JP2005226886A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄熱槽に貯湯された温水が使いきられずに残るのを防止する技術を提供する。
【解決手段】 給湯装置10は、蓄熱槽20からの温水と水道水の混合比を調整可能な混合器24と、混合器24を通過した水を必要に応じて加熱して給湯する給湯器22と、規定時間以上継続して蓄熱槽20から熱を供給した際の熱供給時刻と熱供給量の実績を記憶している熱供給実績記憶装置と、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給実績に従って熱を供給したときに1日の終了時に蓄熱槽20の蓄熱が利用されきるのか未利用分が残るのかを判別し、利用されきる場合には熱供給実績記憶装置に記憶されていない給湯時に給湯器22の加熱運転を実施するとともに熱供給実績記憶装置に記憶されている給湯時には給湯器の加熱運転を禁止し、未利用分が残る場合には給湯器22の加熱運転を禁止する制御を実施する制御装置21とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電に伴って発生する熱や太陽の熱によって加熱された温水を蓄熱槽に貯湯しておき、必要時に給湯する装置に関するものである。
蓄熱槽に温水を貯湯しておいて必要時に給湯する装置を利用すると、熱エネルギを安価に入手できることになり、普及が期待されている。
太陽熱利用システムの場合、蓄熱槽を大型化すれば貯湯しておいた温水を利用し尽くしてしまう事態の発生を防止できるかもしれないが、設備投資が過大となってしまう。発電熱で温水を得るシステムの場合、温水を必要とするから不必要に発電するという運転を実施すれば貯湯しておいた温水を利用し尽くしてしまう事態の発生を防止できようが、ひどくエネルギ効率が悪い。電力需要があるから発電し、その発電熱で蓄熱するという運転をしない限り、熱電併給システム(コージェネレーションシステム)の総合効率は上がらない。燃料電池を利用する熱電併給システムの普及が急がれているが、燃料電池の発電効率は高い(発電熱/発電量の比が低い)ために、十分な量の蓄熱ができないことが多く発生すると予想されている。
従って、蓄熱槽に温水を貯湯しておいて必要時に給湯する装置では、貯湯しておいた温水を利用し尽くしてしまう事態が発生する。
貯湯しておいた温水を利用し尽くしてしまう事態に備えるために、蓄熱槽に温水を貯湯しておいて必要時に給湯する装置では、温水を貯める蓄熱槽と、蓄熱槽からの温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能な混合器と、混合器を通過した水を必要に応じて加熱して温水利用箇所に給湯する給湯器を組合せて利用する。
従来の装置では、蓄熱槽から必要な温度の温水が供給される間は給湯器で加熱運転を実施せず、混合器で必要な温度に調温された温水が給湯器を通過して温水利用箇所に給湯される。貯湯しておいた温水を利用し尽くし、蓄熱槽から供給される温水の温度が低下すると、給湯器の加熱運転を開始し、必要な温度に加熱して温水利用箇所に給湯し続ける。
簡単に言うと、貯湯しておいた温水が利用可能なうちはそれを優先して利用し、貯湯しておいた温水を利用し尽くすと給湯器で加熱し始める。
特開2003−61245号公報
貯湯しておいた温水が利用可能なうちはそれを優先して利用しなければ、温水を得るためのエネルギを節約することができない。従来の方式は合理的なものであると言うことができる。
しかしながら実際に使用してみると、使用者に不快感を与えることがある。例えば使用者が貯湯しておいた温水を利用してシャワーを浴びている途中で貯湯しておいた温水を利用し尽くしてしまうと、それ以降は給湯器で加熱してシャワー用の温水を継続して給湯することになる。このとき、貯湯しておいた温水を利用し尽くしたために生じる湯温の低下を、給湯器の加熱量で補償することが難しく、切換え時にシャワー用の温水温度が一時的に変動することが避けられない。蓄熱槽には、温水と冷水が温度成層をなした状態で貯湯されており、貯湯しておいた温水を利用し尽くしたときには急激に冷水に変化するために、蓄熱槽から送出される湯温の低下を給湯器の加熱量で補償することは非常に難しい。
本発明は、貯湯しておいた温水が利用できるために給湯器で加熱する必要がないのにもかかわらずに給湯器で加熱したために貯湯しておいた温水が使いきらないで残るという事態の発生を防止するとともに、貯湯しておいた温水を使いきったときに使用者に不快感を与えないようにする技術を提案する。
本発明で創作された給湯装置は、温水を貯める蓄熱槽と、蓄熱槽からの温水と水道水を混合するともにその混合比が調整可能な混合器と、混合器を通過した水を必要に応じて加熱して温水利用箇所に給湯する給湯器を利用する。この点は、従来の給湯装置と同様である。
本発明で創作された給湯装置は、規定時間以上継続して蓄熱槽から熱を供給した際の熱供給時刻と熱供給量の実績を記憶している熱供給実績記憶装置と、下記の制御装置を備えていることを特徴とする。この制御装置は、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給実績に従って熱を供給したときに1日の終了時に蓄熱槽の蓄熱が利用されきるのか未利用分が残るのかを判別し、利用されきる場合には熱供給実績記憶装置に記憶されていない給湯時に給湯器の加熱運転を実施するともに熱供給実績記憶装置に記憶されている給湯時には給湯器の加熱運転を禁止し、未利用分が残る場合には給湯器の加熱運転を禁止する制御を実施する。ここで言う「1日」とは、時刻としての0時〜24時に限られるものではなく、使用者による給湯装置の使用開始から使用終了までを1日とするとの意を含んでいる。なお、ここで「給湯」とは、温水を直接供給することと、温水を熱媒体として循環させることによって循環先に熱を搬送すること、の両者を意味している(以下、同じ)。
熱供給実績記憶装置には、規定時間以上継続して蓄熱槽から熱を供給した際の熱供給時刻と熱供給量の実績が記憶されている。規定時間以上継続して蓄熱槽から熱を供給する運転は、例えば、浴槽に湯を満たすために温水を供給する運転や、温水利用暖房機に温水を供給して暖房する運転等に限られ、シャワーのための給湯や洗面のための給湯が長時間継続する可能性は低い。熱供給実績記憶装置には、過去に実施された浴槽湯張り運転や暖房運転等の実績が記憶されている。過去に実施された湯張り運転や暖房運転等の熱供給時刻と熱供給量が記憶されている。湯張り運転時には、温水を供給することによって熱を供給する。暖房運転時には、暖房用循環液を蓄熱槽で加熱することによって熱を供給する。
実績が記憶されているために、今後に湯張り運転や暖房運転等が行われるのか否か、行われる場合には、その時刻と必要熱量を知ることが可能となる。
制御装置は、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給実績に従ってこれから熱を供給していって1日が終了した時に、蓄熱槽の蓄熱が利用されきるのか未利用分が残るのかを判別する。実績が記憶されているために、その判別が可能となる。蓄熱槽の蓄熱が利用されきる場合には、熱供給実績記憶装置に記憶されている湯張り運転や暖房運転等によって貯湯しておいた温水を利用できることがわかる。このために、熱供給実績記憶装置に記憶されていない給湯時、例えばシャワーのための給湯や洗面のための給湯時に、蓄熱槽に貯湯されている温水を利用しないでも、貯湯しておいた温水を利用し尽くすことができることがわかる。そこで、制御装置は、熱供給実績記憶装置に記憶されていない給湯時、例えばシャワーのための給湯や洗面のための給湯時には、給湯器の加熱運転を実施する。この場合、途中で貯湯しておいた温水を利用し尽くすことがなく、一時的な温度変化が生じない。反面熱供給実績記憶装置に記憶されている給湯時には給湯器の加熱運転を禁止し、貯湯しておいた温水を利用し尽くす。貯湯しておいた温水を利用し尽くしたときに給湯温度が一時的に変動するが、湯張り運転や暖房運転等のための給湯であり、給湯温度が一時的に変動しても不具合は生じない。
湯張り運転や暖房運転等のための給湯中にシャワーのための給湯や洗面のための給湯が同時に必要とされることがある。この場合には、熱供給実績記憶装置に記憶されていない給湯を実施するために、給湯器の加熱運転を実施してシャワーのための給湯や洗面のための給湯を行う。
熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給実績に従ってこれから熱を供給していって1日が終了した時に、未利用分が残る場合には、給湯器の加熱運転を禁止し、貯湯しておいた温水を利用する。貯湯しておいた温水を利用し尽くことができないほど貯湯されており、貯湯しておいた温水を途中で利用し尽くすことはないと予想される。
貯湯しておいた温水を利用し尽くことが予定されている場合に、給湯器を加熱運転する技術は、従来に全く見られない発想である。特許文献1に記載の技術では、燃料電池によって発電するか発電しないかを制御するが、給湯器の加熱運転を意図的に制御するものではない。
湯張り運転や暖房運転等以外にも、給湯温度が一時的に変動しても不具合は生じない給湯運転が存在するために、前記規定時間は必ずしも、浴槽に温水を貯める湯張り運転や暖房運転よりも短く、他の給湯運転よりも長い時間に設定しておく必要はない。しかしながら、規定時間を、浴槽に温水を貯める給湯と温水式暖房装置への熱供給を、他の給湯から識別できる時間に設定しておくことが好ましい。
この場合、湯張り運転や暖房運転の間に貯湯しておいた温水を利用し尽くすことになり、無駄に加熱することもなければ、一時的な温度変動で使用者に不快感を与えることもない。
蓄熱槽が発電に伴って発生する熱で加熱された温水を貯湯するものである場合、即ち、電力需要に応じて発電する発電機を備えている場合には、発電量の時間的変化の実績を記憶している発電実績記憶装置を備えていることが好ましい。
