JP4842654B2 - 輻射パネル用空調システムの制御方法 - Google Patents

輻射パネル用空調システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、輻射パネル用の負荷に応じた冷水又は温水の送水制御をして、快適性及び省エネルギー性を兼ね備えた冷暖房輻射空調をし、輻射パネルの結露防止運転可能な輻射パネル用空調システムの制御方法に関する。
従来、一般家庭用の空気調和機(以下、「空調機」という)は、圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、室内熱交換器と、減圧装置とが冷媒配管を介して接続されたヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成しており、容量制御運転及び再熱除湿運転可能で結露を防止した空調機が利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
また、水熱源ヒートポンプ式の輻射冷暖房が行われ、温水又は冷水を輻射パネルに流して冷暖房する輻射空調方式も利用され、輻射パネルの結露を未然に防止するものも知られている(例えば、特許文献3)。
このような輻射パネル用の送水温度は、冷房の場合、冷水を16℃で送水し、暖房の場合、温水を34℃で送水するというように、温度を一定にして送水する方式が一般的である。
この方式では空間に必要な熱の最大負荷を考慮して送水温度を設定しているが、季節の中間期等、負荷が少ない場合、室温が設定温度になると、ヒートポンプを停止するか、三方弁でバイパスし、輻射パネルへの送水を止めるようにしている。
したがって、送水停止により輻射の効果がなくなり、また輻射空調運転時間における輻射パネルの停止時間が長くなり、快適性が損なわるおそれがある。
さらに、従来の輻射パネルの送水制御では、冷温水(例えば、冷水7℃、温水45℃)を熱交換器で必要とする送水温度(例えば、冷水16℃、温水34℃)に変換して送水しているため、冷房負荷主体の時に部分的に暖房負荷が発生した場合、或いはその逆の場合に対応することができなかった。
このような中で、輻射パネルの結露を防止するために次の提案がある。
特開平06−257835号公報に示す例では、輻射パネルと除湿器とを直列に接続し、輻射パネルの結露状態を結露センサで検出し、その信号により、結露の状態になった場合、除湿器運転を行い、結露状態ではない時に輻射パネル運転を行うように冷媒を流す回路としている(特許文献4)。
また特開平05−346261号公報に示す例では、輻射パネルと除湿器を直列に接続し輻射パネルの表面温度と室内空気の露点温度を検出し、輻射パネル温度が露点温度以上になるように除湿器の冷媒の蒸発温度を変えるために除湿器の送風機の風量を変え、蒸発温度を露点温度以上になるように運転を行っている(特許文献5)。
特開2002−107000号公報 特開2003−106606号公報 特開平06−307705号公報 特開平06−257835号公報 特開平05−346261号公報
しかしながら、特許文献4に示すような従来の輻射空調では、輻射パネルの結露防止のために輻射パネルの機能を停止したりして、輻射パネル運転と除湿用熱交換器の運転がお互いに依存しているため、輻射パネル運転を行い、顕熱負荷を処理する機能と除湿用熱交換器による除湿処理を行う機能をそれぞれが独立して制御させ、かつ、両立させることが困難であり、改善の余地がある。
特に、輻射パネルに結露が生じないように制御する場合、輻射パネル表面に取り付けられた結露センサにより、結露の状態が生じたとき、輻射パネル周囲の空気の温湿度が結露しない状態になるまで送水を止めるような制御では、その間は、輻射パネルでの輻射空調が行えない。
さらに特許文献5のような従来の輻射空調では、除湿器は輻射パネルの結露防止のためにファン運転制御を行うことになるため、輻射パネルの結露防止主体の運転で除湿量が変化することになり、必要に応じて除湿量を制御するには改善の余地がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、輻射パネル用の負荷に応じた冷温水の送水制御をすることにより、快適性及び省エネルギー性を兼ね備えた冷暖房輻射空調ができ、輻射パネルの結露防止運転可能な輻射パネル用空調システムの制御方法を提供することを課題とする。
また、請求項1記載の発明は、熱交換器への熱媒流量を弁の開度により制御して熱交換し、輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで熱媒を循環供給する制御方法であって、熱媒温度及び室温を設定する過程と、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値である場合、検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ、熱媒温度を新たに設定する過程と、検知した室温と設定した室温との差が第2の所定値である場合、弁の開度を一定に制御する制御過程と、検知した熱媒温度と増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第の所定値でないとき弁の開度制御をし、第の所定値と等しいとき弁の開度を一定に制御する制御過程と、を備え、
前記移行過程において、冷房運転に移行したとき、
前記第1の所定値が、−1より大であり、
前記第2の所定値が、−1以下であり、
前記第3の所定値が、−1より大、かつ、0以下であり、
前記第4の所定値が、0より大、かつ、1未満であり、
前記第5の所定値が、1以上であり、
前記第6の所定値が、−1であること、
を特徴とする構成を有している
また、請求項2記載の発明は、熱交換器への熱媒流量を弁の開度により制御して熱交換し、輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで熱媒を循環供給する制御方法であって、
熱媒温度及び室温を設定する過程と、
冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と、
検知した室温と設定した上記室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と、
上記検知した室温と設定した室温との差が上記第1の所定値である場合、当該検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ、熱媒温度を新たに設定する過程と、
上記検知した室温と設定した室温との差が上記第2の所定値である場合、上記弁の開度を一定に制御する制御過程と、
検知した熱媒温度と上記増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第6の所定値でないとき上記弁の開度制御をし、第6の所定値と等しいとき上記弁の開度を一定に制御する制御過程と、
を備え、
前記移行過程において、暖房運転に移行したとき、
前記第1の所定値が、1より小であり、
前記第2の所定値が、1以上であり、
前記第3の所定値が、−1以上であり、
前記第4の所定値が、−1より大、かつ、0未満であり、
前記第5の所定値が、0以上、かつ、1未満であり、
前記第6の所定値が、1であること、
を特徴とする構成を有している。
