JP2006183960A - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 給湯経路と暖房経路を備えていながら、コージェネレーションシステム全体が小型化する技術を提供する。
【解決手段】 発電運転停止中であり、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱がないとき、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱し、熱交換器53において、暖房経路内の高温水によって、第2共用経路42内の低温水を加熱することができる。従って、給湯経路にバーナとバーナ熱交換器を備えていなくても、暖房経路に配設したバーナ57とバーナ熱交換器60を利用して給湯経路内の温水を加熱することができる。給湯経路と暖房経路を備えていながら、システム内に配設する、バーナとバーナ熱交換器からなる加熱器を1組に減らすことができるため、システムを小型化することができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱を蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを必要時に供給するコージェネレーションシステムに関する。特に、システムの小型化を実現する技術に関する。
コージェネレーションシステムは、電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱を蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを必要時に供給するものである。一般的なコージェネレーションシステムでは、発電熱で加熱した温水を貯湯しておく貯湯槽と、貯湯槽に貯湯しておいた温水と水道水(冷水)を混合するミキシングユニットと、ミキシングユニットを通過した混合水を必要に応じて加熱する加熱器を備えている。このようなコージェネレーションシステムでは、貯湯槽に貯湯しておいた温水を、必要時に適温に調温して温水利用箇所(給湯栓、浴槽、シャワー等)に給湯する。温水利用箇所で必要とする温水温度よりも高温の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、貯湯槽から送り出される温水と水道水(冷水)をミキシングユニットで混合することによって必要温度に冷却して給湯する。温水利用箇所で必要とする温水温度よりも低温の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、加熱器で加熱して給湯する。加熱器で加熱する場合でも、水道水を加熱する場合に比して、必要な熱量は少なくて済む。コージェネレーションシステムは、総合的なエネルギー効率が高く、給湯のためのランニングコストを低減することができる。
コージェネレーションシステムでは、暖房運転を行なうことができるものもある。特許文献1のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽内に蓄熱した熱エネルギーを利用して暖房経路内の温水を加熱し、床暖房運転等を行なうことができる。発電熱を有効利用することによって、さらにエネルギー効率を向上させている。
給湯経路と暖房経路を備えているコージェネレーションシステムでは、配管数が多く、配管の配設が複雑であり、システムが大型化する傾向がある。特許文献1のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽内の水を発電ユニットに送る往き管と、水道水を貯湯槽に給水する給水管から分岐させて給水管の一部を兼用させるなどして配管数を減らすことにより、貯湯槽を小型化することなく、システムの小型化を実現している。
特開2004−317043号公報
特許文献1のコージェネレーションシステムのように、給湯経路と暖房経路を備えているコージェネレーションシステムでは、給湯経路を加熱する加熱器と暖房経路を加熱する加熱器をそれぞれ備えている。加熱器として、バーナとバーナ熱交換器が利用されることが多く、バーナとバーナ熱交換器がシステム内において占めるスペースは大きい。特許文献1のコージェネレーションシステムでは、バーナとバーナ熱交換器を2組備えており、システムが大型化する要因の1つになっている。
本発明では、給湯経路と暖房経路を備えていながら、コージェネレーションシステム全体が小型化する技術を提供することを目的とする。
本発明のコージェネレーションシステムは、電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱を蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを必要時に供給するものである。このコージェネレーションシステムは、発電を行なう発電ユニットと、温水を貯える貯湯槽と、温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、暖房端末機とを備えている。これらを接続する水経路として、水道水を貯湯槽へ給水する第1水経路と、貯湯槽とミキシングユニットを接続する第2水経路と、ミキシングユニットで混合された混合水を給湯する第3水経路と、発電ユニット内を通過しているとともに一端は第1水経路に接続されて他端は第2水経路に接続されている第4水経路とを備えている。また、第1水経路と貯湯槽と第2水経路と第4水経路からなる第1循環経路内の水を循環させる第1循環手段と、暖房端末機を加熱する熱媒体が循環する第2循環経路と、第2循環経路内の熱媒体を循環させる第2循環手段と、第2循環経路内の熱媒体を加熱する加熱器とを備えている。そして、第2水経路内の水と第2循環経路内の熱媒体との間で熱交換を行なう第1熱交換器とを備えている。
本発明のコージェネレーションシステムでは、発電運転中であれば、発電熱によって加熱された温水をミキシングユニットへ送り出して調温し、給湯することができる。給湯運転要求がないときであっても、貯湯槽内の温水を発電ユニットへ送り、発電熱で加熱し、貯湯槽へ戻すことによって貯湯槽内に蓄熱することができる。給湯運転要求があったとき、貯湯槽内に貯湯しておいた温水をミキシングユニットへ送り出して調温し、給湯することができる。発電運転停止中であり、貯湯槽内に給湯に利用可能な温水が貯湯されていないとき、加熱器によって第2循環経路内の熱媒体を加熱して昇温させ、第1熱交換器において、昇温した第2循環経路内の熱媒体によって第2水経路内の温水を加熱することができる。即ち、暖房経路に配設した加熱器を利用して暖房経路内の熱媒体を加熱し、加熱した暖房経路内の熱媒体によって給湯経路内の温水を加熱することができる。この構成によれば、従来のコージェネレーションシステムように、給湯経路を加熱するためのバーナとバーナ熱交換器等の加熱器を備える必要がなくなる。給湯経路と暖房経路を備えていながら、システム内に配設する加熱器を1組に減らすことができるため、システムを小型化することができる。
本発明のコージェネレーションシステムでは、第1循環手段が配設されている第1循環経路と、第2循環手段が配設されている第2循環経路は、第1熱交換器を通過する。このため、第2循環経路内の熱媒体が第1循環経路内の温水よりも高温であれば、第2循環経路内の熱媒体によって第1循環経路内の温水を加熱することができる。従って、発電運転停止中であり、貯湯槽内に利用可能な蓄熱がないときに、暖房経路内の熱媒体を加熱器で加熱し、第1熱交換器において、暖房経路内の高温の熱媒体で貯湯槽からの低温水を加熱して温度上昇させることができる。逆に、第1循環経路内の温水が第2循環経路内の熱媒体よりも高温であれば、第1循環経路内の温水によって第2循環経路内の熱媒体を加熱することができる。従って、発電運転中であるとき、第1熱交換器において、発電ユニットで発電熱によって加熱された高温水で暖房経路内の熱媒体を加熱することができる。また、発電運転停止中であるときであっても、貯湯槽内に利用可能な蓄熱があるとき、第1熱交換器において、貯湯槽内に貯湯されていた高温水で暖房経路内の熱媒体を加熱することができる。
さらに、本発明のコージェネレーションシステムの第1循環手段は循環方向を切換え可能であり、第2循環手段も循環方向を切換え可能であることが好ましい。
例えば、第1循環経路が、貯湯槽の下部から発電ユニットに低温水を送り、発電熱で加熱した高温水を貯湯槽の上部に戻す循環経路であると、貯湯槽の上部から蓄熱が進むため、貯湯槽の低温層の上部に高温層が積層され、温度成層が形成される。もし、第1循環経路内の温水の循環方向が一方向であると、蓄熱が満杯となって貯湯槽の上部の温水と下部の温水の温度差がない蓄熱状態となるまでの間に貯湯槽から送り出される温水は、貯湯槽の下部の低温水である。従って、蓄熱が満杯となって貯湯槽の上部の温水と下部の温水の温度差がない蓄熱状態となるまでは、貯湯槽内に貯湯されている温水を利用して暖房経路内の熱媒体を加熱することができない。
本発明のコージェネレーションシステムでは、第1循環経路内の温水の循環方向を切換えることができる。このことによって、貯湯槽の上部に貯湯されている高温水が第1熱交換器を通過するようになるため、たとえ、貯湯槽の下部の温水温度が低温であるときであっても、上部の高温水によって暖房経路内の熱媒体を加熱し、暖房運転を行なうことができる。熱エネルギーを有効利用し、熱効率を向上させることができる。また、第1循環経路内の温水が逆方向に循環するとき、暖房経路内の熱媒体も逆方向に循環させることによって、熱交換器率をより高めることができる。
経路内の循環方向を切換える方法については、例えば、第1循環手段と第2循環手段として、正回転と逆回転が可能なポンプを配設してもよい。あるいは、循環経路の一部をパラレルとし、その箇所に循環方向を異ならせるポンプを1ずつ配設し、循環させたい方向に循環させることができる方のポンプを駆動させてもよい。
このコージェネレーションシステムの第2循環経路は、第1熱交換器をバイパスするバイパス経路を備えているとともに第1熱交換器を通過する経路と第1熱交換器をバイパスする経路とが切換え可能であることが好ましい。
例えば、第2循環経路内の熱媒体を加熱器によって加熱しながら暖房運転を行っているとき、熱媒体が第1熱交換器を通過する経路内を循環すると、第2水経路内に滞留している低温水に熱が奪われてしまい、熱効率が悪い。このとき、第2循環経路内の暖房用の熱媒体と、第2水経路内の温水とを熱交換させないようにしたりすることができれば、第2循環経路内の熱エネルギーが、第2共用経路内に滞留している低温水に奪われてしまうことなく暖房運転に利用することができる。システムの運転状況に応じて、第1熱交換器を通過する経路とバイパスする経路とを切換えることができ、システムの熱効率がより向上する。
本発明の別のコージェネレーションシステムは、電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱を蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを必要時に供給するものである。このコージェネレーションシステムは、発電を行なう発電ユニットと、温水を貯える貯湯槽と、温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、暖房端末機とを備えている。これらを接続する水経路として、水道水を貯湯槽へ給水する第1水経路と、貯湯槽とミキシングユニットを接続する第2水経路と、ミキシングユニットで混合された混合水を給湯する第3水経路と、発電ユニット内を通過しているとともに一端は第1水経路に接続されて他端は第2水経路に接続されている第4水経路とを備えている。また、第1水経路と貯湯槽と第2水経路と第4水経路からなる第1循環経路内の水を循環させる第1循環手段と、暖房端末機を加熱する熱媒体が循環する第2循環経路と、第2循環経路内の熱媒体を循環させる第2循環手段と、第2循環経路内の熱媒体を加熱する加熱器とを備えている。そして、貯湯槽の外側に取り付けられているとともに貯湯槽内の水と第2循環経路内の熱媒体との間で熱交換を行なう第2熱交換器とを備えている。
本発明のコージェネレーションシステムでも、発電運転中であれば、発電熱によって加熱された温水をミキシングユニットへ送り出して調温し、給湯することができる。給湯運転要求がないときであっても、貯湯槽内の温水を発電ユニットへ送り、発電熱で加熱し、貯湯槽へ戻すことによって貯湯槽内に蓄熱することができる。給湯運転要求があったとき、貯湯槽内に貯湯しておいた温水をミキシングユニットへ送り出して調温し、給湯することができる。発電運転停止中であり、貯湯槽内に給湯に利用可能な温水が貯湯されていないとき、加熱器によって第2循環経路内の熱媒体を加熱して昇温させ、第2熱交換器において、昇温した第2循環経路内の熱媒体によって貯湯槽内の温水を加熱することができる。即ち、暖房経路に配設した加熱器を利用して暖房経路内の熱媒体を加熱し、加熱した暖房経路内の熱媒体によって貯湯槽内の温水を加熱し、給湯に利用することができる。この構成によっても、従来のコージェネレーションシステムように、給湯経路を加熱するためのバーナとバーナ熱交換器等の加熱器を備える必要がなくなる。給湯経路と暖房経路を備えていながら、システム内に配設する加熱器を1組に減らすことができるため、システムを小型化することができる。
このコージェネレーションシステムの第2循環経路は、第2熱交換器をバイパスするバイパス経路を備えているとともに第2熱交換器を通過する経路と第2熱交換器をバイパスする経路とが切換え可能であることが好ましい。
システムの運転状況に応じて、第2循環経路内の暖房用の熱媒体が、第1熱交換器を通過する経路とバイパスする経路とを切換えることができれば、第2循環経路内の暖房用の熱媒体と貯湯槽内の温水とを、熱交換させたり、熱交換させないようにしたりすることができ、システムの熱効率が向上する。