そして、前記制御装置は、現時点での蓄熱量と、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給開始時刻までの発電量から、その熱供給開始時刻での蓄熱量を予測計算する手段と、予測計算された蓄熱量と、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給量から、熱供給実績に従って熱を供給したときに1日の終了時に蓄熱槽の蓄熱が利用されきるのか未利用分が残るのかを判別する手段を備えていることが好ましい。
上記の給湯装置において、熱供給実績記憶手段及び/又は発電実績記憶装置は、曜日別に実績を記憶しており、前記制御手段は、同じ曜日の実績を用いて制御することが好ましい。
同じ曜日には、同じような熱供給が行われることが多い。このため、熱供給実績記憶手段及び/又は発電実績記憶装置が曜日別に実績を記憶しており、前記制御手段が同じ曜日の実績を用いると、より正確に制御することができる。
上記の給湯装置において、熱供給実績記憶装置に温水式暖房装置への熱供給運転が記憶されている場合には、その実績開始時刻に先立って温水循環路に温水を循環させる予熱運転を実施する制御手段が付加されていることが好ましい。
このような予熱運転を行っておくと、暖房立上げ時間を短縮することができる。
本発明の好適な実施形態を記載する。
(形態1)
温水を貯める蓄熱槽と、
蓄熱槽の温水で加熱された循環用温水を必要に応じて加熱して温水式暖房装置に熱供給する給湯器と、
給湯器が温水式暖房装置に熱供給を開始した時刻の実績を記憶している熱供給実績記憶装置と、
熱供給実績記憶装置に温水式暖房装置への熱供給開始時刻が記憶されている場合には、その開始時刻に先立って温水循環路に温水を循環させる予熱運転を実施する制御手段を備える給湯装置。
この給湯装置によれば、暖房が開始されるよりも以前に暖房装置を予熱することができるので、暖房開始時の暖房立上げ時間を短縮することができる。
(形態2)
熱供給実績記憶手段は、曜日別に実績を記憶しており、
制御手段は、同じ曜日の実績を用いて制御する。
暖房は、同じ曜日に、似たような時刻に開始されることが多い。従って、上記の給湯装置によれば、より正確に暖房開始時刻を予測することができる。
本発明の実施例に係る給湯装置10、および給湯装置10に熱を供給する発電ユニット110について、図面を参照しながら説明する。
最初に、発電ユニット110について説明する。図1に示されているように、発電ユニット110は、改質器112、燃料電池114、熱交換器116、118、熱媒放熱器120、熱媒三方弁122、それらを接続する経路等を備えている。
改質器112は、バーナ131を備えている。バーナ131が作動して熱を発生すると、改質器112は炭化水素系のガスから水素ガスを生成する。改質器112には、燃焼ガス経路126の一端が接続されている。燃焼ガス経路126の他端は外部に開放されている。燃焼ガス経路126は、熱交換器116を通過している。バーナ131が発生する燃焼ガスは、燃焼ガス経路126を流れ、熱交換器116で温度が低下してから外部に排出される。循環経路128も熱交換器116を通過している。循環経路128は、循環復路128aと、循環往路128bから構成され、給湯装置10と接続されている。循環経路128と給湯装置10の接続状態については、後述にて詳細に説明する。循環経路128は、温水を流通させる。循環経路128を流れる温水は、熱交換器116を通過すると燃焼ガス経路126を流れる燃焼ガスによって加熱され、温度が上昇する。
燃料電池114は、複数のセルを有している。燃料電池114と改質器112は、水素ガス供給経路121によって接続されている。改質器112で生成された水素ガスは、水素ガス供給経路121を流れて燃料電池114に供給される。燃料電池114は、改質器112から供給された水素ガスと、空気中の酸素とを反応させて発電を行う。燃料電池114は、発電すると発電熱を発生する。発電された電力は、外部(例えば、家屋)に供給される。
熱媒循環経路124は、燃料電池114、熱交換器118、リザーブタンク125、熱媒ポンプ127、熱媒三方弁122を経て燃料電池114に戻る経路を形成している。熱媒循環経路124を流れる熱媒としては、例えば、純水を用いることができる。燃料電池114の下流側の熱媒循環経路124には、熱媒温度センサ117が装着されている。熱媒温度センサ117は、熱媒循環経路124を流れる熱媒の温度を検出する。熱媒温度センサ117の検出信号は、給湯装置10に設けられているコントローラ21(後述する)に出力される。
熱媒三方弁122は、1つの入口122aと、2つの出口122b、122cを備えている。熱媒三方弁122は、その内部流路を切替えることによって、入口122aと出口122bを連通させたり、入口122aと出口122cを連通させたりする。
熱媒三方弁122の出口122bと、出口122cの下流側の熱媒循環経路124とを接続する冷却経路129が設けられている。冷却経路129の途中には、熱媒放熱器120が装着されている。熱媒放熱器120に隣接して、熱媒冷却ファン119が設けられている。熱媒冷却ファン119が回転すると、空気が熱媒放熱器120に吹付けられ、冷却経路129を流れる熱媒を冷却する。
改質器112、燃料電池114、バーナ131、熱媒三方弁122、熱媒ポンプ127、熱媒冷却ファン119は、コントローラ21によって制御される。
燃料電池114が作動すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが連通されるとともに、熱媒ポンプ127が運転される。熱媒ポンプ127が運転されると、熱媒循環経路124を熱媒が循環する。熱媒循環経路124を熱媒が循環すると、燃料電池114から発電熱が回収される。熱媒によって回収された発電熱は、熱媒とともに熱交換器118まで運ばれ、循環経路128を流れる温水を加熱する。
熱媒温度センサ117が検出した熱媒温度が高くなりすぎると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通される。また、同時に熱媒冷却ファン119が回転する。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通されると、熱媒は冷却経路129に流入し、熱媒放熱器120を通過する。熱媒は、熱媒放熱器120を通過することによって冷却される。熱媒冷却ファン119が熱媒放熱器120に空気を吹付けているので、熱媒放熱器120は高い効率で放熱する。熱媒の温度が低下すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが再び連通される。このようにして熱媒三方弁122の内部流路の切替えが繰返され、熱媒の温度は所定範囲内に維持される。
給湯装置10について説明する。
図1に示されているように、給湯装置10は、蓄熱槽20、補助熱源機22、ミキシングユニット24、これらを連通する複数の経路、コントローラ21等を備えている。
蓄熱槽20の底部には、蓄熱槽20に水道水を給水する給水経路26が接続されている。給水経路26の入口26aの近傍には、減圧弁28が装着されている。減圧弁28の下流側の給水経路26と、ミキシングユニット24の給水入口24aは、ミキシングユニット給水経路30によって接続されている。減圧弁28は、蓄熱槽20とミキシングユニット24への給水圧力を所定の調圧値に調整する。蓄熱槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、減圧弁28の下流側圧力が低下する。減圧弁28は、下流側圧力が低下すると開き、その圧力を調圧値に維持しようとする。このため、蓄熱槽20内の温水が減少すると、蓄熱槽20に水道水が給水される。ミキシングユニット24の給水入口24aが開くと、ミキシングユニット24に水道水が給水される。
蓄熱槽20の上部には出口部20aが設けられており、さらにその上にリリーフ弁31が装着されている。リリーフ弁31の開弁圧力は、減圧弁28の調圧値よりも僅かに大きく設定されている。減圧弁28の調圧が不能になった場合には、リリーフ弁31が開き、蓄熱槽20内の圧力が耐圧々力を超えてしまうのを防止する。リリーフ弁31には、圧力開放経路32の一端32aが接続されている。圧力開放経路32の他端32bは、蓄熱槽20の外部に開放されている。
蓄熱槽20の底部と、圧力開放経路32の他端32b近傍は、排水経路33によって接続されている。排水経路33の途中には、手動で開閉可能な排水弁34が装着されている。排水弁34を開くと、蓄熱槽20内の水が排水経路33と圧力開放経路32を通って外部に排水される。
コントローラ21は、CPU、ROM、RAM等を備えており、CPUがROMに格納されている制御プログラムを処理することにより、給湯装置10を制御する。RAMには、コントローラ21に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。コントローラ21には、リモコン23が接続されている。リモコン23には、給湯装置10を操作するためのスイッチやボタン、給湯装置10の動作状態を表示する液晶表示器等が設けられている。
蓄熱槽20は、循環経路128(循環復路128a、循環往路128b)によって発電ユニット110と接続されている。循環復路128aは、蓄熱槽20の上部に接続されている。循環往路128bは、蓄熱槽20の下部に接続されている。循環往路128bの途中には、循環ポンプ40が装着されている。
