JP5480518B2 - 半生モズク等の製造装置及び製造方法 - Google Patents

半生モズク等の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、収穫したモズク等を洗浄選別し、水切り・脱水後乾燥トレイ上に並べて乾燥装置にかけ、重量が1/2程度になるまで乾燥させた半生モズク等を得る半生モズク等の製造装置及び製造方法に関する。
収穫したモズクのほとんどは重量で20%の食塩と混合し、4〜6日間程度塩蔵槽で塩蔵した後、余分な水分を除去して得られる塩蔵モズクに加工され出荷されている。尚、前記塩蔵モズクは二次加工業者によって塩抜きされ、味付けモズク等に加工されて販売されている。
また、収穫したモズクの一部は冷風や熱風の並行流棚式乾燥機等によって乾燥され、含水率が7〜8%になるまで乾燥された乾燥モズクに加工されて出荷されている。
しかし、前記塩蔵モズクは塩抜きの手間がかかるし、水分を多く含んでいるため重量及び体積が大きくなって、包装・輸送及び冷凍保管費が増大するという問題点を有している。
一方、前記乾燥モズクは水分が少なく重量及び体積が小さくなって、包装・輸送及び冷凍保管費を削減できるが、乾燥による変色や食感の低下等の問題点を有し、水に戻してから使用するという一手間がかかってしまう。
また、前記乾燥モズクを得るための従来の乾燥モズクの製造装置及び製造方法としては、下記の特許文献1に開示されている「生乾燥モズクとその製造方法及び製造装置」や下記の特許文献2に開示されている「乾燥モズクの製造方法と乾燥モズクの製造装置」がある。
このうち特許文献1では、ベルトコンベヤを使用した連続搬送手段を採用し、モズクの乾燥手段として電磁波乾燥機と熱風乾燥機とを併用することによって低コスト、短時間のモズクの乾燥を実現している。
また、特許文献2では、脱水モズクを乾燥トレイの上面に広げて熱風乾燥機にかけて透気乾燥させることによって、高品質の乾燥モズクを安価に効率良く製造できるようにしている。
特開2002−95447号公報 特開2004−183号公報
しかし、収穫したモズク等は複雑に絡み合っており、表面にぬめりを有しているという性状の特異性から、収穫したモズク等を単に乾燥トレイに同じ厚みになるように収容しただけでは乾燥ムラがどうしても発生してしまう。また、電磁波乾燥と熱風乾燥を併用することによってモズク等全体の乾燥効率の向上を図ることができるが、モズク等、1本1本の水分量を概略どの程度に設定するというところまでの乾燥精度は有していなかった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、モズク等の1本1本の水分量を所定の範囲内に設定することができ、乾燥効率と乾燥品質を向上させ、品質の良い半生モズク等を安定して製造することができる半生モズク等の製造装置及び製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するべく本発明の請求項1による半生モズク等の製造装置は、原料モズク等を洗浄し、原料モズク等に付着している汚れと異物の一部を除去するモズク等の洗浄選別装置と、
目視選別によって残りの異物が除去された原料モズク等の表面に付着している水分を除去するモズク等の脱水装置と、
脱水された原料モズク等の絡みを解いて、乾燥トレイ上に所定量ずつ平らに散布するモズク等の散布装置と、
乾燥トレイ上に散布された原料モズク等の初期重量と乾燥途中の重量とを計測する2組のロードセルと前記計測した原料モズク等の初期重量に基づいて熱風による一次乾燥を実行する熱風乾燥装置と前記一次乾燥終了後の原料モズク等の中間重量を定時的に計測しながらマイクロ波による二次乾燥を実行するマイクロ波乾燥装置と供給された乾燥トレイ上の原料モズク等を乾燥トレイごと所定の位置に所定のタイミングで間欠搬送するモズク等の搬送装置とを備えたモズク等の乾燥装置と、を具備してなる半生モズク等の製造装置において、
モズク等の散布装置は、脱水された原料モズク等を投入する投入ホッパと、投入ホッパに投入された原料モズク等を解砕ローラに向けて搬送するスクリューコンベヤと、スクリューコンベヤによって移送された原料モズク等に対して外周面に放射状に立設された多数本の櫛歯を作用させて絡みを解いて筋状に整列配置させる解砕ローラとを備えた走行フレームと、
前記走行フレームを支持すると共に、該走行フレームを乾燥トレイの長さ分、乾燥トレイ側に移動させるフレーム移送装置と、
前記原料モズク等を収容する乾燥トレイを所定の散布ポジションに供給し、原料モズク等の散布後は乾燥トレイを待機ポジションに戻すトレイ供給・退出装置と、を具備していることを特徴とするものである。
また、請求項2による半生モズク等の製造装置は、請求項1記載の半生モズク等の製造装置において、熱風乾燥装置が配置されている一次乾燥室と、マイクロ波乾燥装置が配置されている二次乾燥室とは、仕切り壁によって乾燥トレイが搬送できるスペースを確保した状態で仕切られており、
前記一次乾燥室の搬入側ゲートには、一次乾燥室と外部空間とを遮断する開閉自在の搬入側ゲートシャッタが設けられ、前記二次乾燥室の搬出側ゲートには、二次乾燥室と外部空間とを遮断する開閉自在の搬出側ゲートシャッタが設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3による半生モズク等の製造装置は、請求項2記載の半生モズク等の製造装置において、2組のロードセルのうちの1組は、前記一次乾燥室の上流側の初期重量計測エリアに設けられており、
