JPH09273762A - 床暖房システムの制御装置 - Google Patents

床暖房システムの制御装置

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JPH09273762A
JPH09273762A JP8347396A JP8347396A JPH09273762A JP H09273762 A JPH09273762 A JP H09273762A JP 8347396 A JP8347396 A JP 8347396A JP 8347396 A JP8347396 A JP 8347396A JP H09273762 A JPH09273762 A JP H09273762A
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JP
Japan
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floor heating
heating
floor
hot water
temperature
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Application number
JP8347396A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Yasui
繁明 安井
Yukihiro Suzuki
幸弘 鈴木
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Publication date
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  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床暖房システムにおいて、簡単な操作で快適
な暖房を確保する。 【解決手段】 リモコン4で床暖房レベルの基本速数を
設定し、20分周期毎に室内機2の室温サーミスタ40
5で検知した室内温度に基づいて基本速数を下げるため
の補正速数を決定し、基本速数を補正速数で補正した制
御速数を決定して床暖熱動弁13の開放時間比率を制御
する。加熱用熱交換器11で一定温度に加熱された温水
は、床暖熱動弁13の開放時間比率に応じて床暖房パネ
ル3を循環するため、制御速数に応じた放熱量が得られ
る。室内温度に応じて決まる補正速数により基本速数を
下げて決まる制御速数に応じて温水の循環量が制御され
るため、設定された基本速数が大き過ぎる場合でも、床
暖房パネル3での放熱量が大きくなりすぎることがな
く、床暖房パネル3の過昇温がなくなる。床暖房レベル
を設定するだけで、適度な暖房能力に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱機により加熱
された温水を温水管に循環させる床暖房パネルを床面に
配した床暖房システムの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】床暖房システムでは、温水を通過させる
ための温水配管を備えた床暖房パネルを床面に配置し、
加熱源によって加熱される熱交換器と床暖房パネルとの
間に温水循環回路を形成し、一定温度に加熱された温水
を床暖房パネルに供給、循環させることによって床面を
暖房する。このため、床暖房システムは、ファンヒータ
等の室内空気を直接加熱するものに比べて、室内空気の
温度を上げるという効果は少ないが、床面の温度を所望
の温度に上昇させることで、快適な暖房を行うことがで
きる。この場合、暖房能力の調整は、使用者によって操
作されるコントローラの設定暖房能力に応じて、温水循
環回路中に配された遮断弁の開放時間比率を自動調節し
て、床暖房パネルでの放熱量を制御することによって行
われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来、
床暖房システムでの放熱量の制御(流量の制御)は、使
用者が設定するコントローラの設定暖房能力にのみ応じ
て決定されるため、ドアの開閉等により一時的に室温が
変動しても床面温度のばらつきはなく、安定性に優れ
る。ところが、床暖房システムでは、床面温度の安定性
に優れる反面、床暖房パネルの放熱量は使用者により設
定暖房能力のみによって決まり、放熱量に応じた室内温
度に変化するまでに時間が掛かる。このため、ある運転
