JP2001336787A - 温調装置 - Google Patents

温調装置

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JP2001336787A
JP2001336787A JP2000161984A JP2000161984A JP2001336787A JP 2001336787 A JP2001336787 A JP 2001336787A JP 2000161984 A JP2000161984 A JP 2000161984A JP 2000161984 A JP2000161984 A JP 2000161984A JP 2001336787 A JP2001336787 A JP 2001336787A
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temperature control
temperature
water
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control unit
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JP2000161984A
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English (en)
Inventor
Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
Kazuyuki Takimoto
和志 滝本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コスト及び施工コストを低減することが
できると共に、容易に据え付けることができる温調装置
を提供する。 【解決手段】 床温調装置は、床温調パネルと、温調水
ユニット1と、室外機17とを備える。温調水ユニット
1は、膨張タンクと循環ポンプと熱交換路とこの熱交換
路に付設した熱交換器とを含んで構成される。室外機1
7は、ヒートポンプ式空気調和装置を構成すると共に、
複数台の室内ユニットを接続可能に構成されている。そ
して、室外機17のケーシング61から天板61eを着
脱可能に構成し、また温調水ユニット1を天板61eを
取り外したケーシングの上部に載置可能に構成し、さら
に天板61eを温調水ユニット1の上部に装着可能に構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温調水によって
温度調節を行う床暖房パネルなどの温調機器に温調水を
循環供給し、床暖房などの温調を行う温調装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、室内環境を良好に保つための設備
として、空気調和装置だけでなく、床暖房や床冷房など
の床温調を行うことができる床温調装置が普及しつつあ
る。床温調装置は、温調水によって温度調節を行う床温
調パネルと温調水を貯溜する膨張タンクと循環ポンプと
を配管によって接続して水循環経路を構成し、上記循環
ポンプを駆動することによって温調水を上記水循環経路
内に循環供給し、水循環経路を流れる温調水を加熱又は
冷却して床温調を行うように構成されている。そして、
温調水の加熱又は冷却は、冷媒循環回路を用いたヒート
ポンプサイクルによるのが一般的である(例えば、特開
2000−18671号公報、特開2000−2818
2号公報)。
【0003】ヒートポンプ式床温調装置では、水循環経
路に介設した熱交換路に冷媒循環回路中の一方熱交換器
を付設して水熱交換器としている。そして、この水熱交
換器を凝縮器として機能させると共に、冷媒循環回路中
の他方熱交換器を蒸発器として機能させることによっ
て、床温調パネルに温水を供給する床暖房を行うことが
できる。また、水熱交換器を蒸発器として機能させると
共に、他方熱交換器を凝縮器として機能させることによ
って、床温調パネルに冷水を供給する床冷房を行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ヒートポンプ式床温調
