JPH1178545A - 気流制御板 - Google Patents
気流制御板Info
- Publication number
- JPH1178545A JPH1178545A JP24555397A JP24555397A JPH1178545A JP H1178545 A JPH1178545 A JP H1178545A JP 24555397 A JP24555397 A JP 24555397A JP 24555397 A JP24555397 A JP 24555397A JP H1178545 A JPH1178545 A JP H1178545A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- air
- radiator
- plate
- apron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両停車時に、空気流のショートサーキット
が発生するのを防止し、車両走行時に、実質的に大きな
アプローチアングルを確保できるようにし、車両下部を
通る空気を整流させて熱交換後の空気を車両下部後方に
効率良く引き出せる気流制御板を提供する。 【解決手段】 車両のラジエータ42の下方に設けられ
た剛体プレート22が、車両走行時に空気流をラジエー
タ42に導入し、剛体プレート22に屈曲して取り付け
られ、且つ剛体プレート22から下方に延在させた弾性
プレート24が、ラジエータ42に設けられたファン4
6によって送出された熱交換後の空気が再びラジエータ
42に環流するのを防止する。
が発生するのを防止し、車両走行時に、実質的に大きな
アプローチアングルを確保できるようにし、車両下部を
通る空気を整流させて熱交換後の空気を車両下部後方に
効率良く引き出せる気流制御板を提供する。 【解決手段】 車両のラジエータ42の下方に設けられ
た剛体プレート22が、車両走行時に空気流をラジエー
タ42に導入し、剛体プレート22に屈曲して取り付け
られ、且つ剛体プレート22から下方に延在させた弾性
プレート24が、ラジエータ42に設けられたファン4
6によって送出された熱交換後の空気が再びラジエータ
42に環流するのを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の停止時及び
走行時に熱交換器に導入される空気の流れを制御する気
流制御板に関する。
走行時に熱交換器に導入される空気の流れを制御する気
流制御板に関する。
【0002】
【関連する背景技術】一般に車両は、図4に示すよう
に、2点鎖線で示すフロントサイドメンバ1とフロント
サイドメンバ1の車両前方端に溶接されたフロントクロ
スメンバ2とを備える。そして、フロントサイドメンバ
1にはエンジン3が固定され、フロントクロスメンバ2
にはエンジン3を冷却するための熱交換器であるラジエ
ータ4がブラケット5及び図示しないボルトによって固
定されている。ラジエータ4は、車両のフロントグリル
6の後方にこれと略平行して配置され、フロントグリル
6の下方に位置するバンパ11の開口11aから流入し
た空気がバンパ11とフロントクロスメンバ2との間に
形成された隙間を通ってラジエータ4に導入されること
により、ラジエータ4の内部の冷却液を冷却する。ラジ
エータ4の車両後方には、これに隣接して空気をラジエ
ータ4に強制的に送り込むファン7が備わっている。フ
ァン7は、ブラケット8によってラジエータ4に固定さ
れている。このファン7を電動モータ等によって回転駆
動することにより、車両停車時、即ち、アイドリング時
においても空気をラジエータ4に送り込むことができる
と共に車両走行時において走行風をより効率良くラジエ
ータ4に送り込むことができる。
に、2点鎖線で示すフロントサイドメンバ1とフロント
サイドメンバ1の車両前方端に溶接されたフロントクロ
スメンバ2とを備える。そして、フロントサイドメンバ
1にはエンジン3が固定され、フロントクロスメンバ2
にはエンジン3を冷却するための熱交換器であるラジエ
ータ4がブラケット5及び図示しないボルトによって固
定されている。ラジエータ4は、車両のフロントグリル
6の後方にこれと略平行して配置され、フロントグリル
6の下方に位置するバンパ11の開口11aから流入し
た空気がバンパ11とフロントクロスメンバ2との間に
形成された隙間を通ってラジエータ4に導入されること
により、ラジエータ4の内部の冷却液を冷却する。ラジ
エータ4の車両後方には、これに隣接して空気をラジエ
ータ4に強制的に送り込むファン7が備わっている。フ
