JPH09287749A - 床暖房システムの制御装置 - Google Patents

床暖房システムの制御装置

Info

Publication number
JPH09287749A
JPH09287749A JP10283096A JP10283096A JPH09287749A JP H09287749 A JPH09287749 A JP H09287749A JP 10283096 A JP10283096 A JP 10283096A JP 10283096 A JP10283096 A JP 10283096A JP H09287749 A JPH09287749 A JP H09287749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
floor
heating
hot water
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10283096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Suzuki
幸弘 鈴木
Yoshimi Tsujimoto
吉視 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP10283096A priority Critical patent/JPH09287749A/ja
Publication of JPH09287749A publication Critical patent/JPH09287749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床温度の立ち上がりの向上及び運転初期の騒
音低下を図る。 【解決手段】 バーナ100の燃焼量制御を、低温水サ
ーミスタ402の検知温度が65℃に達するまでは高温
水サーミスタ401の検知温度が85℃になるように、
低温水サーミスタ402の検知温度が65℃に達した後
は低温水サーミスタ402の検知温度が65℃になるよ
うに行う。床往き湯温の低い間は、高温水サーミスタ4
01の検知温度に基づいてバーナ100が制御されるた
め、十分な熱量を与えることができ、加熱用熱交換器1
1内の温水温度が過昇温することがなく、バーナ100
が過熱防止のために消火されることがない。バーナ10
0の着火、消火の繰り返しがなく、騒音が発生しない。
低温水サーミスタ402の検知温度が65℃に達した後
は、低温水サーミスタ402の検知温度に基づいてバー
ナ100の燃焼量制御を行うため、床往き湯温が安定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱源を備えた熱
交換器とポンプとを接続して温水循環回路を形成し、温
水循環回路のポンプの吐出側と吸引側とをそれぞれ分岐
させて室内の床面に配置した床暖房パネルへの床温水回
路を形成した床暖房システムの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】温水配管を備えた床暖房パネルを床面に
配置し、床暖房パネルに温水を循環させる床暖房システ
ムでは、十分な放熱量を確保しつつ床面温度の安定性を
図るために、加熱源、例えばバーナを備えた熱交換器で
加熱された高温の温水をそのまま床暖房パネルに供給し
ないで、高温の温水と床暖房パネルから帰還した低温の
温水とを混合させた温水が床暖房パネルに供給される。
【0003】この場合、暖房能力の調整は、床暖房パネ
ルへ供給される温水温度をサーミスタで検知して、その
温度が一定温度に加熱されるように加熱源の加熱量を制
御し、他方、使用者によって操作されるコントローラの
設定暖房能力に応じて、温水循環回路中に配された遮断
弁の開放時間比率を自動調節して、床暖房パネルでの放
熱量を制御することによって行われる。
【0004】また、熱交換器から流出する温水温度をサ
ーミスタで検知して、加熱された温水が沸騰等を起こさ
ないように、所定の制限温度(例えば89℃)以上にな
ったときに加熱源の作動を停止し、温水温度が制限温度
より低い作動温度まで下がると再び加熱源を作動させる
ことにより加熱される高温の温水の過熱の防止を図って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成からなる従
来の床暖房システムにおいて、床暖房パネルによる床暖
房運転を開始した場合、運転初期には床暖房パネルを循
環する温水温度は低いため加熱源の加熱量は大きく、例
えば最大加熱量に制御される。しかし、加熱源によって
加熱される熱交換器から流出する温水はそのまま床暖房
パネルへは供給されず、床暖房パネルから帰還する温水
(運転初期には冷水)と混合されて温度が下がった低温
