JPH1179942A - 毛髪組成物 - Google Patents

毛髪組成物

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JPH1179942A
JPH1179942A JP9244299A JP24429997A JPH1179942A JP H1179942 A JPH1179942 A JP H1179942A JP 9244299 A JP9244299 A JP 9244299A JP 24429997 A JP24429997 A JP 24429997A JP H1179942 A JPH1179942 A JP H1179942A
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JP
Japan
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hair
levulinic acid
amidoamine compound
carbon atoms
water
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JP9244299A
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Toshimasa Furukawa
利正 古川
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C T C JAPAN KK
SASAKI KAGAKU KK
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C T C JAPAN KK
SASAKI KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたコンディショニング効果の毛髪組成物
を提供する。 【解決手段】 一般式Ra −CONH−Rb −N−(R
c )2 のアミノアミン化合物と、一般式CH3 COCH
2 COOHのレブリン酸と水とを混合する。アミドアミ
ン化合物は、Ra は炭素数が11以上24以下の高級脂
肪酸残基、Rb およびRc は炭素数が1以上4以下のア
ルキル基である。アミドアミン化合物は、0.1重量%
以上5.0重量%以下で含有する。レブリン酸は、アミ
ドアミン化合物に対して0.5当量以上1.5当量以下
で含有する。水は、60%以上に混合する。混合によ
り、半固形状のアミドアミン化合物は水溶液中でレブリ
ン酸と反応して、静電防止効果および安全性が優れた第
3級アミン塩を生成して均一に溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミドアミン化合
物を含有する毛髪組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪の汚れを除去するアニオン系
界面活性剤を主成分とする洗髪剤が知られている。しか
しながら、このアニオン系界面活性剤を主成分とする洗
髪剤を用いて洗髪すると毛髪の汚れの他に毛髪表面を保
護している油分も同時に除去され、毛髪の柔軟性が失わ
れ、艶が低減し、毛髪の櫛通り性も低下し、枝毛や切れ
毛などの毛髪の損傷が生じやすくなる。
【0003】そこで、毛髪の柔軟性、しっとり感、滑ら
かさ、櫛通り性などのコンディショニング効果が得られ
るカチオン系界面活性剤である第4級アンモニウム塩を
有効成分とするヘアリンス剤が混合された洗髪剤が知ら
れている。しかしながら、第4級アンモニウム塩のみで
は、毛髪の柔軟性や滑らかさが十分に得られない。した
がって、従来のヘアリンス剤には、毛髪の柔軟性および
滑らかさを向上させるべく、高級アルコールやグリセラ
イド、流動パラフィンなどの油脂類を配合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高級ア
ルコールやグリセライド、流動パラフィンなどの油脂類
を配合しても、毛髪の滑らかさ、櫛通り性の更なる向上
が望まれている。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、優れたコンディショニング効果が得られる毛髪組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の毛髪組成
物は、一般式Ra −CONH−Rb −N−(Rc )
2で、Ra は炭素数が11以上24以下の高級脂肪酸残
基、Rb およびRc は炭素数が1以上4以下のアルキル
基で示されるアミドアミン化合物と、一般式CH3CO
CH2 COOHで示されるレブリン酸と、水とを含有す
るものである。
【0007】そして、一般式Ra −CONH−Rb −N
−(Rc )2 で、Ra は炭素数が11以上24以下の高
級脂肪酸残基、Rb およびRc は炭素数が1以上4以下
のアルキル基で示されるアミドアミン化合物と、一般式
CH3 COCH2 COOHで示されるレブリン酸とに水
を混合することにより、水中で半固形状のアミドアミン
化合物とレブリン酸とが反応して第3級アミン塩が生成
し、例えば毛髪の柔軟性、しっとり感、滑らかさおよび
櫛通り性などの優れたコンディショニング効果が得られ
る。
【0008】ここで、Ra に炭素数が11以上24以下
の高級脂肪酸残基を用いることにより、アミドアミン化
合物にコンディショニング効果が付与され、炭素数が1
1より少ないと刺激性が強くなり、炭素数が24より多
いと溶解性が著しく低下するため、Ra に炭素数が11
以上24以下の高級脂肪酸残基を用いる。また、Rbお
よびRc に炭素数が1以上4以下のアルキル基を用いる
ことにより、コンディショニング効果が得られ、炭素数
が4より多いと製品に配合したときに液の安定性が低下
するため、Rb およびRc に炭素数が1以上4以下のア
ルキル基を用いる。
【0009】請求項2記載の毛髪組成物は、請求項1記
載の毛髪組成物において、アミドアミン化合物は、0.
