JP2761498B2 - 締付け固着具の拡張スリーブの製造方法 - Google Patents
締付け固着具の拡張スリーブの製造方法Info
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- JP2761498B2 JP2761498B2 JP21430689A JP21430689A JP2761498B2 JP 2761498 B2 JP2761498 B2 JP 2761498B2 JP 21430689 A JP21430689 A JP 21430689A JP 21430689 A JP21430689 A JP 21430689A JP 2761498 B2 JP2761498 B2 JP 2761498B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は部材の裏側で拡張する締付け固着具、詳しく
は基端に頭部を有するとともに先端にナットを有し且つ
それらの間に軸線方向へ延びる複数の溝条を有する拡張
スリーブと、この拡張スリーブに基端側から挿入してナ
ットに螺装したねじ杆との組合せからなる締付け固着具
の拡張スリーブを製造する方法に関するものである。
は基端に頭部を有するとともに先端にナットを有し且つ
それらの間に軸線方向へ延びる複数の溝条を有する拡張
スリーブと、この拡張スリーブに基端側から挿入してナ
ットに螺装したねじ杆との組合せからなる締付け固着具
の拡張スリーブを製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 建築材料や機器類を固定するとき、部材の裏側に作業
者が入り込んだり工具類を差込んだりすることなく表側
のみから施工することができるようにした固着具が提案
されている。
者が入り込んだり工具類を差込んだりすることなく表側
のみから施工することができるようにした固着具が提案
されている。
基端に頭部を有するとともに先端にナットを有し且つ
それらの間に軸線方向へ延びる複数の溝条を有する拡張
スリーブと、この拡張スリーブに基端側から挿入してナ
ットに螺装したねじ杆との組合せからなる締付け固着具
もその一つであって、部材の下孔に嵌込んで溝条の間の
拡開部とナットとを裏側へ突出させ、拡張スリーブが回
らないようにその頭部を固定してねじ杆を回すことによ
ってナットを基端方向へ移動させ、拡開部を外側方へ屈
折膨出させて花弁状に拡げ頭部と協働して部材を挟み締
付けるものである(例えば実公昭29−3006号、同56−48
965号各公報参照)。
それらの間に軸線方向へ延びる複数の溝条を有する拡張
スリーブと、この拡張スリーブに基端側から挿入してナ
ットに螺装したねじ杆との組合せからなる締付け固着具
もその一つであって、部材の下孔に嵌込んで溝条の間の
拡開部とナットとを裏側へ突出させ、拡張スリーブが回
らないようにその頭部を固定してねじ杆を回すことによ
ってナットを基端方向へ移動させ、拡開部を外側方へ屈
折膨出させて花弁状に拡げ頭部と協働して部材を挟み締
付けるものである(例えば実公昭29−3006号、同56−48
965号各公報参照)。
拡張スリーブは一般に第16図に示す形状であり、材料
の丸棒を所定長に切断して一端に角形の頭部101を鍛造
により形成し、次に貫通孔102をドリルにより穿設形成
し、そして貫通孔102の先端部に雌ねじ103をねじ加工に
より設けてナット104を形成するとともに頭部101とナッ
ト104との間の部分に軸線方向へ延びる複数の溝条105を
切削加工により形成してそれらの間の部分を拡開部106
とすることにより構成している。
の丸棒を所定長に切断して一端に角形の頭部101を鍛造
により形成し、次に貫通孔102をドリルにより穿設形成
し、そして貫通孔102の先端部に雌ねじ103をねじ加工に
より設けてナット104を形成するとともに頭部101とナッ
ト104との間の部分に軸線方向へ延びる複数の溝条105を
切削加工により形成してそれらの間の部分を拡開部106
とすることにより構成している。
即ち、全く異質の機械加工をいくつか施さなければな
らないので工程が複雑且つ加工が面倒であるばかりか、
殊に貫通孔102を形成する際に切削屑を大量に発生する
ので材料の無駄が多い。
らないので工程が複雑且つ加工が面倒であるばかりか、
殊に貫通孔102を形成する際に切削屑を大量に発生する
ので材料の無駄が多い。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は拡張スリーブの従来の製造方法では工程が複
