JPH1178571A - 変速機のセレクトリターン機構 - Google Patents

変速機のセレクトリターン機構

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JPH1178571A
JPH1178571A JP24058397A JP24058397A JPH1178571A JP H1178571 A JPH1178571 A JP H1178571A JP 24058397 A JP24058397 A JP 24058397A JP 24058397 A JP24058397 A JP 24058397A JP H1178571 A JPH1178571 A JP H1178571A
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JP
Japan
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select
shift
shift lever
urging means
vertical rod
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Pending
Application number
JP24058397A
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English (en)
Inventor
Hideo Toyoda
英夫 豊田
Mizuki Aoyama
水器 青山
Noriyuki Okura
紀之 大蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Chuo Hatsujo Kogyo KK
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Chuo Hatsujo Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Chuo Hatsujo Kogyo KK filed Critical Mazda Motor Corp
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で適正なセレクトリターン
機能を発揮することができるセレクトリターン機構を提
供する。 【解決手段】 セレクト操作を行う場合には、バネ部材
の延長部を図2において下方において変位させることに
なるので、該延長部から上方に向けて反力が作用するす
なわち5─Rセレクト位置からニュートラル位置に向け
てセレクトリターン反力がバネ部材から伝達される。こ
の場合、5─Rセレクト位置側のバネ部材の延長部の垂
直ロッド側への傾斜角βは1−2セレクト位置側のバネ
部材の傾斜角αより大きいため、垂直ロッドへの予負荷
状態は5─Rセレクト位置側のバネ部材の方が1−2セ
レクト位置側のバネ部材24、25の予負荷状態よりも
大きくしたがって、発生するセレクトリターン反力も5
─Rセレクト位置側のバネの方が1−2セレクト位置側
のものよりも大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シフトレバーの支持部
に設けられ、セレクト動作の際のセレクトリターン機能
を与える機構に関する。
【0002】
【本発明の背景】シフトレバーは、所定の組合せにかか
るセレクト操作とシフト操作を行うことによって変速機
構の所定の変速段に設定することができるようになって
いる。この場合、シフトレバーは、該レバーをその軸線
上に設けられた単一の支点の回りにセレクト方向及びシ
フト方向に揺動させることによって前進方向または後退
方向の特定の1つ変速段を設定する。シフトレバーを揺
動させるセレクト方向とシフト方向は互いに直交する平
面上でそれぞれの揺動が行われるように設定されてい
る。変速操作を行って特定の変速段を得ようとする場
合、まず、その変速段の含まれる特定のセレクト位置を
選択してシフトレバーをニュートラル位置からセレクト
方向に該特定のセレクト位置まで揺動させる。つぎに、
該セレクト位置においてセレクト方向に対して直交する
方向すなわちシフト方向に所定に位置まで揺動させるこ
とによって特定の変速段へのシフト操作が完了する。
【0003】この場合、シフトレバーが、他の変速段へ
の変速のためあるいは停止のために特定のセレクト位置
からはずされた場合には、シフトレバーがニュートラル
位置に復帰するように、シフトレバーには、弾性力が作
用するようになっている。すなわちシフトレバーにはセ
レクトリターン機構が設けられている。このセレクトリ
ターン機構による付勢力は、運転者がシフトレバーを支
