JP2016166680A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内機から室内に漏洩した可燃性冷媒に万が一引火した際の被害を抑制する。
【解決手段】可燃性冷媒を用い、熱交換器と、室内ファンと、室内に漏洩した可燃性冷媒を検出可能なガスセンサーと、室内ファンを制御する制御部を備えた空気調和装置であって、制御部は、下部ガスセンサーと上部ガスセンサーの検出値を取り込み、下部ガスセンサーの検出値が第1の基準値以上で、且つ、上部ガスセンサーの検出値が第1の基準値よりも低い第2の基準値以下である場合には室内ファンを駆動させる冷媒攪拌ステップと、
冷媒攪拌ステップの後、下部ガスセンサーと上部ガスセンサーの検出値を取り込み、上部ガスセンサーの検出値と下部ガスセンサーの検出値が第1の基準値よりも低く第2の基準値よりも高い第3の基準値以上である場合には室内ファンを停止させる冷媒攪拌禁止ステップを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、R32などの可燃性冷媒を用いた床置き型室内機を備える空気調和装置に関する。
R32などの可燃性冷媒(微燃性冷媒を含む。以下、同じ。)を用いた空気調和装置では、万が一室内機内の熱交換器、または室内機と室外機との接続配管などから室内に冷媒が漏洩した場合、火災等の事故に繋がる可能性がある。
このような冷媒の漏洩による事故を防止するために、従来の空気調和装置では室内機の吹出口等のケーシングの下部に冷媒の漏洩を検出するためのガスセンサーを配置している。このガスセンサーによって冷媒の漏洩が検出されると、ケーシング内の室内ファンが駆動されるように構成されている。
R32などの可燃性冷媒は空気よりも重いため、室内に漏洩した冷媒は室内の床面付近に溜まる。このため、室内ファンが駆動されることによって発生する空気の流れによって室内の床面近くに溜まった冷媒が拡散される。これによって、冷媒濃度を燃焼下限濃度以下にし、火災等の事故を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4599699号公報
R32などの可燃性冷媒は空気よりも比重が大きいので、もし空気調和装置の運転停止中に室内に冷媒が漏洩した場合、その冷媒は室内の床面付近に滞留する。
可燃性冷媒は、濃度が所定の範囲内であるとき引火する。この時の濃度範囲を可燃濃度範囲と呼ぶ。図7は、床置き型の室内機20Aから冷媒が漏洩した室内空間2の冷媒濃度分布の例をLFL(可燃濃度範囲の下限値)とUFL(可燃濃度範囲の上限値)を基準に区分して示す図である。室内ファンが駆動されていない場合の冷媒濃度分布は、図に示すとおりに天井側から床側に向かって徐々に冷媒の濃度が高くなる。
この例では、室内空間2は、UFLよりも冷媒濃度が高い床面101の近くの領域3と、LFLよりも冷媒濃度が低い天井面102に近い領域5と、冷媒濃度がLFLとUFLの間の可燃濃度範囲にあたる上記2つの領域の間の高さの領域4(以下「可燃濃度領域」と呼ぶ。)に分けられる。
この状態で、もし空気調和装置の主電源がオンにされ、室内機20Aの室内ファンが駆動されると、室内の床面101の付近に滞留していた冷媒が拡散する。この結果、室内の可燃濃度領域4が広がるという問題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、室内に可燃性冷媒が漏洩した場合に上記の可燃濃度領域4の拡大を防止することのできる空気調和装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る空気調和装置は、可燃性冷媒を用い、熱交換器と、室内ファンと、室内に漏洩した前記可燃性冷媒の濃度を検出するガスセンサーと、前記室内ファンの制御を行う制御部を有した床置き型室内機を備える空気調和装置において、前記ガスセンサーは前記室内機の下部に設けられた下部ガスセンサーと前記室内機の上部に設けられた上部ガスセンサーであって、前記制御部は、前記下部ガスセンサーと前記上部ガスセンサーの検出値を取り込み、前記下部ガスセンサーの検出値が第1の基準値以上で、且つ、前記上部ガスセンサーの検出値が前記第1の基準値よりも低い第2の基準値以下である場合には前記室内ファンを駆動させる冷媒攪拌ステップと、前記冷媒攪拌ステップの後、前記下部ガスセンサーと前記上部ガスセンサーの検出値を取り込み、前記上部ガスセンサーの検出値と前記下部ガスセンサーの検出値が前記第1の基準値よりも低く前記第2の基準値よりも高い第3の基準値以上である場合には前記室内ファンを停止させる冷媒攪拌禁止ステップとを実行する。
あるいは、前記第1の基準値は、前記可燃性冷媒の可燃濃度範囲の下限となる値であってよい。
前記可燃性冷媒は、R32若しくはR32を70重量パーセント以上含む混合冷媒であってよい。