雑且つ加工が面倒であるばかりか材料の無駄が多いとい
う課題を解決しようとするものであって、工程が単純で
あり加工が簡単であるとともに材料の無駄を殆んど生じ
させない製造方法を提供することを目的とする。
雑且つ加工が面倒であるばかりか材料の無駄が多いとい
う課題を解決しようとするものであって、工程が単純で
あり加工が簡単であるとともに材料の無駄を殆んど生じ
させない製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するために、本発明は第一に材料の平
板に複数の溝条を切込みによって放射状に設ける、第二
に前記平板を深絞りによって外側周縁部を残し底付きの
筒体に加工し且つ先端部を再絞りによって小径に形成す
る、第三に先端の底を打抜きによって除去し小径先端部
の内面にねじ加工によって雌ねじを形成する、という手
段を講じた。
板に複数の溝条を切込みによって放射状に設ける、第二
に前記平板を深絞りによって外側周縁部を残し底付きの
筒体に加工し且つ先端部を再絞りによって小径に形成す
る、第三に先端の底を打抜きによって除去し小径先端部
の内面にねじ加工によって雌ねじを形成する、という手
段を講じた。
本発明で使用する材料の平板は軟鋼、ステンレス鋼な
ど、深絞りが可能であるとともに締付け固着具としての
機械的強度を有する金属からなるものが用いられる。ま
た、拡張スリーブの頭部は部材を挟み固定するだけでな
くねじ杆を回して拡開部を屈折膨出させるときの回り止
めとしても使用するので角形とするのが普通であり、平
板は角形の頭部に対応した正六角形などの正多角形のも
のを用いてもよいが、円形のものであっても何等差支え
ない。
ど、深絞りが可能であるとともに締付け固着具としての
機械的強度を有する金属からなるものが用いられる。ま
た、拡張スリーブの頭部は部材を挟み固定するだけでな
くねじ杆を回して拡開部を屈折膨出させるときの回り止
めとしても使用するので角形とするのが普通であり、平
板は角形の頭部に対応した正六角形などの正多角形のも
のを用いてもよいが、円形のものであっても何等差支え
ない。
溝条は頭部および部材の下孔の嵌込まれる部分となる
外側周縁部と、小径先端部およびその基端側の短かい部
分となる中心部とを除いて円周方向等間隔で放射状に複
数設けられるものであって、ナイフ状の切断工具で切込
みによって作られる。従って、溝条は線状であり切削屑
を発生することなく設けられ、それらの間の部分は拡開
部となる。
外側周縁部と、小径先端部およびその基端側の短かい部
分となる中心部とを除いて円周方向等間隔で放射状に複
数設けられるものであって、ナイフ状の切断工具で切込
みによって作られる。従って、溝条は線状であり切削屑
を発生することなく設けられ、それらの間の部分は拡開
部となる。
次に、深絞りはダイスとポンチを具えたよく知られて
いる装置を用いて行なわれるが、一挙に必要深さに絞る
ほかに、順次小径のポンチを用いて少しずつ絞る操作を
複数回繰返す再絞りによって最終的に必要深さに絞るこ
とによって行なうことができる。また、小径先端部を形
成する再絞りもダイスとポンチを具えたよく知られてい
る装置を用いても行なわれるが、この場合も径や先端形
状が異なるポンチを用いて所定形状に順次整える工程を
施してもよい。
いる装置を用いて行なわれるが、一挙に必要深さに絞る
ほかに、順次小径のポンチを用いて少しずつ絞る操作を
複数回繰返す再絞りによって最終的に必要深さに絞るこ
とによって行なうことができる。また、小径先端部を形
成する再絞りもダイスとポンチを具えたよく知られてい
る装置を用いても行なわれるが、この場合も径や先端形
状が異なるポンチを用いて所定形状に順次整える工程を
施してもよい。
頭部となる平板の外側周縁部は深絞りを終ったときま
たは再絞りを終ったとき曲げ加工を施して所要形状に整
形するか、または深絞りを再絞りによって行なうときは
工程毎に少しずつ整形し先端小径部を形成したとき所定
形状となるようにダイスやポンチを作っておくなど、任
意の時期に所要の正多角形に整形する。
たは再絞りを終ったとき曲げ加工を施して所要形状に整
形するか、または深絞りを再絞りによって行なうときは
工程毎に少しずつ整形し先端小径部を形成したとき所定
形状となるようにダイスやポンチを作っておくなど、任
意の時期に所要の正多角形に整形する。
更に、先端の底はダイスとポンチを具えたよく知られ
ている装置を用いて剪断による打抜きで除去され、材料
の無駄は実質的に底の部分だけである。また、雌ねじは
タップによる切削加工により形成するのが普通である
