JP5827717B2 - ヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機 - Google Patents

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Description

本発明は、放射冷暖房、空調冷暖房及び外気処理を行うヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機に関するものである。
従来、ヒートポンプ式の冷凍サイクルの空調機としては、例えば、特許文献1に開示されるように、ファンコイルと、冷凍サイクルとしてのいわゆるヒートポンプとを組み合わせたものがある。
また、特許文献2には、流体を循環させ、その流体の放射熱を放出する放射空調パネルと、放射空調パネルに生じる結露により水滴が天井や室内に落下することを防止するための除湿装置とを有する空調機が開示されている。
特開平9−196422号公報 特開2008−51468号公報
ところで、特許文献2に開示されるような放射空調パネルを使用した空調機において、結露を防止するための別途の除湿装置を設ける必要があった。
この点について本発明者らは、特許文献1に開示されるファンコイル及びヒートポンプを用いた空調機と、特許文献2に開示される、放射空調パネルを用いた空調機を組み合わせることができれば、夫々の利点を生かすことができることに着目した。具体的には、ファンコイル及びヒートポンプにより潜熱負荷の処理を行い、放射空調パネルにより顕熱負荷の処理を行うと共に、ファンコイル、ヒートポンプ及び放射空調パネルの負荷配分を調整することで、空調機全体としての運転負荷をきめ細かく制御することができる。
なお、ファンコイルで使用される冷温水の温度は、例えば冷房の場合で7℃及び暖房の場合で45℃であり、その一方で、放射空調パネルに用いられる循環水は、冷房の場合で16℃及び暖房の場合で34℃である。したがって、ファンコイルと、放射空調パネルとを組み合わせて用いる空調機においては、ファンコイルで使用する冷温水を供給する配管と、放射空調パネルに用いられる循環水と熱交換を行うための冷温水を供給する配管とは、内部を流れる水の温度が異なっており、夫々別個の系統として設ける必要がある。この場合、設備設計が複雑になるとともに、施工等のコストが掛かるという問題がある。
発明者らはこの点について鋭意検討し、ファンコイルにおいて熱交換を行った後の冷温水を、放射空調パネルの循環水との熱交換に用い、さらにヒートポンプ用の吸排熱用の熱源として用いるような構成とすれば、ファンコイルで使用する冷温水を供給する配管と、放射空調パネルに用いられる循環水と熱交換を行うための冷温水を供給する配管と、ヒートポンプ用の吸排熱用の熱源としての冷温水を供給する配管とを共用できるようになり、その結果、特許文献1に開示されるファンコイル及びヒートポンプを用いた空調機と、特許文献2に開示される放射空調パネルを用いた空調機を組み合わせた場合においても、配管系統が複雑化するのを避けることができると共に、空調機の省エネルギー化を図ることができるとの着想を得た。
また、上述の冷温水は通常、空調機の外部に設けられた例えばボイラや冷凍機の組み合わせからなる中央熱源から供給されるが、一般に中央熱源から供給される際の冷温水の温度と中央熱源に戻る際の冷温水の温度との差が大きいほど中央熱源における熱効率が向上する。この点、ファンコイルにおいて熱交換を行った後の冷温水を、放射空調パネルの循環水との熱交換に用い、さらにヒートポンプ用の吸排熱用の熱源として用いるような構成とすることで空調機における冷温水の熱回収ロスを最小限とし、冷温水の空調機入口と出口との温度差、即ち中央熱源から供給される際の冷温水の温度と中央熱源に戻る際の冷温水の温度との差を従来よりも大きくすることができるので、中央熱源を含めたシステム全体の省エネルギー化も期待できる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ヒートポンプを備えたファンコイル式の空調機に、放射空調パネルを追加し、放射空調を行うとともに、空調のピーク負荷時等に放射空調では対応することができない空調負荷を、ファンコイルとヒートポンプの空気熱交換器で処理し、放射空調では処理できない潜熱負荷をファンコイルとヒートポンプの空気熱交換器で補い、外気処理をファンコイルとヒートポンプの空気熱交換器で行うにあたり、空調機の設置コストを低減すると共に、空調機における冷温水の熱回収ロスを最小限とすることを目的としている。
前記の目的を達成するための本発明は、放射冷暖房、空調冷暖房及び外気処理を行うヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機であって、空調用の冷温水を通水する冷温水配管に設けられ、送風機から送風される空気と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行うファンコイルと、前記冷温水配管内の冷温水と圧縮機に接続された冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行うヒートポンプ用水対冷媒熱交換器と、空調機の外部に設けられた放射空調パネルに接続された循環水路内の循環水と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行う放射空調用水対水熱交換器と、前記冷媒配管に設けられ、前記冷媒配管内の冷媒と前記循環水路内の循環水との間で熱交換を行う放射空調用水対冷媒熱交換器と、送風機から送風される空気と前記冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行う冷媒対空気熱交換器と、を有し、前記放射空調用水対水熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記循環水路において直列に設けられ、冷媒対空気熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記冷媒配管において並列に設けられ、前記放射空調用水対水熱交換器は、前記冷温水配管において前記ファンコイルと前記ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器の間に設けられ、前記冷温水配管には、前記ファンコイルを迂回するバイパス路が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、空調機が、冷温水配管においてファンコイルとヒートポンプ用水対冷媒熱交換器の間に設けられた放射空調用水対水熱交換器を有しているので、ファンコイルにより熱交換を行った冷温水を、再度放射空調用水対水熱交換器において循環水路の循環水との熱交換に用いることができる。