JP4527392B2 - 温水暖房装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、ヒート・ポンプを用いて循環水を加温しその加温された循環水により暖房を行う温水暖房装置の制御技術に関し、特に、装置の起動直後や設定温度が変更された直後に循環水が所望の温度に達するまでの立ち上がり時間と整定時間が短い制御技術に関する。
この種の温水暖房装置の起動時又は設定温度変更時の過渡状態における制御技術としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の制御技術は、ヒート・ポンプ式の温水床暖房装置を制御する技術である。この場合、温水床暖房装置は、冷媒によるヒート・ポンプ・サイクルによって、床暖房用の循環水を加温する。そして、加温した循環水によって床暖房を行うものである。床暖房装置は、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮機で加圧された冷媒の熱を循環水に供給する床暖房用熱交換器、床温を検出する床温検出手段、及び設定床温と検出床温との温度差に応じて圧縮機の運転制御を行う運転制御手段を備えた構成からなる。
運転制御手段は、床温検出手段によって検出される床温を、設定床温に向けて上昇させる場合、検出床温が設定床温に達する時刻tまでは、圧縮機の出力(回転数)を最大とする。次いで、時刻tを経過後、ある設定時間tが経過するまでは、圧縮機の出力最大の状態を維持する。そして、設定時間tが経過した後は、通常のサーモ・オン/サーモ・オフ制御に切り替わる。また、設定時間tは、運転開始後のある特定時点における検出床温と設定床温との温度差ΔTに応じて決定される。すなわち、温度差ΔTが大きい場合には設定時間tを長くし、温度差ΔTが小さい場合には設定時間tを短くする。このような制御により、床表面温度が設定温度まで達するまでの立ち上がり時間を短縮するとともに、床表面温度が設定温度に対して過度に上昇することを抑えている。
特開2000−28182号公報
上記従来の温水暖房装置においては、床温検出手段の検出する検出床温により、圧縮機の出力の制御を行っている。しかしながら、床暖房装置に熱を供給する循環水は、熱容量が大きい。従って、圧縮機の回転数を変更して循環水への供給熱量を低下させた場合であっても、その影響により床温が変化するまでの反応が遅いという特徴がある。すなわち、上記従来の温水床暖房装置の制御方法は、床温制御における時定数が非常に長い制御である。従って、床温のオーバー・シュートやアンダー・シュートといった過渡特性の制御が困難であるという問題を有している。人の温度に対する感覚は、温度のゆっくりとした変化に対しては鈍感であるが、比較的短時間の温度変化に対しては敏感である。従って、床温のオーバー・シュートやアンダー・シュートの正確な制御は、温水暖房装置の利用者の快適性を向上させる上で重要である。
そこで、本発明の目的は、温水暖房装置の運転開始時や、設定温度を上昇させる変更がされた場合において、暖房用の循環水温度の立ち上がりが速く、かつ、循環水温度のオーバー・シュートやアンダー・シュートが小さく整定時間が短い温水床暖房装置の制御技術を提供することにある。
本発明の温水床暖房装置の第1の構成は、室外空気と冷媒循環路内の冷媒との熱交換を行う空気冷媒熱交換器、前記空気冷媒熱交換器を通過した冷媒を加圧する圧縮機、前記圧縮機で加圧された冷媒と循環水管内の循環水との熱交換により循環水を加温する温水冷媒熱交換器、前記温水冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧して前記空気冷媒熱交換器に送る冷媒減圧機構、前記温水冷媒熱交換器の戻り側又は出口側に取り付けられ循環水温度Tを検出する循環水温度センサ、前記圧縮機が吐出する冷媒温度Tを検出する冷媒温度センサ、前記温水冷媒熱交換器で加温される循環水の最終的な温度目標値である温水設定温度Tw0を設定する温度設定手段、並びに、前記循環水温度Tと、前記圧縮機が吐出する冷媒の温度の目標値である冷媒目標温度Trtと、前記温水冷媒熱交換器で加温される循環水の温度の目標値である温水目標温度Twtとに基づき、前記圧縮機と前記冷媒減圧機構との動作制御を行う中央制御装置、を備え、加温された前記循環水により暖房を行う温水暖房装置において、前記中央制御装置は、運転を開始した場合、又は前記温度設定手段により前記温水設定温度Tw0が切り替えられた場合であって前記循環水温度Tが前記温水設定温度Tw0よりも低いとき、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0よりも高い温度に設定する過渡目標温度設定手段と、前記循環水温度Tが定常時の温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に再設定する目標温度再設定手段とを備えていることを特徴とする。
