JP2003222393A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2003222393A
JP2003222393A JP2002019517A JP2002019517A JP2003222393A JP 2003222393 A JP2003222393 A JP 2003222393A JP 2002019517 A JP2002019517 A JP 2002019517A JP 2002019517 A JP2002019517 A JP 2002019517A JP 2003222393 A JP2003222393 A JP 2003222393A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーミスタの故障時においても、ユーザへの
迷惑度を最小限に抑えつつ、運転を継続させることが可
能な給湯装置を提供する。 【解決手段】 複数の温度検出手段と、上記温度検出手
段の出力値に基づいて各種運転制御を行う制御手段56
とを備える。上記制御手段56は、空気熱交換器温度検
出手段51又は外気温度検出手段53のいずれか一方に
異常が生じたときには、正常な他方の温度検出手段5
3、51の出力値から、異常が生じた温度検出手段5
1、53の出力値を推定する。また、給水温度検出手段
19又は入水温度検出手段20のいずれか一方に異常が
生じたときには、正常な他方の温度検出手段20、19
の出力値を、異常が生じた温度検出手段19、20の出
力値として代用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の温度検出
手段を有する給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯装置は、一般に、貯湯タンクを有す
るタンクユニットと、冷媒回路を有する熱源ユニットと
を備える。また、冷媒回路は、圧縮機と水熱交換器と膨
張弁と蒸発器とを順に接続して構成される。そして、タ
ンクユニットは、上記貯湯タンクと循環路とを備え、こ
の循環路には、水循環用ポンプと熱交換路とが介設され
ている。この場合、熱交換路は水熱交換器にて構成され
る。また上記各ユニット内には、温度を検出するための
サーミスタが複数箇所に設けられており、これら各サー
ミスタからの出力値に基づいて、各種運転制御が行われ
るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記各サー
ミスタのうち、低圧、低温側に設置されるサーミスタ
は、内部への水の浸入や経年劣化等によって、ある程度
の頻度で故障することが知られている。この故障が起こ
る頻度を減少させるには、上記各サーミスタのグレード
を上げればよいのであるが、そうするとコストアップを
招くことになるという問題が生じている。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、サーミスタの
故障時においても、ユーザへの迷惑度を最小限に抑えつ
つ、運転を継続させることが可能な給湯装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の給湯装
置は、加熱源にて加熱した温湯を貯湯する貯湯タンク3
を備えた給湯装置において、上記加熱源は、圧縮機25
と水熱交換器26と減圧機構27と空気熱交換器28と
を順に接続して構成される冷媒回路を備えると共に、上
記空気熱交換器28の温度を検出する空気熱交換器温度
検出手段51と、外気温度を検出する外気温度検出手段
53と、これら各温度検出手段の出力値に基づいて各種
運転制御を行う制御手段56とを備えて成り、上記制御
手段56は、上記空気熱交換器温度検出手段51又は外
気温度検出手段53のいずれか一方に異常が生じたとき
には、正常な他方の温度検出手段53、51の出力値か
ら、異常が生じた温度検出手段51、53の出力値を推
定するように構成したことを特徴としている。
【0006】上記請求項1の給湯装置では、上記空気熱
交換器温度検出手段51又は外気温度検出手段53のい
ずれか一方に異常が生じたとしても、正常な他方の温度
検出手段53、51の出力値から、異常が生じた温度検
出手段51、53の出力値を推定して、運転を継続する
ことができるようになっている。これによって上記温度
検出手段の修理がなされるまでの間におけるユーザへの
迷惑度を最小限に抑制することができる。またこれによ
れば、低コストで実施可能である。
【0007】また請求項2の給湯装置は、上記空気熱交
換器温度検出手段51に異常が生じた場合、上記空気熱
交換器温度の推定値を、圧縮機25が運転中のときは外