本発明のいずれのコージェネレーションシステムにおいても、浴槽内の水が循環する第3循環経路と、第3循環経路内の水を循環させる第3循環手段と、前記第2循環経路内の熱媒体と第3循環経路内の温水との間で熱交換を行なう第3熱交換器とを備えていることが好ましい。
この構成によれば、第2循環経路内の高温の熱媒体によって、第3循環経路内の温水を加熱することができる。即ち、加熱した暖房経路内の熱媒体によって、浴槽からの温水を加熱し、追焚き運転を行なうことができる。システム内に配設する加熱器が1組であっても給湯運転と暖房運転と風呂の追焚き運転を行なうことができ、システムを小型化することができる。
本発明のコージェネレーションシステムの第3循環手段は、第3循環経路内の循環方向を切換え可能であることが好ましい。
第2循環経路内の熱媒体が逆方向に循環するとき、第3循環経路内の温水が逆方向に循環すれば、第2循環経路内の高温の熱媒体によって、第3循環経路内の温水を効果的に加熱することができ、熱効率が向上する。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 暖房経路内の熱媒体は水である。
(形態2) 給湯経路内の温水や暖房経路内の温水の加熱には、発電熱と、貯湯槽内の蓄熱と、暖房経路に配設された加熱器のいずれかが利用される。
(実施例1)
本発明のコージェネレーションシステムを具現化した第1実施例を図面を参照しながら説明する。
本実施例のコージェネレーションシステムは、図1に示すように、発電ユニット110と給湯システム10等を備えている。
発電ユニット110は、改質器112、燃料電池114、熱交換器116、118、熱媒放熱器120、熱媒三方弁122、それらを接続する経路等を備えている。
改質器112には、バーナ131が設けられている。バーナ131が作動して熱を発生すると、改質器112は炭化水素系のガスから水素ガスを生成する。バーナ131で燃焼した高温の燃焼ガスは燃焼ガス経路126に導かれる。燃焼ガス経路126は、改質器112から熱交換器116を通過して外部に開放されている。熱交換器116には、熱回収経路128も通過している。燃焼ガス経路126は、バーナ131で発生した高温の燃焼ガスを熱交換器116に導き、熱回収経路128を流れる水を加熱し、熱交換によって温度が低下した燃焼ガスを外部に排出する。
熱回収経路128は、熱回収往路128aと、熱回収復路128bから構成されており、給湯システム10と接続されている。熱回収経路128が給湯システム10にどのように接続されているのかについては、後で詳細に説明する。熱回収経路128は温水を流通させる。熱回収経路128を流れる温水は、熱交換器116を通過することによって燃焼ガス経路126を流れる燃焼ガスによって加熱され、温度が上昇する。
燃料電池114は複数のセルを有している。燃料電池114と改質器112は水素ガス供給経路121によって接続されている。改質器114で生成された水素ガスは、水素ガス供給経路121を流れて燃料電池114に供給される。燃料電池114は、改質器112から供給された水素ガスと、空気中の酸素とを反応させて発電を行なう。燃料電池114は発電すると発電熱を発生する。
熱媒循環経路124は、燃料電池114、熱交換器118、リザーブタンク125、熱媒ポンプ127、熱媒三方弁122を通って燃料電池114に戻る循環経路を形成している。熱媒循環経路124の燃料電池114の下流側には、熱媒温度センサ117が装着されている。熱媒温度センサ117は、熱媒循環経路124を流れる熱媒の温度を検出する。熱媒温度センサ117の検出信号は、給湯システム10に装着されているコントローラ21に出力される。
熱媒三方弁122は、1つの入口122aと、2つの出口122b,122cを備えている。熱媒三方弁122は、入口122aと出口122bを連通させるか、入口122aと出口122cを連通させるかを切換える。
熱媒三方弁122の出口122bと、熱媒循環経路124の熱媒三方弁122の出口122cの下流側とを接続する冷却経路129が設けられている。熱媒循環経路124と冷却経路129は熱媒としての純水を循環させる。冷却経路129の途中には熱媒放熱器120が装着されている。熱媒放熱器120に隣接して熱媒冷却ファン119が設けられている。熱媒冷却ファン119を運転すると、空気が熱媒放熱器120に吹付けられ、冷却経路129を流れる熱媒が冷却される。
改質器112、燃料電池114、バーナ131、熱媒三方弁122、熱媒ポンプ127、熱媒冷却ファン119は、コントローラ21によって制御される。
燃料電池114が作動すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが連通されるとともに、熱媒ポンプ127が運転される。熱媒ポンプ127が運転されると、熱媒循環経路124を熱媒が循環する。熱媒循環経路124を熱媒が循環することにより、燃料電池114から発電熱が回収される。熱媒によって回収された発電熱は、熱媒とともに熱交換器118まで運ばれ、熱回収経路128を流れる温水を加熱する。熱回収経路128については後述する。
熱媒温度センサ117が検出した熱媒温度が高くなりすぎると、発電熱の回収が不十分となってしまうため、発電熱の放熱を行なう。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通され、同時に熱媒冷却ファン119が運転される。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通されると、熱媒は冷却経路129に流入し、熱媒放熱器120を通過する。熱媒は、熱媒放熱器120を通過することによって冷却される。熱媒放熱器120は、熱媒冷却ファン119から空気が吹付けられることにより、高い効率で熱を放熱する。熱媒の温度が低下すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが再び連通される。このような熱媒三方弁122の切換えが繰返されることにより、熱媒の温度は、所定範囲内に維持される。
給湯システム10は、貯湯槽20、熱源機(加熱器)22、ミキシングユニット(混合器)24、これらを連通する複数の経路、コントローラ21等を備えている。
コントローラ21は、CPU、ROM、RAM等を備えており、CPUがROMに格納されている制御プログラムを処理することによって、発電ユニット110と給湯システム10を制御する。RAMには、コントローラ21に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。コントローラ21にはリモコン23が接続されている。リモコン23には、発電ユニット110と給湯システム10を操作するためのスイッチやボタン、発電ユニット110と給湯システム10の動作状態を表示するとともに後記する運用方法を表示する液晶表示器等が設けられている。
貯湯槽20の底部には、貯湯槽20に水道水を給水する第1共用経路26が接続されている。第1共用経路26の入口26aの近傍には、減圧弁28が装着されている。第1共用経路26の減圧弁28の下流側とミキシングユニット24の給水入口24aは、ミキシングユニット給水経路30によって接続されている。減圧弁28は、貯湯槽20とミキシングユニット24への給水圧力を調整する。貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、減圧弁28の下流側圧力が低下する。減圧弁28は、下流側圧力が低下すると開き、その圧力を所定の調圧値に維持しようとする。このため、貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、それらに水道水が給水される。
貯湯槽20には、調圧値に調圧された水が貯められる。貯湯槽20は、調圧値に耐えられる耐圧容器で形成されている。貯湯槽20の上部には出口部20aが設けられており、さらにその上にリリーフ弁31が装着されている。リリーフ弁31の開弁圧力は、減圧弁28の調圧値よりも僅かに大きく設定されている。減圧弁28の調圧が不能になった場合には、リリーフ弁31が開き、貯湯槽20内の圧力が耐圧圧力を超えるのを防止する。リリーフ弁31には、圧力開放経路32の一端32aが接続されている。圧力開放経路32の他端32bは貯湯槽20の外部に開放されている。
貯湯槽20の上部の出口部20aには、ミキシングユニット24の温水入口24cに貯湯槽20からの温水を送り出す第2共用経路42が接続されている。第2共用経路42は、熱交換器53を通過するように配設されている。
貯湯槽20の底部と、圧力開放経路32の他端32b近傍を接続する排水経路33が設
けられている。排水経路33の途中には排水弁34が装着されている。排水弁34は手動で開閉することができる。排水弁34を開くと、貯湯槽20内の水が排水経路33と開放経路32を通って外部に排水される。
第1共用経路26の減圧弁28の下流側には熱回収往路128aの一端が接続されている。第2共用経路42のミキシングユニット24の上流側には熱回収復路128bの一端が接続されている。熱回収往路128aの途中には循環ポンプ40が装着されている。この循環ポンプ40は、正回転と逆回転が可能である。以下では、循環ポンプ40が正回転で作動した場合について説明する。循環ポンプ40が逆回転で作動した場合については後述する。
循環ポンプ40が正回転で作動すると、第1共用経路26を介して貯湯槽20の底部から温水が吸出される。貯湯槽20から吸出された温水は、熱回収往路128aに入り、発電ユニット110の熱交換器118、116を通過することによって加熱されて温度が上昇する。温度が上昇した温水は、熱回収復路128bを流れて第2共用経路42に入り、貯湯槽20の上部に戻される。これによって、貯湯槽20の底部から順に、第1共用経路26、熱回収往路128a、熱回収復路128b、第2共用経路42を通って貯湯槽20の上部へ戻る熱回収用循環経路が形成される。即ち、第1共用経路26と第2共用経路42は発電ユニット110で発生する発電熱を貯湯槽20内に回収するための熱回収用循環経路としても利用される。このとき、第1共用経路26内の温水は、水道水を給水するときの水道水の流れと逆向きに流れ、第2共用経路42内の温水は、貯湯槽20からミキシングユニット24へ温水を送り出すときの温水の流れと逆向きに流れる。
循環ポンプ40が正回転で作動し、貯湯槽20内の温水が、上記のように熱回収用循環経路内を循環することによって、貯湯槽20に高温の温水が貯えられる。貯湯槽20内の温度が低い状態から、貯湯槽20に発電ユニット110からの高温の温水が戻されると、貯湯槽20の上部に高温の温水が戻されることから、冷水層の上部に高温層が積層した状態(以下、「温度成層」と言う)が形成される。高温層よりも深い部分の水の温度は急激に低下する。発電中に、貯湯槽20の底部から低温の温水が吸出され、上部に高温の温水が戻され続けると、高温層は低温層と交じり合うことなく、低温層の厚さ(深さ)は次第に小さくなり、高温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなる。貯湯槽20にフルに蓄熱された状態では、貯湯槽20の全体に高温の温水が貯まった状態になる。温度成層が形成されることにより、貯湯槽20にフルに蓄熱が行われていなくても、貯湯槽20の最上部に設けられている出口部20aからは、高温の温水が送り出される。一方、貯湯槽20の温水が利用されると、貯湯槽20の上部の高温の温水が吸出され、底部から水道水が入水すると、高温層の厚さ(深さ)は次第に小さくなり、低温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなる。貯湯槽20内の温水を使い切ると、貯湯槽20内は水道水で満たされた状態となる。
貯湯槽20の上部から5リットルの箇所に上部サーミスタ35が取り付けられており、貯湯20の下部に下部サーミスタ36が取り付けられている。上部サーミスタ35は貯湯槽20内の上部の温度を検出し、下部サーミスタ36は貯湯槽20内の下部の温度を検出する。上部サーミスタ35と下部サーミスタ36の検出信号は、それぞれコントローラ21に出力される。上部サーミスタ35と下部サーミスタ36の検出温度は、湯温制御に利用される他、蓄熱量の算出に利用される。算出される蓄熱量は、コントローラ21に用意されている記憶部に経時的に記憶される。
ミキシングユニット24は、温水入口24c、混合水出口24b、第1流量センサ67、温水サーミスタ50、給水サーミスタ48、混合水サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55、および既に説明した給水入口24aを有している。第1流量センサ67は、混合水出口24bから流出する混合水の流量を検出する。温水サーミスタ50は、第2共用経路42を経て温水入口24cに流入する温水の温度を検出する。給水サーミスタ48は、第1共用経路26からミキシングユニット給水経路30を経て給水入口24aに流入する水道水の温度を検出する。混合水サーミスタ54とハイカットサーミスタ55は、混合水出口24bから流出する混合水の温度を検出する。第1流量センサ67、温水サーミスタ50、給水サーミスタ48、混合水サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55の検出信号は、コントローラ21に出力される。