このように、温水設定温度Tw0の切り替え直後において循環水温度Tが温水設定温度Tw0よりも低い場合、冷媒温度T及び循環水温度Tを、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0よりも高い温度に設定することで、それぞれの温度と目標温度との偏差が大きくなる。これにより、中央制御装置が圧縮機と冷媒減圧機構を制御する場合の操作量が大きくなるために、冷媒温度T及び循環水温度Tの立ち上がり時間が短くなる。従って、循環水温度Tを早期に温水設定温度Tw0に近づけることが可能となる。
また、目標温度再設定手段は、循環水温度Tが、温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値Tw0+βを超えた時に、冷媒目標温度Trt及び温水目標温度Twtを定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び定常運転時の温水設定温度Tw0に再設定する。ここで、再設定手段が各目標温度を切り替えるタイミングを、Tが、Tw0に達した時ではなく、Tr0+βに達した時としたことにより、各目標温度を切り替えた後に、循環水温度Tに生じるアンダー・シュートを抑えることができる。
すなわち、循環水が循環する循環水路や各機器は、通常、或る程度大きな熱容量を有している。従って、各目標温度を循環水温度Tが温水設定温度Tw0に達した時に切り替えると、循環水温度の制御における偏差が0となり、圧縮機の出力が低下する。これにより、冷媒から循環水への熱供給量が減少する。しかし、熱容量が大きいために、循環水路や各機器の温度は十分に上昇していないため、循環水の温度が低下してアンダー・シュートが生じる。一方、各目標温度を循環水温度TがTw0+βを超えた時に切り替えるようにすれば、循環水路や各機器の温度の上昇が追いついてくるため、循環水温度のアンダー・シュートが抑えられる。
ここで、中央制御装置が圧縮機と冷媒減圧機構を制御するときの制御方法は、PID制御、PI制御等の方法が用いられる。
嵩上値βの値は一定としてもよい。循環水路に取り付けられる暖房用パネルの種類に依って変更してもよい。温水設定温度の変更時の温水温度によって変えてもよい。また、外気温や室温に依存して変化させてもよい。嵩上値βの値は、循環水路や循環水路に取り付けられる各種機器の熱容量により最適な値が異なってくるため、それぞれの循環水路や各種機器を取り付けた状態で稼働させて、実験的に決定される。
本発明の温水床暖房装置の第2の構成は、上記第1の構成において、暖房が行われる室内の温度(室内温度)Tを検出する室内温度センサと、室外空気の温度(室外温度)Tを検出する室外温度センサと、を備え、前記中央制御装置は、前記室内温度Tと前記室外温度Tとの差温度ΔTio=T−Tを演算し、この差温度ΔTioの関数として前記嵩上値βを決定する嵩上値決定手段を備えていることを特徴とする。
このように、嵩上値βを差温度ΔTioの関数として決定することにより、循環水路やそれに取り付けられた機器を加熱するのに必要な熱量に応じて、嵩上値βを調節することができる。これにより、循環水温度が設定温度に達した後に生じるアンダー・シュートを、より小さく抑えることが可能となる。
本発明の温水床暖房装置の第3の構成は、上記第1又は2の構成において、目標温度再設定手段は、温水設定温度Tw0が変更された後に前記圧縮機と前記冷媒減圧機構との動作制御を開始してから、冷媒温度Tが定常時の冷媒目標温度Tr0に所定の嵩上値βを加えた値に達する前に所定の時間が経過した場合、又は冷媒温度Tが定常時の冷媒目標温度Tr0に所定の嵩上値βを加えた値に達する前に冷媒温度Tの上昇が止まった場合、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に強制的に再設定することを特徴とする。
温水暖房装置の出力に対して、室内の熱容量が非常に大きい場合(例えば、温水暖房装置の暖房能力に対して部屋の広さが非常に広い場合や、部屋の窓や戸が開放されている場合)には、温水暖房装置が最大の出力で稼働しても、循環水温度が温水設定温度にまで達しない場合がある。このような場合、冷媒目標温度と循環水目標温度を通常よりも高く設定したままにしておくと、温水暖房装置の消費電力が大きくなり好ましくない。
