JPH07286737A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH07286737A
JPH07286737A JP6077315A JP7731594A JPH07286737A JP H07286737 A JPH07286737 A JP H07286737A JP 6077315 A JP6077315 A JP 6077315A JP 7731594 A JP7731594 A JP 7731594A JP H07286737 A JPH07286737 A JP H07286737A
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JP
Japan
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hot water
temperature
air conditioner
circuit
room
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JP6077315A
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English (en)
Inventor
Yukio En
幸生 鳶
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯機から温水回路へ供給される温水の温度
を暖房負荷や温度条件に応じて的確に制御することので
きる空気調和機を提供する。 【構成】 給湯機24の出湯温度を空気調和機側から出
力される信号によって切換えることにより、温水回路2
0の温水温度が制御されることから、温水回路20の温
水温度が給湯機24側で設定された出湯温度によって一
方的に決まることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家屋等に配設された温水
回路から得られる温水を用いて室内の暖房を行う空気調
和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機としては、室
内ユニットに冷凍サイクルを構成する蒸発器と、温水回
路を構成する放熱器とを備え、冷房運転時は冷凍回路の
冷媒を蒸発器に循環し、暖房運転時は温水回路の温水を
放熱器に循環するようにしたものが知られている。冷凍
回路は圧縮機から吐出されたフロンガス等の冷媒を凝縮
器、膨張弁及び蒸発器に順次循環させる冷房専用の回路
であり、温水回路は給湯機を有し、給湯機で生成された
温水をポンプで循環させるようにしたものである。ま
た、この温水回路は一般家屋等に配設された給湯設備と
共用されている。給湯機の出湯温度は給湯設備側から目
的応じて高温側と低温側とに切換えられるようになって
おり、通常は80℃と60℃に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記給
湯機は暖房用以外に台所や浴室等への給湯用としても使
用されるため、温水回路を循環する温水の温度は給湯設
備側で設定された出湯温度によって一方的に決まり、空
気調和機側では暖房負荷や温度条件に合わせて変えるこ
とができないという問題点があった。例えば、この種の
空気調和機では、暖房運転において任意の運転開始時刻
及び温度を設定すると、運転開始時刻までに室内が設定
温度に達するよう運転開始時刻の所定時間前から給湯機
の作動を開始させる予約運転機能を備えているが、給湯
機の出湯温度が60℃と低い場合は運転開始時刻前に室
温が十分に上昇しないことがあるし、出湯温度が80℃
と高い場合には室内温度が運転開始時刻よりも早く設定
温度に達し、無駄にエネルギーを消費するという不具合
がある。また、通常の暖房運転においては、負荷の大き
い時間帯にも拘らず出湯温度が60℃に設定されていて
暖房能力が不足するという事態も生じていた。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、給湯機から温水回路へ
供給される温水の温度を暖房負荷や温度条件に応じて的
確に制御することのできる空気調和機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、出湯温度を少なくとも高温
側と低温側とに切換可能な給湯機を用いた温水回路から
