JPH1178382A - 塗膜転写具のクラッチ機構および塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具のクラッチ機構および塗膜転写具

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JPH1178382A
JPH1178382A JP9267968A JP26796897A JPH1178382A JP H1178382 A JPH1178382 A JP H1178382A JP 9267968 A JP9267968 A JP 9267968A JP 26796897 A JP26796897 A JP 26796897A JP H1178382 A JPH1178382 A JP H1178382A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動巻取り式の塗膜転写具において、製作容
易で高い組立て精度が得られ、簡素で安価な構造を備え
たクラッチ機構を提供する。 【解決手段】 塗膜転写テープTを巻回するテープコア
10が、繰出回転歯車12と巻戻しボタン31により軸
方向両側から挟持状に支持されるとともに、テープコア
10と繰出回転歯車12とが、スラスト荷重による摩擦
力を利用する動力伝達手段により回転方向へ摩擦係合さ
れてなる。この動力伝達手段は、繰出回転歯車12に一
体的に設けられた、軸方向へ弾性変形可能な複数の係合
突起30,30,…からなり、これら係合突起30,3
0,…は、繰出回転歯車12と巻戻しボタン31の軸方
向係合力により、テープコア10の軸方向端面10aに
所定の押圧力をもって弾発的に係合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗膜転写具のクラ
ッチ機構およびこのクラッチ機構を備えた塗膜転写具に
関し、さらに詳細には、塗膜転写テープ上の修正塗料層
や粘着材層等の塗膜を紙面等に転写するとともに、使用
後の塗膜転写テープを自動的に回収する構成を備えた塗
膜転写具において、繰出リールと巻取リールにおける塗
膜転写テープの繰出速度と巻取速度を同期させるための
クラッチ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の塗膜転写具の構成の一例を図1
9に示し、この転写具は、片手による手持ち操作可能な
ケースa内に、塗膜転写テープbを巻装した繰出リール
cと使用後の塗膜転写テープb′を回収する巻取リール
dとが回転可能に設けられるとともに、上記ケースaの
先端部に、塗膜転写テープbを被転写部上に加圧する塗
膜転写用ヘッドfが突設されてなる。また、上記両リー
ルc,dは、連動部gにより相互に連動可能に連係され
た自動巻取り式とされている。この連動部gは、上記両
リールc,dの外周部に設けられた歯車h,iが互いに
噛合されてなる。
【0003】そして、この塗膜転写具が誤字等を修正す
るための字消し具として使用される場合、上記ケースa
を片手で把持して、上記ヘッドfの加圧部jにより塗膜
転写テープbを被修正部分(被転写部)に密着状に押し
付けながら、ケースaを所定方向へ移動させる。これに
より、上記ヘッドfの加圧部jにおける塗膜転写テープ
bの修正塗料層は、上記被修正部分に塗着されて文字等
が消されるとともに、使用後の塗膜転写テープb′が巻
取リールdに自動的に巻取り回収される。
【0004】この場合、使用につれて繰出リールcにお
ける塗膜転写テープbの外径が小さくなるのに反して、
巻取リールdにおける塗膜転写テープb′の外径は大き
くなる。一方、上記繰出リールcと巻取リールdの回転
比(上記連動部gの歯車比に対応)は常に一定である。
このため、巻取リールdの巻取速度は繰出リールcの繰
出速度に比較して経時的に速くなる傾向にあり、これを
防止するため繰出速度と巻取速度を同期させる必要があ
る。この目的のため、上記繰出リールcには、上記繰出
速度と巻取速度を同期させるクラッチ機構kが設けられ
ている。
【0005】すなわち、上記繰出リールcは、駆動歯車
hのボス部mが支軸nに回転可能に軸支されるととも
に、このボス部mに塗膜転写テープbを巻装したテープ
繰出コアoが回転可能に嵌装されてなり、これらボス部
mとテープ繰出コアoとの間に上記クラッチ機構kが設
けられている。
【0006】このクラッチ機構kは、上記ボス部mの外
周に設けられた径方向へ弾性変形可能なクラッチ爪p,
qが、テープ繰出コアoの内周に設けられた多数の係止
部q,q,…に弾発的に係脱可能に係合されてなる。
【0007】そして、上記巻取速度が上記繰出速度に比
較して経時的に速くなって、これら両速度の同期が崩
れ、上記テープ繰出コアoに作用する回転トルクが大き
くなると、クラッチ機構kにより、テープ繰出コアoが
上記ボス部mに対して滑り回転する結果、上記繰出速度
が上記巻取速度に同期される。
【0008】ところで、このようなクラッチ機構kにお
いては、上記クラッチ爪p,qと係止部q,q,…との
係脱動作が弾発的にカチ,カチという音をたてて断続的
に繰り返されることになるので、使用者の操作する手に
不快感を与えるとともに、塗膜転写テープbの走行にム
ラを生じることになり、しかも、上記係脱動作は、使用
が進んで繰出速度と巻取速度との差が大きくなるにつれ
て頻繁になり、上記不快感と走行ムラは顕著となる問題
があり、さらなる改良が要望されていた。
【0009】この点に関して、本発明者らは、図20に
示すようなクラッチ機構rを既に提案している(例え
ば、特許開平5−58097号公報参照)。このクラッ
チ機構rは、上記ボス部mの円筒外周とテープ繰出コア
oの円筒内周との間に、弾性を有するOリング等の摩擦
部材sが摩擦係合した状態で介装されてなる。
【0010】そして、このクラッチ機構rによれば、上
記の同期動作に際して、上記三者m,s,oが相対的に
円滑に摺動することになるため、上記のような弾発的か
つ断続的な繰返し動作による不快感と走行ムラは解消さ
れるに至った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このク
ラッチ機構rの構造においては、その動力伝達が、上記
三者m,s,o間のラジアル荷重による摩擦力を利用す
るものであることから、摩擦部材sの設計・製作条件が
大変厳しく、製作が困難で製作コストの低減化の障害と
なっていた。
【0012】つまり、上記摩擦力が強過ぎると、使用後
期において操作感覚が重くなり過ぎる傾向がある。一
方、摩擦力が弱過ぎると、使用初期において操作感覚が
軽くなり過ぎる傾向がある。よって、摩擦力はこれらの
関係を考慮して最適値に設定されることになる。
【0013】したがって、この摩擦力の最適値を得るた