装置を設置する場合、床温調パネルは室内の床面に配置
されるが、床温調パネル以外の複数の構成部品は本体ユ
ニットとして一体的に構成されて、屋外に配置される。
本体ユニットは、温調水の循環供給に関する機能部品と
して膨張タンクと循環ポンプとを含み、また温調水の加
熱又は冷却に関する機能部品として圧縮機と減圧機構と
2つの熱交換器と送風ファンとを含んで構成されてい
る。
【0005】このように多数の構成部品を含む本体ユニ
ットを製造しようとすると、製造工程数が多くなると共
に、金型費が上昇するため、製造コストが上昇するとい
う問題がある。また、本体ユニットの重量が重くなるた
め、1人の作業者だけで据付作業を行うのが困難になる
という問題もある。
【0006】ところで、床温調装置を設置する住宅のほ
とんどは既にヒートポンプ式空気調和装置が設置されて
おり、そしてヒートポンプ式空気調和装置の室外機と上
記本体ユニットとでは共通する構成部品が存在する。そ
こで、温調水を加熱又は冷却する冷媒循環回路中の1つ
の熱交換器と温調水の循環供給に関する機能部品(膨張
タンク、循環ポンプなど)とを含めて1つのユニット
(以下、温調水ユニットという)として構成し、この温
調水ユニットとヒートポンプ式空機調和装置の室外機と
の間で冷媒循環回路を構成するようにした床温調装置が
開発され、市販されている。
【0007】このような室外機共用型の床温調装置で
は、室外機とは別に温調水ユニットを据え付ける必要が
あるため、据付スペースが大きくなり、据付場所が制限
されるという問題がある。また、温調水ユニットを据え
付けるための据付台が必要となり、施工コストが上昇す
るという問題もある。
【0008】また、室外機の上部に温調水ユニットを重
ねて据え付けることも考えられるが、安定して据え付け
るためには室外機及び温調水ユニットの形状を工夫する
か、専用の据付台を用いる必要があるため、製造コスト
又は施工コストが上昇するという問題が生じる。
【0009】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、製造コスト及
び施工コストを低減することができると共に、容易に据
え付けることができる温調装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の温調装
置は、温調水8によって温度調節を行う温調機器2に温
調水8を循環供給するように構成し、また空気調和や給
湯などに用いられると共に、加熱・冷却機能を備える室
外機17を利用して上記温調水8を加熱又は冷却するよ
うに構成し、さらに上記温調水8の循環供給を行う機能
部分を温調水ユニット1としてユニット化して構成した
温調装置において、上記室外機17の室外機本体17a
から天板61eを着脱可能に構成し、また上記温調水ユ
ニット1を上記室外機本体17aの上部に載置可能に構
成し、さらに上記天板61eを上記温調水ユニット1の
上部に装着可能に構成したことを特徴としている。
【0011】また請求項2の温調装置は、温調水8によ
って温度調節を行う温調機器2とポンプ9とを配管で接
続して水循環経路を構成し、上記ポンプ9を駆動するこ
とによって温調水8を上記水循環経路内に循環供給する
ように構成し、また空気調和や給湯などに用いられると
共に、圧縮機21と減圧機構22と熱交換器19とを備
えた室外機17と、上記水循環経路に介設した熱交換路
13に付設した熱交換器16とを接続して冷媒循環回路
を構成し、この冷媒循環回路でヒートポンプサイクルを
実行して上記熱交換路13を流れる温調水8を加熱又は
冷却するよう構成し、さらに上記ポンプ9と、上記熱交
換路13と、この熱交換路13に付設した熱交換器16
とを含む部分を温調水ユニット1としてユニット化して
構成した温調装置において、上記室外機17の室外機本
体17aから天板61eを着脱可能に構成し、また上記
温調水ユニット1を上記室外機本体17aの上部に載置
可能に構成し、さらに上記天板61eを上記温調水ユニ
ット1の上部に装着可能に構成したことを特徴としてい
る。
【0012】さらに請求項3の温調装置は、温調水8に
よって温度調節を行う温調機器2と温調水8を貯溜する
タンク7とポンプ9とを配管で接続して水循環経路を構