水が床暖房パネルへ供給される。このため、床暖房パネ
ルへ供給される温水温度は徐々に上昇するのみであっ
て、床暖房パネルへ供給される温水の温度を検知するサ
ーミスタの検知温度は、なかなか上昇しない。この結
果、加熱源の加熱量は最大加熱量が継続され、熱交換器
で加熱された高温の温水の温度は著しく上昇し、終いに
は、図4に示すように、過熱防止のための制限温度に達
してしまい、加熱源の作動が停止することになる。
【0006】加熱源の作動停止により熱交換器で加熱さ
れる温水の温度が下がり、その後、制限温度より低い作
動温度以下になると、加熱源は再び作動して熱交換器を
通過する温水を加熱するが、上記と同様に温水温度が再
び制限温度に達すると加熱源の作動が停止し、以下、床
往き温度が上記一定温度になるまで加熱源の作動と停止
とを繰り返す。この結果、加熱源の作動停止時に床暖房
パネルへ供給される温水の熱量が小さくなり、加熱源の
作動時に上昇した床暖房パネルの温度を維持できなくな
るため、床の温度の立ち上がりが遅くなるという問題が
ある。また、例えば、加熱源をガスバーナ等の燃焼機器
によって構成した場合、作動と停止とを繰り返す際に、
バーナの点火と消火とが繰り返し行われるため、各ガス
電磁弁などの作動音、バーナの着火音などが騒音として
発生するという問題がある。
【0007】本発明は、床の温度上昇を速やかに行い、
床温度の立ち上がりの向上を図るとともに、バーナ等を
加熱源とした場合などにおいては、運転開始初期の騒音
の発生を抑制することができる床暖房システムの制御装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、加熱手段を備えた熱交換器とポンプとを接続して温
水循環回路を形成するとともに、該温水循環回路の前記
ポンプの吐出側と吸引側とをそれぞれ分岐させて室内の
床面に配置した床暖房パネルへの床温水回路を形成した
床暖房システムであって、前記熱交換器によって加熱さ
れた温水温度を検知するための加熱温度センサを前記熱
交換器の流出側に設けるとともに、前記床温水回路の前
記床暖房パネルへの温水供給側に床往き湯温を検知する
床往き温度センサを設けて、前記加熱温度センサの検知
温度に基づいて前記温水循環回路内の温水の過熱を防止
するとともに、前記加熱手段の加熱量を前記床往き温度
センサの検知温度に基づいて制御する床暖房システムの
制御装置において、前記加熱手段の加熱開始後、前記床
往き温度センサの検知温度が第1の所定温度に達するま
では、前記加熱温度センサの検知温度が前記第1の所定
温度より高い第2の所定温度になるように前記加熱手段
の加熱量を制御し、前記床往き温度センサの検知温度が
前記第1の所定温度に達した後は、前記床往き温度セン
サの検知温度が前記第1の所定温度になるように前記加
熱手段の加熱量を制御することを技術的手段とする。
【0009】上記構成により、床暖房運転を開始してポ
ンプが作動すると、温水循環回路では、ポンプからは熱
交換器へ向かって水が吐出されるとともに床暖房パネル
へ向かっても水が吐出され、床暖房パネルを通過した水
は熱交換器を通過して加熱された温水と混合して、再び
ポンプから吐出される。熱交換器は加熱手段に加熱され
るため、温水循環回路内の水は熱交換器を通過する際に
加熱されて温度が上昇する。このとき、床暖房パネルへ
向かう床温水回路内の水は、温水循環回路の加熱された
温水と、床暖房パネルからの帰還水とが混合されたもの
であるため、床温水回路の温度は温水循環回路で加熱さ
れた温水の温度より低い。
【0010】一方、熱交換器に対して加熱を行う加熱手
段の加熱量は、床暖房パネルへ向かう床往き温度センサ
の検知温度が第1の所定温度に達するまでは、加熱温度
センサの検知温度が第1の所定温度より高い第2の所定
温度、例えば、過熱を防止することができる最高の制限
温度になるように制御される。このため、温水循環回路
内の温水には、安全に加熱を行うことが可能な制限温度
になるような加熱量が、加熱手段によって与えられる。
すなわち、加熱手段においては、温水循環回路内の温水
に対して与えうる最高の加熱量が継続して与えられる。
【0011】従って、床温水回路内の水は、可能な限り
高温にされる温水循環回路の温水と混合されることによ
って速やかに温度が上昇し、床往き温度センサの検知温
度が第1の所定温度に達するまでは、温水循環回路内の
温水温度が第2の所定温度になるように制御されて下が
ることがないため、床暖房パネルの温度は低下する期間
が生じることなく、確実に上昇する。この結果、加熱手
段の加熱能力が最大限に活かされ、床暖房パネルの温度
は、短時間で速やかに上昇する。床往き温度センサの検
知温度が第1の所定温度に達した後には、加熱手段の加
熱量は、この温度に維持されるように制御される。従っ
て、床温水回路の床暖房パネルへ供給される床往き湯温