コントローラ21は、混合水サーミスタ54の検出信号を用いて、温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させる。温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させると、貯湯槽20からの温水と、水道水(冷水)とのミキシング割合が調整される。貯湯槽20からの温水と水道水とのミキシング割合が調整されると、混合水出口24bから流出する温水の温度が所定値に維持される。
コントローラ21とミキシングユニット24を組合せて用いることによって、混合水サーミスタ54で計測される混合水の温度は、コントローラ21が指令する温度に調整される。
コントローラ21は、ハイカットサーミスタ55によって温水が前記所定値を大きくオーバーしたことが検出された場合(すなわち、混合水サーミスタ54、あるいはミキシングユニット24が故障した可能性が高い場合)に、温水入口24cを閉じる。温水入口24cが閉じると、前記所定値を大きくオーバーした温度の温水が、給湯栓64から給湯されてしまうのが防止される。
ミキシングユニット24の混合水出口24bと給湯栓64は、給湯経路51によって接続されている。給湯栓64は、浴室、洗面所、台所等に配置されている(図1では、これら複数の給湯栓64を1つで代表している)。給湯経路51は熱源機22内を通過する経路であり、給湯経路51には、第2流量センサ47、給湯サーミスタ65が装着されている。第2流量センサ47の検出信号は、コントローラ21に出力される。給湯サーミスタ65は、熱源機22内を経て給湯栓64へ送り出される温水の温度を検出する。給湯サーミスタ65の検出信号はコントローラ21に出力される。
熱源機22は他に、バーナ熱交換器60、バーナ57、追焚き熱交換器58、補給水弁59、シスターン61等を備えている。
熱源機22内の給湯経路51の途中から、シスターン入水経路62が分岐している。シスターン入水経路62の開放端はシスターン61の上部に差し込まれている。シスターン入水経路62の途中には補給水弁59が設けられている。補給水弁59はコントローラ21によって制御され、内蔵しているソレノイドが駆動されることによって開閉する。補給水弁59が開かれると、ミキシングユニット24からの温水がシスターン61に供給される。
シスターン61内には水位電極66が装着されている。水位電極66は、棒状のハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bを有している。ハイレベルスイッチ66aの下端はシスターン61のハイレベル水位に位置している。ローレベルスイッチ66bの下端はシスターン61のローレベル水位に位置している。ハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bは、水に触れていると検出信号をコントローラ21に出力する。コントローラ21は、水位電極66からの検出信号によって、シスターン61の水位がハイレベル水位を超えているか、ハイレベル水位とローレベル水位の間にあるか、ローレベル水位よりも低いかを判別する。シスターン61として適正なのは、水位がハイレベルとローレベルの間に位置している状態である。コントローラ21は、水位電極66からの水位検出信号に基づいて補給水弁59を開閉制御し、シスターン61の水位を適正範囲に維持する。
シスターン61の底部には、シスターン往き経路68の一端が接続されている。シスターン往き経路68の途中には暖房ポンプ69が装着されている。暖房ポンプ69は正回転と逆回転が可能である。暖房ポンプ69はコントローラ21によって制御される。シスターン往き経路68の他端はバーナ上流経路71と低温水経路70とに分岐している。バーナ上流経路71はシスターン往き経路68とバーナ熱交換器60の上流側とを接続している。バーナ上流経路71には、内部を流れる温水の温度を検出する暖房低温サーミスタ72が装着されている。暖房低温サーミスタ72の検出信号はコントローラ21に出力される。
バーナ熱交換器60はガス燃焼式のバーナ57によって加熱される。バーナ熱交換器60の下流には高温水経路73が接続されている。高温水経路73には、上流側から順に、暖房高温サーミスタ74、暖房端末熱動弁75、暖房端末機76が装着されており、下流端は三方弁86のAポート86aが接続されている。高温水経路73は、暖房端末機76の下流側において熱交換器53を通過するように配設されている。熱交換器53は、プレートフィンタイプの熱交換器であり、第2共用経路42と高温水経路73の間には空気層が形成されている。三方弁86のBポート86bにはシスターン戻り経路56の一端が接続されている。シスターン戻り経路56の他端はシスターン61の底部に接続されている。高温水経路73の暖房端末機76と熱交換器53の間からバイパス経路52が分岐している。バイパス経路52の下流端は三方弁86のCポート86cに接続されている。三方弁86のAポート86aとBポート86bが開いて連通しており、Cポート86cが閉じているとき、熱交換器53を通過する経路が形成される。三方弁86のCポート86cとBポート86bが開いて連通しており、Aポート86aが閉じているとき、熱交換器53をバイパスする経路が形成される。熱交換器53を通過する経路が形成されると、熱交換器53において、高温水経路73内の温水と、先述の第2共用経路42内の温水との熱交換がなされる。
暖房高温サーミスタ74は、高温水経路73を流れる温水の温度を検出する。暖房高温サーミスタ74の検出信号はコントローラ21に出力される。
暖房端末機76は、熱交換器76bと、操作スイッチ76aと、電動ファン(図示省略)を備えている。熱交換器76bは、高温水経路73を流れる温水と空気との間で熱交換を行なう。操作スイッチ76aは暖房端末熱動弁75とコントローラ21に接続されている。
暖房端末熱動弁75は、膨張エレメントと、膨張エレメントと機械的に連結された開閉弁を内蔵している。暖房端末機76の操作スイッチ76aがオンにされると、暖房端末熱動弁75の膨張エレメントに通電が行われる。通電された膨張エレメントは高温になって膨張する。膨張した膨張エレメントは開閉弁を駆動し、これによって暖房端末熱動弁75が開かれる。また、操作スイッチ76aがオンにされると、コントローラ21は、暖房ポンプ69を作動させる。暖房端末機76の運転には、約80℃の高温水が必要であるため、加熱手段としてバーナ57を利用して以下のように暖房運転を行なう。操作スイッチ76aがオンにされると、暖房端末熱動弁75が開かれ、三方弁86のCポート86cとBポート86bが連通し、暖房ポンプ69が正回転で作動する。これによって、シスターン61からシスターン往き経路68へ温水が吸出される。コントローラ21は、暖房低温サーミスタ72と暖房高温サーミスタ74が検出した温水温度に基づいて、バーナ57を制御し、バーナ熱交換器60から流出する温水の温度を所定範囲に維持する。暖房端末機76の電動ファンは、操作スイッチ76aがオンにされると回転し、熱交換器76bに空気を吹付ける。熱交換器76bに吹付けられた空気は、熱交換器76bを介して温水と熱交換を行って暖められる。暖められた空気は暖房端末機76から吹出し、部屋を暖房する。熱交換器76bで空気と熱交換を行なうことによって、温水の温度は低下する。温度が低下した温水は高温水経路73を流れ、バイパス経路52を経てシスターン戻り経路56に入り、シスターン61に戻る。
高温水経路73の暖房高温サーミスタ74の下流側と、高温水経路73のシスターン61への入口部の上流側とは追焚き経路77によって接続されている。追焚き経路77は追焚き熱交換器58を通過している。追焚き経路77の追焚き熱交換器58の上流側には追焚き熱動弁78が装着されている。追焚き熱動弁78はコントローラ21によって制御される。
浴槽79には吸出口79aと供給口79bが設けられている。吸出口79aと供給口79bは風呂循環経路80によって接続されている。風呂循環経路80は追焚き熱交換器58を通過している。上述したように、追焚き経路77も追焚き熱交換器58を通過している。このため、追焚き熱交換器58では、風呂循環経路80と追焚き経路77との間で熱交換が行われる。風呂循環経路80の追焚き熱交換器58の上流側には、風呂水位センサ81、風呂循環ポンプ82、風呂水流スイッチ84が装着されている。風呂循環ポンプ82は正回転と逆回転が可能である。風呂循環ポンプ82はコントローラ21によって制御される。風呂水位センサ81、風呂水流スイッチ84は、コントローラ21に検出信号を出力する。風呂水位センサ81は水圧を検出する。コントローラ21は、風呂水位センサ81が検出した水圧から、浴槽79に張られている湯の水位を推定する。風呂水流スイッチ84は風呂循環経路80を水が流れるとオンになる。
風呂循環経路80の風呂水位センサ81の上流側には、浴槽79から吸出された温水の温度を検出する風呂サーミスタ85が装着されている。風呂サーミスタ85の検出信号はコントローラ21に出力される。
暖房ポンプ69が作動している状態で追焚き熱動弁78が開くと、温水が追焚き経路77に流入して追焚き熱交換器58を通過する。以下では、風呂循環ポンプ82が正回転で作動した場合について説明する。風呂循環ポンプ82が逆回転で作動した場合については後述する。風呂循環ポンプ82が正回転で作動すると、温水が浴槽79の吸出口79aから吸出され、風呂循環経路80を流れて再び供給口79bから浴槽79に戻る循環が行われる。風呂循環経路80を流れる温水は、追焚き熱交換器58で追焚き経路77を流れる温水によって加熱され、浴槽79の湯が追焚きされる。
給湯経路51の途中と、風呂循環経路80の風呂循環ポンプ82の下流側とを接続する湯張り経路25が設けられている。湯張り経路25には、ソレノイド駆動タイプの注湯弁27と、湯張り量センサ83が装着されている。注湯弁27は、コントローラ21によって制御され、湯張り経路25を開閉する。湯張り量センサ83は、湯張り経路25を流れる水量を検出することにより、浴槽79への湯張り運転の際に、それがどの程度行われたかを推定する。湯張り量センサ83はコントローラ21に検出信号を出力する。
浴槽79に湯を張るときには、注湯弁27が開かれる。注湯弁27が開かれると、温水が給湯経路51から湯張り経路25を経て風呂循環経路80に流入する。風呂循環経路80に流入した温水は、吸出口79aと供給口79bから浴槽79に供給され、浴槽79に湯張りされる。このときには、風呂循環ポンプ82は駆動されず、湯張り経路25に加わっている水圧によって浴槽79への湯張り運転が行われる。
低温水経路70の途中には、低温サーミスタ94、床暖房熱動弁90、床暖房機91が設けられている。低温水経路70の下流端は、高温水経路73のバイパス経路52への分岐点の上流側に接続されている。床暖房機91は、低温水経路70を流れる温水によって床を暖める。床暖房を行なう場合には、床暖房熱動弁90が開かれ、温水が床暖房機91に導かれる。導かれた温水は、床暖房機91を暖める。床暖房を行なわない場合には、床暖房熱動弁90が閉じられる。低温サーミスタ94は、低温水経路70を流れる温水の温度を検出する。低温サーミスタ94の検出信号はコントローラ21に出力される。床暖房熱動弁90はコントローラ21によって制御される。
高温水経路73の暖房端末熱動弁75の上流側と、低温水経路70の床暖房機91の下流側とは、バイパス経路92によって接続されている。バイパス経路92にはバイパス経路92を開閉させるバイパス熱動弁93が設けられている。バイパス熱動弁93はコントローラ21によって制御される。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、上述のように、水道水をミキシングユニット24と貯湯槽20へ送る給水経路である第1共用経路26は、貯湯槽20の底部からの温水を発電ユニット110内の熱交換器116,118へ送る熱回収用循環経路としても利用される。また、発電熱を貯湯槽20内へ回収する戻り経路である第2共用経路42は、貯湯槽20からの温水をミキシングユニット24へ送る経路としても利用される。そして、熱回収用循環経路に配設されている循環ポンプ40と、暖房経路に配設されている暖房ポンプ69と、風呂循環経路80に配設された風呂循環ポンプ82は、いずれも正回転と逆回転が可能である。さらに、第2共用経路42と、暖房経路(高温水経路73)は、熱交換器53を通過するように構成されている一方、暖房経路には、熱交換器53をバイパスする経路も用意されている。そして、熱源機22内に備えられているバーナとバーナ熱交換器は、暖房経路に配設されたバーナ57とバーナ熱交換器60の1組だけである。従って、給湯運転や、床暖房運転や、風呂の追焚きや、蓄熱運転を行なうとき、それぞれ複数の経路形態を形成することができる。また、経路内の温水を加熱する手段として、発電ユニット110で発生する発電熱、貯湯槽20内の蓄熱、ガス燃焼式のバーナ57のいずれかを利用することができる。システムの運転状況に合った最適な加熱手段が選択されることで経路形態が決定する。給湯運転と、床暖房運転と、風呂の追焚きと、蓄熱運転のうちの何れかの運転が単独で行われるとき、最適な経路形態は、図2から図6に示す処理によって決定される。本実施例において形成される経路形態を図7から図17に示している。図中に実線で示した経路は、その経路内を温水が流通又は循環していることを示しており、矢印はその温水の流通方向又は循環方向を示している。
なお、暖房端末機76を運転させるときは、約80℃の高温水が必要であるため、先述のような、バーナ57を加熱手段として利用する経路のみが形成される。このため、以下では暖房端末機76の運転についての説明や図示は割愛する。また、以下で説明する各経路形態のいずれにおいても、暖房端末機76の運転時にのみに開かれる暖房端末熱動弁75は閉じた状態であるものとする。
図2に示すように、ステップS10でコージェネレーションシステムの電源がオンされると(YESとなると)、ステップS12に進む。ステップS12では給湯運転要求があるか否かが判別される。給湯運転要求があれば(ステップS12でYESであれば)、ステップS14の処理Aに進む。