め、摩擦部材sの設計・製作に際しては、その内径と外
径を上記ボス部mの円筒外径とテープ繰出コアoの円筒
内径にそれぞれ適合させる必要があるが、摩擦部材s自
体も弾性を有することから、その径方向の厚さ寸法をも
考慮する必要がある。これがため、クラッチ機構rの組
立後に、摩擦部材sの形状寸法を微調整するための加工
も追加的に必要になる場合がある。
【0014】しかも、このように摩擦部材sの径寸法等
が厳しく設定されているため、上記ボス部mの円筒外周
とテープ繰出コアoの円筒内周との間への摩擦部材sの
組込みも、力を加えて強制的にやる必要があるなど、組
立て作業に困難を伴っていた。
【0015】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、自動巻
取り式の塗膜転写具において、スラスト荷重による摩擦
力を利用して、製作容易で高い組立て精度が得られ、し
かも簡素で安価な構造を備えたクラッチ機構の提供にあ
る。
【0016】また、この発明の他のもう一つの目的は、
このようなクラッチ機構を備えた自動巻取り式の塗膜転
写具の提供にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の塗膜転写具のクラッチ機構は、片手による
手持ち操作可能なケース内に、塗膜転写テープを巻装し
た繰出リールと使用後の塗膜転写テープを回収する巻取
リールとが回転可能に設けられるとともに、この巻取リ
ールが上記繰出リールに連動する構成とされてなる自動
巻取り式の塗膜転写具において、上記両リールの少なく
とも一方に装備されて、これら両リールにおける塗膜転
写テープの繰出速度と巻取速度を同期させるものであっ
て、塗膜転写テープを巻回するテープコアが、このテー
プコアを回転駆動する回転駆動部と、この回転駆動部と
軸方向に係合する係合支持部材とにより挟持状に支持さ
れるとともに、上記テープコアと回転駆動部とが、スラ
スト荷重による摩擦力を利用する動力伝達手段により回
転方向へ摩擦係合されてなり、この動力伝達手段は、上
記回転駆動部および係合支持部材の少なくとも一方に一
体的に設けられた、軸方向に弾性変形可能な複数の摩擦
係合部材からなり、これら摩擦係合部材は、上記回転駆
動部と係合支持部材の軸方向係合力により、上記テープ
コアの軸方向端面に所定の押圧力をもって弾発的に係合
されていることを特徴とする。
【0018】また、本発明の塗膜転写具は、片手による
手持ち操作可能な形状寸法を備えるケースと、このケー
ス内に回転可能に設けられ、塗膜転写テープを巻装した
繰出リールと、上記ケース内に回転可能に設けられ、使
用後の塗膜転写テープを回収する巻取リールと、これら
両リールを相互に連動可能に連係する連動部と、上記ケ
ースの先端部に突設され、上記塗膜転写テープを被転写
部上に加圧する塗膜転写用ヘッドとを備えるとともに、
上記両リールの少なくとも一方に、上記クラッチ機構を
備えていることを特徴とする。
【0019】このクラッチ機構を備える塗膜転写具に
は、塗膜転写テープの消耗により廃棄される使い切りタ
イプの構成を備えるものと、塗膜転写テープを消耗品と
して交換可能なリフィルタイプの構成を備えるものとが
ある。
【0020】本発明の塗膜転写具においては、巻取リー
ルの巻取速度が繰出リールの繰出速度に比較して経時的
に速くなって、これらの同期が崩れる結果、塗膜転写テ
ープを巻回するテープコアに作用する回転トルクが大き
くなるが、クラッチ機構により、テープコアが回転駆動
部に対して滑り回転して、上記両者間の回転トルク差が
解消されて、繰出速度が上記巻取速度に同期されること
となる。
【0021】この場合、上記テープコアと回転駆動部
は、スラスト荷重による摩擦力を利用する動力伝達手段
により回転方向へ摩擦係合されてなるから、上記同期動
作に際して、テープコアと回転駆動部は相対的に円滑に
摺動することになる。
【0022】また、上記動力伝達手段の摩擦係合力は、
回転駆動部と係合支持部材の軸方向の係合寸法関係を適
宜調整して、これら両者の軸方向係合力を設定すること
で、最適値に設定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0024】実施形態1 本発明に係る塗膜転写具が図1ないし図8に示されてい
る。この塗膜転写具1は、具体的には誤字等を修正する
ための字消し具として使用される塗膜転写テープ使い切
りタイプのものであって、繰出リール2、巻取リール
3、塗膜転写用ヘッド4、連動部5およびクラッチ機構
6を主要部として構成され、これら構成部2〜6が手持
ち操作手段としてのケース7に装着されてなる。
【0025】ケース7は、射出成形等により成形された
プラスチック製で、片手による手持ち操作可能な形状寸
法を備える。具体的には、このケース7は、上記繰出リ
ール2と巻取リール3を内装し得る正面輪郭形状と幅寸
法を備える偏平な箱の形態とされるとともに、ケース本
体8と蓋体9とからなる2分割構造とされており、ケー
ス本体8に上記構成部2〜6が装着されている。ケース
7の偏平表裏面7a,7bは、図8に示すように、手持
ち操作時の把持面を形成する。また、蓋体9には、巻戻
し操作用穴およびテープ覗き穴としての機能を兼備する
透孔9aが開口されている。
【0026】繰出リール2は、中空円筒状のテープコア
10の外周部に未使用の塗膜転写テープTが巻装されて
なり、このテープコア10が、ケース本体8の内側面に
起立状に一体形成された中空支軸15に、連動部5の繰
出回転歯車12を介して、回転可能に支持されている。
この繰出リール2の具体的な取付け構造については、ク
ラッチ機構6との関連で後述する。
【0027】巻取リール3は、使用済みの塗膜転写テー
プT´を巻取り回収するもので、中空円筒状のテープコ
ア11の外周部に上記塗膜転写テープTの先端部分が接
続されている。また、このテープコア11の一端側に
は、連動部5の巻取回転歯車13が一体的に設けられる
とともに、他端側にはテープ走行用案内フランジ14が
一体的に設けられてなり、ケース本体8の内側面に起立
状に一体形成された中空支軸16に、回転可能に支持さ
れている。この中空支軸16の先端には、テープコア1
1の抜けを防止するための抜止め部16aが設けられて
いる。また、蓋体9の内側面には、上記中空支軸16に
対応して位置決め凸部116が設けられており、この位
置決め凸部116は、ケース7の組立て時において、中
空支軸16に嵌挿して、巻取リール3を両持状に支持す
る。
【0028】塗膜転写テープTとしては、例えば、ポリ
エステルやアセテート等のプラスチック製テープ、ある
いは紙製テープなどからなるフィルム状基材(厚さ25
〜38μm程度)の片面に、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂、低分子ポリエチレン等の剥離剤層が形成さ
