JPH1071448A - ボルトの成形方法及びボルト - Google Patents
ボルトの成形方法及びボルトInfo
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- JPH1071448A JPH1071448A JP8229041A JP22904196A JPH1071448A JP H1071448 A JPH1071448 A JP H1071448A JP 8229041 A JP8229041 A JP 8229041A JP 22904196 A JP22904196 A JP 22904196A JP H1071448 A JPH1071448 A JP H1071448A
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- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
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- B21J5/06—Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor for performing particular operations
- B21J5/08—Upsetting
Abstract
バランスであることに起因する偏肉の発生を抑制して品
質低下を回避することができ、かつ作業工数が増大する
ことのないボルトの成形方法及びボルトを提供する。 【解決手段】一端から棒状のボルト素材Wが挿入配置さ
れる貫通孔11、26を有するダイ10、20と、ダイ
10、20の貫通孔11、26に他端から挿入配置され
その先端部に平坦な先端面31と先端面31から次第に
拡径し貫通孔11の内周面との間に緩衝空間部35を形
成する傾斜面32とを有するノックアウト30とを用
い、貫通孔11、26に挿着されたボルト素材Wの先端
部をノックアウト30の先端部に押圧することにより、
ボルト素材Wの先端面近傍部分を緩衝空間部35に流出
させ、ボルト素材Wの先端外周部に軸方向外方に突出す
るバリW1を発生させるようにする。
Description
トの据え込み加工に用いて好適なボルトの成形方法及び
ボルトに関する。
り伸びやすいように軸先端部のねじ部の径よりも小径に
形成された軸伸びボルトが知られている。この軸伸びボ
ルトの製造は一般に次のようにして行われている。先
ず、金属製棒状素材をシャー切断することにより材料取
りを行い、その棒状のボルト素材に成形装置により絞り
加工を施して所定径の軸部を形成するとともに、ボルト
頭部の成形を行う。次に、図5に示すような成形装置に
より据え込み加工を行い軸先端部に中央軸部よりも大径
のねじ転造部を形成する。なお、この成形装置は、一端
からボルト素材Wが挿入配置される貫通孔51を有する
ダイ50と、ダイ50の貫通孔51の他端側に相対移動
可能に挿入配置されたノックアウト60とを備えてお
り、貫通孔51に挿着保持されたボルト素材Wをダイ5
0とともにノックアウト60に対して相対移動させ、ボ
ルト素材Wの先端部をノックアウト60の先端部に押圧
してボルト素材Wを径方向に膨らませることにより据え
込み加工を行う。
じ転造部にシゴキ加工を施して整形した後、ねじ転造部
にねじ転造を行うことによりねじ山を形成する。その
後、必要に応じて、ボルト頭部の六角成形や、鍔部丸ト
リム、表面処理等を行うことにより軸伸びボルトが完成
する。
取りを行う際の金属製棒状素材のシャー切断は、図6に
示すように、並列に配置されたカッタクイル70とカッ
タ80の一直線状に連通する挿通孔71、81に棒状素
材Aを挿入しておき、カッタ80をカッタクイル70に
対して剪断方向に強く移動させることにより行われる。
しかし、シャー切断を行うと、棒状素材Aが挿入される
各挿通孔71、81の内周面と棒状素材Aとの間に形成
されるクリアランスa、bや、カッタクイル70とカッ
タ80の対向面の間に形成されるクリアランスcが存在
するため、得られたボルト素材Wの切断面には、図7
(a)に示すように、剪断面dや破断面eが現れ平坦に
はならない。また、図7(b)に示すように、ボルト素
材Wの切断面近傍外周部にはダレfが生じ、その結果、
切断面近傍部分はアンバランスが生じた状態となる。