気温度よりも低く設定する一方、圧縮機25が停止中の
ときは外気温度を推定値として代用することを特徴とし
ている。
【0008】さらに請求項3の給湯装置は、上記外気温
度検出手段53に異常が生じた場合、上記外気温度の推
定値を、圧縮機25が運転中のときは空気熱交換器温度
よりも高く設定する一方、圧縮機25が停止中のときは
空気熱交換器温度を推定値として代用することを特徴と
している。
【0009】上記請求項2又は請求項3の給湯装置で
は、上記空気熱交換器温度と外気温度とは、圧縮機25
の停止中は略同じ温度になると考えられるが、圧縮機2
5の運転中は、空気熱交換器温度の方が外気温度よりも
低くなると考えられる。従って、圧縮機25が運転中か
停止中かによって、上記推定値を切換えるように構成し
たことによって、より実際の出力値に近い推定値を用い
て運転制御を行うことが可能となる。またこれによっ
て、ユーザへの迷惑度をより最小限に抑制することがで
きる。
【0010】また請求項4の給湯装置は、貯湯タンク3
と、この貯湯タンク3に連結される循環路12と、この
循環路12に介設される熱交換路14とを備え、上記熱
交換路12を加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク3か
ら循環路12に流出した低温水を沸き上げて、上記貯湯
タンク3に返流ように構成した給湯装置において、上記
貯湯タンク3への給水温度を検出する給水温度検出手段
19と、上記熱交換路14よりも上流側の温度を検出す
る入水温度検出手段20と、これら各温度検出手段1
9、20からの出力値に基づいて各種運転制御を行う制
御手段56とを備えて成り、上記制御手段56は、上記
給水温度検出手段19又は入水温度検出手段20のいず
れか一方に異常が生じたときには、正常な他方の温度検
出手段20、19の出力値を、異常が生じた温度検出手
段19、20の出力値として代用するように構成したこ
とを特徴としている。
【0011】上記請求項4の給湯装置では、上記給水温
度検出手段19又は入水温度検出手段20のいずれか一
方に異常が生じたとしても、正常な他方の温度検出手段
20、19の出力値を、異常が生じた温度検出手段1
9、20の出力値として代用することによって、運転を
継続することができるようになっている。これによって
上記温度検出手段の修理がなされるまでの間におけるユ
ーザへの迷惑度を最小限に抑制することができる。また
これによれば、低コストで実施可能である。
【0012】さらに請求項5の給湯装置は、上記温度検
出手段に異常が生じたことを表示する表示手段57を設
けたことを特徴としている。
【0013】上記請求項5の給湯装置では、異常を表示
する表示手段57を設けることによって、ユーザに温度
検出手段に異常が生じていることを知らせながら運転を
継続することができる。これによって、ユーザに機器が
非効率な運転を行っていることを知らせて修理を促すこ
とができる。
【0014】また請求項6の給湯装置は、上記請求項1
における空気熱交換器温度検出手段51と外気温度検出
手段53、及び上記請求項4における給水温度検出手段
19と入水温度検出手段20のうち、二つ以上の温度検
出手段に異常が生じたときには、運転を停止するように
構成していることを特徴としている。
【0015】上記請求項6の給湯装置では、二つ以上の
温度検出手段に異常が生じたときには運転を停止し、異
常な状態のまま運転を継続させないようにしたことによ
って、安全性を確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、この発明の給湯装置の具体
的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。図1はこの実施の形態における給湯装置を示す簡
略図で、上記給湯装置はタンクユニット1と、このタン
クユニット1の水(温湯)を加熱するための熱源ユニッ
ト2とから構成されている。すなわち上記給湯装置は、
貯湯タンク3と、この貯湯タンクに連結される循環路1
2と、この循環路12に介設される熱交換路14とを備
え、この熱交換路14を加熱源にて加熱することによっ
て、上記貯湯タンク3から循環路12に流出した低温水
を沸き上げて、上記貯湯タンク3に返流する運転が可能
であり、このようにして貯湯タンク3内に貯留された温
湯が図示しない浴槽等に供給されるようになっている。
【0017】そこで、まず上記タンクユニット1につい
て説明すると、上記タンクユニット1の貯湯タンク3に
は、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁
に出湯口6が設けられている。上記給水口5には給水用