したがって、従来のように、ヒートポンプを有する空調機と、放射空調パネルを用いた空調機とを組み合わせて用いる場合に別系統としていたヒートポンプの冷媒と熱交換を行うための配管と放射空調パネルの循環水と熱交換を行うための配管とを、個別の系統として設ける必要がなくなる。これにより、設備設計が複雑になることを防止して、施工等の設置コストを低減することができると共に、空調機における冷温水の熱回収ロスを最小限とすることができる。
また、前記冷温水配管における当該冷温水配管と前記バイパス路との合流箇所の下流には、放射空調用水対水熱交換器をバイパスする他のバイパス路と、当該他のバイパス路を通過する前記冷温水の量を制御する比例三方弁とが設けられていてもよい。かかる場合、前記比例三方弁は、前記循環水路における前記放射用空調パネルの入口において、前記循環水の温度を冷房時に16℃、暖房時に34℃となるように前記他のバイパス路を通過する冷温水の量を制御してもよい。
前記バイパス路における当該バイパス路と前記冷温水配管との合流箇所の上流には、前記放射空調用水対水熱交換器とヒートポンプ用水対冷媒熱交換器への冷温水の通水を切り替える冷温水三方弁が設けられていてもよい。
また、別な観点による本発明は、放射冷暖房、空調冷暖房及び外気処理を行うヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用の空調機であって、空調用の冷温水を通水する冷温水配管に設けられ、送風機から送風される空気と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行うファンコイルと、前記冷温水配管内の冷温水と圧縮機に接続された冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行うヒートポンプ用水対冷媒熱交換器と、空調機の外部に設けられた放射空調パネルに接続された循環水路内の循環水と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行う放射空調用水対水熱交換器と、前記冷媒配管に設けられ、前記冷媒配管内の冷媒と前記循環水路内の循環水との間で熱交換を行う放射空調用水対冷媒熱交換器と、送風機から送風される空気と前記冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行う冷媒対空気熱交換器と、を有し、前記放射空調用水対水熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記循環水路において直列に設けられ、冷媒対空気熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記冷媒配管において直列に設けられ、前記放射空調用水対水熱交換器は、前記冷温水配管において前記ファンコイルと前記ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器の間に設けられ、前記冷温水配管には、前記ファンコイルを迂回するバイパス路が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ヒートポンプを備えたファンコイル式の空調機に、放射空調パネルを追加し、放射空調を行うとともに、空調のピーク負荷時等に放射空調では対応することができない空調負荷を、ファンコイルとヒートポンプの空気熱交換器で補い、放射空調では処理できない潜熱負荷をファンコイルとヒートポンプの空気熱交換器で処理し、外気処理をファンコイルとヒートポンプの空気熱交換器で行うにあたり、空調機の設置コストを低減すると共に、空調機における冷温水の熱回収ロスを最小限とすることができる。
本発明の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 制御テーブルを示す説明図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本実施の形態に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 他の実施の形態に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 他の実施の形態に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。 本発明の他の参考例に係る空調機の構成の概略を示す系統図である。
以下、本発明の参考例について説明する。図1は、本発明の空調機1の参考例の一例を示すものである。
図1に示すように、空調機1は、例えば室内Rの天井部分Raに設けられたヒートポンプ回路部A、ファンコイル回路部B、放射空調パネル回路部C及び制御部Dから構成されている。
ヒートポンプ回路部Aは、圧縮機10と、ヒートポンプ回路部Aの運転モード、即ち冷房運転と暖房運転を切り換えるための四方弁11と、ファンコイル回路部Bに設けられた、後述する冷温水配管20内の冷水又は温水(以下、「冷温水」という)と圧縮機から供給される冷媒との間で熱交換を行うヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12と、膨張弁13と、冷媒と空気との間で熱交換を行う冷媒対空気熱交換器14とが、この順に冷媒配管15に接続して構成されている。また、冷媒配管15には、冷媒対空気熱交換器14と並列に、後述する放射空調用水対冷媒熱交換器34が設けられている。冷媒配管15における冷媒対空気熱交換器14の入口側、及び放射空調用水対冷媒熱交換器34の入口側には、供給制御弁16a、16bが夫々設けられ、当該供給制御弁16a、16bの開閉操作を行うことで、冷媒対空気熱交換器14及び放射空調用水対冷媒熱交換器34への冷媒の供給を制御することができる。
