JP3565138B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷水を水循環経路内に循環供給することが可能な床温調機と、ヒートポンプ式空気調和機とを備えた空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
室内の冷暖房を行う装置として一般的に使用されているヒートポンプ式空気調和機は、冷媒回路中に圧縮機、室外熱交換器、減圧機構、室内熱交換器を備え、圧縮機を駆動することによって上記冷媒回路中に冷媒を循環させるよう構成されている。そして、室外熱交換器を凝縮器として機能させると共に、室内熱交換器を蒸発器として機能させることによって冷房運転を行い、室内熱交換器を凝縮器として機能させると共に、室外熱交換器を蒸発器として機能させることによって暖房運転を行うことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記空気調和機を用いた冷房運転を行う上で、一般的に求められているニーズの一つに、上記空気調和機の立ち上げ時における室内の速冷性が挙げられる。この室内の速冷性については、従来から様々な方策が提案され、また実施されている。具体的には、空気調和機の吹出口における吹出し方向や風量等を調節したり、あるいは圧縮機の運転周波数を制御する等の方策が挙げられる。しかしながら、これらの方策を用いることによる速冷性の十分な効果は、まだ得られていないのが実情である。
【0004】
ところで、近年、暖房機器として市場に普及されてきているものに、温水を循環供給させることにより、床暖房を行うことが可能な床暖房機がある(例えば、特開2000−18671号公報、特開2000−28182号公報)。この床暖房機においては、冷水を循環供給することにより床冷房を行うことも可能である。本発明者はこの点に注目して、上記空気調和機による室内冷房運転と、床暖房機による床冷房運転とを併用して行うことにより、室内の速冷性の向上を試みた。
【0005】
そこでこの発明の目的は、空気調和機と床温調機とを用いた速冷性のある冷房運転を行うことが可能な空調装置を提供することにある。また、上記床冷房運転を行った場合、床面や床下の配管に結露が生じるという問題があることから、上記床面や床下の配管等に生じる結露を防止することもこの発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の空調装置は、冷却された冷水を水循環経路内に循環供給する床冷房運転を行うことが可能な床温調機と、空気調和機とを備えた空調装置において、室温と外気温と床温との少なくともいずれかを検知する温度検知手段44、42、47を設け、上記空気調和機による室内冷房運転の立ち上げ時において上記温度が床冷房開始温度よりも高いときに、上記床温調機による床冷房運転を併用し、運転開始後、設定時間を越えたときに上記床冷房運転のみを停止することを特徴としている。
【0007】
上記請求項1の空調装置では、空気調和機による室内冷房運転の立ち上げ時に、床温調機による床冷房運転を併用して運転するよう構成したことによって、冷房運転開始時の速冷性を向上することができる。特に、室内への吹出温度だけではなく、使用者の体に直接接触している床面温度が低下することから、使用者の体感する速冷性は一段と向上する。また、温度検知手段44、42、47により検知される温度、例えば室温検知部で検出される室温や、外気温検知部で検出される外気温が床冷房開始温度よりも高いときに、室内冷房運転と床冷房運転との併用運転を行うようにしている。この結果、その時の室温や外気温に応じた効果的な冷房運転を行うことが可能になると共に、床冷房開始温度よりも温度が低いときは併用運転が行われないため、余分な電力消費を抑制することもでき、省エネ性に優れている。
【0010】
さらに請求項の空調装置は、上記水循環経路の配管温度を検知する配管温度検知手段35を設け、上記床冷房運転時に上記配管温度が露点温度推定値T4よりも低くなったとき、床冷房運転を停止することを特徴としている。
【0011】
上記請求項の空調装置では、配管温度が露点温度推定値T4よりも低くなった場合、上記床冷房運転を停止している。この結果、床面や床下の配管等に結露が生じるのを防止することができる。
【0012】
請求項の空調装置は、上記室内冷房運転と床冷房運転とを併用運転するか、又は上記室内冷房運転を単独運転するかを選択することが可能な選択手段50を設けたことを特徴としている。
