JP4450576B2 - 温水暖房付エアコンの室外機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒により室内機で室内暖房を行うと同時に温水暖房装置の循環水を加温し、加温された循環水により温水暖房を行う温水暖房付エアコンの室外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷媒により室内機で室内暖房を行うと同時に温水暖房装置の循環水を加温し、加温された循環水により温水暖房を行う温水暖房付エアコンとしては、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
このような温水暖房付エアコンは、基本的に図4に示したような構成からなる。図4において、温水暖房付エアコン100は、室外機101、室内機102、及び温水暖房装置である床暖房装置103を基本的な構成とする。室外機101は、室外に設けられる。この室外機101には、室外機101の動作制御を行う室外機コントローラが内蔵されている。また、室内機102は、居室内に設置される。床暖房装置103は、居室内の床に敷設される。
【0004】
室外機101と室内機102とは、冷媒が循環する冷媒管104、制御信号の交信を行うための制御線105、及び室内機102から室外機101に電源供給を行うための電源線106によって接続されている。室外機101と室内機102とを繋ぐ冷媒管は、室外機101の内部に配設された冷媒管の出口に設けられた接続バルブに接続される。一方、室外機101と床暖房装置103とは、循環水が循環する循環水管107により接続されている。
【0005】
また、室内機102は室内機コントローラを内蔵している。そして、室内機102には、室内機コントローラに対して、室内機102の電源のオン・オフや室内機102の吹き出し温度等の設定を行う室内機リモコン108が備えられている。床暖房装置103にも同様に、床暖房のオン・オフや床暖房装置103の加熱温度等を設定するための床暖房用リモコン109が備えられている。この床暖房用リモコン109は、直接室外機101に接続されている。
【0006】
以上のような構成において、室内機102で暖房を行うとともに、床暖房装置103で床暖房を行う場合、まず、室外機101において、居室外の空気と減圧した冷媒との間で熱交換を行い、冷媒に居室外の空気の熱を吸収させる。そして、熱を吸収した冷媒を、室外機101に内蔵された圧縮機で加圧する。加圧されて高温となった冷媒は、循環水管107を循環する循環水と熱交換され、加温された循環水が床暖房装置103に送られて床暖房が行われる。また、一方で、加圧されて高温となった冷媒は、冷媒管104を通して室内機102に送られる。室内機102では、高温の冷媒と室内の空気との間で熱交換を行うことで、室内の暖房を行う。室内の空気に放熱した後の冷媒は、冷媒管104を通して室外機101に戻され、減圧された後に、再び居室外の空気との熱交換が行われる。
【0007】
このように、温水暖房付エアコン100は、室外機101、室内機102、及び床暖房装置103が協働して動作する。そのため、室外機101の室外機コントローラと室内機102の室内機コントローラとの間では、制御線105を介して制御信号の通信が行われる。これにより、室外機101の室外機コントローラと室内機102の室内機コントローラとは互いに協働して室内の暖房制御を行う。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−74909号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、温水暖房付エアコン100では、室外機101の室外機コントローラと室内機102の室内機コントローラとは互いに協働して室内の暖房制御を行う。そのため、制御線105が接続不良等により正常に接続されていない場合には、室外機102の室外機コントローラは、異常動作を防止するために、警報を表示して動作を停止する。
【0010】
一方、実際には、室内機102を使用せず、床暖房装置103のみを使用したいという使用者からの要望が多い。このような場合、室内機102を取り外して図5に示したような構成がとられる。この場合、室内機102に接続されていた冷媒管104は、室外機101の出口部分をバイパス管で短絡して冷媒が外に漏れないようにされる。
