JPH1176063A - 電気ポット - Google Patents

電気ポット

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JPH1176063A
JPH1176063A JP24679197A JP24679197A JPH1176063A JP H1176063 A JPH1176063 A JP H1176063A JP 24679197 A JP24679197 A JP 24679197A JP 24679197 A JP24679197 A JP 24679197A JP H1176063 A JPH1176063 A JP H1176063A
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JP
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boiling
water
heating
liquid
time
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JP24679197A
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English (en)
Inventor
Satoru Tsukada
悟 塚田
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Toshiba Home Technology Corp
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湯沸かしおよび保温に加えて、再沸騰もでき
る電気ポットにおいて、使い勝手を向上させるととも
に、省エネルギーをも図る。 【解決手段】 湯沸かし時の制御は、沸騰を検出した
後、保温ヒータ4のみを通電して弱い沸騰状態を継続
し、この弱い沸騰状態を所定時間継続させた後、保温に
移行するものである。通常の湯沸かしの他に、再沸騰キ
ー13を操作することにより、再沸騰ができる。通常の湯
沸かし時と再沸騰時とで、沸騰を検知する条件および弱
い沸騰状態の継続時間を変える。再沸騰時には、湯沸か
し時間がより短くなるようにし、弱い沸騰状態の継続時
間もより短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内の水などの
液体を加熱して湯沸かしを行う湯沸かし加熱手段と沸か
した液体を保温する保温加熱手段とを備えた電気ポット
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の電気ポ
ットでは、湯沸かし動作を開始すると湯沸かし中表示を
行うとともに、加熱手段により水を加熱し、水の沸騰を
検知したら、すぐ湯沸かしを終了して保温を行ったり、
沸騰検知前より消費電力を低下させたまま通電(例え
ば、保温加熱手段のみ通電)を継続し、弱い沸騰を一定
時間行った後保温に移行するようにしたりしていた。
【0003】また、再沸騰スイッチなどの再沸騰設定手
段を備えた電気ポットでは、保温中に再沸騰設定手段を
操作すると、湯沸かし動作を行うようにしていた。
【0004】ここで、従来の電気ポットの動作の一例を
図5のフローチャートに基づいて説明する。電源をオン
にして湯沸かしを開始する(ステップS0)と、容器内の
水の温度T0 が判定され(ステップS1)、T0 <90℃で
あれば湯沸かしヒータおよび保温ヒータが通電されると
ともに、湯沸かし中である旨が表示される(ステップS
2)。その間、容器内の水が沸騰したかどうかが判定さ
れ(ステップS3)、水の沸騰が検知されたなら、計時手
段がクリアされる(ステップS4)。その後、湯沸かしヒ
ータの通電は遮断されて、保温ヒータのみにより加熱が
行われるが、湯沸かし中である旨は表示される(ステッ
プS5)。その間、計時手段による計時が行われる(ステ
ップS6)とともに、3分経過したかどうかが判定される
(ステップS7)。そして、3分経過したなら、保温に移
行し、表示が保温中である旨の表示に変わる(ステップ
S8)。保温では、湯沸かしヒータは常時通電が遮断され
た状態であるが、容器内の湯の温度が所定温度に保たれ
るように、保温ヒータは適宜通電される。保温中には、
再沸騰キーが操作されたかどうかが判定され(ステップ
S9)、操作されたならば、前記ステップS2に移行して再
