JP4890320B2 - ヒートポンプ式給湯システム - Google Patents
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Description
一方,特許文献1には,ヒートポンプ式給湯システムのヒートポンプサイクルを利用して冷房運転を実現することのできるヒートポンプ給湯エアコンが開示されている。具体的には,冷媒と貯湯タンク内の水との間で熱交換を行う水加熱用熱交換器で冷却された後の冷媒を,室外空気熱交換器に流入させるのではなく,該冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内空気熱交換器に流入させることにより室内空気を冷却するものである。このような構成では,冷房運転の排熱を貯湯タンク内の水の加熱に利用することができる。
但し,このような構成では貯湯タンク内の水の温度が高くなると,水加熱用熱交換器で冷媒を冷却することができず,冷房運転を継続することができなくなる。そのため,前記特許文献1では,貯湯タンク内の水の温度が高くなった場合,水加熱用熱交換器から流出した冷媒が室外空気熱交換器,室内空気熱交換器に順に流入するようにヒートポンプサイクル内の冷媒流路を切り換え,室外空気熱交換器において冷媒を冷却することで,冷房運転を継続させることが提案されている。
まず,水加熱用熱交換器及び室内空気熱交換器の間で冷媒を循環させて冷房運転を行っている場合(例えば特許文献1の図3参照)には,室外空気熱交換器に冷媒が循環されないため,該室外空気熱交換器に圧力の高い冷媒が溜まることになる。
そして,この状態から,冷媒が水加熱用熱交換器,室外空気熱交換器及び室内空気熱交換器を順に流通するようにヒートポンプサイクル内の冷媒流路を切り換えると(例えば特許文献1の図4参照),室外空気熱交換器に溜まっていた圧力の高い冷媒が室内空気熱交換器に流入することになる。このとき,室内空気熱交換器の前段に設けられた膨張弁などでその冷媒の圧力を十分に低下させることができなければ,室内空気熱交換器から圧縮機に圧力の高い冷媒が流入することになる。特に,冷媒が室内空気熱交換器で気化されずに液体のまま圧縮機に流入することも考えられる。
このように圧力の高い冷媒や液体冷媒が圧縮機に流入すると,圧縮機に過負荷がかかるため,圧縮機の耐久性が低下するという問題が生じる。また,圧縮機に流入する冷媒の圧力の高さ如何によっては,該圧縮機が一時的に稼動不能状態に陥るおそれもある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,冷房運転の排熱を貯湯タンクの水の加熱に利用することのできるヒートポンプ式給湯システムであって,貯湯タンクに貯溜された水の温度が高くなった後でも,ヒートポンプサイクル内の冷媒流路を切り換えることなく冷房運転を継続させることのできるヒートポンプ式給湯システムを提供することにある。
本発明によれば,前記貯湯タンクに貯溜された温水の温度が高くなった場合でも,前記温水冷却循環手段で前記貯湯タンクの温水を冷却することが可能であるため,冷媒流路を切り換えることなく前記室内空気熱交換器における室内空気の冷却(冷房運転)を継続させることができる。したがって,前記圧縮機への過負荷を防止することができ,耐久性の低下や稼働不能状態の発生を防止することができる。
具体的には,前記貯湯タンクから前記水加熱用熱交換器に供給される水の温度を検出する温度検出手段を設けておき,その温度検出手段による検出温度が予め設定された設定温度以上である場合に,前記温水冷却循環手段を稼働させるように制御することで,前記貯湯タンクに貯溜された温水の温度が高くなった場合でも冷房運転を継続させることができる。なお,前記温度検出手段は,前記貯湯タンク内や前記貯湯タンクから前記水加熱用熱交換器への水流路上に配置しておけばよい。
ここで,前記温水冷却経路は,前記貯湯タンクの上層から前記温水冷却経路を経て該貯湯タンクの下層に接続されたものであることが考えられる。これにより,前記貯湯タンクの上層に貯溜された高温の温水を,前記温水冷却用熱交換器において冷却して前記貯湯タンクの下層に還流させることができる。
