JP2006046700A - 床暖房装置 - Google Patents

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Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
Yohei Suzuki
洋平 鈴木
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Abstract

【課題】快適となる床面温度よりもあまり低下させずにユーザに対して不快感を与えない床暖房装置を提供する。
【解決手段】ポンプ7と床暖房機器3とを配管で接続することにより熱媒循環経路1を構成した床暖房装置である。ポンプ7を駆動することによって、加熱源により加熱された熱媒を熱媒循環経路1内に循環供給するようにした。サーモオフ信号、デフロフト指令信号のような加熱源の一時停止信号が出力されたときには、熱媒循環経路1に供給される熱媒温度を、上記一時停止信号出力時の温度よりも上昇させてから上記加熱源の駆動を停止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、床暖房装置に関するものである。
床暖房装置として、ヒートポンプ加熱源にて加熱された温水を床暖房機器に供給するものがある。(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この種の床暖房装置は、一般には、図5に示すように、ポンプ51と床暖房機器52とを配管で接続することにより水循環経路53を構成し、上記ポンプ51を駆動することによって、加熱源である水熱交換器54により加熱された温水を上記水循環経路53内に循環供給するものである。
この場合、圧縮機55と、上記水熱交換器54と、膨張弁56と、蒸発器(空気熱交換器)57等を順に接続して、ヒートポンプユニットを構成している。そして、圧縮機55が駆動すると、圧縮機55からの吐出冷媒が、水熱交換器54、膨張弁56、空気熱交換器57等を順次経由して圧縮機55へと返流する。そのため、水循環経路53の熱交換路58を流通する水が水熱交換器54によって加熱され、この温水が床暖房機器52を循環して床暖房を行うことになる。
特開2002−122334号公報
ところで、床暖房機器52は、床パネルと、この床パネルの下方に配置される温水循環用パイプとを備え、この温水循環用パイプを温水が循環することによって、床パネルを加熱することになる。この場合、床暖房機器52の出口52b側に、温度検出手段としての温度センサ60を配置して、水熱交換器54側に戻る戻り温水の温度を検知し、この戻り温水の温度に基づいて床暖房機器52の床パネルの温度を制御するようにしている。
そして、この床パネルとしては、図6(a)(b)(c)に示したようなものがある。床暖房パネルの特性は、上面放熱量では、図6(c)>図6(b)>図6(a)となり、立上げ時の温度上昇では、図6(c)>図6(b)>図6(a)となり、熱容量では、図6(a)>図6(b)>図6(c)となる。温度上昇すなわち、図6(a)の床パネルは、断熱材(グラスウール50mm以上)からなる基板61と、この基板61上に配置される合板等からなる荒床62と、荒床62上に配置される発泡ポリスチレン等からなるパネル材63と、このパネル材63上に配置される床材(フローリング)64とを備え、パネル材63に、熱媒(温水)が循環するパイプ65が内装されている。そして、このパイプ65をアルミ箔で覆っている。また、エラー! リンクが正しくありません。とパネル材63との間にアルミ箔66を介在させている。
また、図6(b)の床パネルは、断熱材(グラスウール50mm以上)からなる基板61と、この基板61上に配置される合板等からなる荒床62と、この荒床62上に配置される床材(フローリング)64とを備え、この床材(フローリング)64にパイプ65が内装されている。また、エラー! リンクが正しくありません。と荒床62との間にアルミ箔66を介在させている。
さらに、図6(c)の床パネルは、上記図6(a)の床パネルと同様、断熱材からなる基板61と、この基板61上に配置される荒床62と、荒床62上に配置されるパネル材63と、このパネル材63上に配置される床材(フローリング)64とを備え、パネル材63に、熱媒(温水)が循環するパイプ65が内装されている。この際、隣合うパイプ材ピッチPを上記図6(a)の床パネルよりも小さくすると共に、最上層のエラー! リンクが正しくありません。の厚さ寸法Tを上記図6(a)の床パネルよりも小さくしている。具体的には、図6(a)の床パネルでは、そのパイプ材ピッチPが150mm程度であり、その床材64の厚さ寸法Tが12mm程度であり、図6(c)の床パネルでは、そのパイプ材ピッチPが75mm程度であり、その床材64の厚さ寸法Tが3mm程度である。
