JP2919317B2 - 温水暖房システムの制御装置 - Google Patents

温水暖房システムの制御装置

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JP2919317B2 JP26749395A JP26749395A JP2919317B2 JP 2919317 B2 JP2919317 B2 JP 2919317B2 JP 26749395 A JP26749395 A JP 26749395A JP 26749395 A JP26749395 A JP 26749395A JP 2919317 B2 JP2919317 B2 JP 2919317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内機に温水を循
環させて室内の暖房を行う温水暖房システムの制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】バーナ等により加熱された温水を室内機
に循環させる温水暖房システムでは、設定温度と室内温
度との温度差に基づいて室内機で放熱すべき必要熱量が
算出され、必要熱量に応じて温水を加熱するバーナ等の
燃焼量が制御されて、室内機で必要熱量が放熱されるも
のがある。
【0003】また、室内機のみでなく室内の床面に設置
した床暖房パネルにも温水を循環させるために、温水循
環回路を並列に設けた複合温水暖房システムがある。こ
うした温水暖房システムでは、床暖房パネルによる暖房
能力を調節するために、床暖房パネルへの温水循環回路
に設けた床暖制御弁の開放率を設定された暖房能力に応
じて可変することによって循環する温水水量を調節し、
それによって室内温度を調節している。このため、バー
ナによって加熱される温水の温度が一定温度になるよう
に、バーナの加熱量を調節している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、室内機
と床暖房パネルとにそれぞれ温水を循環させる温水暖房
システムでは、室内機単独で運転を行う場合には、安定
した温度管理ができるが、室内機と床暖房パネルとの両
方で暖房を行う場合には、バーナの加熱量は単に温水温
度を一定温度に維持するように制御されるため、床暖房
パネルを循環する温水量の変化に伴って室内機による放
熱量が変化し、室内機の放熱量を正確に管理することが
できず、室内温度を安定させることができにくいという
問題がある。また、室内機のみに温水を循環させるタイ
プのものでも、暖房能力を調整するために、バーナによ
って加熱される温水の温度が一定温度になるように制御
するとともに循環する温水の流量を調整するものでは、
流量センサで流量を検出しなければ室内機の放熱量を正
確に管理することができないという問題がある。
【0005】本発明は、温水を室内機に循環させる温水
暖房システムにおいて、室内機への温水循環回路内に流
量センサを設けることなく、必要熱量を確実に室内機で
放出させることができる温水暖房システムの制御装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、室内に設置し
た室内暖房機に加熱源によって加熱された一定温度の温
水をポンプによって循環させる温水循環回路を形成した
温水暖房システムであって、前記温水循環回路中に温水
の流量を調節するための流量可変弁を備え、室温設定手
段に設定された設定温度と室温センサに検知された室内
温度との温度差に応じて前記流量可変弁の開度を制御す
る温水暖房システムの制御装置において、前記室内暖房
機から流出する流出温水温度を検知する流出温水温度検
知手段と、前記設定温度と前記室内温度との温度差に基
づいて前記室内暖房機によって放出すべき必要熱量を算
出する必要熱量算出手段と、該必要熱量算出手段により
算出された前記必要熱量と流出温水温度検知手段により
検知された前記室内暖房機の流出温水温度とから前記流
量可変弁によって調整すべき流量を算出する流量算出手
段と、前記室内暖房機の前記流出温水温度と前記室内暖
房機を通過する温水流量との室内温度毎の複数の相対関
係特性をあらかじめ記憶した流量対流出温度特性記憶手
段と、前記室内温度と前記流量算出手段の流量とから流
量対流出温度特性記憶手段の前記相対関係特性に基づい
て前記流出温水温度を求める流出温度決定手段と、該流
出温度決定手段の決定した流出温水温度に基づいて前記
流量可変弁を制御する流量可変弁制御手段とを具備する
ことを技術的手段とする。
【0007】
