JP2515760Y2 - 連続式炊飯装置 - Google Patents

連続式炊飯装置

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JP2515760Y2 JP1993061665U JP6166593U JP2515760Y2 JP 2515760 Y2 JP2515760 Y2 JP 2515760Y2 JP 1993061665 U JP1993061665 U JP 1993061665U JP 6166593 U JP6166593 U JP 6166593U JP 2515760 Y2 JP2515760 Y2 JP 2515760Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、弁当仕出し業、給食会
社、外食産業等の大量に炊飯を行う分野に好適に利用さ
れる連続式炊飯装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来より汎用されている連続式
炊飯装置は、水中浸漬処理を施した米をメッシュべルト
コンベヤで移送しつつ加熱水蒸気で蒸煮する一次蒸し部
と、この一次蒸し部から連続的に供給される米を加熱水
槽中に浸漬しつつスクレーパコンベヤにて移送する二次
浸漬部と、この二次浸漬後の米を更にメッシュベルトコ
ンベヤで移送しつつ加熱水蒸気で蒸煮する二次蒸し部と
から構成されている(特開昭60−12945号公報、
特公平2−28964号公報、特公平2−31075号
公報、特公平3−44113号公報、特公平4−699
82号公報等)。
【0003】しかしながら、従来の連続炊飯装置では、
二次蒸し部にて蒸煮された米は炊き上がってはいるが、
余剰の水分を含んでべと付いた状態になり易く、美味い
御飯を得にくいという難点があった。また得られた御飯
を例えば寿司用、おむすび用、炊込み飯用等の味付け御
飯に供する場合、食酢液、塩味液、出汁液、調味油等の
調味液の混ぜ込み操作に非常に手間と時間がかかる上、
この混ぜ込み段階では御飯の温度が低下しているため、
調味液が御飯粒の内部まで浸透しにくく、味付け御飯と
して良好な品質を確保しにくいという難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の事情に
鑑み、連続炊飯装置として、べと付きのない良好な炊き
あがり状態で美味い御飯が安定的に得られるものを提供
することを第一の目的とし、また寿司用、おむすび用、
炊込み飯用等の味付け御飯が炊飯から連続して且つ自動
的に調製可能となるものを提供することを第二の目的と
し、更に構成的に簡素で熱エネルギー効率のよいものを
提供することを第三の目的としている。
【0005】すなわち、本考案の請求項1は、上記第一
の目的を達成するために、水中浸漬処理を施した米Rの
供給部Aと、供給された米Rを移送しつつ加熱水蒸気に
より蒸煮する一次蒸し部Bと、この一次蒸しを経た米R
を加熱水槽1中に浸漬してスクレーパコンベヤ2を介し
て移送する二次浸漬部Cと、この二次浸漬を経た米Rを
移送しつつ再び加熱水蒸気により蒸煮する二次蒸し部D
とを備えた連続式炊飯装置において、前記二次蒸し部D
を経た米Rを移送しつつ該二次蒸し部Dでの蒸煮残留熱
を有する状態で一定時間保持させる蒸らし部Eを設け、
この蒸らし部Eの下方に補助加熱室23を設けると共
に、この補助加熱室23に、温度低下が大きい場合に加
熱水蒸気を供給する蒸気管24を配設してなることを特
徴とする構成を採用したものである。
【0006】また、本考案の請求項2は、上記第二の目
的を達成するために、上記請求項1の連続炊飯装置にお
ける蒸らし部Eに、移送される米Rに上方から調味液L
を散布する調味液ノズル3が設けられてなる構成を採用
したものである。
【0007】更に、本考案の請求項3は、上記第三の目
的を達成するために、上記請求項1又は2の連続炊飯装
置における二次蒸し部Dから蒸らし部Eにわたる米Rの
移送手段が単一のメッシュべルトコンベヤ4である構成
を採用したものである。
【0008】
【作用】請求項1によれば、二次蒸し部Dにて炊き上げ