そこで、かかる場合、目標温度再設定手段は、圧縮機と冷媒減圧機構の動作制御が開始されてから、冷媒温度TがTr0+βに達する前に所定の時間が経過した場合、又は冷媒温度Tが定常時の冷媒目標温度Tr0に所定の嵩上値βを加えた値に達する前に冷媒温度Tの上昇が止まった場合に、暖房負荷が過剰であると判断する。そして、冷媒目標温度Trt及び温水目標温度Twtを定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に強制的に再設定する。これにより、電力の無駄な消費が抑えられる。
本発明の温水床暖房装置の第4の構成は、上記第1乃至3の何れか一の構成において、前記目標温度再設定手段は、前記循環水温度Tが定常時の温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを、所定の時間で前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0になるように、段階的に漸近するように再設定することを特徴とする。
この構成により、目標温度再設定手段が冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを切り替えた際も、各目標温度の変化量を小さくすることができる。従って、各目標温度が急激に小さく設定されたために、圧縮機の運転を停止するという現象の発生を防止することができる。すなわち、通常、圧縮機は、冷媒の目標温度と冷媒温度との偏差によりPID制御等の帰還制御によって制御されるが、冷媒の目標温度が急に小さくなって偏差が急激に大きくなると、圧縮機を停止する制御がされる場合がある。しかしながら、圧縮機は一度停止すると、圧縮機の保護のため、一定の時間は起動することができない。従って、圧縮機が停止してしまうと、循環水温度の大きなアンダー・シュートが生じることとなり、快適性の面から好ましくない。そこで、冷媒目標温度Trt及び温水目標温度Twtを、所定の時間で定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0になるように、段階的に漸近するように再設定することにより、このような事態を避けることが可能となる。
本発明の温水床暖房装置の制御方法の第1の構成は、室外空気と冷媒循環路内の冷媒との熱交換を行う空気冷媒熱交換器、前記空気冷媒熱交換器を通過した冷媒を加圧する圧縮機、前記圧縮機で加圧された冷媒と循環水管内の循環水との熱交換により循環水を加温する温水冷媒熱交換器、前記温水冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧して前記空気冷媒熱交換器に送る冷媒減圧機構、前記温水冷媒熱交換器の戻り側又は出口側に取り付けられ循環水温度Tを検出する循環水温度センサ、前記圧縮機が吐出する冷媒温度Tを検出する冷媒温度センサ、前記温水冷媒熱交換器で加温される循環水の最終的な温度目標値である温水設定温度Tw0を設定する温度設定手段、を備えた温水暖房装置を制御する制御方法であって、運転開始時、又は前記温水設定温度Tw0が前記温度設定手段により切り替えられた時であって前記循環水温度Tが前記温水設定温度Tw0よりも低いとき、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0よりも高い温度に設定する第1のステップ、その後、前記循環水温度Tが上昇し定常時の前記温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に再設定する第2のステップを有することを特徴とする。
本発明の温水床暖房装置の制御方法の第2の構成は、上記第1の構成において、前記温水暖房装置は、暖房が行われる室内の温度(室内温度)Tを検出する室内温度センサと、室外空気の温度(室外温度)Tを検出する室外温度センサと、を備えており、前記第1のステップにおいて、前記嵩上値βは、前記室内温度Tと前記室外温度Tとの差温度ΔTio=T−Tを演算し、この差温度ΔTioの関数を演算することで決定されることを特徴とする。
本発明の温水床暖房装置の制御方法の第3の構成は、上記第1又は2の構成において、前記第1のステップの後、冷媒温度Tが定常時の冷媒目標温度Tr0に所定の嵩上値βを加えた値に達する前に所定の時間が経過した場合、又は冷媒温度Tが定常時の冷媒目標温度Tr0に所定の嵩上値βを加えた値に達する前に冷媒温度Tの上昇が止まった場合、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に強制的に再設定することを特徴とする。
