JPH1180308A - 硬化性組成物およびそれを用いて得られる光学材料 - Google Patents

硬化性組成物およびそれを用いて得られる光学材料

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JPH1180308A
JPH1180308A JP9236320A JP23632097A JPH1180308A JP H1180308 A JPH1180308 A JP H1180308A JP 9236320 A JP9236320 A JP 9236320A JP 23632097 A JP23632097 A JP 23632097A JP H1180308 A JPH1180308 A JP H1180308A
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JP
Japan
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compound
polythiol
bis
meth
curable composition
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Application number
JP9236320A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Yamamoto
勝政 山本
Kenichi Wakimura
謙一 脇村
Naoko Sato
直子 佐藤
Michio Suzuki
道夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd filed Critical Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/252Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of layers other than recording layers
    • G11B7/253Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of layers other than recording layers of substrates
    • G11B7/2533Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of layers other than recording layers of substrates comprising resins

Abstract

(57)【要約】 【課題】低比重で硬化性に優れ、高屈折率を有し、低分
散能の光学特性に優れた樹脂を与える、取り扱い性に優
れた硬化性組成物を提供すること、該硬化性組成物を用
いて得られる光学材料を提供すること。 【解決手段】一般式(1): 【化1】 (式中、pは2または3を示し、pの数に応じて2個ま
たは3個存在するnは、それぞれ同一または異なってよ
く0〜5の整数を示す)で示されるポリチオール5〜9
0重量%および該ポリチオールと共重合可能な化合物1
0〜95重量%を含有してなる硬化性組成物および該硬
化性組成物を硬化させてなる光学材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性組成物およ
びそれを用いて得られる光学材料に関する。さらに詳し
くは、眼鏡用プラスチックレンズ、フレネルレンズ、レ
ンチキュアーレンズ、光ディスク基板、プラスチック光
ファイバー、LCD用プリズムシート、導光板、拡散シ
ート等の光学材料、塗料、接着剤、封止剤等の原料とし
て有用な硬化性組成物およびそれを用いて得られる光学
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリスチレン系樹脂、ポリメチル
メタクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ジエ
チレングリコールジアリルカーボネート樹脂等は、ガラ
スと対比して軽量で取扱いが容易であることから、光学
材料用樹脂として汎用されている。
【0003】しかしながら、これらの光学材料用樹脂に
は、屈折率が低く、複屈折率や分散能が大きく、耐熱性
や耐衝撃性に劣るという欠点がある。
【0004】特にレンズ用材料として用いられているジ
エチレングリコールジアリルカーボネート樹脂等は、屈
折率が1.50と低いため、レンズとして使用した場合
にはコバ厚や中心厚が大きくなるため、レンズの外観が
悪くなり、また重量の増大を招くという欠点がある。
【0005】これらの欠点、なかでも特に屈折率を向上
させる方法について近年検討されている。例えば、特公
平5−4404号公報には、芳香環にハロゲンを導入し
た樹脂が提案されている。しかしながら、前記樹脂は、
屈折率が1.60と高いが、比重が1.37と大きいた
め、例えばプラスチックレンズに用いた場合には、レン
ズに要求される軽量性が満たされないという欠点があ
る。
【0006】また、特公平4−15249号公報および
特開昭60−199016号公報には、イソシアナート
化合物とポリチオールとを共重合させて得られた樹脂が
開示されている。しかしながら、この樹脂は、屈折率が
1.60と大きいものの、製造時における重合温度が比
較的低く、また重合速度が速いので重合時の熱制御が困
難であり、そのため光学歪が大きいという欠点がある。
【0007】また、特開平3−54226号公報には、
ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド、
スチレンおよびポリチオールを共重合させて得られた樹
脂が開示されている。しかしながら、この樹脂は、屈折
率が1.65と大きいが、アッベ数が低く、分散能が大
きいという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、低比重で硬化性に優
れ、高屈折率を有し、低分散能の光学特性に優れた樹脂
を与える、取り扱い性に優れた硬化性組成物を提供する
ことを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、前記硬化性組成物を
用いて得られる光学材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、(1) 一般式(1):
【0011】
【化2】
【0012】(式中、pは2または3を示し、pの数に
応じて2個または3個存在するnは、それぞれ同一また
は異なってよく0〜5の整数を示す)で示されるポリチ
オール5〜90重量%および該ポリチオールと共重合可
能な化合物10〜95重量%を含有してなる硬化性組成
物、(2) ポリチオールと共重合可能な化合物が、ポ
リイソシアナート化合物、ポリイソチオシアナート化合
物、イソシアナート基を有するイソチオシアナート化合
物、重合性不飽和結合を有するモノマー、エポキシ化合
物および一般式(1)で示されるポリチオール以外の複
数のチオール基を有するモノマーからなる群より選ばれ
た少なくとも1種である前記(1)記載の硬化性組成
物、(3) 前記(1)または(2)記載の硬化性組成
物を硬化させてなる光学材料、に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の硬化性組成物は、前記し
たように、一般式(1):
【0014】
【化3】
【0015】(式中、pは2または3を示し、pの数に
応じて2個または3個存在するnは、それぞれ同一また
は異なってよく0〜5の整数を示す)で示されるポリチ
オール5〜90重量%および該ポリチオールと共重合可
能な化合物10〜95重量%を含有してなるものであ
る。