沸騰が行われる。すなわち、この再沸騰時には、通常の
湯沸かし時と全く同じ制御が行われる。
【0005】このように、従来の電気ポットにおいて、
湯沸かし動作、例えば沸騰検知や沸騰検知後の動作は、
低温時からの通常の湯沸かし時と再沸騰時とで区別せ
ず、同じ制御を行っており、湯沸かし動作は、再沸騰時
の制御を通常の湯沸かし時の制御に合わせていたため、
保温中に再沸騰設定手段により再沸騰を行ったとき、次
のような不都合を生じていた。 湯温が高い場合は、湯沸かしヒータへの通電が短い
時間でも蒸気が発生するが、湯温が十分高い(沸点付近
以上)場合でも通常の一定の沸騰検知時間を有するの
で、蒸気の発生時間が長くなる。また、沸騰状態も長
く、加熱手段をなすヒータの通電時間が長くなる。 一度沸騰した後保温している湯を再沸騰しているに
もかかわらず、沸騰検知後の弱沸騰を通常湯沸かし時と
同時間行うので、保温までの待ち時間が長くなり、ユー
ザにとって不便である。 以上の、を合わせて、再沸騰設定(再沸騰スイ
ッチオン)後保温に移行するまでの時間が長くなり、不
便である。ユーザは、通常保温になったら出湯するの
で、沸騰した湯がすぐ得られず、不便であった。これと
ともに、電力の無駄もあった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、湯沸かし加熱手段および保温加熱手段に
加えて再沸騰設定手段を備えた電気ポットにおいて、使
い勝手を向上させるとともに、省エネルギーをも図るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電気ポ
ットは、前記目的を達成するために、液体を収容する容
器と、この容器内の液体を加熱して湯沸かしを行う湯沸
かし加熱手段と、沸かした液体を保温する保温加熱手段
と、前記液体の温度を検知する温度検知手段と、保温中
に再沸騰の設定を行う再沸騰設定手段と、前記容器内の
液体が沸騰したことを検知する第一の沸騰検知手段およ
び第二の沸騰検知手段と、前記再沸騰設定手段によらず
に湯沸かしを行ったときには液体が沸騰したことを第一
の沸騰検知手段により検知し、保温中に再沸騰設定手段
により再沸騰を行ったときには液体が沸騰したことを第
二の沸騰検知手段により検知し、液体の沸騰を検知した
ら前記湯沸かし加熱手段を停止させる加熱制御手段とを
備えたものである。
【0008】このように、再沸騰設定手段によらずに湯
沸かしを行ったときと、保温中に再沸騰設定手段により
再沸騰を行ったときとで、別の沸騰検知手段を用いるこ
とにより、液体の沸騰を検知して湯沸かし加熱手段を停
止させる条件を変えることができ、両場合のそれぞれに
適切な条件を設定できる。例えば、保温中に再沸騰設定
手段により再沸騰を行ったときに、過度に蒸気が発生し
たり加熱手段の通電時間が長くなったりすることを防止
できる。
【0009】請求項2の発明の電気ポットは、前記目的
を達成するために、液体を収容する容器と、この容器内
の液体を加熱して湯沸かしを行う湯沸かし加熱手段と、
沸かした液体を保温する保温加熱手段と、前記液体の温
度を検知する温度検知手段と、保温中に再沸騰の設定を
行う再沸騰設定手段と、前記容器内の液体が沸騰したこ
とを検知する第一の沸騰検知手段および第二の沸騰検知
手段と、計時を行う第一の計時手段および第二の計時手
段と、前記再沸騰設定手段によらずに湯沸かしを行った
ときには液体が沸騰したことを第一の沸騰検知手段によ
り検知し、この第一の沸騰検知手段により沸騰を検知し
た後は湯沸かし加熱手段を停止し前記保温加熱手段のみ
を通電して弱い沸騰状態を継続し、第一の計時手段によ
る計時が所定時間経過した後保温加熱手段を停止させる
とともに湯沸かし動作を終了して保温動作を行う第一の
加熱制御手段と、保温中に再沸騰設定手段により再沸騰
を行ったときには第二の沸騰検知手段により液体の沸騰
を検知し、この第二の沸騰検知手段により沸騰を検知し
た後は前記湯沸かし加熱手段を停止し前記保温加熱手段
のみを通電して弱い沸騰状態を継続し、第二の計時手段
による計時が所定時間経過した後保温加熱手段を停止さ
せるとともに湯沸かし動作を終了して保温動作を行う第
二の加熱制御手段とを備えたものである。
【0010】再沸騰設定手段によらずに湯沸かしを行っ
たときと、保温中に再沸騰設定手段により再沸騰を行っ
たときとで、別の沸騰検知手段および計時手段を用いる
ことにより、液体の沸騰を検知して湯沸かし加熱手段を