本発明の温水床暖房装置の制御方法の第4の構成は、上記第1乃至3の何れか一の構成において、前記第1ステップにおいて、前記循環水温度Tが定常時の温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを、所定の時間で前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0になるように、段階的に漸近するように再設定することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、暖房装置の電源が入れられた直後や暖房の設定温度が切り替えられた直後の過渡状態において、循環水温度の立ち上がり時間を、従来よりも短縮することができる。また、循環水温度が設定温度に達した後に生じるアンダー・シュートが抑えられる。これにより、循環水温度が設定温度に収束するまでの整定時間を短縮することができる。その結果、暖房温度の整定が速く温度の上下変動が小さいので、温水暖房装置の使用者の快適性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1に係るエアコン付きの温水暖房装置の構成を表す図である。実施例1では、温水暖房装置1の一例として、冷媒のヒート・ポンプ作用によるエアコンと温水熱による床暖房との両方の機能を備えたエアコン付きの温水暖房装置を示す。
温水暖房装置1は、室外に設置される室外機2、空調対象の室内の壁面の天井付近に設置される室内機3、及び、同室内の床に敷設される床暖房装置(床暖房パネル)4の3つの部分から構成されている。
室外機2と室内機3の間には、冷媒が循環する冷媒管(冷媒循環路)5が設けられている。室外機2側の冷媒管5の出入口には、接続バルブ5c,5dが設けられている。室内機3側の冷媒管5の出入口には、接続口5e,5fが設けられている。接続バルブ5cと接続口5e、及び接続バルブ5dと接続口5fとの間は、保温パイプからなる冷媒管5によって接続されている。この冷媒管5に冷媒を循環させることによって、室外機2から室内機3に熱を汲み上げて、室内空気の暖房を行うことができる。また、逆に、室内機3から室外機2へ熱を汲み上げて、室内の冷房を行うことができる。尚、本発明においては、冷房機能については関係がないため、以下の説明では冷房機能に関しては省略する。
室外機2内の冷媒管5には、接続バルブ5dの側から接続バルブ5cの側にかけて、マフラ6、ストレーナ7、電子膨張弁8、キャピラリ・チューブ9、空気冷媒熱交換器10、四方弁11、圧縮機12、四方弁11、温水冷媒熱交換器13の順に、各機器が接続されている。また、室内機3内の冷媒管5には、室内熱交換器14が接続されている。
空気冷媒熱交換器10には、室外空気と冷媒との熱交換を促進するため、プロペラファン15が設けられている。プロペラファン15は、空気冷媒熱交換器10に室外空気を送風し、熱交換を促進する。また、室内熱交換器14には、室内空気と冷媒との熱交換を促進するとともに、室内に温風を送るため、クロスフローファン19が設けられている。
一方、室外機2と床暖房装置4との間には、循環水(温水)が循環する循環水管16が設けられている。室外機2側の循環水管16の出入口には、接続バルブ16a,16bが設けられている。この、接続バルブ16a,16bにおいて、床暖房装置4側の循環水管16が取り外し可能とされている。
また、冷媒管5には、温水冷媒熱交換器13と並列に、バイパス管5’が設けられている。そして、バイパス管5’には、接続バルブ5cの側から四方弁11の側にのみ冷媒を通過させることができる逆止弁20が設けられている。このバイパス管5’は、冷房運転時に冷媒が通過する経路であり、本発明には直接関係しないため、説明は省略する。
室外機2内の循環水管16には、接続バルブ16aの側から、温水冷媒熱交換器13、給水タンク17、循環ポンプ18が順に設けられている。循環水管16内の循環水は、循環ポンプ18により循環される。循環水は、循環ポンプ18→床暖房装置4→温水冷媒熱交換器13→給水タンク17→循環ポンプ18の順に循環する。循環水は、温水冷媒熱交換器13において吸熱され、床暖房装置4において放熱する。これにより、温水による床暖房が行われる。
圧縮機12と四方弁11をつなぐ吐出側配管5bには、冷媒の温度を検出するための冷媒温度センサ21が設けられている。接続バルブ16a側の温水冷媒熱交換器13出口近傍には、循環水の温度を検出するための循環水温度センサ22が設けられている。また、室外機2の内部には、室外空気の温度を検出するための室外温度センサ23が設けられている。室内機3の内部には、室内空気の温度を検出するための室内温度センサ24が設けられている。
また、室外機2内には、温水暖房装置1の全体の動作制御を行うための中央制御装置25が設けられている。室内機3の内部には、室内機3が備える各機器の制御を行う室内機コントローラ26が設けられている。中央制御装置25と室内機コントローラ26とは、制御線27により接続されており、互いにデータ通信が可能である。