請求項3記載の発明は、圧縮機、減圧弁及び熱交換器を有して冷媒を循環させる冷媒回路と、冷媒回路と熱交換可能な冷温水循環回路を有する輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで循環供給する熱媒を制御する方法であって、熱媒温度及び室温を設定する過程と、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値である場合、検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ、熱媒温度を新たに設定する過程と、検知した室温と設定した室温との差が第2の所定値である場合、圧縮機を停止する過程と、検知した熱媒温度と増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第6の所定値でないとき圧縮機を運転し、第6の所定値と等しいとき圧縮機を停止する過程と、を備える構成を有している。
請求項4記載の発明は、上記構成に加え、移行過程において、冷房運転に移行したとき、第1の所定値が、−1より大であり、第2の所定値が、−1以下であり、第3の所定値が、−1より大、かつ、0以下であり、第4の所定値が、0より大、かつ、1未満であり、第5の所定値が、1以上であり、第6の所定値が、−1であること、を特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、移行過程において、暖房運転に移行したとき、第1の所定値が、1より小であり、第2の所定値が、1以上であり、第3の所定値が、−1以上であり、第4の所定値が、−1より大、かつ、0未満であり、第5の所定値が、0以上、かつ、1未満であり、第6の所定値が、1であること、を特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、冷媒回路が送風機を有するとともに、再熱用熱交換器及び除湿器用熱交換器のいずれか、或いは両方を備えており、再熱用熱交換器の再熱量の制御が、負荷に応じて送風量及び冷媒量のいずれか、或いは両方を変更可能な制御であり、除湿器用熱交換器の除湿量の制御が、負荷に応じて送風量及び冷媒量のいずれか、或いは両方を変更可能な制御であり、同時に、輻射冷暖房用輻射パネルの熱媒温度を制御可能であることを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、移行過程において冷房運転に移行しているとき、検知した室温及び湿度から露点を算出する過程と、検知した熱媒温度と算出した露点との差が、第1の所定値であるとき熱媒温度を増加させて熱媒用ポンプを運転し、第2の所定値であるときそのまま熱媒用ポンプの運転をし、第3の所定値であるとき熱媒用ポンプの運転を停止する過程と、を備える構成を有している。
請求項8記載の発明は、第1の所定値が、0より大、かつ、1以下であり、第2の所定値が、1より大であり、第3の所定値が、0以下であること、を特徴とするものである。
本発明の輻射パネル用空調システムの制御方法では、輻射パネル用の負荷に応じた冷温水の送水制御をすることにより、快適性及び省エネルギー性を兼ね備えた冷暖房輻射空調ができ、輻射パネルの結露防止運転を運転することができるという効果を有する。
本発明の輻射パネル用空調システムの制御方法は、圧縮機と、熱交換器と、減圧弁とを有して冷媒を循環制御可能な冷媒回路と、この冷媒回路と熱交換可能な冷温水循環回路を有する輻射冷暖房用輻射パネルとを備える冷温水循環回路の制御方法であって(図2を参照)、熱媒温度と室温とを設定する過程と(S1、S2)、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と(S3)、検知した室温と設定した室温との差に基づいて熱媒温度を新たに設定する過程と(S4〜S8、S12〜S16)、検知した熱媒温度と新たに設定した熱媒温度との差に基づいて圧縮機の運転及び停止のいずれかに制御する過程と(S9〜S11、S17〜S19)を備えるものである。
また本発明の他の輻射パネル用空調システムの制御方法は、圧縮機、減圧弁及び熱交換器を有して冷媒を循環させる冷媒回路と、この冷媒回路と熱交換可能な冷温水循環回路を有する輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで循環供給する熱媒を制御する方法であって(図2を参照)、熱媒温度と室温とを設定する過程と(S21、S22)、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と(S23)、設定された室温に基づいて圧縮機のインバータ制御により設定された熱媒温度に制御する過程と、検知した室温と設定した室温との差及び圧縮機の運転周波数のいずれか、或いは両方に基づいて熱媒温度を新たに設定して圧縮機の運転及び停止のいずれかに制御する過程と(S24〜S30、S31〜S37)を備える。
なお、上記のS1〜S37は後記の図3及び図4のS1〜S37を示す。
また、本発明に係る中央熱源式の輻射パネル用空調システムの制御方法は、熱交換器への熱媒流量を制御して熱交換し、輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで熱媒を循環供給する制御方法であって、熱媒温度と室温とを設定する過程と(S61、S62)、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と(S63)、検知した室温と設定した室温との差に基づいて熱媒温度を新たに設定する過程と(S64〜S68、S72〜S76)、検知した熱媒温度と新たに設定した熱媒温度との差に基づいて熱媒流量を制御する制御過程と(S69〜S71、S77〜S79)を備えるものである。
なお、上記のS61〜S79は後記の図11のS61〜S79を示す。
ところで、本発明における熱媒には、冷温水、不凍液、冷媒としてのフロンガスなどが含まれ、また、水と添加物の混合物のように混合熱媒も含まれる。
特に、コンプレッサーなどで流体抵抗を低減する熱媒が、好ましい。
以下、図1から図12に基づき、実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて本発明による輻射パネル用空調システムの制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法を適用する輻射パネル用空調システムの装置構成について説明する。
図1は輻射パネル用空調システムの概略装置構成図である。
図1を参照して、輻射パネル用空調システム10は、水熱源ヒートポンプ式空調機1と、水−冷媒熱交換器20を介して設けられた輻射パネル30と、送水ポンプ28と、熱源機25と、この熱源機25から供給される熱源水と熱交換する水熱交換器16と、各空調機1及び熱源機25を制御するシステムコントローラ(図示せず)とを備え、水熱交換器16及び水−冷媒熱交換器20が各空調機1に設けられており、熱源水が配管で形成された水循環回路4により各水熱交換器16を循環するようになっている。
図1に示した輻射パネル用空調システム10では、6台の空調機1及び輻射パネル30と、1台の熱源機25とを備えている。
水循環回路4(熱源水配管)は、各空調機1への配管損失抵抗を均等にして、各空調機1への基準水量を確保し、熱源水流量が変動しないように逆管水式の配管法が採られている。
熱源機25は、ボイラー22と、クーリングタワー24と、送水ポンプ26とを備え、輻射パネル用空調システムをシステムコントローラ(図示せず)が、水温センサ、圧力センサ、室温センサ及び湿度センサ等(いずれも図示せず)の信号に基づいて送水温度を制御している。
図1に示す全部の空調機1が冷房運転している場合、システムコントローラは、クーリングタワー24をフル稼動にしている。
冷房負荷と暖房負荷とが混在しているとき、例えば、一台の空調機が暖房運転をし、残りが冷房運転しているとき、暖房運転の空調機1は、熱源水から熱を奪って運転しているが、その熱量は他の一台の冷房運転している空調機1が熱源水に放出する熱量とほぼ同じである。
したがって、このような場合には、二台の空調機が相互に熱をやり取りしたことになり、クーリングタワー24の稼動は半分ですむ。