循環ポンプ40が作動すると、蓄熱槽20の底部から温水が吸出される。蓄熱槽20から吸出された温水は、循環往路128bを流れてから発電ユニット110の熱交換器116、118を通過する。熱交換器116、118を通過した温水は、加熱されて温度が上昇する。温度が上昇した温水は、循環復路128aを流れて蓄熱槽20の上部に戻る。このように、蓄熱槽20の底部から吸出された温水が、発電ユニット110の熱交換器116、118によって加熱されてさらに高温になり、蓄熱槽20の上部に戻される循環が行われることにより、蓄熱槽20に高温の温水が貯えられる。蓄熱槽20内の温度が低い状態(蓄熱槽20がフルに蓄熱されていない状態)で、蓄熱槽20に発電ユニット110から高温の温水が供給されると、その供給が蓄熱槽20の上部に行われることから、蓄熱槽20に貯められている温水の上部に、高温の温水層(温度成層)が形成される。蓄熱槽20の深さ方向に沿った温水の温度は、温度成層よりも深くなると急激に低下する。蓄熱槽20に高温の温水の供給が継続されると、温度成層の厚さ(深さ)は次第に大きくなり、蓄熱槽20がフルに蓄熱された状態では、蓄熱槽20の全体に高温の温水が貯まった状態になる。温度成層が形成されることにより、蓄熱槽20にフルに蓄熱が行われていなくても、蓄熱槽20の最上部に設けられている出口部20aからは、高温の温水が送り出される。
循環往路128bの途中には、蓄熱槽20から吸出された温水の温度を検出する往路サーミスタ44が装着されている。循環復路128aの途中には、蓄熱槽20に戻される温水の温度を検出する復路サーミスタ45が装着されている。往路サーミスタ44と復路サーミスタ45の検出信号は、コントローラ21に出力される。
蓄熱槽20には、上部サーミスタ35と中間部サーミスタ39と下部サーミスタ36が設けられている。上部サーミスタ35は、蓄熱槽20の上部温度を検出する。中間部サーミスタ39は、蓄熱槽20の中間部温度を検出する。下部サーミスタ36は、蓄熱槽20の下部温度を検出する。上部サーミスタ35と中間部サーミスタ39と下部サーミスタ36の検出信号は、コントローラ21に出力される。
ミキシングユニット24は、温水入口24c、温水出口24b、第1水量センサ67、温水入口サーミスタ50、給水サーミスタ48、温水出口サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55、および既に説明した給水入口24aを有している。蓄熱槽20の出口部20aとミキシングユニット24の温水入口24cは、温水経路42によって接続されている。第1水量センサ67は、温水出口24bから流出する温水の流量を検出する。温水入口サーミスタ50は、温水入口24cに流入する温水の温度を検出する。給水サーミスタ48は、給水入口24aに流入する水道水の温度を検出する。温水出口サーミスタ54とハイカットサーミスタ55は、温水出口24bから流出する温水の温度を検出する。第1水量センサ67、温水入口サーミスタ50、給水サーミスタ48、温水出口サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55の検出信号は、コントローラ21に出力される。
コントローラ21は、温水出口サーミスタ54の検出信号を用いて、温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させる。温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させると、蓄熱槽20からの温水と、水道水(冷水)とのミキシング割合が調整される。蓄熱槽20からの温水と、水道水とのミキシング割合が調整されると、温水出口24bから流出する温水の温度が所定値に維持される。コントローラ21は、ハイカットサーミスタ55が温水出口24bから流出する温水の温度が前記所定値を大きくオーバーしたと検出した場合(すなわち、ミキシングユニット24が故障した可能性が高い場合)に、温水入口24cを閉じる。温水入口24cを閉じると、温度が高過ぎる温水が、補助熱源機22に供給されてしまうのが防止される。
ミキシングユニット24の温水出口24bと補助熱源機22のバーナ熱交換器52(後述する)は、温水経路51によって接続されている。温水経路51には、第2水量センサ47が装着されている。第2流量センサ47の検出信号は、コントローラ21に出力される。
補助熱源機22は、バーナ熱交換器52、60、給湯バーナ56、暖房バーナ57、追焚き熱交換器58、補給水弁59、シスターン61等を備えている。
バーナ熱交換器52には、温水経路51を経由してミキシングユニット24から温水が流入する。給湯バーナ56は、ガスを燃焼することによって、バーナ熱交換器52を加熱する。バーナ熱交換器52の下流側と給湯栓64は、給湯栓経路63によって接続されている。給湯栓64は、浴室、洗面所、台所等に配置されている(図1では、これら複数の給湯栓64を1つで代表して図示している)。浴室に配置されている給湯栓64の1つには、シャワーが接続されている。給湯栓経路63には、出湯サーミスタ65が装着されている。出湯サーミスタ65は、バーナ熱交換器52から流出する温水の温度を検出する。出湯サーミスタ65の検出信号は、コントローラ21に出力される。コントローラ21は、出湯サーミスタ65が検出した温水温度に基づいて、給湯バーナ56の動作を制御する。どのような場合に給湯バーナ56が動作するかについては、後述にて詳細に説明する。
補助熱源機22内の温水経路51の途中から、シスターン入水経路62が分岐している。シスターン入水経路62の開放端は、シスターン61の上部に差し込まれている。シスターン入水経路62の途中には、補給水弁59が設けられている。補給水弁59は、コントローラ21によって制御され、内蔵したソレノイドに駆動されて開閉する。補給水弁59が開かれると、ミキシングユニット24からの温水がシスターン61に供給される。
シスターン61内には、水位電極66が装着されている。水位電極66は、棒状のハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bを有している。ハイレベルスイッチ66aの下端は、シスターン61のハイレベル水位に位置している。ローレベルスイッチ66bの下端は、シスターン61のローレベル水位に位置している。ハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bは、水に触れていると検出信号をコントローラ21に出力する。コントローラ21は、水位電極66からの検出信号によって、シスターン61の水位がハイレベル水位を超えているか、ハイレベル水位とローレベル水位の間にあるか、ローレベル水位よりも低いかを判別する。コントローラ21は、水位電極66からの水位検出信号に基づいて補給水弁59を開閉制御し、シスターン61の水位をハイレベル水位とローレベル水位の間に維持する。
シスターン61の底部には、シスターン出水経路68の一端が接続されている。シスターン出水経路68の途中には、暖房ポンプ69が装着されている。暖房ポンプ69は、コントローラ21によって制御される。シスターン出水経路68の他端とバーナ熱交換器60の上流端は、バーナ上流経路71によって接続されている。バーナ上流経路71には、内部を流れる温水の温度を検出する暖房サーミスタ72が装着されている。暖房サーミスタ72の検出信号は、コントローラ21に出力されるまた、シスターン出水経路68の他端には、低温水経路70も接続されている。
暖房バーナ57は、ガスを燃焼してバーナ熱交換器60を加熱する。バーナ熱交換器60の下流とシスターン61は、高温水経路73によって接続されている。高温水経路73には、上流側から順に、高温サーミスタ74、暖房端末熱動弁75、暖房端末機76が装着されている。
高温サーミスタ74は、高温水経路73を流れる温水の温度を検出する。高温サーミスタ74の検出信号は、コントローラ21に出力される。
暖房端末機76は、熱交換器76bと、操作スイッチ76aと、電動ファン(図示省略)を備えている。熱交換器76bは、その周囲の空気と、高温水経路73を流れる温水との間で熱交換を行う。操作スイッチ76aは、暖房端末熱動弁75とコントローラ21に接続されている。
暖房端末熱動弁75は、膨張エレメントと、膨張エレメントと機械的に連結された開閉弁を内蔵している。暖房端末機76の操作スイッチ76aがオンにされると、暖房端末熱動弁75の膨張エレメントに通電が行われる。通電された膨張エレメントは高温になって膨張する。膨張した膨張エレメントは開閉弁を駆動し、これによって暖房端末熱動弁75が開く。また、操作スイッチ76aがオンにされると、コントローラ21は、暖房ポンプ69を作動させる。このように、操作スイッチ76aがオンにされて、暖房端末熱動弁75が開くとともに、暖房ポンプ69が作動すると、シスターン61から温水が吸い出される。コントローラ21は、暖房サーミスタ72と高温サーミスタ74が検出した温水温度に基づいて暖房バーナ57を制御し、バーナ熱交換器60から流出する温水の温度を所定範囲に維持する。暖房端末機76の電動ファンは、操作スイッチ76aがオンにされると回転し、熱交換器76bに空気を吹付ける。熱交換器76bに吹付けられた空気は、熱交換器76bを介して温水と熱交換して加熱される。加熱されて温度が高くなった空気は、暖房端末機76から吹き出し、部屋を暖房する。熱交換器76bを通過した温水の温度は、空気によって熱を奪われて(熱交換して)低下する。温度が低下した温水は、高温水経路73を流れてシスターン61に戻る。
高温水経路73の高温サーミスタ74の下流側と、高温水経路73のシスターン61との接続部の上流側は、追焚き経路77によって接続されている。追焚き経路77は、追焚き熱交換器58を通過している。追焚き経路77の追焚き熱交換器58の上流側には、追焚き熱動弁78が装着されている。追焚き熱動弁78は、コントローラ21によって制御される。
