JPH08254344A - 空気調和装置の運転制御方法 - Google Patents
空気調和装置の運転制御方法Info
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- JPH08254344A JPH08254344A JP7056276A JP5627695A JPH08254344A JP H08254344 A JPH08254344 A JP H08254344A JP 7056276 A JP7056276 A JP 7056276A JP 5627695 A JP5627695 A JP 5627695A JP H08254344 A JPH08254344 A JP H08254344A
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- temperature
- radiant
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- convection
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、除湿性能、過渡性能を改善して快
適な空調を実現することを目的とする。 【構成】 室内機にふく射熱交換器4と対流熱交換器1
とを有し、ふく射熱交換器4又は対流熱交換器1の何れ
か一方の運転を行う場合に、何れか他方の熱交換器内に
所定量の冷媒を保持させて運転を行う何れか一方の熱交
換器に流れる冷媒量を適正に設定することを特徴とす
る。
適な空調を実現することを目的とする。 【構成】 室内機にふく射熱交換器4と対流熱交換器1
とを有し、ふく射熱交換器4又は対流熱交換器1の何れ
か一方の運転を行う場合に、何れか他方の熱交換器内に
所定量の冷媒を保持させて運転を行う何れか一方の熱交
換器に流れる冷媒量を適正に設定することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内機の熱交換方式に
ふく射熱交換と対流熱交換を利用した空気調和装置の運
転制御方法に関する。
ふく射熱交換と対流熱交換を利用した空気調和装置の運
転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置における室内機の代表的な
熱交換方式として、対流熱交換式とふく射熱交換式とが
ある。対流熱交換式は多くの空気調和装置が採用してい
る最も一般的な方式であるが、風を吹かせるため充分な
快適性を得るのが難しい。一方、ふく射熱交換式では風
を吹かせないため、均一な温度分布が得られること、温
度ドラフトが生じないことなどによって快適性の大幅向
上が期待できる。しかし、ふく射熱交換式では、冷房運
転時に、室内の温湿度状態によってはふく射パネル面に
結露が生じるおそれがある。これに対しては、従来、室
内機にふく射熱交換器と対流熱交換器を併用した空気調
和装置において、ふく射熱交換器の前後にそれぞれ膨張
弁を設け、この2個の膨張弁でふく射熱交換器への冷媒
流量を調節することにより、結露防止制御を行うように
したものがある(特開平5−79713号公報)。この
ような空気調和装置では、冷房運転を行う際に、ふく射
パネル面への結露を防止するため、ふく射パネル面温度
を室内空気の露点温度よりも高く保つようにふく射熱交
換器を運転し、また室内の人体などから発生する潜熱負
荷を除去するために対流熱交換器は室内の露点温度以下
にして運転することが必要である。そして、除湿量を多
くするために、対流熱交換器の温度をなるべく低く設定
してその送風機の風量を増加させるようにしている。
熱交換方式として、対流熱交換式とふく射熱交換式とが
ある。対流熱交換式は多くの空気調和装置が採用してい
る最も一般的な方式であるが、風を吹かせるため充分な
快適性を得るのが難しい。一方、ふく射熱交換式では風
を吹かせないため、均一な温度分布が得られること、温
度ドラフトが生じないことなどによって快適性の大幅向
上が期待できる。しかし、ふく射熱交換式では、冷房運
転時に、室内の温湿度状態によってはふく射パネル面に
結露が生じるおそれがある。これに対しては、従来、室
内機にふく射熱交換器と対流熱交換器を併用した空気調
和装置において、ふく射熱交換器の前後にそれぞれ膨張
弁を設け、この2個の膨張弁でふく射熱交換器への冷媒
流量を調節することにより、結露防止制御を行うように
したものがある(特開平5−79713号公報)。この
ような空気調和装置では、冷房運転を行う際に、ふく射
パネル面への結露を防止するため、ふく射パネル面温度
を室内空気の露点温度よりも高く保つようにふく射熱交
換器を運転し、また室内の人体などから発生する潜熱負
荷を除去するために対流熱交換器は室内の露点温度以下
にして運転することが必要である。そして、除湿量を多
くするために、対流熱交換器の温度をなるべく低く設定
してその送風機の風量を増加させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ふく射
熱交換器による冷房を実現する上で、除湿運転時の対流
熱交換器の送風機の風量を大きくすると、居住空間に冷
風が吹いて不快感を感じ、また除湿することにより室温
も低下してしまうことから快適性が損なわれるという問
題点があった。
熱交換器による冷房を実現する上で、除湿運転時の対流
熱交換器の送風機の風量を大きくすると、居住空間に冷
風が吹いて不快感を感じ、また除湿することにより室温
も低下してしまうことから快適性が損なわれるという問
題点があった。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
湿性能、過渡性能を改善して快適な空調を実現するこ
とができる空気調和装置の運転制御方法を提供すること
を目的とする。
湿性能、過渡性能を改善して快適な空調を実現するこ
とができる空気調和装置の運転制御方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、室内機にふく射熱交換用の
ふく射熱交換器と対流熱交換用の対流熱交換器とを有
し、当該ふく射熱交換器又は対流熱交換器の何れか一方
の運転を行う場合に、何れか他方の熱交換器内に所定量
の冷媒を保持させて前記運転を行う何れか一方の熱交換