室内機コントローラ26には、室内機リモコン28がケーブル又は無線で接続されている。使用者は、この室内機リモコン28により、空調温度や床暖房温度の設定が可能である。また、床暖房装置4には、床暖房用リモコン29が備えられている。この床暖房用リモコン29は、中央制御装置25にケーブル又は無線で接続されている。使用者は、この床暖房用リモコン29により、床暖房温度の設定が可能である。
中央制御装置25は、室内機コントローラ26と協働して、室内機リモコン28又は床暖房用リモコン29により設定される空調温度及び床暖房温度と、冷媒温度センサ21、循環水温度センサ22、室外温度センサ23、及び室内温度センサ24により検出される各温度に基づいて、四方弁11、圧縮機12、電子膨張弁8、循環ポンプ18、プロペラファン15、及びクロスフローファン19の動作制御を行う。
次に、この温水暖房装置1における暖房動作について、簡単に説明しておく。暖房動作においては、冷媒管5内の冷媒は、空気冷媒熱交換器10において、室外の空気と熱交換して加温される。空気冷媒熱交換器10で加温された冷媒は、四方弁11を通って、吸入側配管5aから圧縮機12に送られる。ここで、四方弁11は、冷媒管5内の冷媒の循環方向の切り替えを行う弁である。暖房時には、空気冷媒熱交換器10が圧縮機12の吸入側配管5aに接続され、温水冷媒熱交換器13が圧縮機12の吐出側配管5bに接続される。逆に、冷房時には、空気冷媒熱交換器10が圧縮機12の吐出側配管5bに接続され、温水冷媒熱交換器13が圧縮機12の吸入側配管5aに接続される。
冷媒は、圧縮機12において圧縮され、四方弁11を通過して温水冷媒熱交換器13に送られる。温水冷媒熱交換器13では、冷媒管5内を循環する冷媒と、循環水管16内を循環する循環水との熱交換が行われる。その後、冷媒は、室内熱交換器14に送られて、室内空気に放熱する。そして、マフラ6、ストレーナ7を通過して、電子膨張弁8及びキャピラリ・チューブ9からなる冷媒減圧機構に送られる。この冷媒減圧機構で減圧された冷媒は、膨張により室外空気よりも低温となる。そしてこの冷温の冷媒は、再び空気冷媒熱交換器10に送られて、室外空気から吸熱する。以上のようなヒート・ポンプ・サイクルによって、冷媒循環による暖房が行われる。
一方、温水冷媒熱交換器13において加温された循環水は、給水タンク17、循環ポンプ18を通過して床暖房装置4に送られる。床暖房装置4において、循環水は放熱し、床暖房が行われる。放熱により冷却された循環水は、再び温水冷媒熱交換器13に送られて加温される。以上のようにして、温水による床暖房が行われる。
次に、中央制御装置25の運転開始時又は設定温度変更時の初期動作に関わる機能について説明する。図2は中央制御装置とその周辺機器の過渡制御に関する機能ブロック図である。図2において、電子膨張弁8、圧縮機12、冷媒温度センサ21、循環水温度センサ22、室外温度センサ23、室内温度センサ24、中央制御装置25、室内機コントローラ26、室内機リモコン28、及び床暖房用リモコン29は図1の同番号のものに対応している。
中央制御装置25は、電子膨張弁制御部31、圧縮機制御部32、嵩上値決定手段33、過渡目標温度設定手段34、目標温度再設定手段35、入出力インタフェース36、及び温度設定手段37を備えている。電子膨張弁制御部31は、外部から設定される冷媒目標温度と冷媒温度センサ21が検出する冷媒温度Tとの偏差に基づき、電子膨張弁8の開度についてのPID制御を行う。圧縮機制御部32は、外部から設定される温水目標温度と循環水温度センサ22が検出する循環水温度Tとの偏差に基づき、圧縮機12の回転数についてのPID制御を行う。
嵩上値決定手段33は、室内温度センサ24が検出する室内温度Tと室外温度センサ23が検出する室外温度Tとの差温度ΔTio=T−Tを演算し、この差温度ΔTioの関数として嵩上値βを決定し出力する。嵩上値βを求める関数としては、差温度ΔTioの値に対して単調増加する関数が用いられる。差温度ΔTioが大きいほど、循環水管16やそれに付属する機器(床暖房装置4、給水タンク17等)を加熱するために必要とされる熱量も大きくなるからである。嵩上値βを決める関数としては、例えば、差温度ΔTioの多項式やステップ関数を用いることができる。
尚、本実施例においては、嵩上値βは差温度ΔTioの関数としたが、循環水管16やそれに付属する機器(床暖房装置4、給水タンク17等)の熱容量が特に問題とならない場合には、嵩上値βは定数としてもよい。