点の回りにセレクト方向に揺動させるとき、運転者がセ
レクト動作中一定の反力を感じるように設定されるのが
好ましい。また、セレクト動作における支点回りの揺動
方向以外の方向への作用力が極力生じないようにするこ
とが操作上の感触もよくまた、装置の機能上も好まし
い。シフトレバーのセレクトリターン機構の一例として
米国特許第4,569,245に開示されるものがあ
る。
【0004】この米国特許に開示されるものは、球状部
の両側から互いに反対方向に突出する水平ロッドを備え
ている。そして、シフトレバーがニュートラル位置すな
わち垂直方向の延びるように位置するとき上記バネ受け
部材は、ほぼ水平となっており、これに水平ロッドの両
側に配置される一対のコイルスプリングがそれぞれ設け
られている。この場合、バネ受け部材に支持される水平
ロッドの両側のコイルスプリングも垂直方向にすなわち
シフトレバーとほぼ平行に延びる状態で設置されてい
る。この米国特許にかかるものにおいてシフトレバーが
セレクト揺動するとき、それぞれバネ受け部材を介し
て、該セレクト動作の反力としてコイルスプリングの付
勢力がシフトレバーの水平ロッドに作用し、セレクトリ
ターン機能が得られるようになっている。
【0005】
【解決しようとする課題】この場合、コイルスプリング
の付勢力は垂直方向の変位量に比例するものであるが、
セレクト揺動動作は、シフトレバーを球状部の中心点に
位置する揺動支点の回りの回転させる回転運動である。
このため、シフトレバーのニュートラル位置からのセレ
クト揺動動作初期においては、コイルスプリングはほぼ
垂直に圧縮されるのでセレクトリターン機能としてのコ
イルスプリングの反力はセレクト揺動操作量にほぼ比例
して発生する。しかし、セレクト揺動角が大きくなると
ロッドの垂直成分変位量は減少し、水平成分変位量が増
大する。したがって、シフトレバーの揺動角が大きくな
るにしたがって、セレクト方向の単位揺動角変位当たり
のコイルスプリングの圧縮変位量は少なくなるため、セ
レクトリターン機能としてコイルスプリングの反力はセ
レクト揺動角が大きくなるにしたがって減少することと
なる。
【0006】すなわち、上記米国特許に開示される構造
のものでは、セレクト動作全体を通してセレクトリター
ン機能の操作反力が変動するため違和感がでるという問
題がある。またコイルスプリングに内においては単純圧
縮成分以外の作用力が作用するためのこの圧縮成分以外
の反力がシフトレバーのガタツキ等の原因となることが
考えられる。また、上記の公知文献に開示された構造は
付勢構造が複雑であるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みて構成されたもので、比較的簡単な構成で適正な
セレクトリターン機能を発揮することができるセレクト
リターン機構を提供することを目的とする。上記の目的
を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。すな
わち、本発明は、揺動支点の回りにシフト方向及び該シ
フト方向に直交するセレクト方向に揺動することによっ
てシフト動作及びセレクト動作を行うシフトレバーと、
該シフトレバーに設けられ前記支点を中心とする球面を
備えた球状部と、前記シフトレバーがセレクト方向に揺
動するとき、シフトレバーを弾性的に付勢してセレクト
リターン機能を発揮させる変速機のセレクトリターン機
構において、前記シフトレバーの球状部の下方からシフ
トレバーの軸方向に突出するようにシフトレバーに設け
られた垂直ロッドと、前記シフト方向に延設し、シフト
レバーがセレクト方向に揺動するとき前記シフトレバー
の垂直ロッドに当接して変位することによってシフトレ
バーにセレクト方向の弾性反力を生じる付勢手段が設け
られたことを特徴とする。
【0008】好ましい態様では、さらに前記付勢手段を
保持する保持部材が設けられ、この保持部材は、シフト
レバーの球状部支点部を覆うケーシングとは別体に設け
られる。このため、ケーシングの組立とは別工程で予め
セレクトリターン機構を組み立てた後容易にケーシング
に組み付けられる。さらに、前記保持部材がほぼ水平面
内に配置されるリバースロック機構用のガイドプレート
の場合、操作ガイド機構は一括して組み付けられる。ま
た、別の好ましい態様では、前記付勢手段が前記シフト
レバーの垂直ロッドの両側にほぼ平行にシフト方向に延
びるように一対設けられているとともに、両付勢手段の
間隔を規制する規制手段がさらに設けられる。より具体
的な態様では、一方の前記付勢手段は、1−2セレクト
位置へのセレクト動作に対してセレクトリターン反力を
生じるようになっており、他方の前記付勢手段は、5─
Rセレクト位置へのセレクト動作に対してセレクトリタ