れ、その上に白色の修正塗料層が形成され、さらにその
上に加圧接着性を有するポリウレタン等の粘着剤(感圧
接着剤)層が施されてなる構造(具体的構造は図示省
略)のものが用いられている。上記修正塗料層は、転写
後直ちにその上から筆記が可能ないわゆるドライタイプ
のものが採用されている。
【0029】塗膜転写用ヘッド4は、塗膜転写テープT
を紙面上の誤字等の被修正部分(被転写部)上に加圧す
るものであって、上記ケース7の先端部20に取り付け
られている。このヘッド4は、ある程度の弾性を有する
プラスチック製である。
【0030】ヘッド4の先端側部分は、図1に示すよう
に、塗膜転写テープTよりも若干幅広い薄板状のもの
で、先端に向けて次第に薄くなるようなテーパ形状断面
を有するとともに、その先端4aが塗膜転写テープTを
加圧する加圧部とされている。また、このヘッド4の先
端側部分の両側縁には、塗膜転写テープTの走行を案内
するガイドフランジ4b,4bが一体形成されるととも
に、その後側の中央部分両側には、ガイドピン4c,4
cが対応して起立状に一体形成されている。
【0031】上記ヘッド4の基端側部分の両側には、係
合凹部4dと係合筒部4eがそれぞれ設けられており、
これらがケース本体8の係合突起21と係合ピン22に
それぞれ係合支持されて、ヘッド4がケース本体8に位
置決め固定されている。これにより、ヘッド4の先端側
部分は、ケース7の先端開口7cを介して外部に突出す
るとともに、先端の加圧部4aに続く平坦なヘッド両側
面が、ケース7の把持面7a,7bにほぼ平行なテープ
走行面を形成している。
【0032】また、このヘッド4の配置構成に対応し
て、上記両リール2,3間のケース本体8の内側面に
は、ガイドピン23,24が起立状にかつ一体的に並設
されている。一方のガイドピン23は、繰出リール2か
ら繰り出される塗膜転写テープTを案内するためのもの
であり、他方のガイドピン24は、巻取リール3に巻き
取られる塗膜転写テープT´を案内するためのものであ
る。
【0033】なお、図示しないが、ガイドピン24に、
自由回転可能な鍔付きのガイドローラを設けてもよく、
このような構成とすれば、巻取リール3のテープコア1
1に対する塗膜転写テープT´の整然かつ円滑な巻取り
動作がより確実に確保され得る。
【0034】しかして、繰出リール2から繰り出される
塗膜転写テープTは、図1(b) に示すように、ガイドピ
ン23を介して案内された後、上記ヘッド4の加圧部4
aを経由して反転され、さらにガイドピン24を介して
案内され、巻取リール3に巻回される。この場合、ヘッ
ド4の加圧部4aは、ヘッド側面のテープ走行面と協働
して、塗膜転写テープTを上記ケース7の把持面7a,
7bに対しほぼ正対させて、つまり、塗膜転写テープT
の表裏面が上記把持面7a,7bとほぼ同一方向に向く
(平行する)ように、塗膜転写テープTを案内する。
【0035】連動部5は、上記両リール2,3を相互に
連動可能に連係するもので、繰出リール2を繰出し回転
する繰出回転駆動部12と、巻取リール3を巻取り回転
する巻取回転駆動部13からなる。
【0036】繰出回転駆動部12は、前述したごとく回
転歯車の形態とされており、その回転軸部12aがケー
ス本体8の中空支軸15に自由回転可能に軸支されて、
繰出回転歯車12がケース本体8に回転可能に設けられ
ている。この場合、上記回転軸部12aの軸方向下端部
は、図2および図3に示すように、ケース本体8の内側
面に摺動可能に支持される。26はケース本体8の内側
面に設けられた環状リブを示しており、この環状リブ2
6は、上記中空支軸15と同心状でかつ繰出回転歯車1
2の外周部分に対応して配置されて、繰出回転歯車12
の過度の歪み等を防止する。
【0037】上記回転軸部12aの外周には、繰出リー
ル2のテープコア10が同軸状にかつ回転可能に支持さ
れるとともに、このテープコア10と繰出回転歯車12
は、後述するクラッチ機構6の摩擦係合部材である係合
突起30,30,…により摩擦係合されている。
【0038】巻取回転駆動部13は上記繰出回転歯車1
2と噛合する回転歯車の形態とされている。この巻取回
転歯車13は、前述したように、巻取リール3のテープ
コア11の一端側に同軸状に一体形成されて、ケース本
体8の中空支軸16に、自由回転可能に軸支されてい
る。また、ケース本体8の内側面には、環状リブ27が
中空支軸16と同心状でかつ巻取回転歯車13に対応し
て設けられており、巻取回転歯車13さらにはこれと一
体の巻取リール3のテープコア11が、この環状リブ2
7に摺動回転可能に支持されている。
【0039】上記回転歯車13は、上記繰出回転歯車1
2と所定の歯車比をもって噛合されており、これによ
り、巻取回転歯車13は常に一定の回転比をもって上記
繰出回転歯車12に連動して回転される。なお、この回
転比つまり上記両歯車12,13の歯車比は、後述する
繰出リール2と巻取リール3における塗膜転写テープT
の巻取径を考慮して、塗膜転写テープTの繰出しおよび
巻取りが円滑に行われるように適宜設定される。
【0040】また、これに関連して、繰出回転歯車12
とケース本体8には、上記両リール2,3の逆回転を防
止する逆転防止機構25が設けられている。この逆転防
止機構25は、上記繰出回転歯車12に弾性変形可能に
設けられた一対の係止爪25a,25aと、上記ケース
本体8の内側面に中空支軸15と同心の環状に設けられ
た多数の逆転防止爪25b,25b,…とからなる。な
お、図示のものにおいては、上記係止爪25aの先端部
分近傍位置が、補強用の薄肉接続片28により繰出回転
歯車12の本体部分に接続支持されている。
【0041】これにより、上記両リール2,3が矢符方
向へ回転しようとすると、上記係止爪25aは逆転防止
爪25b,25b,…を弾性変形しながら乗り越えて、
その正回転を許容する。一方、上記両リール2,3が矢
符方向と反対方向へ回転しようとすると、上記係止爪2
5aは逆転防止爪25b,25b,…のいずれか一つに
係合して、その逆回転を阻止する。なお、この逆転防止
機構25は巻取リール3側に設けられてもよい。
【0042】クラッチ機構6は、繰出リール2と巻取リ
ール3における塗膜転写テープTの繰出速度と巻取速度
を同期させるものであって、本実施形態においては、繰
出リール2側に設けられて、繰出回転歯車12とテープ
コア10間における動力伝達手段を構成する。
【0043】このクラッチ機構6の具体的構成は図3な
いし図5に示されており、繰出回転歯車12に一体形成
された複数の係合突起30,30,…と、係合支持部材
31とを主要部として構成されている。
【0044】係合突起30は、上記動力伝達手段の構成