また,前記貯湯タンクから給湯される温水を該温水の給湯経路上でガス燃焼により加熱する第一のガス加熱手段を更に備える構成が望ましい。これにより,前記貯湯タンクから給湯される温水の温度を,必要に応じて前記第一のガス加熱手段によって補助加熱することにより高温の温水を給湯することができる。
ここで,前記加熱サイクルは,前記圧縮機から流出した冷媒と水又はブラインとの間で熱交換を行う加熱サイクル用熱交換器に加えて,前記加熱サイクル用熱交換器において加熱された後の温水又はブラインをガス燃焼により加熱する第二のガス加熱手段を備えてなることが望ましい。これにより,当該ヒートポンプ式給湯システムにおいて前記圧縮機からの冷媒を分配することにより不足した熱量を前記第二のガス加熱手段で補うことができ,前記加熱サイクルにおいて十分な熱量を得ることができる。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯システムXの概略構成を示すブロック図,図2〜図4は本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯システムXの各種の運転動作を説明するための図である。
まず,図1を用いて本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯システムXの概略構成について説明し,その後,図2〜図4を用いてヒートポンプ式給湯システムXの各種の運転動作について説明する。
図1に示すように,ヒートポンプ式給湯システムXは,大別すると,冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)1と,温水を給湯するための給湯回路2と,ヒートポンプサイクル1に循環される冷媒を熱媒体に用いる床暖房回路3(加熱サイクルの一例)と,ヒートポンプサイクル1に循環される冷媒を熱媒体に用いる風呂追い焚き回路4(加熱サイクルの一例)と,を備えて構成されている。また,ヒートポンプ式給湯システムXは,CPUやRAM,ROMなどを有する不図示の制御部を備えており,該制御部によって統括的に制御される。
ここに,ヒートポンプサイクル1に循環される冷媒には,例えばR410A,R407C/E,R404A,R507A,R134aなどのHFC冷媒が用いられる。
また,ヒートポンプサイクル1の回路構成では,室外空気熱交換器14及び室内空気熱交換器15に流入される冷媒を共通の膨張弁13で膨張させることにより,膨張弁の個数を削減することができる。但し,冷媒制御弁16と室外空気熱交換器14の間,冷媒制御弁16と室内空気熱交換器15の間にそれぞれ膨張弁13を設けることも他の実施例として考えられる。
また,ヒートポンプサイクル1には,圧縮機11で圧縮された冷媒とブラインとの間で熱交換を行う床暖房用熱交換器31(加熱サイクル用熱交換器の一例)と,圧縮機11から流出した冷媒と水との間で熱交換を行う風呂追い焚き用熱交換器41(加熱サイクル用熱交換器の一例)と,圧縮機11から流出した冷媒を水加熱用熱交換器12と床暖房用熱交換器31及び風呂追い焚き用熱交換器41とに分配する冷媒分配弁18とが接続されている。
冷媒循環経路10a(冷媒還流経路の一例)は,圧縮機11,冷媒分配弁18,水加熱用熱交換器12,膨張弁13,冷媒制御弁16,室外空気熱交換器14,冷媒制御弁17,圧縮機11を順に接続するものである。
冷媒循環経路10b(冷媒還流経路の一例)は,圧縮機11,冷媒分配弁18,水加熱用熱交換器12,膨張弁13,冷媒制御弁16,室内空気熱交換器15,冷媒制御弁17,圧縮機11を順に接続するものである。
冷媒循環経路10cは,冷媒分配弁18,風呂追い焚き用熱交換器41,床暖房用熱交換器31,膨張弁13を順に接続するものである。
また,風呂追い焚き回路4は,風呂追い焚き用熱交換器41及び浴槽42を接続する風呂水経路40に水を循環させるための循環ポンプ43と,風呂水経路40上において風呂追い焚き用熱交換器41から流出した温水を補助加熱するガス加熱装置44(第二のガス加熱手段の一例)と,を備えている。
床暖房回路3及び風呂追い焚き回路4では,前記制御部(不図示)によってガス加熱装置34やガス加熱装置44が制御されることにより,床暖房用熱交換器31や風呂追い焚き用熱交換器41から床暖房装置32や浴槽42に供給されるブラインや水の温度が調節される。