停止させる条件および弱い沸騰状態を継続させる時間を
変えることができ、両場合のそれぞれに適切な条件を設
定できる。例えば、保温中に再沸騰設定手段により再沸
騰を行ったときに、過度に蒸気が発生したり加熱手段の
通電時間が長くなったりすることを防止できる。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の電気ポットの一実施
例について、図面を参照しながら説明する。図1は、電
気ポットの制御システムの構成を示している。この制御
システムは、マイクロコンピュータなどにより構成され
ており、各種制御を行う制御手段1を有している。ま
た、2は液体、例えば水を収容する容器、3はこの容器
2内の水を加熱して湯沸かしを行なう湯沸かし加熱手段
に相当する湯沸かしヒータである。また、この湯沸かし
ヒータ3とは別に、沸かした湯を一定の温度に保温する
保温加熱手段たる保温ヒータ4が容器2に設けられてい
る。5は湯沸かしヒータ3への通断電を行なう湯沸かし
ヒータ通電手段、6は保温ヒータ4への通断電を行なう
保温ヒータ通電手段であり、これらはいずれも、出力手
段7からのヒータ駆動信号により接点(図示せず)を開
閉するリレーなどにより構成される。一方、容器2内の
水温は、湯温センサ8により検知される。この湯温セン
サ8からの温度データは、温度検知手段9を介して前記
制御手段1に入力されるとともに、容器2内の水が沸騰
しているか否かを検知する第一の沸騰検知手段11および
第二の沸騰検知手段12にも伝えられるようになってい
る。
【0012】13は、図示しない操作パネルなどに設けら
れた各種操作手段のうちの一つである再沸騰設定手段と
しての再沸騰キーである。この再沸騰キー13は、保温中
に操作して再沸騰の設定を行うためのものである。この
再沸騰キー13を含めてキーからの各操作信号は、入力手
段14を介して前記制御手段1に入力されるようになって
いる。また、15,16は、それぞれ沸騰検知後の弱沸騰動
作の時間を計時する第一の計時手段および第二の計時手
段である。また、17は、保温中に再沸騰キー13を操作し
て再沸騰を開始したときの湯温を記憶する記憶手段であ
る。さらに、18は動作状態を表示するランプなどにより
構成される表示手段であり、沸騰動作時に点灯する沸騰
LEDおよび保温動作時に点灯する保温LEDを含んで
いる。この表示手段18へのものを含めて制御手段1から
の出力信号は、前記出力手段7を介して伝えられるよう
になっている。
【0013】そして、前記制御手段1は、再沸騰キー13
によらずに湯沸かしを行ったときには水が沸騰したこと
を第一の沸騰検知手段11により検知し、この第一の沸騰
検知手段11により沸騰を検知した後は湯沸かしヒータ3
を停止し、保温ヒータ4のみを通電して弱い沸騰状態を
継続し、第一の計時手段15による計時が所定時間経過し
た後保温ヒータ4を停止させるとともに湯沸かし動作を
終了して保温動作を行う第一の加熱制御手段21と、保温
中に再沸騰キー13により再沸騰を行ったときには第二の
沸騰検知手段12により水の沸騰を検知し、この第二の沸
騰検知手段12により沸騰を検知した後は湯沸かしヒータ
3を停止し保温ヒータ4のみを通電して弱い沸騰状態を
継続し、第二の計時手段16による計時が所定時間経過し
た後保温ヒータ4を停止させるとともに湯沸かし動作を
終了して保温動作を行う第二の加熱制御手段22とを有し
ている。
【0014】つぎに、本電気ポットの動作について、図
2のフローチャートと図3および図4のグラフを参照し
ながら説明する。電源をオンする(ステップS10 )と、
容器2内の水の温度T0 が判定され(ステップS11 )、
0 <90℃の場合は、図3に示すように、通常の湯沸か
し動作を開始する(ステップS12 )。この湯沸かし動作
において、表示手段18は、沸騰LEDを点灯させて湯沸
かし動作中であることを表示する。また、湯沸かし加熱
手段である湯沸かしヒータ3および保温加熱手段である
保温ヒータ4を通電して容器1内の水を加熱する。湯沸
かし動作中には、沸騰の検知が行なわれる(ステップS1
3 )。この沸騰の検知は、湯温センサ8からのデータに
基づき第一の沸騰検知手段11が行う。例えば、所定の温
度T1 (99℃)以上が一定時間t0 (例えば30秒)継続
したら沸騰と検知する。そして、沸騰を検知したら、第
一の計時手段15のカウンタをクリアする(ステップS14
)とともに、弱沸騰動作(ステップS15 )に移行す
る。弱沸騰動作では、湯沸かしヒータ3への通電を停止