状態で使用者が暖房能力に不足を感じたとき、使用者が
より大きな暖房能力を望んで設定暖房能力をより大きく
設定しても、適切な暖房能力に設定できているか否かの
判断ができにくく、暖房能力を過剰に大きく設定しがち
になり、その後室内温度が徐々に上昇し床面から室内へ
の放熱量が減少すると、床面温度が過熱ぎみとなる。
【0004】こうした不具合を無くすために、従来で
は、床面温度を検知して、床面温度が所定温度以上にな
ったときに、床暖房パネルの過昇温を防止するものがあ
るが、こうしたものでは、床面温度が所定温度以上にな
ると急激に放熱量が低下して、暖房能力が低下するた
め、快適性が損なわれるという問題がある。
【0005】本発明は、簡単な操作で、快適な暖房を確
保できる床暖房システムの制御装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、室内の床面に配置した床暖房パネルに加熱源によっ
て加熱された温水をポンプによって循環させる床暖房温
水循環回路を形成した床暖房システムであって、前記床
暖房温水循環回路中に温水の循環量を制御するための制
御弁を設け、該制御弁を制御して前記床暖房パネルの放
熱量を制御する放熱量制御手段を備えた床暖房システム
の制御装置において、前記放熱量制御手段は、使用者に
よって操作され設定暖房能力を設定するための暖房能力
設定手段と、前記床暖房パネルの温度または前記床暖房
パネルが配置された室内の温度を検知するための温度セ
ンサと、該温度センサの検知温度に基づいて前記暖房能
力設定手段に設定された設定暖房能力を補正するための
補正量を決定する補正量決定手段と、前記暖房能力設定
手段により設定された前記設定暖房能力を前記補正量決
定手段により決定された前記補正量により補正して前記
制御弁の制御量を決定する弁制御手段とを具備すること
を技術的手段とする。
【0007】上記構成により、床暖房システムでは、ポ
ンプが作動し加熱源が加熱を開始すると床暖房温水循環
回路内を温水が循環し、加熱された温水が室内の床面に
配置された床暖房パネルに供給され、放熱により室内の
暖房が行われる。床暖房パネルでの放熱量の制御は、暖
房能力設定手段の使用者の操作によって設定された設定
暖房能力が、床暖房パネルの温度または床暖房パネルが
配置された室内の温度を検知する温度センサの検知温度
に基づいて決定された補正量で補正されて決定された制
御量で、制御弁が制御されることによって行われる。
【0008】従って、設定暖房能力が必要以上に大きく
設定されていても、温度センサの検知温度に基づいて決
まる補正量によって低減されるため、放熱量が過剰にな
ることがなくなる。この結果、床暖房パネルの過昇温を
防止することができる。また。補正量は、温度センサの
検知温度に基づいて決まるため、ある温度以上に達した
ときに、急激に放熱量が低下するなどによって快適性が
損なわれるなどの不具合はなくなり、快適な暖房を継続
しつつ過昇温の程度に応じて放熱量の低減が図られるた
め、使用者は、運転開始時に暖房レベルを設定するだけ
で、快適性に優れた暖房運転を行うことができる。
【0009】請求項2では、請求項1において、前記制
御弁は温水の循環を停止する遮断弁であり、前記放熱量
制御手段は、前記床暖房パネルの放熱量の制御を、所定
時間における前記遮断弁の開放時間比率を変更して行う
ことを技術的手段とする。請求項3では、請求項2にお
いて、前記開放時間比率は、複数の段階にあらかじめ設
定されたことを技術的手段とする。請求項4では、請求
項3において、前記暖房能力設定手段は、前記遮断弁の
前記開放時間比率の前記複数の段階を特定することによ
り前記設定暖房能力を段階的に設定することを技術的手
段とする。請求項5では、請求項4において、前記補正
量決定手段は、前記暖房能力設定手段により設定された
前記設定暖房能力の段階を前記温度センサの検知温度に
基づいて低減するための減数を決定することを技術的手
段とする。
【0010】請求項6では、請求項1から5において、
前記暖房能力設定手段は、運転開始時の前記温度センサ
の検知温度が所定温度以下の場合には、運転開始後の所
定時間、使用者の操作により設定される前記設定暖房能
力に関係なく最大暖房能力に設定することを技術的手段
とする。このため、運転開始後の暖房による温度上昇の
立ち上がりがよい。請求項7では、請求項1から6にお
いて、前記床暖房温水循環回路には、前記室内の壁面に
設置され前記加熱源により加熱された温水を循環させて
