JPH1172248A - 家 屋 - Google Patents

家 屋

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JPH1172248A
JPH1172248A JP9233898A JP23389897A JPH1172248A JP H1172248 A JPH1172248 A JP H1172248A JP 9233898 A JP9233898 A JP 9233898A JP 23389897 A JP23389897 A JP 23389897A JP H1172248 A JPH1172248 A JP H1172248A
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JP
Japan
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space
house
air
wall
heat
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JP9233898A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Umetsu
浩之 梅津
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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IG Technical Research Inc
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IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高気密型家屋において、家屋内外部の熱の出
入を最小とし、冷暖房を効率よく行うと共に、耐久性を
向上した家屋とし、かつ、人体に悪影響を与える有害化
合物を検出でき、速やかに居住者に対して警告、警報を
行える家屋とすることである。 【構成】 小屋裏空間1、居住空間2、床下空間3から
なり、小屋裏空間1と床下空間3を内壁8、外壁間の壁
内空間10にて連通化し、空間を囲んでいる屋根、外壁
に屋根断熱気密層6、外壁断熱気密層7を形成すると共
に、また、居住空間2内に給気口9と排気口11を配設
し、排気口11と家屋A内に配した熱交換器Dとを連結
することで、居住空間2の空気を熱交換器Dを介して外
部へ放出し、一方、外部の空気を熱交換器Dを介して床
下空間3へ放出するようにし、給気口9から居住空間2
内に取り入れ、かつ、家屋A内の1ヶ所に、空気中に含
まれる有害化学物質を検出するセンサー20と、センサ
ー20からの信号により警告、警報を行う警告警報装置
21とを備えた家屋Aである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家屋の内外部の熱の出入
を最小とし、冷暖房を効率よく行うと共に、耐久性を向
上した家屋とし、高気密型家屋において、空気中に含ま
れるホルムアルデヒド、VOC、農薬系防腐・防虫・白
蟻駆除剤等の人体に悪影響を与える有害化合物を検出出
来、速やかに居住者に対して警告、警報を行える家屋に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家屋では、壁体等に断熱材を配設
すると共に高気密化することにより居住性を向上してき
た。そして、省エネルギーが叫ばれる現在、外壁や屋根
に気密層、断熱層を配し、開口部にはアルミや樹脂を用
い、かつ、ガラスをペアガラスとしたサッシを使用し
た、所謂、高断熱・高気密型の家屋が一般化し、熱損率
の少ない省エネルギー型の家屋が一般化してきている。
上記のように高断熱・高気密型の家屋とした際は、外気
と家屋内の内気とが気密層により遮断されるので、外気
と内気との換気を計画的に行わなければならない。しか
しながら、断熱や気密の面のみが重用視され、換気を無
視したアンバランスの家屋が建設されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな家屋では主柱、間柱等から発生した湿気、および居
住空間内で居住者や暖房器から発生した水分が小屋裏空
