JPH1176059A - 釜・蒸気使い分け炊飯方法と装置 - Google Patents

釜・蒸気使い分け炊飯方法と装置

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JPH1176059A
JPH1176059A JP9240036A JP24003697A JPH1176059A JP H1176059 A JPH1176059 A JP H1176059A JP 9240036 A JP9240036 A JP 9240036A JP 24003697 A JP24003697 A JP 24003697A JP H1176059 A JPH1176059 A JP H1176059A
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cooking
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pot
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Yoshihiro Koresawa
義弘 是澤
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DAISOO KK
KORESAWA TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少量生産に向く、釜炊きと蒸煮炊きと
を選択して炊飯できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 材料を釜1内に投入して炊き上げる釜炊
き工程に続いて、そのまま所定時間置いてむらして炊飯
を終わるむらし工程か、釜炊き工程後のご飯に蒸気を通
して蒸煮仕上げする蒸煮仕上げ工程かを、その都度必要
に応じ選択して行い、釜炊き後にむらしたご飯か、釜炊
き後に蒸煮仕上げしたご飯かを選択的に得るようにし
て、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釜で炊いてそのま
まむらしたいわゆる釜炊きの通常のご飯と、釜炊き後に
むらしに代えて蒸煮仕上げをしていわゆる蒸気炊きした
と同様かそれに近いご飯とが必要に応じて得られるよう
にする、釜・蒸気使い分け炊飯方法とその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近時ご飯は、弁当仕出し業、給食会社、
各種の外食産業などで大量に生産され、消費されてい
る。これに併せて、ご飯を大量に炊飯して各分野に供給
する専門業務も拡大の一途をたどり、ご飯を自動的に大
量に炊飯する装置が普及している。
【0003】このような装置は、材料を投入した釜を一
定間隔で連続して搬送しながら順次炊飯していくバッチ
式のものと、材料を連続的に搬送しながら浸漬や蒸煮を
行う連続式のものとに大別される。
【0004】釜で炊き上げたご飯は、バッチ式でやや生
産性に欠ける面があるものの、家庭で釜炊きされるのと
変わりない品質のものが得られ、炊き立てのご飯を喫食
するのに適している。蒸煮炊飯は連続して生産性よく炊
飯できると共に、蒸煮機構によっては高品質なご飯を炊
き上げることもでき、品質の要求が厳しいすしご飯にも
適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在では炊
飯したご飯を瞬間冷凍し、冷凍食品として提供すること
も望まれるようになっている。しかし、上記従来の釜炊
きご飯であると、炊き立てのご飯では問題ないが、これ
を冷凍食品にして数日後に喫食されるようなサイクルで
の用途には向かない。本発明者等の実験によると、冷凍
