JP6731756B2 - 穀類浸漬装置および炊飯システム - Google Patents

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Description

本発明は、穀類浸漬装置および炊飯システムに関する。
食味の良いご飯炊くために、あらかじめ穀類を所定時間浸漬させることが知られている(特許文献1)。
特許文献1は、浸漬タンク内に米などの穀類と水を適量入れ、浸漬タンク内を減圧し、温度調節手段で浸漬水の温度を調節することで、穀類内に密度の濃い水が浸漬され、浸漬穀類の含水量を増やす穀類の浸漬方法および装置を開示している。
特開平9−275917号公報
穀類の一種である米を炊飯装置にて炊飯する際、事前に水に浸しておくと、米の内部まで水が吸収されふっくらとおいしいご飯を炊くことができる。また、米を浸漬する時間は60分から120分であり、これ以上長すぎても米は水を吸収しないことも知られている。特許文献1に記載された技術において、浸漬時に減圧し、温度調節手段により浸漬水を5℃から70℃まで温度調節することで、密度の濃い水で浸漬され、食味の良いご飯を得ることができた。しかしながら、浸漬タンク自体は外気に接しているため、浸漬タンク内の水及び米は浸漬タンクの周囲から徐々に温度が変化してしまうという課題がある。
本発明は、穀類を浸漬した冷却水の温度を一定に保つ穀類浸漬装置および炊飯システムを提供することを目的とする。
本発明の穀類浸漬装置は、炊飯前の穀類を収納する容器の中に、所定の温度に設定された冷却水を供給する冷却水供給装置と、穀類及び冷却水を収納した前記容器を外側から冷却可能な冷却装置と、を備える。
本発明の穀類浸漬装置の一態様として例えば、前記容器を内部空間に収納可能な冷却室を更に備え、前記冷却装置は前記内部空間を冷却可能である。
本発明の穀類浸漬装置の一態様として例えば、前記冷却室内で、穀類及び冷却水を収納した前記容器を搬送するコンベアを多段に構成した立体浸漬装置、を更に備える。
本発明の穀類浸漬装置の一態様として例えば、前記穀類浸漬装置は、前記容器である複数の浸漬容器を搬送し、前記立体浸漬装置に接続されたコンベアと、前記コンベアで搬送された前記浸漬容器から穀類を排出する穀類排出部とを更に備え、前記コンベアが循環式のコンベアである。
本発明の穀類浸漬装置の一態様として例えば、前記冷却水供給装置は、前記冷却室内で、前記浸漬容器に冷水を供給する。
本発明の炊飯システムは、前記穀類浸漬装置から排出された穀類を炊飯釜に投入する穀類投入部と、前記炊飯釜に冷却水を供給する第2の冷却水供給部と、前記炊飯釜に収納された穀類を炊飯する炊飯装置と、前記炊飯装置による炊飯後に穀類が取り出された前記炊飯釜を洗浄する炊飯釜洗浄装置と、搬送コンベアとを備え、前記搬送コンベアは、前記穀類投入部と、前記第2の冷却水供給部と、前記炊飯装置と、前記炊飯釜洗浄装置とを接続し、前記炊飯釜を搬送する。
本発明の穀類浸漬装置の一態様として例えば、前記冷却水供給装置は、前記容器である炊飯釜に冷却水を供給し、さらに前記穀類浸漬装置は、前記冷却室内で、前記炊飯釜を搬送するコンベアを備える。
本発明の炊飯システムの一態様として例えば、前記穀類浸漬装置と、前記冷却室から排出された前記炊飯釜に収納された穀類を炊飯する炊飯装置と、前記炊飯装置による炊飯後に穀類が取り出された前記炊飯釜を洗浄する炊飯釜洗浄装置と、搬送コンベアとを備え、前記搬送コンベアは、前記穀類浸漬装置と、前記炊飯装置と、前記炊飯釜洗浄装置とを接続し、前記炊飯釜を搬送する。