浴槽79には、吸出口79aと供給口79bが設けられている。吸出口79aと供給口79bは、風呂循環経路80によって接続されている。風呂循環経路80は、追焚き熱交換器58を通過している。上述したように、追焚き経路77も追焚き熱交換器58を通過している。このため、追焚き熱交換器58では、風呂循環経路80と追焚き経路77を流れる温水間で熱交換が行われる。風呂循環経路80の追焚き熱交換器58の上流側には、風呂水位センサ81、風呂循環ポンプ82、風呂水流スイッチ84が装着されている。風呂循環ポンプ82は、コントローラ21によって制御される。風呂水位センサ81、風呂水流スイッチ84は、コントローラ21に検出信号を出力する。風呂水位センサ81は、水圧を検出する。コントローラ21は、風呂水位センサ81が検出した水圧から、浴槽79に張られている湯の水位を推定する。風呂水流スイッチ84の検出信号は、風呂循環経路80に水流があるか否かの判別に用いられる。
風呂循環経路80の追焚き熱交換器58の下流側には、風呂入口サーミスタ97が設けられている。風呂入口サーミスタ97は、浴槽79に湯張りされる温水の温度を検出する。風呂循環経路80の風呂水位センサ81の上流側には、浴槽79から吸出された温水の温度を検出する風呂出口サーミスタ85が装着されている。風呂入口サーミスタ97と風呂出口サーミスタ85の検出信号は、コントローラ21に出力される。
暖房バーナ57と暖房ポンプ69が作動している状態で追焚き熱動弁78が開くと、温水が追焚き経路77に流入して追焚き熱交換器58を通過する。風呂循環ポンプ82が作動すると、温水が浴槽79の吸出口79aから吸出され、風呂循環経路80を流れて供給口79bから再び浴槽79に戻る循環が行われる。風呂循環経路80を流れる温水は、追焚き熱交換器58で追焚き経路77を流れる温水によって加熱され、これによって浴槽79の湯が追焚きされる。
給湯栓経路63の途中と、風呂循環経路80の風呂循環ポンプ82の下流側とを接続する湯張り経路25が設けられている。湯張り経路25には、ソレノイド駆動タイプの注湯弁27と、湯張り量センサ83が装着されている。注湯弁27は、コントローラ21によって制御され、湯張り経路25を開閉する。湯張り量センサ83は、湯張り経路25を流れて浴槽79に供給される水量を検出する。湯張り量センサ83の検出値はコントローラ21に出力され、浴槽79への湯張りがどの程度行われたかを推定するのに用いられる。
浴槽79に湯を張るときには、注湯弁27が開かれ、補給水弁59が閉じられる。注湯弁27が開かれ、補給水弁59が閉じられると、ミキシングバルブ24からの温水が給湯栓経路63から湯張り経路25を経て風呂循環経路80に流入する。ミキシングバルブ24からの温水の温度が低い場合には、給湯バーナ56が作動する。風呂循環経路80に流入した温水は、吸出口79aと供給口79bから浴槽79に供給され、浴槽79を湯張りする。このときには、風呂循環ポンプ82は駆動されず、湯張り経路25に加わっている水圧によって浴槽79への湯張りが行われる。
三方弁86は、Aポート86a、Bポート86b、Cポート86cを備えている。三方弁86は、コントローラ21に制御されて、Aポート86aとCポート86cを連通させるか、Bポート86bとCポート86cを連通させるかを切替える。
シスターン出水経路68と三方弁86のCポート86cは、低温水経路70によって接続されている。低温水経路70の上流部には、床暖房サーミスタ94が装着されている。床暖房サーミスタ94は、低温水経路70を流れる温水の温度を検出する。床暖房サーミスタ94の検出信号は、コントローラ21に出力される。低温水経路70は、途中で2つの低温水分岐経路70a、70bに分岐している。低温水分岐経路70a、70bは、床暖房機91を通過している。低温水分岐路70a、70bの床暖房機91の上流側には、それぞれ床暖房熱動弁95、96が設けられている。床暖房熱動弁95、96は、コントローラ21によって制御される。低温水分岐経路70a、70bは、床暖房機91の下流側で合流して、再び低温水経路70になる。
床暖房を行う場合には、リモコン23を操作する。すると、床暖房熱動弁95、96が開き、低温水分岐経路70a、70bを通って温水が床暖房機91に導かれ、床が暖められる。リモコン23を操作して、床暖房熱動弁95、96のいずれを開くかを選択することにより、床を部分的に暖めることもできる。
三方弁86のBポート86bと、高温水経路73の暖房端末機76の下流側は、低温水戻り経路87によって接続されている。低温水戻り経路87には、低温戻りサーミスタ89が装着されている。低温水戻りサーミスタ89は、低温水戻り経路87を流れる温水の温度を検出する。低温水戻りサーミスタ89の検出信号は、コントローラ21に出力される。
三方弁86のAポート86aと、低温水戻り経路87の途中とを接続する蓄熱槽経路88が設けられている。蓄熱槽経路88には、蓄熱槽20の上部を通過する熱交換コイル部88aが形成されている。
コントローラ21は、床暖房サーミスタ94と上部サーミスタ35が検出した温度を比較し、その結果によって三方弁86を切替える。具体的には、床暖房サーミスタ94が検出した温度よりも上部サーミスタ35が検出した温度の方が低い場合には、三方弁86のBポート86bとCポート86cが連通するように切替える。Bポート86bとCポート86cを連通すると、低温水経路70からの温水は、蓄熱槽経路88をバイパスし、低温水戻り経路87と高温水経路73を流れてシスターン61に戻る。シスターン61に戻った温水は、再びシスターン出水経路68に吸込まれる。床暖房サーミスタ94が検出した温度よりも上部サーミスタ35が検出した温度の方が高い場合には、三方弁86のAポート86aとCポート86cが連通される。Aポート86aとCポート86cが連通すると、低温水経路70からの温水は、蓄熱槽経路88を流れる。蓄熱槽経路88を流れる温水は、熱交換コイル部88aで蓄熱槽20の上部に貯められている温水によって加熱され、温度が上昇する。温度が上昇した温水は、低温水戻り経路87と高温水経路73を流れてシスターン61に戻される。すなわち、蓄熱槽20の上部に貯められている温水が蓄熱槽経路88の熱交換コイル部88aを加熱することができる場合にのみ、蓄熱槽経路88に温水が導かれる。
本給湯装置10は、蓄熱槽20の温水が使い切らずに残るのを防止するのと、給湯温度の変動抑制と、暖房立上げ時間の短縮化が可能である。以下、それらを実現している構成について説明する。
図2のグラフは、ある1日について、発電ユニット110に対して発生した電力需要と、給湯装置10に対して発生した給湯需要と、給湯装置10の蓄熱槽20に蓄熱された蓄熱量を示している。グラフの横軸は時刻であり、左の縦軸は電力需要(Wh)であり、右の縦軸は給湯需要(kJ)と蓄熱量(kJ)である。電力需要は、実線で示されている。蓄熱量は、点線で示されている。給湯需要は、縦棒で示されている。
発電ユニット110は、電力需要(電力負荷)に応じた電力を供給するように運転される。既に説明したように、発電ユニット110が運転されると、発電ユニット110で加熱された温水が給湯装置10の蓄熱槽20に貯められることによって、蓄熱槽20に蓄熱が行われる。発電ユニット110が運転されるにつれて、蓄熱槽20の蓄熱量は増加してゆく。給湯需要が発生して蓄熱槽20の温水が消費され、その給湯需要が蓄熱量の増加を上廻ると、蓄熱槽20の蓄熱量は減少する。例えば、図2では、蓄熱量は16時半頃(以下、「16:30」のように記載する)にピークを付けている。この場合、蓄熱量が「16:30」にピークを付けるよりも前に、給湯需要150、151が発生しているが、その需要が少なく、それよりも発電ユニット110から供給される温水によって蓄熱槽20に加えられる熱量の方が大きいので、蓄熱量は増加してゆく。そして、給湯需要152が発生すると、蓄熱量は減少する。蓄熱量が減少しても、給湯需要152が小さいので、蓄熱槽20の蓄熱量は給湯需要152を上廻ったままである。すなわち、蓄熱槽20に形成されている温度成層を使い切る前に給湯は終了している。給湯需要150,151、152のような、小さな給湯需要は、シャワーを使ったり、給湯栓から給湯しているときに発生する。
暖房系統に温水を供給する暖房需要も、図2に示した給湯需要と同様に発生する。
「19:30」頃に発生している給湯需要153のように、大きな給湯需要が発生すると、蓄熱槽20の蓄熱量は給湯需要を下廻る。すなわち、蓄熱槽20に形成されている温度成層が使い切られてしまう。蓄熱槽20の温度成層が使い切られると、蓄熱槽20から送り出される温水の温度は急激に低下する。大きな給湯需要は、浴槽79への湯張り等で発生する。
蓄熱槽20の温度成層が使い切られると、蓄熱槽20から送り出される温水の温度は急激に低下する。蓄熱槽20から送り出される温水温度が低下すると、出湯サーミスタ65が給湯設定温度以下の値を検出する。給湯設定温度は、リモコン23が操作されることによって設定されている。給湯装置10は、出湯サーミスタ65が給湯設定温度以下の値を検出すると、コントローラ21が給湯バーナ56を作動させてバーナ熱交換器52を加熱し、給湯温度を維持しようとする。しかしながら、出湯サーミスタ65が給湯設定温度以下の値を検出してから給湯バーナ56を作動させていたのでは、その作動に遅れが生じるのが避けられない。給湯バーナ56の作動に遅れがあると、給湯温度は、一旦低温になってから高温に復帰する。
このような給湯温度の変動が、浴槽79に湯張りしているときに起こっても、特段の問題は生じない。しかしながら、シャワーを使っているときや、給湯栓から給湯しているときに給湯温度が変動すると、それによって使用者が不快感を感じてしまう。給湯需要が小さいシャワーや給湯栓による給湯を行っているときに給湯温度が変動するのは、蓄熱槽20の蓄熱量が少ない場合である。このような場合には、給湯需要が小さいシャワーや給湯栓による給湯を行っていても、その途中で温度成層が使い切られてしまい、給湯温度が変動する。本給湯装置10は、シャワーや給湯栓による給湯を行っているときの給湯温度の変動を防止して、使用者が不快感を感じないようにする。また、1日の終了時に蓄熱槽20の温水が使い切られるか否かを判別し、それに基づいて給湯バーナ56や暖房バーナ57の作動を制御すると、蓄熱槽20の温水が使い切られずに(利用されずに)残ってしまう無駄を防止することができる。