ァン7は、ブラケット8によってラジエータ4に固定さ
れている。このファン7を電動モータ等によって回転駆
動することにより、車両停車時、即ち、アイドリング時
においても空気をラジエータ4に送り込むことができる
と共に車両走行時において走行風をより効率良くラジエ
ータ4に送り込むことができる。
【0003】しかし、車両の停車時においては、熱交換
後の空気をファン7によってファン後方に送出しただけ
では、ファン7の後方に配置されたエンジン3や図示し
ない動力伝達装置等の存在によりかかる空気の車両下部
後方への送出が阻まれることがある。その結果、図4の
矢印Aに示すような方向に熱交換後の空気の一部が流
れ、再度、バンパ11の下端とフロントクロスメンバ2
との間に流れ込み、この空気が再びラジエータ4に導入
されるショートサーキット現象(熱害)が起きる。この
ショートサーキット現象により、熱交換後の高温の空気
が再び、ラジエータ4に導入されてしまうので、アイド
リング時のラジエータ4の熱交換効率が極端に低下して
いた。
後の空気をファン7によってファン後方に送出しただけ
では、ファン7の後方に配置されたエンジン3や図示し
ない動力伝達装置等の存在によりかかる空気の車両下部
後方への送出が阻まれることがある。その結果、図4の
矢印Aに示すような方向に熱交換後の空気の一部が流
れ、再度、バンパ11の下端とフロントクロスメンバ2
との間に流れ込み、この空気が再びラジエータ4に導入
されるショートサーキット現象(熱害)が起きる。この
ショートサーキット現象により、熱交換後の高温の空気
が再び、ラジエータ4に導入されてしまうので、アイド
リング時のラジエータ4の熱交換効率が極端に低下して
いた。
【0004】このような熱害を防止するために、ラジエ
ータ4を出た空気が再び前方に流れ込まないように気流
遮断用のエアガイドパネル10をフロントクロスメンバ
2から下方に延在させてこれに設ける対策がとられてい
た。
ータ4を出た空気が再び前方に流れ込まないように気流
遮断用のエアガイドパネル10をフロントクロスメンバ
2から下方に延在させてこれに設ける対策がとられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の気流遮断用エア
ガイドパネル10を車両に取り付けることにより、車両
停車時のショートサーキットの発生を防止することがで
きる。しかし、図4に示すように、アプローチアングル
(車両前端最下部であるエアガイドパネル下端部から接
地状態の前輪の接線へ延ばした線分と、地面とがなす角
度)aが小さくなり、その結果、エアガイドパネル10
の下端部が走行面と接触し易くなり、悪路での走破性が
悪くなったり、舗装路で縁石等に乗り上げたりすること
があった。
ガイドパネル10を車両に取り付けることにより、車両
停車時のショートサーキットの発生を防止することがで
きる。しかし、図4に示すように、アプローチアングル
(車両前端最下部であるエアガイドパネル下端部から接
地状態の前輪の接線へ延ばした線分と、地面とがなす角
度)aが小さくなり、その結果、エアガイドパネル10
の下端部が走行面と接触し易くなり、悪路での走破性が
悪くなったり、舗装路で縁石等に乗り上げたりすること
があった。
【0006】又、エアガイドパネル10は剛体であり、
フロントクロスメンバ2から下方に延在して設けられて
いるので、走行時に車両下部を通る空気を充分に整流す
ることができず、その結果、整流された空気による負圧
が車両下部において充分に生じず、走行時に熱交換後の
空気を車両下部後方へ引き出すことが充分にできなかっ
た。
フロントクロスメンバ2から下方に延在して設けられて
いるので、走行時に車両下部を通る空気を充分に整流す
ることができず、その結果、整流された空気による負圧
が車両下部において充分に生じず、走行時に熱交換後の
空気を車両下部後方へ引き出すことが充分にできなかっ
た。
【0007】従来技術として特開平7−101254号
公報が開示する熱交換器装置が知られているが、これ
は、熱交換器(ラジエータ)を車体下部にその通風面を
地面に臨ませてほぼ水平に取り付けると共に、熱交換器
の車体進行方向後部に下方に延び、前方に曲がった剛性
のステーを固着し、ステーの下部に弾性プレートを装着
する構成を有している。そして、この構成により、車両
走行時に走行風をステー及びプレートに衝突させ、走行
風をこの斜面に沿って通風面に向かわせて走行風を効率
的に取り込みつつ、地上障害物に対してはプレート先部
が弾性のためプレート形状の変化を防止する機能を有す
る。
公報が開示する熱交換器装置が知られているが、これ
は、熱交換器(ラジエータ)を車体下部にその通風面を
