JP2004353903A - 空気調和装置 - Google Patents

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好夫 武藤
Fumiaki Sato
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Abstract

【課題】室外機と温水循環装置との冷媒管路中に設けた弁が故障した場合でも暖房用の循環水の凍結を予防することが可能な空気調和装置を提供する。
【解決手段】マルチ型ヒートポンプ式の室外機3と、この室外機における少なくとも1系統の冷媒配管に接続されと共に、室内の冷暖房を行う室内熱交換器4を有する室内機5と、冷媒対水熱交換器6及び循環ポンプ7を有し、室外機における他の冷媒配管に接続されて冷媒対水熱交換器で加熱された温水を温水暖房端末に循環供給する温水循環装置11と、冷媒対水熱交換器の凍結を予防するための凍結予防運転を実行する凍結予防運転手段とを備えている。凍結予防運転手段は、冷媒対水熱交換器の冷媒側熱交換部6Aに流れる冷媒温度検出用の温度センサが、予め定められた所定温度以下を検出した場合、室内機が室外機に対し暖房運転を指示中でないことを条件として、圧縮機12の運転を強制停止させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数系統の冷媒供給を可能にしたマルチ型ヒートポンプ式の室外機を用い、室内の壁等に設置した室内機による冷暖房と、室内の床に敷設した床暖房用パネル等の温水暖房端末に温水を循環供給して温水暖房が行えるようにした空気調和装置に係り、詳しくは、冷媒と温水暖房用の循環水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器の凍結予防運転機能付き空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に、この種の空気調和装置においては、夏季には、室外機から冷媒を室内機のみに供給し、この室内機で空調冷房を行い、冬季には、室外機から冷媒を室内機及び温水循環装置に供給し、この室内機で空調暖房を行うとともに、この温水循環装置の冷媒対水熱交換器で加熱された暖房用循環水を循環ポンプにより複数の端末に供給して温水暖房を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のものでは、外気温が0℃以下、または室温が例えば5℃以下の所定温度以下になった場合、温水暖房用の循環水が凍結してしまう心配がある。この場合は、通常、温水を循環させるための循環ポンプを動作させる等によって、暖房用循環水の凍結を予防(防止)している。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−88628号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来構成のものでは、室内機が冷房運転中に、室外機と温水循環装置とを接続した冷媒管路中の開閉弁が故障した場合には、低圧の液冷媒が温水循環装置の冷媒対水熱交換器に流入し、その冷媒対水熱交換器を介して暖房用の循環水を凍結させる危惧がある。この場合は、外気温または室温が所定温度以上であったとしても、暖房用の循環水が凍結するという問題が生じる。
【0006】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、室内機が冷房運転中に、室外機と温水循環装置とを接続する冷媒管路中に設けられた開閉弁が故障した場合であっても暖房用の循環水の凍結を予防(防止)することが可能な空気調和装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、圧縮機、四方弁、室外熱交換器及び減圧装置を有し、複数系統の冷媒配管に冷媒を循環供給可能とするマルチ型ヒートポンプ式の室外機と、この室外機における少なくとも1系統の冷媒配管に接続されると共に、設置された室内の冷暖房を行う室内熱交換器を有する室内機と、冷媒対水熱交換器及び循環ポンプを有し、前記室外機における他の冷媒配管に接続されて前記冷媒対水熱交換器で加熱された温水を床暖房用パネル等の温水暖房端末に循環供給する温水循環装置と、前記冷媒対水熱交換器の凍結を予防するための