そして、上記図6(a)の床パネルでは、例えば、通常品は120W/m以下、上面方熱量を向上させたものは、150W/m以上で、30分間の床面温度上昇が、通常品は9degとなり、上面放熱量向上品は12deg(18℃〜30℃)以上となる。また、図6(b)の床パネルは、表面材(フローリング)の中に温水パイプを埋め込んだ、いわゆる床材一体型床暖房パネルであり、さらに、図6(c)の床パネルは、表面材とパネル材とが分離した、いわゆる分離型床暖房パネルである。
上記図6(b)(c)の床パネルでは、表面とパイプ65の距離が近く、熱伝導性の良いアルミ箔でパイプ65を覆っているので、放熱量が大きく立ち上がりが速くなる利点がある。しかしながら、温度むらが生じやすくなる。すなわち、パイプ65が対応する部位と対応しない部位とで温度差が生じ、また、パイプ65の入口近傍と出口近傍とで温度差が生じる。このため、パイプ材ピッチPを小さくしたり、アルミ箔の量を増加させたり、パイプ65内の循環する温水の循環量を増加させたりする必要があった。さらに、床材64の厚さ寸法Tが小さいと、床としての強度が不足するため、床材の材質を変更したり、パネル材63の強度を上げたりすると共に、固定方法を調節したりする必要があった。なお、パネルの厚さは建築上の制約があり、図6(a)のパネルでは厚さTaが12mmとなり、図6(b)のパネルでは厚さTbが12mmとなり、図6(c)のパネルででは厚さ(T+Tc)が12mmとなるのが主流である。
ところで、ヒートポンプは、圧縮機の吐出・吸入の圧力差が大きいと起動出来ない。また、水温が設定値の達したサーモオフ時等において圧縮機を一時停止すると、圧力差をなくす均圧の時間の後、再起動する必要がある。均圧時間は通常3分程度必要である。この時間内にも床温が低下する。そして、ヒートポンプの冷媒として、R32、R410AのようなHFC冷媒を使用する場合、R22等に比べて、作動圧力が高く、油の粘度も高いものを使用することになり、均圧に時間がかかる。また、ヒートポンプの冷媒として、二酸化炭素、炭化水素のような高圧の冷媒を使用する場合、HFC冷媒よりも、より作動圧力が高く均圧に時間がかかる。この場合、高温水を使用するため、温度変化も起こり易い。
このように、温水の熱を効率良く暖房熱等するために、種々の床パネルがあり、床暖房機器52の床パネルは、熱容量が小さく、かつ熱抵抗が小さいものを使用するのが好ましい。また、床面放熱率(温水の熱が暖房熱として床の上面に放熱される率)としては、大となるのが好ましい。しかしながら、このように熱容量が小さい場合等においては、僅かな水温変化で床面温度(床パネル温度)の変動が大となる。また、床面放熱率が大きいと、床暖房機器52の入口52a側の水温(往き温水の温度)と、床暖房機器52の出口52b側の水温(戻り温水の温度)との温度差が拡大して、床パネルに温度むらが生じるおそれがある。
また、床暖房機器52への温水供給が停止する場合、例えば、循環水が、床温が設定した最高温となる温度を越えるような場合には、サーモオフの一時停止信号が発信されて、これによってヒートポンプユニットの圧縮機55が停止することになる。しかしながら、上記のように、床パネルの熱容量が小さければ、圧縮機55が停止した後、直ちに床温が低下することになって、ユーザは快適に過ごすことができない。このため、温度が低下すれば、圧縮機55を駆動して運転を再開すればよいが、圧縮機55の保護のため、一旦停止すれば、通常は所定時間、例えば3分程度再駆動をしないようにするのが好ましいので、床面温度を快適温度に短時間で戻すことができない。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、快適となる床面温度よりもあまり低下させずにユーザに対して不快感を与えない床暖房装置を提供することにある。
そこで請求項1の床暖房装置は、ポンプ7と床暖房機器3とを配管で接続することにより熱媒循環経路1を構成し、上記ポンプ7を駆動することによって、加熱源により加熱された熱媒を上記熱媒循環経路1内に循環供給するようにした床暖房装置において、サーモオフ信号、デフロフト指令信号のような加熱源の一時停止信号が出力されたときには、上記熱媒循環経路1に供給される熱媒温度を、上記一時停止信号出力時の温度よりも上昇させてから上記加熱源の駆動を停止することを特徴としている。