ここで,温度センサ23は,後述の水加熱経路20bに配置されているが,これに限られず,例えば貯湯タンク21内に配置されるものであってもかまわない。温度センサ23により検出された温度は,前記制御部(不図示)に伝達される。そして,前記制御部(不図示)では,温度センサ23から入力された温度に基づいて循環ポンプ25の稼働の有無を判断する。なお,この点については後段で詳述する。
なお,温水冷却用熱交換器24は,前記構成に限られるものではなく,例えば,室外空気熱交換器14と一体的に構成されたものであってもよい。具体的には,室外空気熱交換器14において冷媒が流通する配管が貫装された複数のフィンに,水が流通する配管を共に貫装しておくことが考えられる。また,温水冷却用熱交換器24は,単に室外空気に接触するように這わされた配管であってもよく,室外空気熱交換器14や送風ファン14aが設けられた不図示の室外機とは別に設けられるものであってもよい。さらに,温水冷却用熱交換器24は,風呂追い焚き回路4などに循環される水との熱交換によって温水を冷却するものであってもよい。
また,貯湯タンク21の下層には,図外の給水口から該貯湯タンク21の下層に水を給水するための給水経路20dと,水加熱用熱交換器12に続く水加熱経路20bと,温水冷却用熱交換器24に続く温水冷却経路20cとが接続されている。
即ち,水加熱経路20bは,貯湯タンク21の下層から水加熱用熱交換器12を経て貯湯タンク21の上層に接続された経路であって,温水冷却経路20cは,貯湯タンク21の上層から温水冷却用熱交換器24を経て貯湯タンク21の下層に接続された経路である。
また,給湯回路2では,前記制御部(不図示)によって循環ポンプ25が稼働されることにより,貯湯タンク21の温水が,温水冷却経路20cを通じて,温水冷却用熱交換器24を経て貯湯タンク21の下層に還流される。このように,貯湯タンク21の上層の温水が温水冷却経路20cに循環されることにより,温水冷却用熱交換器24で冷却された水が,貯湯タンク21の下層に還流される。ここに,かかる動作を行うときの循環ポンプ25及び温水冷却経路20cが温水冷却循環手段に相当する。
給湯回路2では,前記制御部(不図示)によってガス加熱装置28,水混合弁29a,29bが制御されることにより,貯湯タンク21から供給される給湯経路20a上の温水がガス加熱装置28で加熱され,或いは水混合弁29a,29bで水と混合されることによって,浴槽42,浴室用シャワー26,台所用給湯口27などから出力される温水の温度が調節される。
ここに,図2はヒートポンプ式給湯システムXにおける貯湯運転,図3及び図4はヒートポンプ式給湯システムXにおける冷房運転を説明するための図である。なお,貯湯運転及び冷房運転は,前記制御部(不図示)によって所定のプログラムに従って実行される処理により実現される。
貯湯運転は,例えばユーザによる不図示の操作部への実行要求操作が行われた場合や,前記制御部(不図示)によって貯湯タンク21内の温度センサ(不図示)による検出温度が既定の温度よりも低いと判断された場合などに実行される。また,冷房運転も同様に,例えばユーザによる不図示の操作部への実行要求操作が行われた場合などに実行される。
まず,図2を用いて,ヒートポンプ式給湯システムXにおける貯湯運転について説明する。
ヒートポンプ式給湯システムXにおける貯湯運転では,前記制御部(不図示)によって冷媒制御弁16,17や冷媒分配弁18などが制御されることにより,ヒートポンプサイクル1において冷媒循環経路10aが確立される。そして,圧縮機11が稼働されることにより,冷媒循環経路10aで冷媒が循環される(図2の矢印参照)。
一方,前記制御部(不図示)によって循環ポンプ22が稼働されることにより,給湯回路2では,貯湯タンク21内の水が水加熱経路20bで循環される(図2の矢印参照)。
これにより,水加熱経路20b上の水は,水加熱用熱交換器12における冷媒との熱交換によって加熱され,逆に冷媒循環経路10a上の冷媒は水加熱用熱交換器12における水との熱交換によって冷却される。
その後,水加熱用熱交換器12で液化され,水加熱用熱交換器12から流出した冷媒は,膨張弁13において膨張されて減圧される。そして,膨張弁13で減圧された低温低圧の冷媒は,冷媒制御弁16を経て室外空気熱交換器14に流入する。室外空気熱交換器14では,冷媒と室外空気との間で熱交換が行われることにより冷媒が吸熱して気化する。その後,室外空気熱交換器14から流出した冷媒は,冷媒循環経路10aを通じて冷媒制御弁17を経て圧縮機11に還流される。