放熱する室内暖房機が併設され、前記温度センサは、前
記室内暖房機に備えられた室温センサであることを技術
的手段とする。このため、室内暖房機を併設した場合に
は、床暖房パネルの温度を検知するための温度センサを
別途設ける必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明を、以下に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わる温水暖房
式エアコンシステムの実施例を示す。図1において、1
は加熱源及び冷却源を有し屋外に設置される室外機、2
は室内上方の壁部に配置される室内機であり、温水配管
及び冷却用配管によって室外機1と接続されており、3
は放熱用温水配管を有し室内の床面(床の中)に配置さ
れる床暖房パネルであり、温水配管によって室外機1と
接続されている。この室外機1、室内機2、床暖房パネ
ル3及び温水配管、冷却配管により暖房用の温水回路1
0および冷凍サイクル20がそれぞれ形成されている。
【0012】室外機1には、温水回路10の構成とし
て、加熱用熱交換器11、一定回転で駆動される循環ポ
ンプ12、本発明の制御弁として温水の循環を遮断する
遮断弁である床暖熱動弁13、ニードルをステッピング
モータで駆動して流量を制御する流量可変弁14、プレ
ッシャータンク15が設けられ、加熱源としてのガスバ
ーナ100が備えられている。冷凍サイクル20の構成
としては、インバータ制御されるモータにより駆動され
て冷媒であるフロンガスを圧縮する圧縮機21、凝縮器
22、ストレーナ23、キャピラリチューブ24が設け
られ、凝縮器22には放熱ファン26が備えられてい
る。なお、床暖熱動弁13は、熱により開閉制御するも
のであり、開閉に時間が掛かるが、温水の循環を停止さ
せる際、大きな作動力により確実に温水循環回路を閉鎖
することができる。室内機2には、温水回路10の構成
として暖房用熱交換器16が設けられ、冷凍サイクル2
0の構成として冷房用熱交換器25が設けられ、各熱交
換器16,25に対して、室内空気を循環させる対流フ
ァン200が備えられていて、室内空気を冷房用熱交換
器25→暖房用熱交換器16の順で通過させて、再び室
内へ送り出す。
【0013】室外機1、室内機2及び床暖房パネル3に
おいて、温水回路10は、循環ポンプ12の吐出側に加
熱用熱交換器11の流入側が接続され、加熱用熱交換器
11の流出側には、流量可変弁14を介して室内機2の
暖房用熱交換器16の流入側が接続されている。加熱用
熱交換器11の流入側と循環ポンプ12の吐出側との間
で温水配管は分岐して、分岐した温水配管は床暖熱動弁
13を介して床暖房パネル3の流入側と接続されてい
る。暖房用熱交換器16の流出側の温水配管と床暖房パ
ネル3の流出側の温水配管は合流し、プレッシャータン
ク15を介して循環ポンプ12の吸引側に接続されてい
る。
【0014】なお、温水配管は加熱用熱交換器11の流
出側で分岐して、室内機2と床暖房パネル3をバイパス
して小流量の高温の温水を加熱用熱交換器11から循環
ポンプ12へ直接帰還させるバイパス管17となってお
り、バイパス管17の流出側は、循環ポンプ12の吸引
側に接続されて、プレッシャータンク15の流出側と合
流している。
【0015】以上の構成を有する温水回路10では、循
環ポンプ12の作動によって、主に、循環ポンプ12→
加熱用熱交換器11→流量可変弁14→暖房用熱交換器
16→プレッシャータンク15→循環ポンプ12の循環
回路で、バーナ100によって高温に加熱された加熱用
熱交換器11内の高温水を循環させる高温水循環回路を
形成するとともに、循環ポンプ12→床暖熱動弁13→
床暖房パネル3→プレッシャータンク15→循環ポンプ
12の循環回路で、循環ポンプ12に帰還した低温水を
循環させる低温水循環回路を形成する。なお、バーナ1
00によって加熱された加熱用熱交換器11内の高温水
は、循環ポンプ12→加熱用熱交換器11→バイパス管
17→循環ポンプ12の循環回路でも循環して、床暖房
パネル3へ循環する低温水循環回路の温水を加熱する。
【0016】他方、冷凍サイクル20では、フロン冷媒
は、冷媒圧縮機21→凝縮器22→ストレーナ23→キ
ャピラリチューブ24→冷房用熱交換器25→冷媒圧縮
機21を循環し、循環中に、冷媒は凝縮器22で気相→
液相の状態変化をして熱の放出を行い、冷房用熱交換器
25で液相(霧状)→気相の状態変化をして熱の吸収を
行って室内空気を冷却する。