流路8が接続されており、この給水用流路8を流通した
市水が給水口5から貯湯タンク3内に供給される一方、
出湯口6からは高温の温湯が出湯されるようになってい
る。また、上記貯湯タンク3には、その底壁に取水口1
0が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口1
1が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12
にて連結されている。そして、この循環路12に水循環
用ポンプ13と熱交換路14とが介設されている。
【0018】また上記貯湯タンク3には、上下方向に所
定ピッチで配置された残湯量を検出するための残湯サー
ミスタ18a、18b、18c、18dと、給水口5近
傍に配置された給水温度を検出するための給水サーミス
タ(給水温度検出手段)19とが設けられている。さら
に上記循環路12には、熱交換路14の上流側に入水サ
ーミスタ(入水温度検出手段)20が設けられると共
に、熱交換路14の下流側に出湯サーミスタ21が設け
られている。
【0019】次に、上記熱源ユニット2について説明す
る。上記熱源ユニット2は冷媒回路Rを備え、この冷媒
回路Rは、圧縮機25と、熱交換路14を構成する水熱
交換器26と、電動膨張弁(減圧機構)27と、空気熱
交換器28とを順に冷媒通路29、30、31、33で
接続して構成される。すなわち、圧縮機25と水熱交換
器26とは吐出管(冷媒通路)29にて接続され、上記
吐出管29には、吐出管温度を検出するための吐出管サ
ーミスタ54が設けられている。また上記水熱交換器2
6と電動膨張弁27とは冷媒通路30にて接続されてい
る。さらに上記電動膨張弁27と空気熱交換器28とは
冷媒通路31にて接続され、この冷媒通路31に後述す
る冷媒調整器43が介設される一方、上記空気熱交換器
28には、この空気熱交換器28の能力を調整するため
のファン34と、空気熱交換器温度を検出するための空
気熱交サーミスタ(空気熱交換器温度検出手段)51と
が設けられている。また上記空気熱交換器28と圧縮機
25とは吸入管(冷媒通路)33にて接続され、この冷
媒通路33には、吸入管温度を検出するための吸入管サ
ーミスタ52と、アキュームレータ32とが介設されて
いる。この他、上記給湯装置には外気温度を検出するた
めの外気サーミスタ53や、図示しない電装品の放熱フ
ィンの温度を検出するためのフィンサーミスタ55も設
けられている。ここで、この実施形態においては、上記
冷媒に、例えば超臨界で使用する炭酸ガス(CO2)を
使用した。また上記水熱交換器26は、圧縮機25にて
圧縮された高温・高圧の超臨界冷媒を冷却する機能を有
するものである。
【0020】上記冷媒回路R中の高圧側に設けられた冷
媒調整器43について説明する。上記冷媒調整器43
は、電動膨張弁27と空気熱交換器28とを結ぶ冷媒通
路31内に介設され、上記水熱交換器26の上流側から
分岐して冷媒調整器43に接続される第1通路45と、
この冷媒調整器43から導出されて第1通路45の分岐
部よりも下流側において水熱交換器26に合流する第2
通路46とを備えるバイパス回路42が設けられてい
る。また上記第2通路46、すなわち冷媒調整器43の
出口側には流量調整用の調整弁44が介設されており、
さらに上記冷媒調整器43には、冷媒調整器43の温度
を検出するための冷媒調整器サーミスタ50が設けられ
ている。
【0021】また、上記冷媒調整器43内には、上記冷
媒通路31の一部を構成する通路47が配設されてお
り、バイパス回路42を介してこの冷媒調整器43内に
入った高圧冷媒と、この通路47を流れる低圧冷媒との
間で熱交換が行われるようになっている。すなわちここ
では、上記調整弁44の開度を調整することによって、
上記冷媒調整器43内を通過する冷媒流量を調整すると
共に、上記通路47を流れる低圧冷媒にて冷媒調整器4
3内の冷媒温度をある目標冷媒調整器温度に近づけるよ
うにしている。そして、このように要求された冷媒温度
を保持するように制御することによって、冷媒調整器4
3内を適切な冷媒収容量とし、回路内の冷媒循環量を最
適な量とするようにしている。
【0022】ところで図2に示すように、上記給湯装置
の制御部は複数の温度検出手段、すなわち給水温度検出
手段19、入水温度検出手段20、出湯温度検出手段2
1、冷媒調整器温度検出手段50、空気熱交換器温度検
出手段51、吸入管温度検出手段52、外気温度検出手
段53、吐出管温度検出手段54、フィン温度検出手段
55と、上記各検出手段19、20、21、50、5
1、52、53、54からのデータ(数値)が入力され
る制御手段56とを備えて成り、この制御手段56に入