は安定する。
【0012】請求項2は、請求項1において、前記熱交
換器の流出側と前記床温水回路の前記床暖房パネルから
の帰還側とをそれぞれ分岐させて、前記熱交換器によっ
て加熱された温水を循環させて室内で放熱するための室
内放熱器を備えた室内温水回路を並列に設けるととも
に、前記床温水回路に温水の循環量を調整するための制
御弁を設け、使用者によって操作される暖房能力設定手
段の設定暖房能力に基づいて前記制御弁を制御して前記
床暖房パネルの放熱量を制御する床放熱量制御手段を備
えたことを技術的手段とする。この構成により、請求項
2では、床暖房パネルでの放熱量は供給される温水の温
度とその流量とから決まるため、床往き温度センサの検
知温度が第1の所定温度に達した後に、床往き温度セン
サの検知温度が第1の所定温度になるように加熱手段の
加熱量を制御するときには、暖房能力設定手段によって
設定された設定暖房能力に応じて床温水回路に流れる温
水流量を調整することによって、設定暖房能力に応じた
熱量を放出することができる。このとき、床温水回路の
床暖房パネルへ供給される第1の所定温度に制御される
ため、床往き湯温は安定する。
【0013】請求項3では、請求項2において、前記制
御弁として、温水の循環を停止させる遮断弁を設け、前
記床放熱量制御手段は、前記床暖房パネルの放熱量の制
御を、所定時間における前記遮断弁の開放時間比率を変
更して行うことを技術的手段とする。これにより、床暖
房パネルの放熱量を、所定時間における遮断弁の開放時
間のみで制御することができるため、床温水回路の制御
弁の制御が簡略化できる。
【0014】請求項4では、請求項3において、前記開
放時間比率を、複数の段階にあらかじめ設定しておくこ
とを技術的手段とする。請求項5は、請求項4におい
て、前記暖房能力設定手段は、前記遮断弁の前記開放時
間比率の前記複数の段階を特定することにより前記設定
暖房能力を段階的に設定することを技術的手段とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明を、以下に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わる温水暖房
式エアコンシステムの実施例を示す。図1において、1
は加熱源及び冷却源を有し屋外に設置される室外機、2
は室内上方の壁部に配置される室内機であり、温水配管
及び冷却用配管によって室外機1と接続されており、3
は放熱用温水配管を有し室内の床面に配置される床暖房
パネルであり、温水配管によって室外機1と接続されて
いる。この室外機1、室内機2、床暖房パネル3及び温
水配管、冷却配管により暖房用の温水回路10および冷
凍サイクル20がそれぞれ形成されている。
【0016】室外機1には、温水回路10の構成とし
て、加熱用熱交換器11、一定回転で駆動される循環ポ
ンプ12、床暖熱動弁13、ニードルをステッピングモ
ータで駆動して流量を制御する流量可変弁14、プレッ
シャータンク15、流量センサ18が設けられ、加熱源
としてのガスバーナ100が備えられている。冷凍サイ
クル20の構成としては、インバータ制御されるモータ
により駆動されて冷媒であるフロンガスを圧縮する圧縮
機21、凝縮器22、ストレーナ23、キャピラリチュ
ーブ24が設けられ、凝縮器22には放熱ファン26が
備えられている。なお、床暖熱動弁13は、本発明の制
御弁として設けられた遮断弁で、熱により開閉制御する
ものであり、開閉に時間が掛かるが、温水の循環を停止
させる際、大きな作動力により確実に温水循環回路を閉
鎖することができる。
【0017】室内機2には、温水回路10の構成として
暖房用熱交換器16が設けられ、冷凍サイクル20の構
成として冷房用熱交換器25が設けられ、各熱交換器1
6,25に対して、室内空気を循環させる対流ファン2
00が備えられていて、室内空気を冷房用熱交換器25
→暖房用熱交換器16の順で通過させて、再び室内へ送
り出す。
【0018】室外機1、室内機2及び床暖房パネル3に
おいて、温水回路10は、循環ポンプ12の吐出側に加
熱用熱交換器11の流入側が接続され、加熱用熱交換器
11の流出側には、流量可変弁14,流量センサ18を
介して室内機2の暖房用熱交換器16の流入側が接続さ
れている。加熱用熱交換器11の流入側と循環ポンプ1
2の吐出側との間で温水配管は分岐して、分岐した温水
配管は床暖熱動弁13を介して床暖房パネル3の流入側
と接続されている。暖房用熱交換器16の流出側の温水
配管と床暖房パネル3の流出側の温水配管は合流し、プ
レッシャータンク15を介して循環ポンプ12の吸引側
に接続されている。
【0019】なお、温水配管は加熱用熱交換器11の流
出側で分岐して、室内機2と床暖房パネル3をバイパス
して小流量の高温の温水を加熱用熱交換器11から循環
