JP4236347B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の利用分野】
本発明は圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装置、利用側熱交換器を冷媒配管で環状に接続した冷凍サイクル及び温水供給源と放熱器とを温水配管で環状に接続した温水回路を備えると共に、被調和室に調和空気を供給する室内側ユニット内に少なくとも利用側熱交換器及び放熱器を備え、冷凍サイクルを用いた冷却運転及び温水回路を用いた加熱運転を可能にする空気調和機に関して、特に加熱運転を行っていないときの放熱器の凍結防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような空気調和機としては、特開平8−121803号公報に記載されたようなものがあった。この公報に記載されたものは、圧縮機から冷媒が供給される冷媒用熱交換器と循環ポンプで温水が供給される温水用熱交換器とを同一のユニット内に配置し、この温水用熱交換器に温度検知器を設け、冷房運転時に検知器の検知した温度が所定値以下のときに循環ポンプを運転させて温水用熱交換器の凍結を防止するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来の空気調和機では、循環ポンプを運転する必要があり、その分消費電力が増加する問題点があった。
【0004】
温水用熱交換器(放熱器)が凍結するのは、隣接して配置された蒸発器(利用側熱交換器)の蒸発温度の低下が主な原因であり、この低下は軽負荷に対する圧縮機の運転能力過多が考えられる点に着目し、本発明は圧縮機の運転能力の制御から凍結防止を行う制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、運転能力可変型の圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装置、利用側熱交換器を冷媒配管で環状に接続した冷凍サイクルと、温水供給源および放熱器を温水配管で環状に接続した温水回路を備えると共に、被調和室に調和空気を供給する室内側ユニット内に少なくとも前記利用側熱交換器及び放熱器を備え、冷凍サイクルを用いた冷却運転及び温水回路を用いた加熱運転を可能にする空気調和機において、前記利用側熱交換器の温度を検出する冷媒熱交換器センサおよび前記放熱器の温度を検出する温水熱交換器センサを備え、被調和室の負荷に応じて前記圧縮機の運転能力を第1の設定値と第2の設定値(>第1の設定値)との間で自動調節する運転能力制御部と、前記放熱器の温度が第1の所定温度以下、または利用側熱交換器の温度が第3の所定温度以下になった際に第2の設定値を前記放熱器の温度低下を防止する方向へ補正する第1の保護部とを備えることを特徴とするものである。
【0006】
また、第1の保護部が機能している際、さらに前記放熱器の温度低下、または利用側熱交換器の温度低下を判断した時に前記圧縮機の運転能力を低下させる補正を行う第2の保護部を備えることを特徴とするものである。
【0007】
また、前記放熱器の温度が前記第1の所定温度より低い第2所定温度以下、または利用側熱交換器の温度が第3の所定温度より低い第4の所定温度以下になった際に前記圧縮機の運転を停止する第3の保護部を備えることを特徴とするものである。
【0008】
また、圧縮機の運転開始から第1のマスク時間の間、第1の保護部乃至第3の保護部の動作をマスクする第4の保護部を備えるものである。
【0009】
また、第1のマスク時間に続く第2のマスク時間の間、第3の保護部の動作をマスクする第5の保護部を備えるものである。
【0010】
【発明の実施形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の温水回路及び冷凍サイクルを示す概略図である。この図において、5a、5bは被調和室に設けられた室内ユニットであり、8は屋外に設けられた室外ユニットであり、3は温水を供給するボイラー等からなる熱源側ユニットであり、信号に応答して温水暖房用に温水を循環させる機能を備える汎用のものを用いることができる。
【0011】
熱源側ユニット3からの出湯は温水管12と戻り管11とで温水の循環回路が構成され、温水管12と戻り管11との間には流量可変弁14aと温水熱交換器(放熱器)13aとが室内ユニット5aの中で直列に接続され、流量可変弁14bと温水熱交換器13bとが室内ユニット5bの中で直列に接続されている。
【0012】