【0017】制御装置400は、使用者によって操作さ
れるリモコン4に応じて各種の運転をマイコンによって
制御するもので、主部は室外機1に備えられているが、
室内機2には、リモコン4の赤外線操作信号を受信する
ための受信部と、室内機2に備えられた各種センサによ
る検知を行う検知部と、対流ファン200を駆動するた
めの駆動部と、これらの室内機2の各部と室外機1の主
部との間で制御信号を通信する通信部とが備えられてい
る。また、主部においては、ガスを燃料とするバーナ1
00の燃焼制御等の暖房運転を含む主動作用のマイコン
とは別に、冷房運転および除湿運転における冷凍サイク
ル20の圧縮機21の作動を制御するための冷房用マイ
コンが別途に設けられている。
【0018】なお、制御装置400は、各種の制御を行
うために、加熱用熱交換器11の流出側に高温水サーミ
スタ401、循環ポンプ12の吐出側と床暖熱動弁13
との間に低温水サーミスタ402、室内機2の暖房用熱
交換器16の流出側に室内温水サーミスタ403、冷却
用熱交換器25に室内凍結サーミスタ404、室内機2
内に室温サーミスタ405及び湿度センサ406を備え
ている。
【0019】以上の構成からなる温水暖房式エアコンシ
ステムは、制御装置400によって、室内機2のみによ
る単独暖房運転、床暖房パネル3のみによる床単独運
転、床暖房パネル3と室内機2によるデュエット暖房運
転、室内機2のみによるドライ運転、床暖房パネル3と
室内機2によるデュエットドライ運転、室内機2による
冷房運転がそれぞれ制御される。ここでは、室内機2の
みによる単独暖房運転、床暖房パネル3のみによる床単
独運転、床暖房パネル3と室内機2によるデュエット暖
房運転について以下に説明する。
【0020】〔単独暖房運転〕単独暖房運転は、室内機
2のみによって室内を暖房するものである。単独暖房運
転では、リモコン4の暖房運転のオン操作に応じて流量
可変弁14を全開にして循環ポンプ12の駆動を開始す
るとともにバーナ100の燃焼を開始し、リモコン4に
よって設定される目標室内温度Tsと室温サーミスタ4
05によって検知される室内温度Trとから目標湯温を
58℃〜85℃の間で決定し、高温水サーミスタ401
によって検知される湯温が目標湯温になるようにバーナ
100の燃焼量を制御する。また、室内機2の対流ファ
ン200は、バーナ100の燃焼量に比例して、8段階
に制御される。なお、このとき、低温水循環回路の床暖
熱動弁13は閉じられる。
【0021】〔床単独運転〕床単独運転は、床暖房パネ
ル3のみによって暖房運転を行うものである。床単独運
転では、低温水サーミスタ402によって検知される床
往き湯温が一定温度、例えば60℃になるように、バー
ナ100の燃焼量を制御し、床暖熱動弁13の開放時間
と遮断時間との割合を20分周期で制御することによっ
て暖房能力を制御する。
【0022】この20分周期における床暖熱動弁13の
開放時間(括弧内は遮断時間)は、表1に示すように、
最大床暖房レベルである速数7では20分間(0分
間)、最小床暖房レベルである速数1では3分間(17
分間)、その間の床暖房レベルである各速数6〜2で
は、16〜6分間(4〜14分間)の各開放時間(遮断
時間)がそれぞれ設定されるものである。
【0023】
【表1】
【0024】上記の床暖房レベルの設定は、基本的には
リモコン4によって基本速数として設定されるものであ
るが、本実施例では、床暖房パネル3の過昇温を防止す
るために、上記の20分周期毎に、室内機2に備えられ
た室温サーミスタ405に検知される室内温度Trに基
づいて、リモコン4により設定された床暖房レベルをよ
り弱い暖房能力に補正する室温補正制御を行うようにし
ている。
【0025】室温補正制御では、検知される室内温度T
r毎にリモコン4に設定された基本速数を減算するため
の負の値の補正速数が設定されている。検知される室内
温度Trと、補正速数との関係を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】上記のリモコン4による基本速数とこの補
正速数との和によって決まる速数を床暖熱動弁13を制
御するための制御速数として決定し、決定された制御速
数によって床暖熱動弁13を上記の表1に基づいて開閉
制御する。
【0028】これにより、床暖熱動弁13の制御では、
リモコン4によって設定された床暖房レベルを基本速数
として、室温サーミスタ405によって検知される室内
温度Trが、上記の表2に該当する場合には、検知され
