JPH117156A - 静電写真用トナー及びそれを用いる画像形成方法 - Google Patents

静電写真用トナー及びそれを用いる画像形成方法

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JPH117156A
JPH117156A JP15909597A JP15909597A JPH117156A JP H117156 A JPH117156 A JP H117156A JP 15909597 A JP15909597 A JP 15909597A JP 15909597 A JP15909597 A JP 15909597A JP H117156 A JPH117156 A JP H117156A
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toner
fine particles
image
binder resin
acid
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JP15909597A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Matsuoka
弘高 松岡
Kazufumi Tomita
和史 冨田
Isamu Suzuki
勇 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で安価な複写機又はプリンターの作製に
好適であり、かつ低温定着性、トナーの粉体特性、耐フ
ィルミング性及びカラー画像に求められる高転写性に優
れた特性を有する電子写真用トナー及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を
有機溶媒中に溶解又は分散させて調整された混合溶液
を、水性媒体中に導入して懸濁造粒により形成された微
粒子を凝集させて得られる静電写真用トナー及びその製
造方法である。この結着樹脂には、酸価又はガラス転移
温度が異なる複数のポリエステル樹脂を用いることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
写真法等に用いられる静電写真用トナー及びそれを用い
る画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、光導電現象を利用して感
光体上に静電潜像を形成し、さらに着色した帯電微粒子
(トナー)を静電力で静電潜像に付着させて可視像とす
る方法であり、代表的には米国特許第2,297,69
1号明細書、特公昭42−23910号公報(米国特許
第3,666,363号明細書)等を始めとして多数の
方法が知られている。一般に、この電子写真法は、光導
電性物質を保持する感光体層に種々の手段を用いて電気
的な潜像を形成する露光工程、トナーを用いて現像する
工程、トナーを紙等の記録材に転写する工程、得られた
トナー画像を加熱、加圧、熱圧又は溶剤蒸気等により記
録材に定着する工程及び感光体層に残存したトナーを除
去する工程という基本工程から成り立っている。
【0003】最近、電子写真法を用いた複写機及びプリ
ンターには、小型化及び軽量化したものを安価に入手し
たいという要求が高まり、一部には実用化が進展してい
る。このようなデスクトップ型及び持運びが可能なパー
ソナルユースに対応した複写機又はプリンターを設計す
るには、トナーを如何にして低消費電力で定着させるか
が大きな課題である。また近年、画像の高精細化及びカ
ラー化のニーズに的確に適応できるように、トナー粒子
は、より一層の微細化及び狭粒度分布化が計られると共
に、カラー化への対応が進展している。
【0004】しかしながら、従来のようなトナー材料の
粉砕・分級法では、トナー粒子径の微細化は、粉砕効率
及び歩留り等において限界があり、また、気流式分級方
式によっても粒度分布を小さくすることは非常に困難で
ある。そのため、トナー粒子には、重合性モノマーの懸
濁重合法、シード重合法又は分散重合法等の重合により
造粒される粒子を用いる方法が提案されている。ところ
が、重合造粒法により樹脂粒子が得られる重合性モノマ
ーとしては、スチレン及びその誘導体、α−メチレン脂
肪族モノカルボン酸エステル類を代表例とする溶液重合
が可能な重合性モノマーに限られており、鮮明な多色カ
ラー像の作製に好適なポリエステル樹脂、即ち、ビスフ
ェノール骨格を有するグリコールと多塩基酸とをモノマ
ーとする縮合反応によるポリエステル樹脂は、重合造粒
法では得られないという問題があった。
【0005】さらに、トナー画像を低温で定着させるた
めには、トナーの結着樹脂として軟化点の低い樹脂を用
いれば、ある程度の低温化は実現可能であるものの、軟
化点の低い樹脂は、トナーの保存中や使用時にトナー粒
子が凝集するという、いわゆるブロッキング現象が発生
し易くなるため、低温定着性と耐ブロッキング性の両立
を計ることは困難であった。このような課題を解決する
ものとして、カプセル型構造を有するトナーを用いる方
法(特開昭60−222868号公報、特開昭61−1
14247号公報、特開昭59−162562号公報
等)が知られている。このカプセル型構造のトナーは、
上記したブロッキング性及びフィルミング性の問題は比
較的少ないものの、現像機内における撹拌によってカプ
セル構造が破壊される結果、トナーの凝集や微粉量の増
加等を引き起こすという問題がある。
【0006】さらに、近年の複写機又はプリンターに
は、重要な機能の一つとしてカラー画像を紙以外の記録
材にも鮮明な画像を出力できることが要望されており、
なかでも透明なフィルム上に定着画像を形成し、OHP
を使用した説明用のトランスペアレンシー(透明原稿)
を作成することは、カラー画像の分野において重要であ