成し、上記ポンプ9を駆動することによって温調水8を
上記水循環経路内に循環供給するよう構成し、またヒー
トポンプ式空気調和装置を構成すると共に、複数台の室
内ユニット18を接続可能に構成した室外機17と、上
記水循環経路に介設した熱交換路13に付設した熱交換
器16とを接続して冷媒循環回路を構成し、この冷媒循
環回路でヒートポンプサイクルを実行して上記熱交換路
13を流れる温調水8を加熱又は冷却するよう構成し、
さらに上記タンク7と、上記ポンプ9と、上記熱交換路
13と、この熱交換路13に付設した熱交換器16とを
含む部分を温調水ユニット1としてユニット化して構成
した温調装置において、上記室外機17のケーシング6
1から天板61eを着脱可能に構成し、また上記温調水
ユニット1を上記天板61eを取り外したケーシングの
上部に載置可能に構成し、さらに上記天板61eを上記
温調水ユニット1の上部に装着可能に構成したことを特
徴としている。
【0013】上記請求項1〜請求項3の温調装置では、
概ね温調機器2と温調水ユニット1との2つの部品で構
成され、そして温調水ユニット1を、室外機17から天
板61eを取り外した室外機本体17aの上部に載置す
ることができ、さらに取り外した天板61eを温調水ユ
ニット1の上部に装着することができる。温調水ユニッ
ト1は比較的軽量であるので、作業者1人であっても容
易に据え付けることができ、また専用の据付台を用いる
ことなく安定して据え付けることができる。これによっ
て、施工コストを低減することができる。また、天板な
しの状態の温調水ユニット1を製造するので、材料費の
削減等によって製造コストも低減することができる。さ
らに、上下に重ねて配置された室外機17と温調水ユニ
ット1とはあたかも一体構成であるかのように見えるの
で、美観を向上することができる。また、据付台を用い
て上下に重ねた場合に比べて高さが低くなるので、据付
場所の範囲が拡大される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の温調装置の具体
的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。まず、図2に示しているシステムは、マルチ型の
ヒートポンプシステムを利用したもので、一台の室外機
に対して、室内ユニットと温調水ユニットとを並列に接
続している。そして室外機と室内ユニットとによって空
気調和機が構成されており、また室外機と温調水ユニッ
ト、床温調パネル等によって床温調機が構成さている。
この実施形態において、特徴的なのは、温調装置として
の床温調機であるが、いま便宜上、両者について説明す
る。図2は、上記加熱源としてヒートポンプを用いた床
温調機の水系統及び床温調機と空気調和機との冷媒系統
を示す回路図である。また、図1はこの実施の形態の外
観を示す斜視図である。
【0015】まず図2における回路図の床温調機の水系
統について説明する。同図において、1は温調水ユニッ
ト、2は家屋の床面に配置された床温調パネルであり、
両者1、2及びヒートポンプシステムの室外機17によ
って床温調機(温調装置)が構成されている。上記温調
水ユニット1と床温調パネル2とは、温調水往き配管3
aと温調水戻り配管3bとから成る温調水配管3によっ
て接続されている。そしてこの温調水配管3を通して、
温調水ユニット1と床温調パネル2との間において、水
循環経路を構成し、温調水8の循環供給を行うよう構成
されている。
【0016】上記温調水ユニット1は、機械室1aとヘ
ッダ室1bとを備えており、上記機械室1aには、水熱
交換器16、簡易密閉型の膨張タンク7、循環ポンプ
9、電装品33等が設けられている。一方、上記ヘッダ
室1bには往きヘッダ4、戻りヘッダ6等が設けられて
いる。詳細に説明すると、上記機械室1aにおける膨張
タンク7の底部には往き管10が接続されており、その
先端が循環ポンプ9を介してヘッダ室1bの往きヘッダ
4に接続されている。上記往きヘッダ4は、略筒状のヘ
ッダ本体4aと、その基端部に形成された主管接続部4
bと、ヘッダ本体4a外周部の長手方向に並設して形成
された複数個(本実施形態では、2個)の分岐管接続部
4c、4cとから成り、上記主管接続部4bに往き管1