る室内温度Trに対応した速数分だけ基本速数が低減さ
れることになる。なお、基本速数と補正速数との和が速
数1以下の場合には、速数1に置き換え、床暖熱動弁1
3は最低でも20分間のうちで3分間は開放されるよう
に制御する。
【0029】この室内温度Trによる床暖房レベルの室
温補正制御は、図示しないスイッチの切り換え操作によ
って解除させることができ、その場合には、リモコン4
により設定される床暖房レベルに応じて、そのままの基
本速数で床暖熱動弁13が制御される。
【0030】なお、基本速数は、リモコン4によって設
定されるが、床暖房運転開始時の室内温度Trが20℃
未満の場合には、立ち上がり補正として、リモコン4に
設定された床暖房レベルとしての基本速数に関わらず、
基本速数を速数7にして運転を開始し、運転開始後、2
0分毎に、リモコン4によって設定された床暖房レベル
の設定速数になるまで1速ずつ基本速数を下げる。これ
によって立ち上がりの改善を図る。
【0031】なお、上記の60℃の一定温度に制御され
る床往き湯温は、ディップスイッチによって、50℃、
55℃、65℃への切替えが可能であり、この床往き湯
温が60℃以上(60℃又は65℃)に設定されている
場合には、後述する床暖房ホットダッシュ動作が行わ
れ、床暖房での立ち上がりの改善を図る。この床暖房ホ
ットダッシュ動作は、床往き湯温が55℃又は50℃の
場合には行われない。従って、この床暖房ホットダッシ
ュ動作が行われない場合には、上述の基本速数の立ち上
がり補正が有効に作用し、立ち上がりの改善を図ること
ができる。
【0032】以下、図2を参考に床単独運転について説
明する。リモコン4により床暖房運転がオン操作される
と、始めに室内機2に備えられた室温サーミスタ405
により室内温度Trを検知する(ステップ11)。この
場合、例えば、室内機2の対流ファン200を一定時間
(数十秒間)微風で駆動して室内空気を対流させるなど
すると、より適切に室温を検知することができる。
【0033】検知した室内温度Trが、20℃未満か否
か判別し、20℃未満の場合には(ステップ12におい
てYES)、床往き湯温が床暖房ホットダッシュ動作が
行われる温度に切り換えられているか否か判別し、床暖
房ホットダッシュ動作が行われる温度に設定されている
場合には(ステップ13においてYES)、床暖房ホッ
トダッシュ時間tp(例えば、60分)だけ、床暖房ホ
ットダッシュ動作を行う(100)。
【0034】床暖房ホットダッシュ動作は、上述のリモ
コン4により設定された基本速数およびそのとき検知さ
れる室内温度Trに基づいて補正速数との和による制御
速数と関係なく床暖房パネル3の暖房能力を制御するも
ので、床暖房ホットダッシュ動作では、循環ポンプ12
の駆動を開始するとともにバーナ100の燃焼を開始す
ると、床暖房ホットダッシュ時間tpの間、床暖熱動弁
13を開放し、高温水サーミスタ401によって検知さ
れる温度が85℃になるように燃焼ファン101及び比
例弁104を制御する。
【0035】これにより、バーナ100によって85℃
に加熱された温水が、運転開始直後から床暖房ホットダ
ッシュ時間tpの間連続して床暖房パネル3を通過して
放熱するため、暖房開始初期に十分な床暖房能力が確保
でき、室内温度の立ち上がりが向上する。なお、この床
暖房ホットダッシュ時間tpは、例えば20分〜3時間
などの間で、検知された室内温度Trに応じて、室内温
度Trが高い場合には短く、低いほど長くなるように変
更、設定するようにしてもよい。
【0036】床往き湯温が床暖房ホットダッシュ動作が
行われる温度に設定されていない場合には(ステップ1
3においてNO)、立ち上がり補正として、リモコン4
に設定された基本速数に関係なく、基本速数が7速に設
定される(ステップ200)。床暖房ホットダッシュ時
間tpが経過した後、又はステップ200において立ち
上がり補正が行われた後は、室温補正制御を行う(ステ
ップ300)。
【0037】次に、室温補正制御について、図3を参考
に説明する。室温補正制御では、まず、室内温度Trを
検知し(ステップ301)、その室内温度Trに基づい
て上記表2に基づいて補正速数を決定し(ステップ30
2)、リモコン4によって設定された基本速数あるいは
立ち上がり補正によって補正された基本速数と補正速数
との和により制御速数を決定し(ステップ303)、そ
の後の20分間には、その制御速数に基づいて、上記表
1のとおり決まる床暖熱動弁13の開放時間だけ床暖熱