上記請求項1の床暖房装置では、サーモオフ信号等のような加熱源の一時停止信号が出力されたときには、上記熱媒循環経路1に供給される熱媒温度を、上記一時停止信号出力時の温度よりも上昇させてから上記加熱源の駆動を停止するので、加熱源の駆動停止前に熱媒循環経路1の熱媒の温度が一旦上昇することになる。
請求項2の床暖房装置は、加熱源は、ヒートポンプによって加熱される水熱交換器21であり、熱媒温度上昇を圧縮機20の周波数を上げることによって行うことを特徴としている。
上記請求項2の床暖房装置では、一時停止信号が出力されたときには、圧縮機20の周波数を上げてから上記圧縮機20の駆動を停止するので、圧縮機20の停止前に水循環経路1の循環水の温度が一旦上昇することになる。
請求項3の床暖房装置は、熱媒温度上昇時には上記熱媒循環経路1を循環する熱媒の循環量を増加させることを特徴としている。
上記請求項3の床暖房装置では、熱媒循環経路1を循環する熱媒の循環量を増加させるので、熱媒循環経路1内の平均熱媒温を上昇させることができる。これによって、加熱源の駆動を停止したときは、熱媒循環経路1内の熱媒の温度が加熱源の一時停止信号が出力されたときよりも高くなっている。
請求項4の床暖房装置は、上記床暖房機器3に使用する床パネル4の熱容量等のパネル特性に応じて、上記圧縮機20の周波数の上昇量や上昇させる時間や上記熱媒循環経路1のポンプ回転増加量等を切換える制御手段38を設けたことを特徴としている。
上記請求項4の床暖房装置では、床暖房機器3に使用する床パネル4の熱容量等のパネル特性に応じて、上記圧縮機20の周波数の上昇量や上昇させる時間や上記熱媒循環経路1のポンプ回転増加量等を切換えるので、使用する床パネル4に応じて、床面温度が低下しすぎないように調整することができる。
請求項1の床暖房装置によれば、加熱源の駆動停止前に熱媒循環経路の熱媒の温度が一旦上昇することになる。このため、床暖房機器の床面温度が、設定した快適温度よりも大きく低下するのを防止して、ユーザに対して不快感を与えることを回避することができ、快適に過ごすことができる。
請求項2の床暖房装置によれば、圧縮機の駆動を停止したとしても、加熱源の一時停止信号が出力されたときよりも、熱媒循環経路(水循環経路)の循環水の温度が高くなっており、床暖房機器の床面温度が、設定した快適温度よりも大きく低下するのを防止することができる。
請求項3の床暖房装置によれば、圧縮機の駆動を停止したとしても、水循環経路内の循環水の温度を、サーモオフ等の信号が出力されたときよりも高くなっている。すなわち、水循環経路内の循環水の低下によって、床面温度がその快適温度よりも低下するのを無くすことができたり、低下したとしてもその低下量が僅かであると共に低下している時間も短いものとしたりすることができる。このため、ユーザに対して不快感を与えることを一層回避することができ、快適性の向上を図ることができる。
請求項4の床暖房装置によれば、使用する床パネルに応じて、床面温度が低下しすぎないように調整することができる。これにより、熱容量が相違する床パネルであっても、ユーザにとって快適に過ごすことができる床暖房装置を構成することができる。
次に、この発明の床暖房装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は床暖房装置の簡略全体図である。この床暖房装置は熱循環経路としての水循環経路1を備え、冷媒系統回路(ヒートポンプユニット)2にて加熱される温水(熱媒)を水循環経路1で循環させて、床暖房機器3を暖めるものである。また、床暖房機器3は、温水循環パイプ5を有する床パネル4を備える。そして、床パネル4としては、通常表面材と合わせて、デフロストに使用するのに十分な熱容量(物体の温度を単位温度だけ上昇させるのに要する熱量)を有している。
上記水循環経路1は、膨張タンク6と循環用ポンプ7とを介設された往き管8と、往きヘッダ9と、戻りヘッダ10と、戻り管11とを備える。また、往きヘッダ9は、主管接続部12aと複数の分岐管接続部12b・・とを有するヘッダ本体12を備え、主管接続部12aに往き管8が接続され、分岐管接続部12bに、開閉弁(熱動弁)13が介設された分岐管14が接続されている。さらに、戻りヘッダ10は、主管接続部15aと複数の分岐管接続部15b・・とを有するヘッダ本体15を備え、主管接続部15aに戻り管11が接続され、分岐管接続部15bに分岐管16が接続されている。そして、往きヘッダ9側の一の分岐管14に、温水循環パイプ5の入口に接続される往き配管17が接続され、戻りヘッダ10の一の分岐管16に、温水循環パイプ5の出口に接続される戻り配管18が接続される。このため、往きヘッダ9の分岐管14の数及び戻りヘッダ10の分岐管16の数に応じて、複数の床暖房機器3(図例では2個)を接続することができる。