食品とした釜炊きご飯は、乳白色になるいわゆる白ろう
化現象が起き、これを蒸気や電子レンジにて再生して
も、もとのような美味しいご飯には戻らない。これは、
釜炊きによって炊き上げ、むらしたご飯は、澱粉質のα
化の進行度が甘く、澱粉質組織はまだ十分に壊れていな
いので、冷凍操作および冷凍保存中に再度β澱粉に戻っ
て白ろう化し、これがご飯の再生によっては再度α化し
にくいことによると思われる。
【0006】蒸煮ご飯は炊飯に用いた蒸煮機構の種類に
よってはそのような問題は生じない。これを満足する種
類の蒸煮装置は一次浸漬後の米を一次蒸しした後、温水
にて二次浸漬してから二次蒸しを行うと言ったもので、
蒸煮炊飯を行ったご飯のα化はぼほ完全で澱粉組織が十
分に壊れ、冷凍操作および冷凍保存によってもβ澱粉に
は戻らず、白ろう化しない。また、蒸気や電子レンジで
の再生によっても、ふっくらと美味しいご飯になる。し
かし、この種の蒸煮装置は機構が複雑な上に種々な操作
条件を満足する必要があり、大型かつ高価なものとな
る。
【0007】これら釜によるバッチ式の炊飯装置、およ
び蒸煮による連続炊飯装置は、生産者の規模によっては
併設しておき、必要に応じて使い分けることに問題はな
い。
【0008】しかし、中規模程度以下の生産者にとって
は採算が合いかねる。特に多品種少量生産の対応が必要
な、あるいは要求される小規模生産者には到底向かな
い。
【0009】そこで、本発明者等は、炊飯の状態につい
てさらに実験を重ね、種々に検討したところ、釜炊きし
たご飯を従来の二次蒸し程度の蒸煮し上げをすると、水
分過多を招かずに、澱粉をほぼ完全にα化でき、冷凍操
作や冷凍保存によってもβ澱粉に戻らず白ろう化しない
し、蒸気や電子レンジによってふっくらとした美味しい
ご飯に再生でき、高品質なものになることを、新たに知
見した。
【0010】本発明の目的は、このような新たな知見に
基づき、多品種少量生産に向く、釜炊きと蒸煮炊きとを
選択して炊飯できる釜・蒸気使い分け炊飯方法とその装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の釜・蒸気使い分け炊飯方法は、材料を釜内
に投入して炊き上げる釜炊き工程に続いて、そのまま所
定時間置いてむらして炊飯を終わるむらし工程か、釜炊
き工程後のご飯に蒸気を通して蒸煮仕上げする蒸煮仕上
げ工程かを選択して行い、釜炊き後にむらしたご飯か、
釜炊き後に蒸煮仕上げしたご飯かを選択的に得ることを
1つの特徴としている。
【0012】このような構成では、材料を投入した釜を
加熱して釜炊きを行い、その後釜をそのままにしてむら
すことにより、従来通りの釜炊きご飯を得ることができ
るし、前記釜炊き後むらしを行わずにご飯に蒸気を通す
蒸煮仕上げに切り換えることにより、釜炊きご飯よりも
十分にα化が進んだ蒸煮ご飯が得られ、これを冷凍し冷
凍食品として提供しても、β澱粉に戻って白ろう化する
ようなことがなく、後日蒸気や電子レンジを用いて再生
して喫食するのに、ふっくらとした美味しい高品質なご
飯に再生できる。
【0013】本発明の釜・蒸気使い分け炊飯方法は、釜
炊き工程およびむらし工程は、釜を搬送する一連のライ
ンにて行い、蒸煮仕上げ工程は釜を搬送する一連のライ
ンにおける釜炊き工程終了後の釜内のご飯を、別のライ
ンに移し替えて搬送しながらまわりから蒸気を通して蒸
煮仕上げ工程を行うことも特徴とする。
【0014】このような構成では、上記の釜炊きおよ
び、これに選択されて続く、むらし工程ないしは蒸煮工
程を釜の一連の流れや、釜から移し替えたご飯の一連の
流れの中で能率よく生産することができる。
【0015】本発明の釜・蒸気使い分け炊飯装置は、材
料が投入された釜を搬送手段により順次搬送しながら搬
送手段のまわりに設けられた加熱手段により加熱して釜