器に流れる冷媒量を適正に設定するように運転制御する
ことを要旨とする。
に、請求項1記載の発明は、室内機にふく射熱交換用の
ふく射熱交換器と対流熱交換用の対流熱交換器とを有
し、当該ふく射熱交換器又は対流熱交換器の何れか一方
の運転を行う場合に、何れか他方の熱交換器内に所定量
の冷媒を保持させて前記運転を行う何れか一方の熱交換
器に流れる冷媒量を適正に設定するように運転制御する
ことを要旨とする。
【0006】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法において、除湿運転時
に、前記ふく射熱交換器に低温冷媒を保持させ、前記対
流熱交換器を運転し、その温度を低下させて除湿するこ
とを要旨とする。
の空気調和装置の運転制御方法において、除湿運転時
に、前記ふく射熱交換器に低温冷媒を保持させ、前記対
流熱交換器を運転し、その温度を低下させて除湿するこ
とを要旨とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法において、前記ふく射熱
交換器のふく射面に結露が発生した場合には、当該ふく
射熱交換器に高温冷媒を保持させ、前記対流熱交換器を
運転し、その温度を低下させて除湿することを要旨とす
る。
の空気調和装置の運転制御方法において、前記ふく射熱
交換器のふく射面に結露が発生した場合には、当該ふく
射熱交換器に高温冷媒を保持させ、前記対流熱交換器を
運転し、その温度を低下させて除湿することを要旨とす
る。
【0008】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法において、前記ふく射熱
交換器のみによる冷房運転時に、前記対流熱交換器に低
温冷媒を保持させ、前記ふく射熱交換器のふく射面の温
度を露点温度より高くし、送風機による送風運転を併用
することを要旨とする。
の空気調和装置の運転制御方法において、前記ふく射熱
交換器のみによる冷房運転時に、前記対流熱交換器に低
温冷媒を保持させ、前記ふく射熱交換器のふく射面の温
度を露点温度より高くし、送風機による送風運転を併用
することを要旨とする。
【0009】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の空気調和装置の運転制御方法において、室内の設定温
度を低くするユーザ要求があったときは、前記対流熱交
換器による冷房運転で前記設定温度まで室温を低下させ
た後、前記ふく射熱交換器のみの冷房運転に戻り、前記
送風機の送風量を大きくすることを要旨とする。
の空気調和装置の運転制御方法において、室内の設定温
度を低くするユーザ要求があったときは、前記対流熱交
換器による冷房運転で前記設定温度まで室温を低下させ
た後、前記ふく射熱交換器のみの冷房運転に戻り、前記
送風機の送風量を大きくすることを要旨とする。
【0010】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法において、室内暖房の立
ち上げ時、前記対流熱交換器の暖房運転から前記ふく射
熱交換器のみによる暖房運転への移行時に前記対流熱交
換器に冷媒を保持させることを要旨とする。
の空気調和装置の運転制御方法において、室内暖房の立
ち上げ時、前記対流熱交換器の暖房運転から前記ふく射
熱交換器のみによる暖房運転への移行時に前記対流熱交
換器に冷媒を保持させることを要旨とする。
【0011】請求項7記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法において、ユーザからの
高温吹出し要求時に、前記ふく射熱交換器に高温冷媒を
保持させ、前記対流熱交換器による暖房運転を行うこと
を要旨とする。
の空気調和装置の運転制御方法において、ユーザからの
高温吹出し要求時に、前記ふく射熱交換器に高温冷媒を
保持させ、前記対流熱交換器による暖房運転を行うこと
を要旨とする。
【0012】請求項8記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法において、前記ふく射熱
交換器による暖房運転時に、間欠的に気流運転を行うこ
とを要旨とする。
の空気調和装置の運転制御方法において、前記ふく射熱
交換器による暖房運転時に、間欠的に気流運転を行うこ
とを要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、例えば、冷房運
転時には、ふく射熱交換器内に冷媒を所定量保持させて
対流熱交換器を用いて除湿運転することにより、室温を
低下させずに除湿することが可能となり、快適な空調が
実現される。また、暖房運転時には、例えばその立ち上
げ時に対流熱交換器主体で運転し、室温が設定温度に近
づいたら対流熱交換器に所定量の冷媒を保持させてふく
射熱交換器のみによる適正運転を行う。これにより、設
定温度までの立ち上りの早い快適なふく射暖房が実現さ
れる。
転時には、ふく射熱交換器内に冷媒を所定量保持させて
対流熱交換器を用いて除湿運転することにより、室温を
低下させずに除湿することが可能となり、快適な空調が
実現される。また、暖房運転時には、例えばその立ち上
げ時に対流熱交換器主体で運転し、室温が設定温度に近
づいたら対流熱交換器に所定量の冷媒を保持させてふく
射熱交換器のみによる適正運転を行う。これにより、設
定温度までの立ち上りの早い快適なふく射暖房が実現さ
れる。
【0014】請求項2記載の発明において、除湿運転時
に、ふく射熱交換器に所定量の低温冷媒を保持させて冷
凍サイクル内の冷媒循環量を小さく設定し、冷凍サイク
ル内の吸い込み圧力を下げて対流熱交換器の温度を除湿
に適した温度まで低下させる。このとき、対流熱交換器
の送風機の風量を小さく設定することにより、居住空間
への冷風の吹き出しを極めて少なくし、また室温もさほ
ど低下させることなく、室内全体が除湿されて快適な空
調が実現される。
に、ふく射熱交換器に所定量の低温冷媒を保持させて冷
凍サイクル内の冷媒循環量を小さく設定し、冷凍サイク
ル内の吸い込み圧力を下げて対流熱交換器の温度を除湿
に適した温度まで低下させる。このとき、対流熱交換器
の送風機の風量を小さく設定することにより、居住空間
への冷風の吹き出しを極めて少なくし、また室温もさほ
ど低下させることなく、室内全体が除湿されて快適な空
調が実現される。