【0011】
しかしながら、使用者の好みにより、図5のように室内機102を接続しない構成とした場合、室外機101の室外機コントローラは、室内機102からの制御信号が検出されないため接続不良であると判断される。そのため、室外機コントローラは警報を表示して動作を停止する。したがって、このように室外機コントローラが停止しないように、特別に室外機コントローラを入れ替える必要があった。
【0012】
また、室内機102を接続しない場合、室内機102の代わりに、室外機101内の冷媒管の出口に設けられた接続バルブにバイパス管を接続し、ヒートポンプ・サイクルを形成する。この方法では、温水暖房付エアコンを設置する前にバイパス管を室外機102に接続し、バイパス管内のエアパージを行った後に、接続バルブを開弁してヒートポンプ・サイクルを完成させる必要がある。また、最初から室内機102なしで使用することを想定し、温水暖房付エアコンを工場から出荷する前に、室外機102にバイパス管を接続してエアパージを行っておき、室内機102なしで使用する場合にはそのまま接続バルブを開弁してヒートポンプ・サイクルを完成させ、室内機102を使用する場合には、温水暖房付エアコンの設置場所においてバイパス管を外して室内機102を取り付けてヒートポンプ・サイクルを完成させることを行う必要がある。
【0013】
従って、何れの場合においても、室内機102なしで室外機101を使用する場合には、接続バルブの操作や配管のエアパージ等の余分な作業が必要とされていた。
【0014】
そこで、本発明の目的は、室内機を接続するか否かにかかわらず、容易に設置することが可能な温水暖房付エアコンの室外機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る温水暖房付エアコンの室外機の第1の構成は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と室内機コントローラとを内蔵する室内機に接続され、前記冷媒が循環する冷媒管、温水暖房装置に接続され、温水が循環水として循環する循環水管、室外の空気と前記冷媒との熱交換を行う空気冷媒熱交換器、前記空気冷媒熱交換器を通過した前記冷媒を加圧する圧縮機、前記圧縮機で加圧された冷媒と前記循環水管内の循環水との間で熱交換し、前記循環水を加温する温水冷媒熱交換器、前記温水冷媒熱交換器を通過した前記冷媒を減圧して前記空気冷媒熱交換器に送る冷媒減圧機構、前記循環水管内に循環水を循環させる循環ポンプ、及び、前記圧縮機と前記循環ポンプとの動作制御を行う室外機コントローラ、を備えた温水暖房付エアコンの室外機であって、前記室外機コントローラは、前記室外機の電源投入時に前記室内機コントローラとの通信の有無を検査する接続検査手段と、前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信を検知しなかった場合、前記温水暖房装置の設定温度に従って制御を行う単独運転制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0016】
この構成により、室外機に室内機が接続されていない場合は、接続検査手段は、室内機コントローラとの通信がないことを検出する。そして、単独運転制御手段は、温水暖房装置の設定温度に従って圧縮機と循環ポンプとの制御を行うことにより、温水暖房単独の運転が行われる。このように、接続検査手段により室内機の接続の有無を自動的に検出して、それに適した運転に自動的に切り換える。これによって、従来のように警報を表示して室外機が停止することがなく、室外機に室内機を接続せずに使用する場合であっても、室外機コントローラを、温水暖房装置のみの単独使用専用の室外機コントローラに入れ替える必要はなくなる。
【0017】
ここで、「温水暖房装置」とは、温水床暖房装置、温水式エアコン、温水式壁暖房装置等の温水熱を利用して暖房を行う装置をいう。
【0018】
また、本発明の前記第1の構成において、前記室外機コントローラは、前記室外機の電源投入時に前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信ができることを検出した場合に、前記室外機の電源投入後に前記室内機コントローラとの通信の遮断を検出する通信遮断検出手段と、前記通信遮断検出手段が前記室内機コントローラとの通信の遮断を検出した場合に、前記室外機の運転を停止する異常停止手段と、を備えた構成とすることができる。