炊きを行う釜炊きラインと、釜炊きラインを経てきた釜
を搬送手段によりそのまま搬送しながらむらしを行い、
少なくともむらしが完了する位置まで搬送するむらしラ
インと、釜炊きラインを経てきた釜内の釜炊き後のご飯
を移し替えられて搬送手段により搬送しながら、搬送手
段のまわりに設けられた蒸気吹きつけ手段からの蒸気の
吹きつけによって蒸煮仕上げする蒸煮ラインと、釜・蒸
気の使い分け指示に従い、釜炊きラインを経てきた釜を
むらしラインの搬送手段上に移載するか、釜炊きライン
を経てきた釜内のご飯を蒸煮ラインの搬送手段上に移し
換える振り分け手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】このような構成では、釜炊き工程を行って
後、釜炊き工程後の釜炊き状態のまま所定の状態にまで
むらし、また、これに代えてご飯を蒸気により蒸煮し上
げすることとを、選択指示に応じて自動的に連続して遂
行することができ、多品種少量生産に向き、釜炊きライ
ンを共用していることにより装置が簡単で安価なものと
なり、設置スペースも小さくてよいので、中、小規模生
産者に好適なものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な1つの実
施の形態について、炊飯装置の具体例を示す図1〜図7
を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本実施の形態は、図1の装置例で示す作業
の流れを参照して説明すると、材料である米と水を釜1
内に投入して炊き上げる釜炊き工程Aに続いて、そのま
ま、つまり蓋を開けないで所定時間置いてむらし炊飯を
終わるむらし工程Bか、釜炊き工程A後のご飯に蒸気を
通して蒸煮仕上げする蒸煮仕上げ工程Cかを選択して行
い、釜炊き後にむらしたご飯か、釜炊き後に蒸煮仕上げ
したご飯かを選択的に得ることを基本的な炊飯方法とし
ている。このように、材料を投入した釜1を釜炊き工程
Aで加熱して通常通りの釜炊きを行い、その後釜1を蓋
を取らずそのままにしてむらすことにより、従来通りの
釜炊きご飯を得ることができるし、前記釜炊き後むらし
工程Bでのむらしを行わずに蒸煮仕上げ工程Cにてご飯
に蒸気を通す蒸煮仕上げに切り換えることにより、釜炊
きご飯よりも十分にα化が進んだ蒸煮ご飯が得られる。
従って、これを冷却工程Dで冷却して冷凍工程に供し冷
凍食品として提供しても、β澱粉に戻って白ろう化する
ようなことがなく冷凍保存することができ、後日蒸気や
電子レンジを用いて再生して喫食するにも、ふっくらと
した美味しい高品質なご飯に再生できる。
【0019】このような基本的な炊飯方法は、図1に示
すような装置によらずとも種々な方法で達成してよい。
しかし、図1に示すように釜炊き工程Aおよびむらし工
程Bは、釜を搬送する一連の搬送ラインにて行い、蒸煮
仕上げ工程Cは釜を搬送する一連の搬送ラインにおける
釜炊き工程A終了後の釜1内のご飯を、別の搬送ライン
に移し替えて搬送しながらまわりから蒸気を通して蒸煮
仕上げ工程Cを行うようにすると、上記の釜炊き工程A
および、これに選択されて続く、むらし工程Bないしは
蒸煮工程Cを釜1の一連の流れや、釜1から移し替えた
ご飯の一連の流れの中で能率よく生産することができ
る。しかも、蒸煮仕上げ工程Cの後の冷却工程Dも同様
に一連の流れによって達成することができる。また、本
実施の形態では、上記のような炊飯が米の浸漬から釜1
に計量投入することも一連の流れに沿って行えるよう
に、材料供給工程Eの搬送ラインも設けられている。む
らし工程Bの搬送ラインと、蒸煮仕上げ工程Cおよび冷
却工程Dの搬送ラインとは並行に配してあり、平面スペ
ースが小さくなるように配慮している。
