JPH07255433A - 脱水生海苔ほぐし機及びこのほぐし機を使用したばら干し海苔製造装置 - Google Patents

脱水生海苔ほぐし機及びこのほぐし機を使用したばら干し海苔製造装置

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JPH07255433A
JPH07255433A JP6079329A JP7932994A JPH07255433A JP H07255433 A JPH07255433 A JP H07255433A JP 6079329 A JP6079329 A JP 6079329A JP 7932994 A JP7932994 A JP 7932994A JP H07255433 A JPH07255433 A JP H07255433A
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JP
Japan
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seaweed
raw seaweed
raw
loosening
dehydrated
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JP6079329A
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English (en)
Inventor
Kaname Okamoto
要 岡本
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TECHNO TORASUTO KYODO KUMIAI
Original Assignee
TECHNO TORASUTO KYODO KUMIAI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手作業によらないで自動的にばら干し海苔を
製造できるばら干し海苔製造装置及びこの装置に使用す
る脱水生海苔ほぐし機を提供する。 【構成】 脱水された生海苔の一群をほぐすためのほぐ
し機であって、前記生海苔の一群を搬送する搬送ベルト
と、この搬送ベルトの上方に対向して設けられ、前記搬
送される生海苔の一群の中の一つ又は複数の生海苔を独
立に弾くための回転ブラシであって、回転ドラムの外周
に植毛されて成り、前記生海苔の搬送方向と平行又はほ
ぼ平行な方向に回転する回転ブラシと、から成るもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生海苔を自然な状態の
ままで乾燥させて成るばら干し海苔の製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、食品加工業者が食品加工のた
めに使用する食材としての海苔には、次の3つの形態が
ある。すなわち、第1は板海苔に乾燥・加工されたもの
を流用する場合、第2は洗浄・脱水された生海苔を冷凍
保存したもの(フリーズドライ方式)を利用する場合、
第3は洗浄・脱水された生海苔をばら干しして成るばら
干し海苔を利用する場合、である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの中、第1の板
海苔と第2の冷凍保存された海苔については、現状では
その製造工程のほとんどが自動化されて大量生産が可能
となっている。しかしながら、第1の板海苔は、洗浄・
脱水された生海苔をミンチして板状に加工したもので、
本来エンドユーザーの食用に加工されたものを食材に流
用することになり、食材としてはコストが高くなってし
まう、またミンチを行う過程で生海苔の栄養素や風味・
薫りが逃げてしまう、などの問題がある。また、第2の
冷凍保存された海苔を使用する場合は、冷凍の過程で生
海苔の細胞組織が破壊され栄養素や呈味が失われてしま
う、またフリーズドライ方式は大型で高価な製造設備を
必要とするので少量生産には適さない、などの問題があ
る。他方、前記第3のばら干し海苔を使用する場合は、
生海苔を細かく刻むことなくそのまま乾燥させたものな
ので、第1及び第2のような栄養素や呈味が失われるな
どの問題はない。
【0004】しかしながら、前記のばら干し海苔につい
ては、現状ではその製造工程に次のような多くの問題が
ある。すなわち、図5(a)は従来の手作業によるばら
干し海苔の製造フローを示す図である。この従来の製造