処理Aでは、図3に示すように、ステップS110で発電ユニット110において発電運転中であるか否かが判別される。発電運転中であれば(ステップS110でYESであれば)、発電熱を利用して給湯することが可能である。従って、ステップS112に進み、図7に示す経路形態1が形成される。
図7に示すように、経路形態1では、給湯栓64が開かれて水道水が第1共用経路26を通って貯湯槽20の底部に導入され、貯湯槽20の上部の温水又は水が第2共用経路42を通ってミキシングユニット24に送り出される。また、循環ポンプ40が正回転で駆動するため、水道水が熱回収往路128aにも導入されて発電ユニット110で発生する発電熱によって加熱される。加熱された温水が、熱回収復路128bから第2共用経路に合流し、ミキシングユニット24に送り出される。このとき、貯湯槽20から送り出される温水の温度が給湯設定温度より低温であっても、発電ユニット110から送り出される高温水が合流することによって、給湯設定温度以上の温水を得ることができる。ミキシングユニット24に送り出された温水は給湯設定温度に調温され、給湯経路51を通って給湯栓64から給湯される。
図3のステップS110で発電ユニット110において発電運転中でなければ(NOであれば)、発電熱を利用して給湯することはできない。ステップS114に進み、貯湯槽20内に給湯に利用できるだけの蓄熱があるか否かが判別される。貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が給湯設定温度より所定温度高い温度以上であれば(ステップS114でYESであれば)、蓄熱を利用して給湯することが可能である。従って、ステップS116に進み、図8に示す経路形態2が形成される。
なお、前記の所定温度は給湯経路の配管容量等により適宜設定することができる。給湯中に蓄熱を使い切ってしまうと、蓄熱を利用して給湯する経路形態2から、バーナ57を利用して給湯する経路形態3(図9を用いて後述する)に切換える必要がある。この切換えの最中にも貯湯槽20からは温水が送り出され、送り出される温水の温度は徐々に低下する。例えば、経路形態の切換え中に低下する温度分を所定温度として設定しておけば、給湯途中に経路形態が切換わっても、給湯される温水温度を安定化することができる。
図8に示すように、経路形態2では、給湯栓64が開かれて水道水が第1共用経路26を通って貯湯槽20の底部に導入され、貯湯槽20の上部の温水が第2共用経路42を通ってミキシングユニット24に送り出される。ミキシングユニット24に送り出された温水は給湯設定温度に調温され、給湯経路51を通って給湯栓64から給湯される。
図3のステップS114で、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が給湯設定温度より所定温度高い温度に満たない温度であれば(NOであれば)、蓄熱を利用して給湯することはできない。従って、ステップS118に進み、図9に示す経路形態3が形成される。
図9に示すように、経路形態3では、給湯栓64が開かれて水道水が第1共用経路26を通って貯湯槽20の底部に導入され、貯湯槽20の上部の低温水が第2共用経路42を通ってミキシングユニット24に送り出される。また、バーナ57が点火し、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、バイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。この暖房経路内の温水は、バーナ57によって加熱され、熱交換器53を通るとき、第2共用経路42内の低温水を加熱する。第2共用経路42内の低温水は、この加熱によって給湯設定温度以上の温度まで温度上昇し、ミキシングユニット24に送り出される。ミキシングユニット24に送り出された温水は給湯設定温度に調温され、給湯経路51を通って給湯栓64から給湯される。
図2のステップS14の処理Aを行ない、図2のステップS16で給湯運転の停止が判別されるまで(YESとなるまで)給湯運転が行なわれる。給湯運転の停止が判別されると(ステップS16でYESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、発電運転中に給湯運転要求があったとき、図7の経路形態1を形成し、発電熱によって加熱された温水を、貯湯槽20内に回収せず、直接ミキシングユニット24へ送り出して給湯に利用することができる。このことによって、発電熱によって加熱された温水が、配管内を流通したり、貯湯槽20内に貯湯されていたりするときの放熱ロスを抑制し、発電熱を効率よく利用して給湯することができる。
また、本実施例では、発電運転停止中に給湯運転要求があったとき、貯湯槽20内の蓄熱量が充足していれば、図8の経路形態2を形成し、貯湯槽20内の温水を給湯に利用することができる。このことによって、熱効率よく給湯を行なうことができる。
さらに、本実施例では、給湯経路51内を通過する低温水を直接加熱するためのバーナとバーナ熱交換器を備えておらず、暖房経路内の温水と給湯経路内の温水との間で熱交換を行なうための熱交換器53を備えている。発電運転停止中であり、且つ貯湯槽20内の蓄熱が不足していれば、図9の経路形態3を形成し、バーナ57によって加熱された暖房経路内の温水によって、給湯経路51内を通過する低温水を加熱することができる。このことによって、熱源機22内に配設するバーナとバーナ熱交換器を1組に減らすことができ、熱源機22の小型化が実現する。
図2のステップS12で、給湯運転要求がなければ(NOであれば)、ステップS18に進む。ステップS18では、床暖房の運転要求があるか否かが判別される。床暖房運転要求があれば(ステップS18でYESであれば)、ステップS20の処理Bに進む。
処理Bでは、図4に示すように、ステップS210で発電ユニット110において発電運転中であるか否かが判別される。発電運転中であれば(ステップS210でYESであれば)、発電熱を利用して床暖房運転することが可能である。従って、ステップS212に進み、図10に示す経路形態4が形成される。
図10に示すように、経路形態4では、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、発電熱によって加熱される。加熱された温水は熱回収復路128bを通って第2共用経路42に入る。同時に、暖房ポンプ69が逆回転で駆動し、三方弁86のBポート86bとAポート86aが連通し、床暖房熱動弁(90:図1参照)が開かれ、バイパス熱動弁(93:図1参照)が閉じられる。このため、シスターン61から順に、シスターン戻り経路56、高温水経路73、低温水経路70、床暖房機91、低温水経路70、シスターン往き経路68を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、暖房経路内の温水は熱交換器53を通過する。このとき、熱交換器53において、第2共用経路42内の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。暖房経路内の温水は、この加熱によって床暖房運転に必要な温度(本実施例では約60℃)以上まで温度上昇し、床暖房機91を暖める。第2共用経路内の温水は、熱交換器53を通過して温度低下し、貯湯槽20の上部に導入される。
図4のステップS210で発電ユニット110において発電運転中でなければ(NOであれば)、発電熱を利用して床暖房運転をすることはできない。ステップS214に進み、貯湯槽20内に床暖房運転に利用できるだけの蓄熱があるか否かが判別される。貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が60℃以上であれば(ステップS214でYESであれば)、蓄熱を利用して床暖房運転をすることが可能である。従って、ステップS216に進み、図11に示す経路形態5が形成される。
図11に示すように、経路形態5では、循環ポンプ40が逆回転で駆動し、貯湯槽20の上部から第2共用経路42へ吸出された高温水が、熱回収復路128bを通って発電ユニット110に送られ、熱回収往路128aを通って第1共用経路26に入り、貯湯槽20の底部に導入される。同時に、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、床暖房熱動弁(90:図1参照)が開かれ、バイパス熱動弁(93:図1参照)が閉じられる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、低温水経路70、床暖房機91、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、暖房経路内の温水は熱交換器53を通過する。このとき、熱交換器53において、第2共用経路42内の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。暖房経路内の温水は、この加熱によって床暖房運転に必要な温度(本実施例では約60℃)以上まで温度上昇し、床暖房機91を暖める。熱交換器53を通過して温度低下した第2共用経路42内の温水は、順に熱回収復路128b、熱回収往路128a、第1共用経路26を通過して貯湯槽20の底部に戻される。
図4のステップS214で、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が60℃より所定温度高い温度に満たなければ(NOであれば)、蓄熱を利用して床暖房運転をすることはできない。従って、ステップS218に進み、図12に示す経路形態6が形成される。
図12に示すように、経路形態6では、バーナ57が点火し、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のCポート86cとBポート86bが連通し、床暖房熱動弁(90:図1参照)とバイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、バイパス経路52、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第1の暖房経路と、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、低温水経路70、床暖房機91、低温水経路70、高温水経路73、バイパス経路52、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第2の暖房経路が形成される。第1の暖房経路内の温水は、バーナ57によって加熱されて温度上昇し、シスターン61内の温水も温度上昇する。第1の暖房経路内で、床暖房運転に必要な温度(本実施例では約60℃)以上まで温度上昇した温水は、第2の暖房経路内にも送り出され、床暖房機91を暖める。
図2のステップS20の処理Bを行ない、図2のステップS22で床暖房運転の停止が判別されるまで(YESとなるまで)床暖房運転が行なわれる。床暖房運転の停止が判別されると(ステップS22でYESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、発電運転中に床暖房運転要求があったとき、図10の経路形態4を形成し、発電熱によって加熱された温水と、暖房経路内の温水との間で熱交換を行ない、発電熱を床暖房運転に利用することができる。このことによって、発電熱によって加熱された温水が、配管内を流通したり、貯湯槽20内に貯湯されていたりするときの放熱ロスを抑制し、発電熱を効率よく利用して床暖房運転をすることができる。
また、本実施例では、発電運転停止中に床暖房運転要求があったとき、貯湯槽20内の蓄熱量が充足していれば、図11の経路形態5を形成し、貯湯槽20内の蓄熱を床暖房運転に利用することができる。このことによって、熱効率よく床暖房運転を行なうことができる。
さらに、本実施例では、発電運転停止中であり、貯湯槽20内の蓄熱が不足しているとき、図12の経路形態6を形成し、暖房経路内の温水をバーナ57によって加熱することができる。このバーナ57は、図3に示した給湯運転で利用したバーナ57と同一である。熱源機22内に配設するバーナとバーナ熱交換器を1組に減らすことができ、熱源機22の小型化が実現する。
図2のステップS18で、床暖房運転要求がなければ(NOであれば)、ステップS24に進む。ステップS24では風呂の追焚きの運転要求があったか否かが判別される。追焚き運転要求があれば(ステップS24でYESであれば)、ステップS26の処理Cに進む。
処理Cでは、図5に示すように、ステップS310で発電ユニット110において発電運転中であるか否かが判別される。発電運転中であれば(ステップS310でYESであれば)、発電熱を利用して風呂の追焚き運転をすることが可能である。従って、ステップS312に進み、図13に示す経路形態7が形成される。