また、暖房運転の空調機1と冷房運転の空調機1の台数が平衡した場合、システムコントローラは、ポンプ26のみを稼動して、温水ボイラー22及びクーリングタワー24を非稼動する。
さらに冬期の場合、ほとんどの空調機1は暖房運転しているが、コンピュータ室や日の当たる所では冷房運転する必要があり、このような場合でも冷房運転している空調機1の排熱を暖房に有効利用できる。
以下、説明の便宜上、一台の空調機に絞り、本実施形態に係る輻射パネル用空調システムを詳細に説明する。
図2は、便宜上一台の空調機に絞った輻射パネル用空調システムの概念図である。
輻射パネル用空調システム10は、冷媒回路2と、第1水循環回路4と、第2水循環回路6と、制御系8とを備える。
冷媒回路2は、アキュームレータ11、圧縮機12、四方弁14、第1水熱交換器16、減圧弁18及び第2水熱交換器20を直列に有して冷媒の一循環回路を構成して、四方弁14により圧縮機12から送り出される冷媒を第1水熱交換器16又は第2水熱交換器20へ切り替え可能になっている。
また第1水循環回路4は、第1水熱交換器16、温水ボイラ22、クーリングタワー24及び送水ポンプ26を直列に有して熱源水の一循環回路を構成して、第1水熱交換器16で冷媒と熱交換可能になっている。
第2水循環回路6は、第2水熱交換器20、送水ポンプ28、輻射パネル30及び水温センサ32を直列に有して冷水(冷房時)又は温水(暖房時)の一循環回路を構成して、第2水熱交換器20で冷媒と熱交換可能になっている。
第2水熱交換器20の冷水又は温水の出口は、省エネルギー性及び温度制御性をより良好にするため、圧縮機12側に近い方に設けるのが好ましい。
なお、後記の図5及び図6の第2水熱交換器20についても同様で、出口は三方弁46側にするのが好ましい。
制御系8はコントローラ36を備え、このコントローラ36は、内蔵制御プログラムにより、室温センサ34、湿度センサ35及び水温センサ32の信号に基づいて、圧縮機12、四方弁14、減圧弁18及び送水ポンプ28を制御する。
冷房運転時には、図2に示すように、四方弁14の切り替えにより黒矢印のように冷媒が冷媒回路2を循環し、第1水熱交換器16が凝縮器として機能し、第2水熱交換器20が蒸発器として機能し、温水ボイラ22は運転を休止する。
暖房運転時には、四方弁14の切り替えにより白矢印のように(図2を参照)冷媒が冷媒回路2を循環し、第1水熱交換器16が蒸発器として機能し、第1水熱交換器16が凝縮器として機能し、クーリングタワー24は運転を休止する。
なお、第1水循環回路4及び第2水循環回路6の矢印は、水の循環方向を示す。
次に、第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法について説明する。
第1の実施形態では、圧縮機、減圧弁及び熱交換器を有して冷媒を循環させる冷媒回路と、この冷媒回路と熱交換可能な冷温水循環回路を有する輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで循環供給する熱媒を制御する方法であって(図2)、熱媒温度及び室温を設定する過程と(S1、S2)、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と(S3)、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と(S4、S12)、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値である場合(S5、S13)、検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ(S6、S16)、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし(S7、S15)、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ(S8、S14)、熱媒温度を新たに設定する過程と(S6〜S8、S14〜S16)、検知した室温と設定した室温との差が第2の所定値である場合(S4、S12)、圧縮機を停止する過程と(S10、S18)、検知した熱媒温度と増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が(S9、S17)、第6の所定値でないとき圧縮機を運転し(S11、S19)、第6の所定値と等しいとき圧縮機を停止する過程と(S10、S18)、を備えるものである。
なお、S1〜S19は図3中のS1〜S19を示す。
以下、図2及び図3を参照して詳細に説明する。
図3.は第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法のフローチャートである。
図2及び図3を参照して、第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法は、先ず、輻射パネル30への送水温度を設定する(ステップS1)。
夏の冷房時の運転には、送水温度を、例えば16℃に設定し、冬の暖房時の運転には、送水温度を、例えば34℃に設定する。
このとき図1に示す輻射パネル用空調システムでは、システムコントローラ(図示せず)は、温水ボイラ22(暖房時に稼動)又はクーリングタワー24(冷房時に稼動)を適宜稼動して熱源機25から熱源水を循環するように制御しており、冷房運転している空調機1は温熱源、暖房運転している空調機1は冷熱源として熱利用可能になっている。
次に、室温を設定する(ステップS2)。 冷房時の室温設定を、例えば26℃に、暖房時の室温設定を、例えば22℃にする。
設定された送水温度及び室温は、図2に示すコントローラ36が記憶し、コントローラ36は、プログラムされた本発明の制御方法により、設定された送水温度及び室温に基づいて圧縮機12を制御する。
次いで、冷暖房を判断する(ステップS3)。
この冷暖房の判断は、室温センサ34で検知した温度とコントローラ36が記憶している室温設定とを比較し、例えば室温センサ34で検知した温度が26℃以上であれば、冷房と判断し、22℃以下であれば暖房と判断する。
このとき、第2水熱交換器20には、冷房運転時に16℃の冷水が循環して蒸発器として機能し、暖房運転時には34℃の温水が循環して凝縮器として機能する。そして、輻射パネル30は、冷房時には、例えば18℃に冷え、暖房時には、例えば32℃に温まる。
また第1水熱交換器16には、冷房運転時には、温水ボイラ22が休止し、クーリングタワー24が動作して、例えば32℃の熱源水が循環して凝縮器として機能し、暖房運転時には、温水ボイラ22が動作し、クーリングタワー24が休止して、例えば25℃の熱源水が循環して蒸発器として機能する。
なお、図2は、冷房運転の場合の温度を示したものであり、第1水熱交換器16により32℃の熱源水が37℃の熱源水となり、クーリングタワー24で放熱して32℃の熱源水となっている例を示し、さらに輻射パネル30を流れる16℃の冷水が受熱して18℃の冷水となり、第2水熱交換器20で16℃の冷水にする例を示す。
そして、冷房と判断した冷房運転の時、ΔT([室温−設定温度])の判断処理をする(ステップS4)。
ここで、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS2で設定した冷房時の室温である。
ΔTが、ΔT≦−1℃のとき、圧縮機12を停止する(ステップS10)。
ΔTが、ΔT>−1℃のとき、ΔTの判断処理に進む(ステップS5)。
次に、ΔTが、−1℃<ΔT≦0℃のとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定する(ステップS6)。
ΔTが、0℃<ΔT<1℃のとき、送水温度をそのまま[送水温度]に設定する(ステップS7)。
ΔTが、1℃≦ΔTのとき、送水温度を1℃下げ、[送水温度−1℃]に設定する(ステップS8)。