する一方、保温ヒータ4への通電は継続し、弱い沸騰状
態を継続する。また、湯沸かし動作中であることの表示
も継続する。この弱い沸騰状態を一定時間t1 (例えば
3分間)継続し、これにより、保温ヒータ4により沸騰
時の温度T2 を保ったまま、熱湯から発生する気泡を減
らして容器1内の圧力を下げるとともに、湯のカルキ抜
きを行う。この弱い沸騰状態の継続中、第一の計時手段
15がカウントを行う(ステップS16 )。そして、この第
一の計時手段15による計時が前記一定時間t1 と比較さ
れ(ステップS17 )、一定時間t1経過したならば保温
動作(ステップS18 )に移行する。この移行時、沸騰L
EDが消灯し、保温ヒータ4への通電はいったん停止す
る。
【0015】保温動作において、表示手段18は、保温L
EDを点灯させて、保温動作中であることを表示する。
また、湯沸かしヒータ3への通電は停止したままである
が、湯温センサ8からの温度データ(湯温)に基づき、
保温ヒータ4を通断電することにより、容器2内の湯を
所定温度(例えば98℃)に保温する。
【0016】なお、このように湯沸かし完了後に保温動
作を行う他、電源をオンしたときに、湯温T0 がT0
90℃の場合は、すぐに保温動作を開始する(ステップS1
8 )。
【0017】また、保温動作中は、再沸騰設定手段であ
る再沸騰キー13が操作されたかどうかが監視され(ステ
ップS19 )、図4に示すように、再沸騰キー13を操作す
ると、再沸騰動作を開始するが、再沸騰キー13を操作し
た時点の湯温T3 が最初に判定される(ステップS20
)。再沸騰キー13を操作した時点の湯温T3 がT3 <9
6℃の場合は、電源オン時T0 <90℃で湯沸かしを開始
したときと同じ通常の湯沸かし動作(ステップS12 )を
行う。
【0018】一方、T3 ≧96℃の場合は通常の湯沸かし
動作とは異なる湯沸かし動作を行う。まず、再沸騰キー
13を操作した時点の湯温T3 =T4 を記憶手段17に記憶
する(ステップS21 )。記憶される湯温T4 は、再沸騰
キー13の操作毎に異なる性質のものであり、湯沸かし完
了後間もない時点には、容器2内の内圧がまだ高いため
100℃以上あり(湯沸かし完了直後は約 102℃)、保温
安定時は98℃である。そして、再沸騰の場合も、沸騰L
EDを点灯して湯沸かし動作中であることを表示し、湯
沸かしヒータ3および保温ヒータ4をともに通電する
(ステップS22 )。その間に、沸騰の検知が行なわれる
(ステップS23 )が、この沸騰の検知は、電源オン時T
0 <90℃で湯沸かしを開始したときの第一の沸騰検知手
段11と異なる第二の沸騰検知手段12が行う。この第二の
沸騰検知手段12では、前記記憶手段17に記憶されている
温度T4 以上が一定時間t2 (10秒)継続したら沸騰と
検知する。このとき、温度T4 は、確実に湯が沸騰する
ように、かつ、沸騰のままにならないような範囲のデー
タに設定し直す。ここで、前者の場合、すなわち確実に
湯が沸騰するようにする場合とは、低い温度で沸騰が検
知された場合になり、後者の場合、すなわち沸騰のまま
にならないようにする場合とは、T4 が沸点よりも高い
場合になる。例えば、99℃≦T4 ≦ 101℃であれば、T
4 をT3 の読み取り値とし、96℃≦T4 <99℃であれば
4 を99℃とし、 101℃<T4 であればT4 を 101℃と
する。
【0019】そして、沸騰を検知したら、第二の計時手
段16のカウンタをクリアする(ステップS24 )ととも
に、弱沸騰動作(ステップS25 )に移行する。この弱沸
騰動作では、湯沸かしヒータ3への通電を停止する一
方、保温ヒータ4への通電は継続し、弱い沸騰状態を継
続する。また、湯沸かし動作中であることの表示も継続
する。この状態を一定時間t3 (1分間)継続する。弱
沸騰動作中、第二の計時手段16がカウントを行う(ステ
ップS26 )。そして、この第二の計時手段16による計時
が前記一定時間t3 と比較され(ステップS27 )、一定
時間t3 経過したならば前記保温動作(ステップS18 )
に移行する。すなわち、湯沸かし中である旨の表示を止
めるとともに、保温ヒータ4への通電をいったん停止す
る一方、保温LEDを点灯し、保温動作を行う。
【0020】再沸騰は、一度湯沸かしを完了した湯に対
してユーザが意図的に行うものであり、再沸騰前の湯沸
かしで湯のカルキが抜けているので、保温ヒータ4のみ