本発明によれば、室内機から室内に漏洩した可燃性冷媒の濃度が可燃濃度範囲となる領域を最小限にとどめることで、可燃性冷媒に引火する危険性を低減させることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の構成を示すブロック図である。 図1の室内機における室内機制御ユニットの構成を示すブロック図である。 本実施形態の空気調和装置の室内機を前面パネルを省略して前方から見た正面図である。 図3の室内機の内部構成を示す右側面断面図である。 本実施形態の空気調和装置の室内機においてガスセンサーの検出値をもとに実行される制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態の空気調和装置の室内機においてガスセンサーの検出値をもとに実行される制御の流れを示すフローチャートである。 床置き型の室内機から冷媒が漏洩した室内空間の冷媒濃度分布の例をLFLとUFLを基準に区分して示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態の空気調和装置1は室外機10と室内機20とを有する。
室外機10は、圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13、室外膨張弁14、室外ファン15および室外機制御ユニット16を有する。
室内機20は、室内熱交換器22、室内ファン23、室内ファン23の制御を行う制御部である室内機制御ユニット25、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29を含む各種のセンサーを有する。
室外機10と室内機20は、液管31とガス管32を通じて冷媒の流出入が可能なように互いに接続されている。
そして、この空気調和装置1では、冷媒として、例えばR32などの可燃性冷媒(微燃性冷媒を含む。以下、同じ。)が採用されている。
上記の圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13、室外膨張弁14、室内熱交換器22、液管31、ガス管32によって冷媒回路が構成される。
圧縮機11は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。
四方弁12は4つのポートa、b、c、dを有する。ポートaは圧縮機11の吐出側と冷媒配管17aで接続される。ポートbは室外熱交換器13の一方の冷媒出入口と冷媒配管17bで接続される。ポートcは圧縮機11の吸入側と冷媒配管17cで接続される。ポートdはガス管32との接続を開閉する閉鎖弁18に冷媒配管17dで接続される。
室外熱交換器13は、冷媒と室外ファン15により室外機10内に取り込まれた外気とを熱交換させるものである。室外熱交換器13の一方の冷媒出入口は、上述したように四方弁12のポートbに冷媒配管17bで接続され、他方の冷媒出入口は、閉鎖弁19に冷媒配管17eで接続される。冷媒配管17eには室外膨張弁14が設けられる。
室外ファン15は、図示しないモータによって駆動されることによって、室外機10の内部に外気を取り込み、室外熱交換器13において冷媒と熱交換した外気を室外機10の外へ放出するための空気の流れを生成する。
室外機制御ユニット16は、圧縮機11の起動、停止及び回転数の制御や、四方弁12の切換制御、室外膨張弁14の開度制御、さらには、室外ファン15の駆動制御などを行う。また、室外機制御ユニット16は、室内機20の室内機制御ユニット25からの各種の運転情報を受信し、この運転情報をもとに室外機10の制御を行うことが可能である。例えば、室外機制御ユニット16は、室内機20の室内機制御ユニット25から、冷媒回路の起動要求や停止要求を受けて、少なくとも、圧縮機11の起動及び停止の制御をすることができる。
次に、室内機20の構成について説明する。室内機20は床に据え付けられた床置き型室内機である。
室内熱交換器22は、冷媒と室内ファン23により室内機20の内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させるものである。室内熱交換器22の一方の冷媒出入口は閉鎖弁26に冷媒配管28aで接続される。室内熱交換器22の他方の冷媒出入口は、閉鎖弁27に冷媒配管28bで接続される。閉鎖弁19と閉鎖弁27が液管31で、閉鎖弁18と閉鎖弁26がガス管32でそれぞれ接続されている。
室内ファン23は、図示しないモータによって駆動されることによって、室内機20の内部に外気を取り込み、室内熱交換器22において冷媒と熱交換した外気を室内機20の外へ放出するための空気の流れを生成する。
下部ガスセンサー24は、室内機20から漏洩した冷媒を検出するセンサーであって、後述する室内機20のケーシング203の下部の外表面に設けられている。これによって、室内空間の床面付近に溜った漏洩冷媒の濃度を検出できる。下部ガスセンサー24は、検出された冷媒濃度に応じた信号を検出結果として室内機制御ユニット25に出力する。
上部ガスセンサー29は、室内機20から漏洩した冷媒を検出するセンサーであって、後述する室内機20のケーシング203若しくは前面パネル204の上部の外表面に設けられている。これによって、室内空間の床面よりも高い位置における漏洩冷媒の濃度を検出できる。ガスセンサー24は、検出された冷媒濃度に応じた信号を検出結果として室内機制御ユニット25に出力する。