フローでは、まず海上で、生海苔を摘み取り(この段階
で生海苔は数〜数十cmの長さに切断される)、この摘
み取られた生海苔を攪拌タンク内に入れて海水のシャワ
ーをかけながら新鮮な状態で蓄積しておく。次に、この
蓄積された生海苔を、図6(a)の符号1で示すような
洗浄機を使用して、洗浄する(図5(a)のステップS
1)。次に洗浄された生海苔を、図6(b)の符号2で
示すような遠心分離機を使用して、脱水する(同ステッ
プS2)。この遠心分離機2から取り出された生海苔は
一塊の状態になっているので、乾燥工程に進む前に、手
作業によりほぐす(同ステップS3)。そして、このほ
ぐした生海苔を、図6(c)の符号3で示すようなトレ
イに載せて、図6(d)の符号4で示すような熱風乾燥
機等を使用して、乾燥させる(同ステップS4)。乾燥
工程が終わると、トレイ3の上の海苔は乾燥されている
が、互いにトレイ3に載せられた形状で固まった状態に
なっている(これは同ステップS3の「ほぐし」工程が
人手によるものであるためどうしてもこの段階のほぐし
が不完全に終わるためである)ので、再び手作業でほぐ
していく(同ステップS5)。これにより、乾燥された
ばら干し海苔が製造される。
【0005】以上のように、従来のばら干し海苔の製造
フローでは、乾燥の前と後にそれぞれ手作業による「ほ
ぐし」作業が必要となっているが、この「ほぐし」作業
は極めて重労働であるため、量産化や低コスト化が難し
くまた品質の安定化が難しい、という問題がある。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点に着
目してなされたものであって、自然の生海苔の栄養素・
風味・薫りをそのまま保持できるばら干し海苔の製造
を、安価で簡単な装置により手作業を介在させないで自
動生産することを可能にして、ばら干し海苔の量産化・
低コスト化と品質の安定化を実現し、食材としてのばら
干し海苔の食品加工メーカーに対する安定供給を可能に
することができる、ばら干し海苔製造装置及びこの製造
装置に使用するのに適した脱水生海苔ほぐし機を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の脱水生海苔ほぐし機は、前記生海苔の一群を
搬送する搬送部と、この搬送部の上方に対向して設けら
れ、前記搬送される生海苔の一群の中の一つ又は複数の
生海苔を個別に弾くための回転ブラシであって、回転ド
ラムの外周に植毛されて成り、前記生海苔の搬送方向と
平行又はほぼ平行な方向に回転する回転ブラシと、から
成ることを特徴としている。
【0008】またこの脱水生海苔ほぐし機は、前記回転
ブラシの植毛部分が、その前記の生海苔を弾く先端部分
が回転ドラムから間欠的に多数突出するように形成され
ていることが望ましい。
【0009】またこの脱水生海苔ほぐし機は、前記回転
ブラシの植毛部分が、その回転方向に対して垂直又はほ
ぼ垂直な方向に延びる帯状に形成されており、その帯状
の植毛部分は所定の間隔を介して互いに平行又はほぼ平
行に形成されていることが望ましい。
【0010】またこの脱水生海苔ほぐし機は、前記回転
ブラシの植毛部分が、その回転方向に対して所定の傾斜
を有する方向に延びる帯状に形成されており、その帯状
の植毛部分は所定の間隔を介して互いに平行又はほぼ平
行に形成されていることが望ましい。
【0011】さらにこの脱水生海苔ほぐし機は、前記回
転ブラシの植毛部分が、前記回転ドラムの外周に、一本
の帯状の植毛部分が螺旋状に形成されて成るものである
ことが望ましい。
【0012】また本発明によるばら干し海苔製造装置
は、生海苔を脱水する脱水部と、この脱水された生海苔
の一群を搬送する搬送部と、この搬送部で搬送される生
海苔の一群を、その一群の中から一つ又は複数の生海苔
毎に個別に弾いていくことにより、ほぐしていくほぐし
部と、このほぐし部によりほぐされた生海苔を乾燥させ
る乾燥部とから成ることを特徴としている。
【0013】またこのばら干し海苔製造装置は、前記ほ
ぐし部が、前記のいずれかの脱水生海苔ほぐし機を含ん
でいることが望ましい。
【0014】
【作用】上述のように、本発明による脱水生海苔ほぐし
機では、搬送ベルトなどの搬送部に搬送される生海苔の
一群の中の一つ又は複数の生海苔を、搬送部の上方に対
向して設けられた回転ブラシによって、個別に又独立に
弾くようにしている。これにより、生海苔の塊になった
一群が、人手を介することなく自動的に、速く、均一
に、また完全に、ほぐされていくようになる。