【0019】
これにより、室内機が室外機に取り付けられている場合において、室外機と室内機との通信に異常が生じた場合に、室外機の動作を停止して、異常動作が起こることを防止できる。
【0020】
本発明に係る温水暖房付エアコンの室外機の第2の構成は、前記第1の構成において、前記室外機の内部に配設され、前記室内機に対して並列に前記冷媒管に接続されたバイパス管と、前記バイパス管に配設されたバイパス管遮断弁と、を備え、前記単独運転制御手段は、前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信を検知しなかった場合には前記バイパス管遮断弁を開弁し、前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信を検知した場合には前記バイパス管遮断弁を閉止することを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、室外機の電源投入時に接続検査手段により室内機との通信ができないことが検出された場合、単独運転制御手段が、バイパス管遮断弁を開弁して冷媒がバイパス管を通過することができるようにする。これにより、冷媒管のヒートポンプ・サイクルが完成し、室外機は温水暖房装置のみに熱供給を行うヒートポンプとして機能する。
【0022】
一方、室外機の電源投入時に接続検査手段により室内機との通信ができることが検出された場合、単独運転制御手段は、バイパス管遮断弁を閉止して冷媒がバイパス管を通過できないようにする。これにより、冷媒はバイパス管に流れ込むことなく、室内機の室内熱交換器に送られ、空気冷媒熱交換器、温水冷媒熱交換器、及び室内熱交換器の間でのヒートポンプ・サイクルが完成する。従って、室外機は、温水暖房装置及び室内機に熱供給を行うヒートポンプとして機能する。
【0023】
このように、接続検査手段が室内機の接続の有無を検知して、自動的に冷媒の循環径路をバイパス管又は室内機に切り換えることによって、室内機なしで室外機を使用する場合と室内機付きで室外機を使用する場合との両方の使用形態が想定される場合であっても、従来のように、接続バルブの操作や配管のエアパージ等の余分な作業は必要なくなる。
【0024】
本発明に係る温水暖房付エアコンの室外機の第3の構成は、前記第1又は2の構成において、前記温水暖房装置は、温水式の床暖房装置であることを特徴とする。
【0025】
この構成により、室内機によるエアコン暖房と温水式の床暖房装置による温水床暖房との双方に使用することができ、使用者の好みによって、床暖房装置のみに使用する場合でも、容易に設置することが可能な温水暖房付エアコンの室外機を提供できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る温水暖房付エアコンの構成を表す図である。本実施形態に係る温水暖房付エアコン1は、室外機2、室内機3、及び温水暖房装置である床暖房装置4の3つの部分から構成された温水床暖房付エアコンである。室外機2と室内機3とは、冷媒が循環する冷媒管5、及び制御線6によって接続されている。また、室外機2と床暖房装置4とは、床暖房用の循環水が循環する循環水管7によって接続されている。
【0027】
冷媒管5は、室外機2内部、室外機2と室内機3との接続部、及び室内機3の内部の3つの部分からなり、閉ループを構成している。冷媒管5の室外機2の出口部分には、接続バルブ5c,5dが取り付けられている。また、冷媒管5の室内機3の出口部分には、接続口5e,5fが取り付けられている。また、循環水管7の室外機2の出口部分には、接続バルブ7a,7bが取り付けられている。
【0028】
室外機2の内部の冷媒管5には、空気冷媒熱交換器8、四方弁9、圧縮機10、温水冷媒熱交換器11、マフラー12、ストレーナ13、電子膨張弁14、及びキャピラリチューブ15が接続されている。
【0029】
空気冷媒熱交換器8は、室外の空気と前記冷媒との熱交換を行う。空気冷媒熱交換器8には、プロペラファン21によって室外の空気が送風される。そして、この室外の空気と冷媒との間で、熱交換が行われる。