ーン反力を生じるようになっており、前記他方の付勢手
段によって発生するセレクトリターン反力が前記一方の
付勢手段によって発生するセレクトリターン反力よりも
大きくなるようにそれぞれの付勢手段と前記シフトレバ
ーの垂直ロッドとの当接状態が設定される。
【0009】この場合、好ましくは、前記付勢手段は平
面視においてシフト方向から互いに接近する方向に所定
角度だけ傾斜した状態で真っ直ぐ延び、垂直ロッドの側
面にこれを挟み込むように両側から当接し、前記一方の
付勢手段がシフト方向と成す角度よりも前記他方の付勢
手段がシフト方向と成す角度が大きく設定されることに
よって前記他方の付勢手段によるセレクトリターン反力
が前記一方の付勢手段による反力よりも大きくなるよう
に設定されている。上記付勢手段は、代表的には、バネ
部材から構成され、一端において固定され他端部におい
てほぼシフト方向かつ水平方向に延びる延長部を有し、
該延長部の基端部にコイルスプリング部を有しており、
該延長部が平面視において互いに接近するようにシフト
方向から所定の傾斜角度を成して延び前記シフトレバー
の垂直ロッドの側面を挟み込むように両側から当接して
いる。
【0010】本発明の上記構成によれば、シフトレバー
が球状部の中心点である支点回りにシフト方向あるいは
セレクト方向の揺動するように操作さことによって、垂
直ロッドは適宜シフト機構に係合して所定の変速段を与
えるべく動作する。このとき、シフトレバーがセレクト
方向に揺動するとき垂直ロッドの側面がシフト方向に延
びる一対の付勢手段うちいずれかに当接しつつ変位させ
る。これによって、所定のセレクトリターン弾性反力が
得られる。本発明の構成は、基本的にシフトレバーの垂
直ロッドを両側から挟着するように延びる一対のバネ部
材によって構成できるので、構造が極めて簡単である。
また、バネ部材によるセレクトリターン反力の大きさ
は、垂直ロッドの変位量に比例する。本発明の構成によ
れば、付勢手段は垂直ロッドのセレクト動作による揺動
に応じて当接状態で変位するのでセレクトリターン反力
の大きさは垂直ロッドの変位量に対応することとなる。
したがって、本発明によりセレクト動作中一貫したセレ
クトリターン反力が得られ、したがって、良好な操作感
が得られる。
【0011】また、本発明の構造は上記のように簡単で
あるので組付けが容易であるととものセレクトリターン
反力の設定も、付勢手段の取り付け状態を適宜変更する
ことによって可能であり、調整が容易であるという利点
もある。この場合、上記のように規制部材を設けたの
で、本発明のセレクトリターン機構を組付けるに際し、
付勢手段あるいはシフトレバーの垂直ロッドといったセ
レクトリターン機構を構成する各部材の位置調整を行わ
なくともそれぞれの位置関係が自動的に設定できる。ま
た組付けに際して、他の部材の組付けの邪魔になるとい
った事態も回避できる。さらに、1−2セレクト位置に
対するセレクト操作のセレクトリターン反力と5─Rセ
レクト位置へのセレクト操作の反力とが異なるように容
易に設定できるので、それぞれのセレクト操作について
の固有の操作感を設定することができ、誤操作等の問題
も回避できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1ないし図3には、本発明の1実施例にかかるシフト
レバー1の下部の揺動支持部が示されている。図1を参
照すると、図1は、本発明の1実施例にかかるシフトレ
バーの支持部の断面図が示されている。シフトレバー1
は、シフトレバー1の上部は運転者によって操作される
操作部2があり、操作部2の下方に連続して該シフトレ
バーの軸線が通る揺動支点部4を中心とする球状部3が
設けられている。この球状部3の外表面をなす球面は、
ケーシングに支持された球状部と相補的形状の球状内面
を有するブッシュ5と摺接するようになっている。ケー
シング6は、該ブッシュ5を支持する支持ベース7と該
支持ベース7の上側から組み合される蓋部材8を備えて
いる。シフトレバー1の操作部2は蓋部材8の中央部分
に設けられた開口9から突出して上方に延びており、こ
の開口9はカバー10によって覆われており、カバー1
0の下端側は蓋部材8に係止され、上端側はシフトレバ
ー1の操作部に係止されている。ケーシング6の支持ベ
ース7の下方にはシフトロッド11等の変速機構が配置
されるとともに、シフトレバー1の軸線に沿って下方に
延びる垂直ロッド12を備えたシフトレバー1からの変
速動作を変速機構に伝達する伝達部を収容した空間部1
3が設けられている。
【0013】該空間部13内において上記のようにシフ
トレバー1の球状部3から下方には垂直ロッド12が延
びており、垂直ロッド12の先端部14は水平方向に延