間内や壁体内部において結露し、家屋と耐久性を損なう
不利があった。しかも、特に冬期において、居住空間内
で発生した熱は天井を介して小屋裏空間に溜り、居住空
間の温度差を招く不利があった。また、近年社会問題化
になりつつあるのが、家屋内の室内空気汚染である。す
なわち、家屋の建築部材に使用される様々な接着剤、木
材にあらかじめ処理される防腐剤、防虫剤、防蟻剤等か
ら経時的に排出される有害化合物が、高気密の家屋内の
空気に停滞してしまい、換気されないまま、居住者の脳
・神経系や呼吸器系、免疫系にダメージを与えてしまう
という課題が発生してきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するため、外壁および屋根に断熱気密層を形成す
ることにより家屋の内外の熱の出入を阻止すると共に、
小屋裏空間あるいは床下空間に熱交換器を設置し、家屋
内外の空気を熱交換器を介して吸排気することにより、
熱効率を損なうことなく換気を行い結露を防止し、耐久
性の向上を図ると共に、しかも、少なくとも家屋内の1
ヶ所に、空気中に含まれる有害化学物質を検出するセン
サーと、センサーからの信号により警告、警報を行う警
告警報装置とを備えた家屋とすることで、空気中の有害
化学物質が一定値を越えた際に、速やかに居住者にその
旨を警告、警報し、換気を促すと共に、必要な換気量の
目安を教え、省エネルギーを維持しつつ、居住者の健康
に配慮した家屋を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る家屋の一実
施例について詳細に説明する。図1、図2は上記家屋A
の代表例を示す説明図であり、1は小屋裏空間、2は居
住空間、3は床下空間で、それぞれ天井4、床5によっ
て区切られた家屋Aの内部空間である。
【0006】6は屋根断熱気密層、7は外壁断熱気密層
で、少なくとも家屋Aの内部と外部の空気の出入と熱の
出入りを遮断するものであり、副次的に防音性、防水
性、防火性、防湿性を有するものである。さらに説明す
ると、屋根断熱気密層6、外壁断熱気密層7はそれぞれ
ボード状、マット状、シート状のもの、あるいは屋根
材、外壁材と一体になっているもの、等である。
【0007】前者の例としては、ポリスチレンボード、
ポリウレタンボード、ポリイソシアヌレートフォームボ
ード、シージングボード、シージングインシュレーショ
ンボード、木片セメント板、木毛セメント板、グラスウ
ールマット等、もしくはこれらの複合板等であり、これ
らの表面に金属製屋根材、瓦等を配することによって屋
根を、また金属系パネル、タイル、窯業系パネル、AL
C板等を配することにより外壁を形成するものである。
【0008】また後者の例としては、表面材と断熱芯材
および必要に応じて裏面材とを一体に形成したパネル、
ALC外装パネル、木片セメントパネル、木毛セメント
パネル等で、これらを主柱、間柱等の躯体上に配するこ
とによって屋根断熱気密層6、外壁断熱気密層7を形成
するものである。
【0009】さらに、屋根断熱気密層6、外壁断熱気密
層7を合成樹脂発泡体原料を施工現場にて直接吹き付け
て形成する現場発泡型としても良いものである。すなわ
ち、現場発泡型としては硬質のウレタンフォームや、難
燃2級、難燃3級(JIS−A−1321)合格品のフ
ェノールポリオール+イソシアネート+難燃材(フェノ
ールウレタン)等からなるものである。
【0010】なお、図1に示す家屋Aは一般的な木造の
軸組構造からなる家屋Aであるが、この他にもパネル構
造、ツーバイフォー(2×4)構造、プレハブ構造、ス
チールハウス構造等の家屋Aとすることも出来る。ま
た、屋根断熱気密層6および外壁断熱気密層7の配設
も、図では一般的な外断熱構造の例を示しているが、こ
の他にも、内断熱構造としたり、主柱、間柱、垂木等の
躯体の厚みにより生じるスペースに断熱気密材を充填
し、屋根断熱気密層6および外壁断熱気密層7を形成す
ることも出来る。
【0011】また、居住空間2には空気中に含まれる有
害化学物質を検出するセンサーと、センサーからの信号
により警告、警報を行う警告警報装置とが組み込まれた
検出警告ユニットBが配設されているものである。な
お、検出警告ユニットBは居住空間2内の天井4、床
5、内壁8の任意位置に設けるものである。
【0012】検出警告ユニットBを構成するセンサー