【0013】
上記請求項の空調装置では、室内冷房運転と床冷房運転との併用運転を行うか、又は室内冷房運転のみの単独運転を行うかを選択するための選択手段50を設けている。この結果、利用者が好みに応じた冷房運転を選択することができるため、利用快適性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の空調装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、この発明の実施形態の前提となる空調装置は、マルチ型のヒートポンプシステムを利用したもので、一台の室外機に対して、室内ユニットと温調ユニットとを並列に接続している。そして室外機と室内ユニットとによって空気調和機が構成され、また室外機と温調ユニット等によって床温調機が構成されており、空気調和機と床温調機とによって空調装置を構成している。図1は、上記空調装置全体の水系統及び冷媒系統を示す回路図である。
【0015】
まず図1における回路図の床温調機の水系統について説明する。同図において、1は温調ユニット、2は家屋の床面に配置された床温調パネルであり、両者によって床温調機を構成している。上記温調ユニット1と床温調パネル2とは、温調水往き配管3aと温調水戻り配管3bとから成る温調水配管3によって接続されている。そしてこの温調水配管3を通して、温調ユニット1と床温調パネル2との間の温調水8の循環供給を行うよう構成されている。
【0016】
上記温調ユニット1は、機械室1aとヘッダ室1bとを備えており、上記機械室1aには、水熱交換器16、簡易密閉型の膨張タンク7、循環ポンプ9、電装品33等が設けられている。一方、上記ヘッダ室1bには往きヘッダ4、戻りヘッダ6等が設けられている。詳細に説明すると、上記機械室1aにおける膨張タンク7の底部には往き管10が接続されており、その先端が循環ポンプ9を介してヘッダ室1bの往きヘッダ4に接続されている。上記往きヘッダ4は、略筒状のヘッダ本体4aと、その基端部に形成された主管接続部4bと、ヘッダ本体4a外周部の長手方向に並設して形成された複数個(本実施形態では、2個)の分岐管接続部4c、4cとから成り、上記主管接続部4bに往き管10が接続され、また各分岐管接続部4cに上記床温調パネル2へと通じる温調水往き配管3aの一端が接続されている。そしてこれら温調水往き配管3a、3aには、各分岐管接続部4c、4cに対応させて開閉弁である熱動弁15、15が介設されている。一方、上記温調水往き配管3aの他端は、床温調パネル2に形成された蛇行形状の温調水循環パイプ11の一端の接続部5に接続されている。従って、上記膨張タンク7内の温調水8は循環ポンプ9の作動によって往き管10に供給され、さらに往きヘッダ4で複数本の温調水往き配管3aに分流されて、各床温調パネル2へと供給される。
【0017】
一方、上記床温調パネル2に形成された温調水循環パイプ11のもう一方の接続部5には、温調水戻り配管3bが接続されており、さらにその先端がヘッダ室1bの戻りヘッダ6に接続されている。上記戻りヘッダ6は、往きヘッダ4と同様に、略筒状のヘッダ本体6aと、その基端部に形成された主管接続部6bと、ヘッダ本体6a外周部の長手方向に並設して形成された複数個(本実施形態では2個)の分岐管接続部6c、6cとから成り、上記分岐管接続部6cに温調水戻り配管3bが接続されると共に、上記主管接続部4bに戻り管12が接続されている。また、上記戻り管12と膨張タンク7とは熱交換路13によって接続されているが、この熱交換路13は、以下に述べる冷媒回路の凝縮器又は蒸発器として機能する水熱交換器16と熱交換可能に設けられており、ここで、上記戻り管12から返流される温調水8を加熱又は冷却するようにしている。そしてこの熱交換路13の先端が膨張タンク7の底部に接続されているのである。なお、図1では、1対の温調水配管3のみを示したが、図示しない他の温調水配管3についても同様に床温調パネル2や他の温調機器に接続されているものとする。これより、床温調パネル2の温調水循環パイプ11を流通した温調水8は、温調水戻り配管3bを通って戻りヘッダ6に流入し、この戻りヘッダ6によって各温調水戻り配管3b、3bを流通する温調水8が合流されて戻り管12に供給され、さらに上記熱交換路13で加熱又は冷却された後、膨張タンク7に供給される。このとき上記戻り管12には、配管温度検知手段である戻り温度検知サーミスタ35が取付けられており、また上記水熱交換器16と床温調パネル2には、水熱交温度検知サーミスタ36と床温度検知サーミスタ47とがそれぞれ取付けられている。