【0015】また本発明の脱水生海苔ほぐし機では、前
記回転ブラシの植毛部分が、その前記の生海苔を弾く先
端部分が多数、回転ドラムから間欠的に突出するように
形成されているので、搬送される生海苔の塊は、前記の
多数のブラシ先端により、効率的に且つ正確に、その塊
の中の個々の(1個又は数個の)生海苔が弾かれてい
き、ほぐされていくようになる。
【0016】また本発明の脱水生海苔ほぐし機では、前
記回転ブラシの植毛部分を、その回転方向に対して垂直
又はほぼ垂直な方向に延びる帯状に形成し、その帯状の
植毛部分は所定の間隔を介して互いに平行又はほぼ平行
に形成するようにしている。したがって、前記の搬送さ
れる生海苔を個別に弾くためのブラシ先端を間欠的に多
数突出させることができ、しかもこのような間欠的に多
数突出する先端を備える回転ブラシの製造が容易にな
る。
【0017】また本発明の脱水生海苔ほぐし機では、前
記回転ブラシの植毛部分を、その回転方向に対して所定
の傾斜を有する方向に延びる帯状に形成しているので、
間欠的に突出するブラシ先端部分は、搬送される生海苔
群の全体に対して、満遍なく効率的に、個別に生海苔を
弾くことができるようになる。
【0018】さらに本発明の脱水生海苔ほぐし機では、
前記回転ブラシの植毛部分が、前記回転ドラムの外周
に、一本の帯状の植毛部分が螺旋状に形成されて成るの
で、前記の回転ブラシの回転方向に対して所定の傾斜を
有する方向に延びる帯状のブラシ植毛部分の形成が、効
率的に且つ容易にできるようになる。
【0019】また本発明によるばら干し海苔製造装置
は、脱水部と、脱水された生海苔の一群を搬送する搬送
部と、搬送される生海苔の一群を、その一群の中から一
つ又は複数の生海苔を個別に弾くことによりほぐすほぐ
し部と、ほぐされた生海苔を乾燥させる乾燥部と、から
成るので、従来は手作業に頼っていたばら干し海苔の製
造を全て自動化することができるようになり、ばら干し
海苔の大量生産と品質の安定化と低価格化とを実現する
ことができるようになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の一実施例に係る、ばら干し海苔製造装置を示すも
ので、同(a)はその正面図、同(b)はその平面図で
ある。図1において、符号11は、図1には示していな
い海苔洗浄機により洗浄された生海苔をポンプにより次
のすき機に送り込む生海苔移送機、符号13は移送され
た生海苔をすくためのすき機、符号14はすき機13に
よりすかれた生海苔が薄板状に載せられる搬送部として
のコンベアベルトで、このコンベアベルトは生海苔から
の水分が下に落ちるように簀の子状に形成されている。
また図において符号15はコンベアベルト14に載せら
れた生海苔を脱水させる脱水機で、コンベアベルト14
の上方から生海苔を押圧するスポンジ15aとコンベア
ベルト14の下方から生海苔の水分をモータにより吸引
するブロア15bとから成っている。
【0021】また図1において、符号16は脱水されて
一塊になっている生海苔を個々の(又は数個ずつの)生
海苔にほぐすためのほぐし機をコンベアベルト14と共
に構成する回転ブラシである。この回転ブラシの詳しい
構成については後述する。また符号17は、このほぐし
機(回転ブラシ)16によりほぐされた生海苔を搬送す
るためのコンベアベルトである。また図1において、符
号18は乾燥機で、この乾燥機18は、前記コンベアベ
ルト17から搬送された生海苔を受け取り乾燥機18内
を低速で搬送させるコンベアベルト19と、このコンベ
アベルト19から落下する生海苔を受け取りさらに乾燥
機18内を低速で搬送させるコンベアベルト20と、乾
燥機18内に熱風を供給するためのバーナー18aと、
排気筒18bと、換気扇18cと、から構成されてい
る。
【0022】次に、本実施例のばら干し海苔製造装置の
動作を説明する。図5(b)に、本実施例によるばら干
し海苔の製造フローを示している。まず、海上で摘み取
られた生海苔は、洗浄機11で洗浄され(図5(b)の
ステップS11)、コンベアベルト14で低速で搬送さ
れる。その搬送の過程で、生海苔は脱水機15により脱
水される(同ステップS12)。脱水された生海苔は、
さらにコンベアベルト14により搬送され、その途中
に、コンベアベルト14の上方に設けられた回転ブラシ
16により、自動的に(人手を介することなく)ほぐさ
れる。ほぐされた生海苔は、コンベアベルト17により
乾燥機18内に運ばれ、乾燥機18内を低速で移動する
コンベアベルト19及び20により搬送されながら、乾