は、居住空間2内の空気に含まれる種種の有害化学物質
を検出して、定性、定量するものであり、分光分析器、
クロマトグラフィー器(ガスクロマトグラフィー、液体
クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、薄層
クロマトグラフィー)、核磁気共鳴器、イオン交換樹脂
器等の1種以上からなるものである。
【0013】また、センサーは所定の有害化学物質を一
定量を越えて検出した際には、警告警報装置に対して信
号を発するものである。警告警報装置はセンサーから信
号を受け取った際には、デスプレー表示や警報、アラー
ム、音声信号等の手段により居住者に対して、警告、警
報し、危険を表示すると共に、換気を促し、脳・神経系
や呼吸器系、免疫系に悪影響を与えないようし、シック
ビル症候群を防止するものである。
【0014】なお、有害化学物質としては建築部材の製
造時に使用されたものや、家具、日常品等から経時的に
排出されるホルムアルデヒド、VOC(揮発性有機化合
物)、農薬系防腐・防虫・白蟻駆除剤等である。さらに
具体的には、集成材、合板、壁紙、カーペット等の接着
剤に含まれるホルムアルデヒド。ペンキや水性ニス、ラ
ッカーの溶剤に含まれるトルエン、キシレン、トリメチ
ルベンゼン、ノナン、デカン、アセトン、ISO−プロ
ピルアルコール、n−ブタノール、酢酸ブチル。ビニー
ルクロスの可塑剤に含まれるフタル酸エステル系(DB
P、DOP)、リン酸トリクレシル(TCP)。壁紙類
の難燃加工剤に含まれるリン酸トリエステル系(TB
C、TCEP)。木工用接着剤に含まれる酢酸メチル、
酢酸ビニル、酢酸エチル。床ワックスに含まれるエチル
トルエン。
【0015】そして、畳の防虫加工剤に含まれるナフタ
リン、フェンチオン、フェニトロチオン(スミチオ
ン)、ダイアジノン。木材や土壌の防蟻剤に含まれるク
ロルピルホス、S−421、ホキシム。
【0016】さらに有機塩素系農薬に含まれるDDT、
BHC、ディルドリン、クロルデン、リンデン、マノッ
ク、エンドリン、PCP。有機水銀系農薬に含まれるセ
レサン石灰、アルキル水銀。有機硫黄系農薬に含まれる
ジネブ、マンネブ水和剤、ジクロンチウラム剤、ジラ
ム。有機リン系農薬に含まれるパラチオン、ホキシム、
クロルピリホス、ピリダフェンチオン、テトラクロルビ
ンホス、フェニトロチオン(MEP)、プロペンタホ
ス、ダイアジノン、MPP(フェンチオン)。
【0017】有機ハロゲン系農薬に含まれるサンプラ
ス、IF−1000。有機スズ系農薬に含まれるトリ−
n−ブチル、スズフタレート。ビレスロイド系農薬に含
まれるアレスリン、ペルメトリン、トラロメトリン。カ
ーバイト系農薬に含まれるプロポクスル、バッサー。ト
リアジン系農薬に含まれるトリプロピルイソシアヌレー
ト、ナフタリン系農薬に含まれるモノクロールナフタリ
ン。タール系農薬に含まれるクレオソート。その他、有
機系物質(塩素系)を燃焼させたときに発生するダイオ
キシン。等である。
【0018】9は給気口で、床下空間3もしくは外壁断
熱気密層7と内壁8の間の空間である壁内空間10と居
住空間2とを連通化し、壁内空間10を上昇する空気の
一部を居住空間2へ取り入れるためのものである。
【0019】さらに説明すると、給気口9は床5の一部
もしくは窓Cの下部に設けるものであり、居住空間2に
床下空間3に放出された新鮮な空気を直接取り入れるも
のである。なお、給気口9を窓C下部に形成した際に
は、壁内空間10を上昇する空気が窓Cによって上昇を
止められ、空気が効率よく居住空間2に流れ込むと同時
に、空気の流れが停滞するのを防止し、壁内空間10の
温度ムラを阻止するためのものである。
【0020】さらに、給気口9を窓C下に設けることに
より、コールドフラッシュ(寒い外気により断熱の弱点
部分である窓が冷やされ、室内の窓付近において、冷た
い風が天井から床方向へと対流する現象)を防止するも
のである。なお、給気口9にはルーバー、開閉機構、フ
ァン等を内蔵することも可能であり、窓Cはペアガラ
ス、トリプルガラス等、サッシはプラスチックサッシ等
の断熱性の高い素材を使用するのが好ましい。
【0021】11は排気口であり、家屋Aの略中心部分
に位置する天井4部分、すなわち、給気口9と略対称の
位置に少なくとも1ケ所配設すると共に、パイプ12に
よって熱交換器Dと結ぶものである。この排気口11は