室内機制御ユニット25は、室内ファン23の駆動制御、さらには室外機10の室外機制御ユニット16に各種の運転情報などを送信する制御部である。
図2は、制御部である室内機制御ユニット25の構成を示すブロック図である。
室内機制御ユニット25は、室内機20の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されている。
室内機制御ユニット25は、CPU251と、記憶部252と、通信部253と、センサー入力部254と、室内ファン駆動部255とを有する。
記憶部252は、ROM及びRAMで構成されている。記憶部252には室内機20の制御プログラムや下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29を含む各種のセンサーからの検出信号に対応した検出値、使用者による空調運転に関する設定情報などを記憶する。
通信部253は、室外機10の室外機制御ユニット16との通信を行うインターフェイスである。この通信は有線であっても無線であってもよい。
センサー入力部254は、室内機20の下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29をはじめとする各種のセンサーの出力を取り込み、デジタルデータに変換して各センサーの検出信号に対応する検出値としてCPU251に出力する。
室内ファン駆動部255は、CPU251からの制御指令に従って室内ファン23の図示しないモータを駆動する。
CPU251は、センサー入力部254を介して下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29を含む各種センサーにより得られた検出値や、室外機10から送信される室外機10の制御内容を含んだ通信データが通信部253を通じて入力される。CPU251には、使用者が図示しないリモコンを操作して設定した運転条件(設定温度や風量等)を含んだ信号が入力される。CPU251は、これら入力された各種情報に基づいて、室内ファン23の駆動制御や後述する警報器の制御などを行う。また、CPU251は、入力した各種情報に基づいた運転指示内容を含んだ信号を通信部253を介して室外機10に送信する。
なお、室内機制御ユニット25は、図示しない蓄電池によってバックアップされており、この空気調和装置1の運転停止時(電源スイッチオフ時)であっても、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29による冷媒濃度の検出、警報器の制御を行うことができる。
その他、室内機20には、図示しない警報器が設けられている。警報器は冷媒の漏洩などの異常発生時に警報を発するものである。この警報器は、視覚および聴覚を通して居住者に異常発生を知らせるために、LED(発光ダイオード)からなるランプ(図示しない前面パネルを通して居住者に見えるようになっている。)とブザーとを備える。
[床置き型の室内機の構成]
図3は本実施形態の空気調和装置1の室内機20を前面パネルを省略して前方から見た正面図である。
図4は図3の室内機20の内部構成を示す右側面断面図である。
この室内機20は床置き型の室内機である。この室内機20は筐体201を有する。筐体201は、ベース202と、ケーシング203とで構成される。ケーシング203は、前述した室内熱交換器22や室内ファン23等を、前面、背面、左側面、右側面及び天井面の5面から覆う直方体形状の部材である。筐体201内には、室内熱交換器22、室内ファン23、室内機制御ユニット25の基板などを収納した電装箱256などが収容されている。
ケーシング203の前面パネル204の、室内熱交換器22に対向する部位には、外部から室内機20の内部に空気を取り込む吸入口205が設けられている。また、前面パネル204の下部には、室内機20の内部から空気を吐き出すための吐出口206が設けられている。
室内熱交換器22の背面側には室内ファン23が配置されている。この室内ファン23が駆動されることによって、前面パネル204の吸入口205を通じて外部から室内機20の内部に空気が吸い込まれる。室内機20の内部に吸い込まれた空気は、室内熱交換器22を通過する際に冷媒と熱交換がなされた後、室内ファン23とケーシング203の背面板207の内側面との間の隙間を通って下方へ流れ、前面パネル204の吐出口206を通じて外部に吐き出される。
また、この室内機20には、室内に漏洩した冷媒濃度を検出するための下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29が、例えば、筐体201(ケーシング203)の側面などに配置されている。なお、上部ガスセンサー29は、前面パネル204の吸込口205の上部付近に配置することが好ましい。
[下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29の検出値に基づく室内機20の制御]
次に、本実施形態の空気調和装置1の室内機20において、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29の検出値をもとに実行される制御について説明する。