られた御飯が蒸らし部Eにおいて、移送されつつ該二次
蒸し部Dでの蒸煮残留熱を有する高温状態で一定時間保
持されるため、この過程で所謂蒸らし作用が発揮され、
御飯に付着及び含浸していた余剰の水分が揮散すること
になり、べと付きがなく歯応えのよい美味い御飯を得る
ことができる。この蒸らし部Eは、上記のように二次蒸
し部Dで炊き上げられた御飯を該二次蒸し部Dでの蒸煮
残留熱を有する高温状態に保持して、その御飯を蒸らす
ようにしたものであって、二次蒸し部Dからの御飯に対
して積極的に加熱が施されないため、蒸らし温度は二次
蒸し部Dよりも若干低温となるが、例えば、移送中に御
飯に調味料が散布される場合、あるいは二次蒸し部Dで
炊き上げられた御飯の余剰水分が多い場合、あるいはま
た御飯の米質、更にまたその御飯の単位時間当りの移送
量が少ない場合には、この蒸らし部Eにおいて御飯の温
度が大きく低下することがあり、そうすると蒸らし作用
が十分発揮されなくなる。斯かる場合に、補助加熱室2
3の蒸気管24より加熱水蒸気を供給して補助加熱を行
うことによって、蒸らし部Eでの御飯の温度低下が防止
され、それにより十分な蒸らし作用が発揮される。
【0009】請求項2のように、上記蒸らし部Eに調味
液ノズル3を設ける構成によれば、該調味液ノズル3よ
り蒸らし中の御飯上に例えば食酢液、塩味液、出汁液、
調味油等の調味液を散布できるため、炊飯から連続する
工程で自動的に寿司用、おむすび用、炊込み飯用等の調
味御飯を製出させることができる。しかして、この場
合、蒸らし部Eを移送される御飯が二次蒸し部Dからの
蒸煮残留熱を有する高温状態にあるため、調味液が御飯
の層全体に均一に、更には御飯粒の内部まで容易に浸透
することになる。
【0010】請求項3によれば、二次蒸し部Dから蒸ら
し部Eにわたる米Rの移送を単一のメッシュべルトコン
ベヤ4にて行うので、装置構成が簡素になる上、そのメ
ッシュべルトにも二次蒸し部Dからの蒸煮残留熱が保持
されているため、蒸らし部Eでの温度低下が少なくな
り、それだけ高い蒸らし作用を発揮できると共に、該蒸
らし部Eにおける補助加熱を省略ないし低減でき、熱エ
ネルギー消費が少なくなる。
【0011】
【実施例】図1に示すように、連続式炊飯装置は、ホッ
パー5に投入された一次浸漬処理を施した米Rをベルト
コンベヤ6にて連続的に前方へ移送する供給部Aと、こ
の供給部Aより移送された米Rを底面がパンチングメタ
ルからなる下り傾斜した移送路7上に沿ってスクレーパ
コンベヤ2にて移送しつつ下方の蒸気管8…から吹き出
す加熱水蒸気によって蒸煮する一次蒸し部Bと、この蒸
し部Bから連続的に供給される米Rを加熱水槽2に浸漬
した状態で同じスクレーパコンベヤ2にて移送する二次
浸漬部Cと、この浸漬部Cから連続的に供給される米R
をメッシュベルトコンベヤ4にて取出し部9まで定速で
移送しつつ、その前半において蒸気管5から吹き出す加
熱水蒸気によって蒸す二次蒸し部Dと、その後半におい
て二次蒸し部Dよりも低温で保持する蒸らし部Eとから
構成されている。
【0012】二次蒸し部Dから蒸らし部Eにわたるメッ
シュベルトコンベヤ4の前部、中間部、後部の3ケ所に
はそれぞれ同一構成のほぐし機10が取付けられると共
に、二次蒸し部Dの中間部には孔明け機11が設けてあ
る。しかして、蒸らし部Eの上方には、前部と中間部と
に調味液ノズル3,3が配設されている。12はメッシ
ュベルトコンベヤ4の後端において炊き上がった米Rを
取出し部9へ案内するスクレーパである。
【0013】一次蒸し部Bから二次浸漬部Cにわたる米
Rの移送を司るスクレーパコンベヤ2は、4対のプーリ
2b…間にわたってエンドレス走行する平行二条のチェ
ーン2a,2a間に、所定間隔毎に矩形のスクレーパ板
13…をチェーン方向に対して直角に取り付けたもので
あり、前部の斜め下降行程においてスクレーパ板13…
が一次蒸し部Bの移送路に入り込み、米Rの堆積層を
移送路方向に沿って所定間隔置きに区切りつつ下方へ移
送して二次浸漬部Cの加熱水槽1へ導くようになされて
いる。
【0014】なお、14a〜14eはいずれも可変速モ
ータであり、14aはベルトコンベヤ6、14bはスク