これら流量可変弁14a、14bの開度を調節することによって温水熱交換器13a、13bに流れる温水の流量を調節することができる。すなわち暖房(加熱)能力を負荷に基づいて能力制御することができるものである。
【0013】
尚、温水熱交換器13a、13bで加熱された調和空気は送風機(図示せず)で実線矢印に示すように被調和室に供給されるものである。
【0014】
室外ユニット8には圧縮機17(第1の設定値とこの設定値より大きい第2の設定値との間で任意に運転能力を設定することができる運転能力可変型の圧縮機)、四方弁18、室外熱交換器19、電動膨張弁20、ストレーナー21、アキュムレーター23が搭載され、室内ユニット5aには室内熱交換器(利用側熱交換器)22が温水熱交換器13 aの風上になるように配置されている。
【0015】
これらの機器は圧縮機17から吐出される冷媒が循環する冷凍サイクルを構成するように冷媒配管で環状に接続されている。四方弁18を切り換えることにより室内熱交換器22を蒸発器(冷房運転時)として作用させ、または凝縮器(暖房運転時)として作用させるものである。
【0016】
従って、室内ユニット5aで冷房運転を行うときは流量可変弁14aを閉じ、圧縮機17を運転し四方弁18を図1の実線に示す状態にすることによって、室内熱交換器22で冷媒が蒸発して被調和室の冷房運転が可能になる。
【0017】
暖房運転時は流量可変弁14aを開いて温水熱交換器13aに温水を供給することによって暖房運転が行われる。このとき、圧縮機17を運転し、四方弁18を図1に示す点線の状態に切り換えれば、室内熱交換器22で冷媒が凝縮し暖房能力の増加が行えるものである。
【0018】
尚、冷媒熱交換器22を蒸発器として作用させ、同時に温水熱交換器13aに温水を供給することによって被調和室の除湿運転が可能になる。このとき流量可変弁14 aの開度を調節して温水の流量を調節すれば除湿時の被調和室の温度調節が行えるものである。
【0019】
図2は室内ユニット5aの制御回路を示すブロック図である。この図において、25はプラグであり、屋内配線に接続され商用の交流電力(例えば100V)の供給を受けるものである。この交流電力はスイッチ26を介して制御回路内に供給されると共に、パワーリレー27の常開接片27aと端子28を介して室外ユニット8へ電力が供給されるものである。常開接片27aは空気調和機の運転中に閉じて室外ユニットの運転を可能にするもである。
【0020】
29は送風用のDCファンであり、温水熱交換器13a、室内熱交換器22へ室内(被調和室)の空気を循環させるものである。このDCファン29は、モーター電源30から出力される直流の定電圧を駆動回路31で回転子の回転角度に応じてスイッチングして所定の固定子巻き線に通電させ回転子の連続回転を得るブラシレスモーターである。
【0021】
駆動回路31でのスイッチングをマイコン32(制御部)が制御し、またモーター電源30から出力される定電圧の電圧を変えることによってDCファン29の回転数を変えることができる。この電圧はマイコン32で制御するようにしても良い。
【0022】
33は制御回路電源であり、DCファン29以外の駆動素子(マイコン、リレー及び各種センサなど)へ電力を供給するものであり、モーター電源30にヒューズ34と共に直列に接続されている。
【0023】
35、36はそれぞれシリアル電源、シリアル回路であり、端子28の▲3▼端子、信号線(▲2▼端子を電源と共通線としている)を介して室外ユニット8のマイコンと信号の送受を可能にするものであって、シリアル電源35で生成された定電圧にシリアル回路36でマイコン32からの信号を重畳させて▲3▼端子から出力し、また受信した信号をマイコン32に出力するものである。送受信する信号方式としては汎用のPCM方式などが可能であるが、これに限るものではない。
【0024】
37は熱源側ユニット(給湯器)3と信号線7を介して信号の送受を行うインターフェース回路であり、マイコン32と熱源側ユニット3との間での信号の送受を可能にしている。
【0025】
40は記憶部であり、マイコンの初期定数を格納し、マイコン32のイニシャル時にこれらの定数が読み込まれるものである。
【0026】
42はスピーカーであり信号の受信音や警報音などを必要に応じて出力するものであり、マイコン32からの出力によって制御されている。
【0027】
44、45はフラップモータ、流量可変弁14 aの駆動用ステップモータであり、マイコン32からの信号で駆動回路43を介して制御される。フラップモータ(ステップモータ)44を駆動させることによって室内ユニット5から被調和室へ吐出される調和空気の角度を変えることができるものである。また、ステップモータ45を駆動させることによって流量可変弁14 aの開度が変わり温水の流量を変えることができるものである。