【0018】
次に冷媒系統について説明する。なお以下においては、暖房運転時を例にしてその説明を行っている。本実施の形態では温調水8の加熱に水熱交換器16を使用し、この水熱交換器16と、マルチ型のヒートポンプシステムの室外機17が備える室外熱交換器19との間で冷媒循環回路を構成して、熱交換路13を流れる温調水8を加熱するようにしている。まず図1に示すように、このヒートポンプシステムはマルチ型のもので、室外機17と、これに対して上記温調ユニット1とは並列に接続された1台の室内ユニット18とを備えており、室外機17と室内ユニット18とによって空気調和機を構成している。この空気調和機では、冷媒が循環可能な順序で、圧縮機21、室内ファン20aを付設した室内熱交換器20、減圧機構22、室外ファン19aを付設した室外熱交換器19を接続して冷媒循環回路を構成している。より詳しく説明すると、圧縮機21の吐出管21aと吸入管21bとが四路切換弁23の1次ポートに接続されており、上記吸込管21bにアキュムレータ31が介設される一方、上記吐出管21aには、吐出管温度検知サーミスタ38が付設されている。また、上記四路切換弁23の一対の2次ポートの間には第1ガス管24a、室内熱交換器20、第1液管24b、減圧機構22、第2液管24c、室外熱交換器19及び第2ガス管24dが、順番に環状に接続されている。このとき、上記室内熱交換器20と室外熱交換器19には、それぞれ室内熱交温度検知サーミスタ43と室外熱交温度検知サーミスタ41とが付設されている。また上記室内ユニット18には、温度検知手段である室内温度検知サーミスタ44と室内湿度センサ48が、そして上記室外機17には、同じく温度検知手段である外気温度検知サーミスタ42と室外湿度センサ49がそれぞれ取付けられている。
【0019】
また上記第1液管24bには、上記温調ユニット1内に設けられた各ヘッダ4、6と同様の略筒状のヘッダ26が介設されており、このヘッダ26と室内熱交換器20とを結ぶ間の部分が連絡配管25の液管25aとなる。同様に上記第18ス管24aにも略筒状のヘッダ27が介設されており、このヘッダ27と室内熱交換器20とを結ぶ間の部分が連絡配管25のガス管25bとなる。そして、上記ヘッダ26に接続されたもう1つの連絡配管28である液管28aが、温調ユニット1の水熱交換器16の一端に接続され、また上記ヘッダ27に接続されたもう1つの連絡配管28であるガス管28bが、水熱交換器16の他端に接続されている。これによって、四路切換弁23には室外熱交換器19、減圧機構22、温調ユニット1の水熱交換器16が環状に接続されることになる。また、連絡配管25、28の各液管25a、28aは、それぞれ電動膨張弁29、30を介してヘッダ26に接続されており、この電動膨張弁29、30の開閉を適宜制御することによって、室内ユニット18及び温調ユニット1の両方に供給する冷媒量を制御できるように成っている。ここで、上記液管25aの室内ユニット18側と、液管28aの温調ユニット1側には、それぞれ液管温度検知サーミスタ39、37が付設されており、上記ガス管25b、28bの室外機17側には、それぞれガス管温度検知サーミスタ40a、40bが付設されている。
【0020】
なお、室外機17に設けられた電装品32には、電源から例えば200V、20Aの電力が供給され、室外機17内の電気的制御が行われる。さらに、上記空気調和機には、室内の冷暖房運転の開始や停止等の操作を行うためのワイヤレスリモコン45が、また上記床温調機には、床の冷暖房に対して同様の操作を行うためのワイヤードリモコン46がそれぞれ設けられている。なおこれら各リモコン45、46によって、利用者が希望する室温、床温等の設定も行われる。また、上記ワイヤードリモコン46には、上記空気調和機と床温調機とを連動して運転させる設定を行うことが可能な連動スイッチ50が設けられている。そして上記各電装品、すなわち室外機17に設けた電装品32と室内ユニット18に設けた電装品34、及び上記室外機17に設けた電装品32と温調ユニット1に設けた電装品33とは、それぞれ信号・電源線で接続されている。このため、上記連動スイッチ50によって、空気調和機と床温調機の温調ユニット1とを連動させる設定が行われると、上記ワイヤレスリモコン45における運転開始操作で、空気調和機と床温調機とを併用した運転を開始させることが可能である。