レーパコンベヤ2、14cはほぐし機10、14dは孔
明け機11、14eはメッシュベルトコンベヤ4、のそ
れぞれ駆動用である。
【0015】一次蒸し部Bでは、米Rの堆積層はスクレ
ーパ板13…の突入により移送方向に沿って所定間隔置
きに区画された状態で移送されるが、この移送過程で移
送路7の下方に設けた蒸気室15…内の蒸気管6より噴
出した加熱水蒸気が該移送路7の底面の多孔板を通して
米層中に浸透し、米Rが蒸煮されることになる。なお、
この一次蒸し部Bでの加熱水蒸気の温度は102℃±3
℃程度、蒸煮時間(通過時間)は4〜5分程度であり、
この蒸煮後の米Rはα化が進み含水率34%程度となっ
ている。
【0016】二次浸漬部Cにおいて、加熱水槽1は前部
から中央部にかけた水平部1aとその後部の上向き傾斜
部1bとからなり、該傾斜部1bの後端で底面が水面よ
り高位置となるように構成されている。しかして、一次
蒸し部Bで蒸煮された米Rはスクレーパコンベヤ2を介
して二次浸漬部Cに連続供給され、加熱水槽1内で水中
に分散するが、この分散状態のままスクレーパ板14…
により前方へ移送され、上向き傾斜部1bを移送される
過程で水切りされて、表層部が柔らかくなった含水率5
5〜58程度の半炊き状態でメッシュべルトコンベヤ4
上に供給される。なお、この二次浸漬部Cにおける加熱
水槽1の水温は92±3℃程度であり、水平部1aと上
向き傾斜部1bの移送時間はそれぞれ3〜5分程度であ
る。
【0017】図2に示すように、次の二次蒸し部Dで
は、メッシュべルトコンベヤ4の下面側に、一次蒸し部
Bと同様に移送方向に沿って並んだ蒸気室16…が設け
てあり、各蒸気室16に配設された蒸気管17の吹出し
孔17aより噴出される加熱水蒸気がメッシュべルトコ
ンベヤ4を通して移送中の米R中に吹き込まれ、その蒸
煮作用により米Rを米粒の芯まで炊き上げる。この二次
蒸し部Dでの蒸煮は、温度102℃程度、所要時間5〜
10分程度である。なお、図2において、17bは蒸気
管17の圧力調整弁、18は二次蒸し部Dから蒸らし部
Eにわたるメッシュべルト4aの往動行程の両側に配設
したガイド側壁、19は蒸気室16…内の凝縮水を排出
するドレンである。
【0018】二次蒸し部Dの中間に設置された孔明け機
11は、図2に示すように、左右両側の昇降ロッド11
a,11aの上端間に架設された水平フレーム11b
に、多数の突き棒20…が上端部を固着して一定間隔置
きに取り付けられており、モータ14dの駆動により両
昇降ロッド11a,11aを下部のクランク機構11c
(図1参照)を介して昇降動作させることにより、突き
棒20…がメッシュベルトコンベヤ4上を移送されつつ
ある米Rの堆積層に図2の仮想線の如く突入して抜出す
る動作を反復し、該堆積層中に蒸気通過孔を穿つように
設定されている。従って、加熱水蒸気の堆積層中への通
りが良好となり、部分的ないしは全体的な炊き上げ不足
が回避されることになる。なお、図2における21は昇
降ロッド11aを挿通させたリング状ガイドであり、左
右の基枠フレーム22,22のそれぞれ上下2ヶ所に固
着されている。
【0019】上記の二次蒸し部Dにて蒸煮された米R
は、メッシュべルトコンベヤ4に載ったまま次の蒸らし
部Eに送られる。この蒸らし部Eでは、図3に示すよう
に、メッシュべルト4aの送り行程の下方に、移送方向
のほぼ全体にわたる補助加熱室23が設けられ、その前
部に二次蒸し部Dの蒸気室16…と同様な圧力調整弁
4a付きの蒸気管24が一本だけ配置し、また該蒸らし
部Eの前部と中間部の2ヶ所の上方には、それぞれ既述
した多数の調味液ノズル3…を所定間隔置きに設けた調
味液供給管25がメッシュべルト4aの幅方向に沿うよ
うに配設されている。しかして、この蒸らし部Eでは、
格別に積極的な加熱を行わず、専ら二次蒸し部Dを経た
米Rを蒸煮時の残留熱を有する状態で一定時間保持す
る。
【0020】すなわち、二次蒸し部Dにて蒸煮された米
Rは炊き上がっているが、余剰の水分を含んでべと付い
た状態にあるため、この蒸らし部Eにて所謂蒸らしを行
うことにより、余剰水分を揮散させてべと付きを除き、
もって歯応えのよい美味い御飯に仕上げるのである。従
