアコンがある。このような温水エアコンには、ガス等を燃焼させて給湯用に生成する温水を、室内ユニットに設けた熱交換器との間で循環させることにより、室内ユニットの熱交換器を通過して室内へ吹出される空気を加熱して室内を暖房するようにしている。
【0005】
このような温水を用いることにより、単一の熱源ユニットによって複数の室内ユニットとの間で温水を循環させることにより効率的な空調(暖房)が可能となる。また、温水を用いた暖房には、室内の床面に敷設した温水配管へ、熱源ユニットによって生成した温水を循環させることにより、室内を床面から暖房する床暖房装置を併設することができ、複数の室内のそれぞれを効率的に暖房することができるようになっている。
【0006】
ところで、近年、防犯・安全管理を目的としたセキュリテイシステムとしてホームセキュリティーが普及している。このホームセキュリティーでは、建物内に多数の火災警報用のセンサや人検知センサ及び窓開閉検出センサ等の不法侵入検出用の各種センサを取り付け、これらのセンサによって異常を検出したときに、予め定められている警備保障会社等へ通報するシステムとなっている。このようなセンサは、エアコンによって空調する室内にも設置される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、セキュリテイ機能を合わせ持たせることにより空調する室内へのセンサの設置を省くことができる空気調和機を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る空気調和機は、運転条件と室内温度を含む環境条件に基づいて、室内ユニットが設けられている被空調室内を空調する空気調和機であって、前記室内ユニットごと又は前記被空調室ごとに設けられて輻射センサによって被空調室内の所定の領域の温度を前記室内温度として検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果から前記室内温度又は室内温度の変化の異常の有無を判定する判定手段と、予め設定された所定の情報を送出する通信手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記通信手段の作動を制御する通信制御手段と、空調運転時に選択される通常モードと前記被空調室を監視する監視モードを選択する選択手段と、を含み、前記選択手段は、前記監視モードが選択されたときに前記判定手段を作動させる、ことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、輻射センサを用いた温度検出手段によって検出した室内温度及び室内温度の変化に基づいて空調能力を制御して被空調室内の空調を行う。また、選択手段は、空調運転時に適用される通常モードと、被空調室を監視する監視モードの選択が可能となっており、選択手段によって監視モードが選択されたときには、判定手段が、温度検出手段の検出結果から、室内温度及び室内温度の変化に異常がないか否かを判定する。
通信制御手段は、判定手段によって被空調室内に異常が発生したと判定されたときに、通信手段を用いて外部へ報知する。
【0010】
すなわち、この発明では、被空調室の室内温度を検出する温度検出手段として被測定物が表面温度に応じて発する赤外線等を検出することにより被測定物の表面温度を測定する輻射センサを用いると共に、この温度検出手段の検出結果から被空調室内の異常の有無を判定し、異常と判定したときに、通信手段によって外部へ報知するセキュリテイシステムを構成させている。
【0011】
このように、本発明では、選択手段によって監視モードが選択されることにより、セキュリティシステムとして利用することができ、セキュリテイシステムを設置するためには、多数のセンサが必要となるが、これらのセンサの削減ないしセンサが不用となる。
【0012】
請求項2に係る発明は、前記温度検出手段の検出状態及び前記判定手段の判定結果を被空調室ごとに表示する表示手段を含むことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、表示手段によって被空調室内の空調状態と共に判定手段の判定結果を表示する。これにより、複数の室内に室内ユニットを設けて空調を行うようにしたときに、各室内の空調状態は勿論、異常が発生しているか否かを一目で確認することができ、複数の室内の集中監視が可能となる。
【0014】
請求項3に係る発明は、前記判定手段が前記温度検出手段によって検出する温度が所定の温度以上となったときに異常と判定することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、室内温度が異常に高くなったときには、火災の発生等が想定されるので、判定手段が被空調室内に異常が発生したと判定する。この判定結果に基づいて通信手段を制御すれば、外部へ発生した異常に応じた適切な通報が可能となる。
【0016】
また、この判定結果は、表示手段に表示されるので、異常が発生した被空調室とは別の場所で異常の発生を知ることができる。
【0017】
請求項4に係る発明は、前記判定手段が前記室内ユニットの運転停止時に室内温度の変化を検出したときに異常と判定することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、温度検出手段として輻射センサを用いることにより、被空調室内に人が居るか居ないかを検出することができる。すなわち、人が発する赤外線を輻射センサが検出することにより検出温度が上昇する。また、人が通過するときには、上昇した検出温度がもとに戻る。このような温度変化から被空調室内に人が居るか居ないかを判定することができる。
【0019】