そして、ΔS([送水温度−設定温度])の判断処理をする(ステップS9)。
ここで、送水温度は水温センサ32で検知した温度であり、設定温度は直前のステップで設定した冷水の送水温度である。
ΔSが、ΔS=−1℃のとき、圧縮機12を停止する(ステップ10)。
ΔSが、ΔS≠−1℃とき、圧縮機12の運転を続け(ステップ11)、ステップS3に戻る。
次に、暖房と判断した(ステップS3)暖房運転の時、ΔT([室温−設定温度])の判断処理をする(ステップS12)。
ここで、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS2で設定した暖房時の室温である。
ΔTが、ΔT≧+1℃のとき、圧縮機12を停止する(ステップS18)。
ΔTが、ΔT<+1℃のとき、ΔTの判断処理をする(ステップS13)。
次に、ΔTが、0℃≦ΔT<1℃のとき、送水温度を1℃下げ、[送水温度−1℃]に設定する(ステップ14)。
ΔTが、−1℃<ΔT<0℃のとき、送水温度をそのまま[送水温度]に設定する(ステップS15)。
ΔTが、−1℃≦ΔTのとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定する(ステップS16)。
そして、ΔS([送水温度−設定温度])の判断処理をする(ステップS17)。
ここで、送水温度は水温センサ32で検知した温度であり、設定温度は直前のステップで設定した温水の送水温度である。
ΔSが、ΔS=+1℃のとき、圧縮機12を停止する(ステップS18)。
ΔSが、ΔS≠+1℃のとき、圧縮機12の運転を続け(ステップS19)、ステップS3に戻る。
圧縮機12を停止後(ステップS10、ステップ18)、温度センサ34で検知した室温と設定温度との差が生じるとコントローラ36は、圧縮機12の運転を開始する。
なお、ΔT又はΔSの温度範囲及び送水温度の上げ下げの程度は例示であり、ここに掲げた値に限られるものではない。
このような構成の第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法では、負荷に応じて送水温度を変更可能な制御になり、また冷却水温度によらず、負荷の要求に応じ設定された温度の冷水又は温水を送水可能な制御になる。
したがって、第1の実施形態では、できる限り連続運転を行えるようになるので、輻射空調の快適性を損なうことがなく、また送水温度を変更することにより圧縮機入力を少なくできるので、省エネルギーを図りながら輻射空調を行うことができる。
第1の実施形態では、圧縮機の停止及び運転とした制御を例に挙げたが、第2の実施形態では、容量可変型圧縮機としてインバータ方式の圧縮機を使用する。
第2の実施形態では、請求項8記載の発明は、圧縮機、減圧弁及び熱交換器を有して冷媒を循環させる冷媒回路と、冷媒回路と熱交換可能な冷温水循環回路を有する輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで循環供給する熱媒を制御する方法であって、熱媒温度及び室温を設定する過程と(S21、S22)、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と(S23)、設定された室温と第1の所定値に基づいて圧縮機のインバータ制御により設定された熱媒温度に制御する過程と、検知した室温と設定した室温との差が第2の所定値及び第3の所定値のいずれであるかを判断する過程と(S24、S31)、検知した室温と設定した室温との差が第2の所定値である場合(S25、S32)、検知した室温と設定した室温との差が第4の所定値であり、かつ、圧縮機の運転周波数が第1の所定周波数であるとき熱媒温度を増加させ(S26、S35)、検知した室温と設定した室温との差が第5の所定値であり、かつ、圧縮機の運転周波数が第1の所定周波数以下、及び第2の所定周波数以上、のいずれかであるとき熱媒温度をそのままとし(S27、S34)、検知した室温と設定した室温との差が第6の所定値であり、かつ、圧縮機の運転周波数が第1の所定周波数以下であるとき熱媒温度を減少させ(S28、S33)、熱媒温度を新たに設定して圧縮機を運転する過程と(S26〜S28、S33〜S35)、検知した室温と設定した室温との差が第3の所定値である場合(S24、S31)、圧縮機を停止する過程と(S30、S37)を備える。
なお、S21〜S37は図4中のS21〜S37を示す。
以下、図2及び図4を参照して詳細に説明する。
図4は第2の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法を示すフローチャートである。
図2及び図4を参照して、第2の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法は、先ず、輻射パネル30への送水温度を設定する(ステップS21)。
夏の冷房時の運転には、送水温度を、例えば16℃に設定し、冬の暖房時の運転には、送水温度を、例えば34℃に設定し、冷暖兼用時には、例えば、24℃に設定する。
次に、室温を設定する(ステップS22)。
冷房時の室温設定を、例えば26℃に、暖房時の室温設定を、例えば22℃に、冷暖兼用時の室温設定を、例えば24℃に設定する。
設定された送水温度及び室温は、図2に示すコントローラ36が記憶し、コントローラ36は、プログラムされた本発明の制御方法により、設定された送水温度及び室温に基づいて圧縮機12を制御する。
次いで、冷暖房を判断する(ステップS23)。
この冷暖房の判断は、室温センサ34で検知した温度とコントローラ36が記憶している室温設定とを比較し、例えば室温センサ34で検知した温度が26℃以上であれば、冷房と判断し、22℃以下であれば暖房運転と判断し、22℃以上、26℃以下であれば冷暖兼用と判断する。
このとき、冷房時、冷水送水設定温度を16℃として圧縮機12をインバータ制御により、[送水温度−0.5℃]を目標値としてPID制御を行い、暖房時、温水設定温度を34℃として圧縮機12をインバータ制御により[送水温度+0.5℃]を目標値としてPID制御を行う。
また冷暖兼用の時、送水設定温度を24℃として圧縮機12をインバータ制御により、[送水温度−0.5℃]を目標値としてPID制御を行い、ステップS24に進む。
なお、冷房及び冷暖兼用の時には、−0.5℃が第1の所定値に対応し、暖房時には、+0.5℃が第1の所定値に対応する。
第2水熱交換器20には、冷房運転時に16℃の冷水が循環して蒸発器として機能し、暖房運転時には34℃の温水が循環して凝縮器として機能する。そして、輻射パネル30は、冷房時には、例えば18℃に冷え、暖房時には、例えば32℃に温まる。
また第1水熱交換器16には、冷房運転時には、温水ボイラ22が休止し、クーリングタワー24が動作して、例えば32℃の水が循環して凝縮器として機能し、暖房運転時には、温水ボイラ22が動作し、クーリングタワー24が休止して、例えば25℃の水が循環して蒸発器として機能する。
そして、冷房と判断した冷房運転の時、ΔT([室温−設定温度])の判断処理をする(ステップS24)。
ここで、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS22で設定した冷房時の室温である。
なお、冷暖兼用の時、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS22で設定した冷暖兼用時の室温である。
ΔTが、ΔT≦−1℃のとき、圧縮機12を停止する(ステップS30)。
ΔTが、ΔT>−1℃のとき、ΔT及び圧縮機のインバータ運転周波数の判断処理に進む(ステップS25)。
次に、運転周波数が、例えば39Hz以下で、ΔTが、−1℃<ΔT<0.5℃のとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定する(ステップS26)。