0が接続され、また各分岐管接続部4cに上記床温調パ
ネル2へと通じる温調水往き配管3aの一端が接続され
ている。そしてこれら温調水往き配管3a、3aには、
各分岐管接続部4c、4cに対応させて開閉弁である熱
動弁15、15が付設されている。一方、上記温調水往
き配管3aの他端は、床温調パネル2に形成された蛇行
形状の温調水循環パイプ11の一端の接続部5に接続さ
れている。従って、上記膨張タンク7内の温調水8は循
環ポンプ9の作動によって往き管10に供給され、さら
に往きヘッダ4で複数本の温調水往き配管3aに分流さ
れて、各床温調パネル2へと供給される。
【0017】一方、上記床温調パネル2に形成された温
調水循環パイプ11のもう一方の接続部5には、温調水
戻り配管3bが接続されており、さらにその先端がヘッ
ダ室1bの戻りヘッダ6に接続されている。上記戻りヘ
ッダ6は、往きヘッダ4と同様に、略筒状のヘッダ本体
6aと、その基端部に形成された主管接続部6bと、ヘ
ッダ本体6a外周部の長手方向に並設して形成された複
数個(本実施形態では2個)の分岐管接続部6c、6c
とから成り、上記分岐管接続部6cに温調水戻り配管3
bが接続されると共に、上記主管接続部4bに戻り管1
2が接続されている。また、上記戻り管12と膨張タン
ク7とは熱交換路13によって接続されているが、この
熱交換路13は、以下に述べる冷媒回路の凝縮器又は蒸
発器として機能する水熱交換器16と熱交換可能に設け
られており、ここで、上記戻り管12から返流される温
調水8を加熱又は冷却するようにしている。そしてこの
熱交換路13の先端が膨張タンク7の底部に接続されて
いるのである。なお、図2では、1対の温調水配管3の
みを示したが、図示しない他の温調水配管3についても
同様に床温調パネル2や他の暖房機器に接続されている
ものとする。これより、床温調パネル2の温調水循環パ
イプ11を流通した温調水8は、温調水戻り配管3bを
通って戻りヘッダ6に流入し、この戻りヘッダ6によっ
て各温調水戻り配管3b、3bを流通する温調水8が合
流されて戻り管12に供給され、さらに上記熱交換路1
3で加熱された後、膨張タンク7に供給される。このと
き上記戻り管12には、温度検知手段である戻り温度検
知サーミスタ35が、また上記水熱交換器16には、水
熱交温度検知サーミスタ36が取付けられている。
【0018】次に冷媒系統について説明する。なお以下
においては、暖房運転時を例にしてその説明を行ってい
る。本実施の形態では温調水8の加熱に水熱交換器16
を使用し、この水熱交換器16と、マルチ型のヒートポ
ンプシステムの室外機17がの室外熱交換器19との間
で冷媒循環回路を構成して、熱交換路13を流れる温調
水8を加熱するようにしている。また図1に示すよう
に、このヒートポンプシステムの室外機17に接続され
た1台の室内ユニット18を備えており、室外機17と
室内ユニット18によって空気調和機を構成している。
この空気調和機では、冷媒が循環可能な順序で、圧縮機
21、室内ファン20aを付設した室内熱交換器20、
減圧機構22、室外ファン19aを付設した室外熱交換
器19を接続して冷媒循環回路を構成している。より詳
しく説明すると、圧縮機21の吐出管21aと吸入管2
1bとが四路切換弁23の1次ポートに接続されてお
り、上記吸込管21bにアキュムレータ31が介設され
る一方、上記吐出管21aには、吐出管温度検知サーミ
スタ38が付設されている。また、上記四路切換弁23
の一対の2次ポートの間には第1ガス管24a、室内熱
交換器20、第1液管24b、減圧機構22、第2液管
24c、室外熱交換器19及び第2ガス管24dが、順
番に環状に接続されている。このとき、上記室内熱交換
器20と室外熱交換器19には、それぞれ室内熱交温度
検知サーミスタ43と室外熱交温度検知サーミスタ41
とが付設されており、さらに上記室内ユニット18と室
外機17には、室内温度検知サーミスタ44と外気温度
検知サーミスタ42とがそれぞれ取付けられている。
【0019】また上記第1液管24bには、上記温調水
ユニット1内に設けられた各ヘッダ4、6と同様の略筒
状のヘッダ26が介設されており、このヘッダ26と室
内熱交換器20とを結ぶ間の部分が連絡配管25の液管