【0028】
46は表示部であり、マイコン32からの信号で点灯が制御されるLEDやリモートコントローラからのワイヤレス信号(赤外線信号)を受信する受信用ICを含む受信回路であり、リモートコントローラからの信号を復調後マイコン32に出力するものである。
【0029】
47は室温センサであり、室内ユニット5aの空気の吸い込み側に設けられ室内の空気の温度を検出するものであり、このセンサの出力はマイコン32がA/D変換した後取り込み温度制御に用いられる。
【0030】
尚、室温はセンサをリモートコントローラに設け、このセンサで検出した温度を表示部46の受信回路で受信して運転制御に用いるようにしてもよい。
【0031】
48は室内熱交換器22に取り付けられる冷媒熱交換器温度センサーであり、室内熱交換器22の温度を検出し、マイコン32はこの温度に基づいて、過負荷状態や温度異常に対する制御を行うものである。
【0032】
49は温水熱交換器温度センサーであり、温水熱交換器13 aの温度を検出し、マイコン32はこの温度に基づいて、過負荷状態や温度異常(凍結)に対する制御を行うものである。
【0033】
50はスイッチ基板であり、試運転/通常運転/停止等の運転時のモードを切り換えるスイッチであり、近くには異常発生時の原因を特定するための表示LEDが複数設けられている。
【0034】
このように構成された室内ユニット5aは、リモートコントローラの操作に基づく信号を受信して空調運転が行われると共に、最適な空調運転が行えるように圧縮機の運転能力を第1の設定値と第2の設定値との間で自動的に制御するものである。このような運転能力の制御はマイコン32内にプログラムで構成された運転能力制御部によって行われる。
【0035】
また流量可変弁14aの開度も暖房運転/除湿運転などの時に室内の負荷に応じて最適な空調運転が行えるように制御するものである。同時に熱源ユニット3を制御する信号(給湯の開始、出湯温度の変更など)をインターフェース回路37を介して送信するものである。
【0036】
図3は室外ユニットに搭載される制御回路の概略を示すブロック図であり、端子板61の端子番号を同じくして図2に示す端子板28に接続されるものである。
【0037】
この図において、62は電源回路であり、端子板61の1番端子、2番端子を介して得られる室内ユニットからの100Vの交流電力を倍電圧整流し平滑するものである。この電源回路62から出力される直流電力は、スイッチング素子を3相ブリッジ状に結線したインバータ回路63へ出力されて、3相交流(圧縮機17が誘導電動機を用いている場合)または、回転子の回転位置に対応する固定子巻線を通電できる波形(圧縮機17が直流ブラシレスモータを用いている場合)に変換された後圧縮機17へ供給される。
【0038】
64はマイコンであり、端子板61の3番端子及びシリアル回路65を介して室内ユニットのマイコン32から制御信号を受信し主に圧縮機17の回転数、四方切換弁18の切換やファンモータ66の運転などの制御を行うものである。
【0039】
従って室外ユニット8は室内ユニット5aから送られて来る運転能力を示す信号に対応する運転能力で第1の設定値と第2の設定値(>第1の設定値)との間で圧縮機17の運転を行うものであり、室外ユニット8において異常が起きたときは室内ユニット5aが自動的に保護動作を行うものである。
【0040】
以上のように構成され空気調和機の室内ユニット5aにおいて、冷房運転の際に、温水熱交換器13aの温度(温水熱交換器温度センサ49の検出する温度)が第1の所定温度、第2の所定温度に達したときに圧縮機17の運転能力を下げる補正を行うものであり、この補正を行うことによって冷媒熱交換器22の蒸発温度が上昇し温水熱交換器13aの凍結を防止できるものである。これらの制御はマイコン32が温水熱交換器13aの温度に基づいて行うものであり補正された運転能力が室外ユニット8へ送信されるものである。
【0041】
図4(a)は温水熱交換器13aの温度と保護動作(温水熱交換器13aの内部に停滞する水の凍結防止)との概要を示す説明図である。
【0042】
(a)において、温水熱交換器温度センサ49の検出温度が第1の所定温度(例えば圧縮機の運転能力が上昇途中にあるときは+10度、圧縮機の運転能力が安定または低下途中にあるときは+8度)以下か否かを判断し、圧縮機の運転能力が上昇途中にあるとき(上向きの矢印)にこの条件を満たすと圧縮機の運転能力の上昇を禁止する(第1の保護部の動作)。すなわち実質的に圧縮機の運転能力の範囲(第2の設定値)を現在の運転能力に変更したのと同等の作用効果が得られる。