前記2組のロードセルのうちの他の1組は、前記二次乾燥室内の中間重量計測エリアに設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4による半生モズク等の製造装置は、請求項2または3に記載の半生モズク等の製造装置において、モズク等の搬送装置は、供給された乾燥トレイを前記一次乾燥室と二次乾燥室に向けて押し込む押込み凸部を備えた押込み搬送装置と、
乾燥終了後、二次乾燥室に位置している乾燥トレイを二次乾燥室から搬出させる出没自在の引出し爪を備えた引出し搬送装置と、を具備していることを特徴とするものである。
また、請求項5による半生モズク等の製造装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の半生モズク等の製造装置において、モズク等の乾燥装置は、原料モズク等の重量と体積が1/2程度になるまで乾燥させた半生モズク等の乾燥に使用されることを特徴とするものである。
また、請求項6による半生モズク等の製造方法は、原料モズク等を洗浄し、原料モズク等に付着している汚れと異物の一部を除去する洗浄選別工程と、
前記洗浄選別工程において除去されなかった残りの異物を除去する目視選別工程と、
異物が除去された原料モズク等の表面に付着している水分を除去する脱水工程と、
脱水された原料モズク等の絡みを解いて、乾燥トレイ上に所定量ずつ平らに散布する散布工程と、
乾燥トレイ上に散布された原料モズク等の初期重量を計測する初期重量計測工程と、
前記計測した原料モズク等の初期重量に基づいて熱風による一次乾燥を実行する一次乾燥工程と、
前記一次乾燥終了後の原料モズク等の中間重量を定時的に計測しながらマイクロ波による二次乾燥を実行する二次乾燥工程と、
前記二次乾燥工程終了後、完成した半生モズク等を容器に入れて密封し、冷暗室に所定時間保管して水分量の均一化を図るあん蒸工程と、を具備していることを特徴とするものである。
また、請求項7による半生モズク等の洗浄選別方法は、請求項6記載の半生モズク等の製造方法において、洗浄選別工程に先立って、冷凍保管されていた原料モズク等を自然解凍する解凍工程を実行するようにしたことを特徴とするものである。
そして、前記手段によって以下のような作用が得られる。まず、脱水された原料モズク等を乾燥するのに先立って、乾燥トレイ上に所定量ずつ原料モズク等を平らに散布するモズク等の散布装置を設けたことにより、原料モズク等の絡み付きが解かれて筋状に整列配置された状態で乾燥トレイ上に原料モズク等は散布される。従って、モズク等の一本一本がムラなく均一に乾燥されるようになり、モズク等の部分的な乾燥不足や乾燥過多による変色や食感の低下等が防止される。
また、原料モズク等の初期重量と乾燥途中の重量とを計測する2組のロードセルを使用することによって、これから乾燥する実際の原料モズク等の状態が把握でき、時々刻刻変化する乾燥途中の原料モズク等の乾燥状態も把握でき、これらの計測結果に基づいて熱風乾燥装置とマイクロ波乾燥装置の運転条件を適宜、調整することが可能になる。
従って、原料モズク等の水分量を正確に管理でき、所定の水分量の半生モズク等を安定して効率良く製造することが可能になる。
また、モズク等の散布装置を前記のように投入ホッパと、スクリューコンベヤと、外周面に多数本の櫛歯を有する解砕ローラとを備えた走行フレームと、前記走行フレーム用のフレーム移送装置と、乾燥トレイ用のトレイ供給・退出装置と、を具備することによって構成したことにより、比較的簡単な構造でモズク等の散布装置を構成でき、効率良く原料モズク等の絡みを解いて乾燥トレイ上に原料モズク等を整列配置させることが可能になる。
また、原料モズク等の乾燥を仕切壁と搬入側ゲートシャッタ及び搬出側ゲートシャッタによって遮蔽された一次乾燥室と二次乾燥室の密閉された室内で行うことによって乾燥効率が向上し、マイクロ波の外部への飛散も防止される。
また、1組のロードセルを一次乾燥室の上流側の初期重量計測エリアに設けた場合には、乾燥に入る直前の原料モズク等における実際の重量が計測できるから、当該重量の大きさに応じて熱風乾燥の設定条件を適宜、調整することが可能になる。
更に、他の1組のロードセルを二次乾燥室内の中間重量計測エリアに設けた場合には、マイクロ波による乾燥状態を原料モズク等における計測した実際の重量によって確認できるから、所定の水分量の半生モズク等の安定した製造が可能になる。
また、モズク等の搬送装置を押出し凸部を備えた押出し搬送装置と、出没自在の引出し爪を備えた引出し搬送装置と、を具備することによって構成した場合には、一次乾燥室あるいは二次乾燥室への乾燥トレイの搬入と、二次乾燥室からの乾燥トレイの搬出をそれぞれの乾燥室の気密性を維持した状態で実行でき、押出し凸部と引出し爪の駆動手段として同一構造の駆動装置を作用位置のみを変えて使用することが可能になる。
また、前記モズク等の乾燥装置を原料モズク等の重量と体積が1/2程度になるまで乾燥させた半生モズク等の乾燥に使用した場合には、半生モズク等という従来存在しなかった新たな商品形態、あるいは流通形態を提供できるようになる。
そして、前記半生モズク等は原料モズク等や塩蔵モズクに比べて包装、輸送、冷凍保管費を大幅に削減でき、乾燥モズクのように水に戻す必要もないから直接、半生状態のまま料理に使用することが可能である。また、半生モズク等で味付けモズクを作ると、調味液がすぐに吸収され、薄味でも満足の行く味になるから減塩効果を得ることができる。
この他、二次乾燥工程終了後、あん蒸工程を実行したことによって、一層の水分量の均一化が図れ、半生モズク等の品質の安定化が図られる。
本発明による半生モズク等の製造装置及び製造方法によると、半生モズク等の1本1本の水分量を均一にでき、短時間に高品質の半生モズク等を大量に製造することが可能になる。従って、乾燥のバラ付きによって従来、生じていた乾燥不足や乾燥過多による品質の低下も生じない。