ポンプ12へ直接帰還させるバイパス管17となってお
り、バイパス管17の流出側は、循環ポンプ12の吸引
側に接続されて、プレッシャータンク15の流出側と合
流している。
【0020】以上の構成を有する温水回路10では、循
環ポンプ12の作動によって、主に、循環ポンプ12→
加熱用熱交換器11→流量可変弁14→流量センサ18
→暖房用熱交換器16→プレッシャータンク15→循環
ポンプ12の循環回路で、バーナ100によって高温に
加熱された加熱用熱交換器11内の高温水を循環させる
高温水循環回路を形成するとともに、循環ポンプ12→
床暖熱動弁13→床暖房パネル3→プレッシャータンク
15→循環ポンプ12の循環回路で、循環ポンプ12に
帰還した低温水を循環させる低温水循環回路を形成す
る。また、バーナ100によって加熱された加熱用熱交
換器11内の高温水は、循環ポンプ12→加熱用熱交換
器11→バイパス管17→循環ポンプ12の循環回路で
も循環して、床暖房パネル3へ循環する低温水循環回路
の温水を加熱する。
【0021】他方、冷凍サイクル20では、フロン冷媒
は、冷媒圧縮機21→凝縮器22→ストレーナ23→キ
ャピラリチューブ24→冷房用熱交換器25→冷媒圧縮
機21を循環し、循環中に、冷媒は凝縮器22で気相→
液相の状態変化をして熱の放出を行い、冷房用熱交換器
25で液相(霧状)→気相の状態変化をして熱の吸収を
行って室内空気を冷却する。
【0022】制御装置400は、使用者によって操作さ
れるリモコン4に応じて各種の運転をマイコンによって
制御するもので、主部は室外機1に備えられているが、
室内機2には、リモコン4の赤外線操作信号を受信する
ための受信部と、室内機2に備えられた各種センサによ
る検知を行う検知部と、対流ファン200を駆動するた
めの駆動部と、これらの室内機2の各部と室外機1の主
部との間で制御信号を通信する通信部とが備えられてい
る。また、主部においては、ガスを燃料とするバーナ1
00の燃焼制御等の暖房運転を含む主動作用のマイコン
とは別に、冷房運転および除湿運転における冷凍サイク
ル20の圧縮機21の作動を制御するための冷房用マイ
コンが別途に設けられている。
【0023】なお、制御装置400は、各種の制御を行
うために、加熱用熱交換器11の流出側に高温水サーミ
スタ(Th1)401、循環ポンプ12の吐出側と床暖
熱動弁13との間に低温水サーミスタ(Th2)40
2、室内機2の暖房用熱交換器16の流出側に室内温水
サーミスタ403、冷却用熱交換器25に室内凍結サー
ミスタ404、室内機2内に室温サーミスタ405及び
湿度センサ406を備えている。
【0024】以上の構成からなる温水暖房式エアコンシ
ステムは、制御装置400によって、室内機2のみによ
る単独暖房運転、床暖房パネル3のみによる床単独運
転、床暖房パネル3と室内機2によるデュエット暖房運
転、室内機2のみによるドライ運転、床暖房パネル3と
室内機2によるデュエットドライ運転、室内機2による
冷房運転がそれぞれ制御される。ここでは、室内機2の
みによる単独暖房運転、床暖房パネル3のみによる床単
独運転、床暖房パネル3と室内機2によるデュエット暖
房運転について以下に説明する。
【0025】〔単独暖房運転〕単独暖房運転は、室内機
2のみによって室内を暖房するものである。単独暖房運
転では、リモコン4の暖房運転のオン操作に応じて流量
可変弁14を全開にして循環ポンプ12の駆動を開始す
るとともにバーナ100の燃焼を開始し、リモコン4に
よって設定される目標室内温度Tsと室温サーミスタ4
05によって検知される室内温度Trとから目標湯温を
58℃〜85℃の間で決定し、高温水サーミスタ401
によって検知される湯温が目標湯温になるようにバーナ
100の燃焼量を制御する。また、室内機2の対流ファ
ン200は、バーナ100の燃焼量に比例して、8段階
に制御される。なお、このとき、低温水循環回路の床暖
熱動弁13は閉じられる。
【0026】〔床単独運転〕床単独運転は、床暖房パネ
ル3のみによって暖房運転を行うものである。床単独運
転では、低温水サーミスタ(Th2)402によって検
知される床往き湯温Tfが一定温度、例えば65℃にな
るように、バーナ100の燃焼量を制御し、床暖熱動弁
13の開放時間と遮断時間との割合を20分周期で制御
することによって暖房能力を制御する。なお、一定温度
に制御される床往き湯温Tfは、ディップスイッチによ
って、上記の65℃以外の50℃、55℃、60℃への
切替えが可能である。
【0027】しかし、床暖房パネル3内の温水温度が低
い場合や、床暖房パネル3への温水循環量が少ない場合
あるいは停止される場合には、低温水サーミスタ402
(Th2)によって検知される湯温に基づいてバーナ1
00の燃焼量を単純に制御すると、高温水循環回路の加
熱用熱交換器11内の温水温度が過昇温してしまい、沸