【0020】図1の装置の材料供給工程Eの搬送ライン
は、図3に示すように米を浸漬状態に貯留しながら、必
要な都度バルブ3を開いて米を流出させる浸漬タンク4
と、この浸漬タンク4から流出する米を受け入れるホッ
パ5とを備え、ホッパ5には米の収容レベルを検出する
レベラー6が設けられ、ホッパ5内の米のレベルが一定
になるように前記バルブ3をレベラー6の検出状態に応
じて開閉するように構成されている。ホッパ5からはそ
のレベルが一定に保たれていることにより、常に一定流
量で米が浸漬液とともに流出する。この流出する米は投
入コンベア7に受けられて計重装置8上に置かれた釜1
にまで搬送してこれに投入する。浸漬した米の米粒間に
は水が充満していて、メッシュベルト7aなどよりなる
投入コンベア7で搬送されているうちに幾分は自然流下
する形で水切りされる。しかし、この自然な水切りの程
度は十分でないし、その時々でまちまちであり、計重装
置8で計重しながら米および水を投入しても、米の量お
よび米と水の割合を正確に管理できず、思い通りの釜炊
きが困難である。
【0021】そこで、投入コンベア7の例えば下流側の
搬送面の内側に吸引ボックス9を設けて、搬送される米
に下側から吸引作用を及ぼして米粒間の水を吸い取って
除去し吸引水切りするようにしている。吸引作用は空気
の吹きつけの場合のような逃げなく、各米粒間に順次に
よく及ぶので常に限度一杯の一定の状態にまで十分に水
切りができ、前記残存する水の影響をなくすことができ
る。しかも、投入コンベア7の駆動機構10は速度の可
変なものとされ、釜1に米を投入するときの速度を、最
初は大きく設定して作業能率を上げながら、計重の最終
段階でごく低速に切り換え、微少量ずつ米を投入する状
態で所定計重値に達したときに投入を停止することで、
米の投入量を高精度に管理できるようにしている。
【0022】計重装置8の上で所定量の米が投入された
釜1には、給水手段11によって給水を行う。給水は計
重装置8が計重する値によって管理され前記米粒間の残
留水の影響なく正確に行える。給水手段11は最初大流
量経路12のバルブ12aを開いて大流量での給水を行
い給水能率を上げながら、計重の最終段階ではバルブ1
2aを閉じ、小流量経路14のバルブ14aを開いて微
小流量での給水に切り換え、所定計重値に達したときに
バルブ14aを閉じて給水を停止することで、給水量を
高精度に管理できるようにしている。計重により米およ
び水の投入が終了した釜1は、計重装置8の搬出用のロ
ーラコンベア8aによって搬出し、次のローラコンベア
15へ送る。
【0023】釜炊き工程Aの搬送ラインは、図1、図2
に示すように、ローラコンベア15から送られてきた材
料投入後の釜1を搬入ローラコンベア21により搬入
し、搬入した釜1をオーバーヘッドチエンコンベア22
にて吊り下げ支持し、ケーシング20内にて低速で水平
搬送する間に下方からバーナ23にて加熱して釜炊きし
た後、斜め上方に持ち上げて反転搬送し、最終的に搬出
ローラコンベア24により搬出する。図2に符号25で
示すのはオーバーヘッドチエンコンベア22の駆動機構
である。
【0024】搬出ローラコンベア24は図1に示すよう
に、むらし工程Bの搬送ラインと、蒸煮仕上げ工程Cお
よび冷却工程Dの搬送ラインとに釜1を振り分ける振り
分け部25に釜1を送りつける。振り分け部25は図1
に示すように、振り分け搬送のためにローラコンベア2
6がターンテーブル27による回転によって、図1に示
す蒸煮仕上げ工程Cおよび冷却工程Dの搬送ラインへの
送り込み姿勢と、この姿勢から図1において例えば時計
方向に90°回転したむらし工程Bの搬送ラインへの送
り込み姿勢との間で向きを切り換えられる。この向きの
切り換えはむらし工程Bを行うのか、蒸煮仕上げ工程C