ここで、被空調室内に人が居ないことになっているときに、温度検出手段によって人が居ることを検出したときには、該当する室内に侵入者が居ると判定することができる。
【0020】
この判定結果に基づいて通信手段を制御して外部へ報知することにより、侵入者に対する適切な処置が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
図1には、本実施の形態に適用した空気調和機の概略構成を示している。なお、本実施の形態に適用した空気調和機は、温水を用いて暖房を行う温水空気調和機(以下「温水エアコン10」と言う)としている。
【0025】
温水エアコン10は、それぞれが空調する室内に設置される複数の室内機12と、屋外に設置されてそれぞれの室内機12が接続される室外機14によって構成されている。また、それぞれの室内機12の近傍には、室内機12と室外機14に接続された通信用の中継・監視ユニット20(以下「監視ユニット20」とする)が設けられている。なお、以下の説明では、室外機14に1台の室内機12を接続した例を用いて説明する。
【0026】
温水エアコン10の室内機12は、冷凍サイクルによって循環される冷媒用の熱交換器である蒸発器16と、温水が循環される温水用の熱交換器である放熱器18によって室内ユニット22が形成されている。なお、室内機12に設けられている蒸発器16と放熱器18は、一体に連結されたものであっても良く、また、別々に設けられているものであっても良い。
【0027】
室外機14は、室内ユニット22の蒸発器16との間で冷媒を循環する冷凍サイクルを形成する冷媒ユニット24と、温水を生成すると共に生成した温水を室内ユニット22の放熱器18との間で循環させる熱源ユニット26によって構成されている。なお、室外機14は、冷媒ユニット24と熱源ユニット26とが同一のケーシング内に一体で収容されている一体型であっても良く、それぞれが別々のケーシングに収容されている別体型であっても良い。また、熱源ユニット26としては、給湯用の温水を暖房に用いるものであっても良い。
【0028】
図1及び図3に示されるように、室内ユニット22の蒸発器16は、冷媒配管28A、28Bを介して冷媒ユニット24に接続されている。図3に示されるように、冷媒ユニット24では、冷媒配管28A、28Bの一方(冷媒配管28A)がバルブ32に接続されており、このバルブ32からマフラー34A及びアキュムレータ38を介してコンプレッサ40に接続されている。また、コンプレッサ40は、マフラー34Bを介して熱交換器(凝縮器)42に接続されている。また、熱交換器42は、キャピラリチューブ44及びストレーナ46を介してバルブ48に接続されており、さらに、このバルブ48には、他方の冷媒配管28Bが接続されている。これによって、温水エアコン10では室内ユニット22と冷媒ユニット24との間に冷凍サイクルが形成されている。
【0029】
温水エアコン10では、運転モードが冷房モードまたは除湿モード(ドライモード)に選択されることにより、コンプレッサ40が運転されて冷媒が循環される。なお、冷媒ユニット24には、熱交換器42の近傍に熱交換器42の冷却用の冷却ファン53が設けられている。また、図3には、矢印によって冷媒の流れを示している。
【0030】
室内ユニット22の蒸発器16には、熱交換器温度センサ(図示省略)が設けられており、温水エアコン10では、冷房運転時に蒸発器16の温度が所定温度以下(例えば6.4°C以下)とならないようにコンプレッサ40の能力を制御しながら冷房運転を行うようになっている。
【0031】
室内ユニット22の放熱器18は、例えばフレキシブルな温水配管(以下、「温水チューブ」という)30A、30Bを介して室外機14の熱源ユニット26に接続されている。一方の温水チューブ30Aは、熱源ユニット26の温水入口ニップル56Aへ接続され、他方の温水チューブ30Bは、熱源ユニット26の温水出口ニップル56Bへ接続されている。
【0032】
温水チューブ30Bは、室内ユニット22の温水入口ニップル66Aに接続され、流量可変弁68を介して放熱器18に接続されている。また、温水チューブ30Aは、室内ユニット22の温水出口ニップル66Bに接続されることにより、放熱器18に接続されている。
【0033】
熱源ユニット26では、温水出口ニップル56Bが温水熱交換器64、ポンプ62及びプレッシャタンク60を介して温水入口ニップル56Aに接続されており、これによって、室内ユニット22と温水ユニット26の間で密閉された温水の循環路が形成されている。
【0034】
また、温水ユニット26には、温水を生成するためのガスバーナー70が設けられており、このガスバーナー70にガス電磁弁180A、180B及びガス比例弁182を介して機外から燃焼用のガスが供給される。ガスバーナー70は、このガスを燃焼させることにより温水熱交換器64内の水を加熱して暖房用の温水を生成する。なお、プレッシャタンク60は、プレッシャキャップ58を介してドレインタンク72に接続されており、このドレインタンク72を介して温水循環路を循環する水(例えば水道水)を排出する。
【0035】
熱源ユニット26では、水温(温水の温度)が上昇して内圧が所定値(例えば0.9kg/cmU)以上となると、プレッシャキャップ58の圧力弁が作動し、このプレッシャキャップ58に設けている圧力逃がし口から温水をドレインタンク72へ流出させて配管内の圧力上昇を防止すると共に、温水の温度が低下して内圧が所定値未満となると、負圧弁が作動してドレインタンク72から水を回収するようになっている。なお、ドレインタンク72から溢れた水は、ドレイン配管接続口から排出される。
【0036】
