JPH09169207A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH09169207A
JPH09169207A JP7331621A JP33162195A JPH09169207A JP H09169207 A JPH09169207 A JP H09169207A JP 7331621 A JP7331621 A JP 7331621A JP 33162195 A JP33162195 A JP 33162195A JP H09169207 A JPH09169207 A JP H09169207A
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JP
Japan
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heat exchanger
brine
circuit
hot water
vehicle
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JP7331621A
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Inventor
Shin Nishida
伸 西田
Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブライン回路を利用して車室内側熱交換器を
冷却或いは加熱することにより車室内を冷暖房する構成
において、車室内側熱交換器を大形化することなく熱交
換効率を高める。 【解決手段】 冷凍サイクル回路1の作動状態で冷媒−
ブライン熱交換器8が冷却される。ブライン回路2の作
動状態でダクト10内のブライン用熱交換器11と冷媒
−ブライン熱交換器8との間で熱交換が行われてブライ
ン用熱交換器11が冷却される。温水回路3の作動状態
でダクト10内の温水用熱交換器13が加熱される。こ
こで、ブライン用熱交換器11及び温水用熱交換器13
には切替弁14,15が接続されており、制御装置22
は、最大冷房が設定されたときは、切替弁14,15を
切替えることによりブライン回路2のブライン(冷媒)
をブライン用熱交換器11に加えて温水用熱交換器13
にも与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブライン回路を利
用して車室内側熱交換器を冷却或いは加熱することによ
り車室内を冷暖房する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般の車両では、冷房用にH
FC134aを用いた冷凍サイクル回路を備えると共
に、暖房用にエンジンの排熱を利用した温水回路を備
え、それらの装置を適宜作動することにより、車室内を
空調するようにしている。また、電気自動車では、車両
駆動用エンジンを持たないため、暖房用として冷凍サイ
クル回路をヒートポンプサイクル回路として構成するこ
とで対応するようにしている。
【0003】これらの冷凍サイクル回路(ヒートポンプ
サイクル回路)を使用した空調装置に対して、地球温暖
化防止等の環境保護面から冷凍サイクル回路用にHFC
134a等の人工的な冷媒の使用を止めて、自然冷媒を
冷凍サイクル回路に用いることを推奨する動きが最近活
発化している。自然冷媒としては、特に冷凍効率の観点
からR290(プロパン)、R600(ブタン)等の可
燃性の冷媒が注目されている。
【0004】この種のHC(ハイドロカーボン)系冷媒
は、HFC134aに対して地球温暖化係数も低く、冷
凍効率も優れているといった理想的な冷媒であるものの
可燃性を有することから、車室内側熱交換器の冷却用冷
媒として使用した場合には、車室内に可燃性冷媒が漏洩
充満して爆発する危険性があり、そのための安全対策を
施す必要がある。この対策としては、車室外において冷
凍サイクル回路とブライン回路との間で熱交換を行い、
そのブライン回路により車室内側熱交換器を冷却するこ
とにより車室内を空調する構成が考えられている。
【0005】図17はブライン回路を利用した車両用空
調装置の一例を示している。この図17において、空調
装置は、冷凍サイクル回路1、ブライン回路2及び温水
回路3から構成されている。冷凍サイクル回路1は、コ
ンプレッサ4、コンデンサとして機能する熱交換器5、
レシーバ6、膨張弁7、エバポレータとして機能する冷
媒−ブライン熱交換器8を備えて構成されており、コン
プレッサ4の駆動に応じてコンデンサ5において気化冷
媒を液化してレシーバ6に貯留すると共に、その液冷媒
を膨張弁7により霧化して冷媒−ブライン熱交換器8に
供給することにより当該冷媒−ブライン熱交換器8を冷
却するようにしている。
【0006】ブライン回路2は、ポンプ9、ダクト10
内に配設されたブライン用熱交換器11、冷媒−ブライ
ン熱交換器8から構成されており、それらの機器をブラ
イン(例えばエチレングリコール)が循環することによ
り、冷媒−ブライン熱交換器8とブライン用熱交換器1