本発明の穀類浸漬装置および炊飯システムは、穀類及び冷却水を収納した容器を外側から冷却することにより、容器内に収納された穀類を浸漬している冷却水の温度を常に一定にすることができる。そして温度が一定に保たれた冷却水で浸漬することで、無理な吸収がなく充分に吸水され、適切な硬さと粘りの増した炊飯穀類が得られ、食感が良くなり、歩留まりも向上する。さらに、穀類の水分値が高い事から時間経過にともなう劣化度合いも少なくなる。
本発明に係る炊飯システムの第1の実施形態の一例を示す概念図。 本発明に係る立体穀類浸漬装置の一例を示す概念図。 本発明に係る炊飯システムの第2の実施形態の一例を示す概念図。 本発明に係る炊飯システムの第3の実施形態の一例を示す概念図。
以下、本発明に係る穀類浸漬装置および炊飯システムの好適な実施形態を、図1〜図4に基づいて詳述する。
図1は炊飯システムの第1の実施形態の一例を示す概念図である。図1を用いて炊飯システムの第1の実施形態を詳述する。
本実施形態の炊飯システム1は、米などの穀類の冷却水浸漬と炊飯を行うシステムであり、穀類浸漬装置10と、穀類投入部30と、第2の冷却装置40と、炊飯装置50と、炊飯釜洗浄装置60と、コンベア(搬送コンベア)70と、穀類を収納する容器80とを備える。
穀類浸漬装置10(図中四角形の破線で囲まれた部分)は、内部空間を有する冷却室11で取り囲まれ、容器80は冷却室11の内部空間に収納されている。第1の実施形態では穀類浸漬装置10内のコンベア71で搬送される容器80は複数の浸漬容器81であり、循環状に接続されたコンベア71上に多数載置されて穀類浸漬装置10内を循環移動している。穀類浸漬装置10は、冷却室11と、冷却装置12と、冷却水供給装置14とを備え、コンベア71に沿って、穀類供給部13と、冷却水供給部17と、穀類排出部15と、洗浄装置16とを備える。
穀類浸漬装置10の冷却室11内は、冷却装置12により所定の温度(15℃以下、例えば4℃)に冷却される。本実施形態では、室内機と室外機に分離されているが、一体型でも良く、冷却室11に固定しても良く、能力に合わせて複数台設置しても良い。また、冷却室11は、例えばパネルを組み立てたプレハブ式冷蔵庫でもある。
冷却室11内において、穀類供給部13は、コンベア71で搬送されてきた浸漬容器81内に穀類を供給する。穀類供給部13は、穀類供給部13に停止した浸漬容器81内に、例えば洗米機により洗浄された穀類を所定量(例えば、米であれば約7kg等)供給する。穀類供給部13では、例えば計量装置が配置され、浸漬容器81の重量を計量し、所定量の重量になるまで穀類を供給するよう制御している。
穀類が供給された浸漬容器81内に冷却水供給装置14から冷却水が供給される。冷却水供給装置14は、水道等から供給された水を所定の温度(15℃以下、例えば4℃)に冷却し、冷却水供給部17に停止した浸漬容器81内に浸漬水となる所定温度の冷却水(例えば4℃)を供給する。例えば、所定時間、開放弁を開放して所定量の冷却水が供給されるよう制御しても良い。
冷却室11内では、冷却装置12により冷却されているため、穀類及び冷却水を収納した浸漬容器81の外側から冷却することができ、浸漬容器81の温度上昇を抑制することができる。また、浸漬容器81がコンベア71で搬送されている間、冷却装置12により浸漬容器81内の冷却水温度とほぼ同じ温度の冷風を吹き付けることも可能である。
コンベア71で搬送され、所定時間、冷却水で浸漬された穀類は、穀類排出部15で、例えば浸漬容器81を反転して浸漬水と共に浸漬容器81から排出される。穀類及び冷却水を排出した浸漬容器81はコンベア71で洗浄装置16へ搬送され、搬送されながら洗浄装置16で洗浄される。