従来の給湯装置では、使用者がリモコン23を操作したり、暖房端末機76の操作スイッチ76aを操作してから、低温水経路70や高温水経路73に温水が供給される。このため、リモコン23を操作しても、床暖房機91が加熱する床は直ぐに暖かくならず、暖房端末機76の操作スイッチ76aを操作しても、暖房端末機76は直ぐに温風を吹き出さない。すなわち、暖房立上げが遅い。リモコン23を操作して床が直ぐに暖かくならなかったり、操作スイッチ76aを操作して暖房端末機76が直ぐに温風を吹き出さないと、使用者はストレスを感じてしまう。本給湯装置10は、このような不具合を防止することができる。
給湯温度の変動抑制や、暖房立上げ時間の短縮化を行うために、コントローラ21は、給湯学習処理S10、暖房学習処理S30、給湯温度安定化処理S40、暖房系統予熱処理S70を実行する。これらの処理は、並行して実行される。以下、それぞれの処理について説明する。
図3に示されているように、給湯学習処理S10の最初の処理S12では、給湯需要が発生したか否かが判別される。この判別には、温水経路51に設けられている第2水量センサ47、あるいは湯張り量センサ83の検出信号が用いられる。第2水量センサ47が水流を検出した場合には、給湯需要が発生したと判別する。第2水量センサ47が水流を検出しない場合には、給湯需要が発生していないと判別する。S12で給湯需要が発生していないと判別された場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S12で給湯需要が発生したと判別された場合(YESの場合)には、S14を実行する。S14では、給湯需要が発生した(開始された)月日、曜日、時刻が記憶される。S14に続くS16では、給湯需要が発生した月日、曜日、時刻に対応付けて、給湯需要を算出して記憶する(どのようにして給湯需要を算出するかについては、後述にて詳細に説明する)。
S16に続いて、S18が行われる。S18では、給湯需要が終了したか否かが判別される。S18で給湯需要が終了していないと判別された場合(NOの場合)には、S16を再び実行する。すなわち、給湯需要が終了するまでは、給湯需要の算出が継続される。S18で給湯需要が終したと判別された場合(YESの場合)には、リターンしてS12以降の処理が再び行われる。
このようにして、給湯需要が発生する毎に、その発生の月日、曜日、時刻に対応して給湯需要が給湯学習結果として記憶される。
図4は、発生の月日、曜日、時刻に対応して記憶された給湯需要を例示している。12月5日(金曜日)の給湯需要は、図2のグラフに対応している。例えば、12月5日(金曜日)の最初の給湯需要は「5:52」に発生し、そのときの給湯需要は3100(kJ)である。最も大きかった給湯需要は、「19:39」に発生した26120(kJ)である。その日の最後の給湯需要は、「20:44」に発生した3750(kJ)である。
上述した給湯学習処理S10で用いる給湯需要は、給湯装置10で検出される種々の値に基づいて、異なる方法で算出することができる。それら算出方法について、以下に記載する(1)〜(7)で具体的に説明する。
(1)出湯サーミスタ65、給水サーミスタ48、第1水量センサ67の検出値に基づいて給湯需要を算出;
なお、以下の算出式中では、「出湯サーミスタ65の検出値」等を、単に「出湯サーミスタ」と略して記載する。他の検出値も同様に記載する。
給湯需要(単位時間当り)は、下式で与えられる。
給湯需要(単位時間当り)=4.19×
(出湯サーミスタ−給水サーミスタ)×第1水量センサ;
上式の内の「4.19」は、水の比熱(kJ/(リットル・K))である。
例えば、出湯サーミスタ65の検出値が45(℃)、給水サーミスタ48の検出値が20(℃)、第1水量センサの検出値が10(リットル/分)の場合には、給湯需要(単位時間当り)は下式のようになる。
給湯需要(単位時間当り)=4.19×(45−20)×10
=1047.5(kJ/分);
この給湯需要(単位時間当り)と給湯が継続した時間の積が、その1回当りの給湯需要になる。例えば、給湯が10分間継続したとすると、その間の給湯需要は次の値になる。
給湯需要=1047.5×10=10475(kJ);
(2)上記(1)の式中の第1水量センサを第2水量センサ47に代えた下式によっても、給湯需要を算出することができる。なお、下式が成立するのは、補給水弁59が閉じられていて、ミキシングバルブ24から送り出された温水が全てバーナ熱交換器52を通過する場合である。
給湯需要(単位時間当り)=4.19×
(出湯サーミスタ−給水サーミスタ)×第2水量センサ;
(3)リモコン23の給湯設定温度、給水サーミスタ48、第1水量センサの検出値に基づいて給湯需要を算出;
給湯装置10は、使用者がリモコン23を操作して設定した給湯設定温度に従って給湯する。よって、給湯需要(単位時間当り)は、下式で与えられる。
給湯需要(単位時間当り)=4.19×
(給湯設定温度−給水サーミスタ)×第1水量センサ;
例えば、リモコン23の給湯設定温度が40(℃)、給水サーミスタ48の検出値が18(℃)、第1水量センサの検出値が12(リットル/分)の場合には、給湯需要(単位時間当り)は下式のようになる。
給湯需要(単位時間当り)=4.19×(40−18)×12
=1106.2(kJ/分);
(4)上記(3)の式中の第1水量センサを第2水量センサに代えた下式によっても、給湯需要を算出することができる。なお、下式が成立するのは、補給水弁59が閉じられていて、ミキシングバルブ24から送り出された温水が全てバーナ熱交換器52を通過する場合である。
給湯需要(単位時間当り)=4.19×
(給湯設定温度−給水サーミスタ)×第2水量センサ;
(5)バーナ指令電流値あるいは給湯ファン指令値に基づいて給湯需要を推定;
給湯バーナ56は、コントローラ21に制御されて燃焼し、バーナ熱交換器52を介して給湯水を加熱する。このときには、コントローラ21は、バーナ指令電流値を給湯バーナ56にガスを供給する比例弁(図示省略)に出力することによって、ガスインプットを制御する。ここで、「ガスインプット」とは、給湯バーナ56が給湯水に与える単位時間当りの熱量、すなわち給湯需要(時間当り)を意味する。バーナ指令電流値に対応したガスインプットは、既知である。従って、コントローラ21が給湯バーナ56に出力しているバーナ指令電流値から、ガスインプットを推定することができる。
また、給湯装置10は、給湯ファン(図示省略)を備えている。給湯ファンが作動すると、給湯バーナ56でガスが燃焼するための燃焼用空気が送風される。給湯ファンは、コントローラ21が出力する給湯ファン指令値に従って送風する強さを変化させる。給湯ファン指令値は、ガスインプットに対応している。よって、コントローラ21が給湯ファンに出力している給湯ファン指令値から、ガスインプットを推定することができる。
図5は、バーナ燃焼状態毎のガスインプットに対応したバーナ指令電流値と給湯ファン指令値を例示している。上述したように、ガスインプットは給湯需要に相当する。従って、例えば、バーナ燃焼状態が「大燃焼」であり、バーナ指令電流値が163(mA)の場合には、そのときの給湯需要は3068(kJ/分)であると推定できる。例えば、バーナ燃焼状態が「小燃焼」であり、給湯ファン指令値が175(Hz)の場合には、そのときの給湯需要は301(kJ/分)であると推定できる。
(6)風呂入口サーミスタ97、給水サーミスタ48、湯張り量センサ83の検出値に基づいて給湯需要を算出;
浴槽79に湯張りを行っているときには、下式によって給湯需要を算出することができる。
給湯需要=4.19×(風呂入口サーミスタ−給水サーミスタ)
×湯張り量センサの積算値;
上式中の湯張り量センサの積算値とは、湯張りが開始されてからの終了するまでの湯張り量センサ83が検出した値の積算値であり、浴槽79への湯張り量に相当する。
例えば、風呂入口サーミスタ97の検出値が39(℃)、給水サーミスタ48の検出値が21(℃)、湯張り量センサ83の積算値が200(リットル)である場合には、給湯需要は下式のようになる。
給湯需要=4.19×(39−21)×200
=15084(kJ);
(7)リモコン23の風呂設定温度、給水サーミスタ48の検出温度、リモコン23の風呂設定水位に基づいて給湯需要を算出;
給湯装置10は、使用者がリモコン23を操作して設定した温度(風呂設定温度)の温水を浴槽79に供給する(湯張りする)。また、使用者は、リモコン23を操作して「1〜9」までの風呂設定水位を選択することができる。風呂設定水位を選択すると、それに応じた湯張り量で浴槽79が湯張りされる。従って、浴槽79に湯張りを行っているときには、下式によって給湯需要を算出することができる。
給湯需要=4.19×(風呂設定温度−給水サーミスタ)×
風呂設定水位に応じた湯張り量;
図6は、風呂設定水位と湯張り量の関係を例示している。例えば、風呂設定水位が「5」の場合には、湯張り量は180(リットル)である。この場合、リモコン23の風呂設定温度が40(℃)、給水サーミスタ48の検出値が19(℃)であるとすると、給湯需要は下式のようになる。
給湯需要=4.19×(40−19)×180=15838.2(kJ);
なお、上式の「風呂設定水位に応じた湯張り量」に代えて、「風呂水位センサ81の検出値から推定した湯張り量」を用いて、給湯需要を算出することもできる。
給湯需要の算出に加えて、暖房需要を算出することもできる。この場合には、暖房需要の算出結果を記憶しておいて、その算出結果を後述する給湯安定化処理S40の給湯需要の予測に加味する。具体的には、下記に記載するようにして暖房需要を算出する。
(1)高温サーミスタ74、暖房サーミスタ72、暖房流量を用いて暖房需要を算出;