【0030】
圧縮機10は、冷媒管5内の冷媒を加圧する。四方弁9は、冷媒管5に対して、圧縮機10の吐出方向を切り換える。すなわち、暖房時には、四方弁9は、圧縮機10の吸入側配管5aを空気冷媒熱交換器8側の冷媒管5に連通するとともに、圧縮機10の吐出側配管5bを室内機3側の冷媒管5に連通する。これにより、空気冷媒熱交換器8において室外の空気から吸熱した冷媒が圧縮機10により加圧され、温水冷媒熱交換器11及び室内機3の室内熱交換器17で放熱される。一方、冷房時には、四方弁9は、圧縮機10の吸入側配管5aを室内機3側の冷媒管5に連通するとともに、圧縮機10の吐出側配管5bを空気冷媒熱交換器8側の冷媒管5に連通する。これにより、室内機3から戻る冷媒が圧縮機10により加圧され、空気冷媒熱交換器8で放熱される。
【0031】
温水冷媒熱交換器11の一方は、冷媒管5により四方弁9に接続されている。この温水冷媒熱交換器11は、圧縮機10で加圧された冷媒と循環水管7内の循環水との間で熱交換し、循環水を加温する。温水冷媒熱交換器11の他方の側は、冷媒管5により接続バルブ5cに接続されている。
【0032】
また、冷媒管5には、温水冷媒熱交換器11に並列に、バイパス管5’が接続されている。このバイパス管5’には、逆止弁16が設けられており、室内機3側から四方弁9側の方向にのみ冷媒が通過できる。
【0033】
一方、接続バルブ5dと空気冷媒熱交換器8との間の冷媒管5には、マフラー12、ストレーナ13、電子膨張弁14、及びキャピラリチューブ15の順で各々が接続されている。マフラー12は、冷媒管5内を循環する冷媒に発生する音を消音する。ストレーナ13は、冷媒管5内に浮遊するゴミをフィルターで除去する。電子膨張弁14は、絞りによって冷媒管5内の冷媒を減圧する冷媒減圧機構として機能する。キャピラリチューブ15は、電子膨張弁14通過時の冷媒流動音を低減する。電子膨張弁14は、空気冷媒熱交換器8、室内熱交換器17の過熱度、過冷却度により開度を調節する。
【0034】
室外機2と室内機3との間の冷媒管5は、保温パイプにより保温されている。
室内機3には、室内熱交換器17及びクロスフローファン18が設けられている。室内熱交換器17には接続口5e,5fを介して冷媒管5が接続されている。室内熱交換器17の内部には冷媒が通され、冷媒と室内の空気との熱交換を行う。クロスフローファン18は、室内の空気を室内熱交換器17に送風するためのファンである。
【0035】
一方、室外機2内の循環水管7には、接続バルブ7aの側から、循環ポンプ19、給水タンク20、温水冷媒熱交換器11が設けられている。そして、接続バルブ7a,7bと床暖房装置4との間は、温水パイプからなる循環水管7により接続されている。循環ポンプ19は、循環水管7内において、循環水を給水タンク20から床暖房装置4の方向に送水する。床暖房装置4内に送水された循環水は、床暖房装置4内で放熱し、接続バルブ7bを通って、温水冷媒熱交換器11に送られる。そして、温水冷媒熱交換器11において、循環水は冷媒管5内の冷媒から熱が供給される。その後、加熱された循環水は再び給水タンク20に戻される。
【0036】
室外機2には、四方弁9、圧縮機10、電子膨張弁14、循環ポンプ19、及びプロペラファン21の動作制御を行う室外機コントローラ23が設けられている。また、室内機3には、クロスフローファン18の動作制御を行う室内機コントローラ24が設けられている。室外機コントローラ23と室内機コントローラ24とは、制御線6を介して制御データの通信が行われる。また、室内機コントローラ24には、室内機リモコン25が接続されている。使用者は、この室内機リモコン25により、室内機3に対して、送風強度や送風温度等を設定することができる。また、床暖房装置4には、床暖房用リモコン26が備えられている。この床暖房用リモコン26は、ケーブルによって、直接室外機コントローラ23に接続されている。使用者は、この床暖房用リモコン26によって、床暖房の温度を設定することができる。
【0037】
尚、図1は、室外機2に室内機3が接続されている構成を表しているが、本実施形態においては、室内機3を室外機2に取り付けない構成をとることもできる。この場合、制御線6の接続を外し、接続バルブ5c,5dから冷媒管5を取り外す。そして、接続バルブ5cと接続バルブ5dの間を外付けのバイパス管(図示せず)によって短絡し、冷媒循環路を構成する。