1との間で熱交換が行われるようになっている。従っ
て、冷凍サイクル回路1により冷媒−ブライン熱交換器
8が冷却されると、ブライン回路2においてブライン用
熱交換器11が冷却されるので、ブライン用熱交換器1
1を通じた送風により車室内に冷気を送風することがで
きる。
【0007】一方、温水回路3は、ポンプ12及びダク
ト10内に配設された温水用熱交換器13から構成され
ており、その温水用熱交換器13に高温流体としてエン
ジンの冷却水(エチレングリコール)を供給することに
より当該温水用熱交換器13を加熱するようになってい
る。従って、温水用熱交換器13を通じた送風により車
室内に暖気を送風することができる。
【0008】この場合、冷凍サイクル回路1、ブライン
回路2及び温水回路3を作動させた状態では、ブライン
用熱交換器11が加熱されると共に温水用熱交換器13
が冷却されるので、それらの熱交換器11,13を通じ
た送風により車室内に除湿された空調風を送風すること
ができる。
【0009】また、最大冷房時には、冷凍サイクル回路
1及びブライン回路2のみを作動させることにより、ブ
ライン用熱交換器11のみを有効化させ、以て車室内を
急速冷房することができる。また、最大暖房時には、温
水回路3のみを作動させることにより、温水用熱交換器
13のみを有効化させ、以て車室内を急速暖房すること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のものでは、ブライン回路2と温水回路3とは独
立して構成されているので、最大冷房時にはブライン用
熱交換器11のみで熱交換し、最大暖房時は温水用熱交
換器13のみで熱交換を行うようにしている。このた
め、最大冷房時及び最大暖房時の熱交換効率が低く、熱
交換率を高めるには熱交換器11,13を大形化する必
要がある。
【0011】特に、ブライン用熱交換器11について
は、一般の車両用空調装置の車室内側熱交換器が空気−
冷媒熱交換であるのに対して、空気−ブライン熱交換で
あり熱交換効率が低いので、ブライン用熱交換器11の
大形化を図る必要があり、全体が大形化するという問題
がある。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ブライン回路を利用して車室内側熱交
換器を冷却或いは加熱することにより車室内を冷暖房す
る構成において、車室内側熱交換器を大形化することな
く熱交換効率を高めることができる車両用空調装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、制御手段は、最大冷房時は切替手段により第2の車
室内側熱交換器をブライン回路に接続した状態で冷凍サ
イクル回路及びブライン回路を作動させる。これによ
り、ブライン回路のブラインが第2の車室内側熱交換器
にも供給されて第1の車室内側熱交換器に加えて第2の
車室内側熱交換器も冷却されるので、第1及び第2の車
室内側熱交換器を通じた送風により車室内を急速冷房す
ることができる。
【0014】請求項2の発明によれば、制御手段は、最
大暖房時は切替手段により第1の車室内側熱交換器を温
水回路に接続した状態で温水回路を作動させる。これに
より、温水回路の高温流体が第1の車室内側熱交換器に
も供給されて第2の車室内側熱交換器に加えて第1の車
室内側熱交換器も加熱されるので、第1及び第2の車室
内側熱交換器を通じた送風により車室内を急速暖房する
ことができる。
【0015】請求項3の発明によれば、制御手段は、最
大暖房時はヒートポンプサイクル回路、ブライン回路及
び温水回路を作動させる。これにより、ヒートポンプサ
イクル回路により車室外側熱交換器が加熱されると共
に、ブライン回路により車室外側熱交換器と第1の車室
内側熱交換器とが熱交換されるので、第1の車室内側熱
交換器が加熱される。また、温水回路により第2の車室
内側熱交換器が加熱される。従って、第1及び第2の車
室内側熱交換器を通じた送風により車室内を急速暖房す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
乃至図12を参照して説明するに、従来例を説明するた
めの図17と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、異なる部分について符号を付して説明する。尚、本
実施例では、冷媒−ブライン熱交換器8が本発明でいう
車室外側熱交換器に相当し、ブライン用熱交換器11が
第1の車室内側熱交換器に相当し、温水用熱交換器13
が第2の車室内側熱交換器に相当する。ダクト10内に
配設されたブライン用熱交換器11及び温水用熱交換器
13の流入側及び流出側には切替手段としての流入側切
替弁14及び流出側切替弁15が夫々設けられている。
【0017】図2乃至図4は流入側切替弁14を示して
いる。これらの図2乃至図4において、流入側切替弁1
4は、第1の流入路16及び第2の流入路17が切替室
18を介して第1の流出路19及び第2の流出路20と