動弁13を開放し、残りの時間は遮断する。このとき、
バーナ100の燃焼量は、低温水サーミスタ402によ
って検知される温度が上記の床往き湯温として設定され
た温度になるように制御される。
【0038】床暖熱動弁13の開閉制御の周期である2
0分間が経過すると、立ち上がり補正をしたか否か判別
し、立ち上がり補正をした場合には(ステップ305に
おいてYES)、制御動作における基本速数がリモコン
4に設定された設定速数と等しくなっているか否か判別
し、基本速数が設定速数と等しくなっていない場合には
(ステップ306においてNO)、制御中の基本速数を
速数1だけ下げる(ステップ307)。
【0039】立ち上がり補正をしていない場合には(ス
テップ305においてNO)、あるいはステップ306
において基本速数が設定速数と等しくなっている場合
(YES)、あるいはステップ307で基本速数を1だ
け下げた後には、ステップ301へ移行し、以上の制御
を繰り返す。なお、床単独運転の場合には、流量可変弁
14は閉じられる。
【0040】〔デュエット暖房運転〕デュエット暖房運
転は、室内機2と床暖房パネル3とにより室内の暖房を
行うものである。デュエット暖房運転では、床暖房パネ
ル3については、上記の床単独運転の場合と同様に、運
転開始時に室温サーミスタ405に検知される室内温度
Trが20℃未満の場合には、上記の床暖房ホットダッ
シュ動作あるいは立ち上がり補正の制御を行い、バーナ
100の着火後の燃焼量制御として、加熱用熱交換器1
1の流出側に設けられた高温水サーミスタ401によっ
て高温水温度を検知して、その温度が80℃になるよう
にバーナ100の燃焼量をフィードバック制御する。
【0041】室内機2への温水制御としては、リモコン
4の設定温度Tsと、室内機2に備えられた室温サーミ
スタ405に検知される室内温度Trに基づいて室内に
放出する必要熱量Qを算出して、この必要熱量Qが室内
機2の暖房用熱交換器16で放熱されるような温水流量
Lが得られるように、流量可変弁14を制御する。な
お、例えば、暖房用熱交換器16への流量を減らすため
に、流量可変弁14の開度を小さくした場合、バイパス
管17へ流れる流量は増えるため、床暖房パネル3への
流量(暖房用熱交換器16を流れる流量にバイパス管1
7を流れる流量を加えたもの)は、変化しない。すなわ
ち、流量可変弁14の開度が変化しても、床暖房パネル
3への流量は変化しない。
【0042】尚、このように床暖房パネル3への流量は
変化しないが、床暖房パネル3に供給される温水の温度
が変化するため、デュエット暖房運転における床暖房ホ
ットダッシュ動作では、高温水サーミスタ401によっ
て検知される温度が床単独運転時とは異なる80℃にな
るように燃焼制御を行う。
【0043】暖房用熱交換器16での放熱量は、暖房用
熱交換器16へ流入する流入温水温度Tinと暖房用熱交
換器16から流出する流出温水温度Tout との温度差
と、暖房用熱交換器16を流れる温水流量Lとから Q=L×(Tin−Tout ) … 式1 求められるため、温水流量Lは、 L=Q/(Tin−Tout ) … 式2 で決まる。従って、上記の必要熱量Qが算出された場
合、流入温水温度Tinと流出温水温度Tout とを検知す
れば、上式2により温水流量Lが算出でき、この算出さ
れた温水流量Lになるように流量可変弁14を制御すれ
ばよい。
【0044】しかしながら、本実施例では、室内機2の
暖房用熱交換器16を循環する水量を検出する水量セン
サが備えられていないため、上式2によって算出される
水量に基づいて流量可変弁14を制御できない。このた
め、実際には、以下のとおり流量可変弁14を制御す
る。
【0045】暖房用熱交換器16への流入温水温度Tin
が一定の場合、例えば、室内温度Tr1 が同じであれ
ば、流出温水温度Tout 1 は、温水流量Lに応じて変化
する関数F1 として、 Tout 1 =F1(L) … 式3 で表される。同様に、異なる室内温度Trn について
は、 Tout n =Fn (L) … 式4 として表すことができる。
【0046】従って、暖房用熱交換器16への流入温水
温度Tinが一定の場合、ある室内温度Trにおける温水
流量Lは、流出温水温度Tout n の逆関数として表され
る。すなわち、室内温度Trと流出温水温度Tout とが
検知されれば、温水流量Lを求めることができる。
【0047】本実施例では、暖房用熱交換器16への流
入温水温度Tinが80℃の一定温度に制御されるため、