居住空間2で発生した汚れた空気を排出するためのもの
であり、給気口9と共に居住空間2を空気の循環の1経
路とすることにより換気を行うものである。
【0022】さらに、給気口9と排気口11とを居住空
間2の対称部分に形成するので、居住空間2内の換気の
均一性が図れると共に、空気の循環経路が略直線状にな
り、確実に居住空間2内の換気が行え、汚染空気が室内
に籠もることがないものである。このように家屋A内部
で発生した湿気は外部に放出され、結露を防止すること
が出来、しかも、家屋A内部で発生した有害化学物質も
外部に放出され、健康に配慮した家屋Aとなるものであ
る。
【0023】熱交換器Dは小屋裏空間1、床下空間3、
壁内空間10等の家屋A内の任意位置に配設し、居住空
間2から外部へ放出する空気と、外部から家屋A内に取
り入れる空気との間で熱交換を行うものである。なお、
図では熱交換器Dを家屋Aの中心部分に位置する小屋裏
空間1内に配設したものであり、これにより、家屋A内
の各居住空間2の排気口11と熱交換器Dの距離が短く
なり、これらを結ぶパイプ12の長さを短く出来るの
で、コストおよび設置スペースを節約するものである。
【0024】図3および図4は、熱交換器Dの例を示す
説明図であり、すなわち、図3に示す熱交換器Dは、静
止型の熱交換器Dであり、直交したフィン13の間を仕
切板14を背中合わせする形で給気と排気が直交する間
に熱を交換するものである。また、この仕切板14のエ
レメントを透湿性のもとすれば水蒸気(潜熱)も交換す
るようになって全熱交換となり、不透湿性のもとすれば
顕熱交換となるものである。
【0025】また、図4に示す熱交換器Dは、回転型の
熱交換器Dであり、図4(b)に拡大して示すように、
積層ハニカム構造となったローター15が毎分約8回転
ほどのスピードで回転し、そのローター15が熱と湿度
を排気部分で受け取り、また給気部分で受け渡す形で交
換していくものである。勿論、ローター15を透湿性の
もとすれば水蒸気(潜熱)も交換するようになって全熱
交換となり、不透湿性のもとすれば顕熱交換となるもの
である。
【0026】さらに、熱交換器Dを介して取り入れられ
た空気はパイプ12によって床下空間3に放出されるも
のである。これは床下空間3に空気を放出することによ
り空気を壁内空気10を上昇させると共に、給気口9を
介して居住空間2に新鮮な空気を供給するためである。
なお、排気口11、熱交換器D、あるいはパイプ12、
23にはファン (図示せず)を配することも出来る。
【0027】さらに、パイプ12の床下空間3側には図
5(a)、(b)に示すような分散ダクト16を取り付
け、熱交換器Dを介して取り入れた外部の空気の放出を
広範囲で行うことが好ましいものである。
【0028】すなわち、図5(a)、(b)は金属、プ
ラスチックからなるパイプ状のものをアンテナ状、ある
いは図示しないが、渦巻状等に形成し、四角形状、円形
状、長円形状等のスリット17を有するものである。ま
たその他の素材として、連通組織からなる空隙を有する
素材、例えばグラスファイバー、プラスチックファイバ
ー、鉱物繊維、金属繊維等の繊維質材料、連通気泡組織
のポリウレタンフォーム、ポリウレアフォーム等の合成
樹脂発泡体、多孔質セラミック等を断面リング状、四角
性状、三角形状、多角形状等のパイプ状に形成したもの
を用いることも出来る。この場合、連通組織の空隙がス
リット24aの役目を果たすため、均一的な吸引、放出
を行うことが出来るものとなる。
【0029】Eはセンサー兼コントロールパネルであ
り、家屋A内にある居住空間2の少なくとも1つの室内
に設けるものであり、室内空間2の温度、湿度を感知
し、人間が任意に設定した温度、湿度に対応して、熱交
換器Dのオン−オフ、換気量の調整を自動で行ったり、
これら機器のオン−オフを強制的に行うものである。勿
論、このセンサー兼コントロールパネルEに検出警告ユ
ニットBと同様な機能を持たせることも可能であり、有
害物質を検出したら自動的に換気システムを稼動させる
ことも出来、この場合は、1ヶ所にての集中管理が可能
となるものである。
【0030】以上説明したのは、本発明に係る家屋Aの
一実施例であり、図6から図16に示すような家屋Aと
することも出来る。すなわち、図6に示す家屋Aは、熱
交換器Dから延びる給気用のパイプ12と排気用のパイ