びるシフトロッド11の後端部設けられた凹部15と係
合している。図2及び図3を合わせて参照すると、シフ
トロッド11とシフトレバー1の上記球状部3との間の
位置には、リバースロック機構16が設けられている。
リバースロック機構16は、前進段からニュートラル位
置に停止しないで直接後速段にシフト操作されるのを防
止するための機構であって、図3に詳細に示すように示
すようにケーシングの支持ベース7にボルトを介して、
固定された水平方向のガイドプレート17と、該ガイド
プレート17上にほぼ水平面内で支点19の回りに回動
自在に取り付けられた可動プレート18とを備えてい
る。ガイドプレート17はシフト方向に延びるシフトレ
バー1の垂直ロッド12の揺動範囲を規制するガイド開
口20を備えている。
【0014】可動プレート18は常時図3において左回
りに付勢されている。可動プレート18には2つの突起
部分21、22が形成されており、第1突起21は、可
動プレート17が垂直ロッド12と係合していないとき
に付勢されてガイドプレートの開口20の図において左
端部にガイドプレート17の上面を僅かに上方に折り曲
げて突出形成されたストッパ23に当接している。可動
プレート18の第2突起22は、垂直ロッド12に係合
するようになっており、垂直ロッド12が開口20内で
ニュートラル位置から第5速にセレクト揺動及びシフト
揺動するとき該垂直ロッドの側面が第2突起22に当接
し、垂直ロッド12が開口20内でニュートラル位置か
ら第5速のシフト位置に向けて移動するとき、垂直ロッ
ド12によって回動させられる。
【0015】シフトレバー1が、図1において図示の円
弧のような軌跡を描いて紙面に平行な面内で支点の回り
すなわち球状部3の中心点4の回りに揺動すると、シフ
ト動作が達成され、図1において紙面に対して直交する
方向に支点の回りに揺動するとシフトレバー1が揺動す
るとセレクト動作が達成されるようになっている。本例
のセレクトリターン機構を搭載した車両は、前進5段、
後進1段の変速が可能に構成されている。図2において
は上下方向がセレクト方向である。そして、下方が1−
2セレクト位置に向かう方向であり上方が5─Rセレク
ト位置の方向である。この空間部13の上記リバースロ
ック機構16の下方において、一対のバネ部材24、2
5が配置されてセレクトリターン機構を構成する。この
バネ部材24、25は、シフトレバー1の垂直ロッド1
2の両側にほぼ平行にシフト方向に延びている。図2に
示すように、バネ部材24、25は平面視においてシフ
ト方向から互いに接近する方向に所定角度α、βだけ傾
斜した状態で真っ直ぐ延び、垂直ロッド12の側面にこ
れを挟み込むように両側から当接している。
【0016】さらに詳述すると、それぞれのバネ部材
は、一端において固定され他端部においてほぼシフト方
向かつ水平方向に延びる延長部24a、25aを有し、
該延長部24a、25aの基端部にコイルスプリング部
24b、25bを有しており、該延長部が平面視におい
て互いに接近するようにシフト方向から所定の傾斜角度
α、βを成して延び前記シフトレバー1の垂直ロッド1
2の側面を挟み込むように両側から当接している。延長
部24a、25aは互いに近づきながらシフト方向の
び、垂直ロッド12との当接部を過ぎた位置において互
いに遠ざかるように僅かに外方に屈折されている。そし
て、一方のバネ部材は、1−2セレクト位置へのセレク
ト動作に対してセレクトリターン反力を生じるようにな
っており、他方の前記バネ部材は、5─Rセレクト位置
へのセレクト動作に対してセレクトリターン反力を生じ
るようになっている。
【0017】そして、1−2セレクト位置側のバネ部材
がシフト方向と成す角度αよりも5─Rセレクト位置側
のバネ部材がシフト方向と成す角度βが大きく設定され
ている。この結果、5─Rセレクト位置側のバネ部材2
4、25によるセレクトリターン反力が1−2セレクト
位置側のバネ部材24、25による反力よりも大きくな
っている。上記バネ部材24、25の上方への変位は、
ほぼ水平面内に配置されるリバースロック機構16のガ
イドプレート17でによって規制されるとともに、バネ
部材24、25の固定側はこのガイドプレートの端部か
らはみ出して上方の屈折して延びこの屈折した上方への
突出部24c、25cに係止部材26によって規制され
ることによって規制される。この場合突出部24c、2
5cは互いに接近する方向に付勢力が作用する負荷状態
で取り付けられている。
【0018】また、上記垂直ロッド12とバネ部材2
4、25の固定側との間には、垂直方向に延びるピン部
材27がガイドプレート17の開口部20を通って上方
に延びケーシング6の支持ベース7に取り付けられてい
る。このピン部材27は、バネ部材が互いに接近する方