凍結予防運転を実行する凍結予防運転手段とを備え、前記凍結予防運転手段は、前記冷媒対水熱交換器の冷媒側熱交換部に流れる冷媒温度検出用の温度センサが、予め定められた所定温度以下を検出した場合、前記室内機が暖房運転を指示中でないことを条件として、前記圧縮機の運転を強制停止させる構成としたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明では、圧縮機、四方弁、室外熱交換器及び減圧装置を有し、複数系統の冷媒配管に冷媒を循環供給可能とするマルチ型ヒートポンプ式の室外機と、この室外機における少なくとも1系統の冷媒配管に接続されると共に、設置された室内の冷暖房を行う室内熱交換器を有する室内機と、冷媒対水熱交換器及び循環ポンプを有し、前記室外機における他の冷媒配管に接続されて前記冷媒対水熱交換器で加熱された温水を床暖房用パネル等の温水暖房端末に循環供給する温水循環装置と、前記冷媒対水熱交換器の凍結を予防するための凍結予防運転を実行する凍結予防運転手段とを備え、前記凍結予防運転手段は、前記冷媒対水熱交換器の冷媒側熱交換部に流れる冷媒温度検出用の第1の温度センサが、予め定められた第1の所定温度以下を検出した場合、前記室内機が室外機に対し暖房運転を指示中でないことを条件として、前記圧縮機の運転を強制的に停止させる構成とし、前記第1の温度センサ、冷媒対水熱交換器の温水側熱交換部の往き側温水温度を検出する第2の温度センサ、並びに温水側熱交換部の戻り側温水温度を検出する第3の温度センサのうち、少なくとも一つが前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度を検出した場合は、前記室内機が室外機に対し暖房運転の指示中であっても、前記循環ポンプを運転させる構成としたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の空気調和装置において、前記凍結予防運転手段は、前記第1〜第3の温度センサのうち、少なくとも一つが前記第2の所定温度よりも高い第3の所定温度以上を検出した場合、凍結予防運転を解除することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1及び図2に基づき説明すると、図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の全体構成系統図であり、図1中の空気調和装置1は、複数系統の冷媒配管2A、2Bに冷媒を循環供給可能とするマルチ型ヒートポンプ式室外機3と、この室外機3における少なくとも1系統の冷媒配管2Aに接続されると共に、設置された室内の冷暖房を行う送風機(図示せず)及び室内熱交換器4を有する室内機5と、冷媒対水熱交換器6、循環ポンプ7及び貯湯タンク8が外装ケース(図示せず)内に装備され、前記室外機3における他の冷媒配管2Bに接続されて、前記冷媒対水熱交換器6で加熱された暖房用循環水を温水配管を介して床暖房用パネル(温水暖房端末)9A、9B、9Cに循環供給する温水循環装置11とを備えた概略構成になっている。
【0011】
ここで、前記室内機5及び温水循環装置11は、室外機3の冷媒回路の配管接続部T1及びT2を介してそれぞれ室外機3に接続されており、また、前記温水循環装置11は、室内機5に対して並列に接続されている。
【0012】
前記室外機3は、主に家屋の外部(屋外)に設置され、外気から吸熱、或いは外気へ放熱するものである。この室外機3は、圧縮機12、四方弁13、室外熱交換器14及び減圧装置15が順次配管接続されており、また、並列に設けられた電動弁(開閉弁)16、17を介して複数系統(例えば、2〜4系統)の前記配管接続部T1へと接続されている。
【0013】
また、前記四方弁13は複数系統の上記配管接続部T2に接続され、そして、この四方弁13と前記圧縮機12との間、即ち圧縮機12の吸込み側にはアキュムレータ(気液分離器)18が接続されている。
【0014】
前記室内機5は、空気調和対象となる室内の壁等に設置され、室外機3から供給される冷媒と対流用送風機(図示せず)の風とを室内熱交換器4で熱交換し、この室内熱交換器4と対流用送風機により発生させた冷風または温風を室内に吹出して、その室内を冷暖房するものである。また、前記室内機5は、それの室内熱交換器4が配管接続部T1及びT2に接続される。