得られる温水を放熱器に循環させることによって室内の
空調運転を行う空気調和機において、前記給湯機の出湯
温度を切換える信号を空気調和機の運転に応じて出力す
る制御手段を備えている。
【0006】また、請求項2では、出湯温度を少なくと
も高温側と低温側とに切換可能な給湯機を用いた温水回
路から得られる温水を放熱器に循環させることによって
室内の空調運転を行う空気調和機において、空気調和機
の運転開始時刻を設定する時刻設定手段と、この運転開
始時刻前に室内温度と設定温度との差に基づいて被調和
室を予め予熱する予約運転手段と、この予約運転手段の
動作に応答して前記給湯機へ出湯温度を高温側へ切換え
る信号を供給する制御手段とを備えている。
【0007】また、請求項3では、出湯温度を少なくと
も高温側と低温側とに切換可能な給湯機を用いた温水回
路から得られる温水を放熱器に循環させることによって
室内の空調運転を行う空気調和機において、空気調和機
の運転開始時刻を設定する時刻設定手段と、この運転開
始時刻前に室内温度と設定温度との差に基づいて被調和
室を予め予熱する予約運転手段と、この予約運転手段の
動作に応答して前記給湯機へ出湯温度を高温側へ切換え
る信号を供給し、またこの予約運転手段の動作中に室温
が設定温度近傍または設定温度に達した際に前記給湯機
へ出湯温度を低温側へ切換える信号を供給する制御手段
とを備えている。
【0008】また、請求項4では、出湯温度を少なくと
も高温側と低温側とに切換可能な給湯機を用いた温水回
路から得られる温水を放熱器に循環させることによって
室内の空調運転を行う空気調和機において、前記給湯機
の出湯温度を切換える信号を空気調和機の運転に応じて
出力する制御手段と、前記給湯機の出湯温度が低温側の
際に作動する補助加熱手段とを備えている。
【0009】
【作用】請求項1の空気調和機によれば、給湯機の出湯
温度を切換える信号が空気調和機の運転に応じて出力さ
れることから、温水回路に循環される温水の温度が給湯
機側で設定された出湯温度によって一方的に決まること
はない。
【0010】また、請求項2の空気調和機によれば、時
刻設定手段によって設定された空気調和機の運転開始時
刻前に、予約運転手段によって室内温度と設定温度との
差に基づいて被調和室が予め予熱され、この予約運転手
段の動作に応答して給湯機へ出湯温度が高温側へ切換え
られることから、予約運転中に十分な温度上昇が得られ
る。
【0011】また、請求項3の空気調和機によれば、時
刻設定手段によって設定された空気調和機の運転開始時
刻前に、予約運転手段によって室内温度と設定温度との
差に基づいて被調和室が予め予熱され、この予約運転手
段の動作に応答して給湯機の出湯温度が高温側へ切換え
られることから、予約運転中に十分な温度上昇が得られ
る。また、予約運転手段の動作中に室温が設定温度近傍
または設定温度に達した際には給湯機の出湯温度が低温
側へ切換えられることから、無駄なエネルギーを消費す
ることがない。
【0012】また、請求項4の空気調和機によれば、給
湯機の出湯温度を切換える信号が空気調和機の運転に応
じて出力されることから、温水回路に循環される温水の
温度が給湯機側で設定された出湯温度によって一方的に
決まることはない。また、給湯機の出湯温度が低温側の
際には補助加熱手段が作動して暖房能力の低下が補われ
る。
【0013】
【実施例】図1乃至図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は空気調和機の概略構成図、図2は空気調和機
の全体図、図3は室内ユニットの側面断面図、図4は室
内ユニット側の制御系を示す回路図、図5は室外ユニッ
ト側の制御系を示す回路図、図6は制御動作を示すフロ
ーチャートである。この空気調和機は室内ユニット1及
び室外ユニット2で構成されるとともに、室内ユニット
1に冷媒を循環させる冷媒回路10と、室内ユニット1
に温水を循環させる温水回路20とを備え、室内ユニッ
ト1及び室外ユニット2の制御系にはそれぞれマイコン
30,50が設けられている。
【0014】室内ユニット1は壁掛け型に形成され、そ
の前面には空気吸入口1aと、その下方に配置された空
気吹出口1bが設けられている。図3に示すように室内
ユニット1の内部には室内側熱交換器3が空気吸入口1
aに臨んで収容され、空気吸入口1aと室内側熱交換器
3との間にはエアフィルタ1cが設けられている。室内