25aとなる。同様に上記第1ガス管24aにも略筒状
のヘッダ27が介設されており、このヘッダ27と室内
熱交換器20とを結ぶ間の部分が連絡配管25のガス管
25bとなる。そして、上記ヘッダ26に接続されたも
う1つの連絡配管28である液管28aが、温調水ユニ
ット1の水熱交換器16の一端に接続され、また上記ヘ
ッダ27に接続されたもう1つの連絡配管28であるガ
ス管28bが、水熱交換器16の他端に接続されてい
る。これによって、四路切換弁23には室外熱交換器1
9、減圧機構22、温調水ユニット1の水熱交換器16
が環状に接続されることになる。また、連絡配管25、
28の各液管25a、28aはそれぞれ電動膨張弁2
9、30を介してヘッダ26に接続されており、この電
動膨張弁29、30の開閉を適宜制御することによっ
て、室内ユニット18及び温調水ユニット1の両方に供
給する冷媒量を制御できるように成っている。ここで、
上記液管25aの室内ユニット18側と、液管28aの
温調水ユニット1側には、それぞれ液管温度検知サーミ
スタ39、37が付設されており、上記ガス管25b、
28bの室外機17側には、それぞれガス管温度検知サ
ーミスタ40a、40bが付設されている。
【0020】なお、室外機17に設けた電装品32に
は、電源から例えば200V、20Aの電力が供給さ
れ、室外機17内の電気的制御が行われる。また、上記
床温調機には、室内の冷暖房運転の開始や停止等の操作
を行うためのワイヤレスリモコン45と、床の冷暖房に
対して同様の操作を行うためのワイヤードリモコン46
とがそれぞれ設けられている。なおこれら各リモコン4
5、46によって、利用者が希望する室温、床温等の設
定も行われる。さらに、この室外機17の電装品32と
室内ユニット18に設けた電装品34、及び上記室外機
17の電装品32と温調水ユニット1に設けた電装品3
3とは、それぞれ信号・電源線で接続されている。この
ため、空気調和機と温調水ユニット1とを連動させる設
定が利用者によって行われると、例えばワイヤレスリモ
コン45における運転開始操作で、空気調和機と温調水
ユニット1とを併用した運転を開始させることも可能で
ある。
【0021】次に上記床温調機及び空気調和機の各運転
動作について説明する。このシステムでは、上記したよ
うにリモコン等からの指示に基づいて、冷房運転又は暖
房運転が可能である。そこで、まず室内の冷房運転のみ
を行う場合には、温調水ユニット1側の電動膨張弁29
を閉じた状態において、四路切換弁23を図2に示す実
線方向とは逆方向に切り換え、圧縮機21を駆動する。
すると冷媒が圧縮機21から順に室外熱交換器19、減
圧機構22、室内熱交換器20と流通し、室外熱交換器
19が凝縮器として機能すると共に、室内熱交換器20
が蒸発器として機能し、これによって、冷房運転を行う
ことができる。
【0022】一方、室内の暖房運転のみを行う場合に
は、温調水ユニット1側の電動膨張弁29を小開度に維
持した状態において、四路切換弁23を図2に示す実線
方向に切り換え、圧縮機21を駆動する。すると冷媒が
圧縮機21から順に室内熱交換器20、減圧機構22、
室外熱交換器19と流通し、室外熱交換器19が蒸発器
として機能すると共に、室内熱交換器20が凝縮器とし
て機能し、これによって、暖房運転を行うことができ
る。
【0023】また、床暖房運転のみを行う場合には、上
記室内ユニット18側の電動膨張弁30を小開度に維持
し、温調水ユニット1側の電動膨張弁29を開いた状態
において、圧縮機21を駆動し、水熱交換器16を凝縮
器として機能させると共に、室外熱交換器19を蒸発器
として機能させる。そして、この状態で上記温調水ユニ
ット1内の循環ポンプを駆動する。すると、膨張タンク
7内の温調水8が往き管10内に流出し、温調水配管3
及び温調水循環パイプ11を介して戻り管12に返流さ
れ、次いで熱交換路13を流通する。このとき凝縮器と
して機能している水熱交換器16によって、上記熱交換
路13を流れる温調水8が加熱され、その後、膨張タン
ク7内へと供給される。そしてこのような運転を継続し
て行うことによって、床暖房運転を行うことができる。
また本実施の形態においては、主に床暖房について述べ
ているが、上記室外熱交換器19を凝縮器として機能さ