本発明の実施の形態を示す図で、半生モズク等の製造装置の全体構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の洗浄選別装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の水切り装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の脱水装置を一部破断して示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の散布装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の散布装置を示す左側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の散布装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、解砕ローラを示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、解砕ローラを示す左側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、目視選別工程を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の乾燥装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の乾燥装置を示す右側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、モズク等の乾燥装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、搬入側ゲートシャッタを示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、搬入側ゲートシャッタを示す右側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、押込み搬送装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、押込み搬送装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、引出し搬送装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、引出し搬送装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、あん蒸工程の一例を示す縦断正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、あん蒸工程の他の一例を示す縦断正面図である。
以下、図示の実施の形態を例にとって、本発明を実施するための形態を説明する。
図示の実施の形態による半生モズク等の製造装置1は、モズク等の洗浄選別装置3と、モズク等の水切り装置5と、モズク等の脱水装置7と、モズク等の散布装置9と、モズク等の乾燥装置11と、を具備することによって基本的に構成されている。
モズク等の洗浄選別装置3は、原料モズク等A0の表面に付着している汚れを除去すると共に、原料モズク等A0に混入している小粒形異物F1、G1を除去する装置である。
具体的には、原料モズク等A0と洗浄水Wを収容する洗浄槽13と、前記洗浄槽13に原料モズク等A0を投入し、撹拌洗浄して洗浄後の原料モズク等A0を外部に排出するための水流を形成する正逆転及び回転数が調整可能なスクリューコンベヤ15と、前記洗浄槽13内の洗浄水W中に気泡を発生させるバブリング装置19と、を具備することによってモズク等の洗浄選別装置3は基本的に構成されている。
また、このモズク等の洗浄選別装置3は、前記バブリング装置19の気泡よって浮遊した軽量異物を小粒形ものF1と大型のものF2とに分離する上網21と、前記洗浄槽13内において沈降する重量異物を小粒形ものG1と、大型のものG2とに分離する下網(多孔板で もよい)23と、前記洗浄槽13内に配置され、投入・撹拌洗浄時とバブリング洗浄・排出
時とで洗浄槽13内の洗浄水W及び原料モズク等A0の流れを切り換える可動式整流板17と、を具備している。
更に、前記洗浄槽13の上部には、前記上網21の網目を通ってオーバーフローする洗浄水Wと小粒形軽量異物F1を捕獲、回収するためのオーバーフロー周溝25と、前記上網21に付着した大型の軽量異物F2を除去して目詰まりを防止するシャワー装置27が設けられている。
また、前記下網23によって区画される前記洗浄槽13の下方には、底部が漏斗状になった下槽33が設けられており、前記洗浄槽13のスクリューコンベヤ15側の壁面には、前記循環口29と、下部循環口31が設けられている。
この他、洗浄槽13には、図示しない洗浄水供給管路が接続されており、前記スクリューコンベヤ15のスクリュートラフ33には、原料モズク等A0を投入する投入シュート35と、洗浄選別が終了した原料モズク等A0を排出するための排出口37と、が接続されている。
尚、本発明では、原料となる加工前と加工中のモズク等を原料モズク等A0とし、所定の水分量(本実施の形態では重量と体積が1/2程度)になるまで乾燥された加工後のモズク等を半生モズク等A1として区別する。
また、本発明の適用対象となるモズク等A0、A1にはモズクやフトモズク、オキナワモズク等の糸状海藻類の他、アーサ等の他の海藻類等が含まれる。そして、前記原料モズク等A0に混入している異物には、砂、貝殻、サンゴ片、ヨコエビ等の微小生物や魚貝類、あるいはビニール片やテグス、劣化して切断され海中等に浮遊している魚網や海苔養殖等の網の化学繊維等が含まれている。モズク養殖には海苔養殖の中古網を使用するケースも多く、また、海水とともにモズクをポンプで吸引して収穫するので、養殖網のケバが混入することが多い。海苔網は細い化学繊維を束ねて糸状にして網に織るが、中古では繊維がささくれているものが多い。