ファンコイル回路部Bは、図示しないポンプにより供給される冷温水を通水する冷温水配管20と、送風機21から送風される空気と冷温水配管20内の冷温水との間で熱交換を行う、冷温水配管20に設けられたファンコイル22と、を有している。冷温水配管20には、ファンコイル22を迂回する、即ち冷温水配管20におけるファンコイル22の入口側とファンコイル22の出口側とを接続するバイパス路23が形成されている。冷温水配管20からバイパス路23が分岐する箇所には、ファンコイル22への冷温水の通水を制御する冷温水三方弁24が設けられている。また、冷温水配管20におけるヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12の入口には、冷温水配管20内の冷温水の温度を測定する冷温水温度センサ25が設けられている。なお、冷温水配管20に供給される冷温水は、中央熱源(図示せず)において所定の温度に調整されている。また、図1においては、送風機21は室内Rから循環する空気の空調を行う例を描図しているが、送風機21により送風する空気に外気を混合する、即ち、空調機1を外気処理に用いるようにしてもよい。
放射空調パネル回路部Cは、当該放射空調パネル回路部Cの外部、即ち空調機1の外部に設けられた放射空調パネル30に、当該放射空調パネル30用の循環水を循環させる循環水路31と、循環水路31に設けられた循環ポンプ32と、循環水路31内の循環水と冷温水配管20内の冷温水との間で熱交換を行う放射空調用水対水熱交換器33と、冷媒配管15内の冷媒と循環水路31内の循環水との間で熱交換を行う放射空調用水対冷媒熱交換器34と、を有している。循環水路31には、放射空調用水対水熱交換器33を迂回する、即ち循環水路31における放射空調用水対水熱交換器33の入口側と放射空調用水対水熱交換器33の出口側とを接続するバイパス路35が形成されている。循環水路31とバイパス路35とが合流する箇所には、バイパス路35を通過する循環水の流量を制御する比例三方弁36が設けられている。なお、放射空調パネル30は、室温27℃の雰囲気下で16℃の所定の量の循環水を通水した場合に、当該放射空調パネル30の出口での循環水温度が18℃となり、室温20℃の雰囲気下で34℃の所定の量の循環水を通水した場合においては、当該放射空調パネル30の出口での循環水温度が32℃となるようにその伝熱面積が決定されている。なお、上述の放射空調パネル30に通水する循環水の温度は本参考例に限定されるものではなく、任意に設定が可能である。
また、循環水路31とバイパス路35とが分岐する箇所の下流側には、放射空調用水対水熱交換器33を迂回するように他の循環水路37が設けられ、当該他の循環水路37は循環水路31における比例三方弁36の上流側に接続されている。放射空調用水対冷媒熱交換器34はこの他の循環水路37に設けられており、放射空調用水対水熱交換器33とは循環水路31において並列の関係となっている。循環水路31と他の循環水路37とが分岐する箇所には循環水三方弁38が設けられ、当該循環水三方弁38を操作することで、放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34のいずれに循環水を通水するかを切替えることができる。また、循環水路31における放射空調パネル30の入口には、当該循環水路31内の循環水の温度を測定する水温センサ39が設けられている。
送風機21の上流側には、空調機1による空調の対象となる室内の温度及び湿度を測定する室温センサ50及び湿度センサ51が設けられている。また、ヒートポンプ回路部Aの冷媒対空気熱交換機14の下流側の温度、即ち送風機21により送風された空気がファンコイル22及び冷媒対空気熱交換機14と熱交換を行った後の温度を測定する、吹出温度センサ52が設けられている。なお、図1においては、室温センサ50及び湿度センサ51は天井部分Raに設置されている状態を描図しているが、室温センサ50及び湿度センサ51は、例えば図1に破線で示すように室内Rに設置されていてもよい。
制御部Dには、各センサでの測定結果及び冷温水配管20に供給される冷温水の温度が入力される。また、制御部Dには、当該制御部Dに入力された各センサの測定結果に基づいて圧縮機10や循環ポンプ32といった、空調機1の各機器の動作を制御するためのパターンとしての、例えば図2に示す制御テーブルを構成するプログラムが格納されている。また、制御部Dには、室温の設定温度や空調機1の運転モードを切替えるための操作部(図示せず)が設けられている。
制御テーブルについて説明する。図2に示すように、制御テーブルには、冷房及び暖房の各運転モードについて、制御部Dに入力される冷温水の温度並びに冷温水温度センサ25、室温センサ50及び湿度センサ51の各測定結果に対応する、空調機1を構成する各機器の動作のパターンが予め設定されている。なお、図2の「運転モード」の欄の「FCU」はファンコイル22を「HP」は圧縮機10を夫々示しており、また、「循環水三方弁」の欄の「水水」は循環水三方弁38を放射空調用水対水熱交換器33側に切り替えていることを、「水冷媒」は循環水三方弁38を放射空調用水対冷媒熱交換器34側に切り替えていることを示している。
室温センサ50の測定結果は、圧縮機10、ファンコイル22及び循環ポンプ32の運転、停止の制御に反映される。制御テーブルに示されるパターン1〜3の冷房運転を例にして具体的に説明すると、室温センサ50での測定温度が、室温の設定温度を所定の温度以上上回っている場合は、空調機1の運転負荷が室内の熱負荷や外気温に対して十分なものとなっていないと判断できる。したがって、室温センサ50での測定温度が、室温の設定温度を第1の所定の温度以上上回っている場合は、空調機1を最大運転負荷で運用できるように、圧縮機10、ファンコイル22及び放射空調パネル30を全て運転するように設定されている(図2の運転パターン1)。なお、図2の制御テーブルにおいては、第1の所定の温度は2℃としているが、この温度は本参考例の内容に限定されるものではなく、任意に設定が可能である。