プ12をそれぞれ向かい合う妻側の壁面に形成して、換
気の効率を向上した家屋Aの例である。
【0031】また、図7は集気ダクト18を小屋裏空間
1に設置し、パイプ12にて熱交換機Dに連結した家屋
Aの例である。この集器ダクト18は小屋裏空間1内の
空気を集めるものであり、例えば図8(a)および図8
(a)の拡大図である図8(b)に示すように、外周に
スリット19を穿設したものを1本、あるいは複数本を
配設し、スリット19より空気を吸気するように形成し
たものである。
【0032】図9に示す家屋Aは、床下空間2に、図1
0は壁内空間10にそれぞれ熱交換器Dを配設した家屋
Aの例を示すものである。
【0033】図11に示す家屋Aは、検出警告ユニット
Bをセンサー20と警告警報装置21とを分離して、セ
ンサー20と警告警報装置21との信号のやり取りをリ
ード線や電波(図示せず)を用いて行う家屋Aの例であ
る。
【0034】図12はセンサー20を小屋裏空間1、床
下空間3、壁内空間10の1つ以上の任意位置に配設し
たものであり、居住空間2以外の空間の有害化学物質も
検知出来る家屋Aの例である。
【0035】図13は床下空間3の地面α(土間)に屋
根断熱気密層6および外壁断熱気密層7と同様な土間断
熱気密層22を基礎β間に設置したものであり、気密
性、断熱性をさらに向上した家屋Aの例である。
【0036】図14に示す家屋Aは、熱交換機Dから床
下空間3に延びるパイプ12の途中に、空調機Fを連結
したものである。空調機Fの例としては、暖房機、冷房
機、除湿器、調湿機等の機能の1つ以上を兼ね備えたも
のである。
【0037】図15に示す家屋Aは、床下空間3に形成
した土間断熱気密層22の上に土間暖房部Gを形成した
ものである。この、土間暖房部Gは冬期において床下空
間3内を加温するものであり、土間断熱気密層22上に
コンクリート層23を配設し、このコンクリート層23
内に熱媒体用パイプ24を埋設したものである。
【0038】コンクリート層23は、熱媒体用パイプ2
4からの熱の蓄熱材として機能すると共に、床下空間3
内の空気を一様に暖めるための放熱部として機能するも
のである。なお、コンクリート層23は生コンクリート
の打込、あるいはPC板を用いて形成することも可能で
ある。
【0039】熱媒体用パイプ24は、例えば図16に示
すように、コンクリート層23内に埋設するように敷設
して配管するものであり、銅管、プラスチック管等から
なり、内部に温水ボイラ等の熱源25から導かれる不凍
液、熱媒体ガス等の熱媒体を循環させることにより、土
間暖房を行うものである。
【0040】このように、土間暖房部Gによって加温さ
れた床下空間3の空気は、床5面から居住空間2を暖房
すると共に、加温されたことによる上昇力によって壁内
空間10を小屋裏空間1に向かって上昇する。この際、
内壁8を介して居住空間2を暖房する。このため居住空
間2では床5、内壁8の相方から暖房されることにな
り、ほぼ均一に暖房されることとなる。しかも家屋A内
の居住空間2全体に暖房が施されるため、各部室が一様
な温度となり、ヒートショックも防止出来、快適な居住
空間2となるものである。
【0041】勿論、これらの構成を各々組み合わせた家
屋Aとすることも出来るものである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る家屋に
よれば、外壁、屋根に断熱層を形成するため、効率よ
く冷、暖房を行うことが出来る。換気は熱交換器を介
して行うため効率よく暖房を行うことが出来る。熱交
換器を介して取り入れた外部の空気を床下空間に放出す
るため、空気の上昇を助長し、より内壁面からの暖房を
一様にすることが出来る。給気口と排気口とを居住空
間の対称部分に形成するので、居住空間内の換気の均一
性が図れると共に、空気の循環経路が略直線状になり、
確実に居住空間内の換気が行え、汚染空気が室内に籠も
ることがない。家屋内に空気中に含まれる有害化学物
質を検出するセンサーと、センサーからの信号により警
告、警報を行う警告警報装置とを配置することにより、
空気中の有害化学物質が一定値を越えた際に、速やかに
居住者にその旨を警告、警報し、換気を促すと共に、必
要な換気量の目安を教え、省エネルギーを維持しつつ、
居住者の健康に配慮した家屋とすることが出来る。等の