が、転造により形成すれば切削屑を生じないので有利で
ある。
ている装置を用いて剪断による打抜きで除去され、材料
の無駄は実質的に底の部分だけである。また、雌ねじは
タップによる切削加工により形成するのが普通である
が、転造により形成すれば切削屑を生じないので有利で
ある。
尚、拡張スリーブの肉厚を均一とするために必要があ
ればしごきを別工程で施すことを妨げない。また、最後
に表面に防錆用のメッキや塗装被覆を施すこともある。
ればしごきを別工程で施すことを妨げない。また、最後
に表面に防錆用のメッキや塗装被覆を施すこともある。
(作用) 平板に放射状の溝条を切込みによって設けそれらの間
の部分を拡開部とし、次に深絞りによって頭部となる外
側周縁部を残して筒体を形成する。この工程により溝条
が軸線方向へ互いに平行に延びて筒体に形成されること
となり、更に再絞りによって形成した小径先端部の底を
打抜いて雌ねじを設けナットとする。
の部分を拡開部とし、次に深絞りによって頭部となる外
側周縁部を残して筒体を形成する。この工程により溝条
が軸線方向へ互いに平行に延びて筒体に形成されること
となり、更に再絞りによって形成した小径先端部の底を
打抜いて雌ねじを設けナットとする。
溝条は一方向から一挙に形成することができ、また屈
折膨出する拡開部を形成する筒体およびナットを形成す
る小径先端部の加工と底の除去更に雌ねじの加工とはい
ずれも塑性加工手段で行なわれ工程が単純である。
折膨出する拡開部を形成する筒体およびナットを形成す
る小径先端部の加工と底の除去更に雌ねじの加工とはい
ずれも塑性加工手段で行なわれ工程が単純である。
(実 施 例) 図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第一に、軟鋼またはステンレス鋼からなる所要の肉
厚、直径を有する円形の平板1を準備し、外側周縁部お
よび中心部を除いて六本の溝条2を切込みにより円周方
向等間隔で設ける(第1図)。この溝条2は平板1を台
上に置いてその上から六個のナイフ状の切断工具を一斉
に喰込ませ、必要により切断工具を一斉にまたは順次放
射方向へ移動させることにより線状に形成される。
厚、直径を有する円形の平板1を準備し、外側周縁部お
よび中心部を除いて六本の溝条2を切込みにより円周方
向等間隔で設ける(第1図)。この溝条2は平板1を台
上に置いてその上から六個のナイフ状の切断工具を一斉
に喰込ませ、必要により切断工具を一斉にまたは順次放
射方向へ移動させることにより線状に形成される。
第二に、第10、11、12図に示す装置を用いて再絞りに
よる深絞りを行なう。即ち、第10図に示す装置のダイス
21に溝条2を設けた平板1を載せてその外側周縁部をし
わ押え24で押えつけ、ポンチ23を駆動して平板1の全部
をダイス孔22とポンチ23との隙間に押込んで底付きの第
一の筒体3を作る(第2図)。次に第11図に示す装置の
ダイス25に第一の筒体3をダイス孔26と同心に載せてポ
ンチ27を駆動し、第一の筒体3よりも小径にして深く絞
られた第二の筒体4を作るとともに、その開口端縁部を
ダイス孔26の入口の傾斜面26aとポンチ27の傾斜肩部27a
とに挟んで外上方へ拡がる斜めフランジ5を形成する
(第3図)。更に第12図に示す装置のダイス28に第二の
筒体4をダイス孔29aと同心に載せてポンチ30を駆動
し、第二の筒体4よりも小径にして深く絞られた第三の
筒体6を作るとともに、ポンチ30の直角肩部30aとダイ
ス28の上面とに斜めフランジ5を挟んで直角フランジ7
を形成する(第4図)。
よる深絞りを行なう。即ち、第10図に示す装置のダイス
21に溝条2を設けた平板1を載せてその外側周縁部をし
わ押え24で押えつけ、ポンチ23を駆動して平板1の全部
をダイス孔22とポンチ23との隙間に押込んで底付きの第
一の筒体3を作る(第2図)。次に第11図に示す装置の
ダイス25に第一の筒体3をダイス孔26と同心に載せてポ
ンチ27を駆動し、第一の筒体3よりも小径にして深く絞
られた第二の筒体4を作るとともに、その開口端縁部を
ダイス孔26の入口の傾斜面26aとポンチ27の傾斜肩部27a
とに挟んで外上方へ拡がる斜めフランジ5を形成する
(第3図)。更に第12図に示す装置のダイス28に第二の
筒体4をダイス孔29aと同心に載せてポンチ30を駆動
し、第二の筒体4よりも小径にして深く絞られた第三の
筒体6を作るとともに、ポンチ30の直角肩部30aとダイ
ス28の上面とに斜めフランジ5を挟んで直角フランジ7
を形成する(第4図)。
前記の深絞りを終ったとき、この工程に続いて小径先