温水エアコン10は、冷房モードまたはドライモードで運転しているときには、熱源ユニット26の作動(放熱器18との間の温水の循環等)を停止させると共に、可変流量弁68を閉じる(動作ステップ0)ている。これに対して、暖房運転時(暖房モード)には、熱源ユニット26のガスバーナー70を点火すると共に、ポンプ62を作動させ、室内ユニット22の流量可変弁68を開く。これによって、熱交換器64で温水が生成されると共に、生成された温水が室内ユニット22の放熱器18との間で循環される。なお、熱源ユニット26には、温水熱交換器64と温水出口ニップル56Bの間に高温サーミスタ(図示省略)が設けられており、この高温サーミスタによる検出温度が約80°C程度の所定温度(例えば82°C)となるように温水の温度を制御しながら循環させている。また、流量可変弁68の開度(動作ステップ)は、室内温度と設定温度等に応じて設定される。
【0037】
室内ユニット22には、送風用のクロスフローファン90が設けられている。また、図2に示されるように、室内ユニット22が収容されている室内機12のケーシング36には、吸込み口50及び吹出し口52が設けられている。室内ユニット22では、クロスフローファン90を作動させることにより、吸込み口50から室内の空気を吸込んで吹出し口52から吹出す。このとき、吸込み口50から吸込まれた空気が室内ユニット22内の蒸発器16ないし放熱器18を通過することにより温調され、この温調された空気が吹出し口52から吹出されることにより、室内が空調される。なお、吹出し口52には、上下フラップ54と図示しない左右フラップが設けられており、上下フラップ54と左右フラップによって吹出し口52から吹き出される温調した空気の吹出し方向が変えられる。
【0038】
図4に示されるように、室内ユニット22には、マイクロコンピュータ(以下「マイコン100」と言う)を備えたコントロール基板102が設けられている。このコントロール基板102には、電源基板104、表示基板106、スイッチ基板108と共に、パワーリレー110、温度ヒューズ112、流量可変弁68、クロスフローファン90を駆動するファンモータ114、上下フラップ54を制御するルーバーモータ116が接続されている。
【0039】
室内ユニット22は、電源基板104へ運転用の交流電力が供給され、この交流電力が電源基板104によって所定の電力に変換されてコントロール基板102へ供給される。また、室内ユニット22に供給された交流電力は、端子板132から室外機14の熱源ユニット26へ供給されると共に、パワーリレー110を介して端子板132から室外機14の冷媒ユニット24へ供給される。すなわち、熱源ユニット26には、室内ユニット22と同様に常に運転用の電力が供給され、冷媒ユニット24は、コントロール基板102からの信号によってパワーリレー110をオンすることにより運転用の電力が供給される。
【0040】
また、コントロール基板102には、蒸発器16の温度を検出する熱交温度センサ118、室内の湿度を検出する湿度センサ120、放熱器18の温度を検出する温水熱交換器センサ122、ガス欠センサ124等と共に室温センサ126が接続されている。また、表示基板106には、表示LED128等が設けられている。
【0041】
図2に示されるように、室内機12のケーシング36には、表示部82が設けられており、LED128等がこの表示部82上に配置されている(図2では図示省略)これにより、表示部82のLED128の点灯状態によって温水エアコン10の運転状態(運転/ 停止及び運転モード等)を判断できるようになっている。
【0042】
また、図4に示されるように、室内ユニット22のコントロール基板102には、通信I/F基板134が接続されている。この通信I/F基板134には、冷媒ユニット24に設けられている図示しないコントロール基板及び後述する監視ユニット20が接続される。室内ユニット22には、この通信I/F基板134を介して後述する監視ユニット20から操作信号及び室内温度等が入力される。
【0043】
室内ユニット22のマイコン100は、通信I/F基板134を介して入力される操作信号に応じた運転条件及び室内温度に基づいて空調運転を行う。なお、室内温度は、通常、室内ユニット22に設けられている室温センサ126によって検出している。この室温センサ126は、例えば、吸込み口50と蒸発器16の間に設けられており、クロスフローファン90の作動によって吸込み口50から吸引される室内の空気の温度を室内温度として検出する。
【0044】
また、マイコン100は、通信I/F基板134を介して冷媒ユニット24との間でシリアル通信を行うことにより冷媒ユニット24の作動を制御している。なお、冷媒ユニット24の構成及びシリアル通信による冷媒ユニット24の制御は、従来公知の構成及び方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0045】
図5に示されるように、熱源ユニット26には、図示しないマイコンを備えたコントロール基板174が設けられている。コントロール基板174には、電源トランス176、温水循環用のポンプ(ポンプモータ)62、ガスバーナー70を点火するイグナイタ178、ガスバーナー70へ燃焼ガスを供給するガス電磁弁180A、180B及びガス比例弁182、給気用のファンモータ184等が接続されている。このコントロール基板174は、室内ユニット22の端子板132から供給される電力を電源トランス176によって変圧し、ポンプ62等の駆動用の電力を得ている。
【0046】
また、コントロール基板174には、温水熱交換器64から送り出される温水の温度を測定する高温サーミスタ186、外気温度を検出する外気温度センサ188、ファンモータ184の回転検出器190等が接続されている。コントロール基板174は、これらのセンサによって熱源ユニット26内の各機器の作動状態を監視しながら所定の温度の温水を生成する。
