JP2003097813A - 床暖房システム - Google Patents

床暖房システム

Info

Publication number
JP2003097813A
JP2003097813A JP2001290624A JP2001290624A JP2003097813A JP 2003097813 A JP2003097813 A JP 2003097813A JP 2001290624 A JP2001290624 A JP 2001290624A JP 2001290624 A JP2001290624 A JP 2001290624A JP 2003097813 A JP2003097813 A JP 2003097813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor heating
correction
temperature
floor
heating system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001290624A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
Takashi Tsuchino
隆志 土野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2001290624A priority Critical patent/JP2003097813A/ja
Publication of JP2003097813A publication Critical patent/JP2003097813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間運転しても快適性を自動的に維持する
ことができる床暖房システムを提供する。 【解決手段】 設定床温度に近づける床暖房運転が可能
な床暖房システムである。床暖房運転が所定時間継続し
たときに、設定床温度を補正設定値だけ低くした補正運
転を行う。床暖房運転の継続時間が長い場合には短い場
合よりも補正設定値を大きく設定する。温水が循環する
床暖房機器2を有し、設定床温度及び補正設定値を、床
暖房機器2の温水の温度に基づいて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床暖房システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、床暖房を行って、足元から暖めて
快適空間を形成する暖房方法が採用されている。そし
て、このための床暖房システムは、例えば、ヒータユニ
ットを使用する電気式のものと、温水が循環する床暖房
機器を使用した温水式のもの等がある。どちらの場合
も、床面からの伝導熱と輻射熱でじわじわと室内を暖め
ることができる。また、これらのシステムを運転する場
合は、床面の温度を設定温度に近づけることができ、そ
の設定温度をユーザーが所望の温度に設定することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
床暖房を長時間運転し続けると、天井面や壁面もしだい
に暖まり、例え床面温度をほぼ一定に保っていたとして
も、この天井面や壁面からの輻射によって体感上、室内
がしだいに暖かく感じるようになる。そのため、充分な
使用快適性が得られない不都合が生じることもあった。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、長時間運転し
ても快適性を自動的に維持することができる床暖房シス
テムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の床暖房
システムは、設定床温度に近づける床暖房運転が可能な
床暖房システムであって、上記床暖房運転が所定時間継
続したときに、上記設定床温度を補正設定値だけ低くし
た補正運転を行うことを特徴としている。
【0006】上記請求項1の床暖房システムでは、床暖
房運転が所定時間継続したときに、設定床温度を補正設
定値だけ低くした補正運転を行うものであるので、天井
面や壁面が暖まって、この天井面等からの輻射による暖
まりを感じる状態になろうとしても、自動的に床面の温
度が低下することによって、室内の温度上昇を感じさせ
ない。
【0007】請求項2の床暖房システムは、床暖房運転
の継続時間が長い場合には短い場合よりも上記補正設定
値を大きく設定することを特徴としている。
【0008】上記請求項2の床暖房システムでは、継続
時間が長いほど天井面及び壁面の温度が上昇するので、
継続時間が長いほど床温度を大きく下げることによっ
て、室内温度の上昇を防止することができる。
