JP2558105B2 - メモリ機構付チルトステアリング装置 - Google Patents

メモリ機構付チルトステアリング装置

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JP2558105B2 JP61279622A JP27962286A JP2558105B2 JP 2558105 B2 JP2558105 B2 JP 2558105B2 JP 61279622 A JP61279622 A JP 61279622A JP 27962286 A JP27962286 A JP 27962286A JP 2558105 B2 JP2558105 B2 JP 2558105B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、メモリ機構付チルトステアリング装置の改
良に関する。これは、ステアリングホイールを取り付け
たステアリング軸を回転自在に支持する支持部を、車体
側に固定した固定部に対して、チルトピンを中心に傾動
自在としたチルトステアリング装置に、チルト以前の位
置を記憶しておくメモリ機構を内蔵したものである。
(従来技術及びその問題点) メモリ機構付きチルトステアリング装置としては従来
から種々のものが知られているが、一長一短である。本
出願人は、従来例における欠点を解消すべく、先に特願
昭60−241678号を出願した(昭和60年10月30日)。これ
は、上記支持部と固定部との固定に係合方式を採用して
ステアリングホイールの保持を確実にし、また係合位置
の選定に工夫をこらすことによりステアリングホイール
の剛性を高める等を特徴とするものである。
しかし、メモリ機構に改良の余地のあることが判明し
た。即ち、上記出願においては、支持部側にギヤ部材
を、固定部側にギヤ部材に噛合可能なメモリ部材及び可
動ギヤ部材を各々取り付け、チルト後における支持部の
位置決めはギヤ部材と可動ギヤ部材との噛合により決定
するとともに、ギヤ部材とメモリ部材との噛合により設
定されたチルト位置をメモリしておくものである。チル
ト時におけるギヤ部材と可動ギヤ部材との解放は操作レ
バーによって行ない、メモリ位置の変更はセレクトレバ
ーによって行なう。
しかし、メモリ位置はメモリ部材の一部が可動ギヤ部
材の一部に係合した状態でメモリされるようになってい
るため、メモリ部材及び可動ギヤ部材の歯部に対する上
記係合部の位置精度に注意を払わねばならないが、この
精度が出し難く、どうしても僅かがたを生じるので、操
作フィーリングが良好とは言えないことがあった。ま
た、ステアリングホイールの跳ね上げ時に誤ってセレク
トレバーを操作すると、メモリ部材と可動ギヤ部材との
間で位置ずれが生じ、チルトロックできない状態となる
のみならず、各部材が元の正常な状態に戻らなくなって
しまうことがあった。
(発明の目的) 従って、本発明は、直接的には上記本出願人の出願に
開示されたメモリ機構付きチルトステアリング装置の不
十分な点を解消し得るメモリ機構付チルトステアリング
装置を提供すること、即ち特にメモリ部材の製作が容易
で精度が出し易くされ、またホイールの跳上げ時に誤っ
てセレクトレバーを操作しても、メモリ部材と可動ギヤ
部材との間に位置ずれの生ずることがないようにされ
た、チルトステアリング装置と提供することを目的とし
てなされたものである。
(問題点を解決するための手段、作用) 上記目的を達成するために、本発明においては、ステ
アリングホイール1が固定されたステアリング軸2を回
転自在に支承する筒状の支持部3と;該支持部をチルト
ピン17、18の回りに傾動可動に支持する左右一対の固定
部8と;前記支持上で両固定部間に固定され、第1のギ
ヤ部23aを有する第1の部材23と;一端において前記固
定部に枢着され他端には前記第1のギヤ部と噛合可能な
第2のギヤ部25aを有し、前記支持部のチルト時に第1
の操作部材44により揺動されるようになっている第2の
部材25と;該第2の部材と並設され、一端において前記
固定部に対して移動及び枢動可能に取り付けられ、他端