【発明の効果】本発明では、設定温度と室内温度とに応
じて室内機で放熱する必要熱量が算出され、算出された
必要熱量と検知された室内暖房機の流出温水温度とから
流量可変弁によって調整すべき流量が算出される。ま
た、そのときの室内温度における室内暖房機の流出温水
温度と室内暖房機を通過する温水流量との相対関係特性
に基づいて、算出された流量に応じた流出温水温度が求
められ、この流出温水温度になるように、流量可変弁が
制御されて、温水流量が調節される。
【0008】室内暖房機で放熱される熱量は、温水が室
内暖房機で低下した温度と流量とから決まるため、上記
の制御によって、必要熱量に応じた熱量が、室内暖房機
で放熱される。従って、室内温度に応じた適切な熱量が
確実に室内暖房機で放熱され、精度のよい暖房を行うこ
とができる。また、温水循環回路が、床暖房パネルに対
する循環回路を形成している場合であっても、加熱源に
よって加熱された温水温度が一定であれば、上記の制御
によって確実に室内暖房機における放熱量を管理できる
ため、精度のよい暖房を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明を、以下に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わる温水暖房
式エアコンシステムの実施例を示す。図1において、1
は加熱源及び冷却源を有し屋外に設置される室外機、2
は室内上方の壁部に配置される室内機であり、温水配管
及び冷却用配管によって室外機1と接続されており、3
は放熱用温水配管を有し室内の床面に配置される床暖房
パネルであり、温水配管によって室外機1と接続されて
いる。この室外機1、室内機2、床暖房パネル3及び温
水配管、冷却配管により暖房用の温水回路10および冷
凍サイクル20がそれぞれ形成されている。
【0010】室外機1には、温水回路10の構成とし
て、加熱用熱交換器11、一定回転で駆動される循環ポ
ンプ12、床暖熱動弁13、ニードルをステッピングモ
ータで駆動して流量を制御する流量可変弁14、プレッ
シャータンク15が設けられ、加熱源としてのガスバー
ナ100が備えられている。冷凍サイクル20の構成と
しては、インバータ制御されるモータにより駆動されて
冷媒であるフロンガスを圧縮する圧縮機21、凝縮器2
2、ストレーナ23、キャピラリチューブ24が設けら
れ、凝縮器22には放熱ファン26が備えられている。
【0011】室内機2には、温水回路10の構成として
暖房用熱交換器16が設けられ、冷凍サイクル20の構
成として冷房用熱交換器25が設けられ、各熱交換器1
6,25に対して、室内空気を循環させる対流ファン2
00が備えられていて、室内空気を冷房用熱交換器25
→暖房用熱交換器16の順で通過させて、再び室内へ送
り出す。
【0012】室外機1、室内機2及び床暖房パネル3に
おいて、温水回路10は、循環ポンプ12の吐出側に加
熱用熱交換器11の流入側が接続され、加熱用熱交換器
11の流出側には、流量可変弁14を介して室内機2の
暖房用熱交換器16の流入側が接続されている。加熱用
熱交換器11の流入側と循環ポンプ12の吐出側との間
で温水配管は分岐して、分岐した温水配管は床暖熱動弁
13を介して床暖房パネル3の流入側と接続されてい
る。暖房用熱交換器16の流出側の温水配管と床暖房パ
ネル3の流出側の温水配管は合流し、プレッシャータン
ク15を介して循環ポンプ12の吸引側に接続されてい
る。
【0013】なお、温水配管は加熱用熱交換器11の流
出側で分岐して、室内機2と床暖房パネル3をバイパス
して小流量の温水を加熱用熱交換器11から循環ポンプ
12へ直接帰還させるバイパス管17となっており、バ
イパス管17の流出側は、循環ポンプ12の吸引側に接
続されて、プレッシャータンク15の流出側と合流して
いる。
【0014】以上の構成を有する温水回路10では、循
環ポンプ12の作動によって、主に、循環ポンプ12→
加熱用熱交換器11→流量可変弁14→暖房用熱交換器
16→プレッシャータンク15→循環ポンプ12の循環
回路で、バーナ100によって高温に加熱された加熱用
熱交換器11内の高温水を循環させる高温水循環回路を
形成するとともに、循環ポンプ12→床暖熱動弁13→
床暖房パネル3→プレッシャータンク15→循環ポンプ
12の循環回路で、循環ポンプ12に帰還した低温水を
循環させる低温水循環回路を形成する。
【0015】なお、バーナ100によって加熱された加
熱用熱交換器11内の高温水は、循環ポンプ12→加熱