向への変位を規制する役割を果たしている。すなわち、
バネ部材24、25の間隔を規制する規制手段として機
能する。このようにピン部材27によってバネ部材2
4、25の内側への所定以上の変位を規制するようにし
たので、本発明のセレクトリターン機構を組付けるに際
し、バネ部材24、25あるいはシフトレバー1の垂直
ロッド12といったセレクトリターン機構を構成する各
部材の位置調整を行わなくともそれぞれの位置関係が自
動的に設定できる。また組付けに際して、他の部材の組
付けたとえばシフトレバーの垂直ロッド12をバネ部材
24、25の延長部24a、25aの間に挿入する際に
おいて、すでにピン部材27と係止部材26とによって
バネ部材24、25が位置決めされているので、シフト
レバー1の垂直ロッド12をバネ部材24、25の間に
容易に挿入することができる。
【0019】以上の構造において、シフトレバー1が5
─Rセレクト位置において第5速の位置までシフトされ
るときには、図3において、垂直ロッド12はニュート
ラル位置からまで下方の5─Rセレクト位置にセレクト
操作されてつぎに図3において右方向の第5速のシフト
位置までシフト操作されることによって第5速が達成さ
れる。このとき垂直ロッド12はガイドプレート17の
ガイド開口20内でガイドプレート17の端面に動きを
規制されつつ、セレクト揺動及びシフト揺動してニュー
トラル位置から第5速への変速動作を行う。この場合、
このニュートラル位置から第5速への動きにおいては、
垂直ロッド12は、図3において右方向の付勢力に抗し
て、その回動支点回りに矢印で示すように可動プレート
18を回動させる。
【0020】そして、第5速が達成されると、可動プレ
ート18は垂直ロッド12との係合状態が解除される。
この結果、第5速に至るセレクト方向の位置から付勢力
により図5において左方向に回動する。可動プレートの
第2突起22は、図5に示すように5─Rセレクト位置
かつ、第5速のシフト位置にある垂直ロッド12の背後
において、セレクト方向に突出する。そして、第1突起
21が上記のストッパ23に当接して可動プレートの左
方向への回動は阻止される。したがって、この状態でシ
フトレバーを真っ直ぐシフト方向に操作して後進R位置
を達成しようとすると、上記のように第5速達成の後垂
直ロッドの背後に回りこんだ可動プレートの第2突起に
垂直ロッドの背後が当接することとなる。すなわち、可
動プレートの第2突起によって垂直ロッドすなわちシフ
トレバーの第5速から後進Rへの直接のシフト動作が防
止される。
【0021】このとき、シフトレバーを一端、5─Rセ
レクト位置からニュートラル位置までセレクト操作を行
うことによって垂直ロッドは図5に示すように第2突起
を回避することができその後は、後進Rの方向へのシフ
ト操作が可能となる。本例の構造においては、上記のセ
レクト操作を行う場合には、バネ部材の延長部を下方に
おいて変位させることになるので、該延長部から上方に
向けて反力が作用するすなわち5─Rセレクト位置から
ニュートラル位置に向けてセレクトリターン反力がバネ
部材から伝達される。この場合、5─Rセレクト位置側
のバネ部材の延長部の垂直ロッド側への傾斜角βは1−
2セレクト位置側のバネ部材の傾斜角αより大きいた
め、垂直ロッドへの予負荷状態は5─Rセレクト位置側
のバネ部材の方が1−2セレクト位置側のバネ部材2
4、25の予負荷状態よりも大きくしたがって、発生す
るセレクトリターン反力も5─Rセレクト位置側のバネ
の方が1−2セレクト位置側のものよりも大きくなる。
【0022】なお、このバネ部材24、25はシフト方
向に延在しているので、シフト方向へのシフトレバー1
の揺動操作に対してはこのバネ部材24、25の付勢力
は影響せず、スムーズなシフト操作が可能である。上記
の本例の構造では、バネ部材24、25の延長部24
a、25aに垂直ロッド12を当接させながら移動させ
ることによってセレクトリターン機構を構成することが
できるので、構成が簡単である。また、バネ部材24、
25の変位量と垂直ロッドの変位量とは比例するのでシ
フトレバー1のセレクト操作における安定した操作感を
得ることができる。上記の説明は5─Rセレクト位置に
おける説明であるが、セレクトリターン機構の効果は、
1−2セレクト位置にセレクト操作する場合も同様であ
る。ただし上記したように5─Rセレクト位置に対する
場合よりも延長部のシフト方向からの傾斜角αが5─R
セレクト位置側のバネの傾斜角βよりも小さいので、セ
レクトリターン機能による反力は5─Rセレクト位置へ
のセレクト動作の場合よりも小さく相対的に軽い操作感
が得られる。したがって運転者は、5─Rセレクト位置
へのセレクト操作と1−2セレクト位置へのセレクト操