そして、空調機1の運転により、室温の設定温度と室温センサ50の測定結果との差が小さくなり、その差が第1の所定の温度より小さい第2の所定の温度以上となった場合は、空調機1を最大運転負荷で運用する必要がないものと判断し、例えば圧縮機10、すなわちヒートポンプ回路部Bを停止させる(図2の運転パターン2)。そして、さらに室温の設定温度と室温センサ50の測定結果との差が小さくなり、その差が第2の所定の温度より小さくなった場合は、さらにファンコイル22を停止させ、放射空調パネル30のみによる運転となる(図2の運転パターン3)。なお、ここでいうファンコイル22の停止とは、送風機21の運転状態に依らず、ファンコイル回路部Bの冷温水三方弁24をバイパス路23側に切り換えて、ファンコイル22への冷温水の通水を停止した状態をいう。また、第2の所定の温度は図2の制御テーブルにおいて1℃としているが、第1の所定の温度と同様に、任意に設定が可能である。
冷温水温度センサ25の測定結果は、放射空調パネル回路部Cに設けられた循環水三方弁38の制御に反映される。上述の通り、放射空調パネル30は、例えば冷房運転においては、16℃の循環水を通水することで所定の冷却能力を得ることができるが、冷温水温度センサ25における循環水の測定温度が18℃以上となる場合は、放射空調パネル30が所定の冷却能力を得ることができない。したがって、冷温水温度センサ25における循環水の測定温度が18℃以上となった場合は、放射空調パネル回路部Cの切換三方弁38を、放射空調用水対水熱交換器33側から放射空調用水対冷媒熱交換器34側に切り替え、ヒートポンプ回路部Aにより循環水路31の循環水の冷却を行うように設定されている。
湿度センサ51の測定結果は、例えば、室内Rの湿度が高い場合は放射空調パネル30において結露が生じる可能性がある。したがってその場合は、室温センサ50と湿度センサ51との測定結果から制御部Dにより露点温度を算出すると共に、水温センサ39の測定温度と比較を行い、放射空調パネル30において結露が生じないようにヒートポンプ回路部A又はファンコイル回路部Bの運転を行うために用いられる。
図2に示す制御テーブルには、上記の冷水を用いた冷房運転のパターンの他に、温水を使った冷房運転、温水を使った暖房運転及び冷水を使った暖房運転並びに、各運転モードにおいて冷温水配管から供給される冷温水の温度が変化した場合についても同様に設定されている。
本発明の参考例にかかる空調機1は以上のように構成されており、次にこの空調機1による空調方法について説明する。空調方法の第1の例として、冷房運転により室温を27℃にする場合であって、冷温水配管20に供給される冷温水が7℃の場合(図2のパターン1〜3)について説明する。
先ず、空調機1の運転を開始するにあたり、空調機1による室内の空調温度を27℃に設定すると共に、冷温水配管20に冷温水を通水する。なお、この状態においては、室温センサ50における測定温度が設定温度の27℃を2℃以上上回っているものとする。
次いで、制御部Dによりファンコイル回路部Bの冷温水三方弁24をファンコイル22側に、放射空調パネル回路部Cの循環水三方弁38を放射空調用水対水熱交換器33側に切替えると共に、循環水が通水されない他の循環水路37に設けられた放射空調用水対冷媒熱交換器34の冷媒配管15の供給制御弁16aを閉止する。その後、圧縮機10、循環水ポンプ32及び送風機21の運転が開始される。
そして、制御部Dにより、放射空調パネル回路部Cの水温センサ39での検出温度が16℃となるように比例三方弁36の開度を調整して、放射空調用水対水熱交換器33において冷温水と熱交換を行う循環水の量を制御する。
水温センサ39での検出温度が16℃に安定すると、制御部Dは圧縮機10の負荷を調整し、室温が設定温度の27℃に達するように制御を行う(図2の運転パターン1)。なお、この場合においては、冷温水温度センサ25における冷温水の測定温度は、例えば17℃であり、循環水の冷却には、放射空調用水対水熱交換器33が用いられる。
その後、例えば外気温の低下や空調機1の運転によって、室温センサ50での測定温度が設定温度+1℃以上で且つ設定温度+2℃未満になると、空調機1は、制御テーブルの運転パターン1から運転パターン2の状態に移行する。具体的には圧縮機10の運転を停止し、空調機1の負荷調整は送風機21の風量を調整することにより行われる(図2の運転パターン2)。
その後、さらに室温センサ50での測定温度が低下し、当該測定温度が設定温度+1℃未満になると、制御テーブルに従い制御部Dによりファンコイル22が停止させられると共に、ファンコイル回路部Bの冷温水三方弁24がバイパス路23側に切り替えられ、空調機1は放射空調パネル回路部Cのみの運転となる(図2の運転パターン3)。放射空調パネル回路部Cのみの運転となった状態における空調機1の負荷調整は、比例三方弁36により、バイパス路35を流れる循環水の量、即ち放射空調用水対水熱交換器33において冷温水配管20内を流れる冷温水と循環水との間の熱交換量を制御して、水温センサ39での検出温度を16℃に保つことで行われる。その後、室温センサ50における測定温度が室温の設定温度に達すると、循環ポンプ32が停止する。また、循環ポンプ32の停止により室温が上昇した場合は、再度循環ポンプ32が起動し、放射空調パネル回路部Cによる冷房運転が行われる。
