JPH11724A - バーリング加工用パンチ - Google Patents

バーリング加工用パンチ

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JPH11724A
JPH11724A JP15319297A JP15319297A JPH11724A JP H11724 A JPH11724 A JP H11724A JP 15319297 A JP15319297 A JP 15319297A JP 15319297 A JP15319297 A JP 15319297A JP H11724 A JPH11724 A JP H11724A
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JP
Japan
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punch
burring
flange
die
workpiece
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JP15319297A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Yamagata
邦彦 山縣
Masahiro Minegishi
正弘 嶺岸
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーリング加工時にスクラップを排出するこ
となく、形成されるフランジ部の突出側端部の形状を非
鋭利形状にすることができるバーリング加工用パンチを
得ること。 【解決手段】 バーリング加工用パンチ10は、略円柱
形状の胴体部41と、その軸線と交差する方向に一直線
状に設けられた頭頂部51と、頭頂部51から胴体部4
1の基端側に移行するにしたがって漸次互いに離間する
2つの傾斜面部52とを有する。このパンチ10を被加
工物60に押圧させると、まず最初に直線状の下穴部6
1が穿設される。そして更に押圧を継続すると、下穴部
61は、傾斜面部52によって徐々に立設され、かつ胴
体部41により略真円形状に形成される。この際に、フ
ランジ部63の突出側端部63aには、下穴部61の直
線部分62が変形することにより形成された2つの非鋭
利形状の突起部65を形成することができ、突出側端部
63aの形状を非鋭利形状に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーリング加工用
パンチに関し、特に薄板状の被加工物に対してスクラッ
プを生じさせずにバーリング加工を行うバーリング加工
用パンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄板形状の被加工物に開孔部
を形成する加工方法の一つとして、バーリング加工が一
般に知られている。バーリング加工とは、薄板形状の被
加工物に対して、一方側へ突出する略円筒状のフランジ
部を周縁上に具備する開孔部を形成するための加工方法
であり、このように立設成形されたフランジ部は、例え
ば、その内周面上にタップが施されネジ穴の下孔として
使用される。
【0003】このバーリング加工には、被加工物に下穴
を設けることなく先端が円錐や多角錐にとがったバーリ
ング加工用パンチで突き破ることによって成形するも
の、被加工物に予め下穴を設け、その周縁部分を略円筒
状にストレッチフランジングすることにより成形するも
の等がある。
【0004】図8は、従来のバーリング加工用パンチ1
00によるバーリング加工の一実施例を示したものであ
り、下穴を開けずにバーリング加工を行うバーリング加
工状態を示している。図示したように、このバーリング
加工に用いられるパンチ100の先端部101は、先端
101aより基端側に移行するにしたがって漸次拡径す
る略角錐状に形成されている。
【0005】このパンチ100を被加工物120に対し
て垂直方向に押接することによって、被加工物120は
先端部101によって突き破られ開孔部が形成される。
そして、その開孔部の周縁部には所定高さのフランジ部
121が立設される。
【0006】他の先行技術、例えば特開平4−1388
24号公報には、下穴形成部により被加工物120に予
め下穴を開けた後にバーリング加工を行うバーリング加
工用パンチが示してあり、このパンチ130は図9に示
したように、下穴を形成する下穴形成部131の先端面
に略円錐形状の凸部132が突設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の場合、