洗浄装置16は、断熱性を有したカバーで覆われ、入口から出口へ浸漬容器81を搬送する搬送手段と、搬送手段に沿って少なくとも主洗浄工程とすすぎ洗浄工程を有している。入口と出口にそれぞれシャッター手段を備えることにより、洗浄水の飛散が防止できる。主洗浄工程では、例えば40〜60℃の温湯を噴射する。また、すすぎ洗浄工程では、例えば20℃以下の冷水を噴射させることにより、温湯で洗浄した浸漬容器81の温度を下げることができ、冷却室11の冷却負担を抑制すると共に浸漬容器81に再び供給される穀類および冷却水の温度上昇を抑制することが可能となる。すすぎ洗浄工程で噴射される冷水は、冷却水供給装置14で生成された冷却水を利用してもよい。
図2は、立体浸漬装置の概念図である。図2に基づいて立体浸漬装置の一例を説明する。
立体浸漬装置90は、冷却水で浸漬された穀類を収納した浸漬容器81を搬送するコンベア71からなり、入口91から出口94まで浸漬容器81が搬送されている間、穀類を浸漬する装置であって、第1の昇降装置92と第2の昇降装置93の間にコンベア71を上下複数段、例えば5段に構成した多段式としている。第1の実施形態において、立体浸漬装置90は、入口91と出口94にコンベア71が接続され、冷却水供給部17と穀類排出部15の間に設置されている。
そして、コンベア71で搬送された浸漬容器81は、立体浸漬装置90の入口91に搬入され、第1の昇降装置92により最上段のコンベア71まで持ち上げられ、第2の昇降装置93まで搬送された後、下段に下降し、再び第1の昇降装置92へ向け搬送される。以後順に第1の昇降装置92と第2の昇降装置93間を搬送されて、順次下段に移動し、最下段に移動した後、出口94からコンベア71により搬出される。
このようにして、立体浸漬装置90により、所定時間穀類を冷却水で浸漬することができる。また、立体浸漬装置90が冷却室11に囲まれているため、多段状のコンベア71で搬送されている浸漬容器81は常に外側から冷却され、立体浸漬装置90内で搬送されている間、浸漬容器81内の穀類および冷却水を所定の低温(例えば4℃)に保もつことができる。また、コンベア71を多段式にすることで、少ないスペースでの設置が可能となり、冷却室11のコンパクト化が可能となる。
上記立体浸漬装置90は、浸漬容器81が最上段から順次下段のコンベア71で搬送されるように構成されているが、例えば、下段から上段のコンベア71に移動して搬送されるようにしてもよく、例えば上下どのコンベア71も出口94方向に搬送するように構成し、浸漬容器81は上下いずれかのコンベア71へ移動して、浸漬が終了した浸漬容器81から順に排出されるようにしてもよい。
穀類浸漬装置10には、上述の装置などの他、浸漬容器81の浸漬容器蓋85を取る蓋取り部18、浸漬容器蓋85をコンベア71に載置する蓋載置部19、浸漬容器蓋85を浸漬容器81に被せる蓋締め部20等が配置されている。
穀類は、穀類浸漬装置10で浸漬された後、穀類排出部15で浸漬容器81から冷却水と共にメッシュ状のベルトコンベア(図示なし)に排出されて、該ベルトコンベアで冷却室11から搬出された穀類は、穀類投入部30に停止した炊飯釜82に投入される。炊飯釜82は、穀類浸漬装置10の外側で移動するコンベア70上で搬送される容器80である。穀類投入部30では、計量装置が設置されており、炊飯釜82に投入された浸漬済みの穀類の重量を計量することができる。
第2の冷却装置40は、第2の冷却水供給部41と連結しており、第2の冷却水供給部41を介して穀類が投入された炊飯釜82に冷却水を供給する。第2の冷却水供給部41は計量装置を備えており、投入された冷却水の重量を計量し、所定量まで投入するよう制御されている。穀類投入部30で計量された浸漬済みの穀類の重量に応じて、冷却水の投入量を制御するようにしてもよい。