モズク等の水切り装置5は、透水性を有する無端帯状のメッシュベルト39を複数のローラ41間に張設したベルトコンベヤによって構成されている。
また、ベルトコンベヤの動力はモータ43と、モータ43の出力軸に取り付けられた駆動スプロケット45と、チェーン47を介して駆動スプロケット45の動力が伝達される従動スプロケット49とによって、前記ローラ41の1つに伝達されている。
そして、前記のベルトコンベヤは、脚部51を備えた支持架台53によって支持されており、前記ベルトコンベヤの下流端には、小粒形異物F1、G1が除去され、洗浄水Wと分離された原料モズク等A0を回収するための回収トラフ55が臨んでいる。
また、前記ベルトコンベヤの上部巻回路のメッシュベルト39の下方には、原料モズク等A0といっしょに前記洗浄槽13から排出された洗浄水Wを下部の排水口57に導くための排水トラフ59の一部である取水トレイ61が設けられている。
モズク等の脱水装置7は、一例として図4に示すようなバッチ式の遠心脱水機によって構成されており、原料モズク等A0を収容する周面に多数の透水孔が形成された回転脱水槽63と、該回転脱水槽63に動力を伝達するモータ65及びベルト67と、前記回転脱水槽63を覆うようにその外側に設けられ、図示しない排水口を有するハウジング69及び上下開閉式の蓋体70と、を具備することによって構成されている。
モズク等の散布装置9は、投入ホッパ71とスクリューコンベヤ73と解砕ローラ75とを備えた走行フレーム77と、前記走行フレーム77を支持して乾燥トレイTの長さ分、前記走行フレーム77を乾燥トレイT側に移動させるフレーム移送装置79と、乾燥トレイTを散布ポジションP1と待機ポジションP2との間で移動させるトレイ供給・退出装置81と、を具備することによって基本的に構成されている。
走行フレーム77は、矩形枠状の部材で、その下方に設置される一例として6本の脚部83を備える支持架台85によって支持され、該支持架台85上に敷設されているレール87上を転動する転動輪88によって図5中、左右方向に摺動し得るように構成されている。
尚、前記走行フレーム77を移動させるための動力は、前記フレーム移送装置79によって行われており、該フレーム移送装置79は、前記支持架台85に支持されている走行モータ89と、スプロケット91、92間に巻回されている短い一次チェーン93と、スプロケット95、96間に巻回されている長い二次チェーン97と、前記二次チェーン97と前記走行フレーム77とを連結している連結ブラケット99と、を具備することによって構成されている。
投入ホッパ71は一例として平面視矩形状をした漏斗状の部材で前記走行フレーム77の上部に設けられている。また、前記投入ホッパ71の下方には、投入ホッパ71から投入された原料モズク等A0を図5中、右方の移送方向Jに供給する一例として4基のスクリューコンベヤ73が奥行方向Dに並設されている。
尚、前記4基のスクリューコンベヤ73を回転させるための動力は、一例としての2基の移送モータ100を使用し、図示しないチェーンを介して適宜、動力を振り分けて伝達するように構成されている。
また、前記スクリューコンベヤ73の移送端にカバー101によってその全周の一部が被覆されて解砕ローラ75が設けられている。解砕ローラ75は、前記スクリューコンベヤ73によって移送された原料モズク等A0に作用して原料モズク等A0の絡みを解いて筋状に整列配置させるための部材である。
解砕ローラ75は、図8、9に示すように外周面に多数本の櫛歯76を放射状に立設させたローラであり、本実施の形態では一例として直径8mmの54本の丸棒を90°ずつ角度を変えて奥行方向Dにピッチをずらしながら立設させることによって構成されている。また、解砕ローラ75を回転させる動力は、解砕モータ103と、解砕モータ103の回転を解砕ローラ75に伝達するチェーン105と、によって生起されている。
トレイ供給・退出装置81は、待機ポジションP2に位置している乾燥トレイTを散布ポジションP1に移送するチェーンコンベヤ111と、散布ポジションP1に移送された乾燥トレイTを下方より支承する支承部材113と、散布ポジションP1に位置している乾燥トレイTを待機ポジションP2に移送させるための退出シリンダ115とを備えるこことによって一例として構成されている。
尚、前記乾燥トレイTは、一例としてプラスチック製で通気構造を備えた平面視矩形状の浅底のトレイであり、一例として3kg程度の原料モズク等A0を収容できる大きさに設定されている。
モズク等の乾燥装置11は、乾燥トレイT上に散布された原料モズク等A0の初期重量と乾燥途中の重量とを計測する2組のロードセル117、119と、前記計測した原料モズク等A0の初期重量に基づいて熱風Hによる第一次乾燥を実行する熱風乾燥装置121と、前記一次乾燥終了後の原料モズク等A0の中間重量を定時的に計測しながらマイクロ波Mによる二次乾燥を実行するマイクロ波乾燥装置123と、供給された乾燥トレイT上の原料モズク等A0を乾燥トレイTごと所定の位置に所定のタイミングで間欠搬送するモズク等の搬送装置125と、を具備することによって構成されている。
また、図示のモズク等の乾燥装置11は、図11及び図13中、左から搬入エリア127、初期重量計測エリア129、一次乾燥エリア131、二次乾燥エリア(中間重量計測エリア)133、搬出エリア135の5つのエリアに一例として区画されている。