パンチ100は最初にその先端101aが被加工物12
0と点状に当接し更に押圧されることによって被加工物
120を突き破る。したがって、被加工物はパンチ10
0の先端101aとの当接箇所から放射状に裂けること
となり、その放射状に裂けた部位が折曲形成されるフラ
ンジ部の突出側端部は、図8に示したように、鋭利に突
出する複数の凸部を有した、いわゆるギザギザの状態と
なる。
【0008】このような鋭利に突出した凸部は、接触等
により他の部材を傷つけたり、作業者等がけがをする可
能性があることから望ましいものではなく、このような
凸部を後処理工程で切除仕上げ加工する必要があった。
この仕上げ加工による後処理工程は手間がかかり、ま
た、工程数が増加することから製造コストの高騰を招来
する等の問題があった。
【0009】また、後者によれば、フランジ部の突出側
端部を滑らかな形状とすることができるが、そのための
下穴を形成することによりスクラップが生じることとな
る。このスクラップは廃材となるため、加工装置からス
クラップを排出する方策を考慮しなければならず、その
処理のための工程の増加を招き、コスト高を招来するこ
ととなるという問題を有している。
【0010】本発明は、上述した種々の問題を解決すべ
くなされたものであり、その目的は、バーリング加工の
際にスクラップを生ずることなく、フランジ部の突出側
端部の形状を非鋭利形状に形成することができるバーリ
ング加工用パンチを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、請求項1に記載のバーリング加工用パンチは、円
柱状のフランジ成型部及び該フランジ成型部の先端に同
軸上に設けられた胴体部と、胴体部の軸線と交差して連
続延伸する頭頂部と、頭頂部からバーリング加工用パン
チの基端側に移行するにしたがって漸次互いに離間する
2つの傾斜面部とを有する。
【0012】上記構成を有するバーリング加工用パンチ
を被加工物に押圧すると、まず最初に頭頂部の突き破り
により一直線状のスリット形状を有する貫通孔を穿設す
る。そして、更に押圧すると、傾斜面部は貫通孔の直線
部分を曲げ起こし、かつ略円柱形状の胴体部はスリット
形状の貫通孔を徐々に真円形状に変形させるバーリング
を行う。
【0013】これにより、開孔部の周縁に沿って押圧方
向に所定高さを有する略円筒状のフランジ部を形成する
ことができ、フランジ部の突出側端部には、スリット形
状の直線部分が変形することにより形成された2つの非
鋭利形状の突起部が突設される。
【0014】したがって、フランジ部の突出側端部の形
状を常に非鋭利形状に形成することができ、突出側端部
による傷つけ等を防止することができる。また、バーリ
ング加工時においてスクラップは生ぜず、スクラップの
後処理工程を省略することができる。
【0015】請求項2に記載のバーリング加工用パンチ
は、頭頂部が、胴体部の軸線と交差して一直線状に形成
されている。これにより、フランジ部の突出側端部の形
状を滑らかな形状とすることができるという請求項1と
同様の作用に加えて、2つの突起部の高さをほぼ等しく
することができる。
【0016】請求項3に記載のバーリング加工用パンチ
は、頭頂部が、被加工物の穿設面に対して凸状に湾曲す
るように形成されている。また、請求項4に記載のバー
リング加工用パンチは、頭頂部が、被加工物の穿設面に
対して凹状に湾曲するように形成されている。したがっ
て、頭頂部の穿設面に対する初期の当接面積をより小さ
くすることができ、穿設する際の初期の押圧力をより小
さくすることができる。
【0017】請求項5に記載のバーリング加工用パンチ
は、頭頂部の両端部より基端側に移行するにしたがって
漸次互いに離間する2つの補助傾斜面部を有する。した
がって、頭頂部の穿設面に対する初期の当接面積をより
小さくすることができ、穿設する際の初期の押圧力をよ
り小さくすることができる。
【0018】請求項6に記載のバーリング加工用パンチ
は、フランジ成型部が胴体部の径よりも大径であって、
ダイとの間にて被加工物を押圧成形し開孔部の周縁に所
定の略円筒形状をなすフランジ部を立設成形する。した
がって、フランジ部の形状を精密で均一なものに形成す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態
であるバーリング加工用パンチの先端部の構造を示す概
略説明図であり、(A)は側面説明図、(B)は正面説
明図である。
【0020】バーリング加工用パンチ(以下、単に「パ