【0009】請求項3の床暖房システムは、室温が高い
場合には低い場合よりも上記補正設定値を大きく設定す
ることを特徴としている。
【0010】上記請求項3の床暖房システムでは、室温
が高い場合には低い場合よりも上記補正設定値を大きく
設定することによって、上昇している室内の温度を低下
させて、室内の快適性を維持することができる。
【0011】請求項4の床暖房システムは、上記補正運
転での補正設定値に最大値を設定することを特徴として
いる。
【0012】上記請求項4の床暖房システムでは、補正
運転での補正設定値に最大値を設定しているので、設定
床温度よりも低下させすぎる補正運転を行うことがなく
なって、床暖房としての機能を充分発揮することができ
【0013】請求項5の床暖房システムは、上記補正運
転を許容する補正運転可能状態と、上記通常運転のみを
許容する補正運転規制状態との切換を行う切換手段46
を備えたことを特徴としている。
【0014】上記請求項5の床暖房システムでは、切換
手段46にて補正運転可能状態に切換れば、補正運転が
可能となって、床暖房運転が所定時間継続したとしても
快適性を維持することができる。また、切換手段46に
て補正運転規制状態に切換れば、通常運転のみが可能で
あるので、ユーザーが補正運転を必要としないときに、
この補正運転規制状態とすることによって、通常運転の
みの運転を行わせることができる。
【0015】請求項6の床暖房システムは、補正運転に
おける補正設定値は、リモコン45の操作による変更が
可能であることを特徴としている。
【0016】上記請求項6の床暖房システムでは、補正
運転における補正設定値を、リモコン45を操作するこ
とによって変更することができるので、ユーザーの好み
等によって、補正設定値を簡単に変更することができ
る。
【0017】請求項7の床暖房システムは、温水が循環
する床暖房機器2を有し、上記設定床温度及び補正設定
値を、この床暖房機器2の温水の温度に基づいて設定す
ることを特徴としている。
【0018】上記請求項7の床暖房システムでは、上記
設定床温度及び補正設定値を、この床暖房機器2の温水
の温度を基準に設定するものであるので、設定床温度及
び補正設定値の設定を、容易かつ確実に行うことができ
る。
【0019】請求項8の床暖房システムは、設定室内温
度に近づける空気調和運転が可能な空気調和ユニット1
を備え、上記床暖房運転が所定時間継続したときに、上
記設定室内温度を補正設定値だけ低くした補正運転を行
うことを特徴としている。
【0020】上記請求項8の床暖房システムでは、上記
床暖房運転が所定時間継続したときに、設定室内温度を
補正設定値だけ低くした補正運転を行うので、ユーザー
が温度調整を行うことなく、自動的に設定室内温度が低
下して、室内の快適性を維持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、この発明の床暖房システム
の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細
に説明する。図1は床暖房システムの簡略回路図であ
る。この床暖房システムは、空気調和ユニット1と、床
暖房機器2を有する床暖房ユニット3とを備える。
【0022】空気調和ユニット1は、圧縮機4と、室外
熱交換器5と、減圧機構6と、室内熱交換器7と、四路
切換弁8とを備える。すなわち、四路切換弁8の一方の
1次ポートが圧縮機4の吐出配管9に接続され、四路切
換弁8の他方の1次ポートが圧縮機4の吸込配管10に
接続されている。また、吐出配管9には、開閉弁11が
介設され、吸込配管10には、アキュームレータ12が
介設されている。四路切換弁8の一方の2次ポートが室
内熱交換器7に第1ガス管13にて接続され、四路切換
弁8の他方の2次ポートが室外熱交換器5に第2ガス管
14にて接続されている。さらに、減圧機構6を構成す
る電動膨張弁と、室内熱交換器7とが第1液管15にて
接続され、この減圧機構6と、室外熱交換器5とが第2
液管16にて接続されている。また、室外熱交換器5及
び室内熱交換器7は、それぞれファン17、18が付設
されている。
【0023】そして、圧縮機4、室外熱交換器5と、減
圧機構6と、室内熱交換器7と、四路切換弁8等にて冷
媒が循環する冷媒系統回路が構成され、さらにこの冷媒
系統回路に、水熱交換器20を有する冷媒循環路21が
接続される。すなわち、水熱交換器20と、吐出配管9
とが第3ガス管22にて接続され、水熱交換器20と、
第2液管16とが第3液管23にて接続されている。こ
の場合、第3ガス管22は、開閉弁11より圧縮機4側
で吐出配管9に接続されている。また、この第3液管2
3には、減圧機構24を構成する電動膨張弁が介設され
ている。
【0024】また、床暖房ユニット3は、その床暖房機