を行うのかの選択による指示に応じて行われるようにす
る。従って、多数の釜1を順次に搬送しながら多量のご
飯を能率よく釜炊きしていき、釜炊き工程Aの後の釜1
をその時々の必要に応じ、ある釜1はむらし工程Bに振
り分けて送り、ある釜1は蒸煮仕上げ工程Cおよび冷却
工程Dに振り分けて送って、各種用途に応じたご飯に仕
上げて供給することができ、多種少量生産でも生産性が
低下したり混乱したりするようなことなく、適宜対応す
ることができる。
【0025】むらし工程Bの搬送ラインは図1に示すよ
うに、振り分け部25から振り分け送られてくる釜1を
そのまま、つまり蓋をしたままローラコンベア31によ
り所定位置まで搬送して、その間に釜炊きされた後のご
飯をむらし仕上げし、多くの場合、炊き立ての白ご飯と
して、弁当、給食、その他の用途に供される。この搬送
ラインにはコンベア以外のものは特に必要としない。し
かし、必要があれば種々のものを設置できるし、保温工
程の搬送ラインに繋げることもできる。
【0026】蒸煮仕上げ工程Cの搬送ラインは、図1、
図4に示すように、振り分け部25から振り分けられ送
られてくる釜1を受け入れる搬入用のローラコンベア4
1を有し、ローラコンベア41により搬入した釜1は図
1、図4に示す反転機構42によって所定高さまで持ち
上げて図4に示すように反転させ、釜1内の釜炊きされ
たご飯をメッシュベルト43aを利用した蒸煮用の搬送
コンベア43の上に移し替える。
【0027】反転機構42は図4に示すように、釜1の
フランジ1aを両側のホルダ片45aに設けたスリット
45bに受け入れて持ち上げ反転させる反転アーム45
を、スプロケット46、47間に張設したチエン48に
よって支持し、電動モータ48の駆動により図4のロー
ラコンベア41上の釜持ち上げ位置と、搬送コンベア4
3の始端部上で釜1を反転させて搬送コンベア43上に
ご飯を移し替える反転位置との間でガイド40に沿って
上下方向に往復移動されるようにしている。釜1は持ち
上げ前に人手によって蓋の閉じ位置へのロックを解いて
おき、釜1を反転させたとき蓋が自重で開き、中のご飯
が搬送コンベア43上に落下するようにする。ご飯移し
替え後の釜1は搬入コンベア41からの持ち上げ位置ま
で戻される際に、直立姿勢に復帰することで蓋が自動的
に閉じる。ご飯移し替え後の釜1は人手によって取り除
き、次の釜炊きに供される。もっとも、蓋のロック外し
や、取り外し、使用後の釜1の再使用に関する取り扱い
は、必要に応じて自動化することもできる。
【0028】反転した釜1から搬送コンベア43上への
ご飯の落下経路には、図5、図6に示すような受け入れ
ホッパ51が図4に示すように設けられ、落下してくる
ご飯を放射状のほぐしピン52を持つとともに互いに位
相が異なる2組のほぐしローラ53、54によりほぐし
ながら搬送コンベア43上に落下させるようにしてあ
る。これにより搬送コンベア43で搬送されるご飯に、
ケーシング56内で蒸気管57から蒸気を吹きつけて蒸
煮するのに、ご飯の各部に蒸気が行き渡りやすくする。
また、搬送コンベア43の受け入れホッパ51の直ぐ下
流位置にもほぐしローラ58を設けてある。これら2段
階のほぐし操作でご飯は比較的ばらつき、各ご飯粒間に
蒸気がむらなく侵入して効率よく均一に蒸煮仕上げでき
るようになる。ほぐしローラ58の直ぐ下流には図1、
図4に示すように蒸気孔突き明け機構61も設けられて
いる。この蒸気孔突き明け機構61は搬送コンベア43
上を横断する支持バー62に、搬送コンベア43の幅方
向に配列した突っつき棒63を多数有し、この突っつき
棒63を搬送コンベア43で搬送されるご飯層に同伴移
動させながら上方より突き刺して、蒸気孔を突き明ける
ことを繰り返し行い、ご飯層にできる立て向きの多数の