【0015】請求項3記載の発明において、ふく射熱交
換器のふく射面に結露が生じた場合、ふく射熱交換器に
高温冷媒を保持させ、対流熱交換器の温度を低下させて
除湿運転をすることにより、ふく射熱交換器のふく射面
では結露が蒸発除去されながら、前記と同様に室温を低
下させず除湿が行われて快適な空調が実現される。
換器のふく射面に結露が生じた場合、ふく射熱交換器に
高温冷媒を保持させ、対流熱交換器の温度を低下させて
除湿運転をすることにより、ふく射熱交換器のふく射面
では結露が蒸発除去されながら、前記と同様に室温を低
下させず除湿が行われて快適な空調が実現される。
【0016】請求項4記載の発明において、ふく射熱交
換器のみによる冷房運転の場合に送風機による送風を併
用することにより、人体の皮膚近くに気流が起きてより
一層快適な空調が実現される。
換器のみによる冷房運転の場合に送風機による送風を併
用することにより、人体の皮膚近くに気流が起きてより
一層快適な空調が実現される。
【0017】請求項5記載の発明において、室内の設定
温度を低くするユーザ要求があったとき、対流熱交換器
による冷房運転で設定温度まで室温を低下させることに
より、対流熱交換器はふく射熱交換器より短時間で室内
環境を変化させることが可能なことから、短時間で快適
な空調を実現することが可能となる。その後ふく射冷房
時において送風機の送風量を大きく設定することによ
り、一層の冷房感が高められる。
温度を低くするユーザ要求があったとき、対流熱交換器
による冷房運転で設定温度まで室温を低下させることに
より、対流熱交換器はふく射熱交換器より短時間で室内
環境を変化させることが可能なことから、短時間で快適
な空調を実現することが可能となる。その後ふく射冷房
時において送風機の送風量を大きく設定することによ
り、一層の冷房感が高められる。
【0018】請求項6記載の発明において、室内暖房の
立ち上げ時には、ふく射熱交換器では能力が出にくいこ
とから対流熱交換器主体で暖房運転をした後、室温が設
定温度に近づいてからふく射熱交換器による暖房運転に
切り替えることにより、設定温度までの立ち上りの早い
快適なふく射暖房を実現することが可能となる。
立ち上げ時には、ふく射熱交換器では能力が出にくいこ
とから対流熱交換器主体で暖房運転をした後、室温が設
定温度に近づいてからふく射熱交換器による暖房運転に
切り替えることにより、設定温度までの立ち上りの早い
快適なふく射暖房を実現することが可能となる。
【0019】請求項7記載の発明において、高温吹出し
要求があったとき、ふく射熱交換器に高温冷媒を保持さ
せて対流熱交換器による暖房運転を行うことにより、冷
凍サイクル内の循環冷媒量が少なくなって高温吹出しが
可能となり、またふく射熱交換器は高温冷媒でふく射面
の温度が高くなって効果的な暖房が実現される。
要求があったとき、ふく射熱交換器に高温冷媒を保持さ
せて対流熱交換器による暖房運転を行うことにより、冷
凍サイクル内の循環冷媒量が少なくなって高温吹出しが
可能となり、またふく射熱交換器は高温冷媒でふく射面
の温度が高くなって効果的な暖房が実現される。
【0020】請求項8記載の発明において、ふく射熱交
換器による暖房運転時に、間欠的に気流運転を行うこと
により、ドラフト感が少なく、また人体近くに適度な対
流が生じることにより、より快適な空調が実現される。
換器による暖房運転時に、間欠的に気流運転を行うこと
により、ドラフト感が少なく、また人体近くに適度な対
流が生じることにより、より快適な空調が実現される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、図1及び図2を用いて、後述の運転制御方
法についての各実施例の共通事項である空気調和装置の
構成から説明する。図2は、室内機に対流熱交換器1と
ふく射パネルからなるふく射熱交換器4とを併用した空
気調和装置の概略構成を示したものであり、冷媒配管5
を部屋の天井に張り巡らせたふく射熱交換器4と対流熱
交換器1とが室内に設置されている。図1は、このよう
な室内機を含む冷凍サイクルの構成例を示している。冷
房運転時に圧縮機6によって圧縮された冷媒は4方弁8
を通過し、室外機9へと送られる(矢印方向)。冷媒は
室外機9で凝縮後、並列接続されたふく射熱交換器4と
対流熱交換器1へ送られる。ここで、電子膨張弁(PM
V)11と13は、冷媒の分流及び冷凍サイクルのスー
パーヒート制御を行う。ふく射熱交換器4と対流熱交換
器1により蒸発した冷媒は、電子膨張弁10と12をそ
れぞれ通過し、圧縮機6へ戻るようになっている。7は
圧縮機6を制御するインバータ等の制御装置、2は対流
熱交換器1における室内ファン(送風機)、3はこれを
駆動する室内ファンモータ、14はユーザが所要の要求
等を行うリモコンである。次に、上記のように構成され
た空気調和装置の運転制御方法の各実施例を順に説明す
る。
する。まず、図1及び図2を用いて、後述の運転制御方
法についての各実施例の共通事項である空気調和装置の
構成から説明する。図2は、室内機に対流熱交換器1と
ふく射パネルからなるふく射熱交換器4とを併用した空
気調和装置の概略構成を示したものであり、冷媒配管5
を部屋の天井に張り巡らせたふく射熱交換器4と対流熱
交換器1とが室内に設置されている。図1は、このよう
な室内機を含む冷凍サイクルの構成例を示している。冷
房運転時に圧縮機6によって圧縮された冷媒は4方弁8
を通過し、室外機9へと送られる(矢印方向)。冷媒は
室外機9で凝縮後、並列接続されたふく射熱交換器4と
対流熱交換器1へ送られる。ここで、電子膨張弁(PM
V)11と13は、冷媒の分流及び冷凍サイクルのスー
パーヒート制御を行う。ふく射熱交換器4と対流熱交換
器1により蒸発した冷媒は、電子膨張弁10と12をそ
れぞれ通過し、圧縮機6へ戻るようになっている。7は
圧縮機6を制御するインバータ等の制御装置、2は対流
熱交換器1における室内ファン(送風機)、3はこれを
駆動する室内ファンモータ、14はユーザが所要の要求
等を行うリモコンである。次に、上記のように構成され
た空気調和装置の運転制御方法の各実施例を順に説明す
る。
【0022】第1の実施例 本実施例は、対流熱交換器1の温度を低くしながら運転
し、居住空間には冷たい気流の発生を極めて少なくし、
また室内温度も殆んど低下させない運転制御方法であ