【0047】
なお、コントロール基板174には、温度ヒューズ192、ハイリミットスイッチ194等が接続され、また、ポンプ試験端子196、外部に動作状態等を表示する動作モニタ用端子198と共に、設定スイッチ200、ガスバーナー70の点火時に点灯する燃焼ランプ202、故障時のエラーコード等を表示する故障表示LED204、メンテナンス用スイッチ206、二次圧調整ボリューム208等が設けられている。
【0048】
この熱源ユニット26には、温水入口ニップル56A、温水出口ニップル56Bのそれぞれに並んで温水入口ニップル80A、温水出口ニップル80Bが設けられており、例えば温水を用いて床面の暖房を行う床暖房ユニットを接続することができる。床暖房ユニットとしては、床暖房マット142などがある。
【0049】
図1に示されるように、床暖房マット142は、例えば、室内の床面に敷かれるマット144内に温水チューブ146(図2では図示省略)が緊密に織込まれている。なお、温水エアコン10に接続される床暖房ユニットとしては、室内の床板内または床板の下側に温水配管を敷設したものであってもよい。
【0050】
図3に示されるように、温水チューブ146の一端に設けられている温水入口ニップル84Aへ温水チューブ86Aが接続され、この温水チューブ86Aが熱動弁76を介して熱源ユニット26の温水出口ニップル80Bに接続され、温水チューブ146の他端に設けられている温水出口ニップル84Bへ温水チューブ86Bが接続され、この温水チューブ86Bが熱源ユニット26の温水入口ニップル80Aに接続されることにより、床暖房マット142は、熱源ユニット26に接続される。これによって、床暖房マット142には、ポンプ62が作動すると、熱動弁76の開閉に応じて温水が循環され、この温水によってマット144が加熱される。
【0051】
図5に示されるように、この熱動弁76は、熱源ユニット26のコントロール基板174に接続されており、このコントロール基板174によって開閉が制御される。
【0052】
ところで、熱源ユニット26のコントロール基板174には、通信I/F基板136が設けられており、この通信I/F基板136を介して監視ユニット20に接続されている。
【0053】
一方、図7に示されるように、監視ユニット20は、マイコン150を備えたコントロール基板152に、データ通信用の通信I/F基板154及びシリアル通信用の通信I/F基板156が接続されている。また、監視ユニット20内には、温度検出基板158及び受信基板160が設けられており、これらがコントロール基板152に接続されている。
【0054】
監視ユニット20には、受信窓162が形成されており、この受信窓162へ向けてシステムリモコン130を操作することにより、システムリモコン130から送出される操作信号が受信基板160で受信される(図2参照)。
【0055】
このシステムリモコン130は、温水エアコン10の運転/停止、設定温度の設定、運転モードの設定ないし切り換え、室内機12の吹出し口52から吹出される空調風の風向及び風量の設定、タイマー運転時の時間設定等の一般的エアコンに用いられるリモコンスイッチの機能に加えて、床暖房マット142の運転/停止、温度設定等の操作機能等を合わせ持ったマルチ機能タイプとなっている。
【0056】
監視ユニット20のコントロール基板152は、システムリモコン130から送出された操作信号を受信すると、この操作信号から室内ユニット22及び冷媒ユニット24に対する空調用の操作信号と、熱源ユニット26に対する温水暖房用の操作信号を分離し、空調用の操作信号を通信I/F基板156を介して、シリアル通信によって室内ユニット22へ送出する。
【0057】
また、監視ユニット20では、受信した操作信号から温水暖房用の操作信号を分離すると、通信I/F基板154を介して熱源ユニット26へ出力する。これと共に、監視ユニット20には、熱源ユニット26のコントロール基板174から熱源ユニット26ないし熱源ユニット26を用いた床暖房マット142の運転状態が、通信I/F基板154を介して入力される。監視ユニット20では、熱源ユニット26から入力された運転状態を、通信I/F基板156を介して室内ユニット22へ送出する。
【0058】
図7に示されるように、温度検出基板158には、温度検出手段として輻射センサ164が設けられている。この輻射センサ164としては赤外線センサが用いられている。図2に示されるように、監視ユニット20には、集光レンズ166が設けられており、この集光レンズ166が向けられている被測定物からその表面温度に応じて発せされる赤外線が、集光レンズ166を透過して輻射センサ164に受光されることにより、温度検出基板158で被測定物の温度を検出できるようになっている。なお、温度検出基板158では、被測定物の表面温度を1°C以内の誤差範囲で検出して出力できるようにしている。
【0059】
監視ユニット20では、温度検出基板158によって検出した温度を室内温度としてシステムリモコン130からの操作信号と共に室内ユニット22へ送出する。室内ユニット22のマイコン100は、通常、システムリモコン130から入力される操作信号と室温センサ126によって検出した室内温度に基づいて空調運転を行い、必要に応じてシステムリモコン130から送出されてくる室内温度及び熱源ユニット26の運転状態に応じた空調制御を行う。
【0060】
監視ユニット20の集光レンズ166は、温水エアコン10によって空調する被空調室内の領域の所定の位置(例えば中央部)の床面近傍に向けられており、温度検出基板158は、集光レンズ166が向けられている床面近傍の温度を輻射センサ164によって検出している。
【0061】