側熱交換器3は冷媒回路10の冷媒の流路11と温水回
路20の温水の流路21とを互いに同じフィンを共有し
て一体に備えており、冷媒の流路11を冷媒の蒸発器と
して作用させて空気の冷却を可能にし、また温水の流路
21を放熱器として作用させて空気の加熱を可能にして
いる。また、室内側熱交換器3の風下側にはクロスフロ
ーファンからなる送風機4が設けられ、この送風機4の
作動により空気吸入口1aから吸入された室内の空気が
室内側熱交換器3で冷却または加熱された後、空気吹出
口1bから再び室内へ吹出されるようになっている。ま
た、室内側熱交換器3の下方には室内側熱交換器3から
滴下するドレンを受けるためのドレンパン5が、空気吹
出口1bには調和空気の吐出方向を変えるための風向変
更板6がそれぞれ設けられ、室内側熱交換器3の空気流
出側には補助加熱手段としてのヒータ7が取付けられて
いる。
【0015】室外ユニット2は屋外据置型に形成され、
冷媒回路10中の熱源側熱交換器12に通風する送風機
7を備えている。
【0016】冷媒回路10は、室内側熱交換器3の冷媒
の流路11と、室外ユニット2に配置された熱源側熱交
換器12と、圧縮機13と、アキュムレータ14と、キ
ャピラリーチューブ等の減圧装置15とを有し、室内側
熱交換器3の一端は減圧装置15を介して熱源側熱交換
器12の一端に、室内側熱交換器3の他端は圧縮機13
及びアキュムレータ14を介して熱源側熱交換器12の
他端にそれぞれ冷媒配管で接続されている。即ち、この
冷媒回路10では、圧縮機13から吐出する冷媒が図中
実線矢印の方向に流通し、室内側熱交換器3の冷媒の流
路11が蒸発器として作用して冷房運転がなされる。
【0017】温水回路20は、室内ユニット1に配置さ
れた放熱器21と、温水循環用のポンプ22と、温水回
路20の流量を制御する電磁弁23とからなり、家屋等
の給湯設備として設置された給湯機24に接続されてい
る。放熱器21の温水流出側は電磁弁23を介して給湯
機24の温水流入側に接続され、放熱器21の温水流入
側はポンプ22を介して給湯機24の温水流出側に接続
されている。電磁弁23は比例制御弁等によって構成さ
れ、その開度を任意に変えられるようになっている。給
湯機24はガス燃焼式のバーナを備えたボイラで、出湯
温度を高温側と低温側とに切換えられるようになってお
り、通常は80℃と60℃に設定されている。給湯機2
4には温水回路20の他に給湯配管25が接続され、給
湯配管25を通じて家屋の台所や浴室等にも温水が供給
されるようになっている。また、温水回路20には床暖
房パネル26が放熱器21と並列に接続され、その温水
流入側には開閉弁27が設けられている。
【0018】室内ユニット1の制御系は、図4に示すよ
うに、マイコン30と、マイコン30からの信号で室内
側ファンモータM1 を駆動するモータ駆動回路31と、
モータ駆動回路31を介して室内側ファンモータM1 に
電力を供給するモータ用電源回路32と、マイコン30
に電力を供給する制御用電源回路33と、室内ユニット
1の操作用スイッチが設けられたスイッチ基板34と、
ワイヤレスリモコンからの遠隔操作信号(ON/OFF
信号,冷房/暖房/除湿モードの切換信号,室内温度の
設定信号,タイマ予約信号等)を受信し、この遠隔操作
信号を復調してマイコン30に供給する受信器35と、
運転状態の表示(運転表示,タイマ予約表示,異常表
示)を行う表示板36と、風向変更板を駆動するフラッ
プモータM2 とを備え、モータ用電源回路32及び制御
用電源回路33は整流回路37を介して給電用のプラグ
に接続されている。尚、マイコン30にはタイマによっ
て構成された時刻設定手段が含まれる。また、マイコン
30には、室内の温度を検出する室内温度センサ38
と、室内の湿度を検出する湿度センサ39と、室内側熱
交換器3の温水の流路21に供給される温水の温度を検
出する温水温度センサ40が接続され、これらセンサの
検出値はマイコン30がA/D変換して取込む。更に、
マイコン30にはドライバ41を介してトライアック4
2及び温水回路20の電磁弁23が接続され、マイコン
30からの信号により室内側ファンモータM1 の回転数
及び温水回路20の流量が調節される。また、マイコン
30にはドライバ43を介してトライアック44及びヒ
ータリレー45が接続され、マイコン30からの信号に
よりヒータ7の通電が制御される。室内ユニット1には