用熱交換器11→バイパス管17→循環ポンプ12の循
環回路でも循環して、床暖房パネル3へ循環する低温水
循環回路の温水を加熱する。
【0016】他方、冷凍サイクル20では、フロン冷媒
は、冷媒圧縮機21→凝縮器22→ストレーナ23→キ
ャピラリチューブ24→冷房用熱交換器25→冷媒圧縮
機21を循環し、循環中に、冷媒は凝縮器22で気相→
液相の状態変化をして熱の放出を行い、冷房用熱交換器
25で液相(霧状)→気相の状態変化をして熱の吸収を
行って室内空気を冷却する。
【0017】制御装置400は、使用者によって操作さ
れるリモコン4に応じて各種の運転をマイコンによって
制御するもので、主部は室外機1に備えられているが、
室内機2には、リモコン4の赤外線操作信号を受信する
ための受信部と、室内機2に備えられた各種センサによ
る検知を行う検知部と、対流ファン200を駆動するた
めの駆動部と、これらの室内機2の各部と室外機1の主
部との間で制御信号を通信する通信部とが備えられてい
る。
【0018】また、主部においては、ガスを燃料とする
バーナ100の燃焼制御等の暖房運転を含む主動作用の
マイコンとは別に、冷房運転および除湿運転における冷
凍サイクル20の圧縮機21の作動を制御するための冷
房用マイコンが別途に設けられている。
【0019】なお、制御装置400は、各種の制御を行
うために、加熱用熱交換器11の流出側に高温水サーミ
スタ401、循環ポンプ12の吐出側と床暖熱動弁13
との間に低温水サーミスタ402、室内機2の暖房用熱
交換器16の流出側に室内温水サーミスタ403、冷却
用熱交換器25に室内凍結サーミスタ404、室内機2
内に室温サーミスタ405及び湿度センサ406を備え
ている。
【0020】以上の構成からなる温水暖房式エアコンシ
ステムは、制御装置400によって、室内機2のみによ
る単独暖房運転、床暖房パネル3のみによる床単独運
転、床暖房パネル3と室内機2によるデュエット暖房運
転、室内機2のみによるドライ運転、床暖房パネル3と
室内機2によるデュエットドライ運転、室内機2による
冷房運転がそれぞれ制御される。ここでは、室内機2の
みによる単独暖房運転、床暖房パネル3のみによる床単
独運転、床暖房パネル3と室内機2によるデュエット暖
房運転について以下に説明する。
【0021】〔単独暖房運転〕単独暖房運転は、室内機
2のみによって室内を暖房するものである。単独暖房運
転では、リモコン4の暖房運転のオン操作に応じて循環
ポンプ12の駆動を開始しバーナ100の燃焼を開始す
るとともに、流量可変弁14を全開にして、リモコン4
によって設定される目標室内温度Tsと室温サーミスタ
405によって検知される室内温度Trとから目標湯温
を58℃〜85℃の間で決定し、高温水サーミスタ40
1によって検知される湯温が目標湯温になるようにバー
ナ100の燃焼量を制御する。また、室内機2の対流フ
ァン200は、バーナ100の燃焼量に比例して、8段
階に制御される。なお、このとき、低温水循環回路の床
暖熱動弁13は閉じられる。
【0022】〔床単独運転〕床単独運転は、床暖房パネ
ル3のみによって暖房運転を行うものである。床単独運
転では、リモコン4の床暖房運転のオン操作に応じて床
暖房ホットダッシュ動作を行う。以下、図2を参考にし
て説明する。床暖房ホットダッシュ動作では、始めに室
内機2の対流ファン200を一定時間(数十秒間)微風
で駆動し(ステップ101)、これにより、室内空気を
対流させる。その後、室内機2に備えられた室温サーミ
スタ405により室内温度Trを検知する(ステップ1
02)。
【0023】この検知により床温を推定して、その温度
に基づいて床暖熱動弁13を連続して開放する床暖房ホ
ットダッシュ時間tp(20分〜3時間)を算出する
(ステップ103)。この床暖房ホットダッシュ時間t
pは、検知された室内温度Trが高い場合には短く、低
いほど長くなるように算出する。
【0024】床暖房ホットダッシュ動作では、循環ポン
プ12の駆動を開始するとともにバーナ100の燃焼を
開始する。床暖房ホットダッシュ時間tpの間、床暖熱
動弁13を開放し、高温水サーミスタ401によって検
知される温度が80℃になるように燃焼ファン101及
び比例弁104を制御する(ステップ104)。これに
より、バーナ100によって80℃に加熱された温水
が、運転開始直後から床暖房ホットダッシュ時間tpの
間連続して床暖房パネル3を通過して放熱するため、暖
房開始初期に十分な床暖房能力が確保でき、室内温度の
立ち上がりが向上する。
【0025】床暖房ホットダッシュ時間tpが経過した