図13に示すように、経路形態7では、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、発電熱によって加熱される。加熱された温水は熱回収復路128bを通って第2共用経路42に入る。同時に、暖房ポンプ69が逆回転で駆動し、風呂循環ポンプ82が逆回転で駆動し、三方弁86のBポート86bとAポート86aが連通し、追焚き熱動弁(78:図1参照)とバイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン戻り経路56、高温水経路73、低温水経路70、バイパス経路92、高温水経路73、バーナ熱交換器60、バーナ上流経路71、シスターン往き経路68を通過してシスターン61に戻る第1の暖房経路と、シスターン61から順に、シスターン戻り経路56、追焚き経路77、高温水経路73、バーナ熱交換器60、バーナ上流経路71、シスターン往き経路68を通過してシスターン61に戻る第2の暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、第1の暖房経路内の温水は熱交換器53を通過する。このとき、熱交換器53において、第1の暖房経路内の温水は、第2共用経路42内の高温水によって加熱される。この加熱によって、第1の暖房経路内の温水は風呂の追焚き運転に必要な温度(追焚き設定温度)以上まで温度上昇し、シスターン61内の温水も温度上昇する。温度上昇したシスターン61内の温水は、第2の暖房経路内にも送り出される。第2の暖房経路内の温水は追焚き熱交換器58を通過する。また、風呂循環ポンプ82が駆動しているため、浴槽79からの温水は風呂循環経路80内を循環している。風呂循環経路80内の温水も追焚き熱交換器58を通過する。従って、追焚き熱交換器58において、風呂循環経路80内の温水は、温度上昇したシスターン61からの温水によって加熱される。この加熱によって、浴槽79内の温水は追焚き設定温度まで温度上昇する。
図5のステップS310で発電ユニット110において発電運転中でなければ(NOであれば)、発電熱を利用して風呂の追焚き運転をすることはできない。ステップS314に進み、貯湯槽20内に追焚き運転に利用できるだけの蓄熱があるか否かが判別される。貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が追焚き設定温度以上であれば(ステップS314でYESであれば)、蓄熱を利用して追焚き運転をすることが可能である。従って、ステップS316に進み、図14に示す経路形態8が形成される。
図14に示すように、経路形態8では、循環ポンプ40が逆回転で駆動し、貯湯槽20の上部から第2共用経路42へ吸出された高温水が、熱回収復路128bを通って発電ユニット110に送られ、熱回収往路128aを通って第1共用経路26に入り、貯湯槽20の底部に導入される。同時に、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、追焚き熱動弁(78:図1参照)とバイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第1の暖房経路と、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、追焚き経路77、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第2の暖房経路が形成される。このとき、第1の暖房経路内の温水は、熱交換器53において、第2共用経路42内の高温水によって加熱されて温度上昇し、シスターン61内の温水の温度上昇する。温度上昇したシスターン61内の温水は、第2の暖房経路内にも送り出される。第2の暖房経路内の温水は追焚き熱交換器58を通過する。また、風呂循環ポンプ82が駆動しているため、浴槽79からの温水は風呂循環経路80内を循環している。風呂循環経路80内の温水も追焚き熱交換器58を通過する。従って、追焚き熱交換器58において、風呂循環経路80内の温水は、温度上昇したシスターン61からの温水によって加熱される。この加熱によって、浴槽79内の温水は追焚き設定温度まで温度上昇する。
図5のステップS314で、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が追焚き設定温度に満たなければ(NOであれば)、蓄熱を利用して風呂の追焚き運転をすることはできない。従って、ステップS318に進み、図15に示す経路形態9が形成される。
図15に示すように、経路形態9では、バーナ57が点火し、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のCポート86cとBポート86bが連通し、追焚き熱動弁(78:図1参照)とバイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、バイパス経路52、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第1の暖房経路と、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、追焚き経路77、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第2の暖房経路が形成される。バーナ57によって加熱されて温度上昇した温水は、第1および第2の暖房経路内に送り出される。第2の暖房経路内の温水は追焚き熱交換器58を通過する。また、風呂循環ポンプ82が駆動しているため、浴槽79からの温水は風呂循環経路80内を循環している。風呂循環経路80内の温水も追焚き熱交換器58を通過する。従って、追焚き熱交換器58において、風呂循環経路80内の温水は、温度上昇した暖房経路内の温水によって加熱される。この加熱によって、浴槽79内の温水は追焚き設定温度まで温度上昇する。
図2のステップS26の処理Cを行ない、図2のステップS28で風呂の追焚き運転の停止が判別されるまで(YESとなるまで)給湯運転が行なわれる。風呂の追焚き運転の停止が判別されると(ステップS28でYESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、発電運転中に風呂の追焚きの運転要求があったとき、図13の経路形態7を形成し、発電熱によって加熱された温水と、暖房経路内の温水との間で熱交換を行ない、さらに、加熱された暖房経路内の温水と、浴槽79内の温水が循環する風呂循環経路80内の温水との間で熱交換を行ない、発電熱を追焚き運転に利用することができる。このことによって、発電熱によって加熱された温水が、配管内を流通したり、貯湯槽20内に貯湯されていたりするときの放熱ロスを抑制し、発電熱を効率よく利用して風呂の追焚き運転をすることができる。
また、本実施例では、発電運転停止中に風呂の追焚きの運転要求があったとき、貯湯槽20内の蓄熱量が充足していれば、図14の経路形態8を形成し、貯湯槽20内の蓄熱を追焚き運転に利用することができる。このことによって、熱効率よく追焚き運転を行なうことができる。
さらに、本実施例では、発電運転停止中であり、貯湯槽20内の蓄熱が不足しているとき、図15の経路形態9を形成し、暖房経路内の温水をバーナ57によって加熱し、加熱した暖房経路内の温水と、風呂循環経路80内の温水との間で熱交換を行ない、追焚き運転を行なうことができる。1組のバーナとバーナ熱交換器によって、給湯運転と、暖房運転と、風呂の追焚き運転を行なうことができ、熱源機22の小型化が実現する。
図2のステップS24で、風呂の追焚きの運転要求がなければ(NOであれば)、熱の需要がない状態であり、ステップS30の処理Dに進む。
処理Dでは、図6に示すように、まずステップS400で、貯湯槽20内に蓄熱することができる状態であるか否かが判別される。貯湯槽20の下部に設けられた下部サーミスタ36が検出する温度が45℃以上であれば(ステップS400でNOであれば)、貯湯槽20内の蓄熱が満杯状態であり、貯湯槽20内に蓄熱をすることができない。従って、図2のステップS32に進む。一方、貯湯槽20の下部に設けられた下部サーミスタ36が検出する温度が45℃に満たなければ、貯湯槽20内に蓄熱をすることが可能である。貯湯槽20内に蓄熱することができる状態であると判別されると(ステップS400でYESであると)、ステップS410に進む。
ステップS410では、発電ユニット110において発電運転中であるか否かが判別される。発電運転中であれば(ステップS410でYESであれば)、発電熱を貯湯槽20内に蓄熱することが可能である。従って、ステップS412に進み、図16に示す経路形態10が形成される。
図16に示すように、経路形態10では、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、発電熱によって加熱される。加熱された温水は熱回収復路128bを通って第2共用経路42に入り、貯湯槽20の上部に戻される。このように、貯湯槽20の下部の低温水が発電ユニット110へ送られて発電熱によって加熱され、高温水となって貯湯槽20の上部に戻されることによって、貯湯槽20内の温水温度が上昇し、蓄熱が進む。
図6のステップS410で、発電ユニット110において発電運転中でなければ(NOであれば)、貯湯槽20内に発電熱を蓄熱することはできない。ステップS414に進み、貯湯槽20内の温水の加熱要求があるか否かが判別される。
貯湯槽内の温水が長期間利用されない状態が続くと、貯湯槽20内に雑菌が繁殖する可能性は皆無ではない。従って、貯湯槽20内の温水が長期間利用されなかったとき、次に貯湯槽20内の温水を利用する前に、加熱殺菌できることが好ましい。発電運転中であれば、先述の経路形態10を形成して蓄熱運転を行ない、貯湯槽20内の温水を発電熱によって加熱殺菌することができる。しかし、発電運転停止中であると、貯湯槽20内の温水を発電熱によって加熱することはできない。従って、本実施例では、発電運転停止中であるときに、バーナ57を利用して貯湯槽20内の温水を加熱することができる。これによって、発電運転停止中であっても、貯湯槽20内の温水を加熱殺菌することができる。加熱殺菌運転中に給湯運転要求があったとき、加熱殺菌運転が終了するまでは、貯湯槽20内の温水が給湯に利用されないように制御される。加熱殺菌運転については、使用者がコントローラ23に設けられたスイッチをオンすることによって始動させるようにしてもよいし、貯湯槽20内の温水が利用されなかった時間を計時し、タイマによって始動させるようにしてもよい。
貯湯槽20内の温水の加熱要求があったとき(ステップS414でYESとなったとき)、ステップS416に進み、図17に示す経路形態11が形成される。
図17に示すように、経路形態11では、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、加熱されることなく熱回収復路128bを通って第2共用経路42に送られる。第2共用経路42は熱交換器53を通過している。同時に、バーナ57が点火し、暖房ポンプ69が逆回転で駆動し、三方弁86のBポート86bとAポート86aが連通し、バイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン戻り経路56、高温水経路73、低温水経路70、バイパス経路92、高温水経路73、バーナ熱交換器60、バーナ上流経路71、シスターン往き経路68を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。暖房経路内の温水は、バーナ57によって加熱される。加熱された暖房経路内の温水が熱交換器53を通過するとき、熱交換器53において、暖房経路内の高温水が第2共用経路42内の温水を加熱する。第2共用経路42内の温水は、この加熱によって殺菌に必要な温度(約60℃)以上まで温度上昇し、貯湯槽20の上部に導入される。貯湯槽20の下部サーミスタ36が検出する温度が60℃に達してから所定時間(例えば1時間)経過した時、加熱運転を停止する。
図2のステップS30の処理Dを行ない、図2のステップS32で蓄熱運転の停止が判別されると(YESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、貯湯槽20内への蓄熱が可能であり、且つ発電運転中であるとき、図16の経路形態10を形成し、発電熱によって貯湯槽20内の温水を加熱して蓄熱する。このことによって、温水の需要がない間に発生した発電熱を需要があるときまで蓄熱しておき、給湯運転要求や、床暖房の運転要求や、風呂の追焚きの運転要求があったときに有効に利用することができる。発電熱を効率よく利用することができる。
また、本実施例では、貯湯槽20内への蓄熱の余地があり、且つ発電運転停止中であるとき、貯湯槽20内の温水の加熱殺菌するための加熱要求があると、図17の経路形態11を形成し、バーナ57を利用して貯湯槽20内の温水を加熱して殺菌することができる。
ステップS34で、コージェネレーションシステムの電源がオフされるまで(YESとなるまで)、ステップS12からステップS32までの処理が繰返される。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、暖房経路内の温水が第2共用経路42内の温水よりも高温であれば、熱交換器53において、暖房経路内の高温水によって第2共用経路42内の温水を加熱することができる。従って、発電運転停止中であり、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱がないとき、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱し、暖房経路内の高温水によって、第2共用経路42内の低温水を加熱することができる。従って、給湯経路にバーナとバーナ熱交換器を備えていなくても、暖房経路に配設したバーナ57とバーナ熱交換器60を利用して給湯経路内の温水を加熱することができる。給湯経路と暖房経路を備えていながら、システム内に配設する、バーナとバーナ熱交換器からなる加熱器を1組に減らすことができるため、システムを小型化することができる。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、第2共用経路42内の温水が暖房経路内の温水よりも高温であれば、熱交換器53において、第2共用経路42内の高温水によって暖房経路内の低温水を加熱することができる。逆に、暖房経路内の温水が第2共用経路42内の温水よりも高温であれば、熱交換器53において、暖房経路内の高温水によって第2共用経路42内の温水を加熱することができる。また、暖房経路内の温水が風呂循環経路80内の温水よりも高温であれば、追焚き熱交換器58において、暖房経路内の高温水によって風呂循環経路80内の低温水を加熱して風呂の追焚き運転をすることができる。