いて図5に示すような据え込み加工を行った場合には、
偏肉が発生しやすく、据え込み精度が安定しないため、
据え込み部分に引けgが発生しやすいという問題があ
る。このような引けgが発生すると、図8に示すよう
に、次のシゴキ加工工程においてボルト素材Wの据え込
み部分の整形を行う際に、斜めシゴキが発生してしま
い、その結果、シゴキ加工部に軸振れが生じたり直角度
が悪化したりして品質低下を招くという問題がある。
平坦性を確保し得るようにするために、ボルト素材の軸
絞り加工を行う成形時において、ボルト素材の先端面近
傍の一部を径方向外側に流出させると同時に、その流出
した部分を切断除去するようにしたボルトの成形方法を
提案した(特願平7−209461号)。このボルトの
成形方法を上記の据え込み加工に適用すれば、流出した
部分を切断除去するようにしているため、上記のような
偏肉の発生を抑制することができる。しかし、切断除去
した切屑の後処理が必要となるため、その分、作業工
数、設備費用が増えるという難点がある。
であり、シャー切断されたボルト素材の切断端部がアン
バランスであることに起因する偏肉の発生を抑制して品
質低下を回避することができ、かつ作業工数が増大する
ことのないボルトの成形方法及びボルトを提供すること
を解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決する請求項1記載の発明のボルトの成形
方法は、一端から棒状のボルト素材が挿入配置される貫
通孔を有するダイと、該ダイの該貫通孔に他端から挿入
配置されその先端部に平坦な先端面と該先端面から次第
に拡径し該貫通孔の内周面との間に緩衝空間部を形成す
る傾斜面とを有するノックアウトとを用い、該貫通孔に
挿着された該ボルト素材の先端部を該ノックアウトの先
端部に押圧することにより、該ボルト素材の先端面近傍
部分を該緩衝空間部に流出させ、該ボルト素材の先端外
周部に軸方向外方に突出するバリを発生させるようにし
たという手段を採用している。
通孔に挿着されたボルト素材の先端部をノックアウトの
先端部に押圧して成形が開始されると、ボルト素材の先
端部がノックアウトの平坦な先端面に圧接してその径が
微細に膨らみ、貫通孔の内周面に圧接する。そして、更
に押圧荷重が加わると、ボルト素材の先端面近傍部分の
余肉(シャー切断によって形成されたアンバランス部
分)が緩衝空間部に流出し、ボルト素材の先端外周部に
軸方向外方に突出するバリが形成される。これにより、
シャー切断によって生じたアンバランス部分が均一化さ
れる。
工が行われるときには、ノックアウトの平坦な先端面と
これに圧接するボルト素材の先端面に押圧荷重が加わる
ため、偏肉の発生がない均一な据え込み加工を行うこと
ができる。また、ボルト素材の先端面中央部には、ノッ
クアウトの平坦な先端面と対応する平坦面が確実に形成
される。
よれば、シャー切断されたボルト素材の切断端部がアン
バランスであることに起因する偏肉の発生を抑制するこ
とができる。これにより、このボルト素材に次のシゴキ
加工を施す際には、斜めシゴキの発生を回避することが
できるため、軸振れや直角度の悪化による品質低下を回
避することができる。
されたバリは敢えて除去する必要がないので、ボルト素
材の先端面の機械加工やバリを除去した場合の後処理等
の余分な作業工程を排除することができ、これにより製
品コストの低減化を図ることができる。そして、請求項
2記載の発明のボルトは、一端から棒状のボルト素材が
挿入配置される貫通孔を有するダイと、該ダイの該貫通
孔に他端から挿入配置されその先端部に平坦な先端面と
該先端面から次第に拡径し該貫通孔の内周面との間に緩
衝空間部を形成する傾斜面とを有するノックアウトとを
用い、該貫通孔に挿着された該ボルト素材の先端部を該
ノックアウトの先端部に押圧することにより、該ボルト
素材の先端面近傍部分が該緩衝空間部に流出し、該ボル
ト素材の先端外周部から軸方向外方に突出して形成され
たバリを有するという手段を採用している。
材の先端部をノックアウトの先端部に押圧して成形が行
われるときに、ボルト素材の先端面近傍部分の余肉(シ
ャー切断によって形成されたアンバランス部分)が緩衝
空間部に流出し、ボルト素材の先端外周部に軸方向外方
に突出するバリが形成される。これにより、シャー切断
によって生じたアンバランス部分が均一化され、偏肉の
発生が少ない高品質の成形品となる。