また、冷媒系統回路(ヒートポンプユニット)2は、圧縮機20と、水熱交換器21と、空気熱交換器22と、膨張弁23と、四路切換弁24と、アキュームレータ25等を備える。すなわち、四路切換弁24の一方の1次ポートが圧縮機20の吐出管26に接続され、四路切換弁24の他方の1次ポートが圧縮機20の吸込管27に接続されている。また、この吸込管27には、上記アキュームレータ25が介設されている。四路切換弁24の一方の2次ポートが水熱交換器21に第1ガス管28にて接続され、四路切換弁24の他方の2次ポートが空気熱交換器22に第2ガス管29にて接続されている。さらに、水熱交換器21と膨張弁23とが第1液管31にて接続され、膨張弁23と空気熱交換器22とが第2液管32にて接続されている。また、空気熱交換器22にはファン33が付設されている。
また、往き管8には往き温水の温度を検知(検出)する往き水温検出手段35が付設され、戻り管11には戻り温水の温度を検知(検出)する戻り水温検出手段36が付設されている。さらに、水熱交換器21には温度(凝縮温度)を検知(検出)する水熱交換器温度検出手段37が付設されている。そして、各検出手段35、36、37にて検出された各部位の温度は、図2に示すように、信号発生手段40を介して制御手段38に入力される。また、各検出手段35、36、37はそれぞれ温度検出サーミスタ等にて構成することができ、制御手段38はこの床暖房装置の全体の制御を行うCPU等にて構成することができる。
次に、この床暖房装置の床暖房運転を説明する。まず、四路切換弁24を図1の実線で示す状態に切換え、圧縮機20を駆動する。すると、冷媒が、四路切換弁24、水熱交換器21、膨張弁23、空気熱交換器22、四路切換弁24へと流れ、水熱交換器21が凝縮器として機能し、空気熱交換器22が蒸発器として機能する。そこで、上記ポンプ7を駆動すると、膨張タンク6内の温水が往き配管8内へ流出し、往きヘッダ9等を介して、往き配管17に流入して温水循環パイプ5を循環した後、戻り配管18に返流されて、戻りヘッダ10等を介して戻り管11から、水熱交換器21の熱交換路30を流通する。このとき、上記のように、凝縮器として機能している水熱交換器21によって、この熱交換路30を流れる温水が加熱され、その後、膨張タンク6へと供給され、床暖房機器3がこの温水にて温められる。なお、この床暖房装置によれば、図1に示す状態から四路切換弁24を切換えて、圧縮機20を駆動すると、冷媒が、四路切換弁24、空気熱交換器22、膨張弁23、水熱交換器21、四路切換弁24へと流れて、空気熱交換器22が凝縮器として機能し、水熱交換器21が蒸発器として機能するようにすれば、温水が冷却され、これによって床冷房運転を行うことが可能となる。
そして、従来においては、床暖房装置は図4に示すような制御を行うことになる。すなわち、床面温度(床パネル温度)が快適温度(設定温度)となるように、水循環経路1内の循環水の温度を制御することになる。この際、圧縮機20の周波数を上昇させることによって、水循環経路1内の循環水の温度を上昇させ、この循環水の温度(水温)が、設定手段39(図2参照)にて設定した床面温度(快適温度)を越える温度となったときに(図4のサーモOFFラインを越えるときに)、信号発信手段40(図2参照)からサーモオフ信号のような加熱源の一時停止信号が制御手段38に発信され、圧縮機20の駆動が停止することになる。そして、この停止によって、循環水の温度が低下して、図4のサーモONラインよりも低下するときに、再度圧縮機20を駆動することになる。しかしながら、圧縮機20を一旦停止すれば、圧縮機20の保護のために、所定時間L(例えば、3分程度)経過後に、駆動するのが好ましい。このため、圧縮機20のON−OFFは、図4に示すようなパターンで繰返されることになる。この際、床面温度(床温)は、図4のグラフ41(水循環経路1内の循環水の水温の変化を示すグラフ)とグラフ42(床面温度の変化を示すグラフ)とからわかるように、圧縮機20を停止したときから所定時間L1だけ遅れて低下することになる。なお、水循環経路1内の循環水の温度としては、例えば、往き水温検出手段35にて検出された往き温水の温度を使用する。