発電運転中であるとき、発電熱によって加熱された高温水を第2共用経路42内に流通させることができるとともに、熱交換器53において、発電熱によって加熱された高温水によって、暖房経路内の低温水を加熱することができる。即ち、発電熱によって加熱された高温水を利用して給湯運転することができるとともに、発電熱によって加熱された高温水によって暖房経路内の温水を加熱して暖房運転(床暖房運転)を行なうことができる。
発電運転停止中であっても、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱があるとき、貯湯槽20からの高温水を第2共用経路42内に流通させることができるとともに、熱交換器53において、貯湯槽20からの高温水で暖房経路内の低温水を加熱することができる。即ち、貯湯槽20内に貯湯されていた高温水を利用して給湯運転を行なうことができるとともに、貯湯槽20内に貯湯されていた高温水によって暖房経路内の温水を加熱して暖房運転(床暖房運転)を行なうことができる。
発電運転停止中であり、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱がないときであっても、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱することができるとともに、熱交換器53において、暖房経路内の高温水によって、第2共用経路42内の低温水を加熱することができる。即ち、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱して暖房運転を行なうことができるとともに、バーナ57によって加熱された暖房経路内の高温水で給湯経路内の温水を加熱して給湯運転することができる。
以上のことから、本実施例のコージェネレーションシステムによれば、給湯運転と、暖房運転と、風呂の追焚き運転のいずれかを行なうとき、システムの運転状況に合せて、発電熱と、貯湯槽内の蓄熱と、バーナ57のいずれかのうちで最適な加熱手段を選択して運転することができる。熱効率の優れた運転を実施することができる。
また、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱し、加熱された温水によって、蓄熱運転の経路内の温水を加熱することができるため、発電運転停止中であっても、貯湯槽20内の温水を加熱殺菌することができる。
暖房経路内の温水をバーナ57によって加熱しながら暖房運転を行っているとき、暖房経路内の温水が熱交換器53を通過する経路内を循環すると、第2共用経路42内に滞留している低温水に熱が奪われてしまい、熱効率が悪い。本実施例のコージェネレーションシステムでは、システムの運転状況に応じて、暖房経路内の温水が熱交換器53を通過する経路と、熱交換器53をバイパスする経路とを切換えることができる。これによれば、暖房経路内の熱エネルギーが、第2共用経路内に滞留している低温水に奪われてしまうことなく暖房運転に利用することができ、システムの熱効率がより向上する。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、熱回収用循環経路に配設されている循環ポンプ40と、暖房経路に配設されている暖房ポンプ69と、風呂循環経路80に配設された風呂循環ポンプ82は、いずれも正回転と逆回転が可能である。これによって、システムの運転状況に合せて、より熱効率が高くなるように、各経路内の温水の循環方向を切換えることができる。
熱回収用循環経路と、暖房経路と、風呂循環経路80内の温水が、それぞれ逆方向にも循環可能な構成であれば、これらの経路のすべてに、ポンプ40,69,82のような正回転と逆回転が可能なポンプを配設する必要はない。例えば、これらの循環経路の一部をパラレルとし、その箇所に循環方向を異ならせるポンプを1つずつ配設し、循環させたい方向に循環させることができる方のポンプを駆動させることによって、本実施例と同等の作用を得ることができる。
(実施例2)
本発明のコージェネレーションシステムを具現化した第2実施例を図面を参照しながら説明する。本実施例のコージェネレーションシステムの構成は、第1実施例のコージェネレーションシステムの構成と類似している。以下では、本実施例のコージェネレーションシステムと第1実施例のコージェネレーションシステムが相違する点について主に説明し、同様である点については説明を省略する。また、共通の部材については第1実施例で用いた符号を用いて説明する。
図18に示すように、本実施例のコージェネレーションシステムは、第1実施例のコージェネレーションシステムが備えている熱交換器53を備えていない。本実施例のコージェネレーションシステムでは、この熱交換器53に換えて、貯湯槽20の外側の上部にプレートコイル型熱交換器153を備えている。プレートコイル型熱交換器153は、伝熱セメントを介して貯湯槽20に巻き付けられるように取り付けられている。暖房経路内の温水は、暖房端末機76の下流側においてプレートコイル型熱交換器153を通過する。三方弁86のAポート86aとBポート86bが開いて連通しており、Cポート86cが閉じているとき、プレートコイル型熱交換器153を通過する経路が形成される。三方弁86のCポート86cとBポート86bが開いて連通しており、Aポート86aが閉じているとき、プレートコイル型熱交換器153をバイパスする経路が形成される。プレートコイル型熱交換器153を通過する経路が形成されると、プレートコイル型熱交換器153において、暖房経路内の温水と、貯湯槽20内の上部の温水との熱交換がなされる。
上述のように、本実施例のコージェネレーションシステムの構成と第1実施例のコージェネレーションシステム構成は異なっている。しかし、貯湯槽20内の上部と第2共用経路42とが接続されているため、貯湯槽20の上部の温水温度と第2共用経路42内の温水温度とはほぼ等しいとみなすことができる。従って、プレートコイル型熱交換器153において、暖房経路内の温水と貯湯槽20内の上部の温水との熱交換を行なうことによって得られる作用と、第1実施例のコージェネレーションシステムの熱交換器53において、暖房経路内の温水と第2共用経路42内の温水との熱交換を行なうことによって得られる作用は、ほぼ同等である。
本実施例のコージェネレーションシステムでも、熱回収用循環経路に配設されている循環ポンプ40と、暖房経路に配設されている暖房ポンプ69と、風呂循環経路80に配設された風呂循環ポンプ82は、いずれも正回転と逆回転が可能である。しかし、本実施例においては、これらのポンプ40,69,82は、逆回転できないものであってもよい。
図18に示す本実施例のコージェネレーションシステムでは、第1実施例と同様に、水道水をミキシングユニット24と貯湯槽20へ送る給水経路である第1共用経路26は、貯湯槽20の底部からの温水を発電ユニット110内の熱交換器116,118へ送る熱回収用循環経路としても利用される。また、発電熱を貯湯槽20内へ回収する戻り経路である第2共用経路42は、貯湯槽20からの温水をミキシングユニット24へ送る経路としても利用される。そして、第2共用経路42と、暖房経路(高温水経路73)は、貯湯槽20に取り付けられているプレートコイル型熱交換器153を通過するように構成されている一方、暖房経路には、プレートコイル型熱交換器153をバイパスする経路も用意されている。そして、熱源機22内に備えられているバーナとバーナ熱交換器は、暖房経路に配設されたバーナ57とバーナ熱交換器60の1組だけである。従って、給湯運転や、床暖房運転や、風呂の追焚きや、蓄熱運転を行なうとき、それぞれ複数の経路形態を形成することができる。また、経路内の温水を加熱する手段として、発電ユニット110で発生する発電熱、貯湯槽20内の蓄熱、ガス燃焼式のバーナ57のいずれかを利用することができる。システムの運転状況に合った最適な加熱手段が選択されることで経路形態が決定する。最適な経路形態は、第1実施例と同様に、図2から図6に示す処理によって決定される。本実施例において形成されるいくつかの経路形態を図19から図24に示している。図中に実線で示した経路は、その経路内を温水が流通又は循環していることを示しており、矢印はその温水の流通方向又は循環方向を示している。
本実施例のコージェネレーションシステムにおいて形成される経路形態について説明する。先述のように、第1実施例のコージェネレーションシステムの構成と、本実施例のコージェネレーションシステムの構成との相違点は熱交換器(熱交換器53又はプレートコイル型熱交換器153)である。従って、以下では、本実施例のコージェネレーションシステムにおいて形成される経路形態が、プレートコイル型熱交換器153を通過しないものである場合、第1実施例のコージェネレーションシステムにおいて形成される経路形態と同一となるため、その経路形態の図示と説明を省略する。
図2で、コージェネレーションシステムの電源がオンされ(ステップS10でYESとなり)、給湯運転要求があれば(ステップS12でYESであれば)、ステップS14の処理Aに進む。
処理Aでは、図3に示すように、発電運転中であれば(ステップS110でYESであれば)、発電熱を利用して給湯することが可能である。従って、ステップS112に進み、図7に示す経路形態1と同一の経路形態が形成される。
図3で、発電ユニット110において発電運転中でなく(ステップS110でNOであり)、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が給湯設定温度より所定温度高い温度以上であれば(ステップS114でYESであれば)、蓄熱を利用して給湯することが可能である。従って、ステップS116に進み、図8に示す経路形態2と同一の経路形態が形成される。
図3のステップS114で、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が給湯設定温度より所定温度高い温度に満たない温度であれば(NOであれば)、ステップS118に進み、図19に示す経路形態3pが形成される。
図19に示すように、経路形態3pでは、給湯栓64が開かれて水道水が第1共用経路26を通って貯湯槽20の底部に導入され、貯湯槽20の上部の低温水が第2共用経路42を通ってミキシングユニット24に送り出される。また、バーナ57が点火し、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、バイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。この暖房経路内の温水は、バーナ57によって加熱され、プレートコイル型熱交換器153を通るとき、貯湯槽20内の上部の低温水を加熱する。貯湯槽20内の低温水は、この加熱によって給湯設定温度以上の温度まで温度上昇し、ミキシングユニット24に送り出される。ミキシングユニット24に送り出された温水は給湯設定温度に調温され、給湯経路51を通って給湯栓64から給湯される。
図2のステップS14の処理Aを行ない、給湯運転の停止が判別されると(ステップS16でYESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、発電運転中に給湯運転要求があったとき、図7の経路形態1と同一の経路形態を形成し、発電熱によって加熱された温水を、貯湯槽20内に回収せず、直接ミキシングユニット24へ送り出して給湯に利用することができる。このことによって、発電熱によって加熱された温水が、配管内を流通したり、貯湯槽20内に貯湯されていたりするときの放熱ロスを抑制し、発電熱を効率よく利用して給湯することができる。
また、本実施例では、発電運転停止中に給湯運転要求があったとき、貯湯槽20内の蓄熱量が充足していれば、図8の経路形態2と同一の経路形態を形成し、貯湯槽20内の温水を給湯に利用することができる。このことによって、熱効率よく給湯を行なうことができる。
さらに、本実施例では、給湯経路内を通過する温水又は水を直接加熱するためのバーナとバーナ熱交換器を備えておらず、暖房経路内の温水と貯湯槽20内の温水との間で熱交換を行なうためのプレートコイル型熱交換器153を備えている。発電運転停止中であり、且つ貯湯槽20内の蓄熱が不足していれば、図19の経路形態3pを形成し、バーナ57によって加熱された暖房経路内の温水によって、貯湯槽20内の低温水を加熱し、給湯に利用することができる。このことによって、熱源機22内に配設するバーナとバーナ熱交換器を1組に減らすことができ、熱源機22の小型化が実現する。
図2で、給湯運転要求がなく(ステップS12でNOであり)、床暖房運転要求があれば(ステップS18でYESであれば)、ステップS20の処理Bに進む。
処理Bでは、図4に示すように、発電運転中であれば(ステップS210でYESであれば)、発電熱を利用して床暖房運転することが可能である。従って、ステップS212に進み、図20に示す経路形態4pが形成される。