【0016】本発明においては、前記一般式(1)で示
されるポリチオールは、室温付近で液体であるため、低
温での取り扱いが容易であるので、作業性および安全性
にも優れた化合物である。
【0017】前記一般式(1)で示されるポリチオール
において、pが4以上の整数である場合には、その合成
が困難であり、実用的でなく、pが1では目的とする共
重合体が生成しないため、pが2または3であるものが
好適に使用される。
【0018】また、pの数に応じて2個または3個存在
するnは、それぞれ同一または異なってよく0〜5の整
数を示す。nが6以上の整数である場合には、その合成
が困難であり、実用的でない。
【0019】前記一般式(1)で示されるポリチオール
としては、例えば、2,4−ビス(メルカプトメチル)
チオアニソール、2,4−ビス(4−メルカプト−2−
チアブチル)チオアニソール、2,4−ビス(7−メル
カプト−2,5−ジチアヘプチル)チオアニソール、
2,6−ビス(メルカプトメチル)チオアニソール、
2,6−ビス(4−メルカプト−2−チアブチル)チオ
アニソール、2,6−ビス(7−メルカプト−2,5−
ジチアヘプチル)チオアニソール、2,4,6−トリ
(メルカプトメチル)チオアニソール、2,4,6−ト
リ(4−メルカプト−2−チアブチル)チオアニソー
ル、2,4,6−トリ(7−メルカプト−2,5−ジチ
アヘプチル)チオアニソール、[2−(メルカプトメチ
ル)−4−(4−メルカプト−2−チアブチル)]チオ
アニソール、[2−(メルカプトメチル)−4−(7−
メルカプト−2,5−ジチアヘプチル)]チオアニソー
ル、[2−(4−メルカプト−2−チアブチル)−6−
(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチル)]チオア
ニソール、[2−(4−メルカプト−2−チアブチル)
−6−(メルカプトメチル)]チオアニソール、[2,
6−ビス(4−メルカプト−2−チアブチル)−4−
(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチル)]チオア
ニソール等が挙げられる。これらのポリチオールは、単
独でまたは2種以上を混合して用いることできる。
【0020】前記ポリチオールを製造する方法は、特に
限定されないが、例えば、前記一般式(1)で示される
ポリチオールにおいて、nが1〜5の整数である場合に
は、鉱酸の存在下で、チオアニソールに、ホルムアルデ
ヒド誘導体と無機ハロゲン化合物とを脂肪酸溶媒中で反
応させ、該チオアニソールをハロゲノメチル化し、一般
式(2):
【0021】
【化4】
【0022】(式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を示す。pは2または3を示す)で示されるハ
ロゲノメチル化チオアニソールとする。
【0023】より具体的には、用いられる鉱酸として
は、硫酸、硝酸等が挙げられるが、硫酸が好ましい。鉱
酸の使用量はチオアニソールに対して通常1.0〜2
0.0倍等量、好ましくは1.5〜14.0倍等量であ
る。
【0024】用いられるホルムアルデヒド誘導体として
は、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、ジメトキシ
メタン、ジエトキシメタン等が挙げられ、とりわけパラ
ホルムアルデヒド、トリオキサン、ジメトキシメタンが
好ましい。ホルムアルデヒド誘導体の使用量は、チオア
ニソールに対してホルムアルデヒド純分換算で通常1.
6〜3.2倍モル、好ましくは1.8〜2.5倍モルで
ある。
【0025】用いられる無機ハロゲン化合物としては、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、臭
化ナトリウム、臭化カリウム、臭化アンモニウム、ヨウ
化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化アンモニウム等
が挙げられ、好ましくは塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウムである。無機ハロゲン化合物の使用
量は、チオアニソールに対して通常1.7〜6.0倍モ
ル、好ましくは1.9〜4.0倍モルである。
【0026】溶媒として用いられる脂肪酸としては、酢
酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸等の炭素数2〜4の
低級脂肪酸が挙げられるが、好ましくは酢酸である。脂
肪酸の使用量は、チオアニソール1重量部に対して通常
1〜15重量部、好ましくは1.2〜10重量部であ
る。
【0027】反応温度は10〜120℃、好ましくは3
0〜110℃である。
【0028】反応時間は1〜15時間、好ましくは2〜
12時間である。
【0029】この際、ハロゲノメチル化チオアニソール
は、通常、異性体混合物として得られる。
【0030】得られたハロゲノメチル化チオアニソール
を、さらに塩基の存在下でジチオールと反応させること
により、前記一般式(1)で示されるポリチオールもま
た、異性体混合物として得ることができる。
【0031】具体的には、使用できる塩基としては、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の
第三級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属
炭酸塩、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラー
ト、カリウムtert−ブチラート等の金属アルコラー
トが挙げられる。塩基の使用量は、前記一般式(2)で
示されるハロゲノメチル化チオアニソールに対して、等
量比で通常2〜5倍、好ましくは2〜3倍である。
【0032】ジチオールとしては、1,2−エタンジチ
オール、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド等が
挙げられ、その使用量は前記一般式(2)のハロゲノメ
チル化チオアニソールに対して、モル比で通常3〜30
倍、好ましくは6〜20倍である。
【0033】反応温度は−20〜150℃、好ましくは
−10〜100℃である。
【0034】また、この反応では過剰のジチオールが反
応溶媒を兼ねているが、有機溶媒を用いても良く、使用
できる有機溶媒としては、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の炭化水素類、塩化メチレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロロエタン、モノクロロベン
ゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類
が挙げられる。この場合、相間移動触媒として、テトラ
−n−ブチルアンモニウムブロマイド等の第4級アンモ
ニウム塩等を用いると良好な結果が得られる場合が多
い。
【0035】なお、異性体混合物として得られたハロゲ
ノメチル化チオアニソールをカラムクロマトグラフィー
等の常法により分離精製した後、さらに塩基の存在下で
ジチオールと反応させれば、前記一般式(1)で示され
るポリチオールの単一の異性体を得ることもできる。本
発明においてポリチオールとして、異性体混合物を用い
てもよく単一の異性体を用いてもよい。
【0036】また、前記一般式(1)において、nが0
であるポリチオールは、前記方法によって得られた一般
式(2)で示されるハロゲノメチル化チオアニソールを
チオ尿素と反応させイソチウロニウム塩とした後、該イ
ソチウロニウム塩を塩基で加水分解させることによって
得ることができる。
【0037】より具体的には、イソチウロニウム塩生成
に際して用いるチオ尿素の使用量は、前記一般式(2)