部には前記第1のギヤ部と噛合可能な第3のギヤ部46a
を有するとともに、中間部には前記第1の部材の対1の
ギヤ部以外の部分と当接可能な当接部46fを有し、メモ
リ位置の変更時に第2の操作部材42により移動されるよ
うになっている第3の部材46と;でメモリ機構付チルト
ステアリング装置を構成したのである。
(実施例) 以下、図面に拠って本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例の車両装置状態を示す全体
の側面図であり、同図において、ステアリングホイール
1を取付けた上部ステアリング軸2は、玉軸受1aにより
上部コラム3に回転自在に支持され(第2図参照)、一
方ステアリングギヤ4に自在接手5を介して接続される
下部ステアリング軸6は下部コラム7に回転自在に支持
されている、下部コラム7は、その上部に固定されたブ
ラケット8により車体側のインストルメントパネル9に
固定されている。上部ステアリング軸2と下部ステアリ
ング軸6とは、自在接手(第2図参照)10により回転可
能かつ傾動可能に連結されている。
上部コラム3の下部が円筒状部11となり、この円筒状
部11はブラケット8に以下の様に連結されている。即
ち、第1図の要部拡大の一部断面側面図である第2図に
おいて、ブラケット8は、基部14及びその両側から互い
に平行に延びた左折曲部15及び右折曲部16を有し、両折
曲部15、16間に上部コラム3の円筒状部11が接するよう
に延びている。(第3図参照)。そして、円筒状部11即
ち上部コラム3は、ブラケット8に対して、接触部にお
いて左右折曲部に垂直で自在接手10の中心を通る軸線を
有する一対のチルトピン17、18により連結され、この軸
線の回りで傾動可能となっている。
ブラケット8と円筒状部11との間には跳ね上用バネ19
が掛け渡されて、上部コラム3を上方傾動方向に付勢し
ている。円筒状部11にはストッパピン21が植設され、こ
れが左折曲部15に穿設されたストローク規制長孔22を嵌
まり込むことにより、上部コラム3の傾動範囲が規制さ
れている。2つのチルトピン17、18の中間部の下方にあ
たる円筒状部11の下にはギヤ部材23が固定されている。
ギヤ部材23にはチルトピン17、18を中心とする凸状の面
に多数の歯23aが形成されている。
ブラケット8の両折曲部15、16間に架設固定された支
持軸24には可動ギヤ部材25が揺着され、このギヤ部材は
ギヤ部材23の歯23aに係合する歯25aを張出した先端に有
する。即ち可動ギヤ部材25はギヤ部25aをギヤ部材23に
対向して有しており、これは所定角度範囲でギヤー部23
の歯23aに噛み合う。これらの噛み合い位置を変えるこ
とにより、上部コラム3即ちステアリング軸2をチルト
ピン17、18のまわりに傾動させてその傾斜(チルト)角
を調節できる。可動ギヤ部材25は後述する跳ね上げレバ
ーのガイド部44b、44cに対応して支持軸24回りの揺動を
案内するガイドピン25bを有し、支持軸24の嵌入を許す
穴25cを有している。
可動ギヤ部材25の揺動変位、即ち、ギヤ部材23とギヤ
部25aとの噛合を制御してステアリング軸2とこれを支
持する上部コラム3を跳ね上げる跳ね上げ機構について
以下に説明する。
跳ね上げ機構は、可動ギヤ部材25とギヤ部材23への噛
合いを外すための跳ね上げレバー44と、噛合いの外れた
後にステアリング軸2とともに上部コラム3を跳ね上げ
るために付勢力を与える前記跳ね上げ用バネ19とより成
っている。
跳ね上げレバー44は、チルトピン17、18により、それ
らの回りに回動可能に折曲部15、16に取付けられてい
る。即ち、レバー44は、ステアリング軸2の軸方向に延
びるくの字形のレバー44a、44eを有し、レバーの折曲部
をチルトピン17、18で枢支するとともに、両端は操作腕
部44dに連結し一体的にチルトピン17、18の回りに回動
する。レバー44a、44eの脚部の下端はステアリング軸2
の軸方向と直交する方向に延び、支持軸26により連結さ
れている。即ち支持軸26はレバー44a、44eに穿設された
孔内に挿入され、端部をかしめることによりこれらに固