るが、上記のカプセル型トナーを用いるとOHP画像の
透明性を満足させることはできない。
【0007】また、特開昭61−28956号公報及び
特開昭61−28957号公報には、極性ポリマー及び
非極性ポリマーの存在下に懸濁重合させて、トナー粒子
の表層部から中心部に向けて成分濃度が連続的に変化す
るトナーの製法が提案されている。しかしながら、これ
らの製法は、アクリル系樹脂の最表面をポリエステルで
修飾させるものであり、トナー内部を精密に構造制御す
るものではなく、また、上記した多岐に亘るカラートナ
ーの適性を十分に満たすものではない。さらに、特開平
6−332251号公報には、ポリエステル微粒子を凝
集させたトナーが提案されているが、得られる凝集粒子
の物性を内部と外部とに分けてトナーの構造制御を行う
ことについては開示されていないし、また、低温定着性
と耐ブロッキング特性といった相反する特性の両立が不
十分のままであり、未だ満足できるものではない。上記
したことから、ポリエステルを結着樹脂として用いるト
ナーにおいて、低温定着性と耐ブロッキング性とを両立
させると共に、現像・転写の安定性等についても満足で
きるトナー粒子の出現が要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記した問題を解決するためになされたもので
ある。すなわち、本発明の目的は、小型及び軽量であっ
て安価な複写機又はプリンターの作製に好適であり、か
つ低温定着が可能な新規トナー及びその製造方法を提供
することにある。また、本発明の他の目的は、低温定着
性、トナーの粉体特性、耐フィルミング性及びカラー画
像に求められる高転写性について優れた特性を有する新
規トナー及びその製造方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、カラーの画像品位を向上させ
るとともに、OHPの透過画像に好適な新規トナー及び
その製造方法を提供することにある。さらに、本発明の
他の目的は、上記のトナーを用いる画像形成方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の静電写真用トナ
ーは、結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を有機溶媒
中に溶解又は分散させて調整された混合溶液を、水性媒
体中に導入して懸濁造粒により形成された微粒子を凝集
させることにより得られてなることを特徴とする。本発
明の静電写真用トナーの製造方法は、結着樹脂及び着色
剤を含むトナー材料を有機溶媒中に溶解又は分散させる
混合工程、得られた混合溶液を水性媒体中に導入して懸
濁造粒により微粒子を形成させる工程及び得られた微粒
子を凝集させる工程を有することを特徴とする。
【0010】本発明の画像形成方法は、潜像保持体上に
静電潜像を形成させる工程、得られた静電潜像を、現像
剤担持体上に担持された現像剤を用いて現像する工程、
前記潜像保持体上に形成されたトナー像を転写体上に転
写させる工程、転写体上にトナー像を熱定着させる工程
を有する画像形成方法において、トナーとして、結着樹
脂及び着色剤を含むトナー材料を有機溶媒中に溶解又は
分散させて調整された混合溶液を、水性媒体中に導入し
て懸濁造粒により形成された微粒子を凝集させることに
より得られた静電写真用トナーを用いることを特徴とす
る。上記の静電写真用トナーに用いる結着樹脂は、酸価
又はガラス転移温度が異なる複数のポリエステル樹脂を
含むものであることが好ましい。また、本発明の静電写
真用トナーは、上記の微粒子を凝集させた凝集粒子に、
さらに樹脂微粒子を添加し凝集させて得られるものであ
ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、本発明の静電写真用トナーに用いる微粒子
の製造方法について説明する。本発明における微粒子
は、少なくとも結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を
有機溶剤中に入れて、結着樹脂を溶解させると共に顔料
を分散させた混合溶液(油相)を調整する。この生成し
た油相を水系媒体に添加して懸濁させ、次いで懸濁液か
ら有機溶剤を除去して造粒させることにより形成され
る。
【0012】本発明における静電写真用トナーの結着樹
脂としては、ポリエステル樹脂を用いることが好まし
く、中でも酸価(JIS K 0070に準じる)が1
〜50(KOHmg/g)の範囲のものが好ましく、3
〜30の範囲のものがより好ましい。その酸価が、1以
下のものでは安定な水分散物を得ることは困難である
し、他方、50を越えるものではトナーの吸水量が多く
なり好ましくない。このポリエステル樹脂の酸価は、酸
成分とアルコール成分の構成比を変更したり、またはア
ルコールにより酸価を中和させて調整することができ
る。
【0013】また、上記のポリエステル樹脂としては、
DSC(示差走査熱量計)により測定したガラス転移温
度(Tg)が20〜120℃の範囲のものを用いること
が好ましい。このガラス転移温度は、構成単量体の組成
比を変えることにより調整することができる。また、ポ
リエステル樹脂の数平均分子量(Mn)としては、20
00〜90000の範囲のものを用いることが好まし
い。Mnが2000未満のものでは、乾燥により微粒子
を得ることができず、他方、90000を越えると油相
が高粘度になり好ましくない。
【0014】本発明において、上記した酸価又はTgを
有するポリエステル樹脂を用いて微粒子を製造するに
は、顔料を分散させるとともにポリエステル樹脂を適当
な有機溶剤に溶解させた油相を調整し、これに中和剤を
添加してポリエステル樹脂のカルボキシル基をイオン化
し、次いでこれを水系媒体に加えて転相し、溶剤を留去