騰する恐れが生じる。このため、燃焼制御では、高温水
サーミスタ(Th1)401の検知温度が89℃以上に
なった場合あるいは低温水サーミスタ(Th2)402
の検知温度が77℃以上になった場合には、バーナ10
0の燃焼を停止する過熱防止制御を行う。
【0028】さらに、運転開始の初期には、床暖房パネ
ル3へ温水を循環させる低温水循環回路内の温度上昇が
緩やかであるため、運転開始から低温水サーミスタ(T
h2)402の検知温度が定められた床往き湯温Tf、
例えば65℃に達するまでは、高温水サーミスタ(Th
1)401の検知温度が85℃になるようにバーナ10
0の燃焼量を制御し、低温水サーミスタ(Th2)40
2の検知温度が定められた床往き湯温Tf(例えば65
℃)に達した後には、低温水サーミスタ(Th2)40
2の検知温度がその定められた床往き温度Tfになるよ
うにバーナ100の燃焼量を制御する。これにより、温
水回路10における高温水循環回路内の温水の過昇温を
防止しつつ、低温水循環回路の温水温度の上昇を速やか
に行うことができる。
【0029】以下、床単独運転における燃焼制御につい
て、図2に基づいて説明する。リモコン4により床暖房
運転の開始が指示されると、所定のシーケンスでバーナ
100の燃焼を開始し(ステップ100)、バーナ10
0の着火が検知されると、高温水サーミスタ(Th1)
401の検知温度が85℃になるように、燃焼量が制御
される(ステップ101)。この燃焼量制御中には、高
温水サーミスタ(Th1)の検知温度が89℃を越えな
いように過熱防止制御を行い、万一、高温水サーミスタ
(Th1)の検知温度が89℃を越えた場合には(ステ
ップ102においてYES)、バーナ100を消火し
(ステップ103)、高温水サーミスタ(Th1)の検
知温度が73℃以下に低下するまで待機し(ステップ1
04においてNO)、バーナ100の消火の結果、高温
水サーミスタ(Th1)401の検知温度が73℃以下
に低下すると(ステップ104においてYES)、ステ
ップ100へ移行して、再びステップ100以降を繰り
返す。
【0030】高温水サーミスタ(Th1)401の検知
温度が85℃になるように燃焼量制御中に、高温水サー
ミスタ(Th1)401の検知温度が89℃を越えない
場合には(ステップ102においてNO)、低温水サー
ミスタ(Th2)402の検知温度が65℃に達したか
否かを判別し、低温水サーミスタ(Th2)402の検
知温度が65℃に達しなければ(ステップ105におい
てNO)、ステップ101以降を繰り返す。
【0031】ステップ105において、低温水サーミス
タ(Th2)402の検知温度が65℃に達した場合に
は(YES)、バーナ100の燃焼量制御を変更し、低
温水サーミスタ(Th2)402に検知される床往き湯
温が温度が65℃になるように燃焼量制御を行う(ステ
ップ106)。
【0032】バーナ100の燃焼量制御を低温水サーミ
スタ(Th2)402の検知温度に基づいて行っている
間にも、高温水循環回路内の温水の過昇温を防止するた
めに、高温水サーミスタ(Th1)401の検知温度が
89℃を越えるか否かまたは低温水サーミスタ(Th
2)402の検知温度が77℃を越えるか否か判別し、
どちらかの検知温度が各条件温度を越えた場合には(ス
テップ107においてYES)、バーナ100を消火し
(ステップ108)、条件温度を越えたサーミスタの検
知温度が、高温水サーミスタ(Th1)401の場合に
は検知温度が80℃以下に低下するまで、低温水サーミ
スタ(Th2)402の場合には検知温度が53℃以下
に低下するまで待機し(ステップ109においてN
O)、バーナ100の消火の結果、高温水サーミスタ
(Th1)401の検知温度が80℃以下に、あるいは
低温水サーミスタ(Th2)402の検知温度が53℃
以下に低下すると(ステップ109においてYES)、
ステップ100へ移行して、再びステップ100以降を
繰り返す。
【0033】一方、床暖房パネル3における暖房能力制
御において、20分周期における床暖熱動弁13の開放
時間(括弧内は遮断時間)は、表1に示すように、リモ
コン4によって設定される基本速数が、最大床暖房レベ
ルである速数7では20分間(0分間)、最小床暖房レ
ベルである速数1では3分間(17分間)、その間の床
暖房レベルである各速数6〜2では、16〜6分間(4
〜14分間)の各開放時間(遮断時間)がそれぞれ設定
されるものである。
【0034】
【表1】
【0035】なお、床暖房運転開始時の室内温度Trが
20℃未満の場合には、立ち上がり補正として、リモコ
ン4に設定された床暖房レベルとしての基本速数に関わ
らず、基本速数を速数7にして運転を開始し、運転開始
後、20分毎に、リモコン4によって設定された床暖房
レベルの設定速数になるまで1速ずつ基本速数を下げ