このため、床暖房マット142によって床暖房が行われているときに、監視ユニット20の集光レンズ166が床暖房マット142上へ向けられていることにより、監視ユニット20は、輻射センサ164によって検出した温度を床暖房マット142の表面温度として、システムリモコン130から送出された暖房用の操作信号と共に熱源ユニット26へ送出する。
【0062】
また、温度検出基板158では、集光レンズ166が向けられている領域内に、例えば動物等の周囲の温度と異なる温度の物体が入ったり通過したときには、このときの温度変化を検出できるようになっている。
【0063】
熱源ユニット26では、監視ユニット20から送出された操作信号に基づいて運転制御を行う。このとき、システムリモコン130によって設定された床暖房マット142の設定温度と監視ユニット20で検出した床暖房マット142の表面温度に基づいて熱動弁76の開閉(オン/オフ)を制御することにより、床暖房マット142の表面温度が設定温度となるようにしている。
【0064】
ところで、図6及び図7に示されるように、熱源ユニット26には、システムコントローラ220が設けられており、温水エアコン10では、監視ユニット20とシステムコントローラ220によってセキュリテイシステム218が構成されている。
【0065】
図7に示されるように、システムコントローラ220は、マイコン222を備えたシステムコントロール基板224と、このシステムコントロール基板224に接続されている通信I/F基板226、228、表示コントローラ230及びモデムI/F基板232を備えている。
【0066】
システムコントローラ220の通信I/F基板226には、監視ユニット20が接続され、この通信I/F基板226を介して監視ユニット20との間でデータの送受信が行われる。これにより、監視ユニット20から室内の空調状態がシステムコントローラ220へ入力される。図6に示されるように、室外機14に複数の室内機12が接続されているときには、それぞれの室内機12の室内ユニット22に対して設けられている監視ユニット20が、通信I/F基板226に接続されるようになっている。すなわち、システムコントローラ220には、複数の監視ユニット20のそれぞれが検出する複数の室内の空調状態が入力されるようになっている。
【0067】
通信I/F基板228は、熱源ユニット26のコントロール基板174(通信I/F基板136)に接続されており、通常、監視ユニット20から入力された情報がシステムコントローラ220を介して熱源ユニット26のコントロール基板174へ入力されると共に、熱源ユニット26の運転状態がシステムコントローラ220を介して各監視ユニット20へ送出される。
【0068】
一方、図8に示されるように、表示コントローラ230には、ディスプレイ234が設けられている。システムコントローラ220では、このディスプレイ234上に監視ユニット20が設けられている各室内の空調状態(空調のON/ OFF、室温等)が表示される。これにより、この表示コントローラ230を任意の一室に取り付けることにより、各室内の空調状態を一目で確認できるようになっている。また、監視ユニット20は、室内ユニット22の運転が停止中も輻射センサ164によって室内温度の監視を行うようになっており、検出された室内温度がディスプレイ234上に表示される。
【0069】
システムリモコン130には、不在設定ボタン(図示省略)が設けられており、室内を出るときにこの不在設定ボタンを操作することにより、表示コントローラ230のディスプレイ234上に「不在」表示がなされる。
【0070】
システムコントローラ220では、システムリモコン130によって不在設定がなされると、監視ユニット20によって不在設定された室内の温度及び温度変化の監視を行う監視モードへ移行する。これによって、システムコントローラ220は、例えば、監視ユニット20によって検出された室内の温度が所定の温度以上(例えば約100°C以上)となると、表示コントローラ230のディスプレイ234上に「警報」表示を行う。なお、このとき、アラーム等の図示しない報知手段を併用して作動させても良い。
【0071】
また、システムコントローラ220では、不在設定がなされている室内の監視ユニット20によって検出する温度が短時間で増加したり増減したときには、例えば不在表示を点滅させたり、不在表示の点滅に合わせ警報表示を点滅させるなどして、不在設定されている室内に侵入者があることを報知する。
【0072】
すなわち、監視ユニット20の輻射センサ164が侵入者の体温に応じて発せられる赤外線を検出すると、検出温度が増加する。また、侵入者が輻射センサ164によって温度検出する領域を通過すると、輻射センサ164によって検出する温度に増減が生じる。
【0073】
コントロールシステム220は、このような輻射センサ164によって検出される所定の温度変化から不在に設定されている室内に侵入者があったと安定して、ディスプレイ234に所定の表示を行う。これにより、表示コントローラ230のディスプレイ234上の表示を見ることにより、該当する室内に人が入っていると判断できる。
【0074】
表示コントローラ230には、スイッチカバー230Aが設けられており、このスイッチカバー230Aを開くことにより一括して不在設定等を行うための図示しない操作ボタンが露出されるようになっている。
【0075】
システムコントローラ220では、表示コントローラ230のスイッチ操作によって一括した不在設定がなされることにより、表示コントローラ230のディスプレイ234上に「留守監視」表示を行うと共に留守監視モードへ移行する。すなわち、システムリモコン130によって室内ごとに監視モードへ移行すると共に、表示コントローラ230上のスイッチ操作によって、すべての監視ユニット20を用いた留守監視モードへ移行する。