る。即ち、冷凍サイクル内の冷媒循環量を小さくして、
冷凍サイクル内の吸い込み圧力を下げることにより対流
熱交換器1の温度を低下させるために、ふく射熱交換器
4にある一定量の冷媒を保持するように運転する。例え
ば、ふく射パネル表面に設置した結露センサにより、除
湿運転が必要と判断した場合、まず弁11及び13を全
閉としたまま圧縮機6の運転を所定時間続け、ふく射熱
交換器4及び対流熱交換器1内の冷媒を回収する運転を
行う。次に、弁11及び13を少し開くとともに、弁1
0を全閉してふく射熱交換器4に冷媒をため、適正量に
なったら弁11を閉じた上で、対流熱交換器1の温度を
除湿に適した温度(露点温度以下で凍結を防ぐために0
℃を超える範囲でなるべく低い温度、例えば2℃)とな
るように弁12及び13の開度を定めて圧縮機6の運転
を継続する。このとき、対流熱交換器1の送風機2の回
転数を小さく設定することにより、居住空間への冷風の
吹き出しを極めて少なくし、室内機近くでショートサー
キットさせながら運転する。その結果、室内の湿度拡散
の時間は温度拡散に比べて非常に早いことから室温をほ
とんど低下させることなく、室内全体を除湿することが
可能となる。そして、室内湿度が所定値まで低下した
後、弁10及び11を開き、通常のふく射冷房運転と同
様に、ふく射熱交換器4によりふく射パネル温度を露点
温度よりある値(例えば2℃)だけ高く保ちながら、対
流熱交換器1の温度を逆に露点温度以下として除湿運転
できるように弁10,11,12,13の開度を設定し
て、室内の空調負荷に応じて圧縮機6の回転数、室外機
9の送風ファン18の回転数を設定して運転を行う。
し、居住空間には冷たい気流の発生を極めて少なくし、
また室内温度も殆んど低下させない運転制御方法であ
る。即ち、冷凍サイクル内の冷媒循環量を小さくして、
冷凍サイクル内の吸い込み圧力を下げることにより対流
熱交換器1の温度を低下させるために、ふく射熱交換器
4にある一定量の冷媒を保持するように運転する。例え
ば、ふく射パネル表面に設置した結露センサにより、除
湿運転が必要と判断した場合、まず弁11及び13を全
閉としたまま圧縮機6の運転を所定時間続け、ふく射熱
交換器4及び対流熱交換器1内の冷媒を回収する運転を
行う。次に、弁11及び13を少し開くとともに、弁1
0を全閉してふく射熱交換器4に冷媒をため、適正量に
なったら弁11を閉じた上で、対流熱交換器1の温度を
除湿に適した温度(露点温度以下で凍結を防ぐために0
℃を超える範囲でなるべく低い温度、例えば2℃)とな
るように弁12及び13の開度を定めて圧縮機6の運転
を継続する。このとき、対流熱交換器1の送風機2の回
転数を小さく設定することにより、居住空間への冷風の
吹き出しを極めて少なくし、室内機近くでショートサー
キットさせながら運転する。その結果、室内の湿度拡散
の時間は温度拡散に比べて非常に早いことから室温をほ
とんど低下させることなく、室内全体を除湿することが
可能となる。そして、室内湿度が所定値まで低下した
後、弁10及び11を開き、通常のふく射冷房運転と同
様に、ふく射熱交換器4によりふく射パネル温度を露点
温度よりある値(例えば2℃)だけ高く保ちながら、対
流熱交換器1の温度を逆に露点温度以下として除湿運転
できるように弁10,11,12,13の開度を設定し
て、室内の空調負荷に応じて圧縮機6の回転数、室外機
9の送風ファン18の回転数を設定して運転を行う。
【0023】以上のように、ふく射熱交換器4に冷媒を
保持させた後に、対流熱交換器1を用いて除湿運転する
ことにより、室温をほとんど低下させずに除湿すること
が可能となり、ふく射冷房運転を効率的に行うことが可
能となる。
保持させた後に、対流熱交換器1を用いて除湿運転する
ことにより、室温をほとんど低下させずに除湿すること
が可能となり、ふく射冷房運転を効率的に行うことが可
能となる。
【0024】なお、先の空気調和装置の構成の説明にお
いては、図2に示したように、ふく射により空調するた
めのふく射熱交換器4を直接天井に設置しているが、図
3に示すように熱交換器15から天井に設けた空気ダク
ト16へ熱交換された空気を循環する形式のふく射熱交
換器17を用いても、上記と同様の作用が得られる。ま
た、冷凍サイクルも、図1の構成ではふく射熱交換器4
と対流熱交換器1を並列に接続しているが、図4に示す
ように直列に接続しても、上記と同様の作用が得られ
る。図4において18は室外ファンである。
いては、図2に示したように、ふく射により空調するた
めのふく射熱交換器4を直接天井に設置しているが、図
3に示すように熱交換器15から天井に設けた空気ダク
ト16へ熱交換された空気を循環する形式のふく射熱交
換器17を用いても、上記と同様の作用が得られる。ま
た、冷凍サイクルも、図1の構成ではふく射熱交換器4
と対流熱交換器1を並列に接続しているが、図4に示す
ように直列に接続しても、上記と同様の作用が得られ
る。図4において18は室外ファンである。
【0025】第2の実施例 本実施例は、ふく射熱交換器4によるふく射冷房運転時
に室内で調理をしたり、窓を開けたりして、ふく射パネ
ル表面に結露が発生した場合の運転制御方法である。ふ
く射パネルに設置した結露センサによりふく射パネルに
結露が発生したことを検知すると、第1の実施例と同様
にふく射熱交換器4及び対流熱交換器1内の冷媒回収運
転を始める。その後、本実施例においては、ふく射熱交
換器4に冷媒保持運転を行うために弁10を閉じた際に
弁11を全開として、ふく射熱交換器4内に高温冷媒を
流し、所定時間後弁11を閉じて、ふく射熱交換器4内
に冷媒を一定量保持する。このとき、ふく射熱交換器4
においては、冷媒が凝縮することによりふく射パネル面
を暖めてパネル表面の結露した水蒸気を蒸発させる。
に室内で調理をしたり、窓を開けたりして、ふく射パネ
ル表面に結露が発生した場合の運転制御方法である。ふ
く射パネルに設置した結露センサによりふく射パネルに
結露が発生したことを検知すると、第1の実施例と同様
にふく射熱交換器4及び対流熱交換器1内の冷媒回収運
転を始める。その後、本実施例においては、ふく射熱交
換器4に冷媒保持運転を行うために弁10を閉じた際に
弁11を全開として、ふく射熱交換器4内に高温冷媒を
流し、所定時間後弁11を閉じて、ふく射熱交換器4内
に冷媒を一定量保持する。このとき、ふく射熱交換器4
