JP3049413B2 - 毛髪処理剤 - Google Patents

毛髪処理剤

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JP3049413B2
JP3049413B2 JP7300786A JP30078695A JP3049413B2 JP 3049413 B2 JP3049413 B2 JP 3049413B2 JP 7300786 A JP7300786 A JP 7300786A JP 30078695 A JP30078695 A JP 30078695A JP 3049413 B2 JP3049413 B2 JP 3049413B2
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alkyl
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪処理剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪処理剤に使用される第4級ア
ンモニウムとして、エステル基またはアミド基で分断さ
れたアルキル基を有する第4級アンモニウム塩で、対イ
オンに塩素イオンなどのハロゲンイオン、またはメトサ
ルフェート、エトサルフェート、などの短鎖硫酸イオン
を有するもの(例えば特開平6−9346号広報)が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の第4級アンモニウム塩は、人に対する刺激性が高
い、使用性(毛髪のスベリ、しっとり感などに代表さ
れる使用後の風合い)が十分でない、高温での安定性
が悪い、など多くの問題点をもっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら問
題点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、下記(a)および/または
(b)を0.5〜30重量%含有することを特徴とする
毛髪処理剤である。
【0005】(a):一般式(1)で表される第4級ア
ンモニウムの、後述する一般式(3)〜(13)で表さ
れるカルボン酸、スルホン酸、リン酸からなる群より選
ばれる少なくとも一種の有機酸塩 一般式
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1は分断基も含めて炭素数が7
〜28のエステル基またはアミド基で分断されたアルキ
ル基またはアルケニル基、R2は分断基も含めて炭素数
が7〜28のエステル基またはアミド基で分断されたア
ルキル基またはアルケニル基、あるいは炭素数1〜4の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基、R3、R4は炭
素数1〜4のアルキル基またはヒドロキシアルキル基で
ある。)
【0008】(b):一般式(2)で表されるアミン
の、後述する一般式(3)〜(13)で表されるカルボ
ン酸、スルホン酸、リン酸からなる群より選ばれる少な
くとも一種の有機酸中和物 一般式
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R5は分断基も含めて炭素数が7
〜28のエステル基またはアミド基で分断されたアルキ
ル基またはアルケニル基、R6は分断基も含めて炭素数
が7〜28のエステル基またはアミド基で分断されたア
ルキル基またはアルケニル基、あるいは炭素数1〜4の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基、R7は炭素数
1〜4のアルキル基またはヒドロキシアルキル基であ
る。)
【0011】(a)として用いられる第4級アンモニウ
ム塩および/または(b)として用いられるアミン中和
物は、化5で示されるエステル基またはアミド基で分断
されたアルキル基またはアルケニル基を有する。ジ長鎖
アルキル基またはジ長鎖アルケニル基の場合は、同一基
であっても、異なった基でもよい。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R8、R11は炭素数5〜23のア
ルキル基またはアルケニル基、R10、R13は炭素数6〜
24のアルキル基またはアルケニル基、R9は炭素数1
〜4のアルキレン基、R12、R14は水素原子または炭素
数1〜4のアルキル基である。)
【0014】R8、R11は、高級脂肪酸からCOOHを
除いた残基である。高級脂肪酸の炭素数は、通常、6〜
24であり、好ましくは12〜22である。炭素数が6
以下では、風合いが劣るばかりでなく、刺激性が増し、
炭素数24以上では、乳化性が劣る。高級脂肪酸として
は、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシ
ル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、
マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデシル酸、ベヘニン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などが挙げら
れる。これらは1種または2種以上の混合物としても用
いることができる。また、これらの混合物であるヤシ油
脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪
酸なども使用することができる。
【0015】R9の炭素数1〜4のアルキレン基として
は、通常、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブ
チレン基が挙げられる。好ましくはエチレン基、プロピ
レン基である。R10、R13は、通常、炭素数6〜24で
あり、好ましくは炭素数12〜22の直鎖または分岐の
アルキル基またはアルケニル基である。炭素数6以下で