器2が循環パイプ19を有する床暖房パネルからなる。
この循環パイプ19は、その入口24が往き配管25に
接続され、その出口26が戻り配管27に接続されてい
る。そして、この往き配管25と戻り配管27とが、上
記水熱交換器20の一部を構成する熱交換路28を介し
て接続され、この熱交換路28で、凝縮冷媒と熱交換さ
れ、床暖房ユニット3を循環する温水は加熱される。ま
た、往き配管25には、ポンプP及び図示省略の膨張タ
ンク等が介設されている。
【0025】次に、上記のように構成された空気調和ユ
ニットによる空調運転について説明する。まず、冷房運
転するには、開閉弁11を開状態とすると共に、四路切
換弁8を図1の状態に切換え、さらに、減圧機構6によ
る減圧制御が可能な状態とする。この状態で、圧縮機4
を駆動すると、冷媒が、室外熱交換器5、減圧機構6、
室内熱交換器7へと流れ、室外熱交換器5が凝縮器とし
て機能し、室内熱交換器7が蒸発器として機能して、冷
房運転を行うことができる。この場合、減圧機構24を
閉としておき、冷媒を水熱交換器20へ流通させない状
態とし、しかも、床暖房ユニット3のポンプPの駆動を
停止しておく。このため、床暖房は行われない。
【0026】また、暖房運転を行う場合は、開閉弁11
を開状態とすると共に、四路切換弁8を図1の状態から
各1次ポートを他の2次ポートに切換え、さらに、各減
圧機構6、24による減圧制御が可能な状態とする。こ
の状態で、圧縮機4を駆動すると、冷媒が、室内熱交換
器7、減圧機構6、室外熱交換器5へと流れ、室内熱交
換器7が凝縮器として機能し、室外熱交換器5が蒸発器
として機能して、暖房運転を行うことができる。この場
合も、減圧機構24を小開度等としておき、床暖房を行
わないようにする。
【0027】次に、床暖房ユニット3による床暖房運転
を説明する。この場合、減圧機構6を小開度、減圧機構
24を制御開度として、床暖房ユニット3のポンプPを
駆動させる。すなわち、この状態で圧縮機4を駆動する
と、冷媒が水熱交換器20、減圧機構24、室外熱交換
器5へと流れ、水熱交換器20が凝縮器として機能し、
室外熱交換器5が蒸発器として機能する。そして、ポン
プPを駆動することによって、膨張タンクの温水(水)
が往き配管25を介して床暖房パネルの循環パイプ19
に流れ込み、この循環パイプ19を循環し、この循環パ
イプ19から戻り配管27を介して熱交換路28に流
れ、この熱交換路28で、上記水熱交換器20と熱交換
され、この熱交換路28を流れる温水は加熱され、再び
膨張タンクに戻る。これによって、床暖房機器2の循環
パイプ19が温められ、床面が暖房され、予め設定され
る設定床温度に近づく床暖房運転が行われる。この場
合、床面温度は、循環パイプ19を循環する温水の温度
によって決定し、この温度を制御(変更)することによ
って、設定床温度を変更することができる。この変更に
は、このシステムの運転操作を行うためのリモコン45
(図2参照)に設けられた操作ボタン(スイッチ)を操
作することによって行うことができる。
【0028】ところで、床暖房運転が長時間継続する
と、天井面や壁面もしだいに暖まり、室内温度が実際に
上昇したり、室内温度が実際に上昇しなくても、体感的
に暖かくなったと感じたりする。そこで、この発明で
は、設定床温度を補正設定値だけ低くした補正運転を行
うものであり、そのため、このシステムの制御部は、図
2に示すように構成される。
【0029】すなわち、制御部は、温度センサを有する
検出手段41と、運転時間を計測するカウンタ42と、
補正設定値を決定する補正設定値決定手段43と、設定
床温度を設定補正値だけ低下させて、床暖房ユニット3
による床暖房運転を行わせる制御手段44等を備える。
なお、補正設定値決定手段43や制御手段44等はマイ
クロコンピュータにて構成することができる。
【0030】この場合、決定手段43にて設定される補
正設定値は、運転時間時間の継続長さや検出手段41に
て検出される室内温度等に基づいて決定されるものであ
って、運転が所定時間継続した場合に、この補正設定値
だけ設定床温度を低下させた補正運転を行うことにな
る。そして、補正設定値は、例えば、上記温水を基準と
して設定されるものであり、上記循環パイプ19を循環
する温水の温度(水温設定値t)を設定することによ
り、上記設定床温度を決定することができ、この水温設
定値tを補正する補正値aを設定することにより補正設
定値を決定することができる。なお、水温設定値tと設
定床温度とは、同一の場合も相違する場合もあり、水温
設定値tの補正値aと補正設定値とも、同一の場合も相
違する場合もある。そこで、例えば、図4に示すよう
に、水温設定値tの補正値aとして、運転が3時間継続
した場合に0.5℃とし、その後1時間経過した場合に
1.0℃等とするものである。ところで、一定の設定床