においては、冷媒が凝縮することによりふく射パネル面
を暖めてパネル表面の結露した水蒸気を蒸発させる。
【0026】そして、第1の実施例と同様に、対流熱交
換器1内を流れる冷媒量を少なくし、室温を低下させず
に除湿能力を高めるように運転する。その後、室内湿度
が所定値まで低下した後、弁10及び11を開き、通常
のふく射冷房運転と同様に、ふく射熱交換器4によりふ
く射パネル温度を露点温度よりある値(例えば2℃)だ
け高く保ちながら、対流熱交換器1の温度を逆に露点温
度以下として除湿運転できるように弁10,11,1
2,13の開度を設定して、室内の空調負荷に応じて圧
縮機6の回転数、室外熱交換器9の送風ファンの回転数
を設定して運転を行う。以上のように、ふく射パネル面
についた結露をとりながら、効率的に除湿運転すること
が可能となり、ふく射冷房運転を効率的に行うことが可
能となる。
換器1内を流れる冷媒量を少なくし、室温を低下させず
に除湿能力を高めるように運転する。その後、室内湿度
が所定値まで低下した後、弁10及び11を開き、通常
のふく射冷房運転と同様に、ふく射熱交換器4によりふ
く射パネル温度を露点温度よりある値(例えば2℃)だ
け高く保ちながら、対流熱交換器1の温度を逆に露点温
度以下として除湿運転できるように弁10,11,1
2,13の開度を設定して、室内の空調負荷に応じて圧
縮機6の回転数、室外熱交換器9の送風ファンの回転数
を設定して運転を行う。以上のように、ふく射パネル面
についた結露をとりながら、効率的に除湿運転すること
が可能となり、ふく射冷房運転を効率的に行うことが可
能となる。
【0027】本実施例においても、図3に示したふく射
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
【0028】第3の実施例 本実施例は、ふく射冷房時において対流熱交換器1の運
転の有無に関わらず、その送風を継続することにより、
より快適な空調を実現するものである。冷房運転におい
て、皮膚表面からの不感蒸泄を促進するためには、皮膚
近くに0.2m/s 程度の気流があることが望ましい。し
かしながら、長時間対流方式で冷房している場合には、
冷たい風が皮膚に当たることから、局所的に皮膚温が低
下して不快と感じることがある。そこで、本実施例で
は、ふく射冷房時において、対流熱交換器1には冷媒を
流して冷却することなく、対流熱交換器1用の送風機2
による居住空間への送風運転を合わせて行う。これによ
って、ふく射熱交換器4で冷房しながら、皮膚近くには
気流を起こして快適な冷房を実現する。ここで、本実施
例では、冷凍サイクル内の冷媒量をふく射熱交換器4の
みを用いたときに最適となるように調整運転した後、上
記の運転を行う。即ち、弁11及び13を閉じ、ある所
定時間冷媒の回収運転を行い、その後、弁13を少し開
き、同時に弁12を閉じ、ふく射熱交換器4のみの運転
に適するように、所定量の冷媒を対流熱交換器1内にた
める。そして、弁13を閉じ、弁10及び11をふく射
熱交換器4のみの運転に適するように調整して、運転を
継続する。以上のように、ふく射熱交換器4のみの冷房
運転においても送風を併用することにより、より快適な
空調を実現することが可能となる。
転の有無に関わらず、その送風を継続することにより、
より快適な空調を実現するものである。冷房運転におい
て、皮膚表面からの不感蒸泄を促進するためには、皮膚
近くに0.2m/s 程度の気流があることが望ましい。し
かしながら、長時間対流方式で冷房している場合には、
冷たい風が皮膚に当たることから、局所的に皮膚温が低
下して不快と感じることがある。そこで、本実施例で
は、ふく射冷房時において、対流熱交換器1には冷媒を
流して冷却することなく、対流熱交換器1用の送風機2
による居住空間への送風運転を合わせて行う。これによ
って、ふく射熱交換器4で冷房しながら、皮膚近くには
気流を起こして快適な冷房を実現する。ここで、本実施
例では、冷凍サイクル内の冷媒量をふく射熱交換器4の
みを用いたときに最適となるように調整運転した後、上
記の運転を行う。即ち、弁11及び13を閉じ、ある所
定時間冷媒の回収運転を行い、その後、弁13を少し開
き、同時に弁12を閉じ、ふく射熱交換器4のみの運転
に適するように、所定量の冷媒を対流熱交換器1内にた
める。そして、弁13を閉じ、弁10及び11をふく射
熱交換器4のみの運転に適するように調整して、運転を
継続する。以上のように、ふく射熱交換器4のみの冷房
運転においても送風を併用することにより、より快適な
空調を実現することが可能となる。
【0029】本実施例においても、図3に示したふく射
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
【0030】第4の実施例 本実施例は、冷房運転時に設定温度を下げる要求があっ
た場合に、すぐにユーザに快適となるように空調する運
転モードを実現するものである。即ち、ふく射熱交換器
4に比べて対流熱交換器1の方が短い時間で室内温度を
変化させることができることから、ユーザの設定温度を
下げる要求があった場合に、それまでのふく射冷房主体
で対流除湿運転であったものを、対流冷房主体の運転と
なるように弁開度10,11,12,13及び圧縮機6
の運転モードを変更する。例えば、それまで、第1の実
施例あるいは第3の実施例のように、対流熱交換器1の
運転は除湿あるいは送風の目的に使用されているが、こ
こでは、弁開度12及び13で対流熱交換器1の温度、
送風機2の送風量、送風方向を通常の対流熱交換冷房運
転と同様になるように調整して運転する。そして、室温
が所定温度に低下した後、第3の実施例の運転モードに
入り、室内送風機2の送風量を1ランクあげて運転する
ことにより、気流による冷房感を高めて運転を継続する
ものである。以上のように、本実施例により、ユーザか
ら冷房温度を低下させる要求があった場合に、短時間で
快適な空調を実現することが可能となる。
た場合に、すぐにユーザに快適となるように空調する運
転モードを実現するものである。即ち、ふく射熱交換器
4に比べて対流熱交換器1の方が短い時間で室内温度を
変化させることができることから、ユーザの設定温度を
下げる要求があった場合に、それまでのふく射冷房主体
で対流除湿運転であったものを、対流冷房主体の運転と