ャー切断されたボルト素材の切断端部がアンバランスで
あることに起因する偏肉の発生を抑制することができ、
高品質の成形品を得ることができる。また、本発明のボ
ルトは、ボルト素材の先端外周部に形成されたバリを除
去する処理を必要としないので、製品コストの低減化を
図ることができる。
に基づき説明する。図1は本実施形態のボルトの成形方
法に用いる成形装置の概略を示す説明図である。本実施
形態のボルトの成形方法は、軸伸びボルトの製造工程に
おいてボルト素材Wに据え込み加工を施す場合に適用し
たものである。ここで用いられる成形装置は、図1に示
すように、貫通孔11を有する据え込みダイ10と、据
え込みダイ10の上に固定され貫通孔11と同軸状に連
通する貫通孔26を有する保持ダイ20と、据え込みダ
イ10の貫通孔11の下端側に挿入配置されたノックア
ウト30とを備えている。
れ、上下方向に貫通する貫通孔11を有する。貫通孔1
1は、下端側に設けられた円柱状の小径内孔12と、小
径内孔12の上端に連結し上方に向かって径が次第に拡
大する逆円錐台形状の中間内孔13と、中間内孔13の
上端に連結する円柱状の大径内孔14とからなる。大径
内孔14は、ボルト素材の据え込まれるべき最大の大き
さの直径と略等しい直径に形成されている。この据え込
みダイ10は、コイルばね2を介して基台1上に設置さ
れており、上下方向に移動可能である。
面に一端面が固定され上方に向かって径が次第に拡大す
るテーパ状の内周面22を有する略円筒状の外側リング
部21と、外側リング部21の内側に上下方向に摺動可
能に嵌合され上下方向に貫通する貫通孔26を有する保
持リング部25とからなる。保持リング部25の貫通孔
26は、貫通孔26内に挿入されたボルト素材Wを挟持
固定する保持孔27と、保持孔27の下端から下方に向
かって径が次第に拡大しその下端が据え込みダイ10の
大径内孔14と一致する円錐台形状の下方内孔28とか
らなる。
4つに分割されて形成されており、外側リング部21の
内周面22に沿って上方から嵌合されると半径方向に縮
小し、貫通孔26内に挿入されたボルト素材Wを保持孔
27で挟持し固定するようになっている。ノックアウト
30は、据え込みダイ10の小径内孔12と略等しい径
の円柱状に形成され、その上方先端部が据え込みダイ1
0の小径内孔12に挿入された状態で基台1に固定され
ている。このノックアウト30の先端部には、円形の平
坦な先端面31と、先端面31から後端側に向かって次
第に拡径するように傾斜する傾斜面32とが設けられて
いる。これにより、ノックアウト30の傾斜面32とこ
れに対向する据え込みダイ10の貫通孔11の内周面と
の間には、ボルト素材Wの先端部から流出する余肉を吸
収するための緩衝空間部35が形成されている。なお、
傾斜面32の傾斜角度や大きさは、形成すべき緩衝空間
部35の大きさ等に応じて適宜設定される。また、傾斜
面32は、傾斜方向において直線状に形成しても曲線状
に形成してもよい。
に据え込み加工を行う成形方法について説明する。ここ
で用いられるボルト素材Wは、金属製棒状素材をシャー
切断することにより材料取りされたものであり、得られ
た棒状のボルト素材に軸絞り加工を施すことにより所定
径の軸部を形成するとともに、ボルト頭部の成形を行っ
たものである。
据え込みダイ10及び保持ダイ20の貫通孔11、26
内に軸部を保持ダイ20側から挿入して、軸部の先端が
ノックアウト30の先端面31に当接した状態に配置さ
れており、この位置で保持リング部25の保持孔27に
挟持されて強固に固定されている。この状態で、据え込
みダイ10及び保持ダイ20が駆動装置(図示しない)
で下方に押し下げられノックアウト30に対して相対移
動することにより成形が開始される。
ルト素材Wの先端部がノックアウト30の先端部に押圧
されると、ボルト素材Wの先端部がノックアウト30の
平坦な先端面31に圧接してその径が微細に膨らみ、貫
通孔11の小径内孔12の内周面に圧接する。そして、
更に押圧荷重が加わると、図2及び図3に示すように、
ボルト素材Wの先端面近傍部分の余肉(シャー切断によ
って形成されたアンバランス部分)が緩衝空間部35に
流出し、ボルト素材Wの先端外周部に軸方向外方に突出
するバリW1 が形成される。これにより、シャー切断に
よって形成されたアンバランス部分が均一化される。
アウト30の平坦な先端面31とこれに圧接するボルト