後は(ステップ105においてYES)、リモコン4に
よって7段階のうちから設定される床暖房レベルに応じ
て、床暖熱動弁13の開放時間と遮断時間との割合が決
定されて、決定された割合で床暖熱動弁13が開閉制御
される(ステップ106)。このとき、バーナ100の
燃焼量は、低温水サーミスタ402によって検知される
温度が60℃になるように制御される。
【0026】この床暖熱動弁13の開放時間と遮断時間
との割合は、20分間の周期において開放される時間
が、最大床暖房レベルでは20分間、最小床暖房レベル
では3分間、その間の床暖房レベルでは、3分間から2
0分間の間の時間がそれぞれ設定されるものである。な
お、床暖熱動弁13は、熱により開閉制御するものであ
り、開閉に時間が掛かるが、温水の循環を停止させる
際、大きな作動力により確実に温水循環開を閉鎖するこ
とができる。なお、床暖房運転の場合には、流量可変弁
14は閉じられる。
【0027】〔デュエット暖房運転〕デュエット暖房運
転は、室内機2と床暖房パネル3とにより室内の暖房を
行うものである。デュエット暖房運転では、床暖房パネ
ル3については、上記の床単独運転の場合と同様に床暖
房ホットダッシュ動作の制御を行い、バーナ100の着
火後の燃焼量制御として、加熱用熱交換器11の流出側
に設けられた高温水サーミスタ401によって高温水温
度を検知して、その温度が80℃になるようにバーナ1
00の燃焼量をフィードバック制御する。
【0028】室内機2への温水制御としては、リモコン
4の設定温度Tsと、室内機2に備えられた室温サーミ
スタ405に検知される室内温度Trに基づいて室内に
放出する必要熱量Qを算出して、この必要熱量Qが室内
機2の暖房用熱交換器16で放熱されるような温水流量
Lが得られるように、流量可変弁14を制御する。
【0029】暖房用熱交換器16での放熱量は、暖房用
熱交換器16へ流入する流入温水温度Tinと暖房用熱交
換器16から流出する流出温水温度Tout との温度差
と、暖房用熱交換器16を流れる温水流量Lとから Q=L×(Tin−Tout ) … 式1 求められるため、温水流量Lは、 L=Q/(Tin−Tout ) … 式2 で決まる。従って、上記の必要熱量Qが算出された場
合、流入温水温度Tinと流出温水温度Tout とを検知す
れば、上式2により温水流量Lが算出でき、この算出さ
れた温水流量Lになるように流量可変弁14を制御すれ
ばよい。
【0030】しかしながら、本実施例では、室内機2の
暖房用熱交換器16を循環する水量を検出する水量セン
サが備えられていないため、上式2によって算出される
水量に基づいて流量可変弁14を制御できない。このた
め、実際には、以下のとおり流量可変弁14を制御す
る。
【0031】暖房用熱交換器16への流入温水温度Tin
が一定の場合、例えば、室内温度Tr1 が同じであれ
ば、流出温水温度Tout 1 は、温水流量Lに応じて変化
する関数F1 として、 Tout 1 =F1(L) … 式3 で表される。同様に、異なる室内温度Trn について
は、 Tout n =Fn (L) … 式4 として表すことができる。
【0032】従って、暖房用熱交換器16への流入温水
温度Tinが一定の場合、ある室内温度Trにおける温水
流量Lは、流出温水温度Tout n の逆関数として表され
る。すなわち、室内温度Trと流出温水温度Tout とが
検知されれば、温水流量Lを求めることができる。
【0033】本実施例では、暖房用熱交換器16への流
入温水温度Tinが80℃の一定温度に制御されるため、
各室内温度Trについて、流出温水温度Tout と温水流
量Lとの関係をマイコン内の記憶手段にあらかじめデー
タとして記憶しておき、室内温度Trを検出し、検出さ
れた室内温度Trのときの流出温水温度Tout が、上記
の式2の温水流量Lに対応する温度になるように流量可
変弁14を制御する。なお、暖房用熱交換器16への流
入温水温度Tinは、高温水サーミスタ401により検知
され、流出温水温度Tout は、室内機2の室内温水サー
ミスタ403により検知される。
【0034】記憶するデータとして、検知される室内温
度Trに関する温水流量Lと流出温水温度Tout との関
係の一例を、図3に示す。図から明らかなとおり、室内
温度Trが特定されるとき、温水流量Lに対応した流出
温水温度Tout が決まるため、温水流量Lに対応した流
出温水温度Tout が検知されるように流量可変弁14を
調節すればよいことが分かる。
【0035】以上の制御動作により、流量センサを備え