端子T1 ,T2 ,T3 が設けられ、交流電力が端子T1
,T2 を介して室外ユニット2に送られ、マイコン3
0からの制御信号がシリアル回路46、端子T3 を介し
て室外ユニット2に送られる。また、マイコン30は給
湯機24側に備わる給湯機制御回路47と、床暖房パネ
ル26側に備わる床暖房制御回路48に接続され、給湯
機制御回路47とは出湯温度の切換信号の送信及び受信
を行い、床暖房制御回路48には開閉弁27の開閉信号
を送信するようになっている。
【0019】室外ユニット2の制御系は、図5に示すよ
うに、マイコン50と、マイコン50からの信号で圧縮
機を駆動するモータ駆動回路51と、マイコン50に電
力を供給する制御用電源回路52と、ポンプ22の運転
を制御するポンプ制御回路53とを備え、ポンプ制御回
路53はポンプ駆動回路54に接続されている。室外ユ
ニット2には室内ユニット1に対応する端子T1 ,T2
,T3 が設けられ、端子T1 ,T2 に与えられた室内
ユニット1からの電力はバリスタ55、ノイズフイルタ
56、倍電圧回路57、ノイズフイルタ58及び平滑回
路59を介してモータ駆動回路51、制御用電源回路5
2及びポンプ駆動回路54に供給される。端子T1 を流
れる電流は変流器60(C.T.)で検出され、電流検
出回路61を介してマイコン50に与えられる。また、
端子T3 に送られた室内ユニット1からの制御信号はシ
リアル回路62を介してマイコン50に与えられる。マ
イコン50にはドライバ63を介して風量調節回路64
及び室外側ファンモータM3が接続され、マイコン50
からの信号によりファンモータM3 の回転数制御が行わ
れる。また、マイコン50には、外気の温度を検出する
外気温度センサ65と、圧縮機吐出側の冷媒温度を検出
する吐出温度センサ66とが接続され、これらセンサの
検出値はマイコン50がA/D変換して取込む。
【0020】以上のように構成された空気調和機におい
て冷房運転を行う場合は、冷媒回路10の圧縮機13を
作動させる。これにより、冷媒回路10の冷媒は図1の
実線で示すように循環し、蒸発器11で蒸発、凝縮器1
2で凝縮する。その結果、蒸発器11で冷却された空気
が室内ユニット1から吹出され、室内の冷房が行われ
る。その際、予め入力された設定温度と室内温度センサ
38の検出温度とに基づいて圧縮機13の運転が制御さ
れ、室内がこの設定温度に保たれる。
【0021】一方、前記空気調和機において暖房運転を
行う場合は、温水回路20のポンプ22を作動させる。
これにより、温水回路20の温水は図1の実線で示すよ
うに循環し、放熱器21で加熱された空気が室内ユニッ
ト1から吹出され、室内の暖房が行われる。その際、予
め入力された設定温度と室内温度センサ38の検出温度
とに基づいて電磁弁23の開度が調節され、室内が設定
温度に保たれる。
【0022】また、前記空気調和機では、任意の運転開
始時刻及び温度を設定すると、運転開始時刻には室内が
設定温度に達するよう運転開始時刻の所定時間前から冷
媒回路10または温水回路20の作動を開始させる予約
運転機能がマイコン30に格納されたプログラムによっ
て達成されるようになっている。具体的には、設定され
た運転開始時刻(設定時刻)をts、設定時刻tsまで
の準備時間をt(最長60分)、設定温度をTs、室内
の検出温度をTr、予約運転開始時刻(ts−t)にお
ける設定温度Ts及び検出温度Trの差をΔTa、設定
時刻tsにおける設定温度Ts及び検出温度Trの差を
ΔTbとすると、例えば図6(a) に示すように、温度差
ΔTaが18.0℃以上の場合は準備時間tを60分と
し、温度差ΔTaが17.9〜9.0の場合は準備時間
tを6×(ΔTa−8)分とし、温度差ΔTaが8.9
〜6.0の場合は準備時間tを6分とし、温度差ΔTa
が5.9以下の場合は準備時間tを0分とする。また、
このようにして予約運転が行われると、運転開始時刻t
sにおける温度差ΔTbがマイコン30に記憶され、そ
の大きさに応じて次回に算定される準備時間tが補正さ
れる。即ち、図6(b) に示すように、前回の温度差ΔT
bが4.0℃以上の場合は今回算定した準備時間tに6
分を加え、温度差ΔTbが3.9〜0.1℃の場合は準
備時間tを±0分とし、温度差ΔTbが0.0℃以下の
場合は6分を減ずる。このような補正の結果、準備時間
tがほぼ適正になる。
【0023】また、本実施例の空気調和機では、前記マ