る。これによって立ち上がりの改善を図る。なお、床単
独運転の場合には、流量可変弁14は閉じられる。
【0036】以上の各制御を行うことにより、本発明で
は、図3に示すように、床往き湯温が低い間には、過熱
用熱交換器11で加熱される温度が、85℃の高温にな
るようにバーナ100の燃焼量が制御されるため、高温
水循環回路に対して十分大きな熱量を与えることができ
る。これにより、低温水循環回路に対しても、大きな熱
量が供給される。従って、床暖房パネル3に対して、十
分に大きな熱量を供給でき、床暖房パネル3の温度上昇
の立ち上がりを向上させることができる。
【0037】このとき、高温水サーミスタ401の検知
温度に基づいてバーナ100の燃焼量が制御されるた
め、加熱用熱交換器11内の温水が過熱することがなく
なり、過熱に伴ってバーナ100の燃焼停止が行われる
ことがないため、床暖房パネル3に対して供給される温
水の温度が一時的に低下するなどの不具合が生じない。
この結果、一旦上昇した床暖房パネル3の温度が、バー
ナ100の消火時に生じる低温水、または水によって下
がることがなくなり、確実に床暖房パネル3の温度を上
昇させることができる。また、低温水サーミスタ402
の検知温度が65℃に達した後には、バーナ100の燃
焼量制御は、低温水サーミスタ402の検知温度が65
℃になるように制御されるため、安定した湯温の温水を
床暖房パネル3へ供給できる。
【0038】〔デュエット暖房運転〕デュエット暖房運
転は、室内機2と床暖房パネル3とにより室内の暖房を
行うものである。デュエット暖房運転では、床暖房パネ
ル3については、上記の床単独運転の場合と同様に、運
転開始時に室温サーミスタ405に検知される室内温度
Trが20℃未満の場合には、立ち上がり補正の制御を
行い、バーナ100の着火後の燃焼量制御としては、加
熱用熱交換器11の流出側に設けられた高温水サーミス
タ401によって高温水温度を検知して、その温度が8
0℃になるようにバーナ100の燃焼量をフィードバッ
ク制御する。
【0039】室内機2への温水制御としては、リモコン
4の設定温度Tsと、室内機2に備えられた室温サーミ
スタ405に検知される室内温度Trに基づいて室内に
放出する必要熱量Qを算出して、この必要熱量Qが室内
機2の暖房用熱交換器16で放熱されるような温水流量
Lが得られるように、流量可変弁14を制御する。な
お、例えば、暖房用熱交換器16への流量を減らすため
に、流量可変弁14の開度を小さくした場合、バイパス
管17へ流れる流量は増えるため、床暖房パネル3への
流量(暖房用熱交換器16を流れる流量にバイパス管1
7を流れる流量を加えたもの)は、変化しない。すなわ
ち、流量可変弁14の開度が変化しても、床暖房パネル
3への流量は変化しない。
【0040】尚、このように床暖房パネル3への流量は
変化しないが、床暖房パネル3に供給される温水の温度
が変化するため、デュエット暖房運転における床暖房ホ
ットダッシュ動作では、高温水サーミスタ401によっ
て検知される温度が床単独運転時とは異なる80℃にな
るように燃焼制御を行う。
【0041】暖房用熱交換器16での放熱量は、暖房用
熱交換器16へ流入する流入温水温度Tinと暖房用熱交
換器16から流出する流出温水温度Tout との温度差
と、暖房用熱交換器16を流れる温水流量Lとから Q=L×(Tin−Tout ) … 式1 求められるため、温水流量Lは、 L=Q/(Tin−Tout ) … 式2 で決まる。従って、上記の必要熱量Qが算出された場
合、流入温水温度Tinと流出温水温度Tout とを検知す
れば、上式2により温水流量Lが算出でき、この算出さ
れた温水流量Lになるように流量可変弁14を制御すれ
ばよい。
【0042】以上の制御動作により、室内機2の暖房用
熱交換器16における放熱量を正確に制御でき、床暖房
パネル3による暖房を同時に行う場合であっても、より
精度の高い暖房運転を行うことができる。
【0043】なお、上記の各運転において、バーナ10
0の燃焼制御としては、各運転のオン操作に応じて、燃
焼ファン101でプレパージを行った後に、所定のシー
ケンスで電磁弁102、103および比例弁104を制
御してバーナ100へ燃料を供給して点火電極105で
火花放電を発生させて燃焼を開始する点火制御を行い、
フレームロッド106による着火検知後は、燃焼ファン
101および比例弁104を制御してバーナ100の燃
焼量を制御する。また、運転終了後には、バーナ100
の燃焼停止後、2分を経過してから循環ポンプ12の作
動を停止することにより余熱を利用して滑らかに暖房運
転を停止させることができる。
【0044】上記の実施例では、遮断弁として床暖熱動
弁を示し、ON、OFFのデューティ比を変えることに
より開放比率を制御するようにしたが、比例弁を用い