は、風合いが劣るばかりでなく、刺激性が増し、炭素数
24以上では、乳化性が劣る。例としては、アミル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、
オクタデシル基、ドコシル基、2−エチルヘキシル基、
2−ヘキシルデシル基、2−オクチルウンデシル基、ペ
ンテン基、ヘキセン基、ヘプテン基、オクテン基、ノネ
ン基、デセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、
ヘキサデセニル基、オクタデセニル基などが挙げられ
る。これらは1種または2種以上の混合基としても用い
ることができる。
【0016】R12、R14の炭素数1〜4のアルキル基と
しては、通常、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基が挙げられる。R12、R14のうち、好ましくは水素
原子、メチル基である。R3、R4、R7の炭素数1〜4
のアルキル基としては、通常、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基が挙げられる。炭素数1〜4のヒド
ロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒド
ロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブ
チル基が挙げられる。好ましくはメチル基、エチル基、
ヒドロキシエチル基である。
【0017】一般式(1)および(2)で表されるもの
で、モノ長鎖アルキル基型の場合、R2、R6の炭素数1
〜4のアルキル基としては、通常、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。炭素数1〜4
のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒド
ロキシブチル基が挙げられる。好ましくはメチル基、エ
チル基、ヒドロキシエチル基である。
【0018】有機酸としては、通常、一般式(3)〜
(13)で示されるカルボン酸、スルホン酸、リン酸か
らなる群より選ばれる少なくとも一種の有機酸が使用さ
れる。好ましくはカルボン酸である。カルボン酸として
は、分子内にカルボキシル基を有する、風合い、乳化性
が良好で、刺激性が低い一般式(3)〜(7)の化合物
が挙げられる。 一般式 R15COOH (3) 一般式 R16O(AO)n1CH2COOH (4) 一般式
【0019】
【化6】
【0020】一般式
【0021】
【化7】
【0022】一般式
【0023】
【化8】
【0024】(式中、R15、R17、R18は炭素数6〜2
4の高級脂肪酸からCOOHを除いた残基、R16は炭素
数6〜24の高級アルコールからOHを除いた残基また
はR23CONHCH2CH2、(R23は炭素数6〜24の
高級脂肪酸からCOOHを除いた残基)、R20は炭素数
6〜24の直鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基
またはヒドロキシアルキル基、R19は水素原子または炭
素数1〜4のアルキル基、R21、R22は、少なくとも一
方が−(CH2n3−COOH、一方が水素原子であ
る。Aは炭素数2〜4のアルキレン基、n1は0〜20
の整数、n2、n3は1または2を表わす。)
【0025】スルホン酸としては、分子内にスルホン酸
基または硫酸エステル基を有する、風合い、乳化性が良
好で、刺激性が低い一般式(8)〜(11)の化合物が
挙げられる。 一般式 R24COX1(CH2n4−SO3
(8) 一般式
【0026】
【化9】
【0027】一般式
【0028】
【化10】
【0029】一般式 R28O(A2O)n6−SO3H (11) (式中、R24、R25、R27は炭素数6〜24の高級脂肪
酸からCOOHを除いた残基、R28は炭素数6〜24の
高級アルコールからOH基を除いた残基、R26は水素原
子またはメチル基、A1、A2は炭素数2〜4のアルキレ
ン基、n5、n6は0〜20の整数、n4は1〜3の整
数、X1、X2は−NH−、−N(CH3)−、−N(C2
5)−で示される基または酸素原子を表わす。)
【0030】リン酸としては、分子内にリン酸エステル
基を有する、風合い、乳化性が良好で、刺激性が低い一
般式(12)、(13)の化合物が挙げられる。 一般式
【0031】
【化11】
【0032】一般式
【0033】
【化12】
【0034】(式中、R29、R30、R31は炭素数6〜2
4の高級アルコールからOHを除いた残基、A3〜A5
炭素数2〜4のアルキレン基、n7〜n9は0〜20の整
数を表わす。)
【0035】R15、R17、R18、R23、R24、R25,R
27の炭素数6〜24の高級脂肪酸からCOOHを除いた
残基は、前記R8、R11と同様である。炭素数6〜24
のR16、R28、R29、R30、R31を形成する高級アルコ
ールとしては、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコー
ル、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルア
ルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコー
ル、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、
ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オ
クタデシルアルコール、ノナデシルアルコールなどが挙
げられる。
【0036】R19の炭素数1〜4のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げ
られる。これらのうち好ましいものは水素原子およびメ
チル基である。R20の炭素数6〜24の直鎖または分岐