運転周波数が39Hz以下で、ΔTが、|ΔT|≦0.5℃のとき、又は、運転周波数が40Hz以上のとき、送水温度をそのまま[送水温度]に設定する(ステップS27)。
運転周波数が39Hz以下で、ΔTが、0.5℃<ΔTのとき、送水温度を1℃下げ、[送水温度−1℃]に設定する(ステップS28)。
そして、圧縮機の運転処理をし(ステップS29)、ステップ23に進む。
次に、ステップS23で暖房と判断した暖房運転の時、ΔT([室温−設定温度])の判断処理をする(ステップS31)。
ここで、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS22で設定した暖房時の室温である。
ΔTが、ΔT≧+1℃のとき、圧縮機12を停止する(ステップS37)。
ΔTが、ΔT<+1℃のとき、ΔT及び運転周波数の判断処理をする(ステップS32)。
次に、運転周波数が39Hz以下で、ΔTが、−0.5℃<ΔT<1℃のとき、送水温度を1℃下げ、[送水温度−1℃]に設定する(ステップS33)。
運転周波数が39Hz以下で、ΔTが、|ΔT|≦0.5℃のとき、又は、運転周波数が40Hz以上のとき、送水温度をそのまま[送水温度]に設定する(ステップS34)。
運転周波数が39Hz以下で、ΔTが、ΔT<−0.5℃のとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定する(ステップS35)。
そして、圧縮機の運転処理をし(ステップS36)、ステップS23に進む。
圧縮機12を停止後(ステップS30、ステップ38)、温度センサ34で検知した室温と設定温度との差が生じるとコントローラ36は、圧縮機12の運転を開始する。
なお、ΔTの温度範囲及び送水温度の上げ下げの程度は例示であり、またインバータの運転周波数も例示であり、ここに掲げた値に限られるものではない。
このような構成の第2の実施形態では、送水温度を負荷に応じて可変にして輻射パネルの表面温度を無段階に制御することができ、また圧縮機をインバータ制御することにより省エネルギーを図ることができる。
次に、除湿機能付き又は除湿再熱用輻射パネル用空調システムの第3の実施形態に係る制御方法を説明する。
先ず、空調機の装置構成を説明する。
図5は除湿機能付き輻射パネル用空調システムの概念図である。
図5に示す除湿機能付き輻射パネル用空調システム40は、図2で示した輻射パネル用空調システム10に、送風機42と、除湿用熱交換器44と、三方弁46とを追加したものであり、除湿用熱交換器44を使用しないときは、三方弁46の切り替えにより冷媒がバイパス可能になっている。
この除湿機能付輻射パネル用空調システム40の送水温度制御は、図3で示した圧縮機12のオン・オフ制御又は図4で示した圧縮機12のインバータ制御と同様である。
図5に示した空調機40では、図2又は図3に示した輻射パネル運転と同時に除湿用熱交換器44の除湿量制御を行う。
この除湿量制御は、除湿用熱交換器44の負荷に応じて送風機42の送風量を変え、又は冷媒量を変える制御を行う。
冷媒回路2の最低冷媒循環量は、除湿用と輻射パネル用とを含むもので、コントローラ36が除湿用熱交換器44の負荷に基づいて、アキュームレータ11に冷媒を蓄えることにより冷媒量を変更する。
さらに、コントローラ36は、除湿用熱交換器44の負荷に基づいて圧縮機12及び送風機42を制御する。
冷房運転時、冷媒は除湿用熱交換器44で送風機42によって送風する室内空気と熱交換し、冷却した空気が強制対流により冷房に供される。このとき、室内空気の露点温度が除湿用熱交換器44内の冷媒の蒸発温度以上のとき、除湿される。
このとき、圧縮機の運転回転数は、輻射パネル制御用の回転数と除湿用の回転数とを加えた回転数として運転する。
除湿量を変えたい場合は、除湿用の送風機の送風量を変えるか、除湿用に必要とする圧縮機の回転数を変えることにより冷媒量を変えればよい。
暖房運転時には、送風機42を停止して除湿用熱交換器44での室内空気との熱交換を行わないので、三方弁46により除湿用熱交換器44をバイパスする。
図6は除湿再熱用輻射パネル用空調システムの概念図であり、図5で示した除湿機能付き輻射パネル用空調システム40に再熱用熱交換器52を冷媒回路2に追加したものである。
なお、図6中、54は、バイパス用の逆止弁を示す。
除湿再熱機能付き輻射パネル用空調システム50の最適制御は、除湿用熱交換器44の除湿量及び再熱用熱交換器52の再熱量の制御を、図3及び図4で示した輻射パネル30の送水制御と同時に行うものであり、輻射パネル運転と除湿再熱運転が同時運転可能である。
除湿用熱交換器44の除湿量と再熱用熱交換器52の再熱量の制御は、コントローラ36が、負荷に応じて送風機42の送風量を変え、又は冷媒量を変える制御を行う。
冷媒回路2の最低冷媒循環量は、除湿用及び再熱用と輻射パネル用とを含むもので、コントローラ36が除湿用熱交換器44及び再熱用熱交換器52の負荷に基づいて、アキュームレータ11を制御することにより冷媒量を変更する。
さらに、コントローラ36は、除湿用熱交換器44及び再熱用熱交換器52の負荷に基づいて圧縮機12及び送風機42を制御する。
冷房運転時、室内空気は、除湿用熱交換器44で冷却されて冷房に供され、その露点温度が除湿用熱交換器44内の冷媒の蒸発温度以上のときは除湿される。
さらに、冷却かつ除湿された室内空気は、送風機42によって再熱用熱交換器52に送風され、冷媒と熱交換して再熱された後、室内に送風される。
暖房運転時には、送風機42を停止して除湿用熱交換器44及び再熱用熱交換器52での室内空気との熱交換を行わないので、除湿用熱交換器44及び再熱用熱交換器52を三方弁46及び逆止弁54でバイパスする。
次に第3の実施形態に係る制御方法について説明する。
第3の実施形態では、冷房運転のとき(S41)、検知した室温及び湿度(S42)から露点を算出する過程と(S43)、検知した熱媒温度と算出した露点との差が(S44)、第1の所定値であるとき熱媒温度を増加させて(S45)圧縮機を運転し(S46)、第2の所定値であるとき圧縮機の運転をし(S46)、第3の所定値であるとき圧縮機の運転を停止する過程と(S47)を備える。
なお、S41〜S47は、図7中のS41〜S47を示す。
以下、図7を参照して詳細に説明する。
図7は第3の実施形態に係る結露防止制御のフローチャートである。
図7を参照して、第3の実施形態に係る結露防止制御方法は、先ず、冷房運転開始か否かを判断する(ステップS41)。
この判断は、図3のステップS3又は図4のステップS23と同様の処理であり、室温センサ34で検知した温度とコントローラ36が記憶している室温設定とを比較し、例えば室温センサ34で検知した温度が26℃以上であれば、冷房運転開始と判断する。
次に、露点算出のために、室温測定及び湿度測定の各データをコントローラ36に記憶する(ステップS42)。室温は室温センサ34で測定し、湿度は湿度センサ35で測定する。
そして、測定した室温及び湿度から露点を算出する(ステップS43)。
次いで、ΔW([送水温度−露点])の判断処理をする(ステップS44)。
ここで、送水温度は、図3のステップS1又は図4のステップS21で設定したものであり、露点はステップS43で算出した値である。
ΔWが、0<ΔW≦1℃のとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定し(ステップS45)、送水ポンプ28の運転処理をして(ステップS46)、ステップS42に進む。
ΔWが、1℃<ΔWのとき、送水ポンプ28の運転処理をして(ステップ46)、ステップS42に進む。
このとき、送水温度と室内空気の露点温度との比較により、露点温度以上になるようにして、送水温度を上げるようにするために圧縮機の回転数を変化させる。
ΔWが、ΔW≦0℃のとき、送水ポンプ28を停止する(ステップS47)。