なお、上記の第1の例においては、冷温水配管20に供給される冷温水の温度が7℃であったが、供給される冷温水の温度が7℃より高い、例えば13℃であった場合は、ファンコイル22において熱交換された冷温水の、冷温水温度センサ25における測定温度が18℃以上となる。この場合、上述の通り循環水三方弁38により、循環水路31の循環水が放射空調用水対冷媒熱交換器34により熱交換されるように操作される(図2の運転パターン4)。なお、冷温水の温度が13℃の場合においては、例えば室温の低下により冷媒対空気熱交換器14の熱交換用として圧縮機10の運転が不要となっても、圧縮機10は、放射空調用水対冷媒熱交換器34による循環水の冷却に用いられるので、この場合は圧縮機10の運転が継続される(図2のパターン5)。そして、さらに空調機1の運転負荷が低下すると、ファンコイル22の運転が停止されるが、この場合、冷温水三方弁24がバイパス路23側に切り替えられることにより、ファンコイル22が運転されているときよりも放射空調用水対水熱交換器33の入口における冷温水の温度が低下し、放射空調用水対水熱交換器33による循環水の冷却が可能となるので、圧縮機10は停止され、空調機1は放射空調パネル回路部Cのみの運転となる(図2のパターン6)。なお、このパターン6においては空調機1の各機器の運転状態が、上述のパターン3の状態と同一となるが、パターン3とパターン6とでは、冷温水配管20に供給される冷温水の温度の違いにより、比例三方弁36によってバイパス路35に通水される循環水の量に違いが生じる。
冷温水配管20に供給される冷温水の温度が13℃よりさらに高い、例えば20℃の場合においては、冷温水によるファンコイル22の冷却能力が十分でないため、当該冷温水はファンコイル22の運転には使用できないが、ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12における冷媒の冷却には用いることができるので、図2のパターン7に示すように、ヒートポンプ回路部Aにより冷媒対空気熱交換器14と放射空調用水対冷媒熱交換器34に対して冷媒が供給されるように循環水三方弁38の動作が制御される。そして、室温が低下すると、図2のパターン8に示すように冷媒対空気熱交換器14への冷媒の供給が停止され、空調機1は放射空調パネル回路部Cによる冷房運転となるが、この場合においては、放射空調用水対冷媒熱交換器34における循環水の冷却のために、圧縮機10の運転、即ちヒートポンプ回路部A運転は継続される。
次に、空調機1による空調方法の第2の例として、空調機1の冷房運転を行うにあたり、除湿再熱を行う場合について説明する。空調機1により除湿再熱を行う場合は、四方弁11を切替えて冷媒が冷媒対空気熱交換器14からヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12に向かって流れるようにする。四方弁11を切替えることで、冷媒対空気熱交換器14には高温の冷媒が供給される。かかる場合、ファンコイル22により冷却されて、例えば湿度が飽和状態となった空気が、冷媒対空気熱交換器14において除湿再熱される(図2の運転パターン9)。これにより空調機1において除湿再熱が可能となる。
次に、空調機1による空調方法の第3の例として、暖房運転により室温を20℃にする場合であって、冷温水配管20に供給される冷温水が45℃の場合について説明する。
空調機1により暖房運転を行う場合も、空調機1により冷房運転を行う場合と同様に、空調機1の運転を開始するにあたり室内の空調温度を設定する。なお、暖房運転においては、空調温度は例えば20℃に設定される。次いで、冷温水配管20に冷温水を通水すると共に、制御部Dによりファンコイル回路部Bの冷温水三方弁24をファンコイル22側に、放射空調パネル回路部Cの循環水三方弁38を放射空調用水対水熱交換器33側に切替えると共に、循環水が通水されない他の循環水路37に設けられた放射空調用水対冷媒熱交換器34の冷媒配管15の供給制御弁16aを閉止する。次いで、圧縮機10、循環水ポンプ32及び送風機21の運転が開始される。
そして、制御部Dにより、放射空調パネル回路部Cの水温センサ39での検出温度が34℃となるように比例三方弁36の開度が調整され、放射空調用水対水熱交換器33において冷温水と熱交換を行う循環水の量が制御される。
水温センサ39での検出温度が34℃に達すると、制御部Dは圧縮機10の負荷を調整し、室温が設定温度の20℃に達するように制御を行う(図2の運転パターン10)。なお、この場合においては、冷温水温度センサ25における冷温水の測定温度は、例えば35℃であり、循環水の加熱には、放射空調用水対水熱交換器33が用いられる。
その後、例えば外気温の上昇や空調機1の運転によって、室温センサ50での測定温度が設定温度−1℃以下で且つ設定温度−2℃を越えて高くなると、空調機1は、制御テーブルの運転パターン10から運転パターン11の状態に移行する。具体的には圧縮機10の運転を停止し、空調機1の負荷調整は送風機21の風量の調整により行われる。
その後、さらに室温センサ50での測定温度が上昇し、当該測定温度が設定温度−1℃を越えて高くなると、制御テーブルに従い制御部Dによりファンコイル22が停止させられると共に、ファンコイル回路部Bの冷温水三方弁24がバイパス路23側に切り替えられ、空調機1は放射空調パネル回路部Cのみの運転となる(図2の運転パターン12)。放射空調パネル回路部Cのみの運転となった状態における空調機1の負荷調整は、冷房運転時と同様に、比例三方弁36により水温センサ39での検出温度を34℃に保つことで行われる。その後、室温センサ50における測定温度が室温の設定温度に達すると、循環ポンプ32が停止する。また、循環ポンプ32の停止により室温が低下した場合は、再度循環ポンプ32が起動し、放射空調パネル回路部Cによる暖房運転が行われる。
なお、空調機1の暖房運転において、冷温水配管20に供給される冷温水の温度が45℃以下の温度である場合には、冷温水の温度がファンコイル22の暖房運転に用いることができない場合であっても、図2の運転パターン13〜15に示すように、ヒートポンプ回路部A及びファンコイル回路部Bの運用を制御することで、空調機1により暖房運転を行うことができる。また、冷温水の供給温度が、図2の運転パターン1〜3の冷房運転に用いられる場合と同様の7℃であっても、ヒートポンプ回路部Aにより冷温水から熱の汲み上げを行うことにより、図2の運転パターン18及び19に示すように暖房運転を行うことができる。
また、運転パターン18及び19とは反対に、空調機1の冷房運転において、冷却水配管20に供給される冷温水の温度が、図2の運転パターン10〜12の暖房運転に用いられる場合と同様の45℃であっても、ヒートポンプ回路部Aにより冷温水に熱を排出することにより図2の運転パターン20及び21のように冷房運転を行うことができる。