また、炊飯システム1は、ならし部100を備えていても良い。炊飯釜82を、ならし部100で一旦停止させ、炊飯釜82内に例えば撹拌羽根を進入させ、浸漬穀類および冷却水を撹拌し、撹拌後、撹拌羽根の下辺などにより浸漬穀類の表面を平にならすことができる。
ならし部100で浸漬した穀類の表面をならした炊飯釜82は、炊飯装置50へとコンベア70で搬送される。本実施形態の炊飯装置50は、複数の炊飯器51が並列に配置された炊飯部52と、炊飯器51に炊飯釜82を搬送する炊飯釜搬送機53と、多段式のコンベア70からなる立体むらし装置54と、蓋洗浄装置55とを備えている。
炊飯装置50に向け搬送される炊飯釜82に蓋締め部56で炊飯釜蓋86が載せられ、コンベア70で搬送され炊飯釜受入部57で停止し、ガイドレール53a上を移動してきた炊飯釜搬送機53により炊飯釜82は炊飯器51に搬送され、炊飯器51で加熱されて穀類の炊飯が行われる。炊飯釜82の炊飯器51への設置又は取り出しは、炊飯釜搬送機53に設けられた昇降や回転が可能なアーム53bに把持されることにより行われる。
炊飯が完了した炊飯釜82は、炊飯釜搬送機53により炊飯釜搬出部58まで搬送され、再びコンベア70により立体むらし装置54に搬送され、立体むらし装置54の入口から出口まで炊飯釜82がコンベア70を順次移動している間、炊飯釜82内で米飯がむらされる。炊飯釜82は、立体むらし装置54の入口側の炊飯釜昇降装置54aで最上段のコンベア70まで移送され、出口側の炊飯釜昇降装置54bまで搬送された後、順次下段のコンベア70に移りながら移動していく。このようにして立体むらし装置54内で穀類を所定時間むらすことができる。立体むらし装置54の全体を、例えばカバーで覆うことにより炊飯釜82を所定の温度範囲内で保温しながらむらすことができる。また、立体むらし装置54内に例えばヒータ等の保温装置を設置することで、より適切な温度でむらすことが可能である。
立体むらし装置54の出口側の炊飯釜昇降装置54bから排出された炊飯釜82は、炊飯釜蓋86が外され、炊飯釜蓋86は蓋洗浄装置55で洗浄される。蓋洗浄装置55は、入口から出口へ炊飯釜蓋86を搬送する搬送手段と、搬送手段に沿って少なくとも主洗浄工程とすすぎ洗浄工程を有している。入口と出口にそれぞれシャッター手段を備えることにより、洗浄水の飛散が防止できる。主洗浄工程では、例えば40〜60℃の温湯を噴射する。また、すすぎ洗浄工程では、例えば20℃以下の冷水を噴射して炊飯釜蓋86の温度を下げ、炊飯釜蓋86による炊飯釜82の温度上昇を防止して、炊飯釜82に投入された浸漬穀類の温度の上昇を抑えることが可能となる。
穀類のむらしが完了した炊飯釜82はコンベア70で搬送されて反転冷却装置110で穀類が炊飯釜82から排出される。穀類は反転冷却装置110内でほぐされながら冷却される。
そして、炊飯釜82は、炊飯釜洗浄装置60に搬送され洗浄が行われる。炊飯釜洗浄装置60は、入口から出口へ炊飯釜82を搬送する搬送手段と、搬送手段に沿って少なくとも主洗浄工程とすすぎ洗浄工程を有している。入口と出口にそれぞれシャッター手段を備えることにより、洗浄水の飛散が防止できる。主洗浄工程では、例えば40〜60℃の温湯を噴射する。また、すすぎ洗浄工程では、例えば20℃以下の冷水を噴射して炊飯釜82の温度を下げ、炊飯釜82に投入される浸漬穀類の温度の上昇を抑えることが可能となる。