て、通電電流を変えることにより開放比率を制御するよ
うにしてもよい。上記実施例では、冷凍冷凍サイクル2
0を備えて冷房運転を行うものを示したが、冷房を行わ
ないものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す温水エアコンシステムの
概略構成図である。
【図2】本発明の実施例における床単独運転における燃
焼量制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施例における床単独運転における燃
焼量制御による各サーミスタの検知温度の変化を示す特
性図である。
【図4】従来の床暖房システムにおける燃焼量制御によ
る各サーミスタの検知温度の変化を示す特性図である。
【符号の説明】
10 温水回路(温水循環回路 床温水回路 室内温水
回路) 11 加熱用熱交換器(熱交換器) 12 循環ポンプ(ポンプ) 13 床暖熱動弁(制御弁) 16 暖房用熱交換器(室内放熱器) 100 バーナ(加熱手段) 3 床暖房パネル 4 リモコン(暖房能力設定手段) 400 制御装置(床暖房システムの制御装置、床放熱
燃焼量制御手段) 401 高温水サーミスタ(加熱温度センサ) 402 低温水サーミスタ(床往き温度センサ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を備えた熱交換器とポンプとを
    接続して温水循環回路を形成するとともに、該温水循環
    回路の前記ポンプの吐出側と吸引側とをそれぞれ分岐さ
    せて室内の床面に配置した床暖房パネルへの床温水回路
    を形成した床暖房システムであって、 前記熱交換器によって加熱された温水温度を検知するた
    めの加熱温度センサを前記熱交換器の流出側に設けると
    ともに、前記床温水回路の前記床暖房パネルへの温水供
    給側に床往き湯温を検知する床往き温度センサを設け
    て、前記加熱温度センサの検知温度に基づいて前記温水
    循環回路内の温水の過熱を防止するとともに、前記加熱
    手段の加熱量を前記床往き温度センサの検知温度に基づ
    いて制御する床暖房システムの制御装置において、 前記加熱手段の加熱開始後、前記床往き温度センサの検
    知温度が第1の所定温度に達するまでは、前記加熱温度
    センサの検知温度が前記第1の所定温度より高い第2の
    所定温度になるように前記加熱手段の加熱量を制御し、
    前記床往き温度センサの検知温度が前記第1の所定温度
    に達した後は、前記床往き温度センサの検知温度が前記
    第1の所定温度になるように前記加熱手段の加熱量を制
    御することを特徴とする床暖房システムの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記熱交換器の流出
    側と前記床温水回路の前記床暖房パネルからの帰還側と
    をそれぞれ分岐させて、前記熱交換器によって加熱され
    た温水を循環させて室内で放熱するための室内放熱器を
    備えた室内温水回路を並列に設けるとともに、前記床温
    水回路に温水の循環量を調整するための制御弁を設け、
    使用者によって操作される暖房能力設定手段の設定暖房
    能力に基づいて前記制御弁を制御して前記床暖房パネル
    の放熱量を制御する床放熱量制御手段を備えたことを特
    徴とする床暖房システムの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御弁は、温水の循環を停止させる
    遮断弁であり、前記床放熱量制御手段は、前記床暖房パ
    ネルの放熱量の制御を、所定時間における前記遮断弁の
    開放時間比率を変更して行うことを特徴とする請求項2
    記載の床暖房システムの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記開放時間比率は、複数の段階にあら
    かじめ設定されたことを特徴とする請求項3記載の床暖
    房システムの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記暖房能力設定手段は、前記遮断弁の
    前記開放時間比率の前記複数の段階を特定することによ
    り前記設定暖房能力を段階的に設定することを特徴とす
    る請求項4記載の床暖房システムの制御装置。