そして、上述した2組のうちの1組のロードセル117が初期重量計測エリア129に設けられており、他の1組のロードセル119が中間重量計測エリアを含む二次乾燥エリア133に設けられている。
熱風乾燥装置121は、前記一次乾燥エリア131と二次乾燥エリア133とを跨がって設けられている遮蔽室137における仕切り壁139によって仕切られた上流側の一次乾燥室141に配置されている。
熱風乾燥装置121は、図11〜13に示すように一次乾燥室141の下方空間に設けられており、ファンモータ145と、ファンモータ145によって駆動される送風ファン147と、送風ファン147によって生起された送風を加熱して熱風Hにするヒータ149と、該熱風Hを上方の乾燥トレイT上の原料モズク等A0に導く送風ダクト151と、を備えることによって構成されている。
マイクロ波乾燥装置123は、前記遮蔽室137における仕切り壁139によって仕切られた下流側の二次乾燥室143に配置されている。
マイクロ波乾燥装置123は、図11〜13に示すように二次乾燥室143の天板の上面に設けられており、マイクロ波Mを発生させるマイクロ波発生装置153と、天板に開口され発生したマイクロ波Mを二次乾燥室143内に送り込むマイクロ波放射口155と、加熱されたマイクロ波発生装置153に冷風を当てて冷却する送風ブロワ157と、送風ブロワ157により加熱された温風を二次乾燥室143内に送り込む供給ダクト158と、を備えることによって基本的に構成されている。
また、前記遮蔽室137における搬入側の端面には、一次乾燥室141の搬入側ゲート159が形成されており、該搬入側ゲート159には一次乾燥室141と初期重量計測エリア129側の外部空間とを遮断する開閉自在の搬入側ゲートシャッタ161が設けられている。
一方、前記遮蔽室137における搬出側の端面には、二次乾燥室143の搬出側ゲート163が形成されており、該搬出側ゲート163には、二次乾燥室143と搬出エリア135側の外部空間とを遮断する開閉自在の搬出側ゲートシャッタ165が設けられている。
搬入側ゲートシャッタ161と搬出側ゲートシャッタ165は、同様の構成を有しており、図14、15に示すように前記搬入側ゲート159ないし搬出側ゲート163を遮閉するシャッタ板167と、該シャッタ板167と連結部169において連結されているループ状に張られた2組のチェーンユニット171、171と、前記2組のチェーンユニット171、171に動力を伝達する1基の駆動モータ173と、前記シャッタ板167の上限位置と下限位置を設定する図示しないリミットスイッチと、を備えることによって構成されている。
モズク等の搬送装置125は、供給された乾燥トレイTを搬入エリア127から初期重量計測エリア129へ、初期重量計測エリア129から一次乾燥エリア131へ、そして一次乾燥エリア131から二次乾燥エリア133へと押し込む押込み凸部175を備えた押込み搬送装置177と、乾燥終了後の乾燥トレイTを二次乾燥エリア133から搬出エリア135へと引き出す出没自在の引出し爪179を備えた引出し搬送装置181と、を具備することによって構成されている。
押込み搬送装置177は、図16、17に示すように1基の駆動モータ183と、該駆動モータ183から動力が伝えられ、中央に並設配置されている2組のチェーンコンベヤ185、185と、これらのチェーンコンベヤ185、185におけるチェーン187、187の一部に連結されている前記押込み凸部175、175と、を具備することによって構成されている。
尚、前記押込み凸部175は、チェーン187に連結され、チェーン187の巻回方向と直交する外側方に張り出すように設けられている連結部189と、該連結部189の先端から前記チェーン187の巻回方向に沿う方向に延長形成され、先端部がL字状に上方に折り曲げられた押し込みロッド191と、を備えることによって構成されている。
引出し搬送装置181は、図18、19に示すように前記押込み搬送装置177と同様に1基の駆動モータ193と、該駆動モータ193から動力が伝えられ、中央に並設配置されている2組のチェーンコンベヤ195、195とを有し、これらのチェーンコンベヤ195、195におけるチェーン197、197の一部に連結されている前記引出し爪179、179と、を具備することによって構成されている。
尚、前記引出し爪179は、チェーン197に連結され、チェーン197の巻回方向と直交する外側方に張り出すように設けられている連結部199と、該連結部199の先端から前記チェーン197の巻回方向に沿う方向に延長形成されている引出しロッド201と、該引出しロッド201の先端部において図示しないバネ部材を介して上方の乾燥トレイTにおける搬送面上に出没自在に設けられる引出し片203と、を具備することによって構成されている。
この他、前記モズク等の水切り装置5とモズク等の脱水装置7との間には、前記モズク等の洗浄選別装置3によって除去できなかった大型の異物F2、G2を作業者Sの目視選別によって除去するための目視選別用のチェーンコンベヤ205が設けられている。
また、前記モズク等の乾燥装置11の下流には、完成した半生モズク等A1を乾燥トレイTごと冷暗室に所定時間保管して水分量の均一化を図るあん蒸工程において使用するあん蒸保管庫207が設けられている。あん蒸保管庫207は、上面が開放された容器本体209と、前記容器本体209の開放された上面を閉塞する蓋体211とを具備する一例としてプラスチック製の密閉容器である。
次に、このようにして構成される半生モズク等の製造装置1を使用することによって実行される本発明の半生モズク等の製造方法について説明する。