温度で運転して室内を快適空間に維持しようとしても、
上記のように、室温が上昇するおそれがあり、図5に示
すように、室温の変化(上昇)によって補正値aを変化
させる必要がある。このため、この実施の形態では、上
記昇運転時間やこの室温等のパラメータを考慮して上記
水温設定値tの補正値a、延いては、設定床温度の補正
設定値を決定する。
【0031】このように、決定した補正値aに基づく運
転を行えば、水温設定値tと運転時間との関係は図3に
示すようなグラフ図となる。運転開始においては、いわ
ゆる立ち上げ制御を行って、設定値tを高くして、上記
カウンタ42の計測に基づいて運転開始から所定時間
(例えば1時間)後に、予めユーザーが設定した設定値
tでの運転(補正運転)が行われる。その後、例えば2
時間(運転開始から3時間)経過したときに、水温設定値
tを補正値a1(例えば、0.5℃)だけ低下させる。
この状態でさらに運転が所定時間(例えば、2時間)継
続されれば、水温設定値tを補正値a2(例えば、1.
0℃)だけ低下させる。そして、この状態でさらに運転
が継続すれば、さらに水温設定値tを低下させることに
なる。これらによって、床暖房運転が所定時間継続した
場合において、水温設定値tに基づいて決定される上記
設定床温度を、補正値aに基づいて決定される補正設定
値だけ低くする補正運転が行われることになる。
【0032】しかしながら、上記補正設定値には最大値
(上限値)が設定される。ここで、最大値(上限値)とは、
設定床温度やこの室内を使用するユーザーの人数等に基
づいて設定され、設定床温度をこの温度よりも低下させ
れば、床面の実際の温度が低くなり過ぎ、長時間運転す
ることによって、天井面や壁面の温度上昇による室内温
度の上昇(実際に上昇した場合も、実際に上昇していな
いが上昇していると感じる場合も含む)しても、足元が
涼しく感じる温度である。この最大値(上限値)は、具体
的には、上記温水を基準としたときに、図3に示される
上限値a0を設定することによって、決定できる。そし
て、この最大値(上限値)は各ユーザーの個人差等に基づ
いて、任意に設定することができる。また、補正設定値
は、設定床温度と同様上記リモコン45に設けられた操
作ボタン(スイッチ)を操作することによって変更する
ことができる。
【0033】このように、このシステムによれば、床暖
房運転が所定時間継続すれば、設定床温度を補正設定値
(室内温度や運転継続時間をパラメータとして設定した
温度)だけ低くする補正運転を行うことになる。このた
め、長時間の運転であっても、設定床温度を低下させ
て、天井面や壁面からの輻射による室内の温度上昇を防
止することができて、室内の快適性を維持することがで
きる。しかも、暖まり過ぎを防止することは、省エネ化
を図ってコストの低減を達成することができる。特に、
床暖房ユニット3にヒートポンプ方式を使用しているの
で、電気ヒータ方式やガス焚き方式のものに比べてコス
トを大幅に低減できる。つまり、運転中の設定水温を下
げることで、単に出力エネルギーを減じるだけでなく、
ヒートポンプサイクルとしてより効率のよい範囲での使
用が可能であるからである。また、リモコン45の操作
によって、補正運転における補正設定値の変更が可能で
あり、使い勝手がよいものとなっている。なお、快適性
といえる室内の快適ゾーンとは、例えば、室温が18〜
20℃であり、床面温度が25〜30℃であるが、勿論
これに限るものではない。また、上記設定床温度に近づ
けるとは、床面温度を25〜30℃の範囲に入るように
することである。
【0034】また、図4に示すように、床暖房運転の継
続時間が長い場合には短い場合よりも水温設定値tの補
正値a(延いては補正設定値)を大きく設定するのが好
ましく、さらに、図5に示すように、室温が高い場合に
は低い場合よりも上記水温設定値tの補正値a(延いて
は補正設定値)を大きく設定するのが好ましい。これら
は、運転が長時間継続すれば継続するほど、天井面及び
壁面の温度上昇があるからであり、このように設定する
ことによって、長時間運転であっても快適性を確実に維
持することができる。
【0035】ところで、このシステムによれば、長時間
運転が継続されれば、設定床温度を低下させる補正運転
を行うものであるが、図2に示すように、切換手段46
を設けて、上記補正運転を許容する補正運転可能状態
と、上記通常運転のみを許容する補正運転規制状態との
切換を行うようにしてもよい。すなわち、切換手段46
にて補正運転可能状態とすれば、上記のように、床暖房
運転が長時間継続したときに、設定床温度を低くした補
正運転が行われ、快適性を維持することができる。ま
た、切換手段46にて補正運転規制状態とすれば、通常
の床暖房運転を行うことになって、補正運転を行わない
状態となる。このため、この補正運転を必要としない場