作と異なる操作感を得ることができる。この場合、それ
ぞれのセレクト操作において操作感は動作中は一貫して
いるので、運転者は、それぞれのセレクト操作にたいし
て固有の操作感を認識することができる。
【0023】図6及び図7を参照すると、本発明の他の
実施例にかかるセレクトリターン機構が示されている。
本例の構造では、バネ部材24、25の延長部24a、
25aが短く設定されるとともに、バネ部材の間隔を規
制する規制部材28がケーシングの支持ベース7のに直
接下方に突出し、かつセレクト方向に延びるように設け
られている。この規制部材は、垂直ロッド12とコイル
スプリング部24b、25bとの間の位置において延長
部24a、25aに当接しており該延長部24a、25
aの内方への変位を規制している。この構造の効果は前
例と同様である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、本発明のセレクトリタ
ーン機構は、一対のバネ部材によって構成することがで
きるので、構造が極めて簡単である。したがって、組付
け工程が簡単になり、製造負担を軽減することができ
る。また、シフトレバーの変位とバネ部材の変位とを対
応させるように構成できるので、シフトレバーの揺動に
よって行われるセレクト動作において揺動角の変化に関
わらずセレクト動作の全体にわたって一定の安定したセ
レクトリターン力を得ることができしたがって良好なセ
レクト操作感を得ることができる。さらに、本発明のセ
レクトリターン機構は上記のように構造が簡単であるの
でセレクトリターン反力を容易に調整することができ、
任意の操作感を容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例にかかるセレクトリターン機
構の断面図、
【図2】図1のセレクトリターン機構のA−A線矢視平
面図、
【図3】リバースロック機構と垂直ロッドとの位置関係
を示す平面図、
【図4】バネ部材の固定端側の支持状態を示す概略斜視
図、
【図5】リバースロック機構の可動プレートが垂直ロッ
ドの後進側への移動を阻止する位置にあるときの状態を
示す図3と同様の図、
【図6】本発明の別の実施例にかかる図1と同様の図、
【図7】図6の実施例の図2と同様のB−B線矢視平面
図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー 3 球状部 4 支点 5 ブッシュ 6 ケーシング 7 支持ベース 8 蓋部材 16 リバースロック機構 17 ガイドプレート 18 可動プレート 24、25 バネ部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大蔵 紀之 大分県日田市大字十二町503番地 中央発 条工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動支点の回りにシフト方向及び該シフ
    ト方向に直交するセレクト方向に揺動することによって
    シフト動作及びセレクト動作を行うシフトレバーと、 該シフトレバーに設けられ前記支点を中心とする球面を
    備えた球状部と、 前記シフトレバーがセレクト方向に揺動するとき、シフ
    トレバーを弾性的に付勢してセレクトリターン機能を発
    揮させる変速機のセレクトリターン機構において、 前記シフトレバーの球状部の下部からシフトレバーの軸
    線に沿って下方に突出するようにシフトレバーに設けら
    れた垂直ロッドと、 前記シフト方向に延設し、シフトレバーがセレクト方向
    に揺動するとき前記シフトレバーの垂直ロッドに当接し
    て変位することによってシフトレバーにセレクト方向の
    弾性反力を生じる付勢手段が設けられたことを特徴とす
    る変速機のセレクトリターン機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに前記付勢手段
    を保持する保持部材がが設けられたこと特徴とするセレ
    クトリターン機構。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記保持部材がほぼ
    水平面内に配置されるリバースロック機構用のガイドプ
    レートであることを特徴とするセレクトリターン機構。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記付勢手段が前記
    シフトレバーの垂直ロッドの両側にほぼ平行にシフト方
    向に延びるように一対設けられているとともに、両付勢
    手段の間隔を規制する規制手段がさらに設けられている
    ことを特徴とするセレクトリターン機構。
  5. 【請求項5】 請求項4において、一方の前記付勢手段