図20に示すように、経路形態4pでは、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、発電熱によって加熱される。加熱された温水は熱回収復路128bを通って第2共用経路42に入り、貯湯槽20の上部に戻る。発電運転が進むにつれて、貯湯槽20内の温水は上部から昇温していく。同時に、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、床暖房熱動弁(90:図1参照)が開かれ、バイパス熱動弁(93:図1参照)が閉じられる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、低温水経路70、床暖房機91、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、暖房経路内の温水はプレートコイル型熱交換器153を通過する。このとき、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の上部の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。暖房経路内の温水は、この加熱によって床暖房運転に必要な温度(本実施例では約60℃)以上まで温度上昇し、床暖房機91を暖める。貯湯槽20内の、プレートコイル型熱交換器153の取り付け位置近傍の温水は温度低下する。
図4で、発電ユニット110において発電運転中でなく(ステップS210でNOであり)、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が60℃以上であれば(ステップS214でYESであれば)、蓄熱を利用して床暖房運転をすることが可能である。従って、ステップS216に進み、図21に示す経路形態5pが形成される。
図21に示すように、経路形態5pでは、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、床暖房熱動弁(90:図1参照)が開かれ、バイパス熱動弁(93:図1参照)が閉じられる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、低温水経路70、床暖房機91、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、暖房経路内の温水はプレートコイル型熱交換器153を通過する。このとき、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。暖房経路内の温水は、この加熱によって床暖房運転に必要な温度(本実施例では約60℃)以上まで温度上昇し、床暖房機91を暖める。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、暖房経路内の温水はプレートコイル型熱交換器153を通過する。このとき、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。暖房経路内の温水は、この加熱によって床暖房運転に必要な温度(本実施例では約60℃)以上まで温度上昇し、床暖房機91を暖める。貯湯槽20内の、プレートコイル型熱交換器153の取り付け位置近傍の温水は温度低下する。
図4で、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が60℃より所定温度高い温度に満たなければ(ステップS214でNOであれば)、蓄熱を利用して床暖房運転をすることはできない。従って、ステップS218に進み、図12に示す経路形態6と同一の経路形態が形成される。
図2のステップS20の処理Bを行ない、床暖房運転の停止が判別されると(ステップS22でYESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、発電運転中に床暖房運転要求があったとき、図20の経路形態4pを形成し、発電熱によって加熱されて貯湯槽20内に貯湯されている温水と、暖房経路内の温水との間で熱交換を行ない、発電熱を床暖房運転に利用することができる。このことによって、貯湯槽20内の蓄熱を効率よく利用して床暖房運転をすることができる。
また、本実施例では、発電運転停止中に床暖房運転要求があったとき、貯湯槽20内の蓄熱量が充足していれば、図21の経路形態5pを形成し、貯湯槽20内の蓄熱を床暖房運転に利用することができる。このことによって、熱効率よく床暖房運転を行なうことができる。
さらに、本実施例では、発電運転停止中であり、貯湯槽20内の蓄熱が不足しているとき、図12の経路形態6と同一の経路形態を形成し、暖房経路内の温水をバーナ57によって加熱することができる。このバーナ57は、給湯経路内の温水を加熱するのにも利用することができる。熱源機22内に配設するバーナとバーナ熱交換器を1組に減らすことができ、熱源機22の小型化が実現する。
図2で、床暖房運転要求がなく(ステップS18でNOであり)、追焚き運転要求があれば(ステップS24でYESであれば)、ステップS26の処理Cに進む。
処理Cでは、図5に示すように、発電運転中であれば(ステップS310でYESであれば)、発電熱を利用して風呂の追焚き運転をすることが可能である。従って、ステップS312に進み、図22に示す経路形態7pが形成される。
図22に示すように、経路形態7pでは、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、発電熱によって加熱される。加熱された温水は熱回収復路128bを通って第2共用経路42に入り、貯湯槽20の上部に戻る。発電運転が進むにつれて、貯湯槽20内の温水は上部から昇温していく。同時に、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、風呂循環ポンプ82が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、追焚き熱動弁(78:図1参照)とバイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第1の暖房経路と、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、追焚き経路77、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第2の暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、第1の暖房経路内の温水はプレートコイル型熱交換器153を通過する。このとき、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の上部の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。第1の暖房経路内の温水は、この加熱によって風呂の追焚き運転に必要な温度(追焚き設定温度)以上まで温度上昇し、シスターン61内の温水も温度上昇する。温度上昇したシスターン61内の温水は、第2の暖房経路内にも送り出される。第2の暖房経路内の温水は追焚き熱交換器58を通過する。また、風呂循環ポンプ82が駆動しているため、浴槽79からの温水は風呂循環経路80内を循環している。風呂循環経路80内の温水も追焚き熱交換器58を通過する。従って、追焚き熱交換器58において、風呂循環経路80内の温水は、温度上昇したシスターン61からの温水によって加熱される。この加熱によって、浴槽79内の温水は追焚き設定温度まで温度上昇する。
図5で、発電ユニット110において発電運転中でなく(ステップS310でNOであり)、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が追焚き設定温度以上であれば(ステップS314でYESであれば)、蓄熱を利用して追焚き運転をすることが可能である。従って、ステップS316に進み、図23に示す経路形態8pが形成される。
図23に示すように、経路形態8pでは、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、追焚き熱動弁(78:図1参照)とバイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第1の暖房経路と、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、追焚き経路77、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る第2の暖房経路が形成される。三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通しているため、第1の暖房経路内の温水はプレートコイル型熱交換器153を通過する。このとき、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の上部の高温水が暖房経路内の温水を加熱する。第1の暖房経路内の温水は、この加熱によって風呂の追焚き運転に必要な温度(追焚き設定温度)以上まで温度上昇し、シスターン61内の温水も温度上昇する。温度上昇したシスターン61内の温水は、第2の暖房経路内にも送り出される。第2の暖房経路内の温水は追焚き熱交換器58を通過する。また、風呂循環ポンプ82が駆動しているため、浴槽79からの温水は風呂循環経路80内を循環している。風呂循環経路80内の温水も追焚き熱交換器58を通過する。従って、追焚き熱交換器58において、風呂循環経路80内の温水は、温度上昇したシスターン61からの温水によって加熱される。この加熱によって、浴槽79内の温水は追焚き設定温度まで温度上昇する。
図5で、貯湯槽20の上部に設けられた上部サーミスタ35が検出する温度が追焚き設定温度に満たなければ(ステップS314でNOであれば)、蓄熱を利用して風呂の追焚き運転をすることはできない。従って、ステップS318に進み、図15に示す経路形態9と同一の経路形態が形成される。
図2のステップS26の処理Cを行ない、風呂の追焚き運転の停止が判別されると(ステップS28でYESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、発電運転中に風呂の追焚きの運転要求があったとき、図22の経路形態7pを形成し、発電熱によって加熱されて貯湯槽20内に貯湯されている温水と、暖房経路内の温水との間で熱交換を行ない、さらに、加熱された暖房経路内の温水と、浴槽79内の温水が循環する風呂循環経路80内の温水との間で熱交換を行ない、発電熱を追焚き運転に利用することができる。このことによって、貯湯槽20内の蓄熱を効率よく利用して風呂の追焚き運転をすることができる。
また、本実施例では、発電運転停止中に風呂の追焚きの運転要求があったとき、貯湯槽20内の蓄熱量が充足していれば、図23の経路形態8pを形成し、貯湯槽20内の蓄熱を追焚き運転に利用することができる。このことによって、熱効率よく追焚き運転を行なうことができる。
さらに、本実施例では、発電運転停止中であり、貯湯槽20内の蓄熱が不足しているとき、図15の経路形態9と同一の経路形態を形成し、暖房経路内の温水をバーナ57によって加熱し、加熱した暖房経路内の温水と、風呂循環経路80内の温水との間で熱交換を行ない、追焚き運転を行なうことができる。このバーナ57は、給湯経路内の温水を加熱するのにも利用することができる。熱源機22内に配設するバーナとバーナ熱交換器を1組に減らすことができ、熱源機22の小型化が実現する。
図2で、風呂の追焚きの運転要求がなければ(ステップS24でNOであれば)、熱の需要がない状態であり、ステップS30の処理Dに進む。
処理Dでは、図6に示すように、まずステップS400で、貯湯槽20内に蓄熱することができる状態であるか否かが判別される。貯湯槽20の下部に設けられた下部サーミスタ36が検出する温度が45℃以上であれば(ステップS400でNOであれば)、貯湯槽20内の蓄熱が満杯状態であり、貯湯槽20内に蓄熱をすることができない。従って、図2のステップS32に進む。一方、貯湯槽20の下部に設けられた下部サーミスタ36が検出する温度が45℃に満たなければ、貯湯槽20内に蓄熱をすることが可能である。貯湯槽20内に蓄熱することができる状態であると判別されると(ステップS400でYESであると)、ステップS410に進む。
ステップS410では、発電ユニット110において発電運転中であるか否かが判別される。発電運転中であれば(ステップS410でYESであれば)、発電熱を貯湯槽20内に蓄熱することが可能である。従って、ステップS412に進み、図16に示す経路形態10と同一の経路形態が形成される。
図6で、発電ユニット110において発電運転停止中であり(ステップS410でNOであり)、貯湯槽20内の温水の加熱要求があったとき(ステップS414でYESとなったとき)、ステップS416に進み、図24に示す経路形態11pが形成される。
図24に示すように、経路形態11pでは、循環ポンプ40が正回転で駆動し、貯湯槽20の底部から第1共用経路26へ吸出された低温水が、熱回収往路128aを通って発電ユニット110に送られ、加熱されることなく熱回収復路128bを通って第2共用経路42に入り、貯湯槽20の上部に戻る。同時に、バーナ57が点火し、暖房ポンプ69が正回転で駆動し、三方弁86のAポート86aとBポート86bが連通し、バイパス熱動弁(93:図1参照)が開かれる。このため、シスターン61から順に、シスターン往き経路68、バーナ上流経路71、バーナ熱交換器60、高温水経路73、バイパス経路92、低温水経路70、高温水経路73、シスターン戻り経路56を通過してシスターン61に戻る暖房経路が形成される。暖房経路内の温水は、バーナ57によって加熱される。加熱された暖房経路内の温水がプレートコイル型熱交換器153を通過するとき、プレートコイル型熱交換器153において、暖房経路内の高温水が貯湯槽20内の上部の温水を加熱する。貯湯槽20内の温水は、この加熱によって殺菌に必要な温度(約60℃)以上まで温度上昇する。貯湯槽20の下部サーミスタ36が検出する温度が60℃に達してから所定時間(例えば1時間)経過した時、加熱運転を停止する。