部材である摩擦係合部材として機能するもので、繰出回
転歯車12の円周方向複数箇所(図示のものにおいては
4箇所)に、径方向へ延びて一体形成されている。この
係合突起30は、その外周側の基部を支点として軸方向
へ弾性変形可能とされるとともに、その内周側先端部に
上方へ隆起した係合部30aを有する。図示の実施形態
においては、係合突起30の内周側先端部が、補強用の
薄肉接続片32により繰出回転歯車12の回転軸部12
aに接続支持されている。
【0045】係合突起30の係合部30aは、テープコ
ア10の軸方向端面10aに対向した位置において、常
態で繰出回転歯車12上面より上方へ突出するように設
けられるとともに、上記軸方向端面10aの平坦面に対
応した係合平坦面を有する。
【0046】係合支持部材31は、具体的には巻戻しボ
タンの形態とされており、上記両リール2,3間におけ
る塗膜転写テープTの弛みを解消除去するテープ巻戻し
機構の構成部材としても機能する。
【0047】この巻戻しボタン31は、上記テープコア
10の軸方向端面10bに係合する軸方向係合部35
と、上記繰出回転歯車12の回転軸部12aに係合する
係止爪36とを有してなる。
【0048】上記軸方向係合部35は、巻戻しボタン3
1の外周部から径方向へ水平に突出した係合凸部の形態
とされて、テープ巻戻し機構の回転係合部としての機能
を兼備しており、図示のものにおいては周方向へ等間隔
をもって5つ設けられている。これに対応して、テープ
コア10の軸方向端面10bには、上記軸方向係合部3
5と係合する係合凹部37が周方向へ等間隔をもって5
つ設けられている。
【0049】上記係止爪36は、巻戻しボタン31の取
付け円筒部31aの一部にスリット形成による縦割り状
に設けられて、その先端係合部分36aが径方向へ弾性
変形可能な形態とされている。図示のものにおいては、
一対の係止爪36,36が上記取付け円筒部31aの一
直径線上に対向して設けられるとともに、係止爪36の
係合先端部36aは下向きくさび形状に形成されてい
る。
【0050】これに対応して、上記繰出回転歯車12の
回転軸部12a内周部には、上記係止爪36が軸方向へ
係合する係合フランジ38が設けられている。この係合
フランジ38の内径寸法は、上記巻戻しボタン31の取
付け円筒部31aが挿通可能で、かつ上記係止爪36の
係合先端部36aが抜け止め係合し得る大きさに設定さ
れている。
【0051】したがって、上記繰出回転歯車12の回転
軸部12aに繰出リール2のテープコア10を挿通させ
た後(図6(a) 参照) 、巻戻しボタン31を、その軸方
向係合部35,35,…がテープコア10の係合凹部3
7,37,…に対応するようにして、上記繰出回転歯車
12の回転軸部12aに挿入させる。これにより、巻戻
しボタン31の係止爪36,36が、回転軸部12aの
係合フランジ38に対して、径方向内側へ弾性変形して
軸方向へ通過した後、その弾性復帰により係合フランジ
38に抜け止め係合する。
【0052】これにより、テープコア10は、繰出回転
歯車12の係合突起30,30,…と巻戻しボタン31
の軸方向係合部35,35,…とにより、軸方向両側か
ら挟持状に支持されるとともに、同時に、上記繰出回転
歯車12と巻戻しボタン31の軸方向係合力により、繰
出回転歯車12の係合突起30,30,…が上記テープ
コア10の軸方向端面10aに所定の押圧力をもって回
転方向に弾発的に摩擦係合される。
【0053】すなわち、上記クラッチ機構6の動力伝達
は、上記テープコア10の軸方向端面10aと繰出回転
歯車12の係合突起30,30,…間に作用するスラス
ト荷重による摩擦係合力が利用されるところ、この摩擦
係合力は、繰出回転歯車12と巻戻しボタン31の軸方
向の係合寸法関係を適宜調整することで最適値に設定さ
れる。
【0054】具体的には、繰出回転歯車12の係合突起
30,30,…のばね定数と弾性変形量を考慮して、巻
戻しボタン31の軸方向係合部35および係止爪36に
よる、テープコア10と繰出回転歯車12との相対的な
軸方向位置関係を適宜調整して、係合突起30,30,
…とテープコア10の軸方向端面10aとの摩擦係合力
を最適値に設定する。
【0055】また、塗膜転写具1の組立てに際しては、
まず、上記のように組み立てられた繰出リール2、繰出
回転歯車12および巻戻しボタン31のユニット部品
を、図6(c) および図7(a) に示すように、ケース本体
8の中空支軸15に取付け支持する(この状態では、ユ
ニット部品2,12,31はケース本体8から取り外し
可能な状態にある)。続いて、巻取リール3をケース本
体8の中空支軸16に取付け支持することにより、巻取
リール3は、中空支軸16の抜止め部16aにより、中
空支軸16からの抜けが防止される結果、巻取リール3
のテープコア11の繰出回転歯車12に対する係合作用
により、上記ユニット部品2,12,31もケース本体
8から外れることがなく、その後の組立て作業の容易性
が確保される。
【0056】巻戻しボタン31は、図1(a) および図2
に示すように、ケース7の蓋体9に形成された透孔9a
を介して、ケース7の外部へ臨んでいる。巻戻しボタン
31は、ケース7の表面つまり把持面7bとほぼ面一ま
たは低くなるように設定されている(図2参照)。巻戻
しボタン31の外端面または外表面31bには、直線状
の操作溝31cが巻き戻し回転操作用の回転操作部とし
て形成されており、この操作溝31cに硬貨等の板状操
作部材が係脱可能に係合される。
【0057】しかして、以上のように構成された塗膜転
写具1により、例えば欧文のような横書き文章の一部を
修正する場合、図8に示すように、ケース7の把持面7
a,7bを手指にて筆記具を持つ姿勢で把持する。そし
て、この把持姿勢で、上記ヘッド4の加圧部4aを誤字
等の修正すべく紙面上の被修正部分(被転写部)40の
開始端(左端)に当てて、そのままケース7を横方向つ
まり紙面等に対して右方向へ移動させ、被修正部分40
の終端(右端)で停止させる。
【0058】以上の操作により、上記ヘッド4の加圧部
4aにおける塗膜転写テープTの修正塗料層(白色)4
1が、上記フィルム状基材から剥離して上記被修正部分
40上に転写被覆される。これにより、誤字等が消され
るとともに、この上から正しい文字を直ちに書き入れる
ことが可能となる。
【0059】また、塗膜転写具1内部の機構動作に着目
してみた場合、上記のような塗膜転写用ヘッド4の加圧
操作により、塗膜転写テープTに加わる引張力(図1
(b) の矢符A方向)が、繰出リール2に回転トルクとし
て作用すると、この繰出リール2のテープコア10、さ
らにはクラッチ機構6を介して繰出回転歯車12が回転
する。この回転力は、連動部5により、巻取回転歯車1
3さらにはこれと一体の巻取リール3を連動して回転さ