【0021】
次に上記空調装置の各運転動作について説明する。この空調装置では、上記したようにリモコン45、46等からの指示に基づいて、室内及び床の冷房運転又は暖房運転を行うことが可能である。そこで、まず空気調和機による室内冷房運転のみを行う場合には、上記温調ユニット1側の電動膨張弁29を閉じた状態において、四路切換弁23を図1に示す実線方向とは逆方向に切り換え、圧縮機21を駆動する。すると冷媒が圧縮機21から順に室外熱交換器19、減圧機構22、室内熱交換器20と流通し、室外熱交換器19が凝縮器として機能すると共に、室内熱交換器20が蒸発器として機能し、これによって、冷房運転を行うことができる。
【0022】
一方、空気調和機による室内暖房運転のみを行う場合には、温調ユニット1側の電動膨張弁29を小開度に維持した状態において、四路切換弁23を図1に示す実線方向に切り換え、圧縮機21を駆動する。すると冷媒が圧縮機21から順に室内熱交換器20、減圧機構22、室外熱交換器19と流通し、室外熱交換器19が蒸発器として機能すると共に、室内熱交換器20が凝縮器として機能し、これによって、暖房運転を行うことができる。
【0023】
また、床温調機による床暖房運転を行う場合には、上記室内ユニット18側の電動膨張弁30を小開度に維持し、温調ユニット1側の電動膨張弁29を開いた状態において、圧縮機21を駆動し、水熱交換器16を凝縮器として機能させると共に、室外熱交換器19を蒸発器として機能させる。そして、この状態で上記温調ユニット1内の循環ポンプ9を駆動する。すると、膨張タンク7内の温調水8が往き管10内に流出し、温調水配管3及び温調水循環パイプ11を介して戻り管12に返流され、次いで熱交換路13を流通する。このとき凝縮器として機能している水熱交換器16によって、上記熱交換路13を流れる温調水8が加熱され、その後、膨張タンク7内へと供給される。そしてこのような運転を継続して行うことによって、床暖房運転を行うことができる。
【0024】
一方、上記床温調機を用いて床冷房運転を行う場合には、四路切換弁23を図1に示す状態とは逆に切り換え、上記室外熱交換器19を凝縮器として機能させると共に、水熱交換器16を蒸発器として機能させ、それ以外の設定を上記床暖房運転と同様にして運転すれば、上記水熱交換器16によって熱交換路13を流れる湯水が冷却され、冷水が循環供給されるため、これによって床冷房運転を行うことができる。
【0025】
次に、本実施形態の特徴部分である空気調和機と床温調機とを併用させて冷房運転を行う場合の制御方法について説明する。図2は上記室内冷房運転立ち上げ時における制御と、床冷房時における結露防止制御とを示す制御フローチャートである。まずステップS1において、上記した空気調和機による室内冷房運転が開始されると、ステップS2に移行して現在の設定及び環境が以下に示す条件を満たしているか否かについて判断する。すなわち、上記連動スイッチ50がON状態であり、さらに、室内温度検知サーミスタ44により検知される室温が室内側床冷房開始温度T1(例えば、30℃)よりも高く、外気温度検知サーミスタ42により検知される外気温が室外側床冷房開始温度T2(例えば、30℃)よりも高く、床温度検知サーミスタ47により検知される床温が床冷房開始温度T3(例えば、30℃)よりも高い場合は、ステップS3に移行して上記床冷房運転を開始する。このとき、上記電動膨張弁29、30は両方とも開状態となっているものとする。また、上記条件を満たしていない場合は、ステップS10に移行して空気調和機による単独運転、すなわち通常の室内冷房運転を行う。
【0026】
一方、ステップS3における床冷房運転開始と共にタイマtAがスタートし(ステップS4)、その後、ステップS5に移行する。ステップS5では上記タイマtAが設定時間(例えば、15分)を越えたか否かの判断を行う。ここで上記設定時間以内であれば、ステップS6に移行して戻り温度検知サーミスタ35で検知される温度が、室内湿度センサ48と室外湿度センサ49により検知した湿度から計算した露点温度推定値T4よりも、低いか否かについて判断する。このとき上記温度が露点温度推定値T4よりも低ければ、ステップS7に移行して、上記電動膨張弁29を閉じて温調ユニット1側への冷媒供給を停止する(結露防止制御)。このとき、上記循環ポンプ9はそのまま運転を継続させた状態とし、この後ステップS5に戻る。一方、上記温度が露点温度推定値T4以上であれば、ステップS8に移行して、上記室内冷房と床冷房との併用運転を継続したままステップS5に戻る。そして、ステップS5における上記タイマtAが設定時間を越えれば、ステップS9に移行して、上記床冷房運転のみを停止(すなわち、電動膨張弁29を閉じて循環ポンプ9を停止)し、ステップS10に移行して通常の冷房運転を行う。