を通電する弱い沸騰状態を通常の湯沸かし時の弱沸騰時
間t1 より短くして、容器2内の内圧が下がる時間t3
のみ行うようにしている。
【0021】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、保温中再沸騰キー13を操作して再沸騰を行うときに
は、通常の湯沸かし時とは異なる沸騰検知を行えるの
で、沸騰検知時間t2 をより短くでき、したがって、湯
沸かしヒータ3への通電時間を短くすることができる。
これとともに、保温中再沸騰キー13を操作して再沸騰を
行うときには、通常の湯沸かし時とは異なる時間t3
沸騰動作を行うことができ、弱沸騰時間t3 を短くでき
る。
【0022】これらのことから、再沸騰時に、無駄な蒸
気の発生を抑制でき、この蒸気の発生を少なくすること
ができる。また、ヒータ3,4の通電時間が短くなるか
ら、消費電力を減らすことができ、省エネルギーを図る
ことができる。容器2内の内圧の上昇を抑えることがで
きる。
【0023】そして、再沸騰時に、沸騰後保温になるま
での待ち時間が短くなるので、沸騰後まもなく出湯で
き、使いやすい。一般に、ユーザは、弱沸騰になって蒸
気の発生が弱まることにより、湯が沸いたことをLED
などによる報知よりも先に認識するが、湯の取り出し
は、保温になってから行い、出湯操作を保温になるまで
待つことが多い。これに対して、本実施例では、弱沸騰
時間t3 自体を短くしてあり、保温になった旨の表示が
速やかになされるので、ユーザが懸念なく出湯を行え、
使い勝手が向上する。
【0024】また、再沸騰時には、既に十分熱い湯を沸
かすのだから、すぐに沸くはずであるという認識がユー
ザにはある。これに対して、本電気ポットでは、再沸騰
設定手段である再沸騰キー13を操作した後、湯沸かしが
完了して保温になるまでの時間が短いので、前述のよう
に使いやすい電気ポットになるとともに、ユーザの感覚
にマッチした電気ポットになる。
【0025】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。まず、沸騰を検知する方法は、前
記実施例とは別の方法でもよい。例えば、温度上昇率の
変化の相違を判定する傾斜検知により沸騰を検知しても
よい。そして、第一の沸騰検知手段と第二の沸騰検知手
段とで、異なる温度上昇率により沸騰を検知するように
してもよい。また、一方の沸騰検知手段では絶対温度に
よる検知、他方の沸騰検知手段では温度上昇率による傾
斜検知のように、各々の沸騰検知手段で全く異なる方法
により沸騰を検知するようにしてもよい。
【0026】また、沸騰検知後保温動作に移行するまで
の弱い沸騰状態の継続時における加熱手段への通電方法
は、沸騰検知前の電力より小さければよいものであっ
て、前記実施例とは別の方法であってもよい。例えば、
湯沸かしヒータを通断電して湯沸かしヒータへの通電率
を小さくしてもよい。
【0027】また、弱い沸騰状態の継続時間を計時する
計時手段は、再沸騰の場合と通常の湯沸かしの場合とで
同じ計時手段を用い、弱い沸騰状態を終了させるための
判定データを異なる時間にしてもよい。
【0028】また、前記実施例で例示した温度や時間の
具体的な数値は、製品などの各種条件によって適宜変更
されるものである。
【0029】さらに、湯沸かし動作や保温動作などの各
動作の報知は、前記実施例のようなLEDによる表示に
限るものではなく、他の方法も採用可能である。例え
ば、LCDなどにより表示してもよく、要は使用者に報
知できればよい。また、前記実施例では、湯沸かしから
保温への動作の切り換えの報知は、LEDの表示の切り
換えにより行っているが、ブザーなどの他の手段により
行ってもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明の電気ポットによれば、
再沸騰設定手段によらずに湯沸かしを行ったときと、保
温中に再沸騰設定手段により再沸騰を行ったときとで、
別の沸騰検知手段により液体の沸騰を検知するようにし
たので、この検知について両場合のそれぞれで適切な条
件を設定することができ、したがって、過度な蒸気の発
生や加熱手段の通電が長くなるのを防止し、使い勝手を
向上させるとともに、省エネルギーを図ることも可能に
なる。
【0031】請求項2の発明によれば、再沸騰設定手段
によらずに湯沸かしを行ったときと、保温中に再沸騰設
定手段により再沸騰を行ったときとで、別の沸騰検知手
段により液体の沸騰を検知するとともに、弱い沸騰状態