【0043】
この状態でさらに温水熱交換器温度センサ49の検出する温度が低下し第1の所定温度−2度(+8度)以下に低下したことを判断すると圧縮機の運転能力を低下させる(第2の保護部の動作)。
【0044】
また、温水熱交換器温度センサ49の検出する温度が第2の所定温度以下を判断すると圧縮機の運転を停止(運転能力を0)にする(第3の保護部の動作)ものである。
【0045】
圧縮機の運転能力が低下途中にあるとき(下向きの矢印)では、運転能力の上昇を禁止する必要はないので、温水熱交換器温度センサ49の検出する温度が第1の所定温度−2以下か否かの判断を行いこの温度以下の際には圧縮機の運転能力の低下を行う。すなわち第1の保護部の機能が除かれ第2の保護部の機能が実行されるものである。温水熱交換器温度センサ49の検出する温度が第2の所定温度以下になると第3の保護部によって圧縮機の運転が停止されるものである。
【0046】
図4(b)は室内熱交換器22(冷媒熱交換器)の温度と保護動作(冷媒熱交換器の表面に停滞するドレン水の凍結防止)との概要を示す説明図である。この図において、図4(a)に示した第1の所定温度がT0に置き換わり、第1の所定温度−2がT1に置き換わり、第2の所定温度がT2に置き換わり検出温度が温水熱交換器温度(放熱器)から冷媒熱交換器温度(室内熱交換器)に置き換わっているものであり、図4(a)と同様な動作をする。
【0047】
尚、T0は+8度、T1は+6度、T2は+2度に設定されており、実際の圧縮機の運転能力の補正は、図4(a)、(b)のいずれかの条件で運転能力の上昇禁止、運転能力の低下、運転停止が行われた際に行われるものである。すなわち図4(a)、(b)の関係のいずれかの条件が成立した際に凍結防止の保護動作が行われるものである。
【0048】
図5は温水熱交換器の凍結防止の具体的な動作を示すフローチャートである。このフローチャートはマイコン32の動作の一部として組み込まれるものであり、図中「R」は凍結防止のサブルーチンが終了してメインルーチンに戻ることを示している。
【0049】
ステップS1で冷凍サイクルが冷房運転(図1に示す状態)になっているか否かの判断を行う。尚、ファンの送風量を周期的に変化させてドライ効果を得る運転も冷凍サイクル上は冷房運転である。
【0050】
次にステップS2で冷媒熱交換器の温度が10.0度より低いか否かの判断を行う。すなわち冷凍運転が停止している際や冷媒熱交換器の温度が高いときには温水熱交換器の温度低下も起きないので、これらの判断を行っている。
【0051】
次にステップS3で圧縮機の運転開始から6分経過したか否かの判断を行う。すなわち、圧縮機の運転開始から第1のマスク時間(6分間)は以下に説明する第1乃至第3の保護部の動作をマスクして、「R」へ進むものであり、第4の保護部に相当する。このマスクは温水熱交換器が凍結に至らない時間に設定され、温水熱交換器の容量に応じて任意に設定される。
【0052】
次にステップ、S4で圧縮機の運転開始から20分経過したか否かの判断を行う。すなわち、第1のマスク時間につづく第2のマスク時間(14分間)の判断を行うものである。
【0053】
従って、ステップS1、ステップS2、ステップS3の条件全てが満たされないときは「R」へ進み、凍結防止は行われない。ステップS4の条件を満たすときは、すなわち第1のマスク時間、第2のマスク時間が終了した際はステップS5へ進み温水熱交換器の温度が6.0度より低いか否かの判断を行い、この条件が満たされるときはステップS6へ進み圧縮機の運転能力を「0」に設定する。すなわち圧縮機の運転を停止させるものである。(第3の保護部)
ステップS5の条件を満たさないときは、ステップS7へ進み温水熱交換器の温度が10.0度より低いか否かの判断を行い、この条件を満たすときはステップS8へ進みさらに圧縮機の運転能力が上昇途中であるか否かの判断を行い、この条件が満たされ時はステップS9で圧縮機の運転能力の上昇を禁止する。これらステップS7乃至ステップS9が第1の保護部の動作に相当する。
【0054】
次いでステップS10で温水熱交換器の温度が8.0度以下か否かの判断を行い、この条件を満たすときはステップS11へ進み圧縮機の運転能力を低下させたのち「R」へ進むものである。
【0055】