【0027】
図3は、上記室内冷房運転と床冷房運転との併用運転を行う場合の制御ブロック図である。同図に示すように、制御演算部51は、以下に示す入力部52と駆動部53の他に、各湿度センサ48、49で検知される値から露点温度推定値T4を計算する露点温度推定部54と、床温度検知サーミスタ47が設置されていない場合に、室内温度から床温を推定する初期床温推定部55と、タイマ部56とから構成されている。ここで、上記入力部52では、空気調和機と床温調機の運転とを連動させる連動スイッチ50と、戻り温度検知サーミスタである水温検知部35と、室内温度検知サーミスタである室温検知部44と、外気温度検知サーミスタである外気温検知部42と、室内及び室外の湿度をそれぞれ検知する湿度センサ48、49とからそれぞれ送られてくる信号を受信すると共に、この信号を制御演算部51に伝送する役割を担っている。また上記駆動部53では、上記入力部52及びその他54、55、56からの信号に基づいて制御演算部52が発信した信号を受信し、この信号に基づいて熱動弁15や電動膨張弁29、30の開閉を行ったり、循環ポンプ9やヒートポンプの運転・停止等の制御を行ったりするように構成されている。
【0028】
次に上記空気調和機と床温調機とを備えた空調装置の変更例を図4に示す。ここで、上記実施形態の空調装置では、マルチ型のヒートポンプシステムの室外機17における冷媒系統を利用して、温調ユニット1側を流れる湯水の冷却又は加熱を行っていたのに対して、図4に示す空調装置では、床温調機を独立させ、温調ユニット1内に空気調和機の冷媒系統とは別の冷媒系統(ヒートポンプ)を内蔵させている点が上記実施形態とは相異する。この場合、上記温調ユニット1と図1におけるヒートポンプシステムの室外機17とを結ぶ連絡配管28がなくなり、上記温調ユニット1と空気調和機とは、各電装品32、33、34間を接続する信号又は電源線によってその制御系が連動するよう構成されている。従って、上記実施形態の構成部と同一の構成部は同一の参照符号を付してその説明を省略する。また上記運転動作において、上記床冷房運転を停止させる場合は、温調ユニット1側に設けられたヒートポンプを停止させるということ以外は、上記実施形態と略同様であるため、その説明を省略する。
【0029】
以上のように本実施の形態によれば、空気調和機による室内冷房運転の立ち上げ時に、床温調機による床冷房運転を併用して運転するよう構成しているため、室内の速冷性の向上を図ることができる。特に、室内への吹出温度だけではなく、使用者の体に直接接触している床面温度が低下することから、使用者の体感する速冷性は一段と向上する。さらに、上記室温、外気温、床温が各床冷房開始温度T1、T2、T3よりも高い場合に、上記床冷房運転と室内冷房運転とを併用して行うよう制御したことによって、その時の気温に応じた効果的な冷房運転を行うことが可能になると共に、床冷房開始温度T1、T2、T3よりも温度が低いときは上記併用運転が行われないため、余分な電力消費を抑制することもでき、省エネ性に優れている。また上記床冷房運転時において、戻り温度検知サーミスタで検知される温度が露点温度推定値T4よりも低くなった場合は、上記床冷房運転を停止するよう制御されているため、床面や床下の配管等に生じる結露を防止することができる。また、上記室内冷房運転と床冷房運転とを併用運転させるか、又は室内冷房運転を単独運転させるかを選択することが可能な連動スイッチ50をリモコン50側に設けたことによって、利用者が好みに応じた冷房運転を選択することができるため、利用快適性が向上する。