地面に臨ませてほぼ水平に取り付けると共に、熱交換器
の車体進行方向後部に下方に延び、前方に曲がった剛性
のステーを固着し、ステーの下部に弾性プレートを装着
する構成を有している。そして、この構成により、車両
走行時に走行風をステー及びプレートに衝突させ、走行
風をこの斜面に沿って通風面に向かわせて走行風を効率
的に取り込みつつ、地上障害物に対してはプレート先部
が弾性のためプレート形状の変化を防止する機能を有す
る。
【0008】しかし、この従来装置のステー及びプレー
トは、車両停車時における特有な課題であるショートサ
ーキット現象の発生を防止するものでもなければ、車両
走行時に車両のアプローチアングルを充分に確保すると
いう目的で取り付けられたものでもなく、熱交換器へ走
行風を単に効率良く導入する機能を有するに過ぎない。
また、プレートは平板状のままステーに取付けられてい
る為、形状保持がされにくく、走行時のバタツキ発生
や、停車時の見栄え悪化を招く虞があった。
トは、車両停車時における特有な課題であるショートサ
ーキット現象の発生を防止するものでもなければ、車両
走行時に車両のアプローチアングルを充分に確保すると
いう目的で取り付けられたものでもなく、熱交換器へ走
行風を単に効率良く導入する機能を有するに過ぎない。
また、プレートは平板状のままステーに取付けられてい
る為、形状保持がされにくく、走行時のバタツキ発生
や、停車時の見栄え悪化を招く虞があった。
【0009】本発明の目的は、車両停車時において、い
わゆるショートサーキット現象が発生するのを防止し、
併せて、車両走行時において車両がなるべく大きなアプ
ローチアングルを確保できるようにすることにある。
わゆるショートサーキット現象が発生するのを防止し、
併せて、車両走行時において車両がなるべく大きなアプ
ローチアングルを確保できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る気流制御板は、剛体プレートから下方
に延在させた弾性プレートを設け、この弾性プレートを
剛体プレートに屈曲して取り付けたことを特徴としてい
る。車両走行時において剛体プレートは走行風を前記熱
交換器に効率良く導入し、且つ、弾性プレートは走行風
を受けて後方に変形して熱交換後の空気を車両下部後方
に効率良く引き出し、又、弾性プレートは、障害に対し
て変形可能であるので、アプローチアングルが確保され
て車両の走行性能を向上させる。更に、弾性プレートが
剛体プレートに屈曲して取り付けられているために、弾
性プレート自体の剛性が高くなり形状が保持され、車両
停車時において熱交換器に隣接するファンによって送出
された熱交換後の空気が再び熱交換器に環流するのを防
止する。
べく本発明に係る気流制御板は、剛体プレートから下方
に延在させた弾性プレートを設け、この弾性プレートを
剛体プレートに屈曲して取り付けたことを特徴としてい
る。車両走行時において剛体プレートは走行風を前記熱
交換器に効率良く導入し、且つ、弾性プレートは走行風
を受けて後方に変形して熱交換後の空気を車両下部後方
に効率良く引き出し、又、弾性プレートは、障害に対し
て変形可能であるので、アプローチアングルが確保され
て車両の走行性能を向上させる。更に、弾性プレートが
剛体プレートに屈曲して取り付けられているために、弾
性プレート自体の剛性が高くなり形状が保持され、車両
停車時において熱交換器に隣接するファンによって送出
された熱交換後の空気が再び熱交換器に環流するのを防
止する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る気流制御板20について説明する。本発
明に係る気流制御板20は、図1に示すように熱交換器
であるラジエータ42の下方に設けられる。そして、気
流制御板20は、図2に示すように、車両前部のフロン
トクロスメンバ21に取り付けられ、クロスメンバ21
に沿って屈曲し、且つ、車両下方に延在する板金製のエ
アガイドパネル(剛体プレート:板厚は、例えば、0.
9mm)22と、前記エアガイドパネル22の下端に取り
付けられ、車両下方に延在する樹脂製のエプロン(弾性
プレート)24等とから構成される。
実施形態に係る気流制御板20について説明する。本発
明に係る気流制御板20は、図1に示すように熱交換器
であるラジエータ42の下方に設けられる。そして、気
流制御板20は、図2に示すように、車両前部のフロン
トクロスメンバ21に取り付けられ、クロスメンバ21
に沿って屈曲し、且つ、車両下方に延在する板金製のエ
アガイドパネル(剛体プレート:板厚は、例えば、0.