を継続させる時間を決める計時手段も別にしたので、沸
騰の検知および弱い沸騰の継続時間について両場合のそ
れぞれで適切な条件および値を設定することができ、し
たがって、過度な蒸気の発生や加熱手段の通電が長くな
るのを防止し、使い勝手を向上させるとともに、省エネ
ルギーを図ることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気ポットの一実施例を示すシステム
ブロック回路図である。
【図2】同上動作を示すフローチャートである。
【図3】同上通常湯沸かし時の湯温の変化と、各部の動
作タイミングを示すグラフである。
【図4】同上再沸騰時の湯温の変化と、各部の動作タイ
ミングを示すグラフである。
【図5】従来の電気ポットの一例を示すもので、動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 容器 3 湯沸かしヒータ(湯沸かし加熱手段) 4 保温ヒータ(保温加熱手段) 9 温度検知手段 11 第一の沸騰検知手段 12 第二の沸騰検知手段 13 再沸騰キー(再沸騰設定手段) 15 第一の計時手段 16 第二の計時手段 21 第一の加熱制御手段 22 第二の加熱制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する容器と、この容器内の液
    体を加熱して湯沸かしを行う湯沸かし加熱手段と、沸か
    した液体を保温する保温加熱手段と、前記液体の温度を
    検知する温度検知手段と、保温中に再沸騰の設定を行う
    再沸騰設定手段と、前記容器内の液体が沸騰したことを
    検知する第一の沸騰検知手段および第二の沸騰検知手段
    と、前記再沸騰設定手段によらずに湯沸かしを行ったと
    きには液体が沸騰したことを第一の沸騰検知手段により
    検知し、保温中に再沸騰設定手段により再沸騰を行った
    ときには液体が沸騰したことを第二の沸騰検知手段によ
    り検知し、液体の沸騰を検知したら前記湯沸かし加熱手
    段を停止させる加熱制御手段とを備えたことを特徴とす
    る電気ポット。
  2. 【請求項2】 液体を収容する容器と、この容器内の液
    体を加熱して湯沸かしを行う湯沸かし加熱手段と、沸か
    した液体を保温する保温加熱手段と、前記液体の温度を
    検知する温度検知手段と、保温中に再沸騰の設定を行う
    再沸騰設定手段と、前記容器内の液体が沸騰したことを
    検知する第一の沸騰検知手段および第二の沸騰検知手段
    と、計時を行う第一の計時手段および第二の計時手段
    と、前記再沸騰設定手段によらずに湯沸かしを行ったと
    きには液体が沸騰したことを第一の沸騰検知手段により
    検知し、この第一の沸騰検知手段により沸騰を検知した
    後は湯沸かし加熱手段を停止し前記保温加熱手段のみを
    通電して弱い沸騰状態を継続し、第一の計時手段による
    計時が所定時間経過した後保温加熱手段を停止させると
    ともに湯沸かし動作を終了して保温動作を行う第一の加
    熱制御手段と、保温中に再沸騰設定手段により再沸騰を
    行ったときには第二の沸騰検知手段により液体の沸騰を
    検知し、この第二の沸騰検知手段により沸騰を検知した
    後は前記湯沸かし加熱手段を停止し前記保温加熱手段の
    みを通電して弱い沸騰状態を継続し、第二の計時手段に
    よる計時が所定時間経過した後保温加熱手段を停止させ
    るとともに湯沸かし動作を終了して保温動作を行う第二
    の加熱制御手段とを備えたことを特徴とする電気ポッ
    ト。
JP24679197A 1997-09-11 1997-09-11 電気ポット Pending JPH1176063A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0716157A1 (de) * 1994-12-08 1996-06-12 M. Faist GmbH & Co. KG Thermoschutz-Bauelement
JP2010252830A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Panasonic Corp 電気湯沸かし器

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