本発明の参考例によれば、空調機1が、冷温水配管20においてファンコイル22とヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12の間に設けられた放射空調用水対水熱交換器33を有しているので、ファンコイル22により熱交換を行った冷温水を、再度放射空調用水対水熱交換器33において循環水路31の循環水との熱交換に用いることができる。したがって、従来のように、ヒートポンプを有する空調機と、放射空調パネルを用いた空調機とを組み合わせて用いる場合に別系統としていたヒートポンプの冷媒と熱交換を行うための配管と放射空調パネルの循環水と熱交換を行うための配管とを、個別の系統として設ける必要がなくなる。これにより、設備設計が複雑になることを防止して施工等のコストを低減することができると共に、空調機における冷温水の熱回収ロスを最小限とすることができる。
また、空調機1は、放射空調では処理できない潜熱負荷をファンコイル回路部Bとヒートポンプ回路部Aにより補うことができる。
さらには、図2に示す運転パターン20及び21のように、冷温水の温度が、例えば45℃の場合においても冷房運転が可能であり、また、冷温水の温度が7℃の場合であっても運転パターン18及び19のように暖房運転が可能となるので、例えば、ビル内に1系統の冷温水配管20のみが設けられている場合であっても、各空調機1の運転モードを選択できる。したがって、冷温水の温度条件によらず、空調機1が設けられた部屋ごとに最適な空調を行うことができる。
なお、以上の参考例においては、循環水三方弁38を用いて循環水の熱交換を放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34のいずれかで行うことを選択していたが、例えば図3に示すように、循環水三方弁38を設ける代わりに循環水路31と他の循環水路37との合流箇所に比例三方弁36を設け、当該比例三方弁36により、各熱交換器33、34に分配する循環水の量を調整することで、循環水の温度を制御するようにしてもよい。なお、図3に示す系統における比例三方弁36の制御は、図2の制御テーブルに示す循環水三方弁38の切り替えを行った場合に準じて行われる。かかる場合、循環水三方弁38及びバイパス路35が不要となるため、放射空調パネル回路部Cを簡素化することができる。
また、循環水路31の循環水の温度を制御するにあたっては、放射空調用水対水熱交換器33を通過する循環水の流量を制御するのではなく、放射空調用水対水熱交換器33を通過する冷温水の流量を制御して行ってもよい。具体的には、例えば図4の系統図に示すように、上述の比例三方弁36を用いる代わりに、冷温水配管20において放射空調用水対水熱交換器33の入口側から出口側にバイパスする、他のバイパス路60を設け、冷温水配管20と他のバイパス路60が合流する箇所に比例三方弁61を設けてもよい。なお、図4に示す系統における比例三方弁61の制御についても、図2の制御テーブルに示す循環水三方弁38の切り替えを行った場合に準じて行われる。かかる場合も、比例三方弁61により放射空調用水対水熱交換器33における冷温水と循環水との熱交換量を制御できる。
上述のように、冷却水配管20に他のバイパス路60と比例三方弁61を設ける場合、例えば図5に示すようにバイパス路23に代えて、ファンコイル22と放射空調用水対水熱交換器23を迂回する、即ち冷温水配管20におけるファンコイル22の入口側と放射空調用水対水熱交換器23の出口側とを接続するバイパス路63を設けてもよい。かかる場合、冷温水配管20を流れる冷温水の全量を、バイパス路63と冷温水三方弁24とによりファンコイル22と放射空調用水対水熱交換器23を迂回して流すことができる。
なお、冷温水配管20に設けた比例三方弁61により放射空調用水対水熱交換器33における冷温水と循環水との熱交換量を制御する場合には、本実施の形態としての例えば図6に示すように、循環水三方弁38を設けずに、放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34を循環水路20に対して直列に設けるようにしてもよい。本実施の形態に係る図6の系統においても、例えば比例三方弁61により冷温水配管20に供給される冷温水の全量を他のバイパス路60に通水することで、図2の制御テーブルのパターン4と同じ運転状態とすることができる。かかる場合、放射空調パネル回路部Cに三方弁が一切不要となるため、系統を簡素化することができる。
なお、冷温水配管20に比例三方弁61を設ける場合、放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34を循環水路20に対して直列に設けることに加え、例えば図7に示すように、ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12と、冷媒対空気熱交換器14と、放射空調用水対冷媒熱交換器34とを、冷媒配管15に対して直列に設けてもよい。かかる場合、冷媒配管15の供給制御弁16a、16b及びそれに付随する配管も不要となるので、空調機1の系統をさらに簡素化することができる。
また、以上の参考例においては、循環水の温度を、比例三方弁36及び比例三方弁61を用いて制御したが、循環ポンプ32の回転数を、例えばインバータモータなどにより調整することで循環水の温度を制御してもよい。以下、循環水の温度制御に循環ポンプの回転数制御を用いる空調機100について、図8を参照して説明する。なお、図8において図1と同符号を付したものについては説明を省略する。
図1に示す空調機1においては、放射空調パネル30の入口側の温度の制御用として、循環水路20に比例三方弁36を設けたが、図8に示す空調機100においては比例三方弁36と循環ポンプ32に代えて、インバータモータにより回転数制御を行う循環ポンプ101を設けている。そして、当該循環ポンプ101の回転数を制御することにより循環水路31を流れる循環水の流量を制御し、空調用水対水熱交換器33又は放射空調用水対冷媒熱交換器34における循環水の熱交換量を調整する。