のアルキル基としては、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ドコシル基、
2−エチルヘキシル基、2−ヘキシルデシル基、2−オ
クチルウンデシル基、2−デシルテトラデシル基などが
挙げられる。炭素数6〜24の直鎖または分岐のアルケ
ニル基としては、ヘキセン基、ヘプテン基、オクテン
基、ノネン基、デセニル基、ドデセニル基、テトラデセ
ニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基などが挙
げられる。炭素数6〜24の直鎖または分岐のヒドロキ
シアルキル基としては、ヒドロキシオクタデシル基など
が挙げられる。これらは1種または2種以上の混合基と
しても用いることができる。
【0037】A3〜A5の炭素数2〜4のアルキレン基と
しては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げ
られる。前記一般式において、(AO)n、は炭素数2
〜4のアルキレンオキシドがnモル付加していることを
表わす。このアルキレンオキシドは2種以上の併用(ラ
ンダム付加またはブロック付加)でもよい。好ましく
は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドである。ま
た、n1、n5〜n9は0〜20の整数であり、好ましく
は、0〜10の整数である。
【0038】一般式(1)で表される第4級アンモニウ
ムとしては表1のものが挙げられる。
【0039】
【表1】
【0040】一般式(2)で表されるアミンとしては表
2のものが挙げられる。
【0041】
【表2】
【0042】有機酸としては表3のものが挙げられる。
【0043】
【表3】
【0044】<表1〜3中の記号の説明> U : −COO− V : −CONH− W : −OCO− X : −NHCO− Y : −(CH22− Z : −(CH23− C11 : n−C1123、またはC112112 : n−C122515 : n−C153116 : n−C1633、またはC163117 : n−C173521 : n−C214322 : n−C2245、またはC224323 : n−C2347
【0045】(a)第4級アンモニウム塩と(b)アミ
ン中和物とは、それぞれ単独でも使用されるが、(a)
と(b)を併用する場合の重量比は、特に限定されない
が、通常、99/1〜50/50で使用され、(a)の
割合が大きいほど風合いの面で好ましい。
【0046】(a)第4級アンモニウム塩および(b)
アミン中和物にはモノ長鎖アルキル基型とジ長鎖アルキ
ル基型があり、これらは単独でも併用してもよい。併用
する場合の重量比は、通常、100/0〜50/50で
使用され、モノ長鎖アルキル基型の割合が大きいほど乳
化性の面で好ましい。
【0047】一般式(1)で表される第4級アンモニウ
ム塩の製造法としては、通常、ジメチルアミノエタノー
ルなどのアルキルアミノアルコールまたはジメチルアミ
ノプロピルアミンなどのアルキルアミノアルキレンアミ
ンとステアリン酸などのカルボン酸とで脱水縮合させ、
得られたエステル基またはアミド基を有する第3級アミ
ンを、メチルクロライドなどのアルキルハライドまたは
炭酸ジメチルなどの炭酸ジアルキルなどのアルキル化剤
で4級化し、前記一般式(3)〜(13)で表される少
なくとも一種の有機酸(以下、有機酸と言う)またはそ
の塩で処理することにより製造することができる。
【0048】一般式(2)で表されるアミンの中和物の
製造法としては、第4級アンモニウム塩と同様の方法で
第3級アミンを合成し、有機酸で中和することにより製
造することができる。
【0049】脱水縮合反応において、アルキルアミノア
ルコールまたはアルキルアミノアルキレンアミンの使用
量は、カルボン酸に対して通常0.1〜5.0倍モルで
あり、好ましくは0.3〜3.0倍モルである。4級化
反応において、アルキルハライドまたは炭酸ジアルキル
などのアルキル化剤の使用量は、生成した第3級アミン
に対して通常1.0〜5.0倍モルであり、好ましくは
1.3〜2.0倍モルである。有機酸の使用量は、生成
した第4級アンモニウム塩または第3級アミンに対して
通常1.0〜3.0倍モル、好ましくは1.0〜2.0
倍モルである。
【0050】脱水縮合反応温度は通常100〜220
℃、好ましくは150〜190℃である。100℃以下
では反応が非常に遅く、220℃以上では着色が激しく
なる。4級化反応温度は通常50〜150℃、好ましく
は80〜120℃である。50℃以下では反応が非常に
遅いばかりでなく、生成物が固化し、攪拌できなくなる
可能性があり、150℃以上では着色が激しくなる。有
機酸での処理温度は通常50〜150℃、好ましくは8
0〜100℃である。50℃以下では固化し、攪拌でき
なくなる可能性があり、150℃以上では着色が激しく
なる。
【0051】本発明の毛髪処理剤中の本発明に係わる
(a)第4級アンモニウム塩および/または(b)アミ
ン中和物の配合量は、通常、毛髪処理剤に対し0.5〜
30重量%配合される。好ましくは、0.5〜10重量
%である。下限以下では、使用性が悪くなり、30重量
%以上では、ままこになりやすい。
【0052】本発明の毛髪処理剤の用途も特に限定され
ないが、シャンプー、リンス、トリートメント、染毛
剤、ムースなどのセット剤などに有用である。また、こ
の第4級アンモニウム塩の優れた性質を生かし、従来か
ら使用されている第4級アンモニウム塩の用途には全て
適用可能である。
【0053】本発明の毛髪処理剤には、本発明の効果を
妨げない量のアニオン界面活性剤、非イオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、本発明の毛
髪処理剤に使用される一般式(3)〜(13)のカルボ
ン酸、スルホン酸、リン酸などの有機酸またはその塩を
併用してもよい。アニオン界面活性剤としては、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノ
ールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタ
ノールアミド硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウ
リルスルホコハク酸2ナトリウム、スルホコハク酸ポリ
オキシエチレンラウロイルエタノールアミド2ナトリウ
ム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂
肪酸メチルタウリンマグネシウム、ヤシ油脂肪酸サルコ
シンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノー
ルアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン
酸トリエタノ−ルアミン、ラウリロイルメチル−β−ア
ラニンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−
アラニントリエタノールアミン、ラウリルリン酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
【0054】両性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸ア
ミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウロイ
ルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタ
インヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム、β−ラウリ
ルアミノプロピオン酸ナトリウムなどが挙げられる。非
イオン界面活性剤としては、1:1型ヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミド、ラウリルジメチルアミンオキシド、モ
ノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸エチレン
グリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコー
ル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウ
リン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグ
ルコシド、ポリオキシエチレン牛脂アルキルヒドロキシ
ミリスチレンエ−テル、モノステアリン酸エチレングリ
コ−ル、ジステアリン酸エチレングリコ−ルなどが挙げ
られる。カチオン界面活性剤としては、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアン
モニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、エ
チル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチル
アンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミ
ドの乳酸塩などが挙げられる。
【0055】また、乳化安定剤として、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの
高級アルコールが、保湿剤として、グリセリン、ピロリ
ドンカルボン酸ナトリウムなどが、高分子化合物とし
て、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、ポ
リエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒ
ドロキシエチルセルロース、タンパク誘導体などが、シ
リコ−ンとして、ジメチルポリシロキサン、ジメチルポ
リシロキサンのメチル基の一部に各種の有機基を導入し
た変性シリコーン、環状ジメチルシロキサンなどが、キ
レート剤として、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ナトリウ
ムなどが、低級アルコール類として、エタノール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコールなどが、香
料、着色剤、防腐剤、紫外線吸収剤、水などが、その
他、薬事日報社発行の化粧品種別許可基準’94に記載
のもので本発明の効果を妨げないものすべてを併用する
ことができる。
【0056】 本発明の毛髪処理剤の形態は、通
常、液体、ペースト、固体、粉末など特に限定されない
が、液体およびペーストが使いやすく好ましい。液体お
よびペースト状のリンスの場合、通常、本発明に係わる
第4級アンモニウム塩が0.5〜30重量%、モノステ
アリン酸グリセリンなどの乳化助剤が1〜5重量%、セ
チルアルコールなどの乳化安定剤が1〜10重量%、高
分子化合物およびシリコ−ンなどが0〜10重量%、保
湿剤、キレート剤および低級アルコール類などが0〜1
5重量%、水が30〜97.5重量%用いられる。
【0057】本発明の毛髪処理剤のpHは、通常3〜9
である。3以下および9以上では、エステルの加水分解
などがおこり、本発明の第4級アンモニウム塩の性能が
でにくい。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。実施例および比較例で用いた添加剤および試験方法
は次の通りである。 乳化安定剤A: セチルアルコール 乳化安定剤B: ステアリルアルコール 乳化安定剤C: ベヘニルアルコール 乳化助剤: モノステアリン酸グリセリン 保湿剤: グリセリン シリコ−ン: ジメチルポリシロキサン キレート剤: EDTA−2Na PG: プロピレングリコール
【0059】皮膚刺激性 表5〜表7に示す組成物の1.0%界面活性剤水溶液を