なるように弁開度10,11,12,13及び圧縮機6
の運転モードを変更する。例えば、それまで、第1の実
施例あるいは第3の実施例のように、対流熱交換器1の
運転は除湿あるいは送風の目的に使用されているが、こ
こでは、弁開度12及び13で対流熱交換器1の温度、
送風機2の送風量、送風方向を通常の対流熱交換冷房運
転と同様になるように調整して運転する。そして、室温
が所定温度に低下した後、第3の実施例の運転モードに
入り、室内送風機2の送風量を1ランクあげて運転する
ことにより、気流による冷房感を高めて運転を継続する
ものである。以上のように、本実施例により、ユーザか
ら冷房温度を低下させる要求があった場合に、短時間で
快適な空調を実現することが可能となる。
【0031】本実施例においても、図3に示したふく射
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
【0032】第5の実施例 本実施例は、ふく射暖房をより快適に、また少ない消費
エネルギーで実現する手段を提供するものである。暖房
立ち上げ時には、ふく射熱交換器4では能力が出にくい
ことから、対流方式主体で運転した後、設定温度に室温
が近づくと、ふく射熱交換器4のみの運転に切り替え
る。そのときに、ふく射熱交換器4のみの運転に適正と
なるように冷媒量を調整する運転を行う。即ち、これま
での実施例と同様に弁10,11,12,13を用い
て、対流熱交換器1に所定量の冷媒を保持した後、弁1
1及び12を用いてふく射熱交換器4のみの運転を行
う。以上のように、本実施例により、ふく射暖房をより
快適に、また少ない消費エネルギーで実現することがで
きる。
エネルギーで実現する手段を提供するものである。暖房
立ち上げ時には、ふく射熱交換器4では能力が出にくい
ことから、対流方式主体で運転した後、設定温度に室温
が近づくと、ふく射熱交換器4のみの運転に切り替え
る。そのときに、ふく射熱交換器4のみの運転に適正と
なるように冷媒量を調整する運転を行う。即ち、これま
での実施例と同様に弁10,11,12,13を用い
て、対流熱交換器1に所定量の冷媒を保持した後、弁1
1及び12を用いてふく射熱交換器4のみの運転を行
う。以上のように、本実施例により、ふく射暖房をより
快適に、また少ない消費エネルギーで実現することがで
きる。
【0033】本実施例においても、図3に示したふく射
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
【0034】第6の実施例 本実施例は、暖房運転に関するもので、高温吹き出し運
転を可能とするものである。高温吹き出しを要求する選
択が、ユーザによりなされると、まず弁10及び12を
全閉として、圧縮機6の運転を所定時間継続して、ふく
射熱交換器4及び対流熱交換器1内の冷媒を回収する。
次に、弁10を全開するとともに弁11を閉じ、高温冷
媒をふく射熱交換器4内にある所定量ためる。次に、弁
10を閉じ、ふく射熱交換器4内に高温冷媒を保持する
とともに、弁12及び13を用いて対流熱交換器1の吹
き出し温度が高くできるように弁開度を設定して運転を
継続する。このように運転することにより、冷凍サイク
ル内の循環冷媒量が少なくできることから、高温で吹き
出すことが可能となる。また、ふく射熱交換器4内に保
留された冷媒も、ふく射パネル面の温度を高くまた一様
温度に保つ効果があり、暖房効果がある。
転を可能とするものである。高温吹き出しを要求する選
択が、ユーザによりなされると、まず弁10及び12を
全閉として、圧縮機6の運転を所定時間継続して、ふく
射熱交換器4及び対流熱交換器1内の冷媒を回収する。
次に、弁10を全開するとともに弁11を閉じ、高温冷
媒をふく射熱交換器4内にある所定量ためる。次に、弁
10を閉じ、ふく射熱交換器4内に高温冷媒を保持する
とともに、弁12及び13を用いて対流熱交換器1の吹
き出し温度が高くできるように弁開度を設定して運転を
継続する。このように運転することにより、冷凍サイク
ル内の循環冷媒量が少なくできることから、高温で吹き
出すことが可能となる。また、ふく射熱交換器4内に保
留された冷媒も、ふく射パネル面の温度を高くまた一様
温度に保つ効果があり、暖房効果がある。
【0035】本実施例においても、図3に示したふく射
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
熱交換器17及び図4に示した冷凍サイクルを適用して
も、上記と同様の作用が得られる。
【0036】第7の実施例 本実施例は、ふく射暖房時に、間欠的に気流を起こすこ
とにより、より快適な空調を実現するものである。対流
暖房時においては、気流のドラフト感を非常に不快と感
じる。ふく射暖房で全く気流がない空間においては、ド
ラフト感がなく非常に快適であるが、長時間滞在する
と、空気が淀んだ感じがあり、若干不快と感じることが
ある。そこで、本実施例では、間欠的に対流熱交換器1
の送風機2による送風運転を行う。このとき、冷媒を流
して暖房運転しても送風のみを行ってもよい。また、換
気扇を用いて間欠的に換気気流を送風することも考えら
れる。
とにより、より快適な空調を実現するものである。対流
暖房時においては、気流のドラフト感を非常に不快と感
じる。ふく射暖房で全く気流がない空間においては、ド
ラフト感がなく非常に快適であるが、長時間滞在する
と、空気が淀んだ感じがあり、若干不快と感じることが
ある。そこで、本実施例では、間欠的に対流熱交換器1
の送風機2による送風運転を行う。このとき、冷媒を流
して暖房運転しても送風のみを行ってもよい。また、換
気扇を用いて間欠的に換気気流を送風することも考えら
れる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、室内機にふく射熱交換用のふく射熱交換器
と対流熱交換用の対流熱交換器とを有し、当該ふく射熱
交換器又は対流熱交換器の何れか一方の運転を行う場合
に、何れか他方の熱交換器内に所定量の冷媒を保持させ
て前記運転を行う何れか一方の熱交換器に流れる冷媒量
を適正に設定するようにしたため、例えば、冷房運転時
には、ふく射熱交換器内に冷媒を所定量保持させて対流
熱交換器を用いた除湿運転をすることにより、室温をほ
とんど低下させずに除湿することが可能となり、快適な