定されている。また支持軸26には、可動ギヤ部材25の背
面のテーパ部29が接触している。
レバー44a、44eの下端とブラケット8の曲折部15、16
との間にはコイルばね36が掛け渡され、跳ね上げレバー
44を時計方向(第2図中)に付勢している。レバー44a
の内側には可動ギヤ部材25のガイドピン25bの上方を被
うように延びる平坦なガイド部44bが設けられている。
このガイド部44bの左方(第2図中)には曲折して下方
に延び出すガイド部44cが設けられ、ガイドピン25bを下
方に案内する案内面を形成している。従って、跳上げレ
バー44の操作レバー部44dの先端を把持してコイルばね3
6の付勢力に抗して反時計方向(第2図中)に回動させ
ると、ガイド部44b、44cはガイドピン25bを押し下げる
ので、この時、可動ギヤ部材25は支持軸24を中心に下方
に揺動し、ギヤ部材23とギヤ部25aとの係合は解除され
る。
次に、上部ステアリング軸2の傾斜角(チルト角)を
所定位置に定めるためのメモリ機構につき第3図乃至第
5図を参照して説明する。
メモリ機構は、可動ギヤ部材25とギヤ部材23との係合
を所定位置でのみ許容するためのメモリ部材46と、これ
を制御するセレクトレバー42とより成っている。
メモリ部材46は可動ギヤ部材25に並置され、上部コラ
ム3の円筒状部11に固定されたギヤ部材23の歯23aに噛
合うよう本体46eから延びるギヤ部46a(第5図参照)
と、ギヤ部46aの側面上に可動ギヤ部材25のガイドピン2
5bと反対方向に延び出すガイドピン46dと、ギヤ部46aの
根元部にギヤ部23を被う様に延び出すメモリプレート46
cと、後述する位置ずれ防止の為に突出させたストッパ
部46fと、支持軸24の嵌入を許す長孔46bとを有する。上
記長孔46bは、ステアリング軸2が跳ね上げ位置にある
時支持軸24がその上部に、そして、ステアリング軸2が
最下位置にある時支持軸24がその下部に位置する様形成
されている。メモリ部材46のガイドピン46dの端部には
コイルばね27(第3図参照)の一端が係止されており、
コイルばね27の他端はプレート47に係止されている。プ
レート47は、円筒状部11のチルトピン18に対応する位置
に設けられた突出部11aに遊嵌されている。コイルばね2
7はメモリ部材46を常に上方(第3図中)へと付勢され
ているので、メモリ部材46は、ホイール1を跳ね上げた
際、ギヤ部材23とギヤ部46aとが噛合したまま上部コラ
ム3と共に変位する。
従って、メモリプレート46cはホイール1を跳ね上げ
た際にはギヤ部25aに当接して、支持軸26を介してコイ
ルばね36により付勢されている可動ギヤ部材25の揺動変
位を阻止する。一方、メモリプレート46cの端部が可動
ギヤ部材25の歯穴と一致した時、可動ギヤ部材25の揺動
を許しギヤ部材23と噛合させる。従って、可動ギヤ部材
25とメモリ部材46とが同一位置関係に達した時点で上部
コラム3が固定されるというメモリ機能が可能となる。
メモリ部材46を制御するセレクトレバー42は、第3図
に示されているように、チルトピン17により回動自在に
支持され、支持部より下方に延び出して操作部を与える
とともに、反時計方向(第2図中)に回動時跳ね上げレ
バー44に当接して共に回動させる突起部42aと、ガイド
ピン46dと上方を被って延びる平坦なガイド面42bと、こ
のガイド面42bの先端で下方へ屈曲してガイドピン46dの
下方への案内をするためのガイド面42cを有している。
ガイド面42cの先端と支持軸24間にはコイルばね41(第
4図参照)が掛け渡され、セレクトレバー42を時計方向
へと付勢しており、ストッパ42fにより回転が規制され
ている。ばね41の付勢力に抗してセレクトレバー42を反
時計方向へと回動すると、突出部42aを介して跳ね上げ
レバー44がこれと共に同方向へと回動し、ガイドピン46
dがガイド面42b、42cに沿って案内され、メモリ部材46
が下方へと揺動してギヤ部材23の歯23aとギヤ部46aとの
噛合を解除するとともに、前述したごとく、可動ギヤ部
材25も下方へ揺動する。
次に、以上の構成になる本実施例の作動を説明する。