特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家屋の代表例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明に係る家屋の代表例を示す説明図であ
る。
【図3】熱交換器の例を示す説明図である。
【図4】熱交換器の例を示す説明図である。
【図5】分散ダクトの例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図で
ある。
【図7】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図で
ある。
【図8】図7で用いられた集気ダクトの例を示す説明図
である。
【図9】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図で
ある。
【図10】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図
である。
【図11】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図
である。
【図12】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図
である。
【図13】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図
である。
【図14】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図
である。
【図15】本発明に係る家屋のその他の例を示す説明図
である。
【図16】図15で用いられた熱媒体用パイプの配管の
例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 家屋 B 検出警告ユニット C 窓 D 熱交換器 E センサー兼コントロールパネル F 空調機 G 土間暖房部 α 地面 β 基礎 1 小屋裏空間 2 居住空間 3 床下空間 4 天井 5 床 6 屋根断熱気密層 7 外壁断熱気密層 8 内壁 9 給気口 10 壁内空間 11 排気口 12 パイプ 13 フィン 14 仕切板 15 ローター 16 分散ダクト 17 スリット 18 集気ダクト 19 スリット 20 センサー 21 警告警報装置 22 土間断熱気密層 23 コンクリート層 24 熱媒体用パイプ 24a スリット 25 熱源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小屋裏空間、居住空間、床下空間からな
    り、かつ、小屋裏空間と床下空間を内壁、外壁間の壁内
    空間にて連通化した家屋において、前記空間を囲んでい
    る屋根、外壁に断熱気密層を形成すると共に、また、前
    記居住空間内に給気口と排気口を配設し、該排気口と家
    屋内に配した熱交換器とを連結することで、居住空間の
    空気を熱交換器を介して外部へ放出し、一方、外部の空
    気を該熱交換器を介して床下空間へ放出するようにし、
    給気口から居住空間内に取り入れ、かつ、家屋内の1ヶ
    所に、空気中に含まれる有害化学物質を検出するセンサ
    ーと、該センサーからの信号により警告、警報を行う警
    告警報装置とを備えたことを特徴とする家屋。
JP9233898A 1997-08-29 1997-08-29 家 屋 Pending JPH1172248A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071177A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Spi Iguteibu Kk 住宅の室内気圧調整システム
JP2008032319A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Dia Kensetsu Co Ltd 熱交換型換気装置、換気システム及び建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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