1重量%以上5.0重量%以下を含有し、レブリン酸
は、前記アミドアミン化合物に対して0.5当量以上
1.5当量以下を含有し、水は、60%以上含有される
ものである。
【0010】そして、0.1重量%以上5.0重量%以
下を含有したアミドアミン化合物に対してレブリン酸を
0.5当量以上1.5当量以下で添加し、水を60%以
上とするため、効率よくコンディショニング効果が得ら
れる第3級アミン塩を生成する。
【0011】ここで、アミドアミン化合物が、0.1重
量%より少ないと界面活性効果が低減して洗髪性が低下
するとともにコンディショニング効果の向上が図れず、
5.0重量%より多くなると水分量の割合が低減して粘
性が増大し取扱性が低下する問題があるため、アミドア
ミン化合物の含有量は0.1重量%以上5.0重量%以
下に設定される。また、レブリン酸が、アミドアミン化
合物に対して0.5当量より少なくなると、半固形状の
アミドアミン化合物を良好に溶解できなくなり、アミド
アミン化合物に対して1.5当量より多くなると、レブ
リン酸がアミドアミン化合物と反応せずに遊離し、レブ
リン酸によるべたつきが生じるため、レブリン酸の含有
量はアミドアミン化合物に対して0.5当量以上1.5
当量以下に設定される。さらに、水が60%より少なく
なると製品の固形性が増大して塗布し難くなるため、水
を60%以上に設定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の毛髪組成物の実施
の一形態について説明する。
【0013】毛髪組成物は、一般式Ra −CONH−R
b −N−(Rc )2 で示されるアミドアミン化合物と、
一般式CH3 COCH2 COOHで示されるレブリン酸
と、水とを主成分とした水溶液で、その他にヘアリンス
剤や油脂類、外観が真珠状の模様を示すパール化剤など
が混合されている。
【0014】そして、一般式Ra −CONH−Rb −N
−(Rc )2 で示されるアミドアミン化合物において、
Ra は炭素数が11以上24以下の高級脂肪酸残基、R
b およびRc は炭素数が1以上4以下のアルキル基で、
例えばステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドやステ
アリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどである。
【0015】ここで、Ra の高級脂肪酸残基は、毛髪の
柔軟性、しっとり感、滑らかさ、櫛通り性などのコンデ
ィショニング効果を有するもので、特に炭素数が11以
上24以下の高級脂肪酸残基は良好なコンディショニン
グ効果を示す。なお、高級脂肪酸残基の炭素数が11よ
り少ないと刺激性が強くなり、炭素数が24より多いと
溶解性が著しく低下するため、Ra に炭素数が11以上
24以下の高級脂肪酸残基を用いることが好ましい。ま
た、Rb およびRc にアルキル基を用いることにより、
コンディショニング効果が得られ、特に炭素数が1以上
4以下のアルキル基を用いた場合には良好なコンディシ
ョニング効果が得られる。なお、炭素数が4より多いと
製品に配合したときに液の安定性が低下するため、Rb
およびRc に炭素数が1以上4以下のアルキル基を用い
ることが好ましい。
【0016】そして、このアミドアミン化合物は、例え
ば0.1重量%以上5.0重量%以下で含有される。こ
こで、アミドアミン化合物の含有量が0.1重量%より
少ないと、界面活性効果が低減して洗髪性が低下すると
ともにコンディショニング効果の向上が図れない。ま
た、アミドアミン化合物は、常温で半固形状、すなわち
ワックス状であることから、アミドアミン化合物の含有
量が5.0重量%より多くなると、水分量の割合が低減
して粘性が増大し取扱性が低下する。したがって、アミ
ドアミン化合物の含有量は、0.1重量%以上5.0重
量%以下に設定することが好ましい。
【0017】一方、一般式CH3 COCH2 COOHで
示されるレブリン酸は、例えば含有量はアミドアミン化
合物に対して0.5当量以上1.5当量以下で添加す
る。ここで、また、レブリン酸が、アミドアミン化合物
に対して0.5当量より少なくなると、半固形状のアミ