イコン30に格納されたプログラムに従って暖房運転時
の給湯機24の出湯温度が切換えられる。以下、その制
御動作を図7に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0024】まず、運転状態が暖房モードであることが
判別されると(S1)、予約運転がセットされている場
合は(S2)、給湯機24の出湯温度Tkを80℃に設
定し(S3)、予約運転がセットされていない場合は
(S2)、後記するステップS7に移行する。即ち、前
記予約運転の開始時は温水回路20には80℃の温水が
循環する。次に、設定時刻tsよりも早く室内温度Tr
が設定温度Tsに達したときは(S4)、給湯機24の
出湯温度Tkを60℃に切換える(S5)。そして、設
定時刻tsが経過したならば(S6)、給湯機24の出
湯温度Tkを80℃に切換え(S7)、通常の暖房運転
に移行する。その際、家屋の給湯設備の使用状況により
給湯機24側から出湯温度Tkを60℃に切換える要求
があった場合は(S8)、出湯温度Tkを60℃に切換
え(S9)、室内ユニット1のヒータ7を作動する(S
10)。この場合、出湯温度Tkを下げたことによる暖
房能力の低下がヒータ7の発熱によって補われる。この
後、給湯機24側からの切換要求が解除された場合は
(S11)、ヒータ7の作動を停止し(S12)、前記
ステップS8に戻って出湯温度Tkを80℃に切換え
る。また、前記ステップS8において出湯温度Tkの切
換要求がない場合でも床暖房が使用されるときには(S
13)、出湯温度Tkを60℃に切換える(S14)。
この後、床暖房の使用が中止された場合は(S15)、
前記ステップS8に戻って出湯温度Tkを80℃に切換
える。
【0025】このように、本実施例の空気調和機によれ
ば、給湯機24の出湯温度を空気調和機のマイコン30
によって切換えるようにしたので、温水回路20の温水
温度が給湯設備側で設定された出湯温度によって一方的
に決まることがなく、温水回路20の温水温度を暖房負
荷や温度条件に応じて的確に制御することができる。そ
の際、予約運転において、予約運転の開始時は給湯機2
4の出湯温度を80℃に設定するとともに、室内温度が
設定時刻よりも早く設定温度に達したときは、給湯機2
4の出湯温度を60℃に切換えるようにしたので、予約
運転時に十分な温度上昇が得られるとともに、無駄なエ
ネルギーを消費することがない。また、室内ユニット1
に補助加熱手段としてのヒータ7を設け、給湯機24側
の要求により出湯温度を60℃に下げた場合、ヒータ7
を作動させて暖房能力の低下を補うようにしたので、給
湯機24の出湯温度に拘らず常に安定した暖房を行うこ
とができる。
【0026】尚、前記温水回路20が複数の室内ユニッ
ト1に接続されている空調システム等において、システ
ムの負荷が増大する時間帯が分かっている場合は、その
時間帯に給湯機24の出湯温度を80℃に設定して待機
する制御を加えてもよい。また、前記実施例では冷暖房
用の空気調和機を示したが、温水回路のみを備えた暖房
専用のものにも本発明を適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の空気調
和機によれば、温水回路の温水温度が給湯機側で設定さ
れた出湯温度によって一方的に決まることがないので、
温水回路の温水温度を暖房負荷や温度条件に応じて的確
に制御することができ、常に快適な暖房を行うことがで
きる。
【0028】また、請求項2の空気調和機によれば、予
約運転中に十分な温度上昇を得ることができるので、運
転開始時刻の室内温度を確実に設定温度に到達させるこ
とができる。
【0029】また、請求項3の空気調和機によれば、予
約運転中に十分な温度上昇が得られるとともに、無駄な
エネルギーを消費することがないので、予約運転を効率
良く行うことができる。
【0030】また、請求項4の空気調和機によれば、給
湯機の出湯温度が低温側の場合でも暖房能力の低下を補
うことができるので、給湯機の出湯温度に拘らず常に安
定した暖房を行うことができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す空気調和機の概略構成
【図2】空気調和機の全体図
【図3】室内ユニットの側面断面図
【図4】室内ユニット側の制御系を示す回路図
【図5】室外ユニット側の制御系を示す回路図
【図6】予約運転における準備時間及びその補正量の算