端部を形成するための再絞りを第13、14図の装置を用い
て行なう。即ち、第13図に示す装置のダイス31に第三の
筒体6をダイス孔32と同心に載せてポンチ33を駆動し、
第三の筒体6よりも小径にして深く絞られた第四の筒体
8を作るとともに、ダイス孔32の底の小径孔32Aと、ポ
ンチ33の先端の小径部33aとによって筒体8の先端部9
を小径に絞る(第5図)。更に、第14図に示す装置のダ
イス34に第四の筒体8をダイス孔35と同心に載せてポン
チ36を駆動し、筒体8および先端部9を絞って所定寸法
の第五の筒体10とその先端部11とに仕上げるとともに、
ダイス孔35の入口と立上り縁35aとポンチ36の段部の下
向き溝36aとに直角フランジ7を挟んで平面正六角形に
して外側周縁に下向き突縁12aを有する頭部12を形成す
る(第6図)。
端部を形成するための再絞りを第13、14図の装置を用い
て行なう。即ち、第13図に示す装置のダイス31に第三の
筒体6をダイス孔32と同心に載せてポンチ33を駆動し、
第三の筒体6よりも小径にして深く絞られた第四の筒体
8を作るとともに、ダイス孔32の底の小径孔32Aと、ポ
ンチ33の先端の小径部33aとによって筒体8の先端部9
を小径に絞る(第5図)。更に、第14図に示す装置のダ
イス34に第四の筒体8をダイス孔35と同心に載せてポン
チ36を駆動し、筒体8および先端部9を絞って所定寸法
の第五の筒体10とその先端部11とに仕上げるとともに、
ダイス孔35の入口と立上り縁35aとポンチ36の段部の下
向き溝36aとに直角フランジ7を挟んで平面正六角形に
して外側周縁に下向き突縁12aを有する頭部12を形成す
る(第6図)。
第三に、先端の底を抜いて小径の先端部11の内面に雌
ねじを形成する。即ち、第15図に示す装置のダイス37の
ダイス孔38に第五の筒体10とその先端部11とを嵌込んで
ポンチ39を駆動し底を剪断による打抜きで除去する(第
7図)。そして、切削加工または転造により先端部11の
内面に雌ねじ14を形成するものである。
ねじを形成する。即ち、第15図に示す装置のダイス37の
ダイス孔38に第五の筒体10とその先端部11とを嵌込んで
ポンチ39を駆動し底を剪断による打抜きで除去する(第
7図)。そして、切削加工または転造により先端部11の
内面に雌ねじ14を形成するものである。
第8、9図は前記の工程によって作られた拡張スリー
ブを示しており、第五の筒体10に対応する部分は部材の
下孔に嵌込まれる部分を除いてほぼ全長に亘り軸線方向
へ延びる六本の溝条2が円周方向等間隔で互いに平行に
延びておりそれらの間の部分は拡開部13を形成してい
る。また、雌ねじ14を設けた小径の先端部11はナット15
を形成している。
ブを示しており、第五の筒体10に対応する部分は部材の
下孔に嵌込まれる部分を除いてほぼ全長に亘り軸線方向
へ延びる六本の溝条2が円周方向等間隔で互いに平行に
延びておりそれらの間の部分は拡開部13を形成してい
る。また、雌ねじ14を設けた小径の先端部11はナット15
を形成している。
また、この拡張スリーブは基端側からねじ杆を挿入し
てナット15に螺装した状態で例えば重ね合せた二以上の
板状の部材に設けた下孔に表側から嵌込み、頭部12を回
らないように固定してねじ杆を回すことによってナット
15を基端方向へ移動させ、部材の裏側へ突出している拡
開部13を中間部分で屈折し外側方へ膨出させて花弁状に
拡げ、頭部12と協働して部材を挟み締付けるものであ
り、使用方法および機能は従来品と変わらない。
てナット15に螺装した状態で例えば重ね合せた二以上の
板状の部材に設けた下孔に表側から嵌込み、頭部12を回
らないように固定してねじ杆を回すことによってナット
15を基端方向へ移動させ、部材の裏側へ突出している拡
開部13を中間部分で屈折し外側方へ膨出させて花弁状に
拡げ、頭部12と協働して部材を挟み締付けるものであ
り、使用方法および機能は従来品と変わらない。
(発明の効果) 本発明によると、平板を材料として花弁状に拡がる拡
開部を形成する筒体とナットを形成する小径先端部とを
深絞りによって作り、且つ溝条を切込みによって設ける
ものであるから、除去される底を除いて材料に無駄がな
いという利点がある。また、筒体および小径先端部の加
工、底の除去、雌ねじの形成、更に必要に応じて施す頭
部の整形は全て塑性加工手段で行なわれ工程が単純であ
るとともに加工も簡単であり、安価に大量生産するのに
適している。
開部を形成する筒体とナットを形成する小径先端部とを
深絞りによって作り、且つ溝条を切込みによって設ける