空調を実現することができる。また暖房運転時には、例
えばその立ち上げ時に対流熱交換器主体で運転し、室温
が設定温度に近づいたら対流熱交換器に所定量の冷媒を
保持させてふく射熱交換器のみによる適正運転を行うこ
とにより、設定温度までの立ち上りの早い快適なふく射
暖房を実現することができる。
明によれば、室内機にふく射熱交換用のふく射熱交換器
と対流熱交換用の対流熱交換器とを有し、当該ふく射熱
交換器又は対流熱交換器の何れか一方の運転を行う場合
に、何れか他方の熱交換器内に所定量の冷媒を保持させ
て前記運転を行う何れか一方の熱交換器に流れる冷媒量
を適正に設定するようにしたため、例えば、冷房運転時
には、ふく射熱交換器内に冷媒を所定量保持させて対流
熱交換器を用いた除湿運転をすることにより、室温をほ
とんど低下させずに除湿することが可能となり、快適な
空調を実現することができる。また暖房運転時には、例
えばその立ち上げ時に対流熱交換器主体で運転し、室温
が設定温度に近づいたら対流熱交換器に所定量の冷媒を
保持させてふく射熱交換器のみによる適正運転を行うこ
とにより、設定温度までの立ち上りの早い快適なふく射
暖房を実現することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、除湿運転時
に、前記ふく射熱交換器に低温冷媒を保持させ、前記対
流熱交換器の温度を低下させて除湿するようにしたた
め、居住空間への冷風の吹き出しを極めて少なくし、ま
た室温をほとんど低下させることなく室内全体を除湿す
ることが可能となって快適な空調を実現することができ
る。
に、前記ふく射熱交換器に低温冷媒を保持させ、前記対
流熱交換器の温度を低下させて除湿するようにしたた
め、居住空間への冷風の吹き出しを極めて少なくし、ま
た室温をほとんど低下させることなく室内全体を除湿す
ることが可能となって快適な空調を実現することができ
る。
【0039】請求項3記載の発明によれば、前記ふく射
熱交換器のふく射面に結露が発生した場合には、当該ふ
く射熱交換器に高温冷媒を保持させ、前記対流熱交換器
の温度を低下させて除湿するようにしたため、ふく射熱
交換器のふく射面では結露を蒸発除去しながら、前記と
同様に室温を低下させずに除湿を行うことができて快適
な空調を実現することができる。
熱交換器のふく射面に結露が発生した場合には、当該ふ
く射熱交換器に高温冷媒を保持させ、前記対流熱交換器
の温度を低下させて除湿するようにしたため、ふく射熱
交換器のふく射面では結露を蒸発除去しながら、前記と
同様に室温を低下させずに除湿を行うことができて快適
な空調を実現することができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、前記ふく射
熱交換器のみによる冷房運転時に、前記対流熱交換器に
低温冷媒を保持させ、前記ふく射熱交換器のふく射面の
温度を露点温度より高くし、送風機による送風運転を併
用するようにしたため、人体の皮膚近くに気流が起きて
より一層快適な空調を実現することができる。
熱交換器のみによる冷房運転時に、前記対流熱交換器に
低温冷媒を保持させ、前記ふく射熱交換器のふく射面の
温度を露点温度より高くし、送風機による送風運転を併
用するようにしたため、人体の皮膚近くに気流が起きて
より一層快適な空調を実現することができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、室内の設定
温度を低くするユーザ要求があったときは、前記対流熱
交換器による冷房運転で前記設定温度まで室温を低下さ
せた後、前記ふく射熱交換器のみの冷房運転に戻り、前
記送風機の送風量を大きくするようにしたため、対流熱
交換器はふく射熱交換器よりも短時間で室内環境を変化
させることが可能なことから、短時間で快適なふく射冷
房を実現することができ、さらには一層の冷房感を高め
ることができる。
温度を低くするユーザ要求があったときは、前記対流熱
交換器による冷房運転で前記設定温度まで室温を低下さ
せた後、前記ふく射熱交換器のみの冷房運転に戻り、前
記送風機の送風量を大きくするようにしたため、対流熱
交換器はふく射熱交換器よりも短時間で室内環境を変化
させることが可能なことから、短時間で快適なふく射冷
房を実現することができ、さらには一層の冷房感を高め
ることができる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、室内暖房の
立ち上げ時、前記対流熱交換器の暖房運転から前記ふく
射熱交換器のみによる暖房運転への移行時に前記対流熱
交換器に冷媒を保持させるようにしたため、暖房設定温
度までの立ち上りの早い快適なふく射暖房を実現するこ
とができる。
立ち上げ時、前記対流熱交換器の暖房運転から前記ふく
射熱交換器のみによる暖房運転への移行時に前記対流熱
交換器に冷媒を保持させるようにしたため、暖房設定温
度までの立ち上りの早い快適なふく射暖房を実現するこ
とができる。
【0043】請求項7記載の発明によれば、ユーザから
の高温吹出し要求時に、前記ふく射熱交換器に高温冷媒
を保持させ、前記対流熱交換器による暖房運転を行うよ
うにしたため、冷凍サイクル内の循環冷媒量が少なくな
って高温吹出しが可能となり、またふく射熱交換器は高
温冷媒でふく射面の温度が高められて一様な温度となる
ことから快適な暖房を効果的に実現することができる。
の高温吹出し要求時に、前記ふく射熱交換器に高温冷媒
を保持させ、前記対流熱交換器による暖房運転を行うよ
うにしたため、冷凍サイクル内の循環冷媒量が少なくな
って高温吹出しが可能となり、またふく射熱交換器は高
温冷媒でふく射面の温度が高められて一様な温度となる
ことから快適な暖房を効果的に実現することができる。
【0044】請求項8記載の発明によれば、前記ふく射
熱交換器による暖房運転時に、間欠的に気流運転を行う
ようにしたため、ドラフト感が少ないより一層快適な空
調を実現することができる。
熱交換器による暖房運転時に、間欠的に気流運転を行う
ようにしたため、ドラフト感が少ないより一層快適な空
調を実現することができる。
【図1】本発明に係る空気調和装置の運転制御方法の実
施例に適用される冷凍サイクルの構成例を示す図であ
る。
施例に適用される冷凍サイクルの構成例を示す図であ
る。
【図2】上記冷凍サイクルで構成される空気調和装置の