素材Wの先端面に押圧荷重が加わることによりボルト素
材Wが径方向に膨らみ、貫通孔11、26の中間内孔1
3、大径内孔14及び下方内孔28によって形成される
据え込み用空間部が充填される。このとき、ボルト素材
Wの先端外周部にバリW1 が形成されていることによ
り、シャー切断時のアンバランスが均一化されているの
で、ボルト素材Wの据え込み部分に偏肉が発生すること
なく、均一な据え込み加工を行うことができる。また、
ボルト素材Wの先端面中央部には、ノックアウト30の
平坦な先端面31と対応する平坦面が確実に形成され
る。
法によれば、シャー切断されたボルト素材Wの切断端部
がアンバランスであることに起因する偏肉の発生を抑制
することができる。これにより、このボルト素材Wに次
のシゴキ加工を施す際には、斜めシゴキの発生を回避す
ることができるため、軸振れや直角度の悪化による品質
低下を回避することができる。
工程においてボルト素材Wに据え込み加工を施す場合に
本発明の成形方法を適用したものであるが、据え込み加
工の前工程である軸絞り加工にも本発明の成形方法を適
用することができる。即ち、軸絞り加工は、例えば図4
に示すように、上下方向に貫通する絞り孔41を有する
ダイ40と、ダイ40の絞り孔41に下端から挿入配置
されたノックアウト42と、ダイ40の上方に配置され
パンチ型43とを用い、絞り孔41に挿着されたボルト
素材Wをパンチ型43で押圧することにより行われるの
であるが、ノックアウト42は、上記と同様にその先端
部に平坦な先端面42aと先端面42aから次第に拡径
し絞り孔41の内周面との間に緩衝空間部45を形成す
る傾斜面42bとを有するものを用いる。
クアウト42の先端部に押圧すると、ボルト素材Wの先
端面近傍部分の余肉(シャー切断によって形成されたア
ンバランス部分)が緩衝空間部45に流出し、ボルト素
材Wの先端外周部に軸方向外方に突出するバリW1が形
成される。これにより、シャー切断されたボルト素材W
の切断端部がアンバランスであることに起因する偏肉の
発生を抑制することができる。
据え込み加工と組み合わせることで、据え込み加工時の
高精度化を図ることができる。
いる成形装置の概略を示す説明図である。
いて成形終了直前の状態を示す説明図である。
る。
を示す説明図である。
明図である。
の端面側から見た正面図であり、(b)はその側面図で
ある。
様子を示す説明図である。
3…中間内孔 14…大径内孔 20…保持ダイ 21…外側リ
ング部 22…内周面 25…保持リング部 27…保持
孔 28…下方内孔 30、42、60…ノックアウト 31、42a…先端面 32、42b…傾斜面 35、45…緩衝空間部 A…金属製棒状素材
40、50…ダイ 41…絞り孔 43…パンチ型 70…カッタクイ
ル 80…カッタ 22…内周面 W…ボルト素材
W1 …バリ
Claims (2)
- 【請求項1】 一端から棒状のボルト素材が挿入配置さ
れる貫通孔を有するダイと、該ダイの該貫通孔に他端か
ら挿入配置されその先端部に平坦な先端面と該先端面か
ら次第に拡径し該貫通孔の内周面との間に緩衝空間部を
形成する傾斜面とを有するノックアウトとを用い、該貫
通孔に挿着された該ボルト素材の先端部を該ノックアウ
トの先端部に押圧することにより、該ボルト素材の先端
面近傍部分を該緩衝空間部に流出させ、該ボルト素材の
先端外周部に軸方向外方に突出するバリを発生させるよ
うにしたことを特徴とするボルトの成形方法。 - 【請求項2】 一端から棒状のボルト素材が挿入配置さ
れる貫通孔を有するダイと、該ダイの該貫通孔に他端か
ら挿入配置されその先端部に平坦な先端面と該先端面か
ら次第に拡径し該貫通孔の内周面との間に緩衝空間部を
形成する傾斜面とを有するノックアウトとを用い、該貫
通孔に挿着された該ボルト素材の先端部を該ノックアウ
トの先端部に押圧することにより、該ボルト素材の先端
面近傍部分が該緩衝空間部に流出し、該ボルト素材の先
端外周部から軸方向外方に突出して形成されたバリを有
することを特徴とするボルト。
Priority Applications (3)
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Family Applications (1)
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