図5及び図6は、その制御の流れを示すフローチャートである。
この制御は、空気調和装置1の主電源が投入されることによって開始される。
室内機20に主電源が投入されると、室内機20の室内機制御ユニット25がオンになり、続いて、室内機20の下部ガスセンサー24、上部ガスセンサー29、室外機10の室外機制御ユニット16などが各々オンになる。この時点では、室内機20の室内ファン23は停止したままである。
室内機20では、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29による冷媒濃度の検出が行われ、各ガスセンサーの検出値が室内機制御ユニット25に入力される(ステップS101)。
室内機制御ユニット25において、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29の検出値はセンサー入力部254によってデジタルデータに変換されてCPU251に入力される。CPU251は、記憶部252に格納された制御プログラムに従い、漏洩冷媒を検知したか判定する(ステップS102)。ここで漏洩冷媒の検知とは、僅かな濃度でも冷媒を検出したことを意味する。
CPU251は、漏洩冷媒を検知しない場合には(ステップS102のNO)、ステップS101に戻って下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29による冷媒濃度の検出を行う。CPU251は、漏洩冷媒を検知した場合(ステップS102のYES)、警報器を制御して異常を示す警報を発生させる(ステップS103)。続いて、主電源投入と同時に冷房若しくは暖房運転を開始していた場合、CPU251は、空気調和装置1の冷房運転もしくは暖房運転をオフにするように制御をする(ステップS104)。
次に、CPU251は、記憶部252に格納された制御プログラムに従い、下部ガスセンサー24の検出値(以下、下部検出値と言う)と第1の基準値とを比較し、上部ガスセンサー29の検出値(以下、上部検出値と言う)と第2の基準値とを比較する(ステップS105)。ここで、まず第1の基準値について説明する。
第1の基準値は、記憶部252に記憶され、下部ガスセンサー24の検出位置において、冷媒の漏洩が発生し室内空間で空気中の冷媒濃度が可燃濃度範囲の領域が発生しているか否かを判断することを目的に定められた値であって、冷媒の可燃濃度範囲の下限(LFL)となる値であってもよい。例えば、冷媒にR32を用いる場合は、R32の可燃濃度範囲は0.307kg/m〜0.712kg/m(14.4vol%〜33.4vol%)であるため、可燃濃度範囲の下限となる0.307kg/m(14.4vol%)が第1の基準値となる。なお、可燃性冷媒の可燃濃度範囲は冷媒の種類によって異なるため、使用する冷媒に応じて適宜設定されるものとする。
次に、第2の基準値について説明する。第2の基準値は、記憶部252に記憶され、第1の基準値よりも低い値が設定される。R32などの可燃性冷媒は空気よりも比重が大きいので、もし空気調和装置の運転停止中に室内に冷媒が漏洩した場合、その冷媒は室内の床面付近に滞留する。そのため、下部ガスセンサー24によって床面付近の冷媒濃度を検出し、下部検出値が第1の基準値以上となっていた場合は、室内ファン23を駆動させて床面付近に溜った冷媒を拡散させることが好ましいが、上部ガスセンサー29によって室内空間の床面よりも高い位置における冷媒濃度が高い値だった場合、室内空間全体が可燃性冷媒の可燃濃度範囲の領域となる可燃性冷媒の重量が室内機から漏洩しており、室内ファン23による冷媒の拡散によって、室内ファン23の駆動される時点よりも可燃濃度領域が広がってしまうことが考えられる。したがって、第2の基準値は第1の基準値よりも低い値(例えば、第1の基準値の25%)が設定され、上部ガスセンサー29の検出値が第2の基準値以下とならない限り室内ファン23を駆動させない。
CPU251は、下部検出値が第1の基準値以上、且つ、上部検出値が第2の基準値以下である場合には(ステップS105のYES)、室内ファン23を駆動させるように室内ファン駆動部255に制御指令を与える(ステップS106)。すなわち、室内ファン23を駆動させて冷媒を拡散させることによって、室内の可燃濃度領域を消滅させる。ステップS105及びステップS106を合わせて冷媒攪拌ステップと呼ぶ。
また、下部検出値が第1の基準値未満、且つ、上部検出値が第2の基準値を超えている場合(ステップS105のNO)、室内ファン23を駆動させて冷媒を拡散させると室内の可燃濃度領域が広がってしまうおそれがあるため、室内ファン23をオフのままとする。すなわち、図7に示すような、室内ファン23を駆動させると室内空間2全体が可燃濃度領域4となってしまう程冷媒が室内空間2に漏洩している場合や、室内空間2の床面付近の冷媒の濃度が可燃濃度範囲上限(UFL)を超えている(領域3)場合には室内ファン23を駆動させない。