せ、使用後の塗膜転写テープT´を自動的に巻き取る。
【0060】この場合、繰出回転歯車12と巻取回転歯
車13の回転比(連動部5の歯車比に対応)が常に一定
であるのに対して、繰出リール2における塗膜転写テー
プTの外径と、巻取リール3における塗膜転写テープT
´の外径との比は経時的に変化して一定しない。つま
り、使用につれて繰出リール2における塗膜転写テープ
Tの外径は次第に小さくなるのに対して、巻取リール3
における塗膜転写テープT´の外径は逆に大きくなって
いく。
【0061】このため、巻取リール3の巻取速度は、繰
出リール2の繰出速度に比較して経時的に速くなってい
き、これら両速度の同期が崩れて、繰出リール2に作用
する回転トルクも次第に大きくなる。すると、この回転
トルクがクラッチ機構6の摩擦力に打ち勝って、テープ
コア10が繰出回転歯車12に対して滑り回転する結
果、上記両リール2,3間の回転トルク差が解消され
て、上記繰出速度が巻取速度に同期されることになり、
塗膜転写テープTの円滑な走行が確保される。
【0062】前述したように、上記クラッチ機構6にお
ける動力伝達は、上記テープコア10と繰出回転歯車1
2の係合突起30,30,…間のスラスト荷重による摩
擦力を利用するものであるから、クラッチ機構6の構成
は、構成部材2,12,31相互間のスラスト方向の関
係寸法を適宜調整することで、上記摩擦力を最適値に設
定することができる。
【0063】また、操作者による操作ミス等に起因し
て、繰出リール2と巻取リール3間における塗膜転写テ
ープTに弛みを生じた場合、巻戻しボタン31をケース
7外部から巻戻し方向へ回転操作(図1の矢符B方向へ
の回転)して、塗膜転写テープTの弛みを解消除去す
る。
【0064】この場合、巻戻しボタン31に加えられる
巻戻し方向Bの回転力は、軸方向係合部と兼用の回転係
合部35,35,…を介してテープコア10へ直接伝達
され、テープコア10が巻戻し方向Bへ回転する。一
方、逆転防止機構25による逆回転阻止力とクラッチ機
構6のすべり作用により、連動部5の回転歯車12,1
3さらには巻取リール3のテープコア11は停止状態に
ある。これにより、上記両リール2,3間における塗膜
転写テープTの弛みが解消除去されることとなる。
【0065】実施形態2 本実施形態は図9に示されており、クラッチ機構6の係
合突起50,50,…が巻戻しボタン31に設けられて
なる。
【0066】すなわち、本実施形態の係合突起50は、
巻戻しボタン31の円周方向複数箇所(図示のものにお
いては5箇所)に、径方向へ水平に延びて一体形成され
ている。この係合突起50は、その内周側の基部を支点
として軸方向へ弾性変形可能とされるとともに、その外
周側先端部に下方へ隆起した係合部50aを有する。図
示の実施形態においては、巻戻しボタン31の射出成形
等による成形容易性を考慮して、各係合突起50は、軸
方向係合部35,35間に均等に位置するように構成さ
れている。
【0067】上記係合突起50の係合部50aは、テー
プコア10の軸方向端面10bに対向した位置に設けら
れるとともに、上記軸方向端面10bの平坦面つまり係
合凹部37,37,…の外周側部分に対応した係合平坦
面を有する。
【0068】また、上記係合突起50,50,…の構成
に対応して、繰出回転歯車12の上面には、係合リブ5
1がテープコア10の軸方向端面10aの平坦な外周側
部分に対応して設けられて、軸方向端面10aを摩擦係
合状態で支持する構成とされている。
【0069】しかして、巻戻しボタン31の係止爪3
6,36が、回転軸部12aの係合フランジ38に抜け
止め係合することにより、テープコア10は、繰出回転
歯車12の係合リブ51と巻戻しボタン31の係合突起
50,50,…とにより軸方向両側から挟持状に支持さ
れる。
【0070】また、上記係合突起50,50,…は、上
記テープコア10の軸方向端面10bに所定の押圧力を
もって回転方向に弾発的に摩擦係合される結果、上記ク
ラッチ機構6の動力伝達は、実施形態1の場合と同様、
上記テープコア10の軸方向端面10bと巻戻しボタン
31の係合突起50,50,…間に作用するスラスト荷
重による摩擦係合力が利用されることとなる。
【0071】この場合、摩擦係合力が繰出回転歯車12
と巻戻しボタン31の軸方向の係合寸法関係を適宜調整
することで設定される点は実施形態1と同様であるが、
本実施形態においては、巻戻しボタン31の係合部35
はテープ巻戻し機構の回転係合部としてのみ機能し、軸
方向係合部としては機能しない。むしろ、本実施形態で
は、上記係合突起50,50,…が軸方向係合部として
の機能を兼備する。よって、上記係止爪36,36と係
合フランジ38が係合した状態において、上記係合部3
5,35,…は、テープコア10の軸方向端面10bの
係合凹部37,37,…に対して回転方向にのみ係合
し、軸方向には係合しないような寸法関係に設計され
る。その他の構成および作用は実施形態1と同様であ
る。
【0072】実施形態3 本実施形態は図10に示されており、クラッチ機構6が
実施形態1(図1〜図8)の構成と実施形態2(図9)
の構成を組み合わされた構成とされてなる。
【0073】すなわち、本実施形態においては、繰出回
転歯車12に係合突起30,30,…が一体形成される
とともに、巻戻しボタン31に係合突起50,50,…
が一体形成されてなり、これら係合突起30,50の具
体的構成は、実施形態1および実施形態2とそれぞれ同
様とされている。
【0074】しかして、巻戻しボタン31の係止爪3
6,36が、回転軸部12aの係合フランジ38に抜け
止め係合することにより、テープコア10は、繰出回転
歯車12の係合突起30,30,…と巻戻しボタン31
の係合突起50,50,…とにより軸方向両側から挟持
状に支持される。
【0075】また、上記両係合突起30,50,…は、
上記テープコア10の軸方向両端面10a,10bに対
して、所定の押圧力をもって回転方向に弾発的に摩擦係
合される結果、上記クラッチ機構6の動力伝達は、上記
テープコア10の軸方向両端面10a,10bと係合突
起30,50,…との間に作用する摩擦係合力が利用さ
れることとなる。その他の構成および作用は実施形態1
と同様である。
【0076】実施形態4 本実施形態は図11および図12に示されており、実施
形態1(図1〜8)の構成において、テープ巻戻し機構
が省略されてなるものである。
【0077】すなわち、本実施形態のクラッチ機構6に
おいて、係合支持部材131はケース7の内部に収めら
れる形状寸法とされるとともに、この係合支持部材13
1に設けられる軸方向係合部135は、図12に示すよ
うに、係合支持部材131の外周部から径方向へ水平に
突出した係合フランジの形態とされている。
【0078】また、これに対応して、テープコア10の