ドアミン化合物を良好に溶解できなくなり、アミドアミ
ン化合物に対して1.5当量より多くなると、レブリン
酸がアミドアミン化合物と反応せずに遊離し、レブリン
酸によるべたつきが生じるため、レブリン酸の含有量は
アミドアミン化合物に対して0.5当量以上1.5当量
以下に設定することが好ましい。
【0018】そして、水は、例えば精製水が60%以上
となるように混合される。ここで、水の含有量が60%
より少なくなると製品の固形性が増大して塗布し難くな
るため、水の含有量を60%以上、好ましくは75%以
上90%以下に設定することが好ましい。
【0019】また、その他に添加されるヘアリンス剤と
しては、カチオン系界面活性剤である例えば塩化ステア
リルトリメチルアンモニウムや塩化セチルトリメチルア
ンモニウムなどの第4級アンモニウム塩が用いられる。
さらに、油脂類としては、高級アルコールであるセトス
テアリルアルコール、流動パラフィン、ジイソステアリ
ン酸グリセリルなどのグリセライドなどが用いられる。
また、パール化剤としては、ジステアリン酸エチレング
リコールなどが用いられる。
【0020】次に、上記実施の形態の毛髪組成物の作用
を説明する。
【0021】まず、各原料を所定の配合量で攪拌混合す
る。そして、これら各原料の混合により、アミドアミン
化合物は水溶液中でレブリン酸と反応して第3級アミン
塩を生成し、均一に混合する。この第3級アミンは、ア
ミド基を持っているため、毛髪との親和性があるため、
従来の第4級アンモニウム塩を用いた毛髪組成物より優
れたコンディショニング効果が得られる。
【0022】したがって、上記実施の形態では、一般式
Ra −CONH−Rb −N−(Rc)2 で、Ra は炭素
数が11以上24以下の高級脂肪酸残基、Rb およびR
c は炭素数が1以上4以下のアルキル基で示されるアミ
ドアミン化合物と、一般式CH3 COCH2 COOHで
示されるレブリン酸とに水を混合することにより、水中
で半固形状のアミドアミン化合物とレブリン酸とが反応
して、第4級アンモニウム塩と略同等の静電気防止効果
を有し第4級アンモニウム塩より安全性が高く化粧品の
使用原料の一つに指定された第3級アミン塩が生成し、
優れたコンディショニング効果が得られる。
【0023】また、半固形状のアミドアミン化合物でも
濁りや分離などがなく均一に混合でき、着色剤や香料、
パール化剤などの添加により、嗜好性の向上が容易にで
きる。
【0024】
【実施例】上記実施の形態の毛髪組成物と従来の毛髪組
成物とのコンディショニング効果について比較検討し
た。なお、本実施例および比較例は、表1に示すヘアコ
ンディショニング剤および表2に示すヘアコンディショ
ニングシャンプーの配合に基いてヘアコンディショニン
グ剤およびヘアコンディショニングシャンプーを調製し
た。そして、20人の女性パネラにより、表1および表
2に基いた各配合のヘアコンディショニング剤およびヘ
アコンディショニングシャンプーを用いて洗髪してコン
ディショニング効果について官能的に比較検討した。そ
の結果を表1および表2に示す。なお、コンディショニ
ング効果は、髪の柔軟性、髪のしっとり感、髪のなめら
かさ、櫛通り性について、 ◎:良いと答えた人が18人以上の場合 ○:良いと答えた人が14〜17人の場合 △:良いと答えた人が8〜13人の場合 ×:良いと答えた人が7人以下の場合 との4段階で評価した。
【0025】
【表1】
【表2】 この表1に示すヘアコンディショニング剤の結果から、
アミドアミン化合物およびレブリン酸を含有しない従来
のヘアコンディショニング剤である比較例1のヘアコン
ディショニング剤では、ある程度の櫛通り性は得られる
ものの、十分な髪の柔軟性、しっとり感、滑らかさが得
られないのに対し、アミドアミン化合物およびレブリン
酸を含有する実施例1ないし実施例3のヘアコンディシ
ョニング剤では、ほとんどの人が良好な髪の柔軟性、し
っとり感、滑らかさおよび櫛通り性が得られ、優れたコ
ンディショニング効果が得られることがわかった。
【0026】さらに、アミドアミン化合物およびレブリ
ン酸を含有するものの、レブリン酸がアミドアミン化合
物に対して所定当量以下の比較例2では、良好なコンデ