しかしながら、この床暖房機器3の床パネル4は、上記したように熱容量が小さいので、図4のサーモOFFラインを越えるときに、圧縮機20の駆動を停止すれば、グラフ41でわかるように、水循環経路1内の水温が直に急激に低下して、グラフ42でわかるように、床面温度が大幅に低下することになる。このため、ユーザは不快感を感じることになる。そこで、この床暖房装置では図3に示すような制御を行うことになる。
すなわち、図3に示すように、水循環経路1の水温が上昇して、サーモOFFラインに達したときには、直に圧縮機20を停止することなく、圧縮機20の周波数を上げる。例えば、20Hz程度の周波数から50Hz程度の周波数に上げた運転を1分程度行う。これによって、図3のグラフ43(水循環経路1内の循環水の水温の変化を示すグラフ)とグラフ44(床面温度の変化を示すグラフ)とからわかるように、水循環経路1内の水温が上昇して、床面温度も上昇することになる。そして、圧縮機20の周波数を増加させる運転を行った後に、圧縮機20の駆動を停止することになる。
このような制御(サーモオフ信号が出力されたときには、ヒートポンプユニット2の圧縮機20の周波数を上げてからこの圧縮機20の駆動を停止する制御)を行えば、圧縮機20の停止前に一旦循環水の温度が上昇する。このため、所定時間Lが過ぎて再度圧縮機20が駆動して床面温度が上昇する間においては、図3のグラフ44の差S1からもわかるように、床面温度は設定した快適温度よりも僅かに低下するだけである。これに対し、この図3の仮想線で示すグラフ42(図4に示すグラフ42と同じグラフ)では、サーモオフ信号が出力されたときに、直に圧縮機20の駆動を停止するので、差S2からわかるように、床面温度がその設定した快適温度よりも大きく低下する。また、グラフ44ではその低下している時間T1がグラフ42においてその低下している時間T2(図4参照)よりも小となっていることがわかる。すなわち、図3に示すように、サーモOFFラインに達したときには、圧縮機20の周波数を上げるようにすることによって、床面温度が快適温度よりも低下している時間の短縮も図ることができる。
このように、上記床暖房装置は、サーモオフ信号が出力されたときには、ヒートポンプユニット2の圧縮機20の周波数を上げてからこの圧縮機20の駆動を停止するので、圧縮機20の停止前に水循環経路1の循環水の温度が一旦上昇することになる。このため、床暖房機器3の床面温度が、設定した快適温度よりも大きく低下するのを防止して、ユーザに対して不快感を与えることを回避することができ、快適に過ごすことができる。
次に、他の制御方法として、図4のサーモOFFラインを越えるときに、圧縮機20の周波数を上げると共に、水循環経路1のポンプ7の回転数を増加させたり、流路制御用のバルブの開度を大きくしたりして循環量を多くしてから圧縮機20の駆動を停止するようにしてもよい。これによって、圧縮機20の停止直前に水循環経路1の循環水の平均水温を上昇させておくことができる。従って、圧縮機20の駆動を停止したときに、水循環経路1内の循環水の温度を、サーモオフの信号が出力されたときよりも高くなっている。このため、床面温度がその快適温度よりも低下するのを無くすことができたり、低下したとしてもその低下量が僅かであると共に低下している時間の短いものとしたりすることができ、ユーザに対して不快感を与えることを一層回避することができ、快適性の向上を図ることができる。
床暖房機器3に使用する床パネル4には、熱容量等のパネル特性が相違する種々のパネルがある。このため、床暖房機器3に使用する床パネル4の熱容量等のパネル特性に応じて、制御手段38によって、圧縮機20の周波数の上昇量や上昇させる時間や水循環経路1のポンプ回転増加量等を切換えるようにするのが好ましい。すなわち、熱抵抗等が小さい場合には、循環する水温の変化で床温変動が大きく、放熱量が大きい場合には、床暖房機器3の出口側と入口側との温度差が大となる。このため、熱容量等が小さい床パネルを使用すれば、僅かな水温変化で床面温度が大きく変動したり、往き温水の温度と戻り温水の温度との温度差が拡大したりするので、使用する床パネル4の熱容量等のパネル特性に応じて、圧縮機20の周波数の上昇量や上昇させる時間や水循環経路1のポンプ回転増加量等を、上記設定手段39にて予め設定しておき、床パネル4に応じた設定値となるように切換えるようにすれば、使用する床パネル4に応じて、床面温度が低下しすぎないように調整することができる。