尚、前記したステップS4の条件を満たさないとき、すなわち第2のマスク時間の間はステップS5を行わずステップS7から実行されるものである。この動作によって第2の所定時間の間は第1の保護部及び第2の保護部の動作が行われ、第3の保護部の動作が行われないことになる。(第5の保護部の動作に相当)以上のように構成された凍結保護部は第1、第2のマスク時間の後、温水熱交換器の温度に基づいて、圧縮機の運転能力増加を防止することによって温水熱交換器の温度低下を防止する補正が行われ、この補正を行っている際にさらに温水熱交換器の温度が低下する場合には圧縮機の運転能力を下げる補正を行い。また温水熱交換器の温度が第2の所定値以下になった際には圧縮機の運転を停止させて温水熱交換器の温度低下を防止し温水熱交換器の凍結を防止することができるものである。
【0056】
尚、図4(b)に示すように冷媒熱交換器の温度低下に基づいて圧縮機の運転能力に補正が生じた場合は、その補正に基づいて運転能力の補正が行われるものであり、図4(a)、(b)のいずれかによって圧縮機の運転能力は補正されるものである。
【0057】
【発明の効果】
以上のように構成された空気調和機では、温水が供給される温水熱交換器(放熱器)の温度が凍結に至るような際に、運転能力可変型の圧縮機の運転能力を補正して温水熱交換器の凍結を防止することができるものである。
【0058】
また、圧縮機の運転能力の補正を複数段間に分けて行うことにより、圧縮機の運転能力を必要以上に下げることなく、また空調能力を必要以上に下げることなく温水熱交換器の凍結防止が行えるものである。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】 本発明の冷凍サイクル及び温水回路を示す説明図である。
【0061】
【図2】 図1に示した室内ユニットの制御を示すブロック図である。
【0062】
【図3】 図1に示した室外ユニットの制御を示すブロック図である。
【0063】
【図4】 凍結防止動作を示す説明図である。
【0064】
【図5】 凍結防止の動作を示すフローチャートである。
【0065】
【符号の説明】
5a 室内ユニット
8 室外ユニット
13a 温水熱交換器
22 室内熱交換器
32 マイコン
Claims (5)
- 運転能力可変型の圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装置、利用側熱交換器を冷媒配管で環状に接続した冷凍サイクルと、温水供給源および放熱器を温水配管で環状に接続した温水回路を備えると共に、被調和室に調和空気を供給する室内側ユニット内に少なくとも前記利用側熱交換器及び放熱器を備え、冷凍サイクルを用いた冷却運転及び温水回路を用いた加熱運転を可能にする空気調和機において、
前記利用側熱交換器の温度を検出する冷媒熱交換器センサおよび前記放熱器の温度を検出する温水熱交換器センサを備え、被調和室の負荷に応じて前記圧縮機の運転能力を第1の設定値と第2の設定値(>第1の設定値)との間で自動調節する運転能力制御部と、前記放熱器の温度が第1の所定温度以下、または利用側熱交換器の温度が第3の所定温度以下になった際に第2の設定値を前記放熱器の温度低下を防止する方向へ補正する第1の保護部とを備えることを特徴とする空気調和機。 - 第1の保護部が機能している際、さらに前記放熱器の温度低下、または利用側熱交換器の温度低下を判断した時に前記圧縮機の運転能力を低下させる補正を行う第2の保護部を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記放熱器の温度が前記第1の所定温度より低い第2所定温度以下、または利用側熱交換器の温度が第3の所定温度より低い第4の所定温度以下になった際に前記圧縮機の運転を停止する第3の保護部を備えることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
- 前記圧縮機の運転開始から第1のマスク時間の間、第1の保護部乃至第3の保護部の動作をマスクする第4の保護部を備えることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
- 第1のマスク時間に続く第2のマスク時間の間、第3の保護部の動作をマスクする第5の保護部を備えることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
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JPH05312379A (ja) | 空気調和機の制御装置 |
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