JP7213061B2 - 温調装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る温調装置10は、圧縮機11、膨張弁14、室外機12に設けられた熱交換器13(第1の熱交換器)、及び、熱交換により室内空気を加熱又は冷却する熱交換器15(第2の熱交換器)を接続して、冷媒を循環させる冷媒循環回路16を有し、更に、熱媒水が循環する熱媒水循環回路17を有し、室内を温度調整する装置である。以下、詳細に説明する。
そして、圧縮機11、膨張弁14、四方弁19、プロペラファン20及びクロスフローファン21は、図4に示すように、マイクロコンピュータ等によって構成される制御手段22に接続されている。制御手段22は、圧縮機11、膨張弁14、四方弁19、プロペラファン20及びクロスフローファン21に対し指令信号を送信してそれらの動作を制御する。なお、冷媒循環回路16には、図1に示すように、四方弁19と圧縮機11の冷媒の流入側の間にアキュムレータ26が設けられている。
膨張弁14は、制御手段22から指令信号が送信されて、冷媒が膨張弁14を通過できないようにする閉状態と、膨張弁14を通過する冷媒を減圧する減圧状態とが切り替えられる。熱交換器15による熱交換によって冷房運転や暖房運転を行う際、膨張弁14は減圧状態にされる。
熱媒水循環回路17には、水又は不凍液からなる熱媒水が注入されており、熱媒水循環回路17に設けられたポンプ29の作動により、熱媒水が熱媒水循環回路17を循環する。
膨張弁25が減圧状態であり、圧縮機11から吐出された冷媒が、図5に示すように、四方弁19、熱交換器23、膨張弁25、熱交換器13及び四方弁19を順に通過して圧縮機11に流入し、かつ、熱媒水が熱媒水循環回路17を循環している際、熱媒水循環回路17を循環する熱媒水は、熱交換器23を通過中にバイパス路24を流れている冷媒から熱エネルギーを吸収して温度が上昇し、放熱器28を通過中に室内空気を加熱して温度が下がり、熱交換器23に向かって流れる。
また、本実施の形態では、熱媒水の放熱器28の通過によって室内空気を冷却する際に放熱器28の表面に結露(結露水)が生じる設計、及び、その結露を外部に排出する設計が採用されている。よって、放熱器28は、熱媒水循環回路17を循環する熱媒水によって室内空気の除湿を行う。即ち、放熱器28による室内空気の冷却によって、室内空気の除湿も行われる。
Jは例えば1~3℃である。
例えば、平行配置された複数のパイプを有する輻射部材の代わりに、1本のパイプを有する輻射部材を採用してもよい。
また、制御手段は、室内の温度調整が開始される際、第2の熱交換器の熱交換による室内空気の加熱又は冷却を、輻射部材に熱媒水を流して行う室内空気の加熱又は冷却より優先させなくてもよい。
更に、第2の熱交換器は室内空気の加熱及び冷却の一方のみを行うものであってもよい。第2の熱交換器が室内空気の加熱のみを行う場合、輻射部材は室内空気の加熱のみを行うものであってもよく、第2の熱交換器が室内空気の冷却のみを行う場合、輻射部材は室内空気の冷却のみを行うものであってもよい。
また、制御手段に温湿度センサを接続する代わりに、室内温度のみを計測する温度計及び室内湿度のみを計測する湿度計を制御手段に接続するようにしてもよい。
そして、第2の熱交換器又は輻射部材が除湿を行わない場合、室内湿度を計測するための設計は不要である。
Claims (13)
- 圧縮機と、膨張弁と、室外機に設けられた第1の熱交換器と、熱交換により室内空気を加熱又は冷却する第2の熱交換器とを接続して、冷媒を循環させる冷媒循環回路を有する温調装置であって、
室内に配置された輻射部材が設けられ、ポンプの作動によって熱媒水が循環する熱媒水循環回路と、前記冷媒循環回路に接続されたバイパス路を流れる前記冷媒と前記熱媒水循環回路を循環する前記熱媒水とを熱交換する第3の熱交換器と、設定温度を基に前記圧縮機、前記膨張弁及び前記ポンプの動作を制御する制御手段と、室内温度を計測する温度計とを備え、
前記輻射部材は、前記第3の熱交換器により熱交換され前記熱媒水循環回路を循環する前記熱媒水と室内空気の熱交換によって、室内空気を加熱又は冷却し、
前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を行っている際に、前記温度計の計測温度が前記設定温度に所定温度Jを加えた温度以下であるのを検知して、1)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていなかった場合、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を停止し又は冷却レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却を開始し、2)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていた場合、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を停止し又は冷却レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却レベルを上げ、
前記輻射部材による室内空気の冷却を行っている際に、前記温度計の計測温度が前記設定温度に所定温度P(但し、P≧J)を加えた温度以上であるのを検知して、1)前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を行っていなかった場合、前記輻射部材による室内空気の冷却を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を開始し、2)前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を行っていた場合、前記輻射部材による室内空気の冷却を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却レベルを上げることを特徴とする温調装置。 - 請求項1記載の温調装置において、前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱又は冷却を、前記輻射部材による室内空気の加熱又は冷却より優先して、室内の温度調整を開始させることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を行っている際に、前記温度計の計測温度が前記設定温度から所定温度Kを差し引いた温度以上であるのを検知して、1)前記輻射部材による室内空気の加熱を行っていなかった場合、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を停止し又は加熱レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の加熱を開始し、2)前記輻射部材による室内空気の加熱を行っていた場合、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を停止し又は加熱レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の加熱レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、前記制御手段は、前記輻射部材による室内空気の加熱を行っている際に、前記温度計の計測温度が前記設定温度から所定温度Lを差し引いた温度以下であるのを検知して、1)前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を行っていなかった場合、前記輻射部材による室内空気の加熱を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を開始し、2)前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を行っていた場合、前記輻射部材による室内空気の加熱を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、前記第2の熱交換器は、熱交換による室内空気の除湿が可能であり