【0015】
前記温水循環装置11は、主に化粧室や台所等の部屋に設置された洗面台或いは流し台等の家具の内部に収容され、前記室外機3のヒートポンプサイクルを利用して温水暖房熱源とするものであり、前記室外機3から供給されるFCH等の冷媒と暖房用循環水(水)とを冷媒対水熱交換器6で熱交換を行って、その循環水を60℃前後に加熱し、この加熱された温水を室内の床に敷設した床暖房用パネル(温水暖房端末)9A、9B、9Cに循環供給するものである。また、この温水循環装置11は、冷媒側熱交換部6Aと水側熱交換部6Bとを一体化させた前記冷媒対水熱交換器6を備えている。
【0016】
前記冷媒側熱交換部6Aは、上記配管接続部T1及びT2に接続されており、前記水側熱交換部6Bの入口側には、循環ポンプ7及び貯湯タンク8が温水戻り管26にて接続されており、また、前記水側熱交換部4Bの出口側には、温水往き管25の分岐部に設けられた熱動弁19,20,21を介して複数の部屋に敷設される床暖房用パネル(温水暖房端末)9A、9B、9Cがそれぞれ温水配管により並列に接続されている。
【0017】
前記水側熱交換部6Bにて加熱された循環水は、温水往き管25、熱動弁(開閉弁)19〜21及び温水配管を経て、各床暖房用パネル9A〜9Cに供給され、そこで放熱されて床暖房を行い、その放熱によって温度低下した後に、温水配管、温水戻り管26、貯湯タンク8及び循環ポンプ7を通って再び水側熱交換部6Bに戻され、そこで加熱される。
【0018】
また、前記温水循環装置11は、第1の温度センサ22、第2の温度センサ23及び第3の温度センサ24を備えている。
【0019】
前記第1の温度センサ22は、前記冷媒対水熱交換器6における冷媒側熱交換部6Aの入口付近の冷媒配管2Bに設けられて、その冷媒側熱交換部6Aに流れる入口側の冷媒温度を検出するためのものである。
【0020】
前記第2の温度センサ23は、水側熱交換部6Bよりも下流の温水往き管25に設けられ、前記水側熱交換部6Bの出口側の温度、即ち、往き側の温水温度を検出するためのものである。
【0021】
前記第3の温度センサ24は、前記貯湯タンク8よりも上流の温水戻り管26に設けられ、前記水側熱交換部6Bの入口側の温度、即ち、戻り側の温水温度を検出するためのものである。
【0022】
また、前記温水循環装置11には、マイクロコンピュータ(以下マイコンという)を有するコントローラ(制御器)27が設けられている。このコントローラ27は、前記第1〜第3の温度センサ22〜24によって検出された温度信号等が入力され、それらの温度信号等に基づいて前記循環ポンプ7の駆動を制御すると共に前記熱動弁19〜21の開閉動作を制御する。
【0023】
さらに、前記コントローラ27は、前記室外機3に内蔵したマイコンを有する室外コントローラ28と通信線29を介して接続されて、その室外機3と運転信号等の各種制御信号を送受信する。
【0024】
一方、前記室内機5もマイコンを有する室内コントローラ30を内蔵しており、この室内コントローラ30は、対流用送風機や冷媒流量調整弁(図示せず)等を制御すると共に、前記室外機3の室外コントローラ28と通信線31を介して運転信号等の各種制御信号を送受信する。
【0025】
次に、上記した空気調和装置1の動作を説明すると、前記室内機5が冷房運転する場合は、図1に示すように、室外機3の四方弁13が実線位置に切り替わり、圧縮機12から吐出された冷媒が、実線矢印で示すように、四方弁13を介して室外熱交換器14に流入し、ここで凝縮した後に、減圧装置15、電動弁(開閉弁)16を経て、室内機5の室内熱交換器4に流入し、ここで蒸発して気化した後、四方弁13、アキュムレータ18を経て再び圧縮機13に戻される。
【0026】
ここで、室内機5が冷房運転中の場合、正常時には電動弁17は全閉するように制御されているため、温水循環装置11の冷媒対水熱交換器6の冷媒側熱交換部6Aに、冷媒が流入することが無い。
【0027】
また、室内機5、若しくは温水循環装置11を暖房運転する場合、室外機3の四方弁13が実線位置から破線位置に切り替わる。そこで、前記圧縮機12から吐出された冷媒は、破線矢印で示すように、四方弁13を経た後、前記室内機5と温水循環装置11へ分流される。
【0028】