ものであるから、除去される底を除いて材料に無駄がな
いという利点がある。また、筒体および小径先端部の加
工、底の除去、雌ねじの形成、更に必要に応じて施す頭
部の整形は全て塑性加工手段で行なわれ工程が単純であ
るとともに加工も簡単であり、安価に大量生産するのに
適している。
第1図乃至第7図は本発明の拡張スリーブの成形工程の
一例を示す説明図、第8図は製品の一部切載した正面
図、第9図は第8図の下面図、第10図乃至第15図は第2
図乃至第7図の成形工程に対応する装置の断面部分図、
第16図は従来の拡張スリーブの縦断面図である。 1……平板、2……溝条、3、4、6、8、10……筒
体、9、11……先端部、12……頭部、13……拡開部、14
……雌ねじ、21、25、28、31、34、37……ダイス、23、
27、30、33、36、39……ポンチ、
一例を示す説明図、第8図は製品の一部切載した正面
図、第9図は第8図の下面図、第10図乃至第15図は第2
図乃至第7図の成形工程に対応する装置の断面部分図、
第16図は従来の拡張スリーブの縦断面図である。 1……平板、2……溝条、3、4、6、8、10……筒
体、9、11……先端部、12……頭部、13……拡開部、14
……雌ねじ、21、25、28、31、34、37……ダイス、23、
27、30、33、36、39……ポンチ、
Claims (1)
- 【請求項1】第一に材料の平板に複数の溝条を切込みに
よって放射状に設けること、第二に前記平板を深絞りに
よって外側周縁部を残し底付きの筒体に加工し且つ先端
部を再絞りによって小径に形成すること、第三に先端の
底を打抜きによって除去し小径先端部の内面にねじ加工
によって雌ねじを形成すること、からなることを特徴と
する締付け固着具の拡張スリーブの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21430689A JP2761498B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | 締付け固着具の拡張スリーブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21430689A JP2761498B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | 締付け固着具の拡張スリーブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0377735A JPH0377735A (ja) | 1991-04-03 |
JP2761498B2 true JP2761498B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=16653556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21430689A Expired - Lifetime JP2761498B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | 締付け固着具の拡張スリーブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2761498B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT406410B8 (de) * | 1994-08-08 | 2000-07-25 | Mark Rudolf | Bauteil mit einem tragkörper aus kunststoff oder gummi |
KR101144554B1 (ko) * | 2010-03-29 | 2012-05-11 | 조송남 | 자동차용 연료필터 조립체의 하우징 제조방법 및 자동차용 연료필터 조립체의 하우징 |
JP6197413B2 (ja) * | 2013-07-03 | 2017-09-20 | 株式会社ジェイテクト | 保持器および保持器の製造方法 |
-
1989
- 1989-08-21 JP JP21430689A patent/JP2761498B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0377735A (ja) | 1991-04-03 |
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