9mm)22と、前記エアガイドパネル22の下端に取り
付けられ、車両下方に延在する樹脂製のエプロン(弾性
プレート)24等とから構成される。
【0012】エアガイドパネル22は、図2及び図3に
示すように、フロントクロスメンバ21にボルト26に
よって車幅方向に4カ所、対称位置で固定されている。
又、図3に示すように、エアガイドパネル22の上部4
4は、車両後部方向に向かって折れ曲がっており、エア
ガイドパネル22の上端部とフロントクロスメンバ21
との間にはシール材28で閉塞されている。これによ
り、図1に示すように、バンパ11の開口部32から導
入された熱交換前の空気が、熱交換器42を通らずにフ
ロントクロスメンバ21とエアガイドパネル22との間
に形成された隙間を通って迂回してしまい、熱交換効率
が低下してしまうのを防止している。尚、エアガイドパ
ネル22がその全長に亘ってフロントクロスメンバ21
と密着していれば、かかる導入空気の迂回(ロス)は生
じないので、シール材28を省略しても良い。
示すように、フロントクロスメンバ21にボルト26に
よって車幅方向に4カ所、対称位置で固定されている。
又、図3に示すように、エアガイドパネル22の上部4
4は、車両後部方向に向かって折れ曲がっており、エア
ガイドパネル22の上端部とフロントクロスメンバ21
との間にはシール材28で閉塞されている。これによ
り、図1に示すように、バンパ11の開口部32から導
入された熱交換前の空気が、熱交換器42を通らずにフ
ロントクロスメンバ21とエアガイドパネル22との間
に形成された隙間を通って迂回してしまい、熱交換効率
が低下してしまうのを防止している。尚、エアガイドパ
ネル22がその全長に亘ってフロントクロスメンバ21
と密着していれば、かかる導入空気の迂回(ロス)は生
じないので、シール材28を省略しても良い。
【0013】図2に示すように、エアガイドパネル22
は更に、その左右端部近傍に後述するエプロンを屈曲さ
せて取り付けるための折れ曲がり部32a、32bを有
している。エアガイドパネル22の下端には、エプロン
24がクリップ34によって4カ所で取り付けられてい
る。エプロン24は、例えば、厚み1.5mmのゴム(例
えば、EPDM)や弾性樹脂材から成り、容易に折り曲
げることができる。その為、図2に示すように、その上
端部をエアガイドパネル22の下端部に沿って取り付け
ると、エアガイドパネル22の折れ曲がり部にならって
エプロン24も折れ曲がった状態で取り付けられる。
は更に、その左右端部近傍に後述するエプロンを屈曲さ
せて取り付けるための折れ曲がり部32a、32bを有
している。エアガイドパネル22の下端には、エプロン
24がクリップ34によって4カ所で取り付けられてい
る。エプロン24は、例えば、厚み1.5mmのゴム(例
えば、EPDM)や弾性樹脂材から成り、容易に折り曲
げることができる。その為、図2に示すように、その上
端部をエアガイドパネル22の下端部に沿って取り付け
ると、エアガイドパネル22の折れ曲がり部にならって
エプロン24も折れ曲がった状態で取り付けられる。
【0014】次に、本発明にかかる気流制御板20を車
両に取り付けたことによる作用を図1に基づいて説明す
る。先ず、車両停車時においては、ファン46を回転さ
せることによりバンパ11の開口部32付近の空気が、
開口部32から吸い込まれる。この吸い込まれた空気
は、ラジエータ42を通ってエンジン冷却液を冷却する
ために利用される。そして、熱交換後の高温の空気がフ
ァン46によって後方に送出される。この際、後方に送
出された空気の一部がエンジン40や図示しない動力伝
達装置に遮られて車両前方に回り込もうとするが、エプ
ロン24がエアガイドパネル22の下端から下方に延在
して設けられているため、車両前方へのこの気流を遮断
することができる。これにより、ショートサーキットの
発生を防止する。
両に取り付けたことによる作用を図1に基づいて説明す
る。先ず、車両停車時においては、ファン46を回転さ
せることによりバンパ11の開口部32付近の空気が、
開口部32から吸い込まれる。この吸い込まれた空気
は、ラジエータ42を通ってエンジン冷却液を冷却する
ために利用される。そして、熱交換後の高温の空気がフ
ァン46によって後方に送出される。この際、後方に送
出された空気の一部がエンジン40や図示しない動力伝
達装置に遮られて車両前方に回り込もうとするが、エプ
ロン24がエアガイドパネル22の下端から下方に延在
して設けられているため、車両前方へのこの気流を遮断
することができる。これにより、ショートサーキットの
発生を防止する。
【0015】又、図2に示すように、エアガイドパネル
22の折り曲げ部32a、32bにならってエプロン2
4も屈曲して取り付けられているので、エプロン24自
体の剛性が高くなり、その分変形しにくくなる。このた
め、エプロン24は、車両停車時に強風を受けても形状
が保持され、ショートサーキットを確実に防止すること