暖房需要は、下式で与えられる。
暖房需要=4.19×(高温サーミスタ−暖房サーミスタ)×暖房流量;
コントローラ21は、暖房が行われる系統に応じて暖房ポンプ69の回転数を制御する。ここで言う暖房系統とは、暖房端末機76に温水を供給する系統(以下、「温風暖房系統」と記載する)と、床暖房機91に温水を供給する系統(以下、「床暖房系統」と記載する)を意味する。例えば、温風暖房系統で暖房が行われている場合には、暖房ポンプ69を225(Hz)で回転させる。例えば、温風暖房系統と床暖房系統で暖房が行われている場合には、暖房ポンプ69を275(Hz)で回転させる。暖房ポンプ69の回転数と、運転系統数に対応した暖房流量は既知である。従って、暖房を行っている暖房系統から暖房流量を推定することができる。
例えば、高温サーミスタ74の検出値が65(℃)、暖房サーミスタ72の検出値が55(℃)であり、温風暖房系統で暖房が行われていて暖房ポンプ69が225(Hz)で回転しており、それに対応した暖房流量が3.5(リットル/分)であった場合には、暖房需要(単位時間当り)は、次のようになる。
暖房需要(単位時間当り)=4.19×(65−55)×3.5
=146.7(kJ);
(2)暖房バーナ指令電流値、あるいは暖房ファン指令値に基づいて暖房需要を推定;
上記「(5)の給湯需要の算出」と同様に、暖房バーナ指令電流値、暖房ファン指令値は、バーナ熱交換器60へのガスインプットに対応する。従って、暖房バーナ指令電流値、暖房ファン指令値から、暖房需要を推定することができる。
暖房学習処理S30について説明する。
図7に示されているように、暖房学習処理S30の処理S32では、暖房運転を開始したか否かが判別される。具体的には、コントローラ21が暖房ポンプ69に運転指令を出力すると、暖房運転を開始したと判別される。S32で暖房運転を開始していないと判別された場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S32で暖房運転を開始したと判別された場合(YESの場合)には、S34に移行する。
S34では、暖房運転を開始した月日、曜日、時刻、およびどの暖房系統(温風暖房系統、床暖房系統)で暖房が行われたかが記憶される。どの暖房系統で暖房が行われたかは、リモコン23で選択された暖房系統に係る情報から判断する。また、リモコン23を用いずに暖房端末機76の操作スイッチ76aがオンにされた場合には、コントローラ21に入力される操作スイッチ76aの操作信号によって、温風暖房系統で暖房が行われたと判断する。
S34を処理してから、リターンしてS32を再び実行する。
図8は、上述した暖房学習処理S30を実行したことによって記憶された、暖房学習結果を例示している。例えば、1月16日(金曜日)には、「5:32」に温風暖房系統で暖房が開始されている。その暖房運転系統に続いて、「6:10」に床暖房系統で暖房が開始されている。このようにして、月日、曜日、に対応した暖房運転開始時刻と、どの暖房系統で暖房が行われたかが順次記憶されてゆく。
給湯温度安定化処理S40について説明する。
図9に示されているように、給湯温度安定化処理S40の最初の処理S42では、給湯装置10の運転が開始されたか否かを判別する。S42で給湯装置10の運転が開始されていないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S42で給湯装置10の運転が開始されたと判別した場合(YESの場合)には、S44を行う。なお、S42の判別は、給湯装置10の運転開始が1日毎に繰り返されるとの前提で設けられているものであり、給湯装置10が継続して運転される場合には、S42を設けずに、毎日の同一時刻(例えば、午前1時)にS44を実行するようにしてもよい。
S44では、所定の規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))(以下、「規定以上給湯需要」と言う)の発生が予測されるか否かを判別する。この判別には、給湯学習処理S10を実行したことによって記憶されている、1週間前(すなわち、規定以上給湯需要(Y(kJ))の発生が予測されるか否かを判別する曜日と同一曜日)の給湯学習結果を用いる。1週間前の給湯学習結果に規定以上給湯需要(Y(kJ))が記憶されていた場合には、規定以上給湯需要(Y(kJ))の発生が予測されると判別する。以下においては、規定以上給湯需要=15000(kJ)であるとして説明を進める。
規定以上給湯需要(Y(kJ))のような大きな給湯需要は、浴槽79に湯張りするときや、床暖房が行われるときに発生する。浴槽79への湯張や床暖房は、過去の同一曜日と同じ時刻に行われる可能性が高い。同じ曜日毎に、給湯装置10が設置されている家屋で生活している人が同じ生活パターンを繰り返すからである。例えば、サラリーマン家庭では、月曜日から金曜日まで、主人の帰宅時間にあわせて浴槽に湯張りする。このため、主人の帰宅時間がそれほど変動しない家庭では、ほぼ同じ時刻に浴槽への湯張りが行われる。これに対して、土曜日と日曜日には、主人が出勤しないので、月曜日から金曜日よりも早い時刻に浴槽に湯張りする。従って、過去の同一曜日の給湯学習結果を用いると、曜日が異なることによる変動要素を考慮して、浴槽79に湯張りする時刻を予測することができる。もちろん、給湯需要は季節的要因によって変わってくるので、遠い過去の同一曜日の給湯学習結果を用いるよりも、最近の同一曜日の給湯学習結果を用いる方が望ましい。上述した給湯需要予測では、1週間前の給湯学習結果を用いているが、過去の複数の同一曜日(例えば、1週間前と2週間前の同一曜日)の平均的給湯学習結果から、湯張り時刻を予測してもよい。このようにすると、より高い信頼度で給湯需要を予測することができる。
S44で規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))の発生が予測されないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま給湯温度安定化処理S40を終了する。図4に示されているように、12月5日(金曜日)の「19:39」には、26120(kJ)の給湯需要が発生している。従って、12月5日(金曜日)の1週間後の12月12日(金曜日)に給湯温度安定化処理S40のS44が実行された場合には、規定給湯需要(15000(kJ))以上の給湯需要(Y(kJ))が予測されると判別する。S44で規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))の発生が予測されると判別した場合(YESの場合)には、S46に移行する。
S46では、規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))が発生する時刻(X(分)後)の蓄熱量(Z(kJ))を予測する(以下、この蓄熱量を予測蓄熱量(Z(kJ))と記載する)。例えば、発電ユニット110の運転が開始されたのが「4:10」であった場合には、規定以上給湯需要(26120(kJ))が発生するのが「19:39」なので、X=929(分)後の蓄熱量を予測する。
予測蓄熱量(Z(kJ))の予測にあたっては、その予測を行う時点で蓄熱槽20に蓄熱されている熱量(以下、「予測時点蓄熱量」と記載する)と、規定以上給湯需要(Y(kJ))が発生するまでに、さらに蓄熱槽20に蓄熱される熱量(以下、「追加蓄熱量」と記載する)の合計を算出する。すなわち、予測蓄熱量(Z(kJ))は、下式から求まる。
予測する蓄熱量=予測時点蓄熱量+追加蓄熱量;
予測時点蓄熱量は、上部サーミスタ35、中間部サーミスタ39、下部サーミスタ36、給水サーミスタ48の検出値と、蓄熱槽20の上部の容積(以下、「蓄熱槽上部容積」と言う)と、蓄熱槽20の中間部の容積(以下、「蓄熱槽中間部容積」と言う)と、蓄熱槽20の下部の容積(以下、「蓄熱槽下部容積」と言う)とを用いて、下式から求めることができる。
予測時点蓄熱量={(上部サーミスタ−給水サーミスタ)×蓄熱槽上部容積
+(中間部サーミスタ−給水サーミスタ)×蓄熱槽中間部容積
+(下部サーミスタ−給水サーミスタ)×蓄熱槽下部容積}
×4.19;
例えば、上部サーミスタ35の検出値が65(℃)、中間部サーミスタ39の検出値が60(℃)、下部サーミスタ36の検出値が25(℃)、給水サーミスタ48の検出値が20(℃)であるとする。また、蓄熱槽上部容積が30(リットル)、蓄熱槽中間部容積が30(リットル)、蓄熱槽下部容積が50(リットル)であるとする。この場合には、予測時点蓄熱量は次の値になる。
予測時点蓄熱量={(65−20)×30+(60−20)×30
+(25−20)×50}×4.19
=11732(kJ);
なお、この予測時点蓄熱量=11732(kJ)は、図2のグラフに示されている蓄熱量とは整合していない。
追加蓄熱量は、復路サーミスタ45、往路サーミスタ44の検出値と、循環ポンプ40が作動することによって発電ユニット110と蓄熱槽20との間を循環する温水の流量(以下、「循環流量」と言う)と、規定以上給湯需要(Y(kJ))が発生するまでの時間(X(分))を用いて求めることができる。循環ポンプ40の回転数(Hz)と循環流量(リットル/分)との間には、図10に示す関係が存在する。従って、コントローラ21が循環ポンプ40に対して出力する回転数指令値から、そのときの循環流量を推定することができる。例えば、回転数指令値が100(Hz)で回転することを循環ポンプ40に指令するものであった場合には、循環流量は0.6(リットル/分)であると推定する。
追加蓄熱量は、下式で与えられる。
追加蓄熱量=4.19×(復路サーミスタ−往路サーミスタ)
×循環流量×X;
上式中のXは、規定以上給湯需要(Y(kJ))が発生するまでの時間(分)である。