で示されるハロゲノメチル化チオアニソールに対してモ
ル比で通常2〜8倍、好ましくは2〜6倍である。
【0038】イソチウロニウム塩生成における反応温度
は、20〜120℃、好ましくは40〜110℃であ
る。
【0039】また、この反応で使用できる有機溶媒とし
ては、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、o−ジクロロ
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素類が挙げられる。この
場合、相間移動触媒として、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムブロマイド等の第4級アンモニウム塩等を用いる
と良好な結果が得られる場合が多い。また溶媒として水
を用いて反応させることもできる。
【0040】イソチウロニウム塩の加水分解に際して用
いられる塩基としては、前記と同様に第三級アミン、金
属水酸化物、金属炭酸塩、金属アルコラートが挙げら
れ、他にアンモニア、モノメチルアミン、モノエチルア
ミン、モノブチルアミン等の第1級アミン、ジメチルア
ミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン等の第2級アミ
ンが挙げられる。塩基の使用量は、一般式(2)で示さ
れるハロゲノメチル化チオアニソールに対して、等量比
で通常2〜12倍、好ましくは2〜8倍である。
【0041】加水分解の際の反応温度は20〜120
℃、好ましくは30〜110℃である。
【0042】また加水分解に用いられる有機溶媒として
は、前記イソチウロニウム塩の生成に際して使用された
炭化水素類およびハロゲン化炭化水素類等が挙げられ
る。
【0043】前記一般式(1)で示されるポリチオール
と共重合可能な化合物の代表例としては、例えば、ポリ
イソシアナート化合物、ポリイソチオシアナート化合
物、イソシアナート基を有するイソチオシアナート化合
物、重合性不飽和結合を有するモノマー、エポキシ化合
物および前記一般式(1)で示されるポリチオール以外
の複数のチオール基を有するモノマーからなる群より選
ばれた少なくとも1種をあげることができる。
【0044】前記ポリチオールと共重合可能な化合物
は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0045】前記ポリイソシアナート化合物の具体例と
しては、例えば、脂肪族ポリイソシアナート、脂環式ポ
リイソシアナート、芳香族ポリイソシアナート、含硫黄
ポリイソシアナート等が挙げられる。
【0046】脂肪族ポリイソシアナートの代表例として
は、例えば、エチレンジイソシアナート、トリメチレン
ジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、
ヘキサメチレンジイソシアナート、m−キシリレンジイ
ソシアナート、ビス(イソシアナートエチル)ベンゼ
ン、ビス(イソシアナートプロピル)ベンゼン、ビス
(イソシアナートブチル)ベンゼン、ビス(イソシアナ
ートメチル)ナフタリン等が挙げられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。これら
のなかでは、ヘキサメチレンジイソシアナート、m−キ
シリレンジイソシアナートおよびビス(イソシアナート
エチル)ベンゼン、なかでもとくにm−キシリレンジイ
ソシアナートは、高屈折率を有する光学材料を与え、し
かも経済性に優れる点から、本発明において好適に使用
しうるものである。
【0047】脂環式ポリイソシアナートの代表例として
は、例えば、イソホロンジイソシアナート、シクロヘキ
サンジイソシアナート、メチルシクロヘキサンジイソシ
アナート、ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサ
ン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、2,
2’−ジメチルジシクロヘキシルメタンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアナート
等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合し
て用いることができる。これらのなかでは、イソホロン
ジイソシアナート、シクロヘキサンジイソシアナートお
よびビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサンは、
高屈折率および高アッベ数を有する光学材料を与える観
点から、本発明において好適に使用しうるものである。
【0048】芳香族ポリイソシアナートの代表例として
は、例えば、トリレンジイソシアナート、フェニレンジ
イソシアナート、ジメチルフェニレンジイソシアナー
ト、エチルフェニレンジイソシアナート、ジエチルフェ
ニレンジイソシアナート、ベンゼントリイソシアナー
ト、トリメチルベンゼントリイソシアナート、ナフタリ
ンジイソシアナート、ビフェニルジイソシアナート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、トルイ
ジンジイソシアナート等が挙げられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができる。これらの
なかでは、トリレンジイソシアナートおよび4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアナートは、高屈折率を有す
る光学材料を与え、しかも経済性に優れるという観点か
ら、本発明において好適に使用しうるものである。
【0049】含硫黄ポリイソシアナートの代表例として
は、例えば、チオジエチルジイソシアナート、ジチオジ
エチルジイソシアナート、チオジプロピルジイソシアナ
ート、ジチオジプロピルジイソシアナート、ジフェニル
スルフィド−4,4’−ジイソシアナート、ジフェニル
スルフィド−2,4’−ジイソシアナート、ビス(4−
イソシアナートメチルベンゼン)スルフィド、l,4−
ジチアン−2,5−ジイソシアナート、ジフェニルジス
ルフィド−4,4’−ジイソシアナート等が挙げられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。これらのなかでは、ジフェニルスルフィド−
4,4’−ジイソシアナートは、高屈折率を有する光学
材料を与えるという観点から、本発明において好適に使
用しうるものである。
【0050】前記ポリイソチオシアナート化合物の具体
例としては、例えば、脂肪族ポリイソチオシアナート、
脂環式ポリイソチオシアナート、芳香族ポリイソチオシ
アナート、アラルキルポリイソチオシアナート、含硫黄
ポリイソチオシアナート等が挙げられる。
【0051】脂肪族ポリイソチオシアナートまたは脂環
式ポリイソチオシアナートの代表例としては、例えば、
1,2−ジイソチオシアナートエタン、1,3−ジイソ
チオシアナートプロパン、1,4−ジイソチオシアナー
トブタン等の脂肪族ポリイソチオシアナート;シクロヘ
キサンジイソチオシアナート等の脂環式ポリイソチオシ
アナート等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。
【0052】芳香族ポリイソチオシアナートまたはアラ
ルキルポリイソチオシアナートの代表例としては、例え
ば、l,2−ジイソチオシアナートベンゼン、1,3−
ジイソチオシアナートベンゼン、l,4−ジイソチオシ
アナートベンゼン、2,4−ジイソチオシアナートトル
エン、2,5−ジイソチオシアナート−m−キシレン、
4,4’−ジイソチオシアナート1,1’−ビフェニ
ル、1,1’−メチレンビス(4−イソチオシアナート
ベンゼン)等の芳香族ポリイソチオシアナート;p−フ