ていなくても、暖房用熱交換器16への流量を制御で
き、室内機2の暖房用熱交換器16における放熱量を正
確に制御でき、床暖房パネル3による暖房を同時に行
い、暖房用熱交換器16への流量が安定しない場合であ
っても、より精度の高い暖房運転を行うことができる。
【0036】なお、上記の各運転において、バーナ10
0の燃焼制御としては、各運転のオン操作に応じて、燃
焼ファン101でプレパージを行った後に、所定のシー
ケンスで電磁弁102、103および比例弁104を制
御してバーナ100へ燃料を供給して点火電極105で
火花放電を発生させて燃焼を開始する点火制御を行い、
フレームロッド106による着火検知後は、燃焼ファン
101および比例弁104を制御してバーナ100の燃
焼量を制御する。また、運転終了後には、バーナ100
の燃焼停止後、2分を経過してから循環ポンプ12の作
動を停止することにより、余熱を利用して滑らかに暖房
運転を停止させることができる。
【0037】圧縮機21を駆動するインバータ制御とし
ては、冷房運転および各ドライ運転において、圧縮機2
1の回転数が制御される。上記実施例では、遮断弁とし
て床暖熱動弁を示し、ON、OFFのデューティ比を帰
ることにより開放比率を制御するようにしたが、比例弁
を用いて、通電電流を変えることにより開放比率を制御
するようにしてもよい。また、上記実施例では、暖房単
独運転時、バーナの燃焼量を制御することにより暖房能
力を調整するものを示したが、温水の温度を一定とし、
循環流量を制御することにより暖房能力を調整するよう
にしてもよい。尚、このものにおいては、床暖房を備え
ない場合でも、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す温水エアコンシステムの
概略構成図である。
【図2】本発明の実施例における床単独運転における制
御動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施例におけるデュエット暖房運転の
制御特性を説明するための各室内温度における温水流量
と暖房用熱交換器の流出温水温度との関係を示す特性図
である。
【符号の説明】
2 室内機(室内暖房機) 4 リモコン(室温設定手段) 10 温水回路(温水循環回路) 12 循環ポンプ 14 流量可変弁 100 バーナ(加熱源) 400 制御装置(温水暖房システムの制御装置、必要
熱量算出手段、流量算出手段、流量対流出温度特性記憶
手段、流出温度決定手段、流量可変弁制御手段) 403 室内温水サーミスタ(流出温水温度検知手段) 405 室温サーミスタ(室温センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−27351(JP,A) 特開 平2−219940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に設置した室内暖房機に加熱源によ
    って加熱された一定温度の温水をポンプによって循環さ
    せる温水循環回路を形成した温水暖房システムであっ
    て、前記温水循環回路中に温水の流量を調節するための
    流量可変弁を備え、室温設定手段に設定された設定温度
    と室温センサに検知された室内温度との温度差に応じて
    前記流量可変弁の開度を制御する温水暖房システムの制
    御装置において、 前記室内暖房機から流出する流出温水温度を検知する流
    出温水温度検知手段と、 前記設定温度と前記室内温度との温度差に基づいて前記
    室内暖房機によって放出すべき必要熱量を算出する必要
    熱量算出手段と、 該必要熱量算出手段により算出された前記必要熱量と流
    出温水温度検知手段により検知された前記室内暖房機の
    流出温水温度とから前記流量可変弁によって調整すべき
    流量を算出する流量算出手段と、 前記室内暖房機の前記流出温水温度と前記室内暖房機を
    通過する温水流量との室内温度毎の複数の相対関係特性
    をあらかじめ記憶した流量対流出温度特性記憶手段と、 前記室内温度と前記流量算出手段の流量とから流量対流
    出温度特性記憶手段の前記相対関係特性に基づいて前記
    流出温水温度を求める流出温度決定手段と、 該流出温度決定手段の決定した流出温水温度に基づいて
    前記流量可変弁を制御する流量可変弁制御手段とを具備
    することを特徴とする温水暖房システムの制御装置。
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