このような構成の第3の実施形態では、負荷に応じて送水温度を変更して輻射パネル30に結露が生じない温度で送水し、連続運転をすることができる。
したがって、本実施形態では、輻射パネルの送水制御と除湿制御とを同時にすることにより、輻射空調運転と除湿運転を同時に行うことができる。
また、本実施形態では、輻射パネルの送水制御と除湿再熱制御とを同時にすることにより、輻射空調運転と除湿再熱運転を同時に行うことができる。
このように本実施形態では、空調機停止により快適性を損なうことがない。
次に第4の実施形態について説明する。
第1〜第3の実施形態は、水熱源ヒートポンプ式の輻射パネル用空調システムであるが、第4の実施形態として中央熱源式の輻射パネル用空調システムを説明する。
第4の実施形態では、熱交換器への熱媒流量を弁の開度により制御して熱交換し、輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで熱媒を循環供給する制御方法であって、熱媒温度及び室温を設定する過程と(S61、S62)、冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と(S63)、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と(S64、S72)、検知した室温と設定した室温との差が第1の所定値である場合(S65、S73)、検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ(S66、S76)、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし(S67、S75)、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ(S68、S74)、熱媒温度を新たに設定する過程と(S66〜S68、S74〜S76)、検知した室温と設定した室温との差が第2の所定値である場合(S64、S72)、弁の開度を一定に制御する制御過程と(S70、S78)、検知した熱媒温度と増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第5の所定値でないとき弁の開度制御をし(S71、S79)、第5の所定値と等しいとき弁の開度を一定に制御する制御過程と(S70、S78)を備える構成を有している。
なお、S61〜S79は図11中のS61〜S79を示す。
以下、第4の実施形態を図8〜図12により詳細に説明する。
図8は第4の実施形態に係る中央熱源式輻射パネル用空調システムの概略装置構成図であり、図9は冷房時の、図10は暖房時の中央熱源式輻射パネル用空調システムの概略構成図である。
図8〜図10を参照して、中央熱源式輻射パネル用空調システム60は、冷温水発生器、冷凍機、ボイラー等を備えた中央熱源機(図示せず)から、例えば四管式で冷水又は温水を輻射パネルに供給して輻射空調をするものであり、中央熱源機(図示せず)と、ステーション62と、輻射パネル30と、第1電磁三方弁64と、第2電磁三方弁66とを有し、ステーション62は、第1熱交換器72と、第2熱交換器74と、送水ポンプ73とを備え、コントローラ36によって、第1電磁三方弁64、第2電磁三方弁66及び送水ポンプ73が水温センサ32、室温センサ34及び湿度センサ35の信号に基づいて制御されている。
ここで、三方弁として電磁式の電磁三方弁を例に挙げたが、電磁式でなくとも弁を制御駆動可能であればよく、例えば空圧式、電動式の三方弁でもよい。
温水回路76は、送水ポンプ77、第1電磁三方弁64及び第1熱交換器72を直列に有して温水の一循環回路を構成しており、第1電磁三方弁64は、第1熱交換器72へ流す温水流量とバイパスさせる温水流量とを弁の開度制御により制御可能になっている。
また、冷水回路78は、送水ポンプ79、第2電磁三方弁66及び第2熱交換器74を直列に有して冷水の一循環回路を構成しており、第2電磁三方弁66は、第2熱交換器74へ流す冷水流量とバイパスさせる冷水流量とを弁の開度制御により調節可能になっている。
輻射水循環回路70は、第1熱交換器72、送水ポンプ73、輻射パネル30及び第2熱交換器74を直列に有して冷水(冷房時)又は温水(暖房時)の一循環回路を構成して、第1熱交換器72(暖房時)又は第2熱交換器74(冷房時)の稼動切替により温水回路76の温水又は冷水回路78の冷水と熱交換可能になっている。
図8に示した中央熱源式輻射パネル用空調システム60では、三個所のステーション62と、三台の輻射パネル30とを有している。
中央熱源式輻射パネル用空調システム60は、冷房運転しているステーションと、暖房運転しているステーションとの混在が可能である。
以下、中央熱源式輻射パネル用空調システムの装置構成を詳細に説明する。
図9及び図10を参照して、中央熱源機(図示せず)は、温水回路76に例えば45℃の温水を供給可能に、冷水回路78に例えば7℃の冷水を供給可能になっている。
第1電磁三方弁64及び第2電磁三方弁66の弁の開度は、コントローラ36が水温センサ32の信号に基づいてPID制御しており、例えば、第2電磁三方弁66の開度を制御して7℃の冷水の流量を制御することにより、第2熱交換器74で熱交換後の輻射パネル30を流れる冷水の送水温度を16℃に制御し、また、第1電磁三方弁64の開度を制御して45℃の温水の流量を制御することにより、第1熱交換器で熱交換後の輻射パネル30を流れる温水の送水温度を34℃に制御するようになっている。
図9を参照して、冷房時には、第1電磁三方弁64を閉にして温水回路76の温水供給を遮断し、第2電磁三方弁66の弁の開度を、冷房設定温度、つまり対応する冷水の送水温度と室温センサ34の室温度との差に基づいて制御する。
このとき、冷水回路78は7℃の冷水を供給しているが、第2電磁三方弁66の開度制御により流量を、20SLM(標準状態ntp質量流量、20リットル/分を意味する。以下「SLM」の意味同様)流して、残りをバイパスさせ、第2熱交換器74にて7℃の冷水が熱交換して13℃の水になり、輻射パネル30には、16℃の冷水が60SLM循環して、輻射パネル30を18℃に冷やす。
図10を参照して、暖房時には、第2電磁三方弁66を閉にして冷水回路78の冷水供給を遮断し、第1電磁三方弁64の弁の開度を、暖房設定温度、つまり対応する温水の送水温度と室温センサ34の室温度との差に基づいて制御する。
このとき、温水回路76は45℃の温水を供給しているが、第1電磁三方弁64の開度制御により流量を、13.3SLM流して、残りをバイパスさせ、第1熱交換器72にて45℃の温水が熱交換して36℃の水になり、輻射パネル30には、34℃の温水が60SLM循環して、輻射パネル30を32℃に温める。
次に、中央熱源式輻射パネル用空調システムの制御方法について説明する。
図11は第4の実施形態に係る中央熱源式輻射パネル用空調システムの制御方法のフローチャートである。
図11に示すフローチャートは、図3のフローチャートの圧縮機運転(ステップS11、ステップS19)又は圧縮機停止(ステップS10、ステップS18)が、第1若しくは第2電磁三方弁の開度制御(ステップS71、ステップS79)又は第1若しくは第2電磁三方弁の開度一定制御(ステップS70、ステップ78)に変わるだけで、同様の制御を行っている。
図9及び図10を参照して、第4の実施形態に係る中央熱源式輻射パネル用空調システムの制御方法は、先ず、輻射パネル30への送水温度を設定する(ステップS61)。
夏の冷房時の運転には、送水温度を、例えば16℃に設定し、冬の暖房時の運転には、送水温度を、例えば34℃に設定する。
次に、室温を設定する(ステップS62)。 冷房時の室温設定を、例えば26℃に、暖房時の室温設定を、例えば22℃にする。
設定された送水温度及び室温は、図9又は図10に示すコントローラ36が記憶し、コントローラ36は、プログラムされた本発明の制御方法により、設定された送水温度及び室温に基づいて第1電磁三方弁64及び第2電磁三方弁66の弁の開度を制御する。