合にこの補正運転規制状態とすることによって、この補
正運転を行わないようにすることができる。なお、切換
手段46は上記補正設定値決定手段43や制御手段44
等を構成するマイクロコンピュータにて構成することが
できる。また、切換手段46による切換は、上記リモコ
ン45の設けられた操作ボタン(スイッチ)を操作する
ことによって行えるものであっても、空気調和ユニット
1の室内機等に設けられるスイッチを操作することによ
って行えるものであてもよい。
【0036】また、上記床暖房システムは空気調和ユニ
ット1を備えるので、床暖房ユニット3による床暖房運
転中に、減圧機構6を制御して室内熱交換器7を凝縮器
として機能するようにすれば、この空気調和ユニット1
による暖房運転も行うことができる。しかも、この暖房
運転でも、予め設定される設定室内温度に近づける運転
を行うことが可能である。ここで、設定室内温度に近づ
ける運転とは、上記のように快適温度が18〜20℃で
あれば、この範囲に入るような運転である。
【0037】このようなときには、床暖房ユニット3の
設定床温度及び空気調和ユニット1の設定室内温度を一
定に設定すると共に、運転が所定時間継続した場合に、
床暖房ユニット3側において設定床温度を補正設定値だ
け低くする補正運転を行ったとしても、この運転が長時
間継続すれば、室内が暖まり過ぎることになる。このた
め、この床暖房運転が長時間継続したときには、空気調
和ユニット1による暖房運転の設定室内温度を、補正設
定値だけ低くした補正運転を行わせるのが好ましい。な
お、設定室内温度を低下させる補正設定値は、任意に設
定することができ、上記設定床温度の補正設定値と同
様、運転時間等の各種のパラメータを考慮して決定する
ことができる。
【0038】このように、床暖房ユニット3による床暖
房運転と空気調和ユニット1による暖房運転とを併用す
れば、図6に示すように、短時間に室内を快適空間に形
成することができ、しかも、長時間にわたってユーザー
が運転操作することなく、その快適性を維持することが
できる。さらに、暖め過ぎを防止することができるの
で、省エネ化を達成することができる。
【0039】以上にこの発明の床暖房システムの具体的
な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態
に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変
更して実施することができる。例えば、補正運転となる
所定時間としては、任意に設定することができ、この変
更もリモコン45の操作ボタン等を操作することによっ
て行うことができる。また、この所定時間、設定床温
度、補正設定値(設定床温度に対する温度)、設定室内
温度、補正設定値(設定室内温度に対する温度)等の変
更は、空気調和ユニット1側の室内機等に設けた操作ス
イッチ等にて行うようにしてもよい。さらに、補正値
(補正設定値)としては、時間経過とともに階段的に変
化するものに限らず、直線的に変化するものであっても
よい。そして、リモコン45としては、壁面等に設置
(固定)されるものあっても、壁面等に着脱自在に取り
付けられて持ち運び可能とされるものであってもよい。
また、床暖房システムとして空気調和ユニット1を有さ
ないものであってもよく、さらに、床暖房ユニット3と
して、ヒートポンプ式以外に、ガスボイラーを利用した
ガス焚き式や電気ヒータを利用した電気式であってもよ
い。
【0040】
【発明の効果】請求項1の床暖房システムによれば、長
時間の継続運転によって、天井面や壁面が暖まって、こ
の天井面等からの輻射による暖まりを感じる状態になろ
うとしても、床面の温度が低下することによって、室内
の温度上昇を感じない。すなわち、長時間の運転であっ
ても、ユーザーが温度調整することなく暖かくなり過ぎ
るのを自動的に防止して、室内の快適性を維持すること
ができる。しかも、暖まり過ぎを防止することができる
ので、省エネ化を図ってコストの低減を達成することが
できる。
【0041】請求項2の床暖房システムによれば、継続
時間が長いほど床温度を大きく下げることによって、室
内温度の上昇を防止することができる。このため、長時
間の運転であっても確実に快適性を維持することができ
る。
【0042】請求項3の床暖房システムによれば、上昇
している室内の温度を低下させて、室内の快適性を維持
するものであるので、快適性の信頼度が向上する。
【0043】請求項4の床暖房システムによれば、補正
運転での補正設定値に最大値を設定しているので、床面
温度が低下しすぎるのを防止することができる。このた
め、快適性が損なわれことがなく、安定して快適性を維
持することができる。
【0044】請求項5の床暖房システムによれば、補正
運転可能状態と補正運転規制状態との切換を行うことが