洗浄された炊飯釜82は、コンベア70で搬送され穀類投入部30で停止し、冷却浸漬された穀類が再び投入される。このように、コンベア70が穀類投入部30、第2の冷却水供給部41、炊飯装置50、立体むらし装置54、炊飯釜洗浄装置60を循環状に接続しているため、炊飯釜82は、コンベア70を循環移動しながら、冷却浸漬された穀類を連続的に炊飯するようになっている。
図3は炊飯システムの第2の実施形態の一例を示す概念図である。図3を用いて炊飯システムの第2の実施形態を詳述する。
第1の実施形態と異なる点は、穀類を収納する容器80が固定された複数の浸漬タンク83であり、立体浸漬装置90は備えていない。浸漬タンク83は、冷却室11に囲まれ、例えば直径1〜2メートルの大きさで、穀類供給部13から穀類が約100〜1000kg投入され、冷却水供給装置14から冷却水(約4℃)が供給される。浸漬タンク83は冷却室11に囲まれているが、冷却水等を循環させた冷却ジャケットを浸漬タンク83に装着してもよい。
所定時間冷却水に浸漬された穀類は浸漬タンク83に設けられた排出口83aから排出され、例えばメッシュ状のコンベア(ベルトコンベア)72で水切りが行われて、穀類投入部30から浸漬済みの穀類が炊飯釜82に投入される。その後、第1の実施形態と同様に、炊飯釜82は、循環状に接続されたコンベア70を循環移動し、冷却浸漬された穀類を連続的に炊飯する。すなわち第2の冷却装置40を介して穀類が投入された炊飯釜82に冷却水が供給され、炊飯装置50に搬送されて炊飯が行われる。
図4は炊飯システムの第3の実施形態の一例を示す概念図である。図4を用いて炊飯システムの第3の実施形態を詳述する。
第1の実施形態と異なる点は、コンベア70が穀類浸漬装置10内も移動し、炊飯釜82も穀類浸漬装置10内を搬送されていることである。また、冷却室11は、立体浸漬装置90を取り囲んでいる。そして、冷却室11には、第1の昇降装置92および第2の昇降装置93の近傍に冷却室11の温度を保つために、例えばエアーカーテン等のシャッター部95が設けられている。
尚、第3の実施形態では、穀類投入部30および第2の冷却装置40は、特に必要としていない。また、炊飯釜82の炊飯釜蓋86は、ならし部100の前後で取り外し取り付けが行われる。
炊飯釜82には、穀類供給部13から穀類が例えば約7kg投入され、冷却水供給装置14から冷却水(例えば約4℃)が供給され、立体浸漬装置90のコンベア70で搬送している間、穀類を冷却水で浸漬する。炊飯釜82が搬送されながら冷却室11で外側からも冷却され(例えば約4℃)、冷却室11内を通過している。その後、第1の実施形態と同様に、炊飯釜82は、ならし部100で穀類の表面がならされ、炊飯装置50に搬送されて炊飯が行われる。
本実施形態の穀類浸漬装置10により、穀類及び冷却水を収納した容器80は、冷却室11内で外側からも冷却されているため、容器80内の冷却水温度が外気温で徐々に変化することが無く、浸漬時間全体にわたり冷却水を所定の低温に保たせることができる。また、容器80の外側全体から冷却されるため、容器の内側全体がムラなく均等に冷却される。そして、浸漬している間、低温(例えば4℃)で一定に保たれた冷却水で浸漬することで、無理な吸収がなく充分に吸水され、適切な硬さと粘りの増した炊飯穀類が得られ、食感が良くなり、歩留まりも向上する。さらに、穀類の水分値が高い事から時間経過にともなう劣化度合いも少なくなる。