ンチ」という)10は、基部20と先端部30とからな
り、基部20に設けられた装着部(図示せず)がバーリ
ング加工機のチャック部(いずれも図示せず)によって
把持装着され、板状の被加工物、本実施例では薄板状の
薄板材60に対して接離する方向、すなわち図中、矢印
X方向に移動させられる。
【0021】パンチ10の先端部30は、基部20に連
続して一体に設けられ、一定の径を有する円柱状のフラ
ンジ成型部35と、その先端側にフランジ成型部35よ
りも小さい径により形成された穿孔部40とを有し、こ
れら基部20、フランジ成型部35及び穿孔部40は互
いに連続して同軸上に形成されている。
【0022】フランジ成型部35は、先端側の周縁端部
36に所定のR面による面取りが施されており、基端2
0との接続部37には基端部20側に移行するにしたが
って径方向に拡径し、その縦断面形状が所定の曲率半径
を有するR面によって形成されている。
【0023】穿孔部40は、略円柱形状の胴体部41を
有し、フランジ成型部35の先端側端面38上に所定高
さを有するように突設されている。穿孔部40の先端側
は、本発明の特徴的な形状をなすように形成されてい
る。
【0024】穿孔部40の先端側は、穿孔部40の中心
軸と直交しかつパンチ10を薄板材60と当接させた際
に所定長さに亘って直線状に接触する頭頂部51と、頭
頂部51を中心として互いに対称形をなしかつ頭頂部5
1から基部20側に移行するにしたがって漸次互いに離
間する2つの傾斜面部52とにより構成される。傾斜面
部52は、ほぼ平面形状に形成され、被加工物である薄
板材60に対して約45度の角度をなすように形成され
ている。
【0025】次に、本実施の形態におけるバーリング加
工の基本的な加工工程について、図2を用いて説明す
る。図2は、薄板材60にバーリング加工を施す様子を
示す概略説明図である。
【0026】図示した状態の前提条件として、パンチ1
0は、その上部をバーリング加工機のチャック部に把持
され(いずれも図示せず)、先端部30はチャック部よ
りも下方に突出するように装着されている。チャック部
は、油圧制御により下型ダイ71に対して垂直方向に接
離することができ、パンチ10を加圧降下させることが
できる。
【0027】また、下型ダイ71には、パンチ10が加
圧降下した際にパンチ10のフランジ成型部35が挿入
可能でかつフランジ成型部35の外径よりも大きい内径
の内周面を具備するダイス孔71aが穿設されている。
【0028】まず最初に、図2(A)に示すように、下
型ダイ71の上方所定位置に薄板材60を載置固定し、
パンチ10を加圧降下させる。これにより、図2(B)
に示すように、パンチ10の先端部30は薄板材60を
突き破り、所定形状の下孔部61を形成する。
【0029】そして、図2(C)に示すように、パンチ
10の更なる加圧降下によりフランジ成型部35は下孔
部61を押し広げ、その周縁部を下型ダイ71のダイス
孔71aとフランジ成型部35との間にて押圧成形し、
所定形状のフランジ部63を立設する。そして、パンチ
10をフランジ部63より引き抜き、下型ダイ71より
薄板材60を取り外す。これにより、薄板材60にバー
リング加工を施すことができる。
【0030】次に、上述のバーリング加工工程におい
て、本発明の特徴的な部分について図3及び図4を用い
て以下に詳細に説明する。図3は、パンチ10の先端部
30と薄板材60との相互の位置関係と薄板材60の変
形状態の関係を示した概略説明図であり、図中、(A)
は側面より示した説明図、(B)は下方より示した説明
図である。また、図4は、薄板材60の変化状態を段階
的に示す斜視説明図である。
【0031】まず最初に、パンチ10は加圧降下により
薄板材60と接近し、頭頂部51が薄板材60と直線状
に所定長さに亘って当接する。これにより、図3(I)
に示したように、薄板材60は押圧され、その押圧部分
は、図4(I)に示したように、略直線状の頂部を形成
するように下方側に突出変形する。
【0032】そして、パンチ10の頭頂部51は、図3
(II)及び図4(II)に示したように、薄板材60
を直線状に突き破り、下孔部61を穿設する。下孔部6
1は頭頂部51により形成された直線部分62を有し、
その両端位置には、相反する方向に放射状に伸長する裂
け目である亀裂部64が発生する。
【0033】そして、図3(III)及び図4(II
I)に示すように、下孔部61の直線部分62は、穿孔
部40に形成される傾斜面部52によって相反する方向
に離間するように押し広げられ、突出方向に曲げ起こさ
れる。また、亀裂部64は、穿孔部40の侵入によって