蒸気孔によって蒸気がご飯層の各部を下方から上方へ通
り抜けやすくし、前記ご飯粒間への蒸気の行き渡りがこ
れら蒸気孔を通る蒸気からも図られるようにしてある。
これにより、釜炊きしたご飯をむらし工程なしに蒸煮仕
上げして、澱粉組織が十分に壊れた、従って、その後の
冷凍操作や冷凍保存によってもβ澱粉に戻らず、ふっく
らとした美味しいご飯に再生できるものとなる。図4に
55で示すのは蒸気孔突き明け機構61を駆動する電動
モータである。
【0029】このように蒸煮仕上げしたご飯は、すし
米、ピラフ用のご飯などにも最適であり、必要に応じて
これらのための味付けを搬送コンベア43の後段で行う
ようにしている。味付けはスプレー64から味付け液を
吹きつけて行うが、これがご飯粒間の各部によく行き渡
るように、この味付け部分と、その下流位置との2か所
にほぐしローラ66、67を設けてある。各ほぐしロー
ラ65〜67のそれぞれは個別の電動モータ71〜73
によって駆動し、それぞれに最適な駆動条件を設定した
り、個々に駆動停止ができる。搬送コンベア43は専用
の電動モータ74により駆動し、高負荷を分担してい
る。受け入れホッパ51のほぐしローラ53、54は図
6に示す電動モータ70によって単独駆動して最適条件
が得られるようにしている。味付け液に代えて、あるい
はこれに加えて、ご飯の疲労を防止する糖類を含む調整
液を噴霧することもある。
【0030】搬送コンベア43の終端部近くの下方には
洗浄槽75が設けられ、ポンプ76によって洗浄槽75
内の洗浄液をシャワー管77などによってメッシュベル
ト43aやケーシング56の内面などに噴射して洗浄を
行うようにしている。洗浄方式は種々なものを採用する
ことができる。
【0031】冷却工程Dの搬送ラインは図1、図5に示
すように、蒸煮仕上げ工程Cのケーシング56に続くケ
ーシング81内に、蒸煮仕上げ工程Cの搬送コンベア4
3から搬送されてきた蒸煮仕上げ後のご飯を受け取る搬
送コンベア82を有している。搬送コンベア82もメッ
シュベルト82aを利用したもので、ケーシング81内
の搬送方向2か所に設けた冷却機構83、84によっ
て、蒸煮し上げされたご飯を冷却するようにしている。
この冷却によりすし米やピラフ米としてそのまま提供で
きるし、瞬間冷凍に供するにも最適である。
【0032】ケーシング81の搬送方向適所には排気口
85が設けられ、ケーシング81内の温かい空気を外に
逃がしながら、ファン86により吸い込んだ外気をダク
ト87を通じて冷却空気を吹き込み、効率よく冷却でき
るようにしている。必要があれば、吹き込み空気を強制
冷却して供給してもよいし、冷却工程Dの次に瞬間冷凍
工程の搬送ラインを繋げることもできる。
【0033】搬送コンベア82の始端部上には小さなほ
ぐしローラ91を設け、専用の電動モータ92により適
時に駆動し、冷却工程Dに供される蒸煮仕上げ後のご飯
をここでもほぐして、調味液等が振りかけられて付着し
合っているようなご飯粒どうしでも十分にほぐすことに
より、冷却効果が高まるようにしている。搬送コンベア
82は単独の電動モータ93により駆動されるようにし
ている。
【0034】
【発明の効果】本発明の釜・蒸気使い分け炊飯方法は、
1つの特徴によれば、材料を投入した釜を加熱して釜炊
きを行い、その後釜をそのままにしてむらしることによ
り、従来通りの釜炊きご飯を得ることができるし、前記
釜炊き後むらしを行わずにご飯に蒸気を通す蒸煮仕上げ
に切り換えることにより、釜炊きご飯よりも十分にα化
が進んだ蒸煮ご飯が得られ、これを冷凍し冷凍食品とし
て提供しても、β澱粉に戻って白ろう化するようなこと
がなく、後日蒸気や電子レンジを用いて再生して喫食す
るのに、ふっくらとした美味しい高品質なご飯に再生で
きる。
【0035】本発明の釜・蒸気使い分け炊飯方法の別の