力されたデータに基づいて圧縮機25やポンプ13、及
び後述する異常信号を表示するための表示手段57等を
作動させるように構成している。そして、この実施形態
における上記各温度検出手段は、例えば、サーミスタに
てそれぞれ構成されている。また上記制御手段56は、
例えばマイクロコンピュータを用いて構成することがで
きる。
【0023】上記のように構成された給湯装置における
湯沸し運転について説明する。すなわち、上記圧縮機2
5を駆動させると共に、水循環用ポンプ13を駆動(作
動)させると、貯湯タンク3の底部に設けた取水口10
から貯溜水(低温水)が流出し、これが循環路12の熱
交換路14を流通する。このとき上記低温水は水熱交換
器26によって加熱され(沸上げられ)、湯入口11か
ら貯湯タンク3の上部に返流される。そしてこのような
動作を継続して行うことによって、貯湯タンク3に高温
の温湯を貯湯するように構成されている。
【0024】次に、上記給湯装置に設置された各種サー
ミスタに何等かの異常が発生した場合における具体的な
制御方法について説明する。ここで、上記各サーミスタ
に異常が生じているか否かを検出する方法としては、例
えば、各サーミスタが正常に動作していると考えられる
温度範囲を上記制御手段56に予め記憶させておき、こ
の温度範囲内に、検出された各サーミスタからの出力値
が入っているか否かを調べることによって、サーミスタ
の異常を検出することができる。すなわち検出された出
力値が、上記温度範囲よりも大きな値のときや、小さな
値のときは、短絡又は開放しているとして、上記サーミ
スタは異常であると判断する。また逆に、出力値が上記
基準範囲内にあるときは、上記サーミスタは正常である
と判断する。
【0025】図1に示す冷媒回路R中の空気熱交サーミ
スタ51に異常が発生した場合について述べる。すなわ
ち上記空気熱交サーミスタ51は、主に凍結を防止する
ための除霜運転の突入判定等を行う際に必要とされる
が、この空気熱交サーミスタ51が故障した場合は、上
記外気サーミスタ53で検出される外気温度を用いて、
上記空気熱交換器28の温度を推定するようにしてい
る。このとき、上記空気熱交換器温度と、外気温度と
は、圧縮機25が運転中か否かによってその相関関係が
異なる。すなわち、上記圧縮機25の運転中において
は、上記空気熱交換器28の温度は外気温度よりも低く
なっていると考えられる。これより求める空気熱交換器
温度の推定値は、外気温度からある固定値α(例えば、
α=6℃)を減算した値を代用値として使用する。これ
に対して上記圧縮機25の停止中においては、上記空気
熱交換器温度と外気温度とは略同じ値を示すと考えられ
る。これより求める空気熱交換器温度の推定値は、検出
された外気温度の値をそのまま代用値として使用する。
そしてこのような制御を行うことによって、空気熱交サ
ーミスタ51の故障時においても、運転を継続して行う
ことが可能となる。なおこの実施形態においては、上記
サーミスタの異常の際には、リモコンに設けられた表示
器等の表示手段27に、異常信号を表示させるように構
成している。
【0026】また、上記除霜突入判定や、圧縮機25の
運転周波数切換制御等を行う際に必要とされる外気サー
ミスタ53が故障した場合は、上記空気熱交サーミスタ
51で検出される空気熱交換器温度を用いて、上記外気
温度を推定するようにしている。このとき、上記したよ
うに圧縮機25の運転中においては、上記空気熱交換器
28の温度は外気温度よりも低くなっている、すなわち
上記外気温度は空気熱交換器温度よりも高くなっている
と考えられる。これより求める外気温度の推定値は、空
気熱交換器温度にある固定値α(例えば、α=6℃)を
加算した値を代用値として使用する。これに対して上記
圧縮機25の停止中においては、上記空気熱交換器温度
と外気温度とは略同じ値を示すと考えられる。これより
求める外気温度の推定値は、検出された空気熱交換器温
度の値をそのまま代用値として使用する。なお、この場
合においても、上記サーミスタの異常の際には、リモコ
ンに異常信号を表示させるように構成している。
【0027】次に、上記入水サーミスタ20又は給水サ
ーミスタ19のいずれか一方に異常が発生した場合につ
いて述べる。まず、上記圧縮機25の運転周波数切換制
御や、沸き上げ判定等を行う際に必要とされる入水サー
ミスタ20が故障した場合は、上記給水サーミスタ19
で検出される給水温度を用いて、上記入水温度を推定す
るようにしている。すなわちこの場合は、上記圧縮機2
5の運転/停止に関わらず、上記入水温度と給水温度と
は略同じ値を示すと考えられる。これより求める入水温
度の推定値は、検出された給水温度の値をそのまま代用