各室内温度Trについて、流出温水温度Tout と温水流
量Lとの関係をあらかじめデータとして記憶しておき、
室内温度Trを検出し、検出された室内温度Trのとき
の流出温水温度Tout が、上記の式2の温水流量Lに対
応する温度になるように流量可変弁14を制御する。
【0048】記憶するデータとして、検知される室内温
度Trに関する温水流量Lと流出温水温度Tout との関
係の一例を、図4に示す。図から明らかなとおり、室内
温度Trが特定されるとき、温水流量Lに対応した流出
温水温度Tout が決まるため、温水流量Lに対応した流
出温水温度Tout が検知されるように流量可変弁14を
調節すればよいことが分かる。なお、暖房用熱交換器1
6への流入温水温度Tinは、高温水サーミスタ401に
より検知され、流出温水温度Tout は室内機2の室内温
水サーミスタ403により検知される。以上の制御動作
により、流量センサを備えていなくても、暖房用熱交換
器16の流量を制御でき、室内機2の暖房用熱交換器1
6における放熱量を正確に制御でき、床暖房パネル3に
よる暖房を同時に行う場合であっても、より精度の高い
暖房運転を行うことができる。
【0049】なお、上記の各運転において、バーナ10
0の燃焼制御としては、各運転のオン操作に応じて、燃
焼ファン101でプレパージを行った後に、所定のシー
ケンスで電磁弁102、103および比例弁104を制
御してバーナ100へ燃料を供給して点火電極105で
火花放電を発生させて燃焼を開始する点火制御を行い、
フレームロッド106による着火検知後は、燃焼ファン
101および比例弁104を制御してバーナ100の燃
焼量を制御する。また、運転終了後には、バーナ100
の燃焼停止後、2分を経過してから循環ポンプ12の作
動を停止することにより余熱を利用して滑らかに暖房運
転を停止させることができる。
【0050】図5に本発明の他の実施例を示す。上記実
施例では、流量センサを備えないものを示したが、この
実施例では室内機2の暖房用熱交換器16を循環する水
量を検出する流量センサ18を設けて、流量センサ18
により検知される流量に基づいて流量可変弁14を制御
する。これにより、室内機2における暖房用熱交換器1
6の放出熱量を、より確実に管理することができる。
【0051】上記の実施例では、本発明の制御弁として
温水の循環を停止する遮断弁としての床暖熱動弁を示
し、ON、OFFのデューティ比を変えることにより開
放比率を制御するようにしたが、比例弁を用いて、通電
電流を変えることにより開放比率を制御するようにして
もよい。尚、上記実施例では、温度センサとして室内機
に設置される室温サーミスタ405を利用したが、床暖
房パネル3に設けてもよく、あるいは、室温センサとし
て、室内機2とは別途設けてもよい。この場合、室温セ
ンサの設置場所は室内のどこでもよい。上記実施例で
は、冷凍サイクル20を備えた温水暖房式エアコンシス
テムを示したが、冷凍サイクルを備えない暖房専用の温
水暖房システムでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す温水エアコンシステムの
概略構成図である。
【図2】本発明の実施例における床単独運転における制
御動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施例における床単独運転における室
温補正制御を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施例におけるデュエット暖房運転の
制御特性を説明するための各室内温度における温水流量
と暖房用熱交換器の流出温水温度との関係を示す特性図
である。
【図5】本発明の他の実施例を示す温水エアコンシステ
ムの概略構成図である。
【符号の説明】
10 温水回路(床暖房温水循環回路) 12 循環ポンプ 13 床暖熱動弁(制御弁、遮断弁) 100 ガスバーナ(加熱源) 2 室内機(室内暖房機) 3 床暖房パネル 4 リモコン(暖房能力設定手段) 400 制御装置(放熱量制御手段、補正量決定手段、
弁制御手段) 405 室温サーミスタ(温度センサ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の床面に配置した床暖房パネルに加
    熱源によって加熱された温水をポンプによって循環させ
    る床暖房温水循環回路を形成した床暖房システムであっ
    て、前記床暖房温水循環回路中に温水の循環量を制御す