図2のステップS30の処理Dを行ない、図2のステップS32で蓄熱運転の停止が判別されると(YESとなると)、ステップS34に進む。
上記のように、本実施例では、貯湯槽20内への蓄熱が可能であり、且つ発電運転中であるとき、図16の経路形態10と同一の経路形態を形成し、発電熱によって貯湯槽20内の温水を加熱して蓄熱する。このことによって、温水の需要がない間に発生した発電熱を需要があるときまで蓄熱しておき、給湯運転要求や、床暖房の運転要求や、風呂の追焚きの運転要求があったときに有効に利用することができる。発電熱を効率よく利用することができる。
また、本実施例では、貯湯槽20内への蓄熱の余地があり、且つ発電運転停止中であるとき、貯湯槽20内の温水の加熱殺菌するための加熱要求があると、図24の経路形態11pを形成し、バーナ57を利用して貯湯槽20内の温水を加熱殺菌することができる。
ステップS34で、コージェネレーションシステムの電源がオフされるまで(YESとなるまで)、ステップS12からステップS32までの処理が繰返される。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、暖房経路内の温水が貯湯槽20内の上部の温水よりも高温であれば、プレートコイル型熱交換器153において、暖房経路内の高温水によって貯湯槽20内の上部の温水を加熱することができる。従って、発電運転停止中であり、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱がないとき、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱し、暖房経路内の高温水によって、貯湯槽20内の低温水を加熱することができる。従って、給湯経路にバーナとバーナ熱交換器を備えていなくても、暖房経路に配設したバーナ57とバーナ熱交換器60を利用して給湯経路内の温水を加熱することができる。給湯経路と暖房経路を備えていながら、システム内に配設する、バーナとバーナ熱交換器からなる加熱器を1組に減らすことができるため、システムを小型化することができる。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽20内の上部の温水が暖房経路内の温水よりも高温であれば、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の上部の高温水によって暖房経路内の低温水を加熱することができる。逆に、暖房経路内の温水が貯湯槽20内の上部の温水よりも高温であれば、プレートコイル型熱交換器153において、暖房経路内の高温水によって貯湯槽20内の上部の温水を加熱することができる。また、暖房経路内の温水が風呂循環経路80内の温水よりも高温であれば、追焚き熱交換器58において、暖房経路内の高温水によって風呂循環経路80内の低温水を加熱して風呂の追焚き運転をすることができる。
発電運転中であるとき、発電熱によって加熱された高温水を貯湯槽20内に貯湯し、必要に応じて第2共用経路42内に流通させることができるとともに、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の上部の高温水によって、暖房経路内の低温水を加熱することができる。即ち、発電熱によって加熱された高温水を利用して給湯運転することができるとともに、貯湯槽20内の上部の高温水によって暖房経路内の温水を加熱して暖房運転(床暖房運転)を行なうことができる。
発電運転停止中であっても、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱があるとき、貯湯槽20からの高温水を第2共用経路42内に流通させることができるとともに、プレートコイル型熱交換器153において、貯湯槽20内の上部の高温水で暖房経路内の低温水を加熱することができる。即ち、貯湯槽20内の上部に貯湯されていた高温水を利用して給湯運転を行なうことができるとともに、貯湯槽20内の上部に貯湯されていた高温水によって暖房経路内の温水を加熱して暖房運転(床暖房運転)を行なうことができる。
発電運転停止中であり、貯湯槽20内に利用可能な蓄熱がないときであっても、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱することができるとともに、プレートコイル型熱交換器153において、暖房経路内の高温水によって、貯湯槽20内の上部の低温水を加熱することができる。即ち、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱して暖房運転を行なうことができるとともに、バーナ57によって加熱された暖房経路内の高温水で貯湯槽20内の上部の温水を加熱して給湯運転に利用することができる。
以上のことから、本実施例のコージェネレーションシステムによれば、給湯運転と、暖房運転と、風呂の追焚き運転のいずれかを行なうとき、システムの運転状況に合せて、発電熱と、貯湯槽内の蓄熱と、バーナ57のいずれかのうちで最適な加熱手段を選択して運転することができる。熱効率の優れた運転を実施することができる。
また、バーナ57によって暖房経路内の温水を加熱し、加熱された温水によって、蓄熱運転の経路内の温水を加熱することができるため、発電運転停止中であっても、貯湯槽20内の温水を加熱殺菌することができる。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、システムの運転状況に応じて、暖房経路内の温水がプレートコイル型熱交換器153を通過する経路と、プレートコイル型熱交換器153をバイパスする経路とを切換えることができる。これによれば、暖房経路内の温水をバーナ57によって加熱しながら暖房運転を行っているとき、暖房経路内の熱エネルギーが、第2共用経路内に滞留している低温水に奪われてしまうことなく暖房運転に利用することができ、システムの熱効率がより向上する。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽内の水と暖房経路内の水を熱交換させる手段として、プレートコイル型熱交換器153を備えている。プレートコイル型熱交換器153は、貯湯槽20の外側に取り付けることによって、プレートコイル型熱交換器153内を流通する水と、貯湯槽20内の水とを熱交換することができる。プレートコイル型熱交換器153のように貯湯槽20の外側に取り付ける熱交換器では、貯湯槽20内に取り付ける熱交換器と違い、万が一、熱交換器が腐食等によって破損してしまっても、熱交換器内を流通している水が貯湯槽20内に漏れ出して貯湯槽20内の水を汚染してしまう不具合は発生しない。
本実施例のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽内の水と暖房経路内の水を熱交換させる手段として、プレートコイル型熱交換器153を備えていたが、貯湯槽の外側に配設されている熱交換器であれば、特にプレートコイル型熱交換器153に限られない。
第1実施例と第2実施例では、コージェネレーションシステムにおいて、給湯運転と暖房運転(床暖房運転)と風呂の追焚き運転のうちのいずれかが単独で運転しているときの経路形態のみについて説明した。給湯運転と暖房運転(床暖房運転)と風呂の追焚き運転のうちの2以上が運転する場合、発電熱や貯湯槽20内の蓄熱を加熱手段として利用することができるのは1の運転に限られる。また、発電熱や貯湯槽20内の蓄熱を加熱手段として利用する優先順位は、給湯運転、風呂の追焚き運転、床暖房運転の順である。例えば、床暖房運転要求があったとき、発電運転中であれば、発電熱を床暖房運転に利用する経路形態が形成される。この床暖房運転中に給湯運転要求があると、発電熱を給湯運転に利用するための経路形態(経路形態1)と、バーナ57を床暖房運転に利用するための経路形態(経路形態6)の両方が形成される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例に係るコージェネレーションシステムの系統図。 経路形態の決定処理を示すフローチャート。 給湯運転時の経路形態の決定処理(処理A)を示すサブルーチン。 床暖房運転時の経路形態の決定処理(処理B)を示すサブルーチン。 風呂の追焚き運転時の経路形態の決定処理(処理C)を示すサブルーチン。 蓄熱運転時又は加熱運転時の経路形態の決定処理(処理D)を示すサブルーチン。 経路形態1を示す図。 経路形態2を示す図。 経路形態3を示す図。 経路形態4を示す図。 経路形態5を示す図。 経路形態6を示す図。 経路形態7を示す図。 経路形態8を示す図。 経路形態9を示す図。 経路形態10を示す図。 経路形態11を示す図。 第2実施例に係るコージェネレーションシステムの系統図。 経路形態3pを示す図。 経路形態4pを示す図。 経路形態5pを示す図。 経路形態7pを示す図。 経路形態8pを示す図。 経路形態11pを示す図。
符号の説明
10:給湯システム
20:貯湯槽
22:熱源機
24:ミキシングユニット
26:第1共用経路
40:循環ポンプ
42:第2共用経路
51:給湯経路
52:バイパス経路
53:熱交換器
56:シスターン戻り経路
57:バーナ
58:追焚き熱交換器
60:バーナ熱交換器
61:シスターン
64:給湯栓
68:シスターン往き経路
69:暖房ポンプ
70:低温水経路
71:バーナ上流経路
73:高温水経路
77:追焚き経路
79:浴槽
80:風呂循環経路
82:風呂循環ポンプ
86:三方弁、86a:Aポート、86b:Bポート、86c:Cポート
92:バイパス経路
110:発電ユニット
128:熱回収経路、128a:熱回収往路、128b:熱回収復路
153:プレートコイル型熱交換器

Claims (7)

  1. 電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱を蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを必要時に供給するコージェネレーションシステムであり、
    発電を行なう発電ユニットと、
    温水を貯える貯湯槽と、
    温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、
    暖房端末機と、
    水道水を貯湯槽へ給水する第1水経路と、
    貯湯槽とミキシングユニットを接続する第2水経路と、
    ミキシングユニットで混合された混合水を給湯する第3水経路と、
    発電ユニット内を通過しているとともに一端は第1水経路に接続されて他端は第2水経路に接続されている第4水経路と、
    第1水経路と貯湯槽と第2水経路と第4水経路からなる第1循環経路内の水を循環させる第1循環手段と、
    暖房端末機を加熱する熱媒体が循環する第2循環経路と、
    第2循環経路内の熱媒体を循環させる第2循環手段と、
    第2循環経路内の熱媒体を加熱する加熱器と、
    第2水経路内の水と第2循環経路内の熱媒体との間で熱交換を行なう第1熱交換器とを備えたことを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 前記第1循環手段は循環方向を切換え可能であり、前記第2循環手段も循環方向を切換え可能であることを特徴とする請求項1のコージェネレーションシステム。
  3. 前記第2循環経路は、前記第1熱交換器をバイパスするバイパス経路を備えているとともに、第1熱交換器を通過する経路と前記バイパス経路とが切換え可能であることを特徴とする請求項1又は2のコージェネレーションシステム。
  4. 電力需要に応じて発電し、発電に伴って発生する発電熱を蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを必要時に供給するコージェネレーションシステムであり、
    発電を行なう発電ユニットと、
    温水を貯える貯湯槽と、
    温水と水道水を混合するとともにその混合比が調整可能なミキシングユニットと、
    暖房端末機と、
    水道水を貯湯槽へ給水する第1水経路と、
    貯湯槽とミキシングユニットを接続する第2水経路と、
    ミキシングユニットで混合された混合水を給湯する第3水経路と、
    発電ユニット内を通過しているとともに一端は第1水経路に接続されて他端は第2水経路に接続されている第4水経路と、
    第1水経路と貯湯槽と第2水経路と第4水経路からなる第1循環経路内の水を循環させる第1循環手段と、
    暖房端末機を加熱する熱媒体が循環する第2循環経路と、
    第2循環経路内の熱媒体を循環させる第2循環手段と、
    第2循環経路内の熱媒体を加熱する加熱器と、
    貯湯槽の外側に取り付けられているとともに貯湯槽内の水と第2循環経路内の熱媒体との間で熱交換を行なう第2熱交換器とを備えたことを特徴とするコージェネレーションシステム。
  5. 前記第2循環経路は、前記第2熱交換器をバイパスするバイパス経路を備えているとともに、第2熱交換器を通過する経路と前記バイパス経路とが切換え可能であることを特徴とする請求項4のコージェネレーションシステム。
  6. 浴槽内の水が循環する第3循環経路と、第3循環経路内の水を循環させる第3循環手段と、前記第2循環経路を循環する熱媒体と第3循環経路内の温水との間で熱交換を行なう第3熱交換器とを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかのコージェネレーションシステム。
  7. 前記第3循環手段は、第3循環経路内の循環方向を切換え可能であることを特徴とする請求項6のコージェネレーションシステム。
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