ェニレンジイソプロピリデンジイソチオシアナート等の
アラルキルポリイソチオシアナート等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、1,2−ジイソチオシアナート
ベンゼン、1,3−ジイソチオシアナートベンゼンおよ
び1,4−ジイソチオシアナートベンゼンは、高屈折率
を有する光学材料を与える観点から、本発明において好
適に使用しうるものである。
【0053】含硫黄ポリイソチオシアナートの代表例と
しては、例えば、チオビス(2−イソチオシアナートエ
タン)、ジチオビス(2−イソチオシアナートエタ
ン)、チオビス(3−イソチオシアナートプロパン)、
チオビス(4−イソチオシアナートベンゼン)、スルホ
ニルビス(4−イソチオシアナートベンゼン)等が挙げ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0054】前記イソシアナート基を有するイソチオシ
アナート化合物の具体例としては、例えば、脂肪族イソ
チオシアナート化合物、脂環式イソチオシアナート化合
物、芳香族イソチオシアナート化合物、含硫黄イソチオ
シアナート化合物等が挙げられる。
【0055】脂肪族イソチオシアナート化合物および脂
環式イソチオシアナート化合物の代表例としては、例え
ば、1−イソシアナート−3−イソチオシアナートプロ
パン、1−イソシアナート−6−イソチオシアナートヘ
キサン等の脂肪族イソチオシアナート化合物;1ーイソ
シアナート−4−イソチオシアナートシクロヘキサン等
の脂環式イソチオシアナート化合物等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0056】芳香族イソチオシアナート化合物の代表例
としては、例えば、l−イソシアナート−4−イソチオ
シアナートベンゼン、4−メチル−3−イソシアナート
−1−イソチオシアナートベンゼン等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0057】含硫黄イソチオシアナート化合物の代表例
としては、例えば、4−イソシアナート−4’−イソチ
オシアナートジフェニルスルフィド等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0058】前記重合性不飽和結合を有するモノマーの
具体例としては、例えば、芳香族ビニル化合物、脂環式
ビニル化合物、(メタ)アクリル酸、単官能(メタ)ア
クリル酸誘導体、多官能(メタ)アクリル酸誘導体、ビ
ニルスルフィド化合物等が挙げられる。ここで「(メ
タ)アクリ」とは、「アクリ」および「メタクリ」の双
方を意味する(以下同様)。これらの重合性不飽和結合
を有するモノマーは、単独でまたは2種以上を混合して
用いることができる。
【0059】芳香族ビニル化合物の代表例としては、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、クロロスチレン、ブロモスチレン、クロロメチルス
チレン、メトキシスチレン、ブチルチオスチレン、ジビ
ニルベンゼン等が挙げられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。これらのなかで
は、スチレンおよびジビニルベンゼンは、本発明におい
て好適に使用しうるものである。
【0060】脂環式ビニル化合物の代表例としては、例
えば、シクロヘキセン、4−ビニルシクロヘキセン、
1,5−シクロオクタジエン、5−ビニルビシクロ
〔2,2,1〕ヘプト−2−エン等が挙げられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0061】単官能(メタ)アクリル酸誘導体の代表例
としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)ア
クリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、1−ナフチル(メタ)アクリレ
ート、クロロフェニル(メタ)アクリレート、ブロモフ
ェニル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メ
タ)アクリレート、メトキシフェニル(メタ)アクリレ
ート、シアノフェニル(メタ)アクリレート、クロロメ
チル(メタ)アクリレート、ブロモエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールエステル、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
エチル(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)ア
クリレート、フェニルチオ(メタ)クリレート等が挙げ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。これらのなかでは、メチル(メタ)アク
リレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェ
ニル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリ
レートおよびフェニルチオ(メタ)アクリレートは、高
アッベ数および低比重を有する光学材料を与え、しかも
経済性に優れるという観点から、本発明において好適に
使用しうるものである。
【0062】多官能(メタ)アクリル酸誘導体の代表例
としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレ
ート;ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフ
ィド、エタンジチオールジメタクリレート、ビス[(2
−メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド等のポリチ
オールポリ(メタ)アクリレート等が挙げられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ぺンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ぺンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィ
ドおよびビス[(2−メタクリロイルチオ)エチル]ス
ルフィドは、高アッベ数および低比重を有する光学材料
を与え、しかも経済性に優れるという観点から、本発明
において好適に使用しうるものである。
【0063】ビニルスルフィド化合物の代表例として
は、例えば、エチルビニルスルフィド、n−プロピルビ
ニルスルフィド、イソブチルビニルスルフィド、t−ブ
チルビニルスルフィド、n−アミルビニルスルフィド、
イソアミルビニルスルフィド、シクロヘキシルビニルス
ルフィド、2−エチルヘキシルビニルスルフィド、n−
オクタデシルビニルスルフィド、ドデシルビニルスルフ
ィド、プロペニルスルフィドプロピレンカーボネート、
1,2−ジビニルチオエタン、1,3−ジビニルチオプ
ロパン、1,4−ジビニルチオブタン、1,6−ジビニ
ルチオヘキサン、ビス(2−ビニルチオエチル)スルフ
ィド、フェニルビニルスルフィド、ビス(4−ビニルチ
オフェニル)スルフィド、ビス(4−ビニルチオメチル
フェニル)スルフィド、2,4’−ビス(ビニルチオメ
チル)フェニルスルフィド、2,4,4’−トリ(ビニ
ルチオメチル)フェニルスルフィド等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、高屈折率を有する光学材料を与
えるという観点からビス(2−ビニルチオエチル)スル
フィド、フェニルビニルスルフィド、ビス(4−ビニル
チオフェニル)スルフィドおよびビス(4−ビニルチオ