ステップS106の後、室内機20では、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29による冷媒濃度の検出が行われ、各ガスセンサーの検出値が室内機制御ユニット25に入力される(図6のステップS201)。
室内機制御ユニット25において、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29の検出値はセンサー入力部254によってデジタルデータに変換されてCPU251に入力される。CPU251は、記憶部252に格納された制御プログラムに従い、下部及び上部検出値と第3の基準値を比較する(ステップS202)。ここで、第3の基準値について説明する。
第3の基準値としては、記憶部252に記憶され、第1の基準値よりも低く、第2の基準値よりも高い値が設定される。これは、前述の室内ファン23の駆動(ステップS106)によって床面付近に溜った冷媒を拡散したことで室内の可燃濃度領域を消滅させたとしても、継続して室内機20から冷媒が漏洩している場合は、室内空間全体の冷媒濃度が可燃濃度範囲に近づいていく。したがって、第3の基準値は第1の基準値よりも低く、第2の基準値よりも高い値(例えば、第1の基準値の75%)が設定され、下部及び上部検出値が第3の基準値以上となる場合は室内ファン23の駆動を停止させる。
CPU251は、下部及び上部検出値が第3の基準値未満の場合には(ステップS202のNO)、室内ファン23の駆動を維持したまま下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29による冷媒濃度の検出を続ける。CPU251は、下部及び上部検出値が第3の基準値の場合(ステップS202のYES)、室内ファン23を停止させるように室内ファン駆動部255に制御指令を与え(ステップS203)、その後、室内機20で、下部ガスセンサー24及び上部ガスセンサー29による冷媒濃度の検出が行われ、各ガスセンサーの検出値が室内機制御ユニット25に入力されて(ステップS204)、図5のステップS105へ移行する。ステップS202及びステップS203を冷媒攪拌禁止ステップと呼ぶ。
その後、例えば、時間の経過によって拡散した冷媒が再度床面付近に滞留し始めると、ステップS105の判定基準(下部検出値が第1の基準値以上、且つ、上部検出値が第2の基準値以下)を満たし、室内ファン23がオン状態となる(ステップS106)が、警報を確認した居住者やサービスマンによって窓を開けるなどの換気が行われると、下部検出値が第1の基準値を下回り室内ファン23はオフ状態となる。
以上のように、本実施形態の空気調和装置1には、二つガスセンサーを用い、室内ファン23の駆動によって可燃濃度領域が広がるかどうかを判定するための基準値が設けられている。室内機20の室内機制御ユニット25は、下部検出値が第1の基準値以上、且つ、上部検出値が第2の基準値以下である場合は室内ファン23を駆動させる冷媒攪拌ステップと、冷媒攪拌ステップの後、下部及び上部検出値が第3の基準値以上である場合は室内ファン23を停止させる冷媒攪拌禁止ステップを行う。これにより、室内の可燃濃度領域の濃度が可燃濃度範囲となる領域を最小限にとどめることで、可燃性冷媒に着火する危険性を低減させることができる。
なお、可燃性冷媒は、R32の他、R32を70重量パーセント以上含む混合冷媒、またはプロパン若しくはプロパンを含む混合冷媒であってもよい。
1…空気調和装置
20…室内機
22…室内熱交換器
23…室内ファン
24…ガスセンサー
25…室内機制御ユニット

Claims (3)

  1. 可燃性冷媒を用い、熱交換器と、室内ファンと、
    室内に漏洩した前記可燃性冷媒の濃度を検出するガスセンサーと、
    前記室内ファンの制御を行う制御部を有した床置き型室内機を備える空気調和装置において、
    前記ガスセンサーは前記室内機の下部に設けられた下部ガスセンサーと、前記室内機の上部に設けられた上部ガスセンサーであって、
    前記制御部は、
    前記下部ガスセンサーと前記上部ガスセンサーの検出値を取り込み、前記下部ガスセンサーの検出値が第1の基準値以上で、且つ、前記上部ガスセンサーの検出値が前記第1の基準値よりも低い第2の基準値以下である場合には前記室内ファンを駆動させる冷媒攪拌ステップと、
    前記冷媒攪拌ステップの後、前記下部ガスセンサーと前記上部ガスセンサーの検出値を取り込み、前記上部ガスセンサーの検出値と前記下部ガスセンサーの検出値が前記第1の基準値よりも低く前記第2の基準値よりも高い第3の基準値以上である場合には前記室内ファンを停止させる冷媒攪拌禁止ステップと、
    を実行する空気調和装置。
  2. 請求項1に記載の空気調和装置であって、
    前記第1の基準値は、前記可燃性冷媒の可燃濃度範囲の下限となる値である空気調和装置。
  3. 請求項1ないし2のいずれか1項に記載の空気調和装置であって、
    前記可燃性冷媒は、R32若しくはR32を70重量パーセント以上含む混合冷媒である空気調和装置。



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