燥させられる(同ステップS14)。以上によりばら干
し海苔が、自動的に量生されるようになる。
【0023】次に、本実施例のばら干し海苔製造装置に
使用されている脱水生海苔のほぐし機の構成を図2に基
づいて説明する。図2は、本実施例に使用される回転ブ
ラシ16を示す斜視図である。この回転ブラシ16は、
図示しないモータに連結された回転軸21に固定された
回転ドラム22と、この回転ドラム22の外周に植毛さ
れた一本の帯状ブラシ23と、により構成されている。
この回転ドラム22及び帯状ブラシ23の寸法は、装置
全体の大きさに応じて様々なものにすることが可能であ
るが、本実施例では例えば、回転ドラム22は半径が5
0mmで長手方向が300mmの寸法に形成されてお
り、また帯状ブラシ23の高さは回転ドラム22の外周
から約50mmの寸法に形成されている。また本実施例
では、前記回転ドラム22は、前記の生海苔を搬送する
コンベアベルト14の移動方向とほぼ平行な方向(図2
の矢印αで示す方向)に回転するようになっている。ま
た本実施例では、回転ドラム22の外周に植毛されるブ
ラシ23には、ナイロン製毛を使用しているが、その材
質については公知の様々なものを使用できる。
【0024】また本実施例では、前記の帯状ブラシ23
の先端部分は、図のように、山の部分23aと谷の部分
が交互にくるように互いに不均一に形成されている。こ
れは、搬送される脱水生海苔の塊(生海苔群)を効率的
に個別に弾くためには、帯状ブラシ23の先端を均一の
高さとするのでなく、多数の山の部分23aが互いに所
定の間隔を介して間欠的に突出するようにして、この突
出した山の部分23aによって生海苔群の中の個々の生
海苔を個別に弾いていくのがより効率的だからである。
【0025】また本実施例では、前記の一本の帯状ブラ
シ23は、図示のように、回転ドラム22の外周に螺旋
状に植毛されている。これにより、帯状ブラシ23は、
回転ブラシ22の回転方向に対して所定の角度に傾斜す
るよう設けられるようになっている。このように所定の
角度で傾斜するように設けられているのは、搬送される
脱水生海苔の塊の全体に満遍なく前記帯状ブラシ23の
先端の山の部分23aが当たるようにして、これによ
り、生海苔の塊の中の一つの又は複数の生海苔を個別に
弾くという帯状ブラシ23先端の作用を、搬送される生
海苔の全体に均一に及ぼすことを確実にするためであ
る。。なお本実施例においては、前記の帯状ブラシ23
が傾斜する所定の角度(図2の角度a参照)は、例えば
3度から45度までの範囲の任意の角度とすることが望
ましいが、特に3度から15度までの範囲の角度が効果
的である。
【0026】また本実施例では、前記の一本の帯状ブラ
シ23は、螺旋状に植毛されるときに、互いに隣合う部
分が互いにほぼ平行になるように設けられており、さら
にその平行に植毛された帯状ブラシ23の互いに隣り合
う部分は、互いに所定の間隔(図2のb参照)を有する
ように構成されている。このように所定の間隔bを設け
るようにしたのは、生海苔を個別に弾くための帯状ブラ
シ23の先端の山の部分23aが過度に密集するとかえ
って効率が悪くなるため、前記間欠的に突出する先端2
3aを適度に分散させる方がほぐしが効率的に行えるか
らである。なお本実施例では、この帯状ブラシ23の互
いに隣り合う部分の間の間隔bは、例えば20mm〜8
0mmの範囲内とすることが望ましいが、特に25mm
〜40mmとすることが効果的である。
【0027】次に、本実施例による脱水生海苔ほぐし機
の動作を図3に基づいて説明する。図3において、符号
28は、脱水機15により脱水された生海苔群である。
この生海苔群28は、コンベアベルト14により図3の
矢印β方向に搬送される。一方、コンベアベルト14の
上には、図3のように、矢印α方向に回転ブラシ(帯状
ブラシ)23が定速で回転している。この回転ブラシ2
3の回転速度は、回転ドラム22の半径や回転ドラム2
2上に植毛される帯状ブラシ23の高さにより、様々な
速度に設定されることが可能であるが、本実施例では例
えば1秒間に5〜10回転するように設定されている。
本実施例においては、回転ブラシ23の間欠的に突出し
た多数の山状先端部分23aが、生海苔群28の中の個
々の生海苔を弾いていく。このときの、先端部分23a
により個別的に弾かれる個々の生海苔は、1個の場合も
あるし、数個がまとまって弾かれる場合もある。そし
て、個別的に弾かれてほぐされた個々の生海苔29は、
回転ブラシ23の図の左側のコンベアベルト14の上