できるので、ユーザーが要望する運転動作を行わせるこ
とができ、床暖房システムとして使い勝手がよいものと
なる。すなわち、補正運転を望むならば補正運転可能状
態として、床暖房運転が所定時間継続したときに補正運
転を行わせて快適性を維持させることができ、また、補
正運転を望ないならば補正運転規制状態として、通常運
転のみの運転を行わせることができる。
【0045】請求項6の床暖房システムによれば、ユー
ザーの好み等によって、補正設定値を簡単に変更するこ
とができ、操作性に優れる。
【0046】請求項7の床暖房システムによれば、設定
床温度及び補正設定値の設定を、確実に行うことがで
き、運転の信頼性が向上する。しかも、温水の加熱にヒ
ートポンプ方式を採用すれば、大幅なコスト(ランニン
グコスト)の低減を達成することができる。
【0047】請求項8の床暖房システムによれば、長時
間の運転であっても、ユーザーが温度調整を行うことな
く自動的に設定室内温度が低下して、室内の快適性を維
持することができる。しかも、室内の暖まり過ぎを確実
に防止することことができ、省エネ化によるコストの低
減を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の床暖房システムの実施の形態を示す
簡略図である。
【図2】上記床暖房システムの制御部の簡略ブロック図
である。
【図3】上記床暖房システムの運転時間と水温設定値と
の関係を示すグラフ図である。
【図4】上記床暖房システムの運転時間と補正設定値と
の関係を示すグラフ図である。
【図5】上記床暖房システムの室温と補正設定値との関
係を示すグラフ図である。
【図6】上記床暖房システムの運転時間と室温との関係
を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 空気調和ユニット 2 床暖房機器 45 リモコン 46 切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L060 AA06 CC02 CC07 DD05 3L070 AA02 AA07 AA09 BB04 BB07 BB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定床温度に近づける床暖房運転が可能
    な床暖房システムであって、上記床暖房運転が所定時間
    継続したときに、上記設定床温度を補正設定値だけ低く
    した補正運転を行うことを特徴とする床暖房システム。
  2. 【請求項2】 床暖房運転の継続時間が長い場合には短
    い場合よりも上記補正設定値を大きく設定することを特
    徴とする請求項1の床暖房システム。
  3. 【請求項3】 室温が高い場合には低い場合よりも上記
    補正設定値を大きく設定することを特徴とする請求項1
    又は請求項2の床暖房システム。
  4. 【請求項4】 上記補正運転での補正設定値に最大値を
    設定することを特徴とする請求項1〜請求項3の床暖房
    システム。
  5. 【請求項5】 上記補正運転を許容する補正運転可能状
    態と、上記通常運転のみを許容する補正運転規制状態と
    の切換を行う切換手段(46)を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかの床暖房システム。
  6. 【請求項6】 補正運転における補正設定値は、リモコ
    ン(45)の操作による変更が可能であることを特徴と
    する請求項1〜請求項4のいずれかの床暖房システム。
  7. 【請求項7】 温水が循環する床暖房機器(2)を有
    し、上記設定床温度及び補正設定値を、この床暖房機器
    (2)の温水の温度に基づいて設定することを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれかの床暖房システム。
  8. 【請求項8】 設定室内温度に近づける空気調和運転が
    可能な空気調和ユニット(1)を備え、上記床暖房運転
    が所定時間継続したときに、上記設定室内温度を補正設
    定値だけ低くした補正運転を行うことを特徴とする請求
    項1〜請求項7のいずれかの床暖房システム。
JP2001290624A 2001-09-25 2001-09-25 床暖房システム Pending JP2003097813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001290624A JP2003097813A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 床暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001290624A JP2003097813A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 床暖房システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003097813A true JP2003097813A (ja) 2003-04-03