その間隔が徐々に大きくなり、離間するように押し広げ
られた各直線部62の間に山型の凸部64aを形成す
る。
【0034】また、下孔部61の形状は図3(IV)に
示したように略矩形に形成され、直線部分62と凸部6
4aは図4(IV)に示したように押圧方向に立設され
る。亀裂部64の亀裂間隔は、更に拡開し、図4(I
V)に示したように、直線部分62の端部位置にてY方
向視略W字形状に形成される。そして、下孔部61は、
胴体部41により押圧側から徐々に真円形状に変形され
る。
【0035】そして、図3(V)及び図4(V)に示し
たように、下孔部61は、穿孔部40によって略円筒状
に立設される。そして、その突出端部61aには、2つ
の直線部分62が胴体部41によって変形され、略円弧
状に形成された2つの平端部62aを形成する。
【0036】そして、下孔形成後、パンチ10は更に降
下し、図2(c)に示すように、フランジ成型部と下型
ダイ71との協働によってフランジ部63を立設成形す
るバーリングを行う。この際、端面61の平端部62a
は、図5に示したように、フランジ部63の突出側端部
63aにて略円弧状に突出する2つの突起部65に変形
する。また、下孔部61の亀裂部64は、その亀裂間隔
が更に拡開し、2つの突起部65間にて連続する曲面凹
陥部66を形成する。
【0037】したがって、上記構成を有するパンチ10
を用いてバーリング加工を行うことによって、フランジ
部63の突出側端部63aを非鋭利形状に形成すること
ができる。これにより、他の部材がフランジ部63と接
触して傷つくことを防止でき、作業者等が接触した際に
もケガをする心配もなくなる。したがって、バーリング
加工が施されたものの取り扱いを容易なものとすること
ができる。
【0038】本発明にかかるバーリング加工用パンチ
は、上述の実施の形態の他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形が可能である。例えば、本発明の第2
の実施の形態では、図6に示したように、パンチ10の
穿孔部40の形状を変更した実施例を示している。尚、
第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付
することでその詳細な説明を省略する。
【0039】頭頂部51は、第1の実施の形態と同様に
穿孔部40の中心線と直交する方向に延伸して設けら
れ、図6(B)に示したように薄板材60側に中央部が
突出する略円弧形状に形成されている。また、傾斜面部
52は、図6(A)に示したように、薄板材60側に突
出する湾曲面を有している。
【0040】したがって、下孔部61の直線部分62を
容易に形成でき、しかも頭頂部51が最初に薄板材60
に当接する面積を小さくできることから、より小さな押
圧力で下孔部61を穿設することができる。これによ
り、パンチ10の薄板材60に対する押圧力の初期値を
小さくすることができ、押圧力発生手段を小型化するこ
とができる。したがって、第1の実施の形態の作用効果
に加えて、設備の小型化も図ることができる。
【0041】また、図示していないが、本実施の形態の
他の実施例として、頭頂部51をその中央部分が穿孔部
40の基端側に凹陥する円弧形状に形成しても良く、上
述の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】本発明の第3の実施の形態では、穿孔部4
0は、図7に示したように、頭頂部51の両端部から穿
孔部40の基端側に移行するにしたがって漸次互いに離
間する2つの補助傾斜面53を設けている。この補助傾
斜面53は、平面状に形成されており、傾斜面52より
も鋭角をなすように形成されている。
【0043】したがって、直線部62間に形成される山
型の凸部は補助傾斜面53によって曲げ起こされる。こ
れにより、下孔部61の亀裂部64の亀裂間隔を調整し
つつ拡開することができ、バーリング加工後におけるフ
ランジ部63の突出側端部63aの形状をより滑らかに
形成することができる。
【0044】尚、上述の各実施の形態では、まず最初に
下穴を形成し、次に穿孔部40の基端側に設けられたフ
ランジ成型部35とダイ71との協働によりバーリング
加工を行う形態を示したが、本実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、穿孔部40とフランジ成型部3
5との径を同一径にして、下孔を設けずにバーリング加
工を行い、フランジ部63を成形してもよく、第1の実
施の形態と同様にフランジ部63の突出側端部63aの
形状を滑らかに形成することができる。