そして、穀類浸漬装置10の冷却室11内をコンベア71で搬送されている浸漬容器81は、コンパクトな領域で常に所定の低温で冷却され、所定時間の浸漬を完結することができる。また、浸漬容器81が穀類浸漬装置10内で循環するとき、浸漬容器81は炊飯釜82の循環移動とは別に循環移動するため、外部から搬入された暖かい容器等による熱負荷が無く、又、浸漬容器81が外部に排出されず再び冷却室11内で冷却されるため、浸漬容器81を比較的低温のまま継続して利用できる。
さらに、穀類浸漬装置10の循環状に接続されたコンベア71全体を冷却室11で囲い、浸漬容器81が冷却室11内で循環するときは、外部に搬出された冷たい浸漬容器81の表面に結露した水滴の落下等により周囲を汚すこともなく、省エネで衛生的な穀類浸漬装置10を提供できる。
さらに、穀類浸漬装置10の洗浄装置16のすすぎ工程で浸漬容器81を冷却水で洗浄して浸漬容器81の温度を下げてから、洗浄装置16から搬出しているので、冷却室11の余分な温度上昇を押さえることができ、所定の低温維持が確保できる。
また、立体浸漬装置90により、浸漬に必要な所定時間の間、浸漬容器81を搬送するコンベア71を上下多段に構成しているため、穀類浸漬装置10および冷却室11をコンパクト化できる。
炊飯システム1により、穀類浸漬装置10での安定した冷却による穀類の低温浸漬と、低温浸漬された穀類による食感が良く美味しい炊飯が、炊飯システム1として実現される。また、浸漬容器81を冷却室11内で循環利用することで容器の出入りがなく、衛生的な使用が可能となり、低温での管理が容易となる。
なお、第1実施例では、穀類供給部13を冷却室11内部に設置しているが、冷却室11内部へ穀類を供給する供給路の断熱性によっては、供給路の内側が結露し、そこへ穀類が付着してしまうなど問題が生じるおそれがあることから、穀類供給部13を冷却室11の外部に設置してもよい。このように穀類供給部13を冷却室11の外部に設置して、穀類をスムーズに供給することができる。
なお、第1実施例では、洗浄装置16を冷却室11内部に設置しているが、冷却室11の冷却負荷を軽減し冷却効率を向上させるために、洗浄装置16を冷却室11の外部に設置してもよい。洗浄装置16を冷却室11の外部に設置することで、洗浄装置16の断熱性が軽減又は不要となり、構造を簡素化することができる。
なお、第1実施例では、穀類排出部15を冷却室11内部に設置しているが、穀類排出部15を冷却室11の外部に設置してもよい。穀類排出部15を冷却室11の外部に設置することで、穀類の排出状況を外部から確認できる他、冷却室11をコンパクトにすることができる。
なお、第1実施例及び第3実施例において、立体浸漬装置90を囲むように冷却室を設置しているが、立体浸漬装置90のコンベアで搬送されている浸漬容器81又は炊飯釜82が外側から冷却されていればよく、例えば立体浸漬装置90全体にカバーを備え、その内部空間を冷却室として冷却装置12で冷却するようにしてもよい。このとき、立体浸漬装置90の入口及び出口に例えばエアーカーテン等シャッター機構を備え、内部の冷気が外部へ漏れにくくするようにしてもよい。
なお、第1実施例及び第3実施例において、立体浸漬装置90と炊飯装置50を含む炊飯システム1全体を同一平面上に設置しているが、例えば建屋の1階と2階など多層にわたり設置されていてもよく、例えば立体浸漬装置90を別の層に設置してもよい。そして立体浸漬装置90を設置した層全体を冷却室とすることで、層ごとに温度管理が可能となり、より効率良く温度管理することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る穀類浸漬装置および炊飯システムは、コンパクトな構成で安定した穀類の低温浸漬および炊飯が一貫してできる分野に適用可能である。
1 炊飯システム
10 穀類浸漬装置