    は、1−2セレクト位置へのセレクト動作に対してセレ
    クトリターン反力を生じるようになっており、 他方の前記付勢手段は、5─Rセレクト位置へのセレク
    ト動作に対してセレクトリターン反力を生じるようにな
    っており、 前記他方の付勢手段によって発生するセレクトリターン
    反力が前記一方の付勢手段によって発生するセレクトリ
    ターン反力よりも大きくなるようにそれぞれの付勢手段
    と前記シフトレバーの垂直ロッドとの当接状態が設定さ
    れていることを特徴とするセレクトリターン機構。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記付勢手段は平面
    視においてシフト方向から互いに接近する方向に所定角
    度だけ傾斜した状態で真っ直ぐ延び、垂直ロッドの側面
    にこれを挟み込むように両側から当接しており、 前記一方の付勢手段がシフト方向と成す角度よりも前記
    他方の付勢手段がシフト方向と成す角度が大きく設定さ
    れることによって前記他方の付勢手段によるセレクトリ
    ターン反力が前記一方の付勢手段による反力よりも大き
    くなるようにしたことを特徴とするセレクトリターン機
    構。
  7. 【請求項7】 揺動支点の回りにシフト方向及び該シフ
    ト方向に直交するセレクト方向に揺動することによって
    シフト動作及びセレクト動作を行うシフトレバーと、 該シフトレバーに設けられ前記支点を中心とする球面を
    備えた球状部と、 前記シフトレバーがセレクト方向に揺動するとき、シフ
    トレバーを弾性的に付勢してセレクトリターン機能を発
    揮させる変速機のセレクトリターン機構において、 前記シフトレバーの球状部の下部からシフトレバーの軸
    線に沿って下方に突出する垂直ロッドと、 前記シフトレバーの垂直ロッドの両側にほぼ平行にシフ
    ト方向に延び、シフトレバーがセレクト方向に揺動する
    とき前記シフトレバーの垂直ロッドに当接して変位して
    シフトレバーに対してセレクト方向の弾性反力を生じる
    ことによってシフトレバーのセレクトリターン機能を与
    える付勢手段と、さらに備え、 前記付勢手段は平面視においてシフト方向から互いに接
    近する方向に所定角度だけ傾斜した状態で真っ直ぐ延
    び、垂直ロッドの側面にこれを挟み込むように両側から
    当接しており、 一方の前記付勢手段は、1−2セレクト位置へのセレク
    ト動作に対してセレクトリターン反力を生じるようにな
    っており、 他方の前記付勢手段は、5─Rセレクト位置へのセレク
    ト動作に対してセレクトリターン反力を生じるようにな
    っており、 前記一方の付勢手段がシフト方向と成す角度よりも前記
    他方の付勢手段がシフト方向と成す角度が大きく設定さ
    れることによって前記他方の付勢手段によるセレクトリ
    ターン反力が前記一方の付勢手段による反力よりも大き
    くなるようにしたことを特徴とするセレクトリターン機
    構。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記付勢手段は、一
    端において固定され他端部においてほぼシフト方向かつ
    水平方向に延びる延長部を有し、該延長部の基端部にコ
    イルスプリング部を有しており、 該延長部が平面視において互いに接近するようにシフト
    方向から所定の傾斜角度を成して延び前記シフトレバー
    の垂直ロッドの側面を挟み込むように両側から当接して
    いることを特徴とするセレクトリターン機構。
JP24058397A 1997-09-05 1997-09-05 変速機のセレクトリターン機構 Pending JPH1178571A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016142595A1 (fr) * 2015-03-10 2016-09-15 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de rappel vers une position de point mort d'une commande externe d'une boîte de vitesses
JP2017089868A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 マツダ株式会社 変速機の変速操作機構

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