メチルフェニル)スルフィド、なかでもとくにビス(4
−ビニルチオフェニル)スルフィド、ビス(4−ビニル
チオメチルフェニル)スルフィド、2,4’−ビス(ビ
ニルチオメチル)フェニルスルフィドおよび2,4,
4’−トリ(ビニルチオメチル)フェニルスルフィド
は、本発明において好適に使用しうるものである。
【0064】エポキシ化合物としては、例えば、エポキ
シ基を有するモノマーおよびエポキシ基を有するオリゴ
マー等が挙げられる。
【0065】前記エポキシ基を有するモノマーおよび前
記エポキシ基を有するオリゴマーの具体例としては、例
えば、単官能グリシジルエーテル、多官能脂肪族グリシ
ジルエーテル、多官能グリシジルチオエーテル、多官能
芳香族グリシジルエーテル、グリシジルエステル、脂環
式エポキシ樹脂等が挙げられる。これらのエポキシ化合
物は、単独でまたは2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0066】単官能グリシジルエーテルの代表例として
は、例えば、アリルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、2−エチ
ルヘキシルグリシジルエーテル、sec−ブチルフェニ
ルグリシジルエーテル、tert−ブチルフェニルグリ
シジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテ
ル等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。
【0067】多官能脂肪族グリシジルエーテルの代表例
としては、例えば、1,6−へキサンジオールグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロール
トリグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。これらのなかでは、エチレン
グリコールジグリシジルエーテルは、高アッベ数を有す
る光学材料を与え、しかも経済性に優れるという観点か
ら、本発明において好適に使用しうるものである。
【0068】多官能グリシジルチオエーテルの代表例と
しては、ビス〔4−(2,3−エポキシプロピルチオ)
フェニル〕スルフィド、1,4−ジ(2,3−エポキシ
プロピルチオ)ベンゼン等が挙げられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。
【0069】多官能芳香族グリシジルエーテルの代表例
としては、例えば、ビスフェノールAグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールFグリシジルエーテル、ブロモ化ビ
スフェノールAグリシジルエーテル、ビフェノールグリ
シジルエーテル、テトラメチルビフェノールグリシジル
エーテル、レゾルシングリシジルエーテル、ハイドロキ
ノングリシジルエーテル、ジヒドロキシナフタレングリ
シジルエーテル、ビスフェノールノボラック樹脂グリシ
ジルエーテル、フェノールノボラック樹脂グリシジルエ
ーテル、クレゾールノボラック樹脂グリシジルエーテ
ル、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂グリシジルエ
ーテル、テルペンフェノール樹脂グリシジルエーテル、
ナフトールノボラック樹脂グリシジルエーテル等が挙げ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。これらのなかでは、ビスフェノールAグ
リシジルエーテルおよびブロモ化ビスフェノールAグリ
シジルエーテルは、高屈折率を有する光学材料を与え、
しかも経済性に優れるという観点から、本発明において
好適に使用しうるものである。
【0070】グリシジルエステルの代表例としては、例
えば、グリシジル(メタ)アクリレート、ジグリシジル
フタレート、ジグリシジルヘキサヒドロフタレート、ジ
グリシジルテトラヒドロフタレート、ジメチルジグリシ
ジルヘキサヒドロフタレート等が挙げられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。こ
れらのなかでは、グリシジル(メタ)アクリレートは、
高アッベ数を有する光学材料を与え、しかも経済性に優
れるという観点から、本発明において好適に使用しうる
ものである。
【0071】脂環式エポキシ樹脂の代表例としては、例
えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4
−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−
エポキシシクロヘキシルエチル−3,4−エポキシシク
ロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジ
オキシド、アリルシクロヘキセンジオキシド、3,4−
エポキシ−4−メチルシクロヘキシル−2−プロピレン
オキシド、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−
5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−
m−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)アジペート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エーテル、ビス(3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル)エーテル、ビス(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)ジエチルシロキサン等が挙げられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、3,4−エポキシシクロヘキシ
ルエチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートは、高アッベ数を有する光学材料を与え、しかも
経済性に優れるという観点から、本発明において好適に
使用しうるものである。
【0072】前記一般式(1)で示されるポリチオール
以外の複数のチオール基を有するモノマーの具体例とし
ては、例えば、脂肪族ポリチオール、脂肪族スルフィ
ド、芳香族ジチオール等をあげることができる。これら
は単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
【0073】脂肪族ポリチオールの代表例としては、例
えば、1,2−エタンジチオール、l,3−プロパンジ
チオール、1,4−ブタンジチオール、1,6−へキサ
ンジチオール、1,8−オクタンジチオール、1,2−
シクロヘキサンジチオール、エチレングリコールビスチ
オグリコレート、エチレングリコールビスチオブロピオ
ネート、ブタンジオールビスチオグリコレート、ブタン
ジオールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロ
パントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパン
トリスチオプロピオネート、ぺンタエリスリトールテト
ラキスチオグリコレート、ぺンタエリスリトールテトラ
キスチオプロピオネート、トリス(2−メルカプトエチ
ル)イソシアヌレート、トリス(3−メルカプトプロピ
ル)イソシアヌレート、4,4’−ビス(メルカプトメ
チル)フェニルスルフィド、4,4’−ビス(4−メル
カプト−2−チアブチル)フェニルスルフィド、4,
4’−ビス(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチ
ル)フェニルスルフィド、2,4’−ビス(メルカプト
メチル)フェニルスルフィド、2,4’−ビス(4−メ
ルカプト−2−チアブチル)フェニルスルフィド、2,
4’−ビス(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチ
ル)フェニルスルフィド、2,4,4’−トリ(メルカ
プトメチル)フェニルスルフィド、2,4,4’−トリ
(4−メルカプト−2−チアブチル)フェニルスルフィ
ド、2,4,4’−トリ(7−メルカプト−2,5−ジ
チアヘプチル)フェニルスルフィド等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。これらのなかでは、トリメチロールプロパントリス
チオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオ
プロピオネート、ぺンタエリスリトールテトラキスチオ
グリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプ
ロピオネート、トリス(2−メルカプトエチル)イソシ
アヌレート、トリス(3−メルカプトプロピル)イソシ
アヌレート、4,4’−ビス(4−メルカプト−2−チ
アブチル)フェニルスルフィドおよび4,4’−ビス
(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチル)フェニル
スルフィドは、高屈折率および高アッベ数を有する光学
材料を与え、しかも経済性に優れるという観点から、本
発明において好適に使用しうるものである。
【0074】脂肪族スルフィドの代表例としては、例え
ば、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ビス
(3−メルカプトプロピル)スルフィド、ビス(4−メ
ルカプトブチル)スルフィド、ビス(8−メルカプトオ
クチル)スルフィド等が挙げられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。これらのな
かでは、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィドは、
高屈折率および高アッベ数を有する光学材料を与え、し
かも経済性に優れるという観点から、本発明において好
適に使用しうるものである。
【0075】芳香族ジチオールの代表例としては、例え
ば、1,2−べンゼンジチオール、1,4−べンゼンジ
チオール、4−メチル−1,2−べンゼンジチオール、
4−ブチル−1,2−べンゼンジチオール、4−クロロ
−1,2−べンゼンジチオール等が挙げられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
これらのなかでは、1,4−べンゼンジチオールは、高
屈折率を有する光学材料を与えるという観点から、本発
明において好適に使用しうるものである。
【0076】本発明の硬化性組成物中における一般式
(1)で示されるポリチオールの含有量は、硬化させて
得られる樹脂の屈折率を高める観点から、5重量%以
上、好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重
量%以上とされ、また前記硬化性組成物に十分な硬化性
を付与する観点から、90重量%以下、好ましくは85
重量%以下、より好ましくは80重量%以下とされる。
【0077】また、本発明の硬化性組成物中における前
記ポリチオールと共重合可能な化合物の含有量は、前記
硬化性組成物に十分な硬化性を付与する観点から、10
重量%以上、好ましくは15重量%以上、より好ましく
は20重量%以上とされ、また硬化させて得られる樹脂
の屈折率を高める観点から、95重量%以下、好ましく
は90重量%以下、より好ましくは80重量%以下とさ
れる。
【0078】なお、前記ポリチオールと共重合可能な化
合物がポリイソシアナート化合物、ポリイソチオシアナ
ート化合物またはイソシアナート基を有するイソチオシ
アナート化合物である場合には、それらの化合物のイソ
シアナート基およびイソチオシアナート基の合計当量数
と、前記一般式(1)で示されるポリチオールおよび前
記ポリチオール以外の複数のチオール基を有するモノマ
ーのチオール基の合計当量数との比(NCO基とNCS
基の合計当量)/(SH基の合計当量)の値が、得られ
る硬化性組成物の硬化性を高める観点から、0.5〜
3.0、好ましくは0.5〜2.0であることが望まし
い。
【0079】本発明の硬化性組成物の代表例としては、
例えば、前記ポリチオールとポリイソシアナート化合物
とからなる硬化性組成物;前記ポリチオールとポリイソ
チオシアナート化合物とからなる硬化性組成物;前記ポ
リチオール、ポリイソシアナート化合物および前記ポリ
チオール以外の複数のチオール基を有するモノマーから
なる硬化性組成物;前記ポリチオール、ポリイソシアナ
ート化合物および重合性不飽和結合を有するモノマーか
らなる硬化性組成物;前記ポリチオールと重合性不飽和
結合を有するモノマーとからなる硬化性組成物;前記ポ
リチオール、重合性不飽和結合を有するモノマーおよび
前記ポリチオール以外の複数のチオール基を有するモノ
マーからなる硬化性組成物;前記ポリチオールと、エポ
キシ化合物からなる硬化性組成物;前記ポリチオール、
エポキシ化合物および重合性不飽和結合を有するモノマ
ーからなる硬化性組成物等をあげることができる。
【0080】本発明の硬化性組成物は、前記のように一
般式(1)で示されるポリチオールおよび該ポリチオー
ルと共重合可能な化合物を含有したものであるが、本発
明の目的が阻害されない範囲であれば、他の共重合が可
能な化合物が含有されていてもよい。
【0081】本発明の硬化性組成物は、通常の方法、例
えば、加熱、紫外線等の光線の照射等により必要によっ
て重合開始剤等を用いて硬化させることができる。
【0082】なお、前記ポリチオールと共重合可能な化
合物が、前記ポリイソシアナート化合物、ポリイソチオ
シアナート化合物またはイソシアナート基を有するイソ
チオシアナート化合物である場合、本発明の硬化性組成
物には、公知の硬化触媒を用いることができる。前記硬
化触媒としては、特に限定されないが、例えば、ジブチ
ルチンジラウレート、ジメチルチンジクロライド、スタ
ナスオクトエート、塩化第二錫等をあげることができ
る。
【0083】また、前記ポリチオールと共重合可能な化
合物が、前記重合性不飽和結合を有するモノマーである
場合、重合開始剤としてラジカル重合開始剤を用いるこ
とができる。前記ラジカル重合開始剤には特に限定がな
いが、かかるラジカル重合開始剤としては、例えば、
2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビスイソバレロニトリル、2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等のアゾ系化
合物、メチルエチルケトンパーオキシド、メチルイソブ
チルケトンパーオキシド等のケトンパーオキシド類、べ
ンゾイルパーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキシド等のジアシルパーオキシド類等を挙げること
ができる。
【0084】さらに、前記ポリチオールと共重合可能な
化合物が、前記エポキシ化合物である場合、公知の硬化
促進剤を用いることができる。前記硬化促進剤として
は、例えば、トリエチルアミン、ヘキサメチレンテトラ
ミン等の第三級アミン類、2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール、2、4−ジメチルイミダゾール等のイミダゾ
ール類、ジオクチル錫ラウレート、錫オクチレート等の
金属塩類等を挙げることができる。
【0085】また、本発明においては、前記硬化性組成