出例を示す図
【図7】制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 室内ユニット 2 室外ユニット 3 室内側熱交換器 7 ヒータ 10 冷媒回路 20 温水回路 24 給湯機 30,50 マイコン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出湯温度を少なくとも高温側と低温側と
    に切換可能な給湯機を用いた温水回路から得られる温水
    を放熱器に循環させることによって室内の空調運転を行
    う空気調和機において、前記給湯機の出湯温度を切換え
    る信号を空気調和機の運転に応じて出力する制御手段を
    備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 出湯温度を少なくとも高温側と低温側と
    に切換可能な給湯機を用いた温水回路から得られる温水
    を放熱器に循環させることによって室内の空調運転を行
    う空気調和機において、空気調和機の運転開始時刻を設
    定する時刻設定手段と、この運転開始時刻前に室内温度
    と設定温度との差に基づいて被調和室を予め予熱する予
    約運転手段と、この予約運転手段の動作に応答して前記
    給湯機へ出湯温度を高温側へ切換える信号を供給する制
    御手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 出湯温度を少なくとも高温側と低温側と
    に切換可能な給湯機を用いた温水回路から得られる温水
    を放熱器に循環させることによって室内の空調運転を行
    う空気調和機において、空気調和機の運転開始時刻を設
    定する時刻設定手段と、この運転開始時刻前に室内温度
    と設定温度との差に基づいて被調和室を予め予熱する予
    約運転手段と、この予約運転手段の動作に応答して前記
    給湯機へ出湯温度を高温側へ切換える信号を供給し、ま
    たこの予約運転手段の動作中に室温が設定温度近傍また
    は設定温度に達した際に前記給湯機へ出湯温度を低温側
    へ切換える信号を供給する制御手段とを備えたことを特
    徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 出湯温度を少なくとも高温側と低温側と
    に切換可能な給湯機を用いた温水回路から得られる温水
    を放熱器に循環させることによって室内の空調運転を行
    う空気調和機において、前記給湯機の出湯温度を切換え
    る信号を空気調和機の運転に応じて出力する制御手段
    と、前記給湯機の出湯温度が低温側の際に作動する補助
    加熱手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
JP6077315A 1994-04-15 1994-04-15 空気調和機 Pending JPH07286737A (ja)

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JP6077315A Pending JPH07286737A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 空気調和機

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JP (1) JPH07286737A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09126604A (ja) * 1995-10-31 1997-05-16 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置の制御装置
JP2000035224A (ja) * 1998-07-16 2000-02-02 Osaka Gas Co Ltd 空気調和機及びそれを用いた温水回路
JP2005226886A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Rinnai Corp 給湯装置

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