って、蒸らし部Eの温度は通常98±3℃程度と二次蒸
し部Dよりも低温に設定されるが、そのままでは温度低
下が大き過ぎる場合、例えば、移送中に御飯に調味液が
散布される場合、あるいは二次蒸し部Dで炊き上げられ
た御飯の余剰水分が多い場合、あるいはまた御飯の米
質、更にまた御飯の単位時間当りの移送量が少ない場合
には、補助加熱室23の蒸気管24より加熱水蒸気を供
給して温度調整することによって、蒸らし部Eでの御飯
の温度低下を防止し、もって十分な蒸らし作用を発揮さ
せることができる。かくして蒸らし部Eを経て得られる
御飯は含水率63〜65%程度、移送初期に比較して体
積1.5倍程度の完全な炊き上がり状態となる。
【0021】また、寿司用、おむすび用、炊き込み飯用
等の調味御飯を製造する際、この蒸らし部Eを利用して
調味を施すことができる。すなわち、前部と中間部の一
方又は両方の調味液ノズル3…より、所定の濃度及び噴
出量に設定した食酢液,塩味液,出汁液,調味油等の調
味液Lを移送中の米R(御飯)に散布することにより、
該調味液Lにて味付けされた御飯が炊飯からの連続工程
で得られることになる。このとき、蒸らし部Eを移送さ
れる御飯が二次蒸し部Dからの蒸煮残留熱を有する高温
状態にあるため、調味液Lが御飯の層全体に均一に更に
は御飯粒の内部まで容易に浸透し、調味御飯は均一で品
質のよいものとなる。無論、前部と中間部の調味液ノズ
ル3…で異なる調味液Lを散布して2段階の味付けを行
うこともできる。しかして、調味液の散布等による温度
低下が大きい場合は、補助加熱室23の蒸気管24にて
補助加熱を行えばよい。
【0022】なお、二次蒸し部Dから蒸らし部Eにわた
る間に配置された各ほぐし機10は、図3に示すよう
に、左右の基枠フレーム22,22間に軸受26a,2
6bを介して支承された水平回転軸10aに、多数のピ
ン27…が一定間隔に且つ順次60度の位相差でつ角度
を変えて軸方向視放射状に貫設されており、モータ14
cの駆動によりチェーン28a及びスプロケット28b
を介して回転軸10aを回転させることにより、各ピン
27が順次に米Rの堆積層中に入り込んで掻き上げるよ
うに設定されている。なお、各ピン27の片側の先端に
は、ほぐし効率を高めるために丸軸状の突起27aが設
けてある。しかして、これらほぐし機10の回転はメッ
シュベルトコンベヤ4の送りと順方向であり、前段及び
中間のもので60回/分程度、後段のもので20回/分
程度に設定されるが、いずれも各ピン27の先端移動速
度はメッシュベルトコンベヤ4の送り速度より大であ
る。
【0023】しかして、二次蒸し部Dより蒸らし部Eに
わたって移送される米Rは、炊き上がりないしこれに近
い状態にあり、その堆積層の深さ位置によって炊き上げ
度合に差があると共に、且つ米粒が粘着して固まり易く
且つ両側のガイド側壁18,18にも粘着して送り抵抗
が大きくなるが、該ほぐし機10により、固まりがほぐ
されると共に、底部のものが表面側へ掘り起こされ、ま
た表層部のものが底部へ送り込まれ、もって堆積層全体
の炊き上げ度合が均一化され、同時にピン27…による
送りの補助作用が発揮されて安定な移送状態となる。な
お、このようなほぐし作用及び均一化作用は、前記の調
味御飯を得る場合でも品質向上に寄与する。
【0024】なお、メッシュベルトコンベヤ4の末端下
方には、適当な受槽を置いたり、あるいは加工部等に送
る移送装置を設置すればよい。しかして、本考案の連続
式炊飯装置は、供給部A〜蒸らし部Eの各部における細
部構成について実施例以外に種々設計変更可能であり、
例えば、一次蒸し部Bを二次蒸し部Cと同様なメッシュ
ベルトコンベヤで米を水平に移送しつつ蒸煮する構成と
したり、一次蒸し部Bの前に一次浸漬を連続的に行う設
備を設けて原料米より一貫した連続式炊飯を行うように
してもよいし、調味液ノズル3の設置数や設置位置も種
々設定できる。更にほぐし機10や孔明け機11の設置
位置や設置数を変更したり、これらに代わる機構を採用
したり、また供給部A〜蒸らし部Eの各部の温度及び時
間条件等も例示以外に種々設定できる。
【0025】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、水中浸漬処理