に、ほぐされた状態で積まれて行く。なおこのコンベア
ベルト14の上には、図示していないカバーが設けられ
ているので、弾かれた生海苔がコンベアベルト14の外
に落ちることはない。以上の動作により、生海苔群28
のほぐし工程が終了する。
【0028】次に図4は、本発明の他の実施例による脱
水生海苔ほぐし機を示す斜視図である。図4において、
符号31はモータに連結された回転軸、符号32はこの
回転軸31により回転される回転ドラム、符号33はこ
の回転ドラム32の外周に間欠的に植毛された軸状のブ
ラシである。このように、この他の実施例では、回転ド
ラム22の外周に軸状のブラシ33が間欠的に多数突出
するように設けられているので、コンベアベルト14に
載せられて搬送される生海苔群は、この間欠的に突出す
る多数のブラシ33の先端に弾かれてほぐされるように
なる。よって、この図3の実施例によっても、前記の図
2に示した実施例とほぼ同様な作用効果を奏することが
できる。
【0029】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこの実施例に限られるものではなく、その
要旨を変更しない範囲内で様々な変更が可能である。例
えば、図2の回転ブラシ23は、一本の帯状ブラシ23
を螺旋状に植毛して形成しているが、本発明はこれに限
られるものではなく、回転ドラム22の外周に複数の帯
状ブラシを互いに平行に植毛することにより形成するよ
うにしてもよい。また図2の回転ブラシ23では、帯状
ブラシ23が回転ドラム22の回転方向に対して所定の
傾き(図2のa参照)を有するように植毛されている
が、本発明ではこれに限られるものではなく、前記の複
数の帯状ブラシを、回転ドラム22の回転方向と平行又
はほぼ平行な方向に、それぞれ植毛するようにしてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の脱水生海
苔ほぐし機によれば、搬送ベルトなどの搬送部に搬送さ
れる生海苔の一群の中の一つ又は複数の生海苔を、搬送
部の上方に対向して設けられた回転ブラシによって、個
別に又独立に弾くようにしている。これにより、生海苔
の塊になった一群が、人手を介することなく自動的に、
速く、均一に、また完全に、ほぐされていくようにな
る。
【0031】また本発明の脱水生海苔ほぐし機では、前
記回転ブラシの植毛部分が、前記の生海苔を弾く多数の
先端部分が回転ドラムから間欠的に突出するように形成
されているので、搬送される生海苔の塊は、前記の突出
する多数のブラシの先端により、効率的に且つ正確に、
その塊の中の個々の(1個又は数個の)生海苔が弾かれ
ていくようになる。
【0032】また本発明の脱水生海苔ほぐし機では、前
記回転ブラシの植毛部分を、その回転方向に対して垂直
又はほぼ垂直な方向に延びる帯状に形成し、その帯状の
植毛部分は所定の間隔を介して互いに平行又はほぼ平行
に形成するようにしている。したがって、前記の搬送さ
れる生海苔を個別に弾くためのブラシ先端を間欠的に突
出させることができ、しかもこのような間欠的に突出す
る先端を備える回転ブラシの製造が容易になる。
【0033】また本発明の脱水生海苔ほぐし機では、前
記回転ブラシの植毛部分を、その回転方向に対して所定
の傾斜を有する方向に延びる帯状に形成しているので、
間欠的に突出するブラシ先端部分は、搬送される生海苔
群の全体に対して、満遍なく効率的に、個別の生海苔を
弾くことができるようになる。
【0034】さらに本発明の脱水生海苔ほぐし機では、
前記回転ブラシの植毛部分が、前記回転ドラムの外周
に、一本の帯状の植毛部分が螺旋状に形成されて成るの
で、前記の回転ブラシの回転方向に対して所定の傾斜を
有する方向に延びる帯状のブラシ植毛部分の形成が、効
率的に且つ容易にできるようになる。
【0035】また本発明によるばら干し海苔製造装置
は、脱水部と、脱水された生海苔の一群を搬送する搬送
部と、搬送される生海苔の一群を、その一群の中から一
つ又は複数の生海苔を個別に弾くことによりほぐすほぐ
し部と、ほぐされた生海苔を乾燥させる乾燥部と、から
成るので、従来は手作業に頼っていたばら干し海苔の製
造を全て自動化することができるようになり、ばら干し
海苔の大量生産と品質の安定化と低価格化とを実現する
ことが可能になる。よって、自然の生海苔の栄養素・風
味・薫りをそのまま保持できるばら干し海苔を、食品加
工メーカーに安定的に供給することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に係るばら干し海苔