入出力インタフェース36は、中央制御装置25において、室内機コントローラ26との間で通信を行う際のインタフェースである。
温度設定手段37は、室内機リモコン28又は床暖房用リモコン29から、使用者により設定される空調温度T及び床暖房温度Tが入力されると、これらの値から温水設定温度Tw0と定常運転時の冷媒目標温度Tr0を求めて出力する。空調温度T及び床暖房温度Tから温水設定温度Tw0及び定常運転時の冷媒目標温度Tr0を求める方法は、例えば、あらかじめ用意された温度値テーブルを参照する方法などが使用される。
過渡目標温度設定手段34には、温度設定手段37から温水設定温度Tw0と定常運転時の冷媒目標温度Tr0が入力される。また、循環水温度センサ22からは循環水温度Tが入力される。過渡目標温度設定手段34は、運転を開始した場合、又は温度設定手段37により温水設定温度Tw0が切り替えられた場合であって循環水温度Tが温水設定温度Tw0よりも低いとき、冷媒目標温度Trt及び温水目標温度Twtを、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0よりも高い温度Tr0+ΔT,Tw0+ΔTとする。そして、圧縮機制御部32の温水目標温度TwtをTw0+ΔTに設定し、電子膨張弁制御部31の冷媒目標温度TrtをTr0+ΔTに設定する。
目標温度再設定手段35には、温度設定手段37から温水設定温度Tw0と定常運転時の冷媒目標温度Tr0が入力される。また、循環水温度センサ22からは循環水温度Tが入力される。更に、嵩上値決定手段33からは、嵩上値βが入力される。目標温度再設定手段35は、循環水温度Tが定常時の温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、冷媒目標温度Trt及び温水目標温度Twtを定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0とする。そして、圧縮機制御部32の温水目標温度TwtをTw0に設定し、電子膨張弁制御部31の冷媒目標温度TrtをTr0に再設定する。
以上のように構成された実施例1に係る温水暖房装置において、以下、運転開始時又は設定温度変更時の制御方法について説明する。
図3は暖房運転開始直後における温水暖房装置1の動作を表すフローチャートである。尚、設定温度変更時の動作についても、暖房運転開始直後と同様である。
まず、暖房運転が開始されると、温度設定手段37は、室内機リモコン28又は床暖房用リモコン29から入力される空調温度T及び床暖房温度Tから、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0を求めて出力する。また、嵩上値決定手段33は、室内温度センサ24が検出する室内温度Tと室外温度センサ23が検出する室外温度Tとに基づいて、嵩上値βを決定する(S1)。ここで、温水設定温度Tw0は床暖房温度Tよりも高い値である。定常運転時の冷媒目標温度Tr0は空調温度T及び温水設定温度Tw0よりも高い値である。
次に、過渡目標温度設定手段34は、冷媒目標温度TrtをTr0+ΔTに決定し、温水目標温度TwtをTw0+ΔTに決定する(S2)。そして、過渡目標温度設定手段34は、温水目標温度Twtを電子膨張弁制御部31に設定し、冷媒目標温度Trtを圧縮機制御部32に設定する(S3)。
次に、圧縮機制御部32は、時刻0における冷媒温度T[0]を取得する。電子膨張弁制御部31及び目標温度再設定手段35は時刻0における循環水温度T[0]を取得する(S4)。
次に、中央制御装置25は、時刻を表すカウンタtの値を1に設定し、T[1]=T[0],T[1]=T[0]として初期化する(S5)。
次に、循環水温度T[t]が循環水目標温度Tw0よりも高い場合(S6)、圧縮機制御部32は、圧縮機12をOFF状態とし(S7)、ステップS15に移行する。
一方、循環水温度T[t]が循環水目標温度Tw0以下の場合(S6)、圧縮機制御部32は、圧縮機12をON状態とする(S8)。そして、圧縮機制御部32は、圧縮機12の回転数ωを偏差Twt−T[t]により決定・制御する(S9)。また、このとき、電子膨張弁制御部31は、電子膨張弁8の開度θを偏差Trt−T[t]により決定・制御する(S10)。
次いで、目標温度再設定手段35は、T[t]がTw0+β以下であるかどうかを判定する(S11)。T[t]>Tw0+βの場合には、目標温度再設定手段35は、冷媒目標温度TrtをTr0に再設定し、温水目標温度TwtをTw0に再設定する。また、時刻を表すカウンタtの値を0にリセットする(S14)。そして、ステップS15へ移行する。