、前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を行っている際に、前記温度計の計測温度が前記設定温度に所定温度Mを加えた温度以下であるのを検知して、1)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていなかった場合、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を停止し又は除湿レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却を開始し、2)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていた場合、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を停止し又は除湿レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、前記第2の熱交換器及び前記輻射部材はそれぞれ、熱交換による室内空気の除湿が可能であり、前記制御手段は、前記輻射部材による室内空気の除湿を行っている際に、前記温度計の計測温度が前記設定温度に所定温度Nを加えた温度以上であるのを検知して、1)前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を行っていなかった場合、前記輻射部材による室内空気の除湿を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を開始し、2)前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を行っていた場合、前記輻射部材による室内空気の除湿を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、室内湿度を計測する湿度計を更に備え、前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を行っている際に、前記湿度計の計測湿度が設定湿度に所定湿度Cを加えた湿度以下であるのを検知して、1)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていなかった場合、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を停止し又は冷却レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却を開始し、2)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていた場合、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を停止し又は冷却レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、室内湿度を計測する湿度計を更に備え、前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を行っている際に、前記湿度計の計測湿度が設定湿度に所定湿度Dを加えた湿度以下であるのを検知して、1)前記輻射部材による室内空気の加熱を行っていなかった場合、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を停止し又は加熱レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の加熱を開始し、2)前記輻射部材による室内空気の加熱を行っていた場合、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を停止し又は加熱レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の加熱レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、室内湿度を計測する湿度計を更に備え、前記制御手段は、前記輻射部材による室内空気の冷却を行っている際に、前記湿度計の計測湿度が設定湿度に所定湿度Eを加えた湿度以上であるのを検知して、1)前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を行っていなかった場合、前記輻射部材による室内空気の冷却を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を開始し、2)前記第2の熱交換器による室内空気の冷却を行っていた場合、前記輻射部材による室内空気の冷却を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の冷却レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、室内湿度を計測する湿度計を更に備え、前記制御手段は、前記輻射部材による室内空気の加熱を行っている際に、前記湿度計の計測湿度が設定湿度に所定湿度Fを加えた湿度以上であるのを検知して、1)前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を行っていなかった場合、前記輻射部材による室内空気の加熱を停止し又は加熱レベルを下げて継続し、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を開始し、2)前記第2の熱交換器による室内空気の加熱を行っていた場合、前記輻射部材による室内空気の加熱を停止し又は加熱レベルを下げて継続し、前記第2の熱交換器による室内空気の加熱レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、室内湿度を計測する湿度計を更に備え、前記第2の熱交換器は、熱交換による室内空気の除湿が可能であり、前記制御手段は、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を行っている際に、前記湿度計の計測湿度が設定湿度に所定湿度Gを加えた湿度以下であるのを検知して、1)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていなかった場合、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を停止し又は除湿レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却を開始し、2)前記輻射部材による室内空気の冷却を行っていた場合、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を停止し又は除湿レベルを下げて継続し、前記輻射部材による室内空気の冷却レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1又は2記載の温調装置において、室内湿度を計測する湿度計を更に備え、前記第2の熱交換器は、熱交換による室内空気の除湿が可能であり、前記制御手段は、前記輻射部材による室内空気の冷却を行っている際に、前記湿度計の計測湿度が設定湿度に所定湿度Hを加えた湿度以上であるのを検知して、1)前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を行っていなかった場合、前記輻射部材による室内空気の冷却を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を開始し、2)前記第2の熱交換器による室内空気の除湿を行っていた場合、前記輻射部材による室内空気の冷却を停止し又は継続しつつ、前記第2の熱交換器による室内空気の除湿レベルを上げることを特徴とする温調装置。
- 請求項1~12のいずれか1項に記載の温調装置において、前記輻射部材による室内空気の加熱又は冷却が行われる際に作動するファンが、室内に設けられていることを特徴とする温調装置。
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