本発明の半生モズク等の製造方法は、原料モズク等A0を洗浄し、原料モズク等A0に付着している汚れと異物の一部F1、G1を除去する洗浄選別工程と、前記洗浄選別工程において除去されなかった残りの異物F2、G2を除去する目視選別工程と、異物F1、F2、G1、G2が除去された原料モズク等A0の表面に付着している水分を除去する脱水工程と、脱水された原料モズク等A0の絡みを解いて乾燥トレイT上に所定量ずつ平らに散布する散布工程と、乾燥トレイ上Tに散布された原料モズク等A0の初期重量を計測する初期重量計測工程と、前記計測した原料モズク等A0の初期重量に基づいて熱風Hによる一次乾燥を実行する一次乾燥工程と、前記一次乾燥終了後の原料モズク等A0の中間重量を定時的に計測しながらマイクロ波Mによる二次乾燥を実行する二次乾燥工程と、を具備することによって基本的に構成されている。
更に、以下説明する本実施の形態では、前記洗浄選別工程に先立って冷凍保管されていた原料モズク等A0を自然解凍する解凍工程と、前記二次乾燥工程終了後、完成した半生モズク等A1を乾燥トレイTごと冷暗室に所定時間保管して水分量の均一化を図るあん蒸工程とを加えた9つの工程によって半生モズク等の製造方法は構成されている。
以下、これらの9つの工程を順番に具体的に説明する。
(1)解凍工程(図1参照)
最初に、ペール缶等に収容され、冷凍保管されていた原料モズク等A0を冷凍保管庫から取り出して自然解凍する。
(2)洗浄選別工程(図1、2、3参照)
次に、自然解凍した原料モズク等A0をモズク等の洗浄選別装置3の投入シュート35から洗浄槽13内へ洗浄水Wと共に投入し、所定時間及び所定回数、撹拌洗浄及びバブリング洗浄を実行して原料モズク等A0に付着している汚れと、小粒形異物F1、G1を除去する。
そして、洗浄選別後の原料モズク等A0を洗浄槽13から排出し、モズク等の水切り装置5におけるメッシュベルト39上に取り出し、原料モズク等A0と洗浄水Wとを分離する。
(3)目視選別工程(図1、図10参照)
前記モズク等の水切り装置5における回収トラフ55から外部に取り出された原料モズク等A0は、図10に示すような目視選別用のチェーンコンベヤ205上に供給され、作業者Sによって目視選別が実行される。
本工程では既に前工程で小粒形異物F1、G1が除去されているから原料モズク等A0に混入している大型の異物F2、G2のみを目視選別して除去する。
(4)脱水工程(図1、図4参照)
次に、前記目視選別工程によって異物F1、F2、G1、G2が除去された原料モズク等A0をモズク等の脱水装置7の回転脱水槽63内に投入し、蓋体70を閉めて、回転脱水槽63を駆動して原料モズク等A0の表面に付着している水分を脱水する。
(5)散布工程(図1、図5〜9参照)
前記脱水処理が行われた原料モズク等A0をモズク等の散布装置9の投入ホッパ71に投入する。投入ホッパ71に投入された原料モズクA0は、下方に位置しているスクリューコンベヤ73によって移送方向Jに送られ、スクリューコンベヤ73の移送端に設けられている回転する解砕ローラ75の櫛歯76の解砕作用によって絡みが解かれ、筋状に整列された状態で散布ポジションP1に供給された乾燥トレイT上に収容されて行く。
また、前記スクリューコンベヤ73及び解砕ローラ75の作動と同時にフレーム移送装置79が作動して走行フレーム77を移送方向Jに所定の速度で走行させる。
そして、前記走行フレーム77が移送端に達すると、下方の乾燥トレイTの全長に亘って約3kgの原料モズク等A0が乾燥トレイT上に収容されるようになっている。
(6)初期重量計測工程(図1、図11〜19参照)
前記乾燥トレイT上に収容された原料モズク等A0は、モズク等の乾燥装置11の搬入エリア127に供給され、更に押込み搬送装置177によって1ピッチ搬送されて初期重量計測エリア129に移送される。
初期重量計測エリア129では、ロードセル117によって乾燥前の原料モズク等A0の初期重量が計測される。
(7)一次乾燥工程(図1、図11〜19参照)
前記初期重量計測工程によって計測された原料モズク等A0の初期重量に基づいて熱風乾燥装置121の乾燥温度、乾燥時間等の乾燥条件を設定する。
そして、前記搬入側ゲートシャッタ161を上方に移動させて搬入側ゲート159を開放状態にし、前記押込み搬送装置177によって更に1ピッチ乾燥トレイTを搬送して一次乾燥エリア131の一次乾燥室141内に進入させる。
乾燥トレイTの一次乾燥室141内への進入が確認されたら、搬入側ゲートシャッタ161を下方に移動させて搬入側ゲート159を閉塞状態にし、ファンモータ145とヒータ149を作動させて熱風Hを一次乾燥室141内に下方から供給して一次乾燥を実行する。
尚、本実施の形態では原料モズク等A0の表面温度が80℃程度になる熱風温度で一例として10〜20分の熱風時間、乾燥するように構成されている。
(8)二次乾燥工程(図1、図11〜19参照)
前記一次乾燥が終了すると、押込み搬送装置177によって更に1ピッチ、乾燥トレイTは搬送される。該乾燥トレイTは、仕切り壁139の下方を通って二次乾燥エリア131の二次乾燥室143内に進入する。
乾燥トレイTの二次乾燥室143内への進入が確認されたら、マイクロ波発生装置153が作動を開始し、発生したマイクロ波Mはマイクロ波放射口155を経て上方から二次乾燥室143内の乾燥トレイT上の原料モズク等A0に作用する。これにより、原料モズク等A0は内部から加熱され、水分が蒸気となって放出される。
また、前記マイクロ波発生装置153の作動と同時に送風ブロワ157が作動を開始して加熱されているマイクロ波発生装置153を冷却する。そして、送風ブロワ157により加熱された温風が供給ダクト158を通じて二次乾燥室143内に送り込まれ、蒸気を散乱させて、乾燥の進行を早める。
また、本工程では乾燥途中の原料モズク等A0の中間重量の計測がロードセル119によって定時的に実行されており、該計測値が所定の重量(本実施の形態では初期重量の半分程度の重量)になったところで二次乾燥を終了する。尚、本実施の形態ではマイクロ波Mの加熱温度は一例として約80℃に設定されている。