軸方向端面10bには係合凹部137が設けられ、この
係合凹部137は、係合フランジ135の外周部分が嵌
合する環状凹部の形態とされている。その他の構成およ
び作用は実施形態1と同様である。
【0079】実施形態5 本実施形態は図13に示されており、実施形態4と同
様、テープ巻戻し機構が省略されてなるクラッチ機構6
において、摩擦係合部材が係合支持部材131に一体的
に設けられてなるものである。
【0080】具体的には、本実施形態のクラッチ機構6
は、実施形態4の構成に実施形態2の構成が組み合わさ
れたような構成を備える。この場合、実施形態2と同
様、係合支持部材131の射出成形等による成形容易性
を考慮して、各係合突起50は、軸方向係合部35,3
5間に均等に位置するように構成されている。その他の
構成および作用は実施形態4と同様である。
【0081】実施形態6 本実施形態は図14に示されており、クラッチ機構6が
実施形態1(図1〜図8)の構成と実施形態5(図1
3)の構成を組み合わされた構成とされてなる。
【0082】すなわち、本実施形態においては、繰出回
転歯車12に係合突起30,30,…が一体形成される
とともに、係合支持部材131に係合突起50,50,
…が一体形成されてなり、これら係合突起30,50の
具体的構成は、実施形態1および実施形態5とそれぞれ
同様とされている。その他の構成および作用は実施形態
4と同様である。
【0083】実施形態7 本実施形態は図15に示されており、実施形態1のクラ
ッチ機構6が若干改変されたものである。
【0084】すなわち、繰出回転歯車12に一体形成さ
れる係合突起(摩擦係合部材)230,230,…が、
繰出回転歯車12の回転軸部12aから径方向外側へ延
びて設けられてなるもので、その係合部230a,23
0a,…がテープコア10,の軸方向端面10aに摩擦
係合する構成とされている。その他の構成および作用は
実施形態1と同様である。
【0085】実施形態8 本実施形態は図16ないし図18に示されており、実施
形態1〜7のような使い切りタイプの構成を備えるもの
に対して、塗膜転写テープTを消耗品として交換可能な
リフィルタイプの構成を備えるものである。
【0086】すなわち、繰出回転部としての繰出回転歯
車12と巻取回転部としての巻取回転歯車13が、ケー
ス本体8の中空支軸15と中空支軸16にそれぞれ回転
可能に据付け支持されるとともに、これら両回転歯車1
2,13に、繰出リール2と巻取リール3がそれぞれ取
外し可能に装着される構造とされてなる。なお、上記両
回転歯車12,13は、前記実施形態1〜7と同様の連
動部としての機能も兼備する。
【0087】具体的には、繰出リール2側において、係
合支持部材231は、繰出回転歯車12の回転軸部12
aに対して取外し可能に取り付けられて、使用者におい
て繰出リール2の交換作業が容易に行える構成とされて
いる。
【0088】係合支持部材231は、ケース7の内部に
収められる形状寸法とされ、これに対応して、ケース7
の蓋体9の透孔9aは、テープ覗き穴としてのみ機能す
る。
【0089】係合支持部材231に設けられる軸方向係
合部235は、図17に示すように、係合支持部材23
1の外周部から径方向へ水平に突出した係合フランジの
形態とされている。これに対応して、テープコア10の
軸方向端面10bには係合凹部237が設けられ、この
係合凹部237は、係合フランジ235の外周部分が嵌
合する環状凹部の形態とされている。
【0090】また、係止爪236は、係合支持部材23
1の取付け円筒部231aの一部に径方向へ突出状にか
つ固定的に一体形成されており、図示のものにおいて
は、一対の係止爪236,236が設けられている。こ
れら係止爪236,236は、上記繰出回転歯車12の
回転軸部12aに係脱可能に係合する形態とされてい
る。つまり、上記繰出回転歯車12の回転軸部12a内
周部には、環状の係合フランジ238が係止爪236,
236に対応して設けられるとともに、その一部には、
上記係止爪236,236が挿通可能な挿通凹部238
a,238aが設けられている。
【0091】そして、これら挿通凹部238a,238
aに係止爪236,236を通過させながら、係止爪2
36を回転軸部12aに挿入した後、係止爪236をそ
の軸心まわりに回動させることにより、係止爪236,
236が係合フランジ238に対して軸方向に係合し
て、係合支持部材231が取り付けられる。一方、これ
と逆の動作を行うことにより、係合支持部材231を回
転軸部12aから取り外すことができる。これにより、
繰出リール2が繰出回転歯車12に対して、取外し可能
に装着される。
【0092】また、巻取リール3側において、巻取リー
ル3のテープコア11は、ケース本体8に装着された巻
取回転歯車13に対して、セレーション嵌合またはスプ
ライン嵌合等の回転方向係合手段239により、一体回
転可能にかつ取外し可能に装着されている。
【0093】しかして、繰出リール2の塗膜転写テープ
Tがすべて繰出し使用されて、巻取リール3に使用後の
塗膜転写テープT´が巻取り回収されたら、これら両リ
ール2,3のみを両回転歯車12,13から取り外し
て、新しいリール2,3と交換されることとなる。その
他の構成および作用は、実施形態1と同様である。
【0094】なお、上述した実施形態1〜8はあくまで
も本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明
はこれに限定されることなくその範囲内で種々の設計変
更が可能であり、例えば、以下のような改変が可能であ
る。
【0095】(1) 実施形態1〜7のクラッチ機構も、実
施形態8のようなリフィルタイプの構成を備える塗膜転
写具にも適用可能であり、一例として、図示しないが、
リフィルタイプの構成を備える塗膜転写具においても、
両リール2,3間における塗膜転写テープTの弛みを解
消除去するテープ巻戻し機構を備えることができる。
【0096】(2) 実施形態1〜8においては、繰出リー
ル2側にクラッチ機構が配設されているが、目的に応じ
て巻取リール3側に配設されてもよく、さらに両リール
2,3に配設されてもよい。このように、クラッチ機構
が両リール2,3に設けられると、上記テープ巻戻し機
構による巻戻し操作の際に、塗膜転写テープTに過度の
張力が作用するのを有効に防止することができる。
【0097】(3) 各構成部材の具体的構造は、図示のも
のに限定されず、目的や製造条件等に応じて、同様な機
能を備える他の構造が採用可能である。一例として、図
示の実施形態はいずれも、塗膜転写用ヘッド4が横引き
使用に適した構造とされているが、もちろん縦引き使用
タイプの塗膜転写具にも本発明は適用可能である。
【0098】(4) 塗膜転写テープTとして、フィルム状