せると共に、水熱交換器16を蒸発器として機能させれ
ば、温調水8が冷却されるため、これによって床冷房運
転を行うこともできる。さらに上記室内ユニット18と
温調水ユニット1との両側の電動膨張弁29、30を両
方とも開とすることにより、室内と床との冷暖房を同時
に行うことも可能である。
【0024】図3に上記床温調機の制御ブロック図を示
す。同図に示すように、この装置では、その室外機17
におけるヒートポンプ制御・駆動部51と、温調水ユニ
ット1における制御演算部52とがそれぞれ別に設けら
れており、各制御部51、52に設けられた通信部5
3、54によって、室外機17と温調水ユニット1間に
おける情報伝達が行われるように構成されている。ここ
で、上記制御演算部52は入力部55と駆動部56とを
有しており、入力部55では、水温検知部(戻り温度検
知サーミスタ)35からの信号を受信すると共に、この
信号を制御演算部52に伝達する役割を担っている。ま
た駆動部56では、上記入力部55からの信号に基づい
て制御演算部52が発信した信号を受信し、この信号に
基づいて熱動弁15、15の開閉や循環ポンプ9の運転
・停止等の制御を行うように構成されている。一方、上
記ヒートポンプ制御・駆動部51では、各リモコン4
5、46や、温調水ユニット1における通信部54から
の信号を受信し、この信号に基づいてヒートポンプの運
転・停止等の制御を行うように構成されている。
【0025】ところで、温調水ユニット1は、上述した
ように冷媒と水との間で熱交換を行う水熱交換器16を
持ち、マルチ型ヒートポンプシステムの室外機17と組
み合わせて温水8又は冷水を生成するユニットである。
したがって、温調水ユニット1と室内ユニット18と
は、冷媒と熱交換する対象が温調水ユニット1では水で
あるのに対して室内ユニット18では空気である点を除
けば、基本的に同じ動作を行うものである。そこで、温
調水ユニット1の制御用ハードウエアを室内ユニット1
8の制御用ハードウエアと同等のものにし、かつ制御用
ソフトウエアも室内ユニット18と同等のものにすれ
ば、制御の上では温調水ユニット1を室内ユニット18
の1つとして取り扱うことができる。
【0026】このような構成にすれば、既存の室外機1
7の機械的構造及び制御用ハードウエアは変更すること
なく、制御用ソフトウエアの一部を温調水ユニット1に
対応できるように変更するだけで床温調機を開発・製造
することができる。
【0027】次に、図1を参照しながら本実施の形態の
特徴である温調水ユニット1と室外機17の構造につい
て説明する。室外機17では、図1(a)、(b)に示
すように、ケーシング61は、大略的に、底フレーム
(図示せず)と、前板61aと、側板61b、61c
と、後板61dと、天板61eとで構成されており、そ
して、ケーシング61のうち天板61eは着脱可能に構
成されている。尚、室外機17から天板61eを取り外
した状態のものを室外機本体17aと呼ぶものとする。
【0028】また、温調水ユニット1では、図1(a)
に示すように、ケーシング62は、大略的に、底フレー
ム(図示せず)と、前板62aと、側板62b、62c
と、後板62dとで構成されており、天板は設けられて
いないが、図1(b)に示すように、室外機17から取
り外した天板61eがケーシング62の上部に装着でき
るように構成されている。さらに、ケーシング62のう
ち底フレームは、図1(c)に示すように、室外機本体
17aの上部に係合されるように構成されており、これ
によって温調水ユニット1を室外機本体17aの上部に
載置することができ、温調水ユニット1が室外機17の
天板として機能することとなる。
【0029】次に、据付方法について説明する。据付場
所への搬入は、図1(a)に示すように、温調水ユニッ
ト1は天板なしの状態で、室外機17は天板61eを装
着した状態で行う。これは、室外機17は、温調水ユニ
ット1に比べて大型で重量も重いため、天板61eがな
いと強度不足となるからである。
【0030】まず、室外機17を所定の据付場所に据え
付ける(図1(a)参照)。次に、室外機17から天板
61eを取り外し、取外した天板61eを温調水ユニッ
ト1の上部に装着する(図1(b)参照)と共に、温調
