JP4579810B2 - 空調制御システム - Google Patents
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この空調制御システムにおける外気を利用した空気質の確保と省エネルギー制御を図4に示すタイムチャートを用いて説明する。
また、外気導入冷却制御中であるにも拘わらず、全熱交換器3によって外気OAINに排気EAINからの温熱が供給され、外気OA1の温度が上げられるため、省エネルギー効果が薄れてしまうという問題もあった。
また、外気の温度や湿度など外気の変化に対して直ぐに反応し、時間遅れなく、外気導入冷却制御による省エネルギーを行うことが可能で、かつ、外気導入冷却制御中は熱交換器の運転を停止するようにして、さらなる省エネルギーを図ることが可能な空調制御システムを提供することにある。
この発明によれば、被制御室目標温度と外気の温度との温度差に基づいて第1の変風量装置による空調機への外気の導入量および第2の変流量装置による制御対象室からの還気の排出量が同風量制御され、排気ダンパによって戻される還気と外気取入ダンパによって取り入れられる外気との混合空気に新たな外気が導入され、その混合空気に含まれる外気の混合比率が変化する。これにより、混合空気に含まれる外気の混合比率が外気の温度の変化に直ぐに反応して変化し、時間遅れなく、外気導入冷却制御による省エネルギーを図ることが可能となる。
この発明によれば、被制御室目標エンタルピと外気のエンタルピとのエンタルピ差に基づいて第1の変風量装置による空調機への外気の導入量および第2の変流量装置による制御対象室からの還気の排出量が同風量制御され、その混合空気に含まれる外気の混合比率が変化する。これにより、混合空気に含まれる外気の混合比率が外気のエンタルピの変化に直ぐに反応して変化し、時間遅れなく、外気導入冷却制御による省エネルギーを図ることが可能となる。この発明では、温度差ではなく、エンタルピ差とすることにより、湿度によるエネルギー分も加味した制御が行える。
この発明によれば、被制御室目標温度と外気の温度との温度差に基づいて、熱交換器の運転・停止が制御される。これにより、外気導入冷却制御の開始と同期して熱交換器の運転を停止し、外気導入冷却制御の終了と同期して熱交換器の運転を開始するというようにして、外気導入冷却制御中の熱交換器の運転を停止して、さらなる省エネルギーを図ることが可能となる。
この発明によれば、被制御室目標エンタルピと外気のエンタルピとのエンタルピ差に基づいて、熱交換器の運転・停止が制御される。これにより、外気導入冷却制御の開始と同期して熱交換器の運転を停止し、外気導入冷却制御の終了と同期して熱交換器の運転を開始するというようにして、外気導入冷却制御中の熱交換器の運転を停止して、さらなる省エネルギーを図ることが可能となる。
第4発明によれば、外気取入ダンパによって取り入れられる外気と排気ダンパによって排出される還気との間で熱交換を行わせる熱交換器の運転・停止を制御室目標エンタルピと外気のエンタルピとのエンタルピ差に基づいて制御することにより、外気導入冷却制御中の熱交換器の運転を停止するようにして、さらなる省エネルギーを図ることが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る空調制御システムの一実施の形態の概略を示す図である。同図において、図3と同一符号は図3を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。なお、本実施の形態における全熱交換器および空調機制御装置は、その機能が図3に示した従来のものとは一部異なるので、全熱交換器3’および空調制御装置4’として示している。
上述した実施の形態では、被制御室目標温度tspと外気温度toutとの温度差Δtoutに応じて外気導入VAV1および大気排出VAV2の風量制御を行うようにしたが、被制御対象室1に対して定められる目標エンタルピ(被制御室目標エンタルピ)と外気のエンタルピとのエンタルピ差に応じて外気導入VAV1および大気排出VAV2の風量制御を行い、混合空気MIX1に含まれる外気の混合比率を変化させるようにしてもよい。
h=(1.00×t+(2.495+1.93×t)×x)/(1+t)・・・(1)
但し、t:乾球温度〔℃〕、x:絶対湿度〔kg/kg〕、h:エンタルピ〔kJ/kg〕。
Claims (5)
- 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室からの還気の一部を排気として排出し、残りを還気として前記空調機に戻す規定の開度とされた排気ダンパと、前記空調機に戻される還気に所定の混合比率で外気を取り入れる規定の開度とされた外気取入ダンパとを備えた空調制御システムにおいて、
前記外気取入ダンパとは別の前記空調機への外気の導入通路に設けられた第1の変風量装置と、
前記排気ダンパとは別の前記制御対象室からの還気の排出通路に設けられた第2の変風量装置と、
前記被制御対象室に対して定められる目標温度と前記外気の温度との温度差に基づいて前記第1の変風量装置による前記空調機への外気の導入量および前記第2の変流量装置による前記制御対象室からの還気の排出量の同風量制御を行う手段と
を備えたことを特徴とする空調制御システム。 - 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室からの還気の一部を排気として排出し、残りを還気として前記空調機に戻す規定の開度とされた排気ダンパと、前記空調機に戻される還気に所定の混合比率で外気を取り入れる規定の開度とされた外気取入ダンパとを備えた空調制御システムにおいて、
前記外気取入ダンパとは別の前記空調機への外気の導入通路に設けられた第1の変風量装置と、
前記排気ダンパとは別の前記制御対象室からの還気の排出通路に設けられた第2の変風量装置と、
前記被制御対象室に対して定められる目標エンタルピと前記外気のエンタルピとのエンタルピ差に基づいて前記第1の変風量装置による前記空調機への外気の導入量および前記第2の変流量装置による前記制御対象室からの還気の排出量の同風量制御を行う手段と
を備えたことを特徴とする空調制御システム。 - 請求項1に記載された空調制御システムにおいて、
前記外気取入ダンパによって取り入れられる外気と前記排気ダンパによって排出される還気との間で熱交換を行わせる熱交換器と、
前記被制御対象室に対して定められる目標温度と前記外気の温度との温度差に基づいて前記熱交換器の運転・停止を制御する手段と
を備えたことを特徴とする空調制御システム。 - 請求項2に記載された空調制御システムにおいて、
前記外気取入ダンパによって取り入れられる外気と前記排気ダンパによって排出される還気との間で熱交換を行わせる熱交換器と、
前記被制御対象室に対して定められる目標エンタルピと前記外気のエンタルピとのエンタルピ差に基づいて前記熱交換器の運転・停止を制御する手段と
を備えたことを特徴とする空調制御システム。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載された空調制御システムにおいて、
前記空調機に戻す還気の導通路に設けられた第1のダンパと、
前記第1の変風量装置が導入する外気と同量の還気を排出するように開度制御される前記第2の変風量装置として設けられた第2のダンパと、
前記第1のダンパの開度を前記第2のダンパの開度とは逆に制御する手段と
を備えたことを特徴とする空調制御システム。
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