接続されて構成されている。切替室18には仕切板21
が回転可能に設けられており、通常においては仕切板2
1が中立位置に位置していることにより第1の流入路1
6が第1の流出路19に接続され、第2の流入路17が
第2の流出路20に接続されている。また、図5に示す
ように仕切板21が中立位置から回転した状態では、第
1及び第2の流入路16及び17の何れか一方が第1及
び第2の流出路19及び20と接続される。
【0018】一方、図6は流出側切替弁15を示してい
る。この図6において、流出側切替弁15は、流入側切
替弁14に対して第1及び第2の流入路16及び17と
第1及び第2の流出路19及び20との関係が逆となる
ように構成されている。つまり、流出側切替弁15にお
いては、流入側切替弁14の第1及び第2の流出路19
及び20が第1及び第2の流入路16´及び17´に設
定され、流入側切替弁14の第1及び第2の流入路16
及び17が第1及び第2の流出路19´及び20´に設
定されている。
【0019】ここで、流入側切替弁14においては、第
1の流入路16が冷媒−ブライン熱交換器8のブライン
流出側と接続され、第1の流出路19がブライン用熱交
換器11のブライン流入側と接続されていると共に、第
2の流入路17がエンジンの冷却水流出側と接続され、
第2の流出路20が温水用熱交換器13の温水流入側と
接続されている。
【0020】また、流出側切替弁15においては、第1
の流入路16´がブライン用熱交換器11の流出側と接
続され、第1の流出路19´が冷媒−ブライン熱交換器
8の流入側と接続されていると共に、第2の流入路17
´が温水用熱交換器8の温水流出側と接続され、第2の
流出路20´がエンジンの冷却水流入側と接続されてい
る。
【0021】そして、制御手段としての制御装置22
は、上記構成の冷凍サイクル回路1、ブライン回路2、
温水回路3、流入側切替弁14及び流出側切替弁15の
動作を制御するようになっている。
【0022】次に、上記構成の作用について説明する。
図7は制御装置22の冷房運転時の判断動作を簡単に示
している。この図7において、制御装置22は、冷房運
転が設定されたときは、必要冷房能力を判定する。
【0023】このとき、制御装置22は、必要冷房能力
は小さいと判定した場合は、流入側切替弁14及び流出
側切替弁15の仕切板21を中立位置に切替えた状態で
冷凍サイクル回路1及びブライン回路2を作動させると
共に温水回路3を停止する。この場合、ブライン回路1
と温水回路3とは分離されているので、ブライン用熱交
換器11のみにブラインが供給されて当該ブライン用熱
交換器11の温度が低下する。従って、ダクト10を通
じて送風される空気はブライン用熱交換器11により冷
却されるので、車室内に冷気を送風することができる。
【0024】ところで、冷房時においてはブライン用熱
交換器11のみでダクト10を通過する空気を冷却する
ようにしているので、最大冷房時には車室内に送風する
空気を十分に冷却することができない虞がある。そこ
で、本実施例では、制御装置22は、必要冷房能力は最
大であると判定した場合は、図5に示すように流入側切
替弁14及び流出側切替弁15の仕切板21の位置を切
替えることにより温水用熱交換器13をブライン回路2
に接続した状態で冷凍サイクル回路1及びブライン回路
2を作動させると共に温水回路3を停止するようになっ
ている。
【0025】これにより、図8に示すようにブライン用
熱交換器11に加えて温水用熱交換器13にもブライン
が供給されるので、ブライン用熱交換器11及び温水用
熱交換器13の温度が低下する。従って、ダクト10を
通じて送風される空気はブライン用熱交換器11及び温
水用熱交換器13により冷却されるので、車室内に十分
に冷却された冷気を送風することができ、以て車室内を
急速冷房することができる。
【0026】一方、図9は制御装置22の暖房運転時の
判断動作を簡単に示している。この図9において、制御
装置22は、暖房運転が指令されたときは、除湿(除湿
暖房)が指令されたか否かを判定する。この場合、除湿
暖房が指令されたときは、流入側切替弁14及び流出側
切替弁15の仕切板21を中立位置に切替えることによ
りブライン回路2と温水回路3とを切離した状態で冷凍
サイクル回路1及びブライン回路2並びに温水回路3を
作動させる。すると、図10に示すようにブライン用熱
交換器11にブラインが供給されると共に、温水用熱交
換器13に高温のエンジン冷却水が供給される。
【0027】これにより、ブライン用熱交換器11の温
度が低下すると共に温水用熱交換器13の温度が上昇す
る。従って、ダクト10を通じて送風される空気はブラ
イン用熱交換器11により一旦冷却されてから温水用熱
交換器13により加熱されるので、車室内に乾燥した暖
気を送風することができる。
【0028】また、制御装置22は、除湿不要時には必
要暖房能力を判定し、必要暖房能力が小さいと判定した
ときは、流入側切替弁14及び流出側切替弁15を中立
位置に切替えた状態で冷凍サイクル回路1及びブライン
回路2を停止すると共に温水回路3を作動させる。する