水ユニット1を室外機本体17aの上部に載置する(図
1(c)参照)。それから、温調水ユニット1と室外機
17との間では、連絡配管28と、電装品32、33間
を接続する信号線とを接続する。また、室外機17と室
内ユニット18との間では、連絡配管25と、電装品3
2、34間を接続する信号線とを接続する。さらに、温
調水ユニット1と床暖房パネル2との間では、温水配管
3と、電装品33とワイヤードリモコン46とを接続す
る信号線とを接続する。これで、据付作業が完了する。
【0031】以上のように本実施の形態によれば、温調
水ユニット1は比較的軽量であるので、作業者1人であ
っても容易に据え付けることができ、また専用の据付台
を用いることなく安定して据え付けることができる。こ
れによって、施工コストを低減することができる。ま
た、天板なしの状態の温調水ユニット1を製造するの
で、材料費の削減等によって製造コストも低減すること
ができる。
【0032】また、上下に重ねて配置された室外機17
と温調水ユニット1とはあたかも一体構成品であるかの
ように見えるので、美観を向上することができる。さら
に、据付台を用いて上下に重ねた場合に比べて高さが低
くなるので据付場所の範囲が拡大される。
【0033】さらに、温調水ユニット1用に別の天板を
用意しておけば、室外機17と温調水ユニット1とを別
々に分離して据え付けることも可能となり、据付けの自
由度が拡大する。
【0034】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。すなわち本実施の形態では、加熱源として
ヒートポンプ式加熱源を用いたが、ガス等の他の熱源を
利用したものであっても上記と同様に実施可能である。
また、空気調和機の室外機だけでなく、給湯装置の室外
機を用いてもよい。さらに、床暖房や床冷房を行う床温
調機だけでなく、温調水によって温度調節を行う温調機
器を備えた温調装置であれば同様に実施することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1〜請求項3の温調
装置によれば、温調水ユニットは比較的軽量であるの
で、作業者1人であっても容易に据え付けることがで
き、また専用の据付台を用いることなく安定して据え付
けることができる。これによって、施工コストを低減す
ることができる。また、天板なしの状態の温調水ユニッ
トを製造するので、材料費の削減等によって製造コスト
も低減することができる。さらに、上下に重ねて配置さ
れた室外ユニットと温調水ユニットとはあたかも一体構
成であるかのように見えるので、美観を向上することが
できる。また、据付台を用いて上下に重ねた場合に比べ
て高さが低くなるので、据付場所の範囲が拡大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である床温調装置の外観
を示す斜視図である。
【図2】上記床温調装置の水系統及び冷媒系統を示す回
路図である。
【図3】上記床温調装置における制御ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 温調水ユニット 2 床温調パネル 7 膨張タンク 8 温調水 9 循環ポンプ 13 熱交換路 16 水熱交換器 17 室外機 17a 室外機本体 18 室内ユニット 19 室外熱交換器 21 圧縮機 22 減圧機構 61 ケーシング 61e 天板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L054 BA06 BB02 3L060 AA08 3L070 AA02 BB14 DD02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温調水(8)によって温度調節を行う温
    調機器(2)に温調水(8)を循環供給するように構成
    し、また空気調和や給湯などに用いられると共に、加熱
    ・冷却機能を備える室外機(17)を利用して上記温調
    水(8)を加熱又は冷却するように構成し、さらに上記
    温調水(8)の循環供給を行う機能部分を温調水ユニッ
    ト(1)としてユニット化して構成した温調装置におい