次に,図3及び図4を用いて,ヒートポンプ式給湯システムXにおける冷房運転について説明する。ここに,図3は貯湯タンク21から水加熱用熱交換器12に供給される水の温度が予め設定された設定温度よりも低い場合の冷房運転,図4は貯湯タンク21から水加熱用熱交換器12に供給される水の温度が設定温度以上である場合の冷房運転を説明するための図である。
まず,図3を用いて,貯湯タンク21から水加熱用熱交換器12に供給される水の温度が予め設定された設定温度よりも低い場合の冷房運転について説明する。このとき,前記制御部(不図示)では,貯湯タンク21から水加熱用熱交換器12に供給される水の温度,即ち温度センサ23から入力されている温度が,前記設定温度よりも低いと判断されている。
なお,前記設定温度は,冷媒循環経路10bで形成されたヒートポンプサイクルによって冷房運転が実現可能な温度であって,当該ヒートポンプ式給湯システムXの製造時や初期設定時などに予め設定される。もちろん,前記設定温度は,空気調和機Yで要求される冷房能力に応じて前記制御部(不図示)によって変更されるものであってもよい。例えば,空気調和機Yで要求される冷房能力が高い場合には,前記設定温度を下げるように変更することが考えられる。
一方,前記制御部(不図示)によって循環ポンプ22が稼働されることにより,給湯回路2では,貯湯タンク21内の水が水加熱経路20bで循環される(図3の矢印参照)。
これにより,水加熱経路20b上の水は,水加熱用熱交換器12における冷媒との熱交換によって加熱され,逆に冷媒循環経路10b上の冷媒は水加熱用熱交換器12における水との熱交換によって冷却される。
このとき,当該冷房運転では,水加熱用熱交換器12で冷却された後の冷媒が,室外空気熱交換器14ではなく,室内空気熱交換器15に流入する。したがって,室内空気熱交換器15では,水加熱用熱交換器12で冷却された後の冷媒と室内空気との間で熱交換が行われることにより室内空気が冷却され室内冷房が実現される。
その後,水加熱用熱交換器12で液化され,水加熱用熱交換器12から流出した冷媒は,膨張弁13において膨張されて減圧される。そして,膨張弁13で減圧された低温低圧の冷媒は,冷媒制御弁16を経て室内空気熱交換器15に流入する。室内空気熱交換器15では,冷媒と室内空気との間で熱交換が行われることにより冷媒は吸熱して気化し,室内空気は冷却される。その後,室内空気熱交換器15から流出した冷媒は,冷媒循環経路10bを通じて冷媒制御弁17を経て圧縮機11に還流される。
但し,このような冷房運転が継続され,水加熱用熱交換器12に流入する水の温度が高くなった場合には,該水加熱用熱交換器12において冷媒を冷却することができず,その後の冷房運転の冷房能力が低下し,或いは冷房運転を継続することができなくなる。
そこで,前述したように,従来装置(例えば,特許文献1参照)では,水加熱用熱交換器12からの冷媒が室外空気熱交換器14を経て室内空気熱交換器15に流入するように冷媒流路を切り換えていた。
しかしながら,このような構成では,圧縮機11に過負荷が作用するため耐久性が低下し,場合によっては圧縮機11が稼働不能状態に陥る場合もある。
以下,図4を用いて,貯湯タンク21から水加熱用熱交換器12に供給される水の温度が前記設定温度以上である場合の冷房運転について説明する。
ヒートポンプ式給湯システムXでは,前記制御部(不図示)によって,温度センサ23から入力されている温度が前記設定温度以上であると判断されると,該制御部(不図示)によって循環ポンプ25が稼働される。ここに,かかる処理を実行するときの前記制御部(不図示)が温水冷却制御手段に相当する。
これにより,給湯回路2では,貯湯タンク21の上層の温水が,温水冷却経路20cを通じて,温水冷却用熱交換器24に達する(図4の矢印参照)。温水冷却用熱交換器24では,温水と室外空気との間で熱交換が行われることにより,該温水が冷却される。そして,温水冷却用熱交換器24で冷却された水は,温水冷却経路20cを通じて貯湯タンク21の下層に還流される。これにより,貯湯タンク21の下層に温度の低い水が貯溜することになる。