前記室内機5へ分流された冷媒は、室内機5の室内熱交換器4へ流入し、ここで凝縮された後、電動弁16を経て、温水循環装置11の冷媒対水熱交換器6から戻ってきた冷媒と電動弁16、17の下流側で合流し、減圧装置15で減圧され、室外熱交換器14に流入し、ここで蒸発して気化した後、四方弁13、アキュムレータ18を経て再び圧縮機12に戻される。
【0029】
また、温水循環装置11へと分流された冷媒は、冷媒対水熱交換器6の冷媒側熱交換部6Aへ流入し、ここで凝縮されて放熱し、電動弁17を経た後に、室内機5から戻ってきた冷媒と合流し、やはり、減圧装置15で減圧され、室外熱交換器14に流入し、ここで蒸発して気化した後、四方弁13、アキュムレータ18を経て再び圧縮機12に戻される。
【0030】
前記電動弁16及び電動弁17は、室内機5や温水循環装置11にかかる暖房負荷に応じて、全開及び全閉の状態を含んで各々の弁開度を変化させたり、室内機5及び温水循環装置11を流れる冷媒の量を調整している。
【0031】
次に、本実施形態による、暖房用循環水(水)の凍結を予防する凍結予防運転制御の動作について、図2を参照して説明する。図2は、凍結予防運転の手順を示すフローチャートである。
【0032】
ここで、前記室内機5が冷房運転中には、電動弁17は全閉するように制御されているため、温水循環装置11における冷媒対水熱交換器6の冷媒側熱交換部6Aに冷媒が流れることが無い。従って、本来であれば、循環ポンプ7の運転も停止されている。
【0033】
しかし、温水循環装置11の雰囲気温度が低下した場合や、電動弁17が故障して全閉できずに室内機5が冷房運転時にも係わらず、室外機3から供給される冷媒が温水循環装置11に流入した場合には、温水循環装置11内の循環水が凍結する危惧がある。そのため、コントローラ27による凍結予防運転が実行される。ここで、凍結予防運転とは、本来であれば停止中の循環ポンプ7の運転を強制的に開始させる動作をいうが、この循環ポンプ7の運転に加え、室外機3の圧縮機12の運転を強制的に停止することをも含む。
【0034】
前記コントローラ27は、空気調和装置1が凍結予防運転を行っているかどうかを判定する(ステップS1)。即ち、循環ポンプ7が運転されているかどうかが判定される。
【0035】
ステップ1において、空気調和装置1が凍結予防運転をしていないと判断された場合には、暖房用循環水が凍結する危惧があるか否かを判断するために、前記第1〜第3の各温度センサ22〜24によって検出される温度のうち、少なくとも一つの検出温度が、第1の所定温度以下であるかどうかを判定する(ステップS2)。ここで、第1の所定温度は、任意に設定することができるが、本実施形態では、約5℃に設定されている。
【0036】
ステップS2の判定において、第1〜第3の温度センサ22〜24における検出温度のうち、少なくとも一つが約5℃以下の第1の所定温度以下になっている場合、温水循環装置11の雰囲気温度の低下が考えられる。この場合、このままでは、暖房用循環水が凍結する虞があるため、循環ポンプ7を強制的に運転し(ステップS3)、冷媒対水熱交換器6の水側熱交換部6B内の暖房用循環水を循環させて、暖房用循環水の凍結を予防(防止)する。
【0037】
また、前記第1〜第3の温度センサ22〜24の検出温度が、いずれも5℃以下でない場合(ステップS2;No)には、暖房用循環水の凍結する虞がないため、ステップS1へと戻される。
【0038】
また、凍結予防運転をしている場合(ステップS1;Yes)、循環ポンプ7を運転することのみによって、暖房用循環水の凍結が予防できるのか否かを判断するため、第1の温度センサ22での検出温度が、第1の所定温度よりも低い、第2の所定温度以下であるかどうかを判定する(ステップS4)。
【0039】
前記第2の所定温度は、第1の所定温度(約5℃)よりも低い温度であれば、任意に設定することができる。本実施形態では、第1の所定温度よりも低い、約1℃に設定されている。
【0040】
前記第1の温度センサ22は、上述のように、冷媒温度を検出するものであり、この第1の温度センサ22での検出温度が約1℃以下となっている場合(ステップS4;Yes)、室外機3において冷房運転中の冷媒が、電動弁17で止まらず、温水循環装置11内に流入しているものと考えられる。
【0041】