【0076】
図7に示されるように、システムコントローラ220のモデムI/F基板232にはモデム236が接続され、このモデム236を介して電話回線に接続されている。システムコントロール基板224には、所定の情報を自動送出する電話番号として例えば、警備保障会社、ガス会社(図6参照)等が予め記憶されており、セキュリテイシステム218では、このモデム236によって予め設定されている電話番号へ所定の情報を自動的に送出するようになっている。
【0077】
例えば、システムコントローラ220は、留守監視モードに設定された状態で、監視ユニット20によって検出した室内温度が異常高温となると、モデム236を介してガス会社へ接続して、温度異常を検知していることを示す情報を送出する。また、システムコントローラ220は、留守監視モードに設定されているときに、監視ユニット20によって侵入者等の体温による温度変化を検出すると、モデム236を介して警備保障会社に接続して、侵入者を検出している旨の情報を送出する。
【0078】
なお、システムコントローラ220では、監視ユニット20を介してまたは別に設けたターミナルを介して、監視ユニット20が設けられている室内以外の場所に設置した図示しないセキュリテイ用のセンサの検出結果が入力されるようになっており、システムコントローラ220は、これらのセンサの検出結果に基づいて外部への通報を行う通常のセキュリテイ機能を合わせ持っている。
【0079】
次に本実施の形態の作用を説明する。
温水エアコン10では、システムリモコン130の操作によって、運転モード、設定温度等の運転条件が設定されると、設定に応じた操作信号が監視ユニット20へ送出される。
【0080】
監視ユニット20は、システムリモコン130から送出された操作信号を受信すると、この操作信号から室内ユニット22と冷媒ユニット24の動作に関わる信号と、熱源ユニット26と床暖房マット142の動作に関わる信号に分離し、室内ユニット22と冷媒ユニット24の動作に関わる信号を通信I/F基板156を介して室内ユニット22へ送出する。このとき、監視ユニット20は、熱源ユニット26及び床暖房マット142の動作状態を示す信号と共に、室内温度を合わせて送出する。
【0081】
監視ユニット20には、輻射センサ164が設けられており、この輻射センサ164によって、例えば、室内の床面等から温度に応じて発せられる赤外線から温度を判定する。監視ユニット20では、赤外線を用いることにより比較的高い精度で室内温度(誤差が1°C以内)を判定することができる。
【0082】
室内ユニット22のマイコン100は、監視ユニット20から送出された操作信号に基づいた運転モード、設定温度、風量、風向等と、温度センサ126によって検出した室内温度に基づいて運転を開始する。このとき、温水エアコン10は、監視ユニット20によって検出された室内温度を必要に応じて用いることにより空調能力を適切に制御した空調運転が可能となる。
【0083】
一方、暖房運転時には、システムリモコン130によって設定された運転条件が、監視ユニット20の通信I/F基板154を介して熱源ユニット26のコントロール基板174へ送られる。このとき、熱源ユニット26には、監視ユニット20によって検出した室内温度と共に、システムリモコン130によって設定された室内ユニット22の運転状態も合わせて送出される。
【0084】
熱源ユニット26は、暖房運転に設定されると、ガスバーナー70を点火すると共にポンプ62を作動させる。これによって、温水熱交換器64で温水の生成を開始すると共に、生成された温水の循環が開始される。また、室内ユニット22では、設定温度と室内温度等に基づいて流量可変弁68の開度ステップを設定し、設定されたステップで流量可変弁68を開く。
【0085】
これによって、温水エアコン10の室内ユニット22では、熱交換器20の放熱器18へ所定の圧力の温水循環され、この温水によって放熱器18を通過する空気を加熱して、吹出し口52から室内へ向けて吹き出す。
【0086】
一方、システムリモコン130の操作によって、温水エアコン10の暖房運転と共に、床暖房マット142による床暖房が設定されると、監視ユニット20から床暖房マット142の設定温度等の運転条件が熱源ユニット26へ送出される。これによって、熱源ユニット26では、熱動弁76を開いて、床暖房マット142の温水チューブ146内への温水の循環を開始し、床暖房マット142を用いた床暖房を行う。このとき、熱源ユニット26は、監視ユニット20によって検出した床面近傍の温度に基づいて床暖房マット142への温水の循環(熱動弁76の開閉)を制御する。
【0087】
一方、熱源ユニット26は、この床暖房マット142の動作状態を監視ユニット20へ送出するようになっており、監視ユニット20は、熱源ユニット26から送出される床暖房マット142の運転状態を、システムリモコン130からの操作信号及び室内温度と共に送出する。温水エアコン10では、室内ユニット22のマイコン100が監視ユニット20から送出された情報に基づいて、床暖房マット142の運転状態を考慮した空調能力で制御することにより室内の効率的な暖房が可能となっている。
【0088】
ところで、温水エアコン10には、室内の温度を検出する監視ユニット20を用いたセキュリテイシステム218が構成されている。このセキュリテイシステム218では、監視ユニット20によって検出した各室内の空調状態がシステムコントローラ220へ送出されることにより、表示コントローラ230のディスプレイ234上に各室内の空調状態等が表示される。
【0089】