例えば、復路サーミスタ45の検出値が60(℃)、往路サーミスタ44の検出値が30(℃)、循環流量が0.3(リットル/分)、Xが746(分)である場合には、追加蓄熱量は次の値になる。
追加蓄熱量=4.19×(60−30)×0.3×746
=28131(kJ);
この追加蓄熱量=28131(kJ)は、図2のグラフに示されている蓄熱量とは整合していない。
従って、予測する蓄熱量は、下記の値になる。
予測する蓄熱量=予測時点蓄熱量+追加蓄熱量=11732+28131
=39863(kJ);
追加蓄熱量を上記のようにして算出するのではなく、過去の追加蓄熱量(例えば、1週間前の時間経過に対応した追加蓄熱量)を学習しておき、その学習結果をもちいて追加蓄熱量を推定することもできる。また、
さらには、追加蓄熱量を発電ユニット110の発電量に基づいて推定することもできる。発電量に係る情報はコントローラ21に入力されており、発電量は、発電ユニット110が蓄熱槽20との間を循環する温水に与える熱量(追加蓄熱量)と対応するからである。例えば、発電ユニット110の発電量が1(kW)のときには、蓄熱槽20との間を循環する温水には4(kJ)の熱量が与えられ、発電量が2(kW)のときには、温水に8(kJ)の熱量が与えられる。このような発電量と蓄熱槽20との間を循環する温水に与えられる熱量の相関関係を利用して、追加蓄熱量を推定することができる。この場合には、温水に与えられる熱量が追加蓄熱量であるとしているので、蓄熱槽20から外部への放熱の要素が考慮されていない。これに対して、上述した追加蓄熱量の算出では、蓄熱層20から発電ユニット110に戻る温水が通過する循環往路128bに設けられている往路サーミスタ44の検出値を用いているので、蓄熱層20から外部への放熱が間接的に考慮されている。よって、発電ユニット110の発電量に基づいて追加蓄熱量を推定していると、時間の経過とともにその推定精度が低下してしまう。これを防止するために、推定している蓄熱量をリセットすることが好ましい。具体的には、給水サーミスタ48と温水入口サーミスタ50の検出温度が等しくなったときに蓄熱槽20の蓄熱量がゼロになったとして追加蓄熱量をゼロにリセットし、その時点から新たに追加蓄熱量の推定を開始する。
図9に示されているように、S46に続いてS48を実行する。S48では、予測した蓄熱量(Z(kJ))が規定以上給湯需要(Y(kJ))よりも小さいか否かを判別する。予測蓄熱量(Z(kJ))が規定以上給湯需要(Y(kJ))よりも小さいと、規定以上給湯需要(Y(kJ))以前に、それよりも小さい給湯需要(以下、「規定以下給湯需要」と言う)が多く発生した場合に、規定以下給湯需要の途中で蓄熱槽20の蓄熱量がゼロになることがある。規定以下給湯需要の途中で蓄熱量がゼロになると、給湯温度を維持しようとして給湯バーナ56が作動するが、その作動遅れによって給湯温度が変動する。規定以下給湯需要は、シャワーや給湯栓からの給湯によって発生する。シャワーや給湯栓からの給湯は、ランダムに行われることが多い。S48で予測した蓄熱量(Z(kJ))が給湯需要(Y(kJ))よりも小さいと判別された場合(YESの場合)には、S50を実行する。
S50を実行すると、給湯バーナ56の作動が許可される。すると、給湯需要が発生した場合に、給湯バーナ56が作動する。また、S50で給湯バーナ56の作動が許可された場合には、ミキシングバルブ24から送り出される温水の温度は、リモコン23で設定された給湯温度よりも「4.5号/水量」低い値に調整される。ここで、「4.5号/水量」とは、4.5(リットル)の水を25(℃)上昇させることができる給湯能力を意味する。「4.5号/水量」は、給湯バーナ56の加熱性能を考慮して設定されたものである。給湯バーナ56は、4.5号(4.5(リットル))の水の温度を25(℃)以上々昇させることができる。例えば、リモコン23の給湯設定温度が45(℃)である場合には、ミキシングバルブ24から送り出される温水の温度は、45(℃)よりも25(℃)低い20(℃)に調整される。このように給湯バーナ56を作動させると、規定以上給湯需要(Y(kJ))より以前に、ランダムに発生することが多く、予測するのが難しい規定以下給湯需要(シャワーや給湯栓からの給湯)が発生して蓄熱量がゼロになったときに、その規定以下給湯需要の途中で給湯温度が変動してしまうのを防止することができる。規定以上給湯需要(Y(kJ))の途中で蓄熱槽20の蓄熱量がゼロになり、給湯バーナ56が作動した場合には給湯温度が変動するが、使用者が感じるものではないので、不具合とはならない。
予測した規定以上給湯需要(Y(kJ))から、トータルの規定以上給湯需要(Y(kJ))が1日の終了時に使い切られるか否かを判別し、使い切られる場合には、バーナ56、57の作動を許可し、使い切られない場合にはバーナ56、57の作動を禁止するようにしてもよい。このようにすると、1日の終了時に蓄熱槽20に温水が残るという無駄を防止することができる。
S50に続くS52では、X(分)が経過したか否かを判別する。X(分)とは、上述したように、規定以上給湯需要(Y(kJ))が発生するまでの時間である。S52でX(分)が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、S50を再び実行する。よって、X(分)が経過するまでは、給湯バーナ56の作動許可が継続される。S52でX(分)が経過したと判別された場合(YESの場合)には、S54に移行する。X(分)が経過したら直ちにS54に移行するのではなく、X(分)に所定値を加えた時間が経過してからS54に移行するようにしてもよい。予測したよりも多少遅れて、規定以上給湯需要(Y(kJ))が発生することもあるからである。
S54では、規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))が次に予測されるか否かを判別する。この判別は、規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))が複数予測されている場合のために設けられている。S54で規定以上の給湯需要(Y(kJ))が次に予測されていると判別した場合(YESの場合)には、S46以降の処理を再び実行する。S54で規定給湯需要以上の給湯需要(Y(kJ))が次に予測されていないと判別した場合(NOの場合)には、給湯温度安定化処理S40を終了する。
一方、S48で予測蓄熱量(Z(kJ))が給湯需要(Y(kJ))よりも小さくないと判別した場合(NOの場合)には、S56を行う。S56が行われると、給湯バーナ56の作動が不許可にされる。すると、給湯需要が発生した場合には、給湯バーナ56が作動せずに、蓄熱槽20からの温水によって給湯が行われる。このようにするのは、予測蓄熱量(Z(kJ))が規定給湯需要よりも小さくない(大きい)ので、給湯需要が発生しても蓄熱槽20の温度成層が全て使い切られる可能性が低いからである。蓄熱槽20の温度成層が使い切られないと、蓄熱槽20からの温水を給湯バーナ56で加熱しなくても、給湯温度が安定した給湯を最後まで行うことができる。また、蓄熱槽20からの温水を給湯バーナ56で加熱しないことにより、給湯バーナ56の燃焼によるガスの消費を節約することができる。すなわち、給湯需要が発生しても蓄熱槽20の蓄熱を無駄なく使うとともに、ガスの消費を節約することができる。
S56に続くS58では、X(分)が経過したか否かを判別する。S58でX(分)が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、S56を再び実行する。S58でX(分)が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S54に移行する。給湯バーナ56の作動を許可した場合と同様に、X(分)に所定値を加えた時間が経過してからS54に移行するようにすることもできる。
暖房系統予熱処理S70について説明する。図11に示されているように、暖房系統予熱処理S70の最初の処理S72では、時刻が午前1時を過ぎたか否かを判別する。S72で時刻が午前1時を過ぎていないと判別した場合には、そのまま待機する。S72で時刻が午前0時を過ぎたと判別した場合(YESの場合)には、S74を行う。
S74では、その日に暖房需要が予測されるか否かを判別する。この判別には、暖房学習処理S30が実行されたことによって記憶されている、1週間前の暖房学習結果を用いる。具体的には、1週間前の暖房学習結果に暖房が行われたこととが記憶されていた場合には、暖房需要が予測されると判別する。例えば、給湯装置10が運転されたのが1月23日(金曜日)であり、1週間前の1月16日(金曜日)に暖房が行われていた場合には、暖房需要が予測されると判別する。図8に示されているように、1月16日(金曜日)には、「5:32」に温風暖房系統で暖房が開始され、「6:10」に床暖房系統で暖房が開始されている。このように、1週間前(すなわち、同一曜日)の暖房学習結果を用いて暖房需要が予測するのは、暖房需要は過去の同一曜日と同じ時刻に開始される可能性が高いからである。S72とS74が実行されることにより、毎日午前1時になると、その日に暖房需要が予測されるか否かの判別が行われる。なお、上述した暖房需要の予測では、1週間前の暖房学習結果を用いているが、過去の複数の同一曜日(例えば、1週間前と2週間前と3週間前の同一曜日)の平均的暖房学習結果から、暖房需要を予測することもできる。
S74で暖房需要が予測されないと判別した場合(NOの場合)には、暖房系統予熱処理S70を終了する。S74で暖房需要が予測されると判別した場合(YESの場合)には、S76を実行する。