一方、ステップS11でT[t]≦Tw0+βの場合、目標温度再設定手段35は、T[t]がT[t−1]以下であるかどうかを判定する(S12)。T[t]≦T[t−1]の場合には、暖房負荷が過剰であると判断し、ステップS14に移行する。
一方、ステップS12において、T[t]>T[t−1]の場合、目標温度再設定手段35は、時刻を表すカウンタ値tが打ち切り時間tmaxを超えたかどうかを判断する(S13)。ここで、t>tmaxの場合には、暖房負荷が過剰であると判断し、ステップS14に移行する。一方、t≦tmaxの場合には、ステップS15に移行する。
以上の動作が終わると、中央制御装置25は、時刻を表すカウンタtの値を1だけインクリメントする(S15)。圧縮機制御部32は、時刻tにおける冷媒温度T[t]を取得する。電子膨張弁制御部31及び目標温度再設定手段35は時刻0における循環水温度T[t]を取得する(S16)。そして、ステップS6の動作に戻る。
以上のような動作によって、循環水温度Tと冷媒温度Tは、例えば図4に示したように制御される。図4(a)は、目標温度を最初から固定した通常の温度制御を行った場合を表しており、図4(b)は本実施例で説明した温度制御を行った例を示している。
通常の温度制御の場合には、圧縮機12の運転を開始すると、冷媒温度Tが上昇し、設定値Tr0に達する。一方、循環水温度Tは、徐々に上昇する。時刻tにおいて、循環水温度Tが設定温度に近づくと、圧縮機12の回転数ωは徐々に小さくなる。時刻tで循環水温度Tは設定値に整定され、圧縮機12の回転数ωは最終値に達する。この場合、循環水温度Tの立ち上がりが遅く、整定時間tが長い。
一方、本実施例の方法では、初期の冷媒目標温度Trtは、Tr0よりも高く設定されているので、立ち上がり時の冷媒温度Tと冷媒目標温度Trtとの偏差が大きく、電子膨張弁8の開度θは狭くなり、圧縮機12の差圧が大きくなる。そのため、冷媒温度Tの立ち上がりが速く、時間tよりも短い時間t’で冷媒温度Tは冷媒目標温度Trt=Tr0+ΔTに到達する。また、温水目標温度Twtも定常状態の温水設定温度Tw0よりも高く設定されているため、温水温度Tの立ち上がりも速くなる。時刻t’において、循環水温度Tが温度Tw0+βに到達すると、温水目標温度Twtは温水設定温度Tw0に再設定される。これにより、温水温度Tは下降し、時刻t’で温水設定温度Tw0に整定される。この際、嵩上値βの値を適度に定めれば、温水温度Tのアンダー・シュートも抑制され、温水温度Tの整定時間t’は短くなる。
本発明の実施例1に係るエアコン付きの温水暖房装置の構成を表す図である。 中央制御装置とその周辺機器の過渡制御に関する機能ブロック図である。 暖房運転開始直後における温水暖房装置1の動作を表すフローチャートである。 運転開始時における循環水温度Tと冷媒温度Tの変化を表す図である。
符号の説明
1 温水暖房装置
2 室外機
3 室内機
4 床暖房装置(床暖房パネル)
5 冷媒管(冷媒循環路)
5’ バイパス管
5a 吸入側配管
5b 吐出側配管
5c,5d 接続バルブ
5e,5f 接続口
6 マフラー
7 ストレーナ
8 電子膨張弁(冷媒減圧機構)
9 キャピラリ・チューブ(冷媒減圧機構)
10 空気冷媒熱交換器
11 四方弁
12 圧縮機
13 温水冷媒熱交換器
14 室内熱交換器
15 プロペラファン
16 循環水管
16a,16b 接続バルブ
17 給水タンク
18 循環ポンプ
19 クロスフローファン
20 逆止弁
21 冷媒温度センサ
22 循環水温度センサ
23 室外温度センサ
24 室内温度センサ
25 中央制御装置
26 室内機コントローラ
27 制御線
28 室内機リモコン
29 床暖房用リモコン
31 電子膨張弁制御部
32 圧縮機制御部
33 嵩上値決定手段
34 過渡目標温度設定手段
35 目標温度再設定手段
36 入出力インタフェース
37 温度設定手段

Claims (4)

  1. 室外空気と冷媒循環路内の冷媒との熱交換を行う空気冷媒熱交換器、前記空気冷媒熱交換器を通過した冷媒を加圧する圧縮機、前記圧縮機で加圧された冷媒と循環水管内の循環水との熱交換により循環水を加温する温水冷媒熱交換器、前記温水冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧して前記空気冷媒熱交換器に送る冷媒減圧機構、前記温水冷媒熱交換器の戻り側又は出口側に取り付けられ循環水温度Tを検出する循環水温度センサ、前記圧縮機が吐出する冷媒温度Tを検出する冷媒温度センサ、前記温水冷媒熱交換器で加温される循環水の最終的な温度目標値である温水設定温度Tw0を設定する温度設定手段、並びに、前記循環水温度Tと、前記圧縮機が吐出する冷媒の温度の目標値である冷媒目標温度Trtと、前記温水冷媒熱交換器で加温される循環水の温度の目標値である温水目標温度Twtとに基づき、前記圧縮機と前記冷媒減圧機構との動作制御を行う中央制御装置、を備え、加温された前記循環水により暖房を行う温水暖房装置において、