一方、システムリモコン130のスイッチ操作によって「不在」に設定されることにより、表示コントローラ230のディスプレイ234上には、該当する室内が不在に設定されていることを示す表示がなされる。これと共に、不在に設定された室内の温度が監視ユニット20によって監視され、表示コントローラ230のディスプレイ234上に表示される(監視モード)。
【0090】
また、表示コントローラ230によって一括して各室内が不在に設定されることにより、温水エアコン10に設けられているセキュリテイシステム218が留守監視モードへ移行する。図9には、本実施の形態に適用したセキュリテイシステム218が留守監視モードへ移行することによる実行する処理の一例を示している。
【0091】
このフローチャートでは、まず、最初のステップ300で留守監視モードに設定されたか否かを確認している。セキュリテイシステム218が留守監視モードに設定されると、ステップ300で肯定判定されて、ステップ302へ移行する。
【0092】
このステップ302では、表示コントローラ230のディスプレイ234上に留守監視モードに設定されていることを示す表示がなされる。これと共に、表示コントローラ230のディスプレイ234上には、室温と共に「不在」表示がなされ、また、室内ユニット22等を用いた空調が停止しているときには、空調が停止していることを示す表示(「OFF」表示)がなされる。
この後、ステップ304では、例えば所定の時間間隔で監視ユニット20によって検出している各室内の温度tを読み込み、ステップ306では、読み込んだ各室内の温度tが予め設定している所定の温度tS を越えているか否かを確認する。また、ステップ308では、読み込んだ温度tを各室内ごとに時系列的に記憶しながら、所定の温度変化が生じているか否かを確認する。
【0093】
また、このフローチャートは、ステップ310で例えば表示コントローラ230に設けている留守設定ボタンが再度操作されるなどして留守監視モードが解除されたか否かを確認し、留守監視モードが解除される(ステップ310で肯定判定)と、ステップ312へ移行して、表示コントローラ230のディスプレイ234上の留守監視モードに設定されていることを示す表示を消す。これによってセキュリテーシステム218での留守監視モードが終了する。なお、ステップ304で読み込んだ各室内の温度は表示コントローラ230のディスプレイ234A上に表示される。
【0094】
ここで、ステップ306は、例えば火災等によって室温が異常に上昇していないかを確認する火災検出用となっており、室内の温度が異常に上昇して所定の温度tS (例えば100°C)を越える(t≧tS )と、肯定判定されてステップ314へ移行する。このステップ314では、ディスプレイ234上の該当する室内の警報表示を行うと共に、ステップ316では、ガス会社や警備保障会社など(例えばガス会社)の、室温異常を検出したときに報知する個所として予め設定されている場所(会社等)と電話回線によって接続し、温度異常が検出されたことを示す情報を送出する。
【0095】
一方、室内に侵入者があったときには、監視ユニット20によって検出する室内温度が変化する。すなわち、監視ユニット20によって検出する温度が侵入者の体温に応じて発する赤外線を検出することによって変化する。ステップ308では、監視ユニット20によって検出している温度が、侵入者の体温によって変化したものであるか否かを確認し、予め設定されている温度変化が生じたときには、侵入者があったと判断(ステップ308で肯定判定)して、ステップ318へ移行する。
【0096】
このステップ318では、例えばディスプレイ234上の「不在」表示を点滅させるなどして、不在に設定されている室内に侵入者があったことを示す所定の表示を行うと共に、ステップ320では、侵入者を検出したことを外部に報知する情報通信処理を実行する。すなわち、ステップ320では、不法侵入者を検出したときに報知する個所として予め設定されている警備保障会社等と電話回線によって接続し、不在に設定されている室内に侵入者があったことを示す情報を送出する。
【0097】
このように、温水エアコン10では、室内ユニット22と共に設けている監視ユニット20を用いてセキュリテイシステム218が構成されているので、室内ユニット22(監視ユニット20)が設置されている室内の温度(火災の発生の有無)や侵入者の有無を常に監視することができる。このとき、通常のセキュリテイシステムでは、火災の発生を検出するためのセンサや侵入者を検出するためのセンサを設置する必要が生じるが、セキュリテイシステム218では、温水エアコン10を構成する部品のみで特別なセンサ等を設置する必要がない。
【0098】
なお、図9では、留守監視モードに設定されたときの例を説明したが、システムリモコン130によって個別に不在設定がなされたときには、ステップ316及びステップ320を省略して、検出結果を表示コントローラ230に表示して報知するのみとすれば良い。これによって、表示コントローラ230によって各室内の空調状態と共に室内温度の異常や侵入者の有無を一目で判断することができる。
【0099】
また、室内温度が所定の温度tS を越えたか否かは、不在設定の如何に関わらず監視するようにしても良い。これによって、常に火災発生の有無の検知を行うことができる。
【0100】
さらに、窓や扉等の開閉を検出するマグネットスイッチ等の開閉検出センサを別に設け、それぞれの開閉検出センサを監視ユニット20又はシステムコントローラ220に接続し、開閉検出センサの検出結果と監視ユニット20の検出温度を合わせて監視することにより、より一層正確に室内への侵入者の有無を検出することができる。
【0101】