ところで、空気熱源利用のヒートポンプ式の床暖房装置においては、デフロスト運転を行う場合がある。デフロスト運転は、ヒートポンプユニット2において、水熱交換器21にて熱回収を行う逆サイクル運転を行いつつ、ポンプ7を駆動して水循環経路1の循環水を循環させるものである。このため、水循環経路1の循環水の温度が低下することになる。従って、このデフロスト運転開始前において循環水の温度を上昇させておくようにするのが好ましい。
すなわち、この空気熱交換器22の出口温度を検知する温度センサ(図示省略)の温度に基づいて、空気熱交換器22に霜が付着しているか否かを判断し、空気熱交換器22に霜が付着していると判断すれば、上記信号発生手段40から、デフロスト開始信号が発信され、これによって、空気熱交換器22の霜を取り除くためのデフロスト運転(除霜運転)を行うことになる。そこで、この床暖房装置では、このデフロスト運転を行うための信号(デフロスト指令信号)が出力されたときには、ヒートポンプユニット2の圧縮機20の周波数を上げてからこの圧縮機20の駆動を停止することになる。これによって、デフロスト運転に突入しても、床暖房機器3の床面温度が、設定した快適温度よりも大きく低下するのを防止して、ユーザに対して不快感を与えることを回避することができる。この際、圧縮機20の周波数を上げると共に、水循環経路1のポンプ7の回転数を増加させてから圧縮機20の駆動を停止するようにしてもよい。なお、ヒートポンプの冷媒として、R32、R410AのようなHFC冷媒や、二酸化炭素、炭化水素のような超臨界域で使用するものを用いることによって、上記作用効果を顕著に発揮することになる。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、水循環経路1の循環水の温度としては、上記実施の形態では、往き水温検出手段35にて検出された往き温水の温度を使用したが、戻り水温検出手段36にて検出された戻り温水の温度を使用しても、水熱交換器温度検出手段37にて検出した水熱交換器温度を使用してもよい。また、圧縮機20の周波数の増加量や増加させている時間等も任意に設定できる。さらに、上記実施の形態では、往きヘッダ9と戻りヘッダ10等を設けて、複数の床暖房機器3の接続を可能としているが、この際の分岐管14、16の数の増減は任意である。また、このような分岐管14、16を設けずに、接続される床暖房機器3が単数個であってもよい。また、熱媒としても温水ではない他の循環液を使用してもよい。さらに、床暖房装置として、室内の冷暖房を行う空調システムを備えたものであってもよい。
この発明の床暖房装置の実施形態を示す簡略全体図である。 上記床暖房装置の制御部の簡略ブロック図である。 上記床暖房装置の循環水の温度と床面温度を示すグラフ図である。 従来の制御方法にて制御を行ったときの循環水の温度と床面温度を示すグラフ図である。 従来の床暖房装置の簡略全体図である。 床パネルを示し、(a)は一般的なパネルの断面図であり、(b)は床材一体型のパネルの断面図であり、(c)は分離型のパネルの断面図である。
符号の説明
1・・熱媒循環経路、3・・床暖房機器、7・・ポンプ、20・・圧縮機、21・・水熱交換器、38・・制御手段

Claims (4)

  1. ポンプ(7)と床暖房機器(3)とを配管で接続することにより熱媒循環経路(1)を構成し、上記ポンプ(7)を駆動することによって、加熱源により加熱された熱媒を上記熱媒循環経路(1)内に循環供給するようにした床暖房装置において、サーモオフ信号、デフロフト指令信号のような加熱源の一時停止信号が出力されたときには、上記熱媒循環経路(1)に供給される熱媒温度を、上記一時停止信号出力時の温度よりも上昇させてから上記加熱源の駆動を停止することを特徴とする床暖房装置。
  2. 加熱源は、ヒートポンプによって加熱される水熱交換器(21)であり、熱媒温度上昇を圧縮機(20)の周波数を上げることによって行うことを特徴とする請求項1の床暖房装置。
  3. 熱媒温度上昇時には上記熱媒循環経路(1)を循環する熱媒の循環量を増加させることを特徴とする請求項1又は請求項2の床暖房装置。
  4. 上記床暖房機器(3)に使用するパネルの熱容量等のパネル特性に応じて、上記圧縮機(20)の周波数の上昇量や上昇させる時間や上記熱媒循環経路(1)のポンプ回転増加量等を切換える制御手段(38)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの床暖房装置。
JP2004224954A 2004-07-30 2004-07-30 床暖房装置 Pending JP2006046700A (ja)

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