調整し、男女各5名によるクローズド・パッチテスト
(48時間後、上腕内側)を行い、次の基準で評価し
た。結果はその合計値で示した。 −評価基準− 0 ; 反応(紅斑)無し 1 ; ごく軽度の紅斑 2 ; 明瞭な紅斑 3 ; 中程度から強度の紅斑 4 ; 肉様の紅斑
【0060】風合い 表5〜表7に示す組成のヘアリンス4gをとり、水を加
えて200ccとする。シャンプーで洗浄した毛束(長
さ15cm、重量5g)を40℃にて5秒間浸漬した。
次いで40℃、200ccの温水で30秒間×2回すす
ぎ、その後、25℃×65%RHの雰囲気下で一昼夜乾
燥させた。風合いは、すすいだ後および一昼夜乾燥後の
毛束の柔軟性、しっとり感、なめらかさについて、10
名のパネラーを用い次の基準で採点し、その合計点で評
価した。 <採点基準> 0;標準リンスより劣る 1;標準リンスよりやや劣る 2;標準リンスと同等 3;標準リンスよりやや優れる 4;標準リンスより優れる 尚、標準リンスとしては、比較例1を用いた。
【0061】乳化安定性 表5〜表7に示すリンスの25℃、3日後の乳化安定性
をチェックした。 ○;安定 △;若干分離 ×;分離
【0062】
【実施例】
実施例1〜15および比較例1〜3 表1〜表4に記載の化合物を用いて、表5〜表7に記載
の組成(重量部)に香料および色素の適量を加えクエン
酸にてpH調整を行い、水(残部)を加えて全量を10
0部とすることにより、本発明の毛髪処理剤および比較
例の毛髪処理剤を調整し、皮膚刺激性、使用性、乳化性
を試験した。その結果を表5〜表7に示す。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】
【表7】
【0067】表5から、本発明の第4級アンモニウム塩
および/またはアミン中和物が、皮膚刺激性が低く、風
合いも良好で、極めて優れたものであることが判る。
【0068】
【発明の効果】本発明の第4級アンモニウム塩は、毛髪
のスベリ、しっとり感などに代表される使用後の風合い
が良好で、人に対する刺激性も低く環境や人に優しい毛
髪処理剤として有用である。また、ハロゲンイオンを含
まないため容器のサビの発生を防ぐことができる。ま
た、高温安定性や生分解性にも優れ、毛髪処理剤として
極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−80539(JP,A) 特開 平5−221831(JP,A) 特開 平7−61911(JP,A) 特開 平9−67591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)および/または(b)を0.
    5〜30重量%含有することを特徴とする毛髪処理剤。 (a):一般式(1)で表される第4級アンモニウム
    の、下記一般式(3)〜(13)で表されるカルボン
    酸、スルホン酸、リン酸からなる群より選ばれる少なく
    とも一種の有機酸塩 一般式 【化1】 (式中、R1は分断基も含めて炭素数が7〜28のエス
    テル基またはアミド基で分断されたアルキル基またはア
    ルケニル基、R2は分断基も含めて炭素数が7〜28の
    エステル基またはアミド基で分断されたアルキル基また
    はアルケニル基、あるいは炭素数1〜4のアルキル基ま
    たはヒドロキシアルキル基、R3、R4は炭素数1〜4の
    アルキル基またはヒドロキシアルキル基である。) (b):一般式(2)で表されるアミンの、下記一般式
    (3)〜(13)で表されるカルボン酸、スルホン酸、
    リン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の有機酸
    中和物 一般式 【化2】 (式中、R5は分断基も含めて炭素数が7〜28のエス
    テル基またはアミド基で分断されたアルキル基またはア
    ルケニル基、R6は分断基も含めて炭素数が7〜28の
    エステル基またはアミド基で分断されたアルキル基また
    はアルケニル基、あるいは炭素数1〜4のアルキル基ま
    たはヒドロキシアルキル基、R7は炭素数1〜4のアル
    キル基またはヒドロキシアルキル基である。) [有機酸一般式] 〔上記式中、R15、R17、R18は炭素数6〜24の高級
    脂肪酸からCOOHを除いた残基、R16は炭素数6〜2
    4の高級アルコールからOHを除いた残基またはR23
    ONHCH2CH2、(R23は炭素数6〜24の高級脂肪
    酸からCOOHを除いた残基)、R20は炭素数6〜24
    の直鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基またはヒ
    ドロキシアルキル基、R19は水素原子または炭素数1〜
    4のアルキル基、R21、R22は、少なくとも一方が−
    (CH2n3−COOH、一方が水素原子である。Aは
    炭素数2〜4のアルキレン基、n1は0〜20の整数、
    n2、n3は1または2を表わす。R24、R25、R27は炭
    素数6〜24の高級脂肪酸からCOOHを除いた残基、
    28は炭素数6〜24の高級アルコールからOH基を除
    いた残基、R26は水素原子またはメチル基、A1、A2
    炭素数2〜4のアルキレン基、n5、n6は0〜20の整
    数、n4は1〜3の整数、X1、X2は−NH−、−N
    (CH3)−、−N(C25)−で示される基または酸
    素原子を表わす。R29、R30、R31は炭素数6〜24の
    高級アルコールからOHを除いた残基、A3〜A5は炭素
    数2〜4のアルキレン基、n7〜n9は0〜20の整数を
    表わす。〕
  2. 【請求項2】 (a)と(b)の重量比が、99/1〜
    50/50である請求項1に記載の毛髪処理剤。
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