また、監視ユニット20に設けている輻射センサ164は、温度検出位置が固定されているものであっても良いが、スイング機構を用いて所定の範囲ないし予め設定されている範囲内の温度を検出するものであっても良い。スイング機構を用いることにより室内の温度変化を広範囲に検出でき、温度異常や侵入者の検出するときの正確性を向上させることができる。これによって、セキュリテイシステム218の検出精度を向上させることができる。
【0102】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、床暖房マット142を用いて床暖房を行う温水エアコン10を用いて説明したが、床暖房マット142等の床暖房ユニットを備えていないものであっても良い。
【0103】
また、本実施の形態では、温水を用いて暖房を行う温水エアコン10を用いて説明したが、冷凍サイクルによって室内の冷暖房等の空調を行う一般的構成の空気調和機に適用しても良い。この場合、システムコントローラ220は、冷媒ユニット24が設けられている室外機14に配置しても良く、また、室内機12及び室外機14とは別にシステムコントローラ220を配置しても良い。
【0104】
さらに、本実施の形態では、室内機12とは別に監視ユニット20を設けたが、室内ユニット22と監視ユニット20を室内機12に一体で設けても良い。また、監視ユニット20とは別にシステムコントローラ220を配置したが、監視ユニット20の一つにシステムコントローラ220を設けて、システムコントローラ220が設けられている監視ユニット20を親機とし、子機となる他の監視ユニット20を親機となる監視ユニット20へ接続するようにしても良い。
【0105】
また、本実施の形態では、通信手段としてモデム236を用いて電話回線によって外部へ報知するようにしたが、通信手段としては、携帯電話や無線通信等の任意の手段を用いることができる。
【0106】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明によれば、監視モードが選択されたときに、空調時に室内温度を検出するために設けている温度検出手段を用いて、室内温度ないし室内温度の変化から被空調室内に異常があるか否かを判定する。これによって、室内の異常の有無を検出するための多数のセンサが不用となる。また、電話回線等の通信手段を用いて判定結果を外部へ通報することにより、室内で発生した異常に対する適切な処置が可能となる。
【0107】
このように、温度検出手段として輻射センサを用いることにより、簡単にセキュリテイシステムとして使用できると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した温水エアコンを示す概略構成図である。
【図2】温水エアコンの室内ユニット、監視ユニット及び床暖房マットの配置を示す概略図である。
【図3】本実施の形態に適用した温水エアコンの冷媒と温水の流路を示す概略系統図である。
【図4】室内ユニットの電気回路の基板構成を示す概略図である。
【図5】温水ユニットの電気回路の基板構成を示す概略図である。
【図6】監視ユニットを用いたセキュリテイシステムを示す概略構成図である。
【図7】本実施の形態に適用した監視ユニットとシステムコントローラを示す概略構成図である。
【図8】表示コントローラの一例を示す概略正面図である。
【図9】本実施の形態に適用したセキュリテイシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 温水エアコン(空気調和機)
20 監視ユニット(温度検出手段)
22 室内ユニット
24 冷媒ユニット
26 熱源ユニット
130 システムリモコン(選択手段)
152 コントロール基板(温度検出手段)
158 温度検出基板(温度検出手段)
164 輻射センサ(温度検出手段)
218 セキュリテイシステム
220 システムコントローラ(判定手段、通信制御手段)
230 表示コントローラ(表示手段、選択手段)
236 モデム(通信手段)

Claims (4)

  1. 運転条件と室内温度を含む環境条件に基づいて、室内ユニットが設けられている被空調室内を空調する空気調和機であって、
    前記室内ユニットごと又は前記被空調室ごとに設けられて輻射センサによって被空調室内の所定の領域の温度を前記室内温度として検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果から前記室内温度又は室内温度の変化の異常の有無を判定する判定手段と、
    予め設定された所定の情報を送出する通信手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて前記通信手段の作動を制御する通信制御手段と、
    空調運転時に選択される通常モードと前記被空調室を監視する監視モードを選択する選択手段と、
    を含み、前記選択手段は、前記監視モードが選択されたときに前記判定手段を作動させる、
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記温度検出手段の検出状態及び前記判定手段の判定結果を被空調室毎に表示する表示手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記判定手段が前記温度検出手段によって検出する温度が所定の温度以上となったときに異常と判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記判定手段が前記室内ユニットの運転停止時に室内温度の変化を検出したときに異常と判定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の空気調和機。
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