を施した米を用いて一次蒸し、二次浸漬、二次蒸しを経
て御飯を炊き上げる連続式炊飯装置として、蒸らし作用
により、良好な炊き上がり状態でべと付きがなく、歯応
えのよい美味い御飯が安定的得られるものが提供され
る。特にこの考案の蒸らし部は、二次蒸し部で炊き上げ
られた御飯を該二次蒸し部での蒸煮残留熱を有する高温
状態に保持して、その御飯を蒸らすようにしたものであ
って、二次蒸し部からの御飯に対して積極的に加熱が施
されないため、蒸らし温度は二次蒸し部よりも若干低温
となるが、例えば、移送中に御飯に調味料が散布される
場合、あるいは二次蒸し部で炊き上げられた御飯の余剰
水分が多い場合、あるいはまた御飯の米質、更にまたそ
の御飯の単位時間当りの移送量が少ない場合には、この
蒸らし部において御飯の温度が大きく低下することがあ
り、そうすると蒸らし作用が十分発揮されなくなる。従
って、斯かる場合に、補助加熱室内の蒸気管より加熱水
蒸気を供給して補助加熱を行うことによって、蒸らし部
での御飯の温度低下を防止し、十分な蒸らし作用を発揮
させ、上記のように歯応えのよい美味い御飯を提供する
ことができる。
【0026】請求項2の考案によれば、上記の連続式炊
飯装置として、寿司用、おむすび用、炊込み飯用等の調
味御飯を炊飯から一貫した連続工程で自動的に製造で
き、且つその味付け度合が全体に均一で高品質になるも
のが提供される。
【0027】請求項3の考案によれば、上記の連続式炊
飯装置として、二次蒸し部から蒸らし部にわたる移送を
単一のメッシュベルトコンベヤにて行えることから、装
置構成が簡素になり、設備コストが安く付く上、高い熱
エネルギー利用効率により、蒸らし部での温度低下が少
なく高い蒸らし作用を発揮できると共に、蒸らし部にお
ける補助加熱を省略ないし低減でき、それだけエネルギ
ー消費が少なく運転コストの安いものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る連続式炊飯装置全体
の概略縦断面図。
【図2】 図1のII−II線の断面矢視図。
【図3】 図1のIII −III 線の断面矢視図。
【符号の説明】
1 加熱水槽 2 スクレーパコンベヤ 3 調味液ノズル 4 メッシュべルトコンベヤ 7 移送路 8 蒸気管 17 蒸気管23 補助加熱室 24 蒸気管 25 調味液供給管 A 供給部 B 一次蒸し部 C 二次浸漬部 D 二次蒸し部 R 米 L 調味液

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中浸漬処理を施した米の供給部と、供
    給された米を移送しつつ加熱水蒸気により蒸煮する一次
    蒸し部と、この一次蒸しを経た米を加熱水槽中に浸漬し
    てスクレーパコンベヤを介して移送する二次浸漬部と、
    この二次浸漬を経た米を移送しつつ再び加熱水蒸気によ
    り蒸煮する二次蒸し部とを備えた連続式炊飯装置におい
    て、前記二次蒸し部を経た米を移送しつつ該二次蒸し部
    での蒸煮残留熱を有する状態で一定時間保持させる蒸ら
    し部を設け、この蒸らし部の下方に補助加熱室を設ける
    と共に、この補助加熱室に、温度低下が大きいときに加
    熱水蒸気を供給するための蒸気管を配設してなることを
    特徴とする連続式炊飯装置。
  2. 【請求項2】 蒸らし部に、移送される米に上方から調
    味液を散布する調味液ノズルが設けられてなる請求項1
    記載の連続式炊飯装置。
  3. 【請求項3】 二次蒸し部から蒸らし部にわたる米の移
    送手段が単一のメッシュべルトコンベヤである請求項1
    又は2に記載の連続式炊飯装置。
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JPH04348718A (ja) * 1991-06-20 1992-12-03 Iseki Foods Eng Co Ltd 蒸煮炊飯装置

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