次いで、冷暖房を判断する(ステップS63)。
この冷暖房の判断は、室温センサ34で検知した温度とコントローラ36が記憶している室温設定とを比較し、例えば室温センサ34で検知した温度が26℃以上であれば、冷房と判断し、22℃以下であれば暖房と判断する。
そして、冷房と判断した冷房運転の時、ΔT([室温−設定温度])の判断処理をする(ステップS64)。
ここで、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS62で設定した冷房時の室温である。
ΔTが、ΔT≦−1℃のとき、第2電磁三方弁66の弁の開度を一定に制御、つまり、そのままにする(ステップS70)。
ΔTが、ΔT>−1℃のとき、ΔTの判断処理に進む(ステップSS5)。
次に、ΔTが、−1℃<ΔT≦0℃のとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定する(ステップS66)。
ΔTが、0℃<ΔT<1℃のとき、送水温度をそのまま[送水温度]に設定する(ステップS67)。
ΔTが、1℃≦ΔTのとき、送水温度を1℃下げ、[送水温度−1℃]に設定する(ステップS68)。
そして、ΔS([送水温度−設定温度])の判断処理をする(ステップS69)。
ここで、送水温度は水温センサ32で検知した温度であり、設定温度は直前のステップで設定した冷水の送水温度である。
ΔSが、ΔS=−1℃のとき、第2電磁三方弁66の弁の開度を一定に制御、つまり、そのままにする(ステップS70)。
ΔSが、ΔS≠−1℃とき、第2電磁三方弁66の弁の開度を制御して所定流量の冷水を分流し(ステップ11)、ステップS63に戻る。
次に、暖房と判断した(ステップS63)暖房運転の時、ΔT([室温−設定温度])の判断処理をする(ステップS72)。
ここで、室温は室温センサ34で検知した温度であり、設定温度はステップS62で設定した暖房時の室温である。
ΔTが、ΔT≧+1℃のとき、第1電磁三方弁64の弁の開度を一定に制御、つまり、そのままにする(ステップS78)。
ΔTが、ΔT<+1℃のとき、ΔTの判断処理をする(ステップS73)。
次に、ΔTが、0℃≦ΔT<1℃のとき、送水温度を1℃下げ、[送水温度−1℃]に設定する(ステップ74)。
ΔTが、−1℃<ΔT<0℃のとき、送水温度をそのまま[送水温度]に設定する(ステップS75)。
ΔTが、−1℃≦ΔTのとき、送水温度を1℃上げ、[送水温度+1℃]に設定する(ステップS76)。
そして、ΔS([送水温度−設定温度])の判断処理をする(ステップS77)。
ここで、送水温度は水温センサ32で検知した温度であり、設定温度は直前のステップで設定した温水の送水温度である。
ΔSが、ΔS=+1℃のとき、第1電磁三方弁64の弁の開度を一定に制御、つまり、そのままにする(ステップS78)。
ΔSが、ΔS≠+1℃のとき、第1電磁三方弁64の弁の開度を制御して所定流量の温水を分流し(ステップ79)、ステップS63に戻る。
なお、第1電磁三方弁64又は第2電磁三方弁66が開度一定に制御しているとき、温度センサ34で検知した室温と設定温度との差が生じるとコントローラ36は、第1電磁三方弁64及び第2電磁三方弁66の開度を変更し制御するため、ステップS63を開始する。
ΔT又はΔSの温度範囲及び送水温度の上げ下げの程度は例示であり、ここに掲げた値に限られるものではない。
また、開度一定には、開度0も含まれる。
このような構成の第4の実施形態に係る中央熱源式輻射パネル用空調システムの制御方法では、負荷に応じて送水温度を変更可能な制御になる。
したがって、第4の実施形態では連続運転を行えるので、輻射空調の快適性を損なうことがなく、省エネルギーを図りながら輻射空調を行うことができる。
図8〜図10で示した空調システムは、4管式で温水回路76、冷水回路78に対応して、夫々、第1及び第2電磁三方弁64、66と、第1及び第2熱交換器72、74とを備えているが、2管式で温水回路と冷水回路とを兼用するようにし、一の電磁三方弁と一の熱交換器とを有して、冷水を供給する場合と温水を供給する場合とを切り替えて兼用するようにしてもよい。
また、図12に示すように二方弁を組み合わせて、温水と冷水の流路の切り替えをし、熱媒流量の制御をして、輻射水循環回路70の送水温度を制御するようにしてもよい。
図12を参照して、二方弁を使用して冷水又は温水の流路を切り替える空調システムでは、温水回路76と冷水回路78とを切り替える二方弁82、83、84、85と、熱交換器80へ分配する流量を制御する、例えば電磁三方弁88とを有し、二方弁82と二方弁83とが切り替わると同時に、二方弁84と二方弁85とが切り替わり、熱交換器80へ温水又は冷水が所定流量供給可能になっている。
例えば、冷房時には、二方弁82、84が閉、二方弁83、85が開であり、暖房時には、二方弁82、84が開、二方弁83、85が閉である。
電磁三方弁88に代えて、例えば、流量を比例制御する制御二方弁81を用いて流量を制御するようにしてもよい。
なお、中央熱源式輻射パネル用空調システムにおいても、図7で示した第3の実施形態の冷房時の結露防止制御方法が使用できる。
このとき、送水温度と室内空気の露点温度との比較により、露点温度以上になるようにして、送水温度を上げるようにするために、第2電磁三方弁66の開度を変化させる。
図1で示した輻射パネル用空調システムで圧縮機をインバータ制御した試験によると、冷房運転で冷水送水温度を14℃〜22℃に変え、かつ、設定室温を24℃〜28℃に変え、また暖房運転で温水送水温度を26℃〜34℃に変え、設定室温を20℃〜24℃とし、その時の消費電力と温冷感指標(以下、「PMV値」という)を測定した結果によると、冷房では消費電力が約50%低減し、暖房では消費電力が30%低減する結果が得られた。
またPMV値も快適とされる、−0.5〜+0.5の間になるような運転が得られる結果を得ている。
したがって、本発明の制御を用いることにより、室温と設定温度の温度差により、冷房運転時又は暖房運転時において、最適な冷水送水温度又は温水送水温度で送水し、その結果、快適性(PMV値)を保ちながら省エネルギーが図れる運転を行うことができる。
以上のように、本発明に係る輻射パネル用空調システムの制御方法は、輻射パネル用の負荷に応じた冷温水の送水制御をして結露のない輻射空調する制御方法として極めて有用である。
輻射パネル用空調システムの概略装置構成図である。 第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの概念図である。 第1の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法のフローチャートである。 第2の実施形態に係る輻射パネル用空調システムの制御方法を示すフローチャートである。 除湿機能付き輻射パネル用空調システムの概念図である。 除湿再熱用輻射パネル用空調システムの概念図である。 第3の実施形態に係る結露防止制御のフローチャートである。 第4の実施形態に係る中央熱源式輻射パネル用空調システムの概略装置構成図である。 冷房時の中央熱源式輻射パネル用空調システムの概略構成図である。 暖房時の中央熱源式輻射パネル用空調システムの概略構成図である。 第4の実施形態に係る中央熱源式輻射パネル用空調システムの制御方法のフローチャートである。 二方弁を組み合わせて冷温水回路を切替可能にした空調システムを示す概略図である。
符号の説明
2 冷媒回路
4 第1水循環回路
6 第2水循環回路
8 制御系
10 輻射パネル用空調システム
11 アキュームレータ
12 圧縮機
14 四方弁
16 第1水熱交換器
18 減圧弁
20 第2水熱交換器
22 温水ボイラ
24 クーリングタワー