    前記中央制御装置は、
    運転を開始した場合、又は前記温度設定手段により前記温水設定温度Tw0が切り換えられた場合であって前記循環水温度Tが前記温水設定温度Tw0よりも低いとき、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0よりも高い温度に設定する過渡目標温度設定手段と、
    前記循環水温度Tが定常時の温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に再設定する目標温度再設定手段と、
    前記過渡目標温度設定手段及び前記目標温度再設定手段により設定された前記冷媒目標温度Trtと前記循環水温度センサが検出する前記循環水温度Tとの偏差に基づき、前記圧縮機の回転数についてのPID制御またはPI制御を行う圧縮機制御部と、
    前記過渡目標温度設定手段及び前記目標温度再設定手段により設定された前記冷媒目標温度Trtと前記冷媒温度センサが検出する前記冷媒温度Tとの偏差に基づき、前記電子膨張弁の開度についてのPID制御またはPI制御を行う電子膨張弁制御部と、
    を備えていることを特徴とする温水暖房装置。
  2. 暖房が行われる室内の温度(室内温度)Tを検出する室内温度センサと、室外空気の温度(室外温度)Tを検出する室外温度センサと、を備え、
    前記中央制御装置は、前記室内温度Tと前記室外温度Tとの差温度ΔTio=T−Tを演算し、この差温度ΔTioの関数として前記嵩上値βを決定する嵩上値決定手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の温水暖房装置。
  3. 室外空気と冷媒循環路内の冷媒との熱交換を行う空気冷媒熱交換器、前記空気冷媒熱交換器を通過した冷媒を加圧する圧縮機、前記圧縮機で加圧された冷媒と循環水管内の循環水との熱交換により循環水を加温する温水冷媒熱交換器、前記温水冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧して前記空気冷媒熱交換器に送る冷媒減圧機構、前記温水冷媒熱交換器の戻り側又は出口側に取り付けられ循環水温度Tを検出する循環水温度センサ、前記圧縮機が吐出する冷媒温度Tを検出する冷媒温度センサ、前記温水冷媒熱交換器で加温される循環水の最終的な温度目標値である温水設定温度Tw0を設定する温度設定手段、及び中央制御装置を備えた温水暖房装置を制御する制御方法であって、
    運転開始時、又は前記温水設定温度Tw0が前記温度設定手段により切り換えられた時であって前記循環水温度Tが前記温水設定温度Tw0よりも低いとき、前記中央制御装置が前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを、定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0よりも高い温度に設定する第1のステップ、
    その後、前記循環水温度Tが上昇し定常時の前記温水設定温度Tw0に所定の嵩上値βを加えた値を超えた時に、前記中央制御装置が前記冷媒目標温度Trt及び前記温水目標温度Twtを前記定常運転時の冷媒目標温度Tr0及び温水設定温度Tw0に再設定する第2のステップを有し、
    前記第1のステップ又は前記第2のステップにおいて前記冷媒目標温度Trtが設定されると、前記中央制御装置は、前記冷媒目標温度Trtと前記循環水温度センサが検出する前記循環水温度Tとの偏差に基づき、前記圧縮機の回転数についてのPID制御またはPI制御を行い、
    前記第1のステップ又は前記第2のステップにおいて前記冷媒目標温度Trtが設定されると、前記中央制御装置は、前記冷媒目標温度Trtと前記冷媒温度センサが検出する前記冷媒温度Tとの偏差に基づき、前記電子膨張弁の開度についてのPID制御またはPI制御を行うことを特徴とする温水暖房装置の制御方法。
  4. 前記温水暖房装置は、暖房が行われる室内の温度(室内温度)Tを検出する室内温度センサと、室外空気の温度(室外温度)Tを検出する室外温度センサと、を備えており、
    前記第1のステップにおいて、前記嵩上値βは、前記室内温度Tと前記室外温度Tとの差温度ΔTio=T−Tを演算し、この差温度ΔTioの関数を演算することで決定されることを特徴とする請求項記載の温水暖房装置の制御方法。
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