ができる。又、車両停車時や走行時に強風などによるエ
プロン24のばたつきやこれに起因する騒音の発生を極
力抑えることができると共に、車両の見栄えを向上させ
ることができる。
22の折り曲げ部32a、32bにならってエプロン2
4も屈曲して取り付けられているので、エプロン24自
体の剛性が高くなり、その分変形しにくくなる。このた
め、エプロン24は、車両停車時に強風を受けても形状
が保持され、ショートサーキットを確実に防止すること
ができる。又、車両停車時や走行時に強風などによるエ
プロン24のばたつきやこれに起因する騒音の発生を極
力抑えることができると共に、車両の見栄えを向上させ
ることができる。
【0016】次に、車両走行時においては、車両前方の
空気が図1に示すバンパ11の開口部32を通って熱交
換器42に導入される。図3に示すエアガイドパネル2
2の上部(車両後方への折れ曲がり部)44により、気
流が整流され、空気を熱交換器42に効率的に導入する
ことができる。又、エプロン24は変形可能である為、
エプロン24が悪路走行時に地面に接触したり、舗装路
走行時に縁石等に接触しても従来のようにエアガイドパ
ネル自体が変形し、図1に示すように、エアガイドパネ
ル22を取り付けた状態における車両のアプローチアン
グルaよりも実質的に大きいアプローチアングルbを確
保することができる。従って、走行性に悪影響を及ぼす
ことはない。
空気が図1に示すバンパ11の開口部32を通って熱交
換器42に導入される。図3に示すエアガイドパネル2
2の上部(車両後方への折れ曲がり部)44により、気
流が整流され、空気を熱交換器42に効率的に導入する
ことができる。又、エプロン24は変形可能である為、
エプロン24が悪路走行時に地面に接触したり、舗装路
走行時に縁石等に接触しても従来のようにエアガイドパ
ネル自体が変形し、図1に示すように、エアガイドパネ
ル22を取り付けた状態における車両のアプローチアン
グルaよりも実質的に大きいアプローチアングルbを確
保することができる。従って、走行性に悪影響を及ぼす
ことはない。
【0017】更に、車両走行中、車両前方からの風圧に
よりエプロン24が車両後方にめくり上がり、図1の2
点鎖線で示す状態になる。このようにエプロン24が車
両走行中に後方に湾曲して変形することにより、車両下
部を通過する空気を整流する。その結果、熱交換器42
の後部下方で負圧が生じ、熱交換後の高温の空気を車両
下部から車両後方に効率良く送出することができる。
よりエプロン24が車両後方にめくり上がり、図1の2
点鎖線で示す状態になる。このようにエプロン24が車
両走行中に後方に湾曲して変形することにより、車両下
部を通過する空気を整流する。その結果、熱交換器42
の後部下方で負圧が生じ、熱交換後の高温の空気を車両
下部から車両後方に効率良く送出することができる。
【0018】更に又、エアガイドパネル22の折り曲げ
部にならってエプロン24も屈曲して取り付けられてい
るので、車両走行中、走行風の風圧によるエプロン24
の車両後方への変形がエプロン24全体に亘って一様に
生じ、その結果、エプロン24の部分的なばたつきとこ
れに起因する走行時のびびり音(騒音)の発生を阻止す
ることができる。
部にならってエプロン24も屈曲して取り付けられてい
るので、車両走行中、走行風の風圧によるエプロン24
の車両後方への変形がエプロン24全体に亘って一様に
生じ、その結果、エプロン24の部分的なばたつきとこ
れに起因する走行時のびびり音(騒音)の発生を阻止す
ることができる。
【0019】尚、上述の実施の形態とは異なり、エアガ
イドパネル22の2カ所に折り曲げ部を設ける代わりに
全体或いは左右のコーナ部が湾曲するエアガイドパネル
22を使用しても良く、これによりエプロン24もエア
ガイドパネル22の下端にならって湾曲して取り付けら
れるので、上述の実施の形態と同様に車両停車時の強風
や車両走行時の風圧によるエプロン24の不適当なめく
り上がりを防止することができる。
イドパネル22の2カ所に折り曲げ部を設ける代わりに
全体或いは左右のコーナ部が湾曲するエアガイドパネル
22を使用しても良く、これによりエプロン24もエア
ガイドパネル22の下端にならって湾曲して取り付けら
れるので、上述の実施の形態と同様に車両停車時の強風
や車両走行時の風圧によるエプロン24の不適当なめく
り上がりを防止することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、剛
体プレートを車両の熱交換器の下方に設け、弾性プレー
トを前記剛体プレートから下方に延在して設けたこと
で、車両停車時において、熱交換器に隣接するファンに
よって送出された熱交換後の空気が再び熱交換器に環流
するいわゆるショートサーキットの発生を防止すること
ができ、且つ車両走行時において、空気流を前記熱交換
器に効率良く導入すると共に、熱交換後の空気を車両後
方に効率良く引き出すことができ、更には車両の実質的
なアプローチアングルを大きくすることができ、その結