JP10283096A 1996-04-24 1996-04-24 床暖房システムの制御装置 Pending JPH09287749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10283096A JPH09287749A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 床暖房システムの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10283096A JPH09287749A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 床暖房システムの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09287749A true JPH09287749A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14337935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10283096A Pending JPH09287749A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 床暖房システムの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09287749A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000035224A (ja) * 1998-07-16 2000-02-02 Osaka Gas Co Ltd 空気調和機及びそれを用いた温水回路
JP2013217626A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Gastar Corp 熱源装置
JP2014109411A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Rinnai Corp ヒートポンプ暖房システム
CN112879984A (zh) * 2021-01-27 2021-06-01 诸暨市富瑞普科技有限公司 一种新型混水器及其控制系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000035224A (ja) * 1998-07-16 2000-02-02 Osaka Gas Co Ltd 空気調和機及びそれを用いた温水回路
JP2013217626A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Gastar Corp 熱源装置
JP2014109411A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Rinnai Corp ヒートポンプ暖房システム
CN112879984A (zh) * 2021-01-27 2021-06-01 诸暨市富瑞普科技有限公司 一种新型混水器及其控制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101514896B1 (ko) 히트펌프 난방시스템
JPH09287749A (ja) 床暖房システムの制御装置
JPH09273762A (ja) 床暖房システムの制御装置
JP3425287B2 (ja) 複合温水暖房システムの制御装置
JP2919316B2 (ja) 床暖房システムの制御装置
JP3425282B2 (ja) 複合温水暖房システムの制御装置
JP3636261B2 (ja) 温水床暖房システムの制御装置
JP2919317B2 (ja) 温水暖房システムの制御装置
JP2004028456A (ja) 温水暖房システム
JP3154947B2 (ja) 温水床暖房システムの制御装置
JPH09170799A (ja) エアコンシステムの制御装置
JP3740234B2 (ja) 温水暖房システムの制御装置
JP3128519B2 (ja) 複合温水暖房システムの温度制御装置
JP2992485B2 (ja) 給湯装置
JP2002295899A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JPH10205784A (ja) 温水式床暖房システム
JPH09273761A (ja) 熱供給システム
JP3128518B2 (ja) 複合温水暖房システムの温度制御装置
JP3703596B2 (ja) 複合温水暖房システムの温度制御装置
JPH07310945A (ja) 冷媒加熱式冷暖房装置
JPH09170764A (ja) 温水暖房システムの制御装置
KR950004501B1 (ko) 온수식 난방장치
JPH0560333A (ja) 温水暖房機の制御装置
JPH09113001A (ja) エアコンシステムの制御装置
JP2567503B2 (ja) 流体加熱装置