S76では、暖房需要が予測される暖房系統に応じてa(分)を設定する。床暖房系統で暖房需要が予測されている場合には、a=30分と設定する。温風暖房系統で暖房需要が予測されている場合には、a=20分と設定する。詳しくは後述するが、暖房需要が発生すると予測される時刻のa(分)前になると、暖房系統の予熱が開始される。暖房系統が予熱されると、暖房の立上げ時間を短縮することができる。a(分)の値が、床暖房系統の暖房需要が予測された場合よりも、温風暖房系統の暖房需要が予測された場合の方が小さくなっているのは、床暖房系統の熱容量が温風暖房系統よりも大きく、その予熱に時間がかかるからである。
S78では、暖房需要が発生するa(分)前であるか否かを判別する。例えば、図8の1月16日には、「5:32」に温風暖房系統での暖房需要の発生が予測されているので、その20(分)前の「5:12」になった時に、暖房需要が発生するa(分)前であると判別する。また、同じく1月16日の「6:10」に床暖房系統で暖房需要の発生が予測されているので、その30(分)前の「5:40」になった時に、暖房需要が発生するa(分)前であると判別する。S78で暖房需要が発生するa(分)前でないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S78で暖房需要が発生するa(分)前であると判別した場合(YESの場合)には、S80に移行する。
S80では、蓄熱槽20内の上部に設けられている熱交換コイル部88aよりも上方に蓄熱されているか否かを判別する。具体的には、上部サーミスタ35が60(℃)以上の温度を検出している場合に、熱交換コイル部88aよりも上方に蓄熱されていると判別する。S80で熱交換コイル部88aよりも上方に蓄熱されていないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま暖房系統予熱処理S70を終了する。熱交換コイル部88aよりも上方に蓄熱されていないと、その蓄熱槽20の温水を用いて暖房系統を予熱することができないからである。S80で熱交換コイル部88aよりも上方に蓄熱されていると判別した場合(YESの場合)には、S82を実行する。
S82を実行すると、暖房が行われているか否かが判別される。S82で暖房が行われていると判別した場合(YESの場合)には、暖房予熱処理S70を終了する。暖房が行われているのならば、予熱を行う必要がないからである。S82で暖房が行われていないと判別した場合(NOの場合)には、S84を行う。
S84が行われると、暖房需要が予測される暖房系統に温水が供給される。例えば、床暖房系統で暖房需要が予測される場合には、三方弁86のAポート86aとCポート86cが連通されるとともに暖房ポンプ69が運転され、床暖房熱動弁95、96が開かれる。床暖房系統の内の一方のみの暖房が予測されている場合には、その床暖房系統に設けられている床暖房熱動弁(95、96のいずれか)が開かれる。床暖房熱動弁95、96が開かれると、温水によって床暖房系統が予熱される。例えば、温風暖房系統で暖房需要が予測される場合には、暖房端末熱動弁75が開かれる。暖房端末熱動弁75が開かれると、温水によって温風暖房系統が予熱される。なお、S80の判別において、熱交換コイル部88aよりも上方に蓄熱されていないと判別した場合であっても、暖房バーナ57を作動させて、暖房系統を予熱することもできる。
S84に続くS86では、床暖房サーミスタ94、あるいは暖房サーミスタ72の検出温度が30(℃)以上であるか否かを判別する。この判別は、床暖房系統、温風暖房系統の予熱完了を判断するために設けられている。床暖房サーミスタ94、あるいは暖房サーミスタ72の検出温度が30(℃)以上でないと判別した場合(NOの場合)には、S84の処理を再び実行する。床暖房サーミスタ94、あるいは温風暖房サーミスタ72の検出温度が30(℃)以上であると判別した場合(YESの場合)には、S88を行う。
S88では、暖房系統への温水供給を停止する。床暖房系統の予熱が完了している場合には、床暖房熱動弁95、96を閉じる。温風暖房系統の予熱が完了している場合には、暖房端末熱動弁75を閉じる。
S88を実行してから、暖房系統予熱処理S70を終了する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
給湯装置の系統図。 時間経過に対応した電力需要、給湯需要、蓄熱量の説明図。 給湯学習処理のフローチャート。 給湯学習処理結果を例示する表。 ガスインプットと、バーナ指令電流値と給湯ファン指令値の対応を示す表。 風呂設定水位と湯張り量の関係を示す表。 暖房学習処理のフローチャート。 暖房学習結果を例示する表。 給湯温度安定化処理のフローチャート。 循環ポンプ回転数と循環流量の関係を示す表。 暖房系統予熱処理のフローチャート。
符号の説明
10:給湯装置
20:蓄熱槽、20a:出口部
21:コントローラ
22:補助熱源機
23:リモコン
24:ミキシングユニット、24a:給水入口、24b:温水出口、24c:温水入口
25:湯張り経路
26:給水経路、26a:入口
27:注湯弁
28:減圧弁
30:ミキシングユニット給水経路
31:リリーフ弁
32:圧力開放経路、32a:一端、32b:他端
33:排水経路
34:排水弁
35:上部サーミスタ
36:下部サーミスタ
39:中間部サーミスタ
40:循環ポンプ
42:温水経路
44:往路サーミスタ
45:復路サーミスタ
47:第2水量センサ
48:給水サーミスタ
50:温水入口サーミスタ
51:温水経路
52:バーナ熱交換器
54:温水出口サーミスタ
55:ハイカットサーミスタ
56:給湯バーナ
57:暖房バーナ
58:追焚き熱交換器
59:補給水弁
60:バーナ熱交換器
61:シスターン
62:シスターン入水経路
63:給湯栓経路
64:給湯栓
65:出湯サーミスタ
66:水位電極、66a:ハイレベルスイッチ、66b:ローレベルスイッチ
67:第1水量センサ
68:シスターン出水経路
69:暖房ポンプ
70:低温水経路
70a、70b:低温水分岐経路
71:バーナ上流経路
72:暖房サーミスタ
73:高温水経路
74:高温サーミスタ
75:暖房端末熱動弁
76:暖房端末機、76a:操作スイッチ、76b:熱交換器
77:追焚き経路
78:追焚き熱動弁
79:浴槽、79a:吸出口、79b:供給口
80:風呂循環経路
81:風呂水位センサ
82:風呂循環ポンプ
83:湯張り量センサ
84:風呂水流スイッチ
85:風呂出口サーミスタ
86:三方弁、86a:Aポート、86b:Bポート、86c:Cポート
87:低温水戻り経路
88:蓄熱槽経路、88a:熱交換コイル部
89:低温水戻りサーミスタ
91:床暖房機
94:床暖房サーミスタ
95、96:床暖房熱動弁
97:風呂入口サーミスタ
110:発電ユニット
112:改質器
114:燃料電池
116:熱交換器
117:熱媒温度センサ
118:熱交換器
119:熱媒冷却ファン
120:熱媒放熱器
121:水素ガス供給経路
122:熱媒三方弁、122a:入口、122b:出口、122c:出口
124:熱媒循環経路
125:リザーブタンク
126:燃焼ガス経路
127:熱媒ポンプ
128:循環経路、128a:循環復路、128b:循環復路
129:冷却経路
131:バーナ
150、151、152、153、154、155:給湯需要

Claims (5)

  1. 温水を貯める蓄熱槽と、
    蓄熱槽からの温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能な混合器と、
    混合器を通過した水を必要に応じて加熱して温水利用箇所に給湯する給湯器と、
    規定時間以上継続して蓄熱槽から熱を供給した際の熱供給時刻と熱供給量の実績を記憶している熱供給実績記憶装置と、
    熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給実績に従って熱を供給したときに1日の終了時に蓄熱槽の蓄熱が利用されきるのか未利用分が残るのかを判別し、利用されきる場合には熱供給実績記憶装置に記憶されていない給湯時に給湯器の加熱運転を実施するとともに熱供給実績記憶装置に記憶されている給湯時には給湯器の加熱運転を禁止し、未利用分が残る場合には給湯器の加熱運転を禁止する制御を実施する制御装置と、
    を備えている給湯装置。
  2. 前記規定時間が、浴槽に温水を貯める給湯と温水式暖房装置への熱供給を、他の給湯から識別できる時間に設定されていることを特徴とする請求項1の給湯装置。
  3. 電力需要に応じて発電する発電機と、発電量の時間的変化の実績を記憶している発電実績記憶装置をさらに備えており、
    前記蓄熱槽は発電に伴って発生する熱で加熱された温水を貯湯するものであり、
    前記制御装置は、現時点での蓄熱量と、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給開始時刻までの発電量から、その熱供給開始時刻での蓄熱量を予測計算する手段と、予測計算された蓄熱量と、熱供給実績記憶装置に記憶されている熱供給量から、熱供給実績に従って熱を供給したときに1日の終了時に蓄熱槽の蓄熱が利用されきるのか未利用分が残るのかを判別する手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2の給湯装置。
  4. 熱供給実績記憶手段及び/又は発電実績記憶装置は、曜日別に実績を記憶しており、
    前記制御手段は、同じ曜日の実績を用いて制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかの給湯装置。
  5. 熱供給実績記憶装置に温水式暖房装置への熱供給運転が記憶されている場合には、その実績開始時刻に先立って温水循環路に温水を循環させる予熱運転を実施する制御手段が付加されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかの給湯装置。
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