果、走行性能を向上させることができる。
体プレートを車両の熱交換器の下方に設け、弾性プレー
トを前記剛体プレートから下方に延在して設けたこと
で、車両停車時において、熱交換器に隣接するファンに
よって送出された熱交換後の空気が再び熱交換器に環流
するいわゆるショートサーキットの発生を防止すること
ができ、且つ車両走行時において、空気流を前記熱交換
器に効率良く導入すると共に、熱交換後の空気を車両後
方に効率良く引き出すことができ、更には車両の実質的
なアプローチアングルを大きくすることができ、その結
果、走行性能を向上させることができる。
【0021】又、弾性プレートを剛体プレートに屈曲し
て取り付けたので、車両停車時に、強風を受けても変形
しにくくなり、弾性プレートがめくり上がったり、ショ
ートサーキットの発生を防止し、同じく強風によって弾
性プレートのばたつきやこれに起因する騒音の発生を防
止することができると共に、車両の見栄えを向上させる
ことができる。更には、車両走行中、弾性プレートの部
分的なばたつきとこれに起因する走行時のびびり音(騒
音)の発生を阻止することもできる。
て取り付けたので、車両停車時に、強風を受けても変形
しにくくなり、弾性プレートがめくり上がったり、ショ
ートサーキットの発生を防止し、同じく強風によって弾
性プレートのばたつきやこれに起因する騒音の発生を防
止することができると共に、車両の見栄えを向上させる
ことができる。更には、車両走行中、弾性プレートの部
分的なばたつきとこれに起因する走行時のびびり音(騒
音)の発生を阻止することもできる。
【図1】本発明の気流制御板が車両に取り付けられた状
態を示し、その作用を説明するためのスケルトン図であ
る。
態を示し、その作用を説明するためのスケルトン図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係る気流制御板の斜視図
である。
である。
【図3】図2のIII−IIIに沿う詳細断面図である。
【図4】車両に取り付けられた従来の気流制御板を示す
スケルトン図である。
スケルトン図である。
22 剛体プレート 24 弾性プレート 42 ラジエータ 46 ファン
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の熱交換器の下方に設けられ、車両
走行時に空気流を前記熱交換器に導入する、剛体プレー
トと、前記剛体プレートに取り付けられ、且つ前記剛体
プレートから下方に延在させた弾性プレートとを有し、
前記弾性プレートは前記剛体プレートに屈曲して取り付
けられたことを特徴とする気流制御板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24555397A JPH1178545A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 気流制御板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24555397A JPH1178545A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 気流制御板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178545A true JPH1178545A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17135420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24555397A Pending JPH1178545A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 気流制御板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1178545A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019069653A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | いすゞ自動車株式会社 | ラジエータのエアガイド構造 |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP24555397A patent/JPH1178545A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019069653A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | いすゞ自動車株式会社 | ラジエータのエアガイド構造 |
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