第2図は、所定のメモリ位置で上部コラム3がブラケ
ット8に対して固定された状態を示している。この状態
から運転者が乗降に際し、ホイール1を跳ね上げたい場
合、跳ね上げレバー44をコイルばね36の付勢力に抗して
反時計方向に引上する。すると、これと同時に支持軸26
も反時計方向に回動し、可動ギヤ部材25のテーパ部29の
支持を解放する。この時、可動ギヤ部材25はその側面の
ガイドピン25bが跳ね上げレバー44のガイド面44b及び44
cに案内されて下方に移動し、ギヤ部材23との噛合い状
態から非噛合い状態へと移行する。可動ギヤ部材25とギ
ヤ部23との噛合いが外れると、上部コラム3は跳ね上用
ばね19により引き上げられ、ストッパピン21がストロー
ク規制長孔22の下端に当接した跳ね上げ位置(第6図に
示す位置、第1図の上部二点鎖線で示す位置)へと達す
る。この時可動ギヤ部材25のギヤ25aがメモリ部材46の
メモリプレート46c面上に乗り上げ当接し、可動ギヤ部
材25を非噛合状態に維持する。ギヤ部23とメモリ部材46
との噛合いは保持されたままであるため、上部コラム3
とともにメモリ部材46も跳ね上がる。
ホイール1を跳ね上げ前のメモリ位置(第2図に示す
位置)に戻すには、ホイール1を握り跳ね上用ばね19の
ばね力を抗して下方に押し下げれば良い。すると、可動
ギヤ部材25のギヤ部25aがメモリ部材46のメモリプレー
ト46c面上を案内されてその端部に来た時、可動ギヤ部
材25がギヤ部材23に向かう方向に揺動して、ギヤ部25a
がギヤ部材23の歯23aと噛合う。この時、支持軸26は跳
ね上げレバー44とともに時計方向に回動し、可動ギヤ部
25の背面テーパ部29へと滑り込み、ギヤ部23と可動ギヤ
部材25との噛合いを保持する。
ホイール1のメモリ位置を変更したい場合には、運転
者はセレクトレバー42を把持し、反時計方向に回動させ
る。この時、セレクトレバー42は、その突出部42aが跳
ね上げレバー44に当接し、両レバー42、44は一緒に反時
計方向に回動される。セレクトレバー42が反時計方向に
引き上げられると、そのガイド面42b、42cも変位し、メ
モリ部材46のガイドピン46dを斜め下方へ押し下げる。
従って、メモリ部材46はギヤ部材23と噛合いを解いた状
態にもたらされる。また、跳ね上げレバー44もレバー42
と同時に作動されるので、ガイド部44b、44cとガイドピ
ン25bとの係合を介して可動ギヤ部材25は時計方向に回
動しており、そのギヤ部25aとギヤ部材23との噛合も解
除されている。
この状態において、運転者が所望のステアリング傾斜
(チルト)角の上部ステアリング軸2を調整する。そし
て調整後セレクトレバー42を手離すと、レバー42及び44
は時計方向に回動し、可動ギヤ部材25とメモリ部材46と
は共にギヤ部材23と噛合い、所望のチルト角設定位置が
達成される。この位置は前述したと同様にホイール1を
跳ね上げた後にも再現できる。
ホイール1を跳ね上げた状態で誤って、セレクトレバ
ー42を反時計方向に回転させると、そのガイド面42b、4
2cも変位する(この時メモリ部材46はギヤ部材23と噛合
したまま跳上げ状態となっている)。この状態でホイー
ル1を押し下げると、メモリ部材46のガイドピン46dは
セレクトレバー42のガイド面42b、42cと当接して斜下方
へ押し下げられ、ギヤ部材23との噛合が解除されてしま
う。この状態では、メモリ部材46及び可動ギヤ部材25の
動きが上記メモリ位置変更の場合とは逆の状態になって
しまい、メモリ部材46は回転方向に拘束がなくなるので
自由に動ける状態となる。しかし、メモリ部材46のギヤ
部46aと可動ギヤ部材25のギヤ部25aとの位置関係がチル
ト調整範囲を逸脱してくずれることはない。
その理由は、メモリ部材46にはストッパ部46fが突設
されているからである。即ち、このストッパ部46fは、
上記誤動作を行なった場合でも、ホイール1をチルト調
整の最下段位置まで押し下げると、ギヤ部材23の端部が
ストッパ部材46fに当接し、メモリ部材46をチルト調整
の最下段位置での噛合位置に戻すからである。
これに対して、従来にあっては、上記ストッパ部46f