【0038】
以上のように構成された本実施形態に係る温水暖房付エアコンについて、以下その室外機の動作について説明する。
【0039】
図2は本発明の実施形態1に係る温水暖房付エアコンの室外機の動作を表すフローチャートである。まず、温水暖房付エアコンのシステム電源が入れられると、室外機コントローラ23は、制御線6に対して接続検査信号を出力する(S1)。そして、室外機コントローラ23は、接続検査信号に対する応答信号が制御線6を介して送信されているか否かを検出する(S2)。尚、室外機2に室内機3が取り付けられている場合には、室内機3の室内機コントローラ24は、制御線6から接続検査信号が検出されると、応答信号を制御線6に対して出力する。
【0040】
室外機2に室内機3が取り付けられていない場合、制御線6からは応答信号は検出されない。この場合、室外機コントローラ23は、単独運転制御動作を行う(S3)。
【0041】
ここで、単独運転制御動作とは、床暖房用リモコン26によって設定される床暖房装置4の設定温度Tfに従って圧縮機10、循環ポンプ19、及びプロペラファン21の制御を行う動作をいう。すなわち、床暖房用リモコン26の運転スイッチをオンにし、床暖房用リモコン26により暖房温度を設定すれば、圧縮機10、循環ポンプ19、プロペラファン21が駆動し、循環水を介して床暖房装置4を加熱する。その際、単独運転制御動作では、圧縮機10の運転周波数や除霜時の動作等について、室内機3が取り付けられている場合とは異なる制御する。また、床暖房用リモコン26において室内機3との連動機能(例えば、暖房運転起動時は室内機3主体の運転とし、床暖房は殆ど行わず、しばらく運転して暖房室内が暖まってきた場合には徐々に床暖房主体の運転に切り換える機能)を備えている場合、連動機能は無効とされる。
【0042】
このように、室外機コントローラ23が室内機3の接続の有無を自動的に検出して、それに適した運転に自動的に切り換えることによって、従来のように警報を表示して室外機2が停止することがない。従って、室外機2に室内機3を接続せずに使用する場合であっても、室外機コントローラ23を、床暖房装置4のみの単独使用専用の室外機コントローラに入れ替える必要はなくなる。
【0043】
一方、室外機2に室内機3が取り付けられている場合には、制御線6から応答信号が検出される。この場合、室外機2の室外機コントローラ23は、室内機コントローラ24との通信の遮断を検出する(S4)。通信が正常な場合には、通信遮断は検出されないので、室外機コントローラ23は、室内機3がある場合の制御動作を行う(S5)。
【0044】
ここで、室内機3がある場合の制御動作とは、室内機リモコン25により設定される室内機3の送風温度Taと床暖房用リモコン26により設定される床暖房装置4の設定温度Tfの双方に基づいて、圧縮機10、循環ポンプ19、及びプロペラファン21の制御を行う動作をいう。すなわち、例えば、床暖房用リモコン26の運転スイッチをオンにし、床暖房用リモコン26により暖房温度を設定し、かつ、室内機3との連動機能を実行することが選択されていた場合には、圧縮機10、プロペラファン21を起動し、送風温度が一定温度に達するまで室内機3のクロスフローファン18をオンにして暖房し、その後循環ポンプ19をオンにして床暖房装置4を加熱する、といった制御を行う動作である。
【0045】
一方、ステップS5において、室外機コントローラ23が室内機コントローラ24との通信の遮断を検出した場合、室外機コントローラ23は、室外機2の運転を停止し、通信異常警報を表示する(S6)。ここで、通信異常警報とは、例えば、異常ランプの点灯や、異常警報ブザーによる報知等をいう。
【0046】
これにより、室内機3が室外機2に取り付けられている場合に、室外機2と室内機3との通信に異常が生じた場合、室外機2の動作を停止して、異常動作が起こることを防止できる。
【0047】
次に、室外機コントローラ23は、通信の遮断が解除されたか否かを判定し(S7)、正常でない場合には通信異常警報を表示し続ける(S6)。一方、通信の遮断が解除され正常な通信状態に戻った場合には(S7)、再びステップS4の動作に戻る。