そのため、このまま室外機3の運転を継続すると、循環ポンプ7を運転している場合であっても、冷媒対水熱交換器6の水側熱交換部6Bで暖房用循環水が凍結する虞がある。そこで、次には、前記室内機5が室外機3へ暖房運転を指示中であるか否かを判定し(ステップS5)、このとき、室内機5が室外機3へ暖房運転を指示中であれば、室外機3の運転(詳しくは圧縮機12の運転)を強制的に停止(ステップS6)して、暖房用循環水の凍結を予防する。
【0042】
また、前記第1の温度センサ22での検出温度が1℃以下でない場合(ステップS4;No)には、循環ポンプ7を運転することのみで暖房用循環水の凍結は予防できると判断されるため、室外機3の運転を継続し、さらに、前記室内機5が室外機3へ暖房運転を指示中でない場合(ステップS5;No)には、やはり、循環ポンプ7を運転することのみで暖房用循環水の凍結は予防できると判断されるため、室外機3の運転を継続する。
【0043】
次に、コントローラ27は、実行されている凍結予防運転を解除することができるか否かを判断するため、第1〜第3の温度センサ22〜24の検出温度が、すべて第3の所定温度以上となっているかどうかを判定する(ステップS7)。
【0044】
前記第3の所定温度は、第1の所定温度よりも高い温度であれば、任意に設定することができるが、本実施形態では、第1の所定温度である約5℃よりも高い、約10℃に設定されている。
【0045】
前記第1〜第3の温度センサ22〜24の検出温度が、すべて約10℃以上に上昇した場合(ステップS7;Yes)には、暖房循環水の凍結する虞が解消したと判断されるため、凍結予防運転が解除される(ステップS8)。また、前記温度センサ22〜24の検出温度が、すべて約10℃以上に上昇しない場合(ステップS7;No)には、暖房用循環水の凍結する虞が解消していないため、ステップS1へと戻され、凍結予防運転が継続される。
【0046】
前記第1〜第3の温度センサ22〜24の検出温度が、すべて約10℃以上になり、暖房用循環水が凍結する虞が解消したと判断された場合には、もはや凍結予防運転を継続する必要が無いため、凍結予防運転は解除される。すなわち、凍結予防運転として、循環ポンプ7のみを運転している場合には、この循環ポンプ7の運転が停止される。ただし、循環ポンプ7の運転を停止した場合であっても、室内機2が冷房運転を継続していれば、暖房用循環水が凍結する虞があることから、再び凍結予防運転の手順が繰り返される(ステップS1〜S8)。
【0047】
また、凍結予防運転として、前記循環ポンプ7の運転に加えて、圧縮機12の運転を強制的に停止した場合には、循環ポンプ7の運転が停止されるとともに、上記圧縮機12の運転を停止した指示が解除される。この場合には、サービスマンなどによって、上記圧縮機12の運転が強制停止された原因が調査され、この原因を取り除いた後に、空気調和装置1の運転を再開することができる。室内機5が冷房運転された場合には、暖房用循環水が凍結する虞があるため、再び凍結予防運転の手順が繰り返される(ステップS1〜S8)。
【0048】
本実施形態によると、コントローラ27による凍結予防運転は、温水循環装置11の冷媒対水熱交換器6の冷媒側熱交換部6Aに流れる冷媒の温度を検出する冷媒温度検出用の第1の温度センサ22が、予め定められた所定温度(例えば、約1℃)以下を検出した場合、室内機5が室外機3に対し、暖房運転を指示中でないことを条件として、室外機3(圧縮機12)の運転を強制停止させる構成としたから、電動弁17が故障したとしても、温水循環装置11内に冷房運転中の冷媒が継続して流入されることが防止されるため、暖房用循環水の凍結は防止され、ひいては、水側熱交換部6Bや循環ポンプ7の破損が防止される。
【0049】
また、第1〜第3の温度センサ22〜24での検出温度のうち、少なくとも一つが、約5℃以下の場合には循環ポンプ7の運転を開始し、更に、第1の温度センサ22の検出温度が1℃以下の場合には、循環ポンプ7の運転に加えて、圧縮機12の運転を強制的に停止する構成により、電動弁17が故障したとしても、温水循環装置11内に冷房運転中の冷媒が継続して流入されることが防止されるため、暖房用循環水の凍結が防止され、ひいては、水側熱交換部6Bや循環ポンプ7等の破損が防止される。