に相当する部材がなかったため、メモリ部材46と可動ギ
ヤ部材25との間で位置ずれが生じ、この位置ずれがチル
ト調整の最下段をこえたときには、メモリ部材46のメモ
リプレート部46cが間にあるため可動ギヤ部材25のギヤ
部材25aとギア部材23との噛合が不可能となることがあ
った。
なお、上記メモリ部材46のストッパ部46fの代わり
に、ギヤ部材上に突出部(ストッパ部)を設けても良
い。
以上説明した実施例において、ギヤ噛合部が左右チル
トピン17、18の中間部下方に位置しているので、両チル
トピン17、18が均等に力を受けてハンドル支持剛性が高
くなっている。すなわち、アイドル振動や高速走行時に
ハンドルが振動することがなく、剛性感がある。
また、第2図に示すように上部コラム3の上部のみで
なく、下部の円筒状部11も含め上部コラム3全体を円筒
状にすると、上部コラムに左右側板付きブラケットを固
設した従来のものに比べて、剛性も高く、且つ小型化及
び、軽量化できる。更に長手方向にも寸法が短縮でき、
チルト範囲も広くとれる。
更にまた、簡単な構造で確実な作動が可能なメモリ機
構をチルト式ステアリングに組み込んでいるが、本発明
によるチルト機構を使用することによる固有振動数の低
下は見られなかった。
(発明の効果) 以上の如く、本発明によれば、固定部に対して移動可
能に取り付けられ、支持部の第1の部材の第1のギヤ部
と噛合可能な第3のギヤ部を有する第3の部材の中間部
に、第1の部材の第1のギヤ部以外の部分と当接可能な
当接部を設けた。そのため、支持部の跳ね上げ時に誤っ
てセレクトレバを操作した場合でも、支持部を押し下げ
れば、第1の部材が当接部に当接して第3の部材を元の
位置に戻すので、チルトロックが不可能となることはな
い。
また、第2の部材と第3の部材とを相対位置決めする
部分が不要となるので、構造が簡単になるとともに、こ
れらの部材に高精度は要求されなくなり、製作コストが
低下できる。
さらに、第1〜第3部材を支持部の下方で両固定部間
に配置したので、チルトロック機構全体の剛性を高める
ことができる、等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の全体図、第2図は第1図実
施例の要部の一部断面側面図、第3図は第2図のIII−I
II断面図、第4図は第3図のIV−IV断面図、第5図は可
動ギヤ部材、メモリ部材を示す取付関係図、第6図は跳
上げレバーを操作してハンドルを跳上げた状態を示した
要部の一部断面側面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1…ステアリングホイール、2…ステアリング軸、3…
上部コラム、8…ブラケット、17、18…チルトピン、23
…ギヤ部材、25…可動ギヤ部材、42…セレクトレバー、
44…跳ね上げレバー、46…メモリ部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールが固定されたステア
    リング軸を回転自在に支承する筒状の支持部と;該支持
    部をチルトピンの回りに傾動可動に支持する左右一対の
    固定部と;前記支持部上で前記両固定部間に固定され、
    第1のギヤ部を有する第1の部材と;一端において前記
    固定部に枢着され他端には前記第1のギヤ部と噛合可能
    な第2のギヤ部を有し、前記支持部のチルト時に第1の
    操作部材により揺動されるようになっている第2の部材
    と;該第2の部材と並設され、一端において前記固定部
    に対して移動及び枢動可能に取り付けられ、他端部には
    前記第1のギヤ部と噛合可能な第3のギヤ部を有すると
    ともに、中間部には前記第1の部材の第1のギヤ部以外
    の部分と当接可能な当接部を有し、メモリ位置の変更時
    に第2の操作部材により移動されるようになっている第
    3の部材と;を含むことを特徴とする、メモリ機構付チ
    ルトステアリング装置。
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