【0048】
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2に係る温水暖房付エアコンの構成を表す図である。図3の温水暖房付エアコン1’において、室内機3、床暖房装置4、冷媒管5、バイパス管5’、吸入側配管5a、吐出側配管5b、接続バルブ5c,5d、接続口5e,5f、制御線6、循環水管7、接続バルブ7a,7b、空気冷媒熱交換器8、四方弁9、圧縮機10、温水冷媒熱交換器11、マフラー12、ストレーナ13、電子膨張弁14、キャピラリチューブ15、逆止弁16、室内熱交換器17、クロスフローファン18、循環ポンプ19、給水タンク20、プロペラファン21、室内機コントローラ24、室内機リモコン25、床暖房用リモコン26は、図1と同様のものである。
【0049】
本実施形態では、室外機2’において、冷媒管5の接続バルブ5cと接続バルブ5dとの間に、室内機2に対して並列にバイパス管31を設けると共に、バイパス管31にバイパス管遮断弁32を設けていることを特徴とする。バイパス管遮断弁32は、電動弁、電動膨張弁、その他電動で遮断機能をもつ部品が使用される。このバイパス管遮断弁32は、室外機2’を制御する室外機コントローラ2’により開閉制御される。
【0050】
本実施形態に係る温水暖房付エアコン1’の室外機2’の動作は、基本的には実施形態1で説明した動作と同様である。実施形態1との違いは、室外機コントローラ23’は、図2のステップS2において、室内機コントローラ24との通信を検知しなかった場合にはバイパス管遮断弁32を開弁する制御を行い、また、図2のステップS2において、室内機コントローラ24との通信を検知した場合にはバイパス管遮断弁32を閉止することである。
【0051】
これにより、室外機2’の電源投入時に室内機3との通信ができないことが検出された場合、バイパス管遮断弁32が開弁されて冷媒がバイパス管31を通過することができるようになるため、接続バルブ5c,5dが閉止された状態でも冷媒管5のヒートポンプ・サイクルが完成し、室外機2’は床暖房装置4のみに熱供給を行うヒートポンプとして機能する。
【0052】
一方、室外機2’の電源投入時に室内機3との通信ができることが検出された場合、バイパス管遮断弁32が閉止されて冷媒がバイパス管31を通過できないようになるため、冷媒はバイパス管31に流れ込むことなく、室内機3の室内熱交換器17に送られ、空気冷媒熱交換器8、温水冷媒熱交換器11、及び室内熱交換器17の間でのヒートポンプ・サイクルが完成する。従って、室外機2’は、床暖房装置4及び室内機3に熱供給を行うヒートポンプとして機能する。
【0053】
このように、室外機コントローラ23’が室内機3の接続の有無を検知して、自動的に冷媒の循環径路をバイパス管31又は室内機3に切り換えることによって、室内機3なしで室外機2’を使用する場合と室内機3付きで室外機2’を使用する場合との両方の使用形態が想定される場合であっても、従来のように、接続バルブの操作や配管のエアパージ等の余分な作業は必要なくなる。
【0054】
尚、本実施形態においては、バイパス管31は、室外機2’内部の接続バルブ5c,5d近傍の冷媒管5の間に接続する構成とした。しかし、バイパス管遮断弁32に電動膨張弁を使用する場合には、バイパス管31は、室外機2’内部の接続バルブ5c近傍の冷媒管5と電子膨張弁14及びキャピラリチューブ15の間の冷媒管5との間、又は、室外機2’内部の接続バルブ5c近傍の冷媒管5とキャピラリチューブ15及び空気冷媒熱交換器8の間の冷媒管5との間に接続する構成としてもよい。バイパス管遮断弁32が電子膨張弁14の代わりとして、冷媒減圧機構として機能するからである。
【0055】
尚、本実施形態では床暖房を例として説明したが、居室内に放熱器を設置したり、居室の壁に放熱パネルを埋め込んで暖房を行うことも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る温水暖房付エアコンの室外機によれば、接続検査手段によって室内機が接続されているか否かを自動検出して、その検出結果によって、室外機の動作を自動的に切り換えることで、室外機に室内機を接続せずに使用する場合であっても、室外機コントローラを、床暖房装置のみの単独使用専用の室外機コントローラに入れ替える必要はなくなる。