このように,ヒートポンプ式給湯システムXでは,貯湯タンク21から水加熱用熱交換器12に供給される水の温度が高くなった後でも,冷媒流路を切り換えることなく,貯湯タンク21の下層の水温を低下させることにより,冷房運転を継続することができるため,圧縮機11に過負荷がかかることがなく,該圧縮機11の耐久性の低下や稼働不能状態の発生を防止することができる。
また,ヒートポンプ式給湯システムXでは,給湯回路2,床暖房回路3及び風呂追い焚き回路4各々に,ガス加熱装置28,34,44が設けられているため,例えば圧縮機11からの冷媒を分配することで必要な熱量が不足した場合に,その不足した熱量をガス加熱装置28,34,44による補助加熱によって補うことができる。
10a〜10c…冷媒循環経路
11…圧縮機
12…水加熱用熱交換器
13…膨張弁
14…室外空気熱交換器
14a…送風ファン
15…室内空気熱交換器
16,17…冷媒制御弁
18…冷媒分配弁
2…給湯回路
20a…給湯経路
20b…水加熱経路
20c…温水冷却経路
20d…給水経路
21…貯湯タンク
22,25…循環ポンプ
23…温度センサ(温度検出手段の一例)
24…温水冷却用熱交換器
26…浴室用シャワー
27…台所用給湯口
28…ガス加熱装置(第一のガス加熱手段の一例)
29a,29b…水混合弁
3…床暖房回路
30…ブライン経路
31…床暖房用熱交換器(加熱サイクル用熱交換器の一例)
32…床暖房装置
33…循環ポンプ
34…ガス加熱装置(第二のガス加熱手段の一例)
4…風呂追い焚き回路
40…風呂水経路
41…風呂追い焚き用熱交換器(加熱サイクル用熱交換器の一例)
42…浴槽
43…循環ポンプ
44…ガス加熱装置(第二のガス加熱手段の一例)
Claims (3)
- 冷房運転と貯湯運転とを行うヒートポンプ式給湯システムであって、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機から流出した冷媒と水との間で熱交換を行うことにより該水を加熱する水加熱用熱交換器と、
前記水加熱用熱交換器によって加熱された後の温水を貯溜する貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内の水を前記水加熱用熱交換器を経て該貯湯タンクに循環させることにより該水を加熱する水加熱循環手段と、
貯湯運転時に前記水加熱用熱交換器から流出した冷媒と室外空気との間で熱交換を行う室外空気熱交換器と、
冷房運転時に前記水加熱用熱交換器から流出した冷媒と室内空気との間で熱交換を行うことにより室内空気を冷却する室内空気熱交換器と、
前記水加熱用熱交換器から流出した冷媒の流入先を前記室外空気熱交換器及び前記室内空気熱交換器のいずれかに切り換える冷媒制御弁と、
前記室外空気熱交換器及び前記室内空気熱交換器に流入する冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記室外空気熱交換器及び前記室内空気熱交換器から流出した冷媒を前記圧縮機に還流させるための冷媒還流経路と、
温水と室外空気との間で熱交換を行うことにより該温水を冷却する温水冷却用熱交換器と、
前記貯湯タンク内の温水を前記温水冷却用熱交換器を経て該貯湯タンクに循環させることにより該温水を冷却する温水冷却循環手段と、
前記貯湯タンクから前記水加熱用熱交換器に供給される水の温度を検出する温度検出手段と、
冷房運転時、前記水加熱循環手段により前記貯湯タンクから水を前記水加熱用熱交換器に供給して、該水加熱用熱交換器から流出した冷媒を前記室内空気熱交換器に送り室内を冷房する一方、前記温度検出手段による検出温度が予め設定された設定温度以上である場合に、前記温水冷却循環手段を稼働させることで冷房運転を継続可能にする温水冷却制御手段と
を備えた、ヒートポンプ式給湯システム。 - 前記温水冷却制御手段は、前記室内空気熱交換器による室内空気の冷却能力に応じて前記設定温度を変更する、請求項1に記載のヒートポンプ式給湯システム。
- 前記温水冷却制御手段は、前記冷却能力が高くなるに従って前記設定温度を下げるように変更する、請求項2に記載のヒートポンプ式給湯システム。
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