基材の片面に、剥離剤層を介して粘着剤が形成された構
造のものを使用することにより、塗膜転写具を粘着剤層
のみが紙面等に転写される糊付具として使用することも
可能である。
【0099】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明のクラッチ
機構によれば、テープコアと回転駆動部が、スラスト荷
重による摩擦力を利用する動力伝達手段により回転方向
へ摩擦係合されてなるから、その同期動作に際して、各
構成部材は相対的に円滑に摺動することになり、操作感
覚が良く、走行ムラも生じない。
【0100】また、上記動力伝達手段の摩擦係合力は、
回転駆動部と係合支持部材の軸方向の係合寸法関係を適
宜調整して、これら両者の軸方向係合力を設定すること
で、最適値に設定することができ、従来のラジアル荷重
による摩擦力を利用するものに比較して、各構成部材の
設計・製作条件が緩く、その製作が容易であるととも
に、組立て作業も容易であり、製作コストさらには装置
コストの低減化を図ることが可能となる。
【0101】さらに、上記クラッチ機構の構成は簡素で
構成部品の数も少なく、製作容易で高い組立て精度が得
られ、しかも安価に得られ、ひいては塗膜転写具自体の
コスト低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である塗膜転写具を示し、
図1(a) は正面図、図1(b) は蓋体を取り外して示す内
部正面図である。
【図2】同塗膜転写具の図1(b) におけるII-II 線に沿
った断面図である。
【図3】同塗膜転写具の要部であるクラッチ機構を拡大
して示す断面図である。
【図4】同クラッチ機構を分解して示す斜視図である。
【図5】同塗膜転写具を分解して示す斜視図である。
【図6】同クラッチ機構の組み立て説明図である。
【図7】同塗膜転写具の組み立て説明図である。
【図8】同塗膜転写具の使用状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態2である塗膜転写具のクラッ
チ機構を示し、図9(a) は図3に対応した拡大断面図、
図9(b) は同クラッチ機構の巻戻しボタンを示す斜視図
である。
【図10】本発明の実施形態3である塗膜転写具のクラ
ッチ機構を示す図3に対応した拡大断面図である。
【図11】本発明の実施形態4である塗膜転写具のクラ
ッチ機構を示す図3に対応した拡大断面図である。
【図12】同クラッチ機構を示す図4に対応した分解斜
視図である。
【図13】本発明の実施形態5である塗膜転写具のクラ
ッチ機構を示し、図13(a) は図3に対応した拡大断面
図、図13(b) は同クラッチ機構の巻戻しボタンを示す
斜視図である。
【図14】本発明の実施形態6である塗膜転写具のクラ
ッチ機構を示す図3に対応した拡大断面図である。
【図15】本発明の実施形態7である塗膜転写具のクラ
ッチ機構を示し、図15(a) は図3に対応した拡大断面
図、図15(b) は同クラッチ機構の繰出回転歯車を示す
斜視図である。
【図16】本発明の実施形態8である塗膜転写具を示す
図5に対応した分解斜視図である。
【図17】同塗膜転写具のクラッチ機構における係合支
持部材と繰出回転歯車との関係を示す分解斜視図であ
る。
【図18】同塗膜転写具を示す図2に対応した断面図で
ある。
【図19】従来の塗膜転写具を示し、図19(a) は一部
切開して示す正面図、図19(b)は断面図である。
【図20】他の従来の塗膜転写具を示し、図20(a) は
一部切開して示す正面図、図20(b) は断面図である。
【符号の説明】
T 塗膜転写テープ 1 塗膜転写具 2 繰出リール 3 巻取リール 4 塗膜転写用ヘッド 4a 塗膜転写用ヘッドの加圧部 5 連動部 6 クラッチ機構 7 ケース 7a,7b ケースの把持面 10,11 テープコア 10a,10b テープコアの軸方向端面 12 繰出回転歯車(回転駆動部) 12a 繰出回転歯車の回転軸部 13 巻取回転歯車(回転駆動部) 15,16 中空支軸 25 逆転防止機構 30 係合突起(摩擦係合部材) 30a 係合突起の係合部 31 巻戻しボタン(係合支持部材) 35 軸方向係合部(回転係合部を兼用) 36 係止爪 37 係合凹部 38 係合フランジ 40 被修正部分(被転写部) 50 係合突起 50a 係合突起の係合部 131 係合支持部材 135 係合フランジ(軸方向係合部) 137 係合凹部 230 係合突起(摩擦係合部材) 230a 係合突起の係合部 231 係合支持部材 235 軸方向係合部 237 係合凹部 238 係合フランジ 238a 係合フランジの挿通凹部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片手による手持ち操作可能なケース内
    に、塗膜転写テープを巻装した繰出リールと使用後の塗
    膜転写テープを回収する巻取リールとが回転可能に設け
    られるとともに、この巻取リールが前記繰出リールに連
    動する構成とされてなる自動巻取り式の塗膜転写具にお
    いて、前記両リールの少なくとも一方に装備されて、こ
    れら両リールにおける塗膜転写テープの繰出速度と巻取
    速度を同期させるものであって、 塗膜転写テープを巻回する円筒状のテープコアが、この
    テープコアを回転駆動する回転駆動部と、この回転駆動
    部と軸方向に係合する係合支持部材とにより軸方向両側
    から挟持状に支持されるとともに、前記テープコアと回
    転駆動部とが、スラスト荷重による摩擦力を利用する動
    力伝達手段により回転方向へ摩擦係合されてなり、 この動力伝達手段は、前記回転駆動部および係合支持部
    材の少なくとも一方に一体的に設けられた、軸方向へ弾
    性変形可能な複数の摩擦係合部材からなり、 これら摩擦係合部材は、前記回転駆動部と係合支持部材
    の軸方向係合力により、前記テープコアの軸方向端面に
    所定の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特
    徴とする塗膜転写具のクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動部は、前記塗膜転写具のケ
    ース内に回転可能に設けられるとともに、この回転駆動
    部の回転軸部に、前記テープコアが同軸状にかつ回転可
    能に支持され、 前記動力伝達手段の摩擦係合部材は、前記回転駆動部お
    よび係合支持部材の少なくとも一方の円周方向複数箇所
    に一体形成された係合突起の形態とされ、 これら係合突起は、軸方向に弾性変形可能とされるとと
    もに、前記回転駆動部と係合支持部材の軸方向係合力に