    るための制御弁を設け、該制御弁を制御して前記床暖房
    パネルの放熱量を制御する放熱量制御手段を備えた床暖
    房システムの制御装置において、 前記放熱量制御手段は、 使用者によって操作され設定暖房能力を設定するための
    暖房能力設定手段と、 前記床暖房パネルの温度または前記床暖房パネルが配置
    された室内の温度を検知するための温度センサと、 該温度センサの検知温度に基づいて前記暖房能力設定手
    段に設定された設定暖房能力を補正するための補正量を
    決定する補正量決定手段と、 前記暖房能力設定手段により設定された前記設定暖房能
    力を前記補正量決定手段により決定された前記補正量に
    より補正して前記制御弁の制御量を決定する弁制御手段
    とを具備することを特徴とする床暖房システムの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御弁は温水の循環を停止する遮断
    弁であり、前記放熱量制御手段は、前記床暖房パネルの
    放熱量の制御を、所定時間における前記遮断弁の開放時
    間比率を変更して行うことを特徴とする請求項1に記載
    の床暖房システムの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記開放時間比率は、複数の段階にあら
    かじめ設定されたことを特徴とする請求項2記載の床暖
    房システムの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記暖房能力設定手段は、前記遮断弁の
    前記開放時間比率の前記複数の段階を特定することによ
    り前記設定暖房能力を段階的に設定することを特徴とす
    る請求項3記載の床暖房システムの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記補正量決定手段は、前記暖房能力設
    定手段により設定された前記設定暖房能力の段階を前記
    温度センサの検知温度に基づいて低減するための減数を
    決定することを特徴とする請求項4に記載の床暖房シス
    テムの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記暖房能力設定手段は、運転開始時の
    前記温度センサの検知温度が所定温度以下の場合には、
    運転開始後の所定時間、使用者の操作により設定される
    前記設定暖房能力に関係なく最大暖房能力に設定するこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の床暖
    房システムの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記床暖房温水循環回路には、前記室内
    の壁面に設置され前記加熱源により加熱された温水を循
    環させて放熱する室内暖房機が併設され、前記温度セン
    サは、前記室内暖房機に備えられた室温センサであるこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の床暖
    房システムの制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6533186B2 (en) * 2000-11-18 2003-03-18 Danfoss A/S Method for controlling a floor heating system
JP2013181682A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Sharp Corp ヒートポンプ熱源システム
JP2018009724A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 リンナイ株式会社 暖房システム
JPWO2018189824A1 (ja) * 2017-04-12 2020-02-27 東芝キヤリア株式会社 温水暖房装置および温水暖房方法
JP2020153607A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 大阪瓦斯株式会社 空調システム

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