26、28、73、77、79 送水ポンプ
30 輻射パネル
32 水温センサ
34 室温センサ
35 湿度センサ
36 コントローラ
40 除湿機能付き輻射パネル用空調システム
42 送風機
44 除湿用熱交換器
46 三方弁
50 除湿再熱機能付き輻射パネル用空調システム
52 再熱用熱交換器
54 逆止弁
60 中央熱源式輻射パネル用空調システム
62 ステーション
64 第1電磁三方弁
66 第2電磁三方弁
70 輻射水循環回路
72 第1熱交換器
74 第2熱交換器
76 温水回路
78 冷水回路
80 熱交換器
81 制御二方弁
82、83、84、85 二方弁
88 電磁三方弁

Claims (8)

  1. 熱交換器への熱媒流量を弁の開度により制御して熱交換し、輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで熱媒を循環供給する制御方法であって、
    熱媒温度及び室温を設定する過程と、
    冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と、
    検知した室温と設定した上記室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と、
    上記検知した室温と設定した室温との差が上記第1の所定値である場合、当該検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ、熱媒温度を新たに設定する過程と、
    上記検知した室温と設定した室温との差が上記第2の所定値である場合、上記弁の開度を一定に制御する制御過程と、
    検知した熱媒温度と上記増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第の所定値でないとき上記弁の開度制御をし、第の所定値と等しいとき上記弁の開度を一定に制御する制御過程と、
    を備え、
    前記移行過程において、冷房運転に移行したとき、
    前記第1の所定値が、−1より大であり、
    前記第2の所定値が、−1以下であり、
    前記第3の所定値が、−1より大、かつ、0以下であり、
    前記第4の所定値が、0より大、かつ、1未満であり、
    前記第5の所定値が、1以上であり、
    前記第6の所定値が、−1であること、
    を特徴とする輻射パネル用空調システムの制御方法。
  2. 熱交換器への熱媒流量を弁の開度により制御して熱交換し、輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで熱媒を循環供給する制御方法であって、
    熱媒温度及び室温を設定する過程と、
    冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と、
    検知した室温と設定した上記室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と、
    上記検知した室温と設定した室温との差が上記第1の所定値である場合、当該検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ、熱媒温度を新たに設定する過程と、
    上記検知した室温と設定した室温との差が上記第2の所定値である場合、上記弁の開度を一定に制御する制御過程と、
    検知した熱媒温度と上記増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第6の所定値でないとき上記弁の開度制御をし、第6の所定値と等しいとき上記弁の開度を一定に制御する制御過程と、
    を備え、
    前記移行過程において、暖房運転に移行したとき、
    前記第1の所定値が、1より小であり、
    前記第2の所定値が、1以上であり、
    前記第3の所定値が、−1以上であり、
    前記第4の所定値が、−1より大、かつ、0未満であり、
    前記第5の所定値が、0以上、かつ、1未満であり、
    前記第6の所定値が、1であること、
    を特徴とする輻射パネル用空調システムの制御方法。
  3. 圧縮機、減圧弁及び熱交換器を有して冷媒を循環させる冷媒回路と、この冷媒回路と熱交換可能な冷温水循環回路を有する輻射冷暖房用輻射パネルに熱媒用ポンプで循環供給する熱媒を制御する方法であって、
    熱媒温度及び室温を設定する過程と、
    冷房及び暖房のいずれかを判断し、冷房運転及び暖房運転のいずれかに移行する移行過程と、
    検知した室温と設定した上記室温との差が第1の所定値及び第2の所定値のいずれであるかを判断する過程と、
    上記検知した室温と設定した室温との差が上記第1の所定値である場合、当該検知した室温と設定した室温との差が、第3の所定値であるとき熱媒温度を増加させ、第4の所定値であるとき熱媒温度をそのままとし、第5の所定値であるとき熱媒温度を減少させ、熱媒温度を新たに設定する過程と、
    上記検知した室温と設定した室温との差が上記第2の所定値である場合、上記圧縮機を停止する過程と、
    検知した熱媒温度と上記増減及びそのままに設定された熱媒温度との差が、第6の所定値でないとき圧縮機を運転し、第6の所定値と等しいとき圧縮機を停止する過程と、
    を備える輻射パネル用空調システムの制御方法。
  4. 前記移行過程において、冷房運転に移行したとき、
    前記第1の所定値が、−1より大であり、
    前記第2の所定値が、−1以下であり、
    前記第3の所定値が、−1より大、かつ、0以下であり、
    前記第4の所定値が、0より大、かつ、1未満であり、
    前記第5の所定値が、1以上であり、
    前記第6の所定値が、−1であること、
    を特徴とする請求項3記載の輻射パネル用空調システムの制御方法。
  5. 前記移行過程において、暖房運転に移行したとき、
    前記第1の所定値が、1より小であり、
    前記第2の所定値が、1以上であり、
    前記第3の所定値が、−1以上であり、
    前記第4の所定値が、−1より大、かつ、0未満であり、
    前記第5の所定値が、0以上、かつ、1未満であり、
    前記第6の所定値が、1であること、
    を特徴とする請求項3記載の輻射パネル用空調システムの制御方法。
  6. 前記冷媒回路が送風機を有するとともに、再熱用熱交換器及び除湿器用熱交換器のいずれか、或いは両方を備えており、
    上記再熱用熱交換器の再熱量の制御が、負荷に応じて送風量及び冷媒量のいずれか、或いは両方を変更可能な制御であり、
    上記除湿器用熱交換器の除湿量の制御が、負荷に応じて送風量及び冷媒量のいずれか、或いは両方を変更可能な制御であり、
    同時に、前記輻射冷暖房用輻射パネルの熱媒温度を制御可能であることを特徴とする請求項3に記載の輻射パネル用空調システムの制御方法。
  7. 前記移行過程において冷房運転に移行しているとき、
    検知した室温及び湿度から露点を算出する過程と、
    検知した熱媒温度と上記算出した露点との差が、第1の所定値であるとき熱媒温度を増加させて熱媒用ポンプを運転し、第2の所定値であるときそのまま熱媒用ポンプの運転をし、第3の所定値であるとき熱媒用ポンプの運転を停止する過程と、
    を備えることを特徴とする請求項1、3、4及び6のいずれかに記載の輻射パネル用空調システムの制御方法。
  8. 前記第1の所定値が、0より大、かつ、1以下であり、
    前記第2の所定値が、1より大であり、
    前記第3の所定値が、0以下であること、
    を特徴とする請求項7記載の輻射パネル用空調システムの制御方法。
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