また、空調機100においても、水温センサ39における循環水の測定温度を循環ポンプ101により行う点を除いては、図2に示す制御テーブルに従って空調機100の各機器の運転が制御される。
かかる場合においても空調機1と同様の運転を行うことができ、また、空調機100においては、比例三方弁を設ける必要がないので系統を簡素化できる。さらには、循環ポンプ101の回転数制御を行うことで、放射空調パネル回路部Cを中間負荷で運転する場合に循環ポンプ101での消費電力を削減できる。
なお、空調機100のように、循環ポンプ101の回転数制御により放射空調用水対水熱交換器33における循環水の熱交換量を制御する場合においては、図6に示す他のバイパス路60及び比例三方弁61に代えて、例えば図9に示すように、冷温水配管20のバイパス路23を放射空調用水対水熱交換器33の出口側に合流するように設けるようにしてもよい。なお、この場合、放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34とは循環水路31に対して直列に設けられる。かかる場合においても、放射空調用水対水熱交換器33における熱交換量を循環ポンプ101の回転数制御で、放射空調用水対冷媒熱交換器34における循環水の熱交換の有無を供給制御弁16aで夫々制御することができるので、空調機1と同様の運転を行うことができる。
また、バイパス路23を放射空調用水対水熱交換器33の出口側に合流するように設ける場合は、他の実施の形態としての図10に示すように、バイパス路23に、さらに他の冷温水三方弁62を設け、冷温水を放射空調用水対水熱交換器33の入口側あるいは出口側に供給するように切り替えを行うようにしてもよい。他の冷温水三方弁62を設けることで、冷温水がファンコイル22をバイパスしている場合においても、放射空調用水対水熱交換器33への冷温水の通水が可能となり、図9に示す参考例の場合より、さらに細かな空調機100の負荷制御が可能となる。
なお、空調機100のように、循環ポンプ101の回転数制御により放射空調用水対水熱交換器33における循環水の熱交換量を制御する場合においても、図11に示すように、ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器12と、冷媒対空気熱交換器14と、放射空調用水対冷媒熱交換器34とを、冷媒配管15に対して直列に設けると共に、放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34とを循環水路31に対して並列に設け、循環水三方弁38により放射空調用水対水熱交換器33と放射空調用水対冷媒熱交換器34への循環水の通水を切り替えるようにしてもよい。かかる場合においても、空調機100の機能を確保したうえで、系統を簡素化することができる。
図11に示す系統図においては、循環ポンプ101により循環水路31を流れる循環水の流量を調整することで、放射空調用水対水熱交換器33または放射空調用水対冷媒熱交換器34における熱交換量を制御したが、例えば図12に示すように循環ポンプ101を用いずに、循環ポンプ32を用いた場合においても、図1に示す系統と同様に循環水路31にバイパス路35と比例三方弁36とを設けることで、放射空調用水対水熱交換器33または放射空調用水対冷媒熱交換器34における熱交換量を制御するようにしてもよい。
また、図12に示すように循環ポンプ101を用いずに、循環ポンプ32を用いた場合、バイパス路35と比例三方弁36とに代えて、例えば図13に示すように循環水路31と放射空調用水対冷媒熱交換器34の出口側の他の循環水路37とが合流する箇所に、比例三方弁64を設けるようにしてもよい。かかる場合、図12の系統と比較してバイパス路35を省略することができるので、系統が簡素化され、配管施工のコストを低減することができる。
以上の実施の形態においては、膨張弁13は圧縮機10を冷房運転する場合における、放射空調用水対冷媒熱交換器34の冷媒の入口側にのみ設けられていたが、例えば図14に示すように、冷媒対空気熱交換器14及び放射空調用水対冷媒熱交換器34の冷媒の入口側に夫々膨張弁70を設け、さらに、放射空調用水対冷媒熱交換器34の冷媒の出口側に他の膨張弁71を設けてもよい。かかる場合、例えば空調機1を冷房モードで運転し、且つ四方弁11を切り換えることでヒートポンプ回路部Aを暖房運転して冷媒対空気熱交換器14により除湿再熱を行う場合においても、冷媒対空気熱交換器14で除湿再熱を行いながら、他の膨張弁で冷媒を減圧することで、放射空調用水対冷媒熱交換器34においては循環水の冷却を行うことができる。これにより、除湿再熱を行うにあたり、他の膨張弁71を有しない空調機1、100よりもさらに大きな冷房能力を得ることができる。
なお、図14においては、冷媒対空気熱交換器14と放射空調用水対冷媒熱交換器34とを冷媒配管15に並列に設けていたが、例えば、図15に示すように冷媒対空気熱交換器14と放射空調用水対冷媒熱交換器34とを冷媒配管15に直列に設ける場合、膨張弁70及び他の膨張弁71は、放射空調用水対冷媒熱交換器34の入口側及び出口側に夫々設ければよい。かかる場合においても、例えば冷媒対空気熱交換器14において除湿再熱を行った後の冷媒を他の膨張弁71により減圧することで、放射空調用水対冷媒熱交換器34において循環水の冷却を行うことができる。また、図11の場合と比較して膨張弁70も一つ不要となり、設備費用が低減できる。
なお、以上の実施の形態及び参考例では、空調機1、100に設けられた圧縮機10等の運転を制御テーブルに基づき制御したが、例えば制御部Dは空調機1の運転負荷に応じて圧縮機10の負荷を調整し、圧縮機10が所定の負荷を下回った状態が一定時間継続した場合に圧縮機10を停止させるような、いわゆるフィードバック制御により制御してもよい。当業者であれば、本発明の参考例や本実施の形態に係る空調機1、100の制御について様々な変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、空調機で放射冷暖房、空調冷暖房及び外気処理を行う際に有用である。
1 空調機
10 圧縮機
11 四方弁
12 ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器