することにより得られる。その油相には、必要に応じ
て、ワックス、帯電制御剤等の内添物質を分散させても
よい。このようにして得られる微粒子は、イオン的に高
酸価のポリエステルが優先的に粒子表面に集まり、そし
てワックスや低酸価のポリエステルを粒子内部に押し込
んで形成される。
【0015】上記した微粒子の粒径は、最終的に形成さ
れるトナーの粒径により変化するが、好ましくは0.0
5〜3μmの範囲であり、より好ましくは0.1〜1μ
mの範囲である。その粒径が3μmを越えると最終粒径
が5μm程度の小径のトナーを作製することが困難とな
り、他方、0.05μm以下では粒子の分散安定化が困
難になり、またワックスや顔料の良好な分散が得られな
い場合がある。
【0016】本発明において、結着樹脂として使用され
るポリエステル樹脂は、重合単量体として多価アルコー
ル成分と多価カルボン酸成分とを、必要に応じて触媒の
存在下に縮重合反応させることにより製造される。上記
重合単量体の多価アルコール成分としては、具体的に
は、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシプロピレン(2,0)−ポリオキシエチレン(2,
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(2,0)−ポリオキシエチ
レン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等のジオール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、イソペンチルグリコール、水添ビスフェノ
ールA、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、キシリレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ビス−(β−ヒドロキシエチ
ル)テレフタレート、トリス−(β−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、2,2,4−トリメチロールペ
ンタン−1,3−ジオール等が用いられ、さらに、ヒド
ロキシカルボン酸成分として、例えば、p−オキシ安息
香酸、バニリン酸、ジメチロールプロピオン酸、リンゴ
酸、酒石酸、5−ヒドロキシイソフタル酸等を添加する
ことができる。
【0017】また、多価カルボン酸成分としては、具体
的には、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ダイマー
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸ジメチルエステル、テレフタル酸ジメチルエステ
ル、テレフタル酸モノメチルエステル、テトラヒドロテ
レフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、ジメチルテトラヒドロフタル酸、エンドメ
チレンヘキサヒドロフタル酸、ナフタレンテトラカルボ
ン酸、ジフェノール酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、トリメシン酸、シクロペンタンジカルボン酸、3,
3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、2,2−ビ
ス−(4−カルボキシフェニル)プロパン、トリメリッ
ト酸無水物と4,4−ジアミノフェニルメタンから得ら
れるジイミドカルボン酸、トリス−(β−カルボキシエ
チル)イソシアヌレート、イソシアヌレート環含有ポリ
イミドカルボン酸、トリレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネート
の三量化反応物とトリメリット酸無水物から得られるイ
ソシアネート環含有ポリイミドカルボン酸等が挙げら
れ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いられ
る。なかでも、3価以上の多価カルボン酸及び多価アル
コールを用いると架橋したポリエステル樹脂が生成する
ことから、定着強度及び耐オフセット性等の安定性を向
上させることができる。これらを原料として用いて、従
来公知の通常の方法で重縮合させることにより、所望の
ポリエステル樹脂を容易に製造することができる。本発
明のトナーに用いる結着樹脂は、透明性、発色性に優れ
るカラートナー用樹脂が好ましく、さらに、トナーの定
着性、粒子の形成性の点で、少なくとも上記の方法によ
り得られたポリエステル樹脂の中で、Tgまたは酸価が
異なる2種以上を混合することが好ましい。
【0018】本発明において、結着樹脂として使用され
るポリエステル樹脂の具体例を表1に示す。また、それ
らのポリエステル樹脂の物性を表2に示す。
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】本発明に用いる結着樹脂には、上記したポ
リエステル樹脂に他の樹脂と組合せてもよい。他の樹脂
としては、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−ア
クリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ジエン系
樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマリン樹脂、
アミド樹脂、アミドイミド樹脂、ブチラール樹脂、ウレ
タン樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂等が挙げられる。
本発明における結着樹脂は、ポリエステル樹脂を主成分
とし、その他の樹脂は0〜30重量部の範囲のