JP3675609B2 - 多室形空気調和機の運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多室形空気調和機の運転方法に係り、特に、冷房ぎみから暖房ぎみにわたる広い温度範囲で除湿運転が可能であり、各室内機ごとに除湿運転や、冷房運転を使い分けることが可能な多室形空気調和機の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機としては、室内機に除湿用の絞り機構を設け、除湿運転時には室内熱交換器を除湿部分と加熱部分に分割して作用させ、除湿した空気を肌寒くない温度まで上げてから利用する方式のものが開発されており、例えば、特開平7−139848号公報に記載のものが知られている。
【0003】
多室形空気調和機においても同様の機能を備えたものが求められており、この種の空気調和機の例として、例えば、特開平5−272843号公報、あるいは特開平7−324842号公報に記載のものが挙げられる。
このうち、特開平5−272843号公報記載の多室形空気調和機に関して、図2を参照して説明する。
図2は、従来の多室形空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
【0004】
図2に示す多室形空気調和機は、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、および複数(図2では2個)の室外絞り装置4a,4bを備えた室外機13Aに、複数台(図2では2台)の室内機7a,7bを接続してなるものである。
室外絞り装置4aに接続された室内機7aは、室内熱交換器8a,9aとその中間に設けられた除湿絞り装置10aで構成され、同様に室外絞り装置4bに接続された室内機7bは室内熱交換器8b,9bとその中間に設けられた除湿絞り装置10bで構成されている。
【0005】
冷房時の運転を、室内機7aの在る室が冷房するものとして説明すると、除湿絞り装置10aを開き、室内機7aに対応する室外絞り装置4aを運転負荷に応じて絞ることにより、室内熱交換器8a,9aは共に冷却部分として作用して冷房を行う。
除湿時の運転を、室内機7bの在る室が除湿するものとして説明すると、除湿絞り装置10bを絞り、室内機7bに対応する室外絞り装置4bを開いた状態にすることにより、室内熱交換器8b,9bは除湿絞り装置10bを境にそれぞれ加熱部分と冷却部分として作用して除湿を行う。これらの室内機7aと室内機7bの動作は各々独立して行うことができるため除湿と冷房の同時運転が可能である。
【0006】
また、特開平7−324842号公報記載の多室形空気調和機においては、上記に加え、吐出圧力センサー、室外熱交換器センサー、外空気温度センサー、室内熱交換器センサー、電装部センサーなどを制御手段として設けることにより圧縮機や電装品の保護をしながら、快適な除湿を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−272843号公報記載の多室形空気調和機は、除湿と冷房の同時運転を可能としているが、暖房ぎみ除湿時の加熱量を確保する手段としては、室外送風機を止め、圧縮機回転数を上げる方法が記述されており、上記方法では暖房ぎみ除湿と冷房が同時に行なわれた場合、除湿のために室外送風機を止め圧縮機の回転数を上げることによって、室外電装品、圧縮機に負担がかかると同時に冷房能力も損なわれるという問題があった。
【0008】
逆に、冷房運転のために室外送風機回転数をあげると、除湿運転している室内機の吐出空気温度は低くなり冷房ぎみ除湿になってしまう。このように除湿と冷房の同時運転において、快適な冷房運転を行いながら除湿側の室内吐出空気温度を制御することは十分にできない。また、除湿の複数台運転が行われたとき、各室内における室温と目標室温との差により、それぞれ暖房ぎみ除湿や等温ぎみ除湿や冷房ぎみ除湿が同時に要求される場合が考えられるが、そのような場合の対応については記述されていなかった。
【0009】
また、特開平7−324842号公報記載の多室形空気調和機においても、各室内の室温、各室内の要求する運転モード、目標設定温度が異なった場合に関する記述はなく、上記問題点である暖房ぎみ除湿、等温ぎみ除湿、冷房ぎみ除湿、冷房の異種モードの同時運転を満足に行うものではなかった。
【0010】
従来、暖房ぎみ除湿、等温ぎみ除湿、冷房ぎみ除湿は、室外送風機の回転数および圧縮機の回転数を調整することにより切り換え制御していたため、室外送風機と圧縮機と室外熱交換器を共用する構造を持つ多室形空気調和機においては、各室内の独立した除湿運転はできず、冷房と除湿の同時運転も所定の設定を満足した快適な運転ができるとはいえないという問題があった。
【0011】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、複数台同時の冷房運転、暖房運転は従来通りに行うことができ、かつ、暖房ぎみ除湿、等温ぎみ除湿、冷房ぎみ除湿、冷房の異種モード同時運転が各室内機ごとに独立して行うことができ、他室の運転状況により自室の運転が制限されることがなく、各室内ごとに要求に応じた運転が可能となる多室形空気調和機の運転方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る多室形空気調和機の運転方法の構成は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、および複数の室外絞り装置を備えた室外機に、複数台の室内機を接続してなり、前記室内機の熱交換器が第一熱交換器と第二熱交換器に分割されており、これら第一熱交換器と第二熱交換器との間に除湿絞り機構を備え、除湿運転時に該除湿絞り機構を絞ることによって第一熱交換器を凝縮器、第二熱交換器を蒸発器とし、それぞれ加熱部分と冷却除湿部分として作用させて除湿を行う多室形空気調和機の運転方法において、前記四方弁と前記室外熱交換器との間の配管と、前記室外熱交換器から前記複数台の室内機へ接続する液側配管とを結ぶバイパス管を前記室内機の接続台数分設け、前記複数台の室内機に対応する複数のバイパス管にそれぞれ開閉可能な絞り装置を直列に接続したものとして、前記複数台の室内機のいずれかの室内機が室温を上げながら除湿を行う暖房ぎみ除湿運転を行う場合は、圧縮機から出た高温の冷媒を該室内機に対応するバイパス管を通して当該室内機の第一室内熱交換器へ流すと共に前記室外熱交換器を通して当該室内機の第一熱交換器に流さないようにし、また、いずれかの室内機が室温を下げながら除湿を行う冷房ぎみ除湿運転を行う場合は、該室内機に対応するバイパス管には冷媒を流さないと共に前記室外熱交換器を通して当該室内機の第一熱交換器に流すようにしたものである。
【0014】
なお付記すると、本発明の技術的手段とその働きは次のとおりである。
本発明の多室形空気調和機は、圧縮機と四方弁と室外熱交換器と複数の室外絞り装置を備えた室外機に複数台の室内熱交換器を接続して構成され、上記室内熱交換器が冷却、除湿部分と加熱部分に分離して利用することができる構造となっており、加えて、室外機には室外熱交換器をバイパスする絞り装置を備えたバイパス管を室内熱交換器の台数分設けたものである。
【0015】
除湿運転時、室温を上げながら除湿を行う要求があった場合、前記バイパス管から高温の冷媒を室内熱交換器へ送り、加熱部分で放熱を行い、冷却、除湿部分で湿度を取り、暖房ぎみ除湿を行うものである。
室外熱交換器をバイパスした除湿運転は冷媒が室外熱交換器を通っていないため、室外送風機の送風量に関係なく暖房ぎみ除湿が可能である。この暖房ぎみ除湿との組み合わせにより、従来困難であった暖房ぎみ除湿と等温ぎみ除湿、暖房ぎみ除湿と冷房ぎみ除湿、暖房ぎみ除湿と冷房の同時運転を可能とするものである。
【0016】
さらに、上記室外熱交換器をバイパスする除湿運転をしながら、対応するバイパス管に設けられた絞り装置の開度を中程度にすることにより吐出空気温度を若干下げ、等温ぎみ除湿を行い、等温ぎみ除湿と冷房の組み合わせ運転も可能とするものである。
このように冷房運転と各除湿の全ての組み合わせにおいて同時運転を可能とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す多室形空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
本実施形態における多室形空気調和機は、室外機13に、複数台(図1では2台)の室内機7a,7bを冷媒配管で接続してなるものである。
【0018】
室外機13において、1は圧縮機、2は、冷房や暖房等の運転状態を切り換えるため冷媒の流れ方向を替える四方弁、3は室外熱交換器、4a,4bは、室内機7a,7bに対応して設けられた複数(図1では2個)の室外絞り装置である。これら室外絞り装置4a,4bは、室内機7a,7bに接続する液側配管14a,14bにそれぞれ具備されている。
また、5a,5bは、除湿運転時、室外熱交換器3をバイパスするバイパス管である。このバイパス管5a、5bは、四方弁2と室外熱交換器3との間の配管15と、室外熱交換器3から室内機7a,7bへ接続する液側配管14a,14bとを結ぶものである。6a,6bは、前記バイパス管5a,5bに具備され、該バイパス管5a,5bの開閉または流量の制御を行う絞り装置である。12は室外送風機を示す。
【0019】
室内機7aにおいて、8a,9aは二分割された第一,第二の室内熱交換器、10aは、第一,第二の室内熱交換器8a,9a間にこれらと直列に設けられ除湿運転時に減圧を行う除湿絞り機構、11aは室内送風機を示している。
同様に室内機7bについて、8b,9bは二分割された第一,第二の室内熱交換器、10bは、第一,第二の室内熱交換器8b,9b間にこれらと直列に設けられ除湿運転時に減圧を行う除湿絞り機構、11bは室内送風機を示している。また、圧縮機1は能力制御が可能で、室外送風機12および室内送風機11a,11bは能力制御すなわち、送風量制御が可能に構成されている。
【0020】
このような多室形空気調和機の冷凍サイクル構成における様々な運転形態について説明する。
〔実施の形態 1〕
まず、除湿運転時について図3を参照して説明する。
図3は、暖房ぎみ除湿運転時の冷媒の流れを示す系統図で、図3は、図1の系統図に弁の開閉、冷媒の流れ(実線矢印)を示したものである。
除湿運転時は、四方弁2を冷房時と同じく、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3の順に冷媒が流れるよう切り換える。
除湿運転時、室内制御装置から室温を上げながら除湿する要求があったとき、室内機7aの在る室が前記要求に応える暖房ぎみ除湿するものとして説明すると、図3に示すごとく、室内機7aに接続する(対応する)バイパス管5aの絞り装置6aを開き、室外絞り装置4aを全閉、室内機7aの除湿絞り機構10aを絞った状態にする。
【0021】
圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を経たのち配管15からバイパス管5aを流れ、室外熱交換器3をバイパスして、放熱しないまま室内機7aへ入る。室内機7aでは、第一の熱交換器8aで凝縮、除湿絞り機構10aで減圧、第二の熱交換器9aで蒸発し、低温低圧のガス冷媒となり圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ空気を強制対流させることにより室内空気は第二の熱交換器9aで冷却,除湿され、第一の熱交換器8aにより暖められ再び室内へと送られる。このとき第一の熱交換器8aの放熱量が多いため、室内の空気は暖められながら除湿され、要求を満足することができる。
【0022】
ここで、絞り装置6aの開度、あるいは圧縮機1の回転数を変化させることにより、室内吐出空気温度の調整が可能である。上記の室外熱交換器3をバイパスした除湿運転は、冷媒が室外熱交換器3を通っていないため、室外送風機12の送風量に関係なく暖房ぎみ除湿が可能である。したがって、他の室内で冷房運転や冷房ぎみ除湿、等温ぎみ除湿を行っても、互いに影響を受けることはなく、独立して運転することができる。なお、図3では、室内機7b側の弁の開閉、冷媒の流れの図示を省略した。
【0023】
〔実施の形態 2〕
次の実施形態は、特に弁の開閉、冷媒の流れの図示をしないで、図1を参照して説明する。
各室内から室温を変えない除湿の要求があった場合、室内機7aの在る室が前記要求に応える等温除湿を行うものとして説明すると、室内機7aに対応するバイパス管5aの絞り装置6aを全閉、室外絞り装置4aを開いた状態にし、室外送風機12は低速運転させ、室内機7aの除湿絞り機構10aを絞った状態にする。
【0024】
圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を経たのち配管15から室外熱交換器3へ流れ、室外熱交換器3で少し放熱しながら液側配管14aを経て室内機7aへ入る。室内機7aでは、第一の熱交換器8aで凝縮、除湿絞り機構10aで減圧、第二の熱交換器9aでは蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は第二の熱交換器9aで冷却,除湿され、第一の熱交換器8aにより暖められ再び室内へと送られる。こうして室内の空気は温度を一定のまま除湿され、要求を満足することができる。
【0025】
また、室外送風機12の回転数、あるいは圧縮機1の回転数を変化させることにより室内吐出空気温度の調整が可能である。室内吐出空気温度を上げるときは室外送風機回転数を下げ、室内吐出空気温度を下げるときは室外送風機回転数を上げるようにすれば良い。
すなわち、室外送風機12の回転数を上げ、室内吐出空気温度を下げるよう制御すれば、室温を下げながら除湿する冷房ぎみ除湿運転が可能である。
【0026】
各室内機7の制御装置は、室温検出手段と目標室温設定手段を備え、実際の室温と目標とする室温を比較し、吐出空気温度を室温より高めにするか、同じくするか、低めにするかを決定し室外制御装置に要求を送るようにする。各室内から要求される条件がそれぞれ異なる場合、室外絞り装置4の開度を各室内ごとに調整し、室内からの要求に応じた吐出空気温度になるように制御する。