    より、前記テープコアの対向する平坦な軸方向端面に所
    定の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特徴
    とする請求項1に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達手段の係合突起は、前記回
    転駆動部の円周方向複数箇所に一体形成されるととも
    に、前記回転駆動部と係合支持部材の軸方向係合力によ
    り、前記テープコアの対向する平坦な軸方向端面に所定
    の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特徴と
    する請求項2に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達手段の係合突起は、前記係
    合支持部材の円周方向複数箇所に一体形成されるととも
    に、前記回転駆動部と係合支持部材の軸方向係合力によ
    り、前記テープコアの対向する平坦な軸方向端面に所定
    の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特徴と
    する請求項2に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達手段の係合突起は、前記回
    転駆動部および係合支持部材の円周方向複数箇所にそれ
    ぞれ一体形成されるとともに、前記回転駆動部と係合支
    持部材の軸方向係合力により、前記テープコアの対向す
    る平坦な軸方向端面にそれぞれ所定の押圧力をもって弾
    発的に係合されていることを特徴とする請求項2に記載
    の塗膜転写具のクラッチ機構。
  6. 【請求項6】 前記係合支持部材は、前記テープコアの
    軸方向端面に係合する軸方向係合部と、前記回転駆動部
    の回転軸部に係合する係止爪とを有してなり、 この係合支持部材の係止爪が前記回転駆動部の支持部に
    係合した際の、前記軸方向係合部の前記テープコアに対
    する係合力により、前記係合突起が前記テープコアの対
    向する平坦な軸方向端面に所定の押圧力をもって弾発的
    に係合されることを特徴とする請求項2に記載の塗膜転
    写具のクラッチ機構。
  7. 【請求項7】 前記係合支持部材の係止爪は、径方向へ
    弾性変形可能な形態とされるとともに、前記回転駆動部
    の回転軸部内周部に、前記係止爪が軸方向へ係合する係
    合フランジが設けられ、 この係合フランジに対して、前記係止爪は、径方向内側
    へ弾性変形して軸方向へ通過するとともに、その弾性復
    帰により係合するように構成されていることを特徴とす
    る請求項6に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  8. 【請求項8】 前記係合支持部材の係止爪は、前記回転
    駆動部の回転軸部に係脱可能に係合する形態とされてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の塗膜転写具のクラ
    ッチ機構。
  9. 【請求項9】 前記係合支持部材は、前記テープコアの
    軸方向端面に回転方向へ係合する回転係合部と、巻き戻
    し回転操作用の回転操作部とを備えてなることを特徴と
    する請求項6に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  10. 【請求項10】 前記係合支持部材の軸方向係合部は、
    前記テープコアの軸方向端面に形成された係合凹部と係
    合する係合凸部の形態とされて、前記回転係合部の機能
    を兼備することを特徴とする請求項9に記載の塗膜転写
    具のクラッチ機構。
  11. 【請求項11】 塗膜転写テープ使い切りタイプのもの
    であって、 片手による手持ち操作可能な形状寸法を備えるケース
    と、 このケース内に回転可能に設けられ、塗膜転写テープを
    巻装した繰出リールと、 前記ケース内に回転可能に設けられ、使用後の塗膜転写
    テープを回収する巻取リールと、 これら両リールを相互に連動可能に連係する連動部と、 前記ケースの先端部に突設され、前記塗膜転写テープを
    被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッドとを備えるとと
    もに、 前記両リールの少なくとも一方に、請求項1から10の
    いずれか一つに記載のクラッチ機構を備えていることを
    特徴とする塗膜転写具。
  12. 【請求項12】 前記両リール間における塗膜転写テー
    プの弛みを解消除去するテープ巻戻し機構を備え、 このテープ巻戻し機構は、前記クラッチ機構の係合支持
    部材が前記ケースの外部へ臨んで設けられるとともに、
    この係合支持部材の外端面に、前記巻き戻し回転操作用
    の回転操作部が形成されていることを特徴とする請求項
    11に記載の塗膜転写具。
  13. 【請求項13】 塗膜転写テープの交換が可能なリフィ
    ルタイプのものであって、 片手による手持ち操作可能な形状寸法を備えるケース
    と、 このケース内に回転可能に設けられた繰出回転部と、 前記ケース内に回転可能に設けられた巻取回転部と、 これら両回転部を相互に連動可能に連係する連動部と、 前記繰出回転部に取外し可能にかつ一体回転可能に係合
    し、塗膜転写テープを巻装した繰出リールと、 前記巻取回転部に取外し可能にかつ一体回転可能に係合
    し、使用後の塗膜転写テープを回収する巻取リールと、 前記ケースの先端部に突設され、前記繰出リールの塗膜
    転写テープを被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッドと
    を備えるとともに、 前記両回転部の少なくとも一方に、請求項1から10の
    いずれか一つに記載のクラッチ機構を備えることを特徴
    とする塗膜転写具。
  14. 【請求項14】 前記両リール間における塗膜転写テー
    プの弛みを解消除去するテープ巻戻し機構を備え、 このテープ巻戻し機構は、前記クラッチ機構の係合支持
    部材が前記ケースの外部へ臨んで設けられるとともに、
    この係合支持部材の外端面に、前記巻き戻し回転操作用
    の回転操作部が形成されていることを特徴とする請求項
    13に記載の塗膜転写具。
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