11 冷却室
12 冷却装置
13 穀類供給部
14 冷却水供給装置
15 穀類排出部
16 洗浄装置
30 穀類投入部
40 第2の冷却装置
50 炊飯装置
60 炊飯釜洗浄装置
70、71、72 コンベア(搬送コンベア、ベルトコンベア)
80 容器
81 浸漬容器
82 炊飯釜
83 浸漬タンク
90 立体浸漬装置

Claims (6)

  1. 炊飯前の穀類を収納する容器の中に、所定の温度に設定された冷却水を供給する冷却水供給装置と、
    前記容器を内部空間に収納可能な冷却室と、
    前記内部空間を冷却可能であり、穀類及び冷却水を収納した前記容器を外側から冷却可能な冷却装置と、
    前記内部空間内において循環状に接続され、前記容器である複数の浸漬容器を載置して搬送するコンベアと、
    前記浸漬容器内に穀類を供給する穀類供給部と、
    前記浸漬容器から穀類及び冷却水を排出する穀類排出部と、を備え、
    前記穀類供給部と、前記冷却水供給装置と、前記穀類排出部が、前記コンベアに沿って設けられ、
    前記複数の浸漬容器は、前記内部空間内において前記コンベアに載置され、循環移動している、穀類浸漬装置。
  2. 請求項1に記載の穀類浸漬装置であって、
    前記内部空間内において、前記コンベアを多段に構成した立体浸漬装置を更に備える穀類浸漬装置。
  3. 炊飯前の穀類を収納する容器である炊飯釜の中に、所定の温度に設定された冷却水を供給する冷却水供給装置と、
    前記炊飯釜内に穀類を供給する穀類供給部と、
    第1の昇降装置と第2の昇降装置の間において、前記炊飯釜を載置して搬送するコンベアを上下複数段に構成した立体浸漬装置と、
    少なくとも前記立体浸漬装置を収納する内部空間を有する冷却室と、
    前記内部空間を冷却する冷却装置と、
    前記冷却室において、前記第1の昇降装置の入口及び前記第2の昇降装置の出口近傍に設けられ、前記冷却室の温度を保つシャッター部と、を備え、
    前記炊飯釜を、前記立体浸漬装置の入口側の前記シャッター部から出口側の前記シャッター部まで、前記コンベアにより前記冷却室内を搬送しながら冷却する、穀類浸漬装置。
  4. 請求項3に記載の穀類浸漬装置であって、
    前記立体浸漬装置において、前記炊飯釜が上下複数段に構成した前記コンベアを順次移動するように搬送される、穀類浸漬装置。
  5. 請求項3又は4に記載の穀類浸漬装置であって、
    前記冷却水供給装置及び前記穀類供給部により前記炊飯釜に穀類と冷却水を供給した後、前記炊飯釜に炊飯釜蓋を被せる蓋締め部を更に備える、穀類浸漬装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の穀類浸漬装置と、
    前記冷却室から排出された前記炊飯釜に収納された穀類を炊飯する炊飯装置と、
    前記炊飯装置による炊飯後に穀類が取り出された前記炊飯釜を洗浄する炊飯釜洗浄装置と、
    搬送コンベアと、を備える炊飯システムであって、
    前記搬送コンベアは、前記穀類浸漬装置と、前記炊飯装置と、前記炊飯釜洗浄装置とを接続して前記炊飯釜を搬送し、
    前記炊飯釜洗浄装置は、入口から出口へ前記炊飯釜を搬送する搬送手段と、前記搬送手段に沿って少なくとも主洗浄工程とすすぎ洗浄工程を有し、前記すすぎ洗浄工程では、冷水を噴射して前記炊飯釜の温度を下げ、前記炊飯釜に投入される穀類および冷却水の温度の上昇を抑える、炊飯システム。
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