物には、必要により、例えば、光安定剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色防止剤、重合禁止剤、離型剤、消
泡剤、ブルーイング剤、蛍光染料等の添加剤を必要に応
じて適宜配合されてもよい。
【0086】このようにして得られる本発明の硬化性組
成物は、屈折率が高く、アッベ数が高く、比重が小さい
という優れた性質を有し、なおかつ取り扱い性に優れた
ものである。
【0087】従って、本発明の硬化性組成物は、眼鏡用
プラスチックレンズ、フレネルレンズ、レンチキュアー
レンズ、光ディスク基板、プラスチック光ファイバー、
LCD用プリズムシート、導光板、拡散シート等の光学
材料、塗料、接着剤、封止材等の原料として好適に使用
しうるものである。特に、本発明の硬化性組成物は、光
学材料に好適に使用しうるものである。
【0088】本発明の光学材料は、前記硬化性組成物を
硬化させることによって得られる。
【0089】前記硬化性組成物の硬化反応は、前記硬化
触媒や重合開始剤を適宜用い、例えば、加熱、紫外線等
の光線の照射等の、通常、公知の方法に準じて共重合反
応を行えばよい。
【0090】例えば、共重合に際しての重合温度および
重合時間については、硬化性組成物の組成、用途、使用
する重合開始剤の種類およびその使用量によって異なる
ため一概には規定できないが、例えば、重合温度につい
ては0〜200℃、好ましくは20〜150℃の範囲で
あり、重合時間については0.2〜100時間、好まし
くは1〜72時間であればよい。
【0091】なお、本発明の光学材料は、このような方
法で得られる光学材料と同一の構造、すなわち本発明に
用いられる硬化性組成物を繰り返し単位として有するも
のであれば、前記以外の方法で得られるものであっても
よい。
【0092】このようにして得られる本発明の光学材料
は、屈折率が高く、アッベ数が高く、比重が小さいとい
う優れた性質を有し、なおかつ取り扱い性に優れたもの
である。
【0093】従って、本発明の光学材料は、眼鏡用プラ
スチックレンズ、フレネルレンズ、レンチキュアーレン
ズ、光ディスク基板、プラスチック光ファイバー、LC
D用プリズムシート、導光板、拡散シート等の原料とし
て好適に使用しうるものである。
【0094】
【実施例】次に、本発明を製造例および実施例に基づい
てさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例等に
よってのみ限定されるものではない。
【0095】製造例1 1リットル容の四つ口フラスコ内にチオアニソール2
4.8g、92重量%パラホルムアルデヒド15.0
g、臭化ナトリウム57.6gおよび酢酸100gを仕
込み、80〜85℃に保ちながら1時間かけて96重量
%硫酸77.6gを滴下し、さらに同温度で3時間撹拌
し反応液を得た。その後、得られた反応液に水120g
を添加し、トルエン200gで抽出し、有機層を得た。
得られた有機層を120gの水で2回洗浄後、トルエン
を留去することにより、ブロモメチルチオアニソール異
性体混合物62gを得た。ついで得られたブロモメチル
チオアニソール異性体混合物にビス(2−メルカプトエ
チル)スルフィド463gおよび臭化−テトラ−n−ブ
チルアンモニウム0.6gを添加し、0〜10℃に保ち
ながら、2時間かけて20重量%水酸化ナトリウム水溶
液92gを滴下した。滴下終了後、室温で2時間撹拌
し、36重量%塩酸10gで中和した後、有機層と水層
とに分液した。得られた有機層を水洗後、濃縮すること
により、一般式(1)においてpが2、nが共に2であ
る化合物およびpが3、nがいずれも2である化合物か
らなるポリチオール異性体混合物92gを得た。得られ
たポリチオール異性体混合物は、2,4−体と2,4,
6−体の比率(モル比)が4:1のものが得られた。得
られたポリチオール異性体混合物は、表1においてポリ
チオールAとして示した。
【0096】前記と同様の方法により、2,4−体と
2,4,6−体のモル比が異なるポリチオール異性体混
合物を調製した。得られたポリチオール異性体混合物
は、2,4−体と2,4,6−体の比率(モル比)が、
それぞれ5:1、3:1のものが得られ、それぞれのモ
ル比のポリチオール異性体混合物を、表1においてポリ
チオールB、およびポリチオールCとして示した。
【0097】製造例2 製造例1と同様にして、ブロモメチルチオアニソール異
性体混合物270gを得た。得られたブロモメチルチオ
アニソール異性体混合物をカラムクロマトグラフィーで
分離精製し、単一な2,4−ビス(ブロモメチル)チオ
アニソール195gを得た。
【0098】2リットル容の四つ口フラスコに前記の
2,4−ビス(ブロモメチル)チオアニソール186
g、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド138
8.7gおよび臭化−テトラ−n−ブチルアンモニウム
1.9gを仕込み、0〜10℃に保ちながら、2時間か
けて20重量%水酸化ナトリウム水溶液264gを滴下
した。滴下終了後、室温で2時間撹拌し、36重量%塩
酸10gを用いて中和した後、有機層と水層とに分液し
た。得られた有機層を水洗後、濃縮することにより一般
式(1)において、pが2、nが共に2の化合物である
2,4−ビス(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチ
ル)チオアニソール263gを得た。得られた2,4−
ビス(7−メルカプト−2,5−ジチアヘプチル)チオ
アニソールをポリチオールDとし、表1に示した。
【0099】製造例3 1リットル容の四つ口フラスコに、製造例2と同様にし
て得られた2,4−ビス(ブロモメチル)チオアニソー
ル62g、1,2−エタンジチオール283gおよび臭
化テトラ−n−ブチルアンモニウム3.2gを仕込み、
0〜10℃に保ちながら、1.5時間かけて20重量%
水酸化ナトリウム水溶液96gを滴下した。滴下終了後
さらに20〜25℃で3時間撹拌した。反応終了後、反
応液に36重量%塩酸20g、水40gを添加して有機
層と水層に分液した。得られた有機層を水洗後、濃縮す
ることにより一般式(1)において、pが2、nがとも
に1の化合物である2,4−ビス(4−メルカプト−2
−チアブチル)チオアニソール65.3gを得た。得ら
れた2,4−ビス(4−メルカプト−2−チアブチル)
チオアニソールをポリチオールEとし、表1に示した。
【0100】製造例4 1リットル容の四つ口フラスコに、製造例2と同様にし
て得られた2,4−ビス(ブロモメチル)チオアニソー
ル93g、チオ尿素57gおよび水250gを仕込み、
反応温度を85〜90℃に保ちながら10時間攪拌し
た。反応終了後、室温まで冷却し、トルエンを200g
添加した後、反応温度を20〜30℃に保ちながら40
重量%水酸化ナトリウム水溶液66gを10分かけて滴
下した。滴下終了後、さらに、反応温度を60〜65℃
に保ちながら2時間撹拌を続けた。反応終了後、反応液
に36重量%塩酸25gを添加し有機層と水層を分液し
た。得られた有機層を水洗後、濃縮することにより一般
式(1)において、pが2、nがともに0の化合物であ
る2,4−ビス(メルカプトメチル)チオアニソール5
8.4gを得た。得られた2,4−ビス(メルカプトメ
チル)チオアニソールをポリチオールFとし、表1に示
した。
【0101】
【表1】
【0102】実施例1 前記製造例1で得られたポリチオールA10gとジビニ
ルベンゼン(純度96%)10gを均一に混合し,硬化
性組成物を得た。次いで、前記硬化性組成物100重量
部に対し,ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)(和光純薬工業(株)
製、商品名:V−59)0.8重量部を添加した後、前
記硬化性組成物を充分に脱気し、直径5cm、厚さ0.