(9)あん蒸工程(図1、図20〜21参照)
あん蒸とは、乾燥品の水分量の均一化を図る操作である。前記二次乾燥が終了すると搬出側ゲートシャッタ165が上方に移動して排出側ゲート163を開放させる。そして、引出し搬送装置181によって二次乾燥室143内の乾燥トレイT上を1ピッチ搬出側に引き出し、外部の搬出エリア135に位置させ、搬出側ゲートシャッタ165を再び下方に移動させて排出側163を遮蔽する。
搬出エリア135に搬出させた半生モズク等A1は、乾燥トレイTごと図20に示すようにあん蒸保管庫207の容器本体209内に段積み状態で収容され、蓋体211を閉めて冷暗室に運ばれ、所定時間保管され、あん蒸処理が実行される。
また、他の実施形態としては、搬出エリア135に搬出させた半生モズク等A1は、乾燥トレイTから取り出され、図21に示すように袋詰めされ、あん蒸保管庫207のモズク容器213内に収容され、蓋体215を閉めて冷暗室に運ばれ、所定時間保管され、あん蒸処理が実行される。これにより、半生モズク等A1の水分量の均一化が図れ、凍結してもムラが生じないという効果が得られる。尚、本実施の形態では容器本体209又はモズク容器213内に収容される半生モズク等A1は10〜20kgであり、24時間程度、前記あん蒸処理が実行された後、計量・充填され包装されて市場に提供される。具体的には、10〜20kgで袋詰めされたものをそのまま梱包して出荷されるか、又は、100〜200gに分包され、加熱殺菌された後、ダンボール詰めされて出荷される。
そして、このようにして製造された半生モズク等A1は、乾燥モズクのように水に戻す必要がないため、そのまま料理に使用でき、天ぷらや味付けモズク等に加工できる。因みに半生モズク等A1を天ぷらに加工した場合には油の飛び跳ねが無くカラッと揚がり、味付けモズクにした場合には調味液の吸収性に優れているから塩分を控えても満足の行く味となる。
この他、半生モズク等A1は原料モズク等A0に比べて重量と体積が約半分であるから、従来の出荷量と比較してほぼ倍の量の出荷が可能であり、包装、輸送、冷凍保管等に要する費用を大幅に削減する効果も有している。
尚、本発明の半生モズク等の製造装置1と半生モズク等の製造方法は、上述した実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内で設計変更が可能である。例えば、冷凍していない生の原料モズク等A0を使用する場合には、前記解凍工程を省略することが可能であり、モズク等の脱水装置7の構造は図示の構造のものに限らず、種々の構造のモズク等の脱水装置7が採用可能である。
また、モズク等の散布装置9において、走行フレーム77を固定状態とし、乾燥トレイT側を解砕ローラ75側に移動させる構成にしたり、解砕ローラ75の外周面の櫛歯76の形状、大きさ、立設角度ないし立設ピッチを適宜、調整することが可能である。
また、モズク等の乾燥装置11における熱風乾燥装置121とマイクロ波乾燥装置123は1基ずつ設ける他、大量の半生モズク等A1を製造する場合には複数基ずつ設けたり、マイクロ波発生装置153や送風ファン147等の容量を大きくすることが可能である。
この他、搬入側ゲートシャッタ161、搬出側ゲートシャッタ165、モズク等の搬送装置125の構造も図示の構造のものに限らず、例えば、ラック&ピニオン機構等、種々の構成が採用可能であり、半生モズク等A1の水分量も前記実施の形態のものに限らず、種々の水分量に設定することが可能である。
本発明の半生モズク等の製造装置及び製造方法は、水揚げされた生の原料モズク等や冷凍保管された原料モズク等を半生モズク等に加工したり、半生モズク等を使用した二次的加工品の製造、使用分野等で利用でき、特に均一な水分量の半生モズク等を安定して効率良く製造したい場合に利用可能性を有する。
1 半生モズク等の製造装置
3 モズク等の洗浄選別装置
5 モズク等の水切り装置
7 モズク等の脱水装置
9 モズク等の散布装置
11 モズク等の乾燥装置
13 洗浄槽
15 スクリューコンベヤ
17 可動式整流板
19 バブリング装置
21 上網
23 下網(多孔板)
25 オーバーフロー周溝
27 シャワー装置
29 上部循環口
31 下部循環口
33 スクリュートラフ
35 投入シュート
37 排出口
39 メッシュベルト
41 ローラ
43 モータ
45 駆動スプロケット
47 チェーン
49 従動スプロケット
51 脚部
53 支持架台
55 回収トラフ
57 排水口
59 排水トラフ
61 取水トレイ
63 回転脱水槽
65 モータ
67 ベルト
69 ハウジング
70 蓋体
71 投入ホッパ
73 スクリューコンベヤ
75 解砕ローラ
76 櫛歯
77 走行フレーム
79 フレーム移送装置
81 トレイ供給・退出装置
83 脚部
85 支持架台
87 レール
88 転動輪
89 走行モータ
91 スプロケット
92 スプロケット
93 一次チェーン
95 スプロケット
96 スプロケット
97 二次チェーン
99 連結ブラケット
100 移送モータ
101 カバー
103 解砕モータ
105 チェーン
107 トレイホルダ
109 エアシリンダ
111 チェーンコンベヤ
113 支承部材
115 退出シリンダ
117 ロードセル
119 ロードセル
121 熱風乾燥装置
123 マイクロ波乾燥装置
125 モズク等の搬送装置
127 搬入エリア
129 初期重量計測エリア
131 一次乾燥エリア
133 二次乾燥エリア(中間重量計測エリア)
135 搬出エリア
137 遮蔽室
139 仕切り壁
141 一次乾燥室
143 二次乾燥室
145 ファンモータ