値として使用する。また逆に、季節判定等を行う際に必
要とされる給水サーミスタ19が故障した場合は、上記
入水サーミスタ20で検出される入水温度を用いて、上
記給水温度を推定するようにしている。すなわち上記し
たように、上記入水温度と給水温度とは略同じ値を示す
ため、求める入水温度の推定値は、検出された給水温度
の値をそのまま代用値として使用する。なおこの場合に
おいても、上記各サーミスタ異常の際には、リモコンに
異常信号を表示させるように構成している。
【0028】ここで、上記した空気熱交サーミスタ5
1、外気サーミスタ53、給水サーミスタ19、入水サ
ーミスタ20のうち、2つ以上のサーミスタに何らかの
異常が生じた場合は、運転を継続させずに、直ちに運転
を停止するように構成している。
【0029】以上のように、この実施形態においては、
給湯装置に設けられた複数のサーミスタのうち、上記し
た空気熱交サーミスタ51と外気サーミスタ53、ある
いは給水サーミスタ19と入水サーミスタ20のどちら
か一方が故障した場合は、他方のサーミスタの出力値か
ら故障した一方のサーミスタの出力値を推定して、運転
を継続させるように構成している。そしてこのように、
多少非効率となっても、運転可能な状態であれば、運転
を継続させるように制御したことによって、サーミスタ
のグレードを上げる必要なく、低コストで、湯が使用で
きないというようなユーザへの迷惑度を最小限に抑える
ことが可能となる。また上記空気熱交サーミスタ51と
外気サーミスタ53との制御については、圧縮機が運転
中か停止中かによって、上記推定値を切換えるように構
成しているため、より実際の出力値に近い推定値を用い
て運転制御を行うことが可能となる。またこの際、リモ
コン等に異常信号を表示させて、ユーザにサーミスタの
異常を知らせることで、機器が非効率な運転を行ってい
ることを認識させて修理を促すことができる。
【0030】また、上記以外のサーミスタに異常が生じ
た場合についても説明すると、水熱交換器保護制御や目
標出湯温度制御等を行う際に必要とされる出湯サーミス
タ21、又は圧縮機25の保護制御や目標吐出管温度制
御等を行う際に必要とされる吐出管サーミスタ54、又
は電装品保護制御等を行う際に必要とされるフィンサー
ミスタ55のうち、いずれか一つのサーミスタに異常が
生じた場合は、直ちに運転を停止するように制御され
る。また、上記冷媒調整器温度制御を行う際に必要とさ
れる冷媒調整器サーミスタ50と吸入管サーミスタ52
のいずれか一方が故障した場合は、上記バイパス流量調
整弁44の開度を固定開度に設定した状態で、冷媒調整
器温度制御を停止するように制御される。
【0031】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。例えば、上記実施の形態に示すよう
に、空気熱交サーミスタ51と外気サーミスタ53のい
ずれか一方が故障した場合、圧縮機25が運転中か停止
中かによって推定値を切換えるようにした方が、より実
測値に近い値が得られると考えられるが、圧縮機25の
運転/停止によって推定値を切換えずに制御することも
可能である。またこの実施形態においては、リモコンに
異常信号を表示するように構成したが、これに限定する
ものではなく、ユーザが確認できる場所似表示手段57
が設けられていればよい。さらに上記冷媒回路の冷媒と
しては、炭酸ガスを用いるのが好ましいが、この他、ジ
クロロジフルオロメタン(R−12)や、クロロジフル
オロメタン(R−22)のような冷媒であっても、また
オゾン層の破壊、環境汚染等の問題から、1,1,1,2
−テトラフルオロエタン(R−134a)のような代替
冷媒であってもよい。
【0032】
【発明の効果】上記請求項1の給湯装置によれば、上記
温度検出手段の修理がなされるまでの間におけるユーザ
への迷惑度を最小限に抑制することができる。またこれ
によれば、低コストで実施可能である。
【0033】請求項2又は請求項3の給湯装置によれ
ば、圧縮機が運転中か停止中かによって、上記推定値を
切換えるように構成したことによって、より実際の出力
値に近い推定値を用いて運転制御を行うことが可能とな
る。またこれによって、ユーザへの迷惑度をより最小限
に抑制することができる。
【0034】請求項4の給湯装置によれば、上記温度検
出手段の修理がなされるまでの間におけるユーザへの迷
惑度を最小限に抑制することができる。またこれによれ
ば、低コストで実施可能である。
【0035】請求項5の給湯装置によれば、ユーザに温
度検出手段に異常が生じていることを知らせながら運転
を継続することができる。これによって、ユーザに機器
が非効率な運転を行っていることを知らせて修理を促す
ことができる。