13 膨張弁
14 冷媒対空気熱交換器
15 冷媒配管
16a、16b 供給制御弁
20 冷温水配管
21 送風機
22 ファンコイル
23 バイパス路
24 冷温水三方弁
25 冷温水温度センサ
30 放射空調パネル
31 循環水路
32 循環ポンプ
33 放射空調用水対水熱交換器
34 放射空調用水対冷媒熱交換器
35 バイパス路
36 比例三方弁
37 他の循環水路
38 循環水三方弁
39 水温センサ
50 室温センサ
51 湿度センサ
52 吹出温度センサ
60 他のバイパス路
61 比例三方弁
62 他の冷温水三方弁
63 バイパス路
64 比例三方弁
70 膨張弁
71 他の膨張弁
A ヒートポンプ回路部
B ファンコイル回路部
C 放射空調パネル回路部
D 制御部
R 室内
Ra 天井部分

Claims (5)

  1. 放射冷暖房、空調冷暖房及び外気処理を行うヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用の空調機であって、
    空調用の冷温水を通水する冷温水配管に設けられ、送風機から送風される空気と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行うファンコイルと、
    前記冷温水配管内の冷温水と圧縮機に接続された冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行うヒートポンプ用水対冷媒熱交換器と、
    空調機の外部に設けられた放射空調パネルに接続された循環水路内の循環水と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行う放射空調用水対水熱交換器と、
    前記冷媒配管に設けられ、前記冷媒配管内の冷媒と前記循環水路内の循環水との間で熱交換を行う放射空調用水対冷媒熱交換器と、送風機から送風される空気と前記冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行う冷媒対空気熱交換器と、を有し、
    前記放射空調用水対水熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記循環水路において直列に設けられ、
    冷媒対空気熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記冷媒配管において並列に設けられ、
    前記放射空調用水対水熱交換器は、前記冷温水配管において前記ファンコイルと前記ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器の間に設けられ、
    前記冷温水配管には、前記ファンコイルを迂回するバイパス路が形成されていることを特徴とする、ヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機。
  2. 放射冷暖房、空調冷暖房及び外気処理を行うヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用の空調機であって、
    空調用の冷温水を通水する冷温水配管に設けられ、送風機から送風される空気と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行うファンコイルと、
    前記冷温水配管内の冷温水と圧縮機に接続された冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行うヒートポンプ用水対冷媒熱交換器と、
    空調機の外部に設けられた放射空調パネルに接続された循環水路内の循環水と前記冷温水配管内の冷温水との間で熱交換を行う放射空調用水対水熱交換器と、
    前記冷媒配管に設けられ、前記冷媒配管内の冷媒と前記循環水路内の循環水との間で熱交換を行う放射空調用水対冷媒熱交換器と、送風機から送風される空気と前記冷媒配管内の冷媒との間で熱交換を行う冷媒対空気熱交換器と、を有し、
    前記放射空調用水対水熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記循環水路において直列に設けられ、
    冷媒対空気熱交換器と前記放射空調用水対冷媒熱交換器とは、前記冷媒配管において直列に設けられ、
    前記放射空調用水対水熱交換器は、前記冷温水配管において前記ファンコイルと前記ヒートポンプ用水対冷媒熱交換器の間に設けられ、
    前記冷温水配管には、前記ファンコイルを迂回するバイパス路が形成されていることを特徴とする、ヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機。
  3. 前記冷温水配管における当該冷温水配管と前記バイパス路との合流箇所の下流には、放射空調用水対水熱交換器をバイパスする他のバイパス路と、当該他のバイパス路を通過する前記冷温水の量を制御する比例三方弁とが設けられていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載のヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機。
  4. 前記比例三方弁は、前記循環水路における前記放射用空調パネルの入口において、前記循環水の温度を冷房時に16℃、暖房時に34℃となるように前記他のバイパス路を通過する冷温水の量を制御することを特徴とする、請求項3に記載のヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機。
  5. 前記バイパス路における当該バイパス路と前記冷温水配管との合流箇所の上流には、前記放射空調用水対水熱交換器とヒートポンプ用水対冷媒熱交換器への冷温水の通水を切り替える冷温水三方弁が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のヒートポンプ付ファンコイル式放射空調パネル用空調機。
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