【0045】このように、本発明において特徴的なこと
は、バーリング加工用パンチの先端形状を上述のような
押圧方向に交差する一直線状の頭頂部を有するくさび形
状に形成したことであり、この直線状の頭頂部を具備す
るくさび形状を有したバーリング加工用パンチにより板
状の被加工物に下穴を開けることができれば、バーリン
グ加工をどのような方法により実施しても、フランジ部
63の突出側の端面63aに鋭利な凸部の形成を防止す
ることができる。
【0046】また、本実施の形態では、穿孔部40の胴
体部41をほぼ同一径を有する円柱形状としたが、先端
側を小径に基端側を大径に形成してフランジ部63を形
成後にパンチ10を薄板材60から抜けやすくする作用
を与える等の適宜変更が可能であり、本発明は、上記の
実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を
変更しない範囲で種々の変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバー
リング加工用パンチによれば、バーリング加工の際にス
クラップを排出することなく、フランジ部の突出側の端
面形状を非鋭利形状に形成することができる。これによ
り、フランジ部の突出側端部との接触により他の部分を
傷つけることなく、作業者のけが等を防止することがで
きる。したがって、安全で取り扱いが容易なバーリング
加工が施された被加工物を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるバーリング加工用
パンチの先端部の構造を示す概略説明図である。
【図2】パンチを用いて薄板材にバーリング加工を施す
様子を示す工程図である。
【図3】パンチの薄板材に対する位置と薄板材の変形状
態の関係を示した概略説明図である。
【図4】バーリング加工による薄板材の加工部分の形状
変化を時経過に沿って示したものである。
【図5】バーリング加工後におけるフランジ部の形状を
示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図8】従来例を示す説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 パンチ(バーリング加工用パンチ) 20 基部 30 先端部 35 フランジ成型部 40 穿孔部 41 胴体部 51 頭頂部 52 傾斜面部 60 薄板材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被加工物にダイと協働して円形状
    の開孔部を穿設すると共に、該開孔部の周縁に沿って略
    円筒状のフランジ部を形成するバーリング加工用パンチ
    において、 円柱状のフランジ成型部及び該フランジ成型部と同軸上
    に設けられた略円柱形状の胴体部と、 該胴体部の軸線と交差すると共に連続して延伸する頭頂
    部と、 該頭頂部から前記胴体部の基端側に移行するにしたがっ
    て漸次互いに離間する2つの傾斜面部と、を有すること
    を特徴とするバーリング加工用パンチ。
  2. 【請求項2】 前記頭頂部は、 前記胴体部の軸線と直交して一直線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のバーリング加工用パ
    ンチ。
  3. 【請求項3】 前記頭頂部は、 前記被加工物の穿設面に対して凸状に湾曲するように形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のバーリ
    ング加工用パンチ。
  4. 【請求項4】 前記頭頂部は、 前記被加工物の穿設面に対して凹状に湾曲するように形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のバーリ
    ング加工用パンチ。
  5. 【請求項5】 前記頭頂部の両端部より前記基端部側に
    移行するにしたがって漸次互いに離間する2つの補助傾
    斜面部を有することを特徴とする請求項1〜4に記載の
    バーリング加工用パンチ。
  6. 【請求項6】 前記フランジ成型部が、前記胴体部の径
    よりも大径であって、前記ダイとの間にて被加工物を押
    圧成形して所定の略円筒形状をなすフランジ部を立設成
    形することを特徴とする請求項1〜5に記載のバーリン
    グ加工用パンチ。
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