と、図11に示すように温水用熱交換器13に高温のエ
ンジン冷却水が供給されるので、温水用熱交換器13の
温度が上昇する。従って、ダクト10を通じて送風され
る空気は温水用熱交換器13により加熱されるので、車
室内に暖気を送風することができる。
【0029】ところで、暖房時においては温水用熱交換
器13のみでダクト10を通じて送風される空気を加熱
するようにしているので、最大暖房時には車室内に送風
する空気を十分に加熱することができない虞がある。そ
こで、本実施例では、制御装置22は、除湿不要時にお
いて必要暖房能力が最大であると判定した場合は、ブラ
イン用熱交換器11を温水回路3に接続した状態で冷凍
サイクル回路1及びブライン回路2を停止すると共に温
水回路3を作動させる。
【0030】これにより、図12に示すように温水回路
3の温水は温水用熱交換器13に加えてブライン用熱交
換器11に供給されるので、ブライン用熱交換器11及
び温水用熱交換器13の温度が上昇する。従って、ダク
ト10を送風される空気はブライン用熱交換器11及び
温水用熱交換器13により加熱されるので、車室内に十
分に加熱された高温の暖気を送風することができ、以て
車室内を急速暖房することができる。
【0031】尚、最大冷房時においては温水用熱交換器
13がブライン回路2に接続されることから、温水用熱
交換器13に残留していたエンジン冷却水がブラインと
混合するが、ブラインとエンジン冷却水とは両方ともエ
チレングリコールであるので、両方が混合するにしても
支障を招じることはない。このことは、最大暖房時にお
いても同一である。
【0032】上記構成のものによれば、冷凍サイクル回
路1及びブライン回路2の動作に応じてダクト10内の
ブライン用熱交換器11を冷却すると共に、温水回路3
の動作に応じてダクト10内の温水用熱交換器13を加
熱する構成において、最大冷房時には流入側切替弁14
及び流出側切替弁15によりブライン回路2のブライン
をブライン用熱交換器11に加えて温水用熱交換器13
にも供給することにより両方の熱交換器11,13を冷
却すると共に、最大暖房時には流入側切替弁14及び流
出側切替弁15により温水回路3のエンジン冷却水を温
水用熱交換器13に加えてブライン用熱交換器11にも
供給することにより両方の熱交換器11,13を加熱す
るようにしたので、最大冷房時及び最大暖房時に熱交換
器11,13とダクト10を通過する空気との熱交換効
率を高めることができる。従って、ブライン回路と温水
回路とが独立していることにより最大冷房時及び最大暖
房時の熱交換効率が低い従来例のものと違って、熱交換
器11,13を大形化することなく車室内を短時間で急
速冷房或いは急速暖房することができる。
【0033】この場合、従来の構成に流入側切替弁14
及び流出側切替弁15を付加するだけで実施することが
できるので、コストが大幅に上昇することなく実施する
ことができる。
【0034】図13及び図14は本発明の第2実施例を
示している。この第2実施例は、第1実施例の冷凍サイ
クル回路1に代えてヒートポンプサイクル回路23を設
けたことを特徴とする。即ち、ヒートポンプサイクル回
路23は、四方弁30の切替えに応じて第1実施例に示
した冷凍サイクル回路1の冷媒−ブライン熱交換器8を
コンデンサとして機能させ、熱交換器5をエバポレータ
として機能させるように構成されており、その状態で冷
媒−ブライン熱交換器8に高温のブラインが供給される
ことにより当該冷媒−ブライン熱交換器8が加熱される
ようになっている。
【0035】これにより、ヒートポンプサイクル回路2
3及びブライン回路2の作動状態では、冷媒−ブライン
熱交換器8とダクト10内のブライン用熱交換器11と
の熱交換が行われるので、ブライン用熱交換器11の温
度が上昇する。
【0036】ここで、制御装置22は、必要暖房能力が
最大であると判定した場合は、図14に示したように流
入側切替弁14及び流出側切替弁15を中立位置に切替
えた状態でヒートポンプサイクル回路23,ブライン回
路2及び温水回路3を作動させる。これにより、ヒート
ポンプサイクル回路23の作動により冷媒−ブライン熱
交換器8が加熱されるので、ブライン回路2の作動によ
りブライン用熱交換器11が加熱される。また、温水回
路3の作動により温水用熱交換器13も加熱される。従
って、ブライン用熱交換器8及び温水用熱交換器13の
両方の温度が上昇するので、ブライン用熱交換器8及び
温水用熱交換器13を通じた送風により車室内を急速暖
房することができる。
【0037】この第2実施例によれば、ヒートポンプサ
イクル回路23によりブライン用熱交換器11を加熱す
ると共に、温水回路3により温水用熱交換器13を加熱
するようにしたので、エンジンの冷却水の温度が低い場
合であっても、ブライン用熱交換器11によりダクト1
0を通過する空気を加熱することができる。従って、エ
ンジンの暖機運転中、或いは外気温度が低くてエンジン
の冷却水の温度が低い状態が継続する場合であっても、
車室内を急速暖房することができる。