ィショニング効果が得られなかった。これは、レブリン
酸の含有量が多くなり、レブリン酸がアミドアミン化合
物と反応せずに残留して水中で遊離し、レブリン酸によ
るべたつきが生じるためと思われる。
【0027】一方、ヘアコンディショニングシャンプー
においても、表2に示すように、アミドアミン化合物お
よびレブリン酸を含有しない従来のヘアコンディショニ
ングシャンプーである比較例3のヘアコンディショニン
グシャンプーでは、ある程度の櫛通り性は得られるもの
の、十分な柔軟性が得られず、良好なしっとり感および
滑らかさが得られると感じるパネラは1/3以下である
のに対し、アミドアミン化合物およびレブリン酸を含有
する実施例4ないし実施例6のヘアコンディショニング
シャンプーでは、実施例1ないし3のヘアコンディショ
ニング剤と同様に、ほとんどの人が良好な髪の柔軟性、
しっとり感、滑らかさおよび櫛通り性が得られ、優れた
コンディショニング効果が得られることがわかった。
【0028】さらに、アミドアミン化合物およびレブリ
ン酸を含有するものの、レブリン酸がアミドアミン化合
物に対して1.8当量の比較例4では、良好なコンディ
ショニング効果が得られなかった。これは、表1に示す
ヘアコンディショニング剤と同様に、レブリン酸の含有
量が多くなり、レブリン酸がアミドアミン化合物と反応
せずに残留して水中で遊離し、レブリン酸によるべたつ
きが生じるためと思われる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の毛髪組成物によれば、一
般式Ra −CONH−Rb −N−(Rc )2 で、Ra は
炭素数が11以上24以下の高級脂肪酸残基、Rb およ
びRcは炭素数が1以上4以下のアルキル基で示される
アミドアミン化合物と、一般式CH3 COCH2 COO
Hで示されるレブリン酸とに水を混合することにより、
水中で半固形状のアミドアミン化合物とレブリン酸とが
反応して、静電気防止効果を有する安全性の高い第3級
アミン塩が生成し、優れたコンディショニング効果が得
られる。
【0030】請求項2記載の毛髪組成物によれば、請求
項1記載の毛髪組成物の効果に加え、0.1重量%以上
5.0重量%以下を含有したアミドアミン化合物に対し
てレブリン酸を0.5当量以上1.5当量以下で添加
し、水を60%以上とするため、コンディショニング効
果が得られる第3級アミン塩が効率よく生成でき、優れ
たコンディショニング効果が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Ra −CONH−Rb −N−(R
    c )2 で、Ra は炭素数が11以上24以下の高級脂肪
    酸残基、Rb およびRc は炭素数が1以上4以下のアル
    キル基で示されるアミドアミン化合物と、 一般式CH3 COCH2 COOHで示されるレブリン酸
    と、 水とを含有することを特徴とした毛髪組成物。
  2. 【請求項2】 アミドアミン化合物は、0.1重量%以
    上5.0重量%以下を含有し、 レブリン酸は、前記アミドアミン化合物に対して0.5
    当量以上1.5当量以下を含有し、 水は、60%以上含有されることを特徴とした請求項1
    記載の毛髪組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012474A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Kao Corp シャンプー組成物
WO2006005561A1 (de) * 2004-07-09 2006-01-19 Wella Aktiengesellschaft Verwendung von oxo-carbonsäuren enthaltenden kombinationen zur desodorierung von haut und haaren
JP2020128347A (ja) * 2019-02-07 2020-08-27 株式会社ナンバースリー 毛髪修復用組成物及び毛髪修復方法

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