3cmのガラスモールドに注入し、55℃で6時間保持
した後、5時間かけて100℃まで昇温し、100℃で
3時間保持した後、脱型し、前記硬化性組成物の硬化し
た光学材料を得た。得られた光学材料は均一であり無色
透明であった。次に、得られた光学材料の物性値を以下
の方法に従って調べた。各物性値を表2に示す。
【0103】(1)屈折率、アッベ数 アッベ屈折計(アタゴ製、4T型)を用いて、20℃に
おける屈折率、アッベ数を測定した。
【0104】(2)比重 JIS−K6911に従って測定した。
【0105】実施例2〜12 実施例1において、ポリチオールとして、表1のポリチ
オールA〜Fを用い、前記ポリチオールA〜Fと共重合
可能な化合物として、純度96%の高純度ジビニルベン
ゼン(表2中DVBと略す)、エチレングリコールジメ
タクリレート(表2中EGDMと略す)、ビス(4−メ
タクリロイルチオフェニル)スルフィド(表2中MPS
MAと略す)、スチレン(表2中Stと略す)、ビス
(2−メルカプトエチル)スルフィド(表2中DMDS
と略す)、およびペンタエリスリトールテトラキスチオ
プロピオネート(表2中PETPと略す)を用いて表2
に示すような組成に変更したほかは、実施例1と同様に
して、各組成の硬化性組成物を得た。
【0106】得られた硬化性組成物を用いて実施例1と
同様にして光学材料を調製し、各物性を調べた。各物性
値を表2に示した。
【0107】
【表2】
【0108】表2に示す結果より、実施例1〜12で得
られた光学材料は、いずれも高屈折率を有し、高アッベ
数であり低比重であることがわかった。すなわち、得ら
れた光学材料は、いずれも光学材料として望まれる優れ
た特性を有しているものである。
【0109】実施例13 製造例2で得られたポリチオールD15gとm−キシリ
レンジイソシアナート6.3gを均一に混合し、硬化性
組成物を得た。得られた硬化性組成物を充分に脱気した
後、直径5cm、厚さ0.3cmのガラスモールドに注
入し、60℃で5時間加熱した後、10時間かけて10
0℃まで昇温し、100℃で3時間、次いで120℃で
3時間保持した後、脱型した。得られた光学材料は、均
一で無色透明であった。
【0110】次に、得られた光学材料の物性値を実施例
1と同様の方法に従って調べた。各物性値を表3に示し
た。
【0111】実施例14〜19 実施例13において、ポリチオールとして、表1のポリ
チオールB〜Fを用い、前記ポリチオールB〜Fと共重
合可能な化合物として、m−キシリレンジイソシアナー
ト(表3中mXDIと略す)、ペンタエリスリトールテ
トラキスチオプロピオネート(表3中PETPと略
す)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート
(表3中MDIと略す)を用いて表3に示すような組成
に変更したほかは、実施例13と同様にして各組成の硬
化性組成物を得た。
【0112】得られた硬化性組成物を用いて実施例13
と同様にして光学材料を調製し、各物性値を調べた。各
物性値を表3に示した。
【0113】
【表3】
【0114】表3に示す結果より、実施例13〜19で
得られた光学材料は、いずれも高屈折率を有し、高アッ
ベ数であり低比重であることがわかった。すなわち、得
られた光学材料は、いずれも光学材料として望まれる優
れた特性を有しているものである。
【0115】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、硬化性に優れ
ており、該硬化性組成物を用いて得られた光学材料は従
来の光学材料と同等もしくはより高屈折率を有し、高ア
ッベ数であり低比重であるという優れた特長を有してい
るため、光学材料の分野ばかりでなく、塗料、接着剤、
封止材等の原料として極めて有用な材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 道夫 兵庫県加古郡播磨町宮西346番地の1 住 友精化株式会社第1研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、pは2または3を示し、pの数に応じて2個ま
    たは3個存在するnは、それぞれ同一または異なってよ
    く0〜5の整数を示す)で示されるポリチオール5〜9
    0重量%および該ポリチオールと共重合可能な化合物1
    0〜95重量%を含有してなる硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 ポリチオールと共重合可能な化合物が、
    ポリイソシアナート化合物、ポリイソチオシアナート化
    合物、イソシアナート基を有するイソチオシアナート化
    合物、重合性不飽和結合を有するモノマー、エポキシ化
    合物および一般式(1)で示されるポリチオール以外の
    複数のチオール基を有するモノマーからなる群より選ば
    れた少なくとも1種である請求項1記載の硬化性組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の硬化性組成物を
    硬化させてなる光学材料。
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