製造装置を示す正面図、(b)はその平面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る脱水生海苔ほぐし機の
回転ブラシを示す斜視図である。
【図3】本実施例に係る脱水生海苔ほぐし機の動作を説
明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る脱水生海苔ほぐし機
の回転ブラシを示す斜視図である。
【図5】(a)は従来のばら干し海苔の製造フローを示
す図、(b)は本実施例によるばら干し海苔の製造フロ
ーを示す図である。
【図6】従来のばら干し海苔の製造装置を説明するため
の斜視図である。
【符号の説明】 11 海苔移送機 13 すき機 14,17,19,20 コンベアベルト 15 脱水機 16 回転ブラシ(ほぐし機) 18 乾燥機 18a バーナー 18b 排気筒 18c 換気扇 21,31 回転軸 22,32 回転ドラム 23 帯状ブラシ(回転ブラシ) 23a 回転ブラシの山状先端 28 生海苔群 29 個別の生海苔 33 軸状のブラシ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月31日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水された生海苔の一群をほぐすための
    ほぐし機であって、 前記生海苔の一群を搬送する搬送部と、 この搬送部の上方に対向して設けられ、前記搬送される
    生海苔の一群の中の一つ又は複数の生海苔を個別に弾く
    ための回転ブラシであって、回転ドラムの外周に植毛さ
    れて成り、前記生海苔の搬送方向と平行又はほぼ平行な
    方向に回転する回転ブラシと、から成ることを特徴とす
    る脱水生海苔ほぐし機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の脱水生海苔ほぐし機に
    おいて、前記回転ブラシの植毛部分の先端には、前記の
    生海苔を弾くための多数の先端部分が間欠的に突出する
    ように形成されている、ことを特徴とする脱水生海苔ほ
    ぐし機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の脱水生海苔ほぐ
    し機において、前記回転ブラシの植毛部分は、その回転
    方向に対して垂直又はほぼ垂直な方向に延びる帯状に形
    成されており、その帯状の植毛部分は所定の間隔を介し
    て互いに平行又はほぼ平行に形成されている、ことを特
    徴とする脱水生海苔ほぐし機。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の脱水生海苔ほぐ
    し機において、前記回転ブラシの植毛部分は、その回転
    方向に対して所定の傾斜を有する方向に延びる帯状に形
    成されており、その帯状の植毛部分は所定の間隔を介し
    て互いに平行又はほぼ平行に形成されている、ことを特
    徴とする脱水生海苔ほぐし機。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,又は4のいずれかに記載
    の脱水生海苔ほぐし機において、前記回転ブラシの植毛
    部分は、前記回転ドラムの外周に、一本の帯状の植毛部
    分が螺旋状に形成されて成るものである、ことを特徴と
    する脱水生海苔ほぐし機。
  6. 【請求項6】 生海苔を自動的にばら干しするためのば
    ら干し海苔製造装置であって、 生海苔を脱水する脱水部と、 この脱水された生海苔の一群を搬送する搬送部と、 この搬送部で搬送される生海苔の一群を、その一群の中
    から一つ又は複数の生海苔毎に個別に弾いていくことに
    より、ほぐしていくほぐし部と、 このほぐし部によりほぐされた生海苔を乾燥させる乾燥
    部と、から成る、ことを特徴とするばら干し海苔製造装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のばら干し海苔製造装置
    において、前記ほぐし部は、請求項1,2,3,4又は
    5のいずれかに記載の脱水生海苔ほぐし機を含んでい
    る、ことを特徴とするばら干し海苔製造装置。
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