    て、上記室外機(17)の室外機本体(17a)から天
    板(61e)を着脱可能に構成し、また上記温調水ユニ
    ット(1)を上記室外機本体(17a)の上部に載置可
    能に構成し、さらに上記天板(61e)を上記温調水ユ
    ニット(1)の上部に装着可能に構成したことを特徴と
    する温調装置。
  2. 【請求項2】 温調水(8)によって温度調節を行う温
    調機器(2)とポンプ(9)とを配管で接続して水循環
    経路を構成し、上記ポンプ(9)を駆動することによっ
    て温調水(8)を上記水循環経路内に循環供給するよう
    に構成し、また空気調和や給湯などに用いられると共
    に、圧縮機(21)と減圧機構(22)と熱交換器(1
    9)とを備えた室外機(17)と、上記水循環経路に介
    設した熱交換路(13)に付設した熱交換器(16)と
    を接続して冷媒循環回路を構成し、この冷媒循環回路で
    ヒートポンプサイクルを実行して上記熱交換路(13)
    を流れる温調水(8)を加熱又は冷却するよう構成し、
    さらに上記ポンプ(9)と、上記熱交換路(13)と、
    この熱交換路(13)に付設した熱交換器(16)とを
    含む部分を温調水ユニット(1)としてユニット化して
    構成した温調装置において、上記室外機(17)の室外
    機本体(17a)から天板(61e)を着脱可能に構成
    し、また上記温調水ユニット(1)を上記室外機本体
    (17a)の上部に載置可能に構成し、さらに上記天板
    (61e)を上記温調水ユニット(1)の上部に装着可
    能に構成したことを特徴とする温調装置。
  3. 【請求項3】 温調水(8)によって温度調節を行う温
    調機器(2)と温調水(8)を貯溜するタンク(7)と
    ポンプ(9)とを配管で接続して水循環経路を構成し、
    上記ポンプ(9)を駆動することによって温調水(8)
    を上記水循環経路内に循環供給するよう構成し、またヒ
    ートポンプ式空気調和装置を構成すると共に、複数台の
    室内ユニット(18)を接続可能に構成した室外機(1
    7)と、上記水循環経路に介設した熱交換路(13)に
    付設した熱交換器(16)とを接続して冷媒循環回路を
    構成し、この冷媒循環回路でヒートポンプサイクルを実
    行して上記熱交換路(13)を流れる温調水(8)を加
    熱又は冷却するよう構成し、さらに上記タンク(7)
    と、上記ポンプ(9)と、上記熱交換路(13)と、こ
    の熱交換路(13)に付設した熱交換器(16)とを含
    む部分を温調水ユニット(1)としてユニット化して構
    成した温調装置において、上記室外機(17)のケーシ
    ング(61)から天板(61e)を着脱可能に構成し、
    また上記温調水ユニット(1)を上記天板(61e)を
    取り外したケーシングの上部に載置可能に構成し、さら
    に上記天板(61e)を上記温調水ユニット(1)の上
    部に装着可能に構成したことを特徴とする温調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102213470A (zh) * 2010-04-12 2011-10-12 王春刚 一种辐射及新风混合空调系统
WO2013162008A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 東芝キヤリア株式会社 空気調和機の室外機
EP3101351A4 (en) * 2014-01-31 2017-12-27 Daikin Industries, Ltd. Temperature regulation system

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WO2013162008A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 東芝キヤリア株式会社 空気調和機の室外機
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