147 送風ファン
149 ヒータ
151 送風ダクト
153 マイクロ波発生装置
155 マイクロ波放射口
157 送風ブロワ
158 供給ダクト
159 搬入側ゲート
161 搬入側ゲートシャッタ
163 搬出側ゲート
165 搬出側ゲートシャッタ
167 シャッタ板
169 連結部
171 チェーンユニット
173 駆動モータ
175 押込み凸部
177 押込み搬送装置
179 引出し爪
181 引出し搬送装置
183 駆動モータ
185 チェーンコンベヤ
187 チェーン
189 連結部
191 押込みロッド
193 駆動モータ
195 チェーンコンベヤ
197 チェーン
199 連結部
201 引出しロッド
203 引出し片
205 (目視選別用の)チェーンコンベヤ
207 あん蒸保管庫
209 容器本体
211 蓋体
213 モズク容器
215 蓋体
A0 原料モズク等
A1 半生モズク等
W 洗浄水
F1 小粒形軽量異物
F2 大型の軽量異物
G1 小粒形重量異物
G2 大型の重量異物
T 乾燥トレイ
P1 散布ポジション
P2 待機ポジション
J 移送方向
D 奥行方向
L 長さ
H 熱風
M マイクロ波
S 作業者

Claims (7)

  1. 原料モズク等を洗浄し、原料モズク等に付着している汚れと異物の一部を除去するモズク等の洗浄選別装置と、
    目視選別によって残りの異物が除去された原料モズク等の表面に付着している水分を除去するモズク等の脱水装置と、
    脱水された原料モズク等の絡みを解いて、乾燥トレイ上に所定量ずつ平らに散布するモズク等の散布装置と、
    乾燥トレイ上に散布された原料モズク等の初期重量と乾燥途中の重量とを計測する2組のロードセルと前記計測した原料モズク等の初期重量に基づいて熱風による一次乾燥を実行する熱風乾燥装置と前記一次乾燥終了後の原料モズク等の中間重量を定時的に計測しながらマイクロ波による二次乾燥を実行するマイクロ波乾燥装置と供給された乾燥トレイ上の原料モズク等を乾燥トレイごと所定の位置に所定のタイミングで間欠搬送するモズク等の搬送装置とを備えたモズク等の乾燥装置と、を具備してなる半生モズク等の製造装置において
    モズク等の散布装置は、脱水された原料モズク等を投入する投入ホッパと、投入ホッパに投入された原料モズク等を解砕ローラに向けて搬送するスクリューコンベヤと、スクリューコンベヤによって移送された原料モズク等に対して外周面に放射状に立設された多数本の櫛歯を作用させて絡みを解いて筋状に整列配置させる解砕ローラとを備えた走行フレームと、
    前記走行フレームを支持すると共に、該走行フレームを乾燥トレイの長さ分、乾燥トレイ側に移動させるフレーム移送装置と、
    前記原料モズク等を収容する乾燥トレイを所定の散布ポジションに供給し、原料モズク等の散布後は乾燥トレイを待機ポジションに戻すトレイ供給・退出装置と、を具備していることを特徴とする半生モズク等の製造装置。
  2. 熱風乾燥装置が配置されている一次乾燥室と、マイクロ波乾燥装置が配置されている二次乾燥室とは、仕切り壁によって乾燥トレイが搬送できるスペースを確保した状態で仕切られており、
    前記一次乾燥室の搬入側ゲートには、一次乾燥室と外部空間とを遮断する開閉自在の搬入側ゲートシャッタが設けられ、前記二次乾燥室の搬出側ゲートには、二次乾燥室と外部空間とを遮断する開閉自在の搬出側ゲートシャッタが設けられていることを特徴とする請求項1記載の半生モズク等の製造装置。
  3. 2組のロードセルのうちの1組は、前記一次乾燥室の上流側の初期重量計測エリアに設けられており、
    前記2組のロードセルのうちの他の1組は、前記二次乾燥室内の中間重量計測エリアに設けられていることを特徴とする請求項2記載の半生モズク等の製造装置。
  4. モズク等の搬送装置は、供給された乾燥トレイを前記一次乾燥室と二次乾燥室に向けて押し込む押込み凸部を備えた押込み搬送装置と、
    乾燥終了後、二次乾燥室に位置している乾燥トレイを二次乾燥室から搬出させる出没自在の引出し爪を備えた引出し搬送装置と、を具備していることを特徴とする請求項2または3記載の半生モズク等の製造装置。
  5. モズク等の乾燥装置は、原料モズク等の重量と体積が1/2程度になるまで乾燥させた半生モズク等の乾燥に使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半生モズク等の製造装置。
  6. 原料モズク等を洗浄し、原料モズク等に付着している汚れと異物の一部を除去する洗浄選別工程と、
    前記洗浄選別工程において除去されなかった残りの異物を除去する目視選別工程と、
    異物が除去された原料モズク等の表面に付着している水分を除去する脱水工程と、
    脱水された原料モズク等の絡みを解いて、乾燥トレイ上に所定量ずつ平らに散布する散布工程と、
    乾燥トレイ上に散布された原料モズク等の初期重量を計測する初期重量計測工程と、
    前記計測した原料モズク等の初期重量に基づいて熱風による一次乾燥を実行する一次乾燥工程と、
    前記一次乾燥終了後の原料モズク等の中間重量を定時的に計測しながらマイクロ波による二次乾燥を実行する二次乾燥工程と、
    前記二次乾燥工程終了後、完成した半生モズク等を容器に入れて密封し、冷暗室に所定時間保管して水分量の均一化を図るあん蒸工程と、を具備していることを特徴とする半生モズク等の製造方法。
  7. 洗浄選別工程に先立って、冷凍保管されていた原料モズク等を自然解凍する解凍工程を実行するようにしたことを特徴とする請求項6記載の半生モズク等の製造方法。
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