【0036】請求項6の給湯装置によれば、異常な状態
のまま運転を継続させないようにしたことによって、安
全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の給湯装置の実施形態を示す簡略図で
ある。
【図2】上記給湯装置の制御部の簡略ブロック図であ
る。
【符号の説明】
3 貯湯タンク 12 循環路 14 熱交換路 19 給水温度検出手段(給水サーミスタ) 20 入水温度検出手段(入水サーミスタ) 25 圧縮機 26 水熱交換器 27 減圧機構(電動膨張弁) 28 空気熱交換器 51 空気熱交換器温度検出手段(空気熱交サーミス
タ) 53 外気温度検出手段(外気サーミスタ) 56 制御手段 57 表示手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱源にて加熱した温湯を貯湯する貯湯
    タンク(3)を備えた給湯装置において、上記加熱源
    は、圧縮機(25)と水熱交換器(26)と減圧機構
    (27)と空気熱交換器(28)とを順に接続して構成
    される冷媒回路を備えると共に、上記空気熱交換器(2
    8)の温度を検出する空気熱交換器温度検出手段(5
    1)と、外気温度を検出する外気温度検出手段(53)
    と、これら各温度検出手段(51)(53)の出力値に
    基づいて各種運転制御を行う制御手段(56)とを備え
    て成り、上記制御手段(56)は、上記空気熱交換器温
    度検出手段(51)又は外気温度検出手段(53)のい
    ずれか一方に異常が生じたときには、正常な他方の温度
    検出手段(53)(51)の出力値から、異常が生じた
    温度検出手段(51)(53)の出力値を推定するよう
    に構成したことを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 上記空気熱交換器温度検出手段(51)
    に異常が生じた場合、上記空気熱交換器温度の推定値
    を、圧縮機(25)が運転中のときは外気温度よりも低
    く設定する一方、圧縮機(25)が停止中のときは外気
    温度を推定値として代用することを特徴とする請求項1
    の給湯装置。
  3. 【請求項3】 上記外気温度検出手段(53)に異常が
    生じた場合、上記外気温度の推定値を、圧縮機(25)
    が運転中のときは空気熱交換器温度よりも高く設定する
    一方、圧縮機(25)が停止中のときは空気熱交換器温
    度を推定値として代用することを特徴とする請求項1の
    給湯装置。
  4. 【請求項4】 貯湯タンク(3)と、この貯湯タンク
    (3)に連結される循環路(12)と、この循環路(1
    2)に介設される熱交換路(14)とを備え、上記熱交
    換路(12)を加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク
    (3)から循環路(12)に流出した低温水を沸き上げ
    て、上記貯湯タンク(3)に返流ように構成した給湯装
    置において、上記貯湯タンク(3)への給水温度を検出
    する給水温度検出手段(19)と、上記熱交換路(1
    4)よりも上流側の温度を検出する入水温度検出手段
    (20)と、これら各温度検出手段(19)(20)か
    らの出力値に基づいて各種運転制御を行う制御手段(5
    6)とを備えて成り、上記制御手段(56)は、上記給
    水温度検出手段(19)又は入水温度検出手段(20)
    のいずれか一方に異常が生じたときには、正常な他方の
    温度検出手段(20)(19)の出力値を、異常が生じ
    た温度検出手段(19)(20)の出力値として代用す
    るように構成したことを特徴とする給湯装置。
  5. 【請求項5】 上記温度検出手段に異常が生じたことを
    表示する表示手段(57)を設けたことを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれかの給湯装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1における空気熱交換器温度
    検出手段(51)と外気温度検出手段(53)、及び上
    記請求項4における給水温度検出手段(19)と入水温
    度検出手段(20)のうち、二つ以上の温度検出手段に
    異常が生じたときには、運転を停止するように構成して
    いることを特徴とする給湯装置。
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