【0038】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。切替弁とし
ては、図15に示すように切替室24の内部に直動する
弁25を設け、その弁25の切替位置に応じて、図16
に示すように第1及び第2の流入路26及び27と第1
及び第2の流通路28及び29との接続を切替えるよう
にしてもよい。切替弁を、図17に示すように電磁弁の
組合わせにより構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の概略構成図
【図2】流入側切替弁を示す横断平面図
【図3】流入側切替弁を示す縦断側面図
【図4】流入側切替弁を示す縦断正面図
【図5】流入側切替弁の切替状態で示す図2相当図
【図6】流出側切替弁の切替状態で示す図2相当図
【図7】制御装置の冷房運転時の判断内容を示す図
【図8】最大冷房時における切替弁の切替状態を示す模
式図
【図9】制御装置の冷房運転時の判断内容を示す図
【図10】除湿暖房時の状態を示す図9相当図
【図11】通常暖房時の状態を示す図9相当図
【図12】最大暖房時の状態を示す図9相当図
【図13】本発明の第2実施例を示す全体の概略構成図
【図14】最大暖房時における切替弁の切替状態を示す
模式図
【図15】その他の実施例を示す切替弁の横断平面図
【図16】切替状態を示す図15相当図
【図17】その他の実施例を示す図1相当図
【図18】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は冷凍サイクル回路、2はブライン回路、3は温水回
路、8は冷媒−ブライン熱交換器(車室外側熱交換
器)、11はブライン用熱交換器(第1の車室内側熱交
換器)、13は温水用熱交換器(第2の車室内側熱交換
器)、14は流入側切替弁(切替手段)、15は流出側
切替弁(切替手段)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室外側熱交換器を低温冷媒の供給によ
    り冷却するように設けられた冷凍サイクル回路と、 前記車室外側熱交換器と第1の車室内側熱交換器とをブ
    ラインで熱交換することにより上記第1の車室内側熱交
    換器を冷却するように設けられたブライン回路と、 第2の車室内側熱交換器を高温流体の供給により加熱す
    るように設けられた温水回路とを備え、 前記第1及び第2の車室内側熱交換器を通じて車室内に
    送風する車両用空調装置において、 前記第2の車室内側熱交換器を前記ブライン回路に接続
    可能に設けられた切替手段と、 最大冷房時は前記切替手段により前記第2の車室内側熱
    交換器を前記ブライン回路に接続した状態で前記冷凍サ
    イクル回路及び前記ブライン回路を作動させる制御手段
    とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車室外側熱交換器を低温冷媒の供給によ
    り冷却するように設けられた冷凍サイクル回路と、 前記車室外側熱交換器と第1の車室内側熱交換器とをブ
    ラインで熱交換することにより上記第1の車室内側熱交
    換器を冷却するように設けられたブライン回路と、 第2の車室内側熱交換器を高温流体の供給により加熱す
    るように設けられた温水回路とを備え、 前記第1及び第2の車室内側熱交換器を通じて車室内に
    送風する車両用空調装置において、 前記第1の車室内側熱交換器を前記温水回路に接続可能
    に設けられた切替手段と、 最大暖房時は前記切替手段により前記第1の車室内側熱
    交換器を前記温水回路に接続した状態で前記温水回路を
    作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 車室外側熱交換器を高温冷媒の供給によ
    り加熱するように設けられたヒートポンプサイクル回路
    と、 前記車室外側熱交換器と第1の車室内側熱交換器とをブ
    ラインにより熱交換することにより上記第1の車室内側
    熱交換器を加熱するように設けられたブライン回路と、 第2の車室内側熱交換器を高温流体の供給により加熱す
    るように設けられた温水回路とを備え、 前記第1及び第2の車室内側熱交換器を通じて車室内に
    送風する車両用空調装置において、 最大暖房時は前記ヒートポンプサイクル回路、前記ブラ
    イン回路及び前記温水回路を作動させる制御手段を備え
    たことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記温水回路は、エンジンの排熱により
    高温流体を生成することを特徴とする請求項1乃至3の
    何れかに記載の車両用空調装置。
JP7331621A 1995-12-20 1995-12-20 車両用空調装置 Pending JPH09169207A (ja)

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