【0027】
〔実施の形態 3〕
除湿運転時に、ある室内機では室温を上げながら除湿し、他の室内機では室温を保ちながら除湿を行う要求があったとき、室温を上げる方を室内機7a、保つ方を室内機7bが行うものとして、図4を参照して説明する。
図4は、一方の室内機では暖房ぎみ除湿、他の室内機では等温ぎみ除湿運転を行う冷媒の流れを示す系統図で、図4は、図1の系統図に弁の開閉、冷媒の流れを示したものである。
【0028】
室内機7a側は、対応する絞り装置6aを開き、室外絞り装置4aを全閉にし、除湿絞り機構10aを絞った状態にする。一方、室内機7b側は、対応する絞り装置6bを全閉、室外絞り装置4bを開いた状態とし、室外送風機12は低速運転させ、除湿絞り機構10bを絞った状態にする。
図4では、室内機7a側の冷媒の流れを実線矢印、室内機7b側の冷媒の流れを破線矢印で示す。
【0029】
室内機7a側については、冷媒は室外熱交換器3をバイパスし、放熱しないまま室内機7aへと流れ、第一の熱交換器8aで凝縮、除湿絞り装置10aで減圧、第二の熱交換器9aでは蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は第二の熱交換器9aで冷却,除湿され、第一の熱交換器8aにより暖められ再び室内へと送られる。このとき、第一の熱交換器8aの放熱量が多いため室内の空気は暖められながら除湿される。さらに、圧縮機1の回転数や絞り装置6aの開度を調節することにより吐出空気温度を制御することができる。
【0030】
室内機7b側については、冷媒は室外熱交換器3で少し放熱しながら室内機7bへと流れ、第一の熱交換器8bで凝縮、除湿絞り装置10bで減圧、第二の熱交換器9bでは蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11bを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は第二の熱交換器9bで冷却,除湿され、第一の熱交換器8bにより暖められ再び室内へと送られる。こうして室内の空気は温度を一定のまま等温ぎみ除湿される。また、室内機7bでは室外熱交換器3で少し放熱した後の冷媒が流れており、室外送風機12の回転数を変化させ室外熱交換器3での放熱量を変えることによって室内吐出温度を調節することがができる。
【0031】
室内吐出空気温度を上げるときは室外送風機回転数を下げ、室内吐出空気温度を下げるときは室外送風機回転数を上げるようにすれば良い。このとき、室温を上げる除湿を行っている室内機7a側では、冷媒が室外熱交換器3を通っていないため室外送風機12の送風量に関係なく暖房ぎみ除湿を行うことができる。したがって、室外送風機12は室内機7b側の要求通りに回転させることができるため、暖房ぎみ除湿と、等温ぎみ除湿を同時に独立して運転することができる。
【0032】
〔実施の形態 4〕
以下の各実施形態は、特に弁の開閉、冷媒の流れの図示をしないで、図1を参照して説明する。
除湿運転時に、ある室内機では室温を上げながら除湿し、他の室内機では冷房を行う要求があったとき、室温を上げる方を室内機7a、冷房を行う方を室内機7bが行うものとして説明する。
室内機7a側は、対応する絞り装置6aを開き、室外絞り装置4aを全閉にし、除湿絞り機構10aを絞った状態にする。一方、室内機7b側は、対応する絞り装置6bを全閉、室外絞り装置4bを絞り、除湿絞り機構10bは開いた状態にする。
【0033】
室内機7a側については、冷媒は室外熱交換器3をバイパスし、放熱しないまま室内機7aへと流れ、第一の熱交換器8aで凝縮、除湿絞り装置10aで減圧、第二の熱交換器9aでは蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は第二の熱交換器9aで冷却,除湿され、第一の熱交換器8aにより暖められ再び室内へと送られる。このとき、第一熱交換器8aの放熱量が多いため、室内の空気は暖められながら除湿される。
また、圧縮機1の回転数、あるいは絞り装置6aの開度を調節し、吐出空気温度を制御することができる。
【0034】
室内機7b側については、冷媒は室外熱交換器3で凝縮、室外絞り装置4bにて減圧し、室内機7bへと流れ、第一の熱交換器8bおよび第二の熱交換器9bで蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11bを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は室内熱交換器8b,9bで冷却され、再び室内へと送られる。すなわち、室内の空気は冷房される。このとき、室温を上げる除湿を行っている室内機7a側では冷媒が室外熱交換器3を通っていないため、室外送風機12の送風量に関係なく暖房ぎみ除湿を行うことができる。したがって、室外送風機12は冷房を行っている室内機7b側の要求通りに回転させることができるため室内機7bは冷房能力を確保でき、電装品、圧縮機へ負担をかけることなく運転できる。このようにして暖房ぎみ除湿と冷房を同時に独立して運転することができる。
【0035】
〔実施の形態 5〕
除湿運転時に、ある室内機では室温を保ちながら除湿し、他の室内機では冷房を行う要求があったとき、室温を保つ方を室内機7a、冷房を行う方を室内機7bとして説明する。
室内機7a側は、対応する絞り装置6aを開き、室外絞り装置4aを全閉にし、除湿絞り機構10aを絞った状態にする。一方、室内機7b側は、対応する絞り装置6bを全閉、室外絞り装置4bを絞り、除湿絞り機構10bは開いた状態にする。
【0036】
室内機7a側については、冷媒は室外熱交換器3をバイパスし、放熱しないまま室内機7aへと流れ、第一の熱交換器8aで凝縮、除湿絞り機構10aで減圧、第二の熱交換器9aでは蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は第二の熱交換器9aで冷却,除湿され、第一の熱交換器8aにより暖められ再び室内へと送られる。このとき、絞り装置6aは絞りぎみにし、第一の熱交換器8aの放熱量を落とし、室内機7aが室温を保ちながら除湿するように吐出空気温度を調節する。こうして、室内温度を一定に保つ等温ぎみ除湿を行うことができる。
【0037】
室内機7b側については、冷媒は室外熱交換器3で凝縮、室外絞り装置4bにて減圧し、室内機7bへと流れ、第一の熱交換器8bおよび第二の熱交換器9bで蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11bを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は室内熱交換器8b,9bで冷却、除湿され、再び室内へと送られる。すなわち、室内の空気は冷房される。このとき、等温ぎみ除湿を行っている室内機7aでは冷媒が室外熱交換器3を通っていないため、室外送風機12の送風量に関係なく等温ぎみ除湿を行うことができる。したがって、室外送風機12は冷房を行っている室内機7b側の要求通りに回転させることができるため、冷房能力を確保でき、電装品、圧縮機へ負担をかけることなく運転できる。このようにして等温ぎみ除湿と、冷房を同時に独立して運転することができる。
【0038】
このように、本発明の実施形態によれば、多室形空気調和機において、冷房、暖房ぎみ除湿、等温ぎみ除湿、冷房ぎみ除湿を同時にお互いの性能に影響することなく独立して運転することが可能となる。
もちろん、本発明は冷暖房兼用方式に限らず、冷房専用の多室形空気調和機にも適用可能であることは言うまでもない。
【0039】
〔実施の形態 6〕
本発明による多室形空気調和機は、冷房の複数同時運転、あるいは暖房の複数同時運転も従来どおり行うことができる。
室内機7a,7bともに、冷房運転を行う要求があったとき、四方弁2は、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3の順に冷媒が流れるよう切り換える。
室内機7a側は、対応する絞り装置6aを全閉、室外絞り装置4aを絞り、除湿絞り機構10aは開いた状態にする。
【0040】
室内機7a側については、冷媒は、対応する室外熱交換器3で凝縮、室外絞り装置4aにて減圧し、室内機7aへと流れ、第一の熱交換器8aおよび第二の熱交換器9aで蒸発し圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ、空気を強制対流させることにより、室内空気は室内熱交換器8a,9aで冷却,除湿され、再び室内へと送られる。すなわち、室内の空気は冷房される。
室内機7b側でも、同様の動作が行われ、冷房同時運転が実行される。
【0041】
〔実施の形態 7〕
室内機7a,7bともに暖房運転を行う要求があったとき、四方弁2は、圧縮機1、四方弁2、第二熱交換器9aまたは9bの順に冷媒が流れるよう切り換える。
室内機7a側は、対応する絞り装置6aを全閉、室外絞り装置4aを絞り、除湿絞り機構10aは開いた状態にする。
【0042】
室内機7a側については、冷媒は、室内機7aへと流れ、室内熱交換器8a,9aで凝縮、室外絞り装置4aにて減圧、室外熱交換器3で蒸発し、圧縮機1へ戻る。同時に、室内送風機11aを回転させ空気を強制対流させることにより、室内空気は室内熱交換器8a,9aで加熱され、再び室内へと送られる。すなわち、室内の空気は暖房される。
室内機7b側でも同様の動作が行われ、暖房同時運転が実行される。
【0043】
今まで室内機に除湿絞り機構を設け、除湿時には室内熱交換器を除湿部分と加熱部分に分割して作用させ、一度冷却,除湿した空気をサイクル自身によって再熱し、肌寒くない温度にしてから利用するサイクル除湿方式の室内機について述べてきたが、従来から別方式として室内機に除湿絞り機構は持たず、室内機送風量や圧縮機回転数を落として弱冷房を行うことによって除湿を行う弱冷房方式のものがある。この方式は冷却,除湿した空気を再熱する手段を持たないため室温を下げてしまい、肌寒くなり快適性が悪いという欠点がある。また、再熱手段としてヒーターを備えたものもあるが、消費電力が高いという欠点がある。しかし、除湿方式としては今後両方式とも存在し続けると考えられる。
【0044】
〔実施の形態 8〕
本発明の多室形空気調和機の室外機には、後者の弱冷房方式の室内機を混合させて接続することが可能である。実施形態の一例を説明すると、室内側制御装置に除湿方式、すなわち、サイクル除湿方式か弱冷房方式かをあらかじめ記憶させておき、室外機に対し除湿方式を送信するものとし、室外制御装置は室内から弱冷房方式の信号を受信したとき、弱冷房方式の室内機が接続されたと判断し、対応するバイパス管の絞り装置が開くことを禁止し、除湿時は弱冷房除湿を行うよう制御すれば良い。こうして本発明の室外機に対し、サイクル除湿方式の室内機と弱冷房方式の室内機を混合して接続することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、複数台同時の冷房運転、暖房運転は従来通りに行うことができ、かつ、暖房ぎみ除湿、等温ぎみ除湿、冷房ぎみ除湿、冷房の異種モード同時運転が各室内機ごとに独立して行うことができ、他室の運転状況により自室の運転が制限されることがなく、各室内ごとに要求に応じた運転が可能となる多室形空気調和機の運転方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す多室形空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
【図2】従来の多室形空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
【図3】暖房ぎみ除湿運転時の冷媒の流れを示す系統図である。
【図4】一方の室内機では暖房ぎみ除湿、他の室内機では等温ぎみ除湿運転を行う冷媒の流れを示す系統図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、12…室外送風機、13…室外機、4a,4b…室外絞り装置、5a,5b…バイパス管、6a,6b…絞り装置、7a,7b…室内機、8a,8b…第一の室内熱交換器、9a,9b…第二の室内熱交換器、10a,10b…除湿絞り装置、11a,11b…室内送風機。

Claims (1)

  1. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、および複数の室外絞り装置を備えた室外機に、複数台の室内機を接続してなり、前記室内機の熱交換器が第一熱交換器と第二熱交換器に分割されており、これら第一熱交換器と第二熱交換器との間に除湿絞り機構を備え、除湿運転時に該除湿絞り機構を絞ることによって第一熱交換器を凝縮器、第二熱交換器を蒸発器とし、それぞれ加熱部分と冷却除湿部分として作用させて除湿を行う多室形空気調和機の運転方法において、
    前記四方弁と前記室外熱交換器との間の配管と、前記室外熱交換器から前記複数台の室内機へ接続する液側配管とを結ぶバイパス管を前記室内機の接続台数分設け、前記複数台の室内機に対応する複数のバイパス管にそれぞれ開閉可能な絞り装置を直列に接続したものとして、
    前記複数台の室内機のいずれかの室内機が室温を上げながら除湿を行う暖房ぎみ除湿運転を行う場合は、圧縮機から出た高温の冷媒を該室内機に対応するバイパス管を通して当該室内機の第一室内熱交換器へ流すと共に前記室外熱交換器を通して当該室内機の第一熱交換器に流さないようにし、
    また、いずれかの室内機が室温を下げながら除湿を行う冷房ぎみ除湿運転を行う場合は、該室内機に対応するバイパス管には冷媒を流さないと共に前記室外熱交換器を通して当該室内機の第一熱交換器に流すようにしたことを特徴とする多室形空気調和機の運転方法。
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