構成例を示す図である。
構成例を示す図である。
【図3】上記空気調和装置の他の構成例を示す図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施例に適用される冷凍サイクルの他
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
1 対流熱交換器 2 室内ファン 4,17 ふく射熱交換器 9 室外機
Claims (8)
- 【請求項1】 室内機にふく射熱交換用のふく射熱交換
器と対流熱交換用の対流熱交換器とを有し、当該ふく射
熱交換器又は対流熱交換器の何れか一方の運転を行う場
合に、何れか他方の熱交換器内に所定量の冷媒を保持さ
せて、前記運転を行う何れか一方の熱交換器に流れる冷
媒量を適正に設定するように運転制御することを特徴と
する空気調和装置の運転制御方法。 - 【請求項2】 除湿運転時に、前記ふく射熱交換器に低
温冷媒を保持させ、前記対流熱交換器を運転し、その温
度を低下させて除湿することを特徴とする請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法。 - 【請求項3】 前記ふく射熱交換器のふく射面に結露が
発生した場合には、当該ふく射熱交換器に高温冷媒を保
持させ、前記対流熱交換器を運転し、その温度を低下さ
せて除湿することを特徴とする請求項1記載の空気調和
装置の運転制御方法。 - 【請求項4】 前記ふく射熱交換器のみによる冷房運転
時に、前記対流熱交換器に低温冷媒を保持させ、前記ふ
く射熱交換器のふく射面の温度を露点温度より高くし、
送風機による送風運転を併用することを特徴とする請求
項1記載の空気調和装置の運転制御方法。 - 【請求項5】 室内の設定温度を低くするユーザ要求が
あったときは、前記対流熱交換器による冷房運転で前記
設定温度まで室温を低下させた後、前記ふく射熱交換器
のみの冷房運転に戻り、前記送風機の送風量を大きくす
ることを特徴とする請求項4記載の空気調和装置の運転
制御方法。 - 【請求項6】 室内暖房の立ち上げ時、前記対流熱交換
器の暖房運転から前記ふく射熱交換器のみによる暖房運
転への移行時に前記対流熱交換器に冷媒を保持させるこ
とを特徴とする請求項1記載の空気調和装置の運転制御
方法。 - 【請求項7】 ユーザからの高温吹出し要求時に、前記
ふく射熱交換器に高温冷媒を保持させ、前記対流熱交換
器による暖房運転を行うことを特徴とする請求項1記載
の空気調和装置の運転制御方法。 - 【請求項8】 前記ふく射熱交換器による暖房運転時
に、間欠的に気流運転を行うことを特徴とする請求項1
記載の空気調和装置の運転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7056276A JPH08254344A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 空気調和装置の運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7056276A JPH08254344A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 空気調和装置の運転制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08254344A true JPH08254344A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13022569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7056276A Pending JPH08254344A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 空気調和装置の運転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08254344A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083103A (ja) * | 2012-01-16 | 2012-04-26 | Daikin Industries Ltd | 空気調和機 |
CN110332726A (zh) * | 2019-08-01 | 2019-10-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 热泵机组及控制方法 |
JP2020012581A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 制御装置、空調システム及び制御方法 |
CN114992706A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-09-02 | 重庆大学 | 局部供暖下的舒适性能提升调节装置及控制方法 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP7056276A patent/JPH08254344A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083103A (ja) * | 2012-01-16 | 2012-04-26 | Daikin Industries Ltd | 空気調和機 |
JP2020012581A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 制御装置、空調システム及び制御方法 |
CN110332726A (zh) * | 2019-08-01 | 2019-10-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 热泵机组及控制方法 |
CN114992706A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-09-02 | 重庆大学 | 局部供暖下的舒适性能提升调节装置及控制方法 |
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