【0057】
また、接続検査手段が室内機の接続の有無を検知して、自動的に冷媒の循環径路をバイパス管又は室内機に切り換えることによって、室内機なしで室外機を使用する場合と室内機付きで室外機を使用する場合との両方の使用形態が想定される場合であっても、従来のように、接続バルブの操作や配管のエアパージ等の余分な作業は必要なく、温水暖房付エアコンを容易に設置することができる。
【0058】
従って、室内機を接続するか否かにかかわらず、容易に設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る温水暖房付エアコンの構成を表す図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係る温水暖房付エアコンの室外機の動作を表すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施形態2に係る温水暖房付エアコンの構成を表す図である。
【図4】 従来例の温水暖房付エアコンの基本構成を表す図である。
【図5】 従来例の温水暖房付エアコンで室内機を接続しない構成を表す図である。
【符号の説明】
1,1’ 温水暖房付エアコン
2,2’ 室外機
3 室内機
4 床暖房装置
5 冷媒管
5’ バイパス管
5a 吸入側配管
5b 吐出側配管
5c,5d 接続バルブ
5e,5f 接続口
6 制御線
7 循環水管
7a,7b 接続バルブ
8 空気冷媒熱交換器
9 四方弁
10 圧縮機
11 温水冷媒熱交換器
12 マフラー
13 ストレーナ
14 電子膨張弁
15 キャピラリチューブ
16 逆止弁
17 室内熱交換器
18 クロスフローファン
19 循環ポンプ
20 給水タンク
21 プロペラファン
23,23’ 室外機コントローラ
24 室内機コントローラ
25 室内機リモコン
26 床暖房用リモコン
31 バイパス管
32 バイパス管遮断弁

Claims (3)

  1. 冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と室内機コントローラとを内蔵する室内機に接続され、前記冷媒が循環する冷媒管、
    温水暖房装置に接続され、温水が循環水として循環する循環水管、
    室外の空気と前記冷媒との熱交換を行う空気冷媒熱交換器、
    前記空気冷媒熱交換器を通過した前記冷媒を加圧する圧縮機、
    前記圧縮機で加圧された冷媒と前記循環水管内の循環水との間で熱交換し、前記循環水を加温する温水冷媒熱交換器、
    前記温水冷媒熱交換器を通過した前記冷媒を減圧して前記空気冷媒熱交換器に送る冷媒減圧機構、
    前記循環水管内に循環水を循環させる循環ポンプ、
    及び、前記圧縮機と前記循環ポンプとの動作制御を行う室外機コントローラ、
    を備えた温水暖房付エアコンの室外機であって、
    前記室外機コントローラは、
    前記室外機の電源投入時に前記室内機コントローラとの通信の有無を検査する接続検査手段と、
    前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信を検知しなかった場合、前記温水暖房装置の設定温度に従って制御を行う単独運転制御手段と、
    を備えていることを特徴とする温水暖房付エアコンの室外機。
  2. 前記室外機の内部に配設され、前記室内機に対して並列に前記冷媒管に接続されたバイパス管と、
    前記バイパス管に配設されたバイパス管遮断弁と、
    を備え、
    前記単独運転制御手段は、前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信を検知しなかった場合には前記バイパス管遮断弁を開弁し、前記接続検査手段が前記室内機コントローラとの通信を検知した場合には前記バイパス管遮断弁を閉止すること
    を特徴とする請求項1記載の温水暖房付エアコンの室外機。
  3. 前記温水暖房装置は、温水式の床暖房装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の温水暖房付エアコンの室外機。
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