【0050】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々変更が可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明の空気調和装置においては、温水循環装置における冷媒対水熱交換器の冷媒温度を検出する温度センサでの検出温度が予め定められた所定温度以下を検出した場合、室内機が室外機へ暖房運転を指示中であることを条件として圧縮機の運転を強制的に停止するため、冷房運転中に、室外機と温水循環装置とを接続する冷媒配管中の弁が万一故障した場合でも、冷媒が温水循環装置に流入して冷媒対水熱交換器を介して暖房用循環水が凍結するのを予防することができ、循環水の凍結が原因で冷媒対水熱交換器や循環ポンプに不具合が生じるのを未然に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の全体構成系統図である。
【図2】空気調和装置の凍結予防運転のフローチャートである。
【符号の説明】
1 空気調和装置
2A 冷媒配管
2B 冷媒配管
3 室外機
4 室内熱交換器
5 室内機
6 冷媒対水熱交換器
6A 冷媒側熱交換部
6B 水側熱交換部
7 循環ポンプ
9A 温水暖房端末
9B 温水暖房端末
9C 温水暖房端末
11 温水循環装置
12 圧縮機
13 四方弁
14 室外熱交換器
15 減圧装置
16 電動弁
17 電動弁
22 第1の温度センサ
23 第2の温度センサ
24 第3の温度センサ
25 温水往き管
26 温水戻り管
27 コントローラ(凍結予防運転手段)
28 室外コントローラ
30 室内コントローラ

Claims (3)

  1. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器及び減圧装置を有し、複数系統の冷媒配管に冷媒を循環供給可能とするマルチ型ヒートポンプ式の室外機と、この室外機における少なくとも1系統の冷媒配管に接続されると共に、設置された室内の冷暖房を行う室内熱交換器を有する室内機と、冷媒対水熱交換器及び循環ポンプを有し、前記室外機における他の冷媒配管に接続されて前記冷媒対水熱交換器で加熱された温水を床暖房用パネル等の温水暖房端末に循環供給する温水循環装置と、前記冷媒対水熱交換器の凍結を予防するための凍結予防運転を実行する凍結予防運転手段とを備え、
    前記凍結予防運転手段は、前記冷媒対水熱交換器の冷媒側熱交換部に流れる冷媒温度検出用の温度センサが、予め定められた所定温度以下を検出した場合、前記室内機が室外機に対し暖房運転を指示中でないことを条件として、前記圧縮機の運転を強制停止させる構成としたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器及び減圧装置を有し、複数系統の冷媒配管に冷媒を循環供給可能とするマルチ型ヒートポンプ式の室外機と、この室外機における少なくとも1系統の冷媒配管に接続されると共に、設置された室内の冷暖房を行う室内熱交換器を有する室内機と、冷媒対水熱交換器及び循環ポンプを有し、前記室外機における他の冷媒配管に接続されて前記冷媒対水熱交換器で加熱された温水を床暖房用パネル等の温水暖房端末に循環供給する温水循環装置と、前記冷媒対水熱交換器の凍結を予防するための凍結予防運転を実行する凍結予防運転手段とを備え、
    前記凍結予防運転手段は、前記冷媒対水熱交換器の冷媒側熱交換部に流れる冷媒温度検出用の第1の温度センサが、予め定められた第1の所定温度以下を検出した場合、前記室内機が室外機に対し暖房運転を指示中でないことを条件として、前記圧縮機の運転を強制的に停止させる構成とし、
    前記第1の温度センサ、冷媒対水熱交換器の温水側熱交換部の往き側温水温度を検出する第2の温度センサ、並びに温水側熱交換部の戻り側温水温度を検出する第3の温度センサのうち、少なくとも一つが前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度を検出した場合は、前記室内機が室外機に対し暖房運転の指示中であっても、前記循環ポンプを運転させる構成としたことを特徴とする空気調和装置。
  3. 前記凍結予防運転手段は、前記第1から第3の温度センサのうち、少なくとも一つが前記第2の所定温度よりも高い第3の所定温度以上を検出した場合、凍結予防運転を解除することを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
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