特徴によれば、上記の釜炊きおよび、これに選択されて
続く、むらし工程ないしは蒸煮工程を釜の一連の流れ
や、釜から移し替えたご飯の一連の流れの中で能率よく
生産することができる。
【0036】本発明の釜・蒸気使い分け炊飯装置の1つ
の特徴によれば、釜炊き工程を行って後、釜炊き工程後
の釜炊き状態のまま所定の状態にまでむらし、また、こ
れに代えてご飯を蒸気により蒸煮し上げすることとを、
選択指示に応じて自動的に連続して遂行することがで
き、多品種少量生産に向き、釜炊きラインを共用してい
ることにより装置が簡単で安価なものとなり、設置スペ
ースも小さくてよいので、中、小規模生産者に好適なも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な1つの実施の形態に係る釜・
蒸気使い分け炊飯装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の装置の釜炊き工程部分を示す側面図であ
る。
【図3】図1の装置の釜炊き工程部分に材料を供給する
材料供給工程部分を示す側面図である。
【図4】図1の装置の蒸煮仕上げ工程部分の側面図であ
る。
【図5】図4の蒸煮仕上げ工程部分の受け入れホッパの
側面図である。
【図6】図5の受け入れホッパの断面図である。
【図7】図1の装置の冷却工程部分の側面図である。
【符号の説明】
A 釜炊き工程 B むらし工程 C 蒸煮仕上げ工程 D 冷却工程 E 材料供給工程 1 釜 21 搬入ローラコンベア 22 オーバヘッドチエンコンベア 23 ガスバーナ 24 搬出ローラコンベア 25 振り分け部 31 ローラコンベア 41 ローラコンベア 42 反転機構 43 搬送コンベア 56 ケーシング 57 蒸気管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料を釜内に投入して炊き上げる釜炊き
    工程に続いて、そのまま所定時間置いてむらして炊飯を
    終わるむらし工程か、釜炊き工程後のご飯に蒸気を通し
    て蒸煮仕上げする蒸煮仕上げ工程かを選択して行い、釜
    炊き後にむらしたご飯か、釜炊き後に蒸煮仕上げしたご
    飯かを選択的に得ることを特徴とする釜・蒸気使い分け
    炊飯方法。
  2. 【請求項2】 釜炊き工程およびむらし工程は、釜を搬
    送する一連のラインにて行い、蒸煮仕上げ工程は釜を搬
    送する一連のラインにおける釜炊き工程終了後の釜内の
    ご飯を、別のラインに移し替えて搬送しながらまわりか
    ら蒸気を通して蒸煮仕上げ工程を行う請求項1に記載の
    釜・蒸気使い分け炊飯方法。
  3. 【請求項3】 材料が投入された釜を搬送手段により順
    次搬送しながら搬送手段のまわりに設けられた加熱手段
    により加熱して釜炊きを行う釜炊きラインと、釜炊きラ
    インを経てきた釜を搬送手段によりそのまま搬送しなが
    らむらしを行い、少なくともむらしが完了する位置まで
    搬送するむらしラインと、釜炊きラインを経てきた釜内
    の釜炊き後のご飯を移し替えられて搬送手段により搬送
    しながら、搬送手段のまわりに設けられた蒸気吹きつけ
    手段からの蒸気の吹きつけによって蒸煮仕上げする蒸煮
    ラインと、釜・蒸気の使い分け指示に従い、釜炊きライ
    ンを経てきた釜をむらしラインの搬送手段上に移載する
    か、釜炊きラインを経てきた釜内のご飯を蒸煮ラインの
    搬送手段上に移し換える振り分け手段とを備えたことを
    特徴とする釜・蒸気使い分け炊飯装置。
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