Family

ID=19112901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001290624A Pending JP2003097813A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 床暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003097813A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257092A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Osaka Gas Co Ltd 熱処理設備
JP2012047429A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Meiwa:Kk チラー
WO2013145838A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 ダイキン工業株式会社 床暖房装置および温調システム
JP2016205672A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 リンナイ株式会社 空調床暖房システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257092A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Osaka Gas Co Ltd 熱処理設備
JP2012047429A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Meiwa:Kk チラー
WO2013145838A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 ダイキン工業株式会社 床暖房装置および温調システム
JP2013210145A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Daikin Industries Ltd 床暖房装置および温調システム
JP2016205672A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 リンナイ株式会社 空調床暖房システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000046417A (ja) ヒートポンプ式温水床暖房装置
JP2003120945A (ja) 空気調和装置
JP3518350B2 (ja) ヒートポンプ式暖房装置
JP2003097813A (ja) 床暖房システム
JP3785866B2 (ja) 空気調和装置
JP3578078B2 (ja) ヒートポンプ式空調システム
JPS63113239A (ja) 空気調和機
JPH09273762A (ja) 床暖房システムの制御装置
JP2610271B2 (ja) 空気調和機
JP3979909B2 (ja) 貯湯式の給湯装置
JP3703594B2 (ja) 複合温水暖房システムの温度制御装置
JPH11166760A (ja) 暖房装置
JP3710078B2 (ja) 床暖房システム
JP2919316B2 (ja) 床暖房システムの制御装置
JP3545191B2 (ja) 床暖房装置及び暖房システム
JP4128111B2 (ja) 温水暖房装置およびその制御方法
JPH11173633A (ja) 暖房システム
JPH11287501A (ja) 空気調和システム
JP3703596B2 (ja) 複合温水暖房システムの温度制御装置
JPH09196440A (ja) 空気調和装置
JPH10220783A (ja) 温水床暖房システムの制御装置
JPH07286737A (ja) 空気調和機
JPH02259348A (ja) 空気調和装置
JPH09210378A (ja) 複合温水暖房システムの制御装置
JP4497616B2 (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041130