【0030】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。すなわち本実施の形態では、床暖房運転を行うことが可能な床温調機を利用して床冷房運転を行ったが、床冷房運転のみを行うことが可能な床冷房機(床温調機)を用いてもよい。また上記実施形態においては、床温度検知サーミスタ47を設けて、これによって床の温度を検知していたが、これを設けずに、室内温度から床温を推定することも可能である。さらにこの実施形態では、室温が室内側床冷房開始温度T1(例えば、30℃)よりも高く、外気温が室外側床冷房開始温度T2(例えば、30℃)よりも高く、床温が床冷房開始温度T3(例えば、30℃)よりも高い場合にのみ床冷房運転を行うように制御したが、これに限定する必要はなく、上記室温、外気温、床温のうちのいずれかが上記条件を満たしていれば、床冷房運転を開始するように制御することも可能である。また上記実施形態では、室内側と室外側に各湿度センサ48、49を設けて、これらの値から露点温度推定値T4を求めたが、上記湿度センサ48,49を設けずに、予め露店温度推定値T4として定数(例えば、25℃)を設定しておくことも可能である。さらにこの実施形態では、温度検知手段であるサーミスタ35を戻り管12に設けてその温度を検知したが、上記サーミスタ35を戻り管12以外の配管、例えば、温調水配管3や温調水循環パイプ11等に設けてもよい。また、上記サーミスタ35で検知される温度が露点温度推定値T4よりも低い場合、上記実施形態では、電動膨張弁29を閉じて水熱交換器16への冷媒供給を停止することにより床冷房運転を停止したが、循環ポンプ9を停止することにより床冷房運転を停止することも可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように請求項1の空調装置によれば、空気調和機による室内冷房運転の立ち上げ時に、床温調機による床冷房運転を併用して運転するよう構成したことによって、室内の速冷性の向上を図ることができる。特に、室内への吹出温度だけではなく、使用者の体に直接接触している床面温度が低下することから、使用者の体感する速冷性は一段と向上し、この結果、使用快適性が向上する。また、その時の気温に応じた効果的な冷房運転を行うことが可能となると共に、床冷房開始温度よりも温度が低いときは併用運転が行われないため、余分な電力消費を抑制することもでき、省エネ性に優れている。
【0033】
さらに請求項の空調装置によれば、床面や床下の配管等に結露が生じるのを防止することができる。
【0034】
請求項の空調装置によれば、利用者が好みに応じた冷房運転を選択することができるため、利用快適性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である床温調機とヒートポンプ式空気調和機とを備えた空調装置の水系統及び冷媒系統を示す回路図である。
【図2】室内冷房運転立ち上げ時における制御と、床冷房時における結露防止制御とを示す制御フローチャートである。
【図3】上記室内冷房運転と床冷房運転との併用運転を行う場合の制御ブロック図である。
【図4】上記空調装置の変更例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 温調ユニット
2 床温調パネル
7 膨張タンク
9 循環ポンプ
11 温調水循環パイプ
12 戻り管
13 熱交換路
16 水熱交換器
17 室外機
19 室外熱交換器
29 電動膨張弁
30 電動膨張弁
35 戻り温度検知サーミスタ
42 外気温度検知サーミスタ
44 室内温度検知サーミスタ
47 床温度検知サーミスタ
48 室内湿度センサ
49 室外湿度センサ
50 連動スイッチ
T1 室内側床冷房開始温度
T2 室外側床冷房開始温度
T3 床冷房開始温度
T4 露点温度推定値

Claims (3)

  1. 冷却された冷水を水循環経路内に循環供給する床冷房運転を行うことが可能な床温調機と、空気調和機とを備えた空調装置において、室温と外気温と床温との少なくともいずれかを検知する温度検知手段(44)(42)(47)を設け、上記空気調和機による室内冷房運転の立ち上げ時において上記温度が床冷房開始温度よりも高いときに、上記床温調機による床冷房運転を併用し、運転開始後、設定時間を越えたときに上記床冷房運転のみを停止することを特徴とする空調装置。
  2. 上記水循環経路の配管温度を検知する配管温度検知手段(35)を設け、上記床冷房運転時に上記配管温度が露点温度推定値(T4)よりも低くなったとき、床冷房運転を停止することを特徴とする請求項1の空調装置。
  3. 上記室内冷房運転と床冷房運転とを併用運転するか、又は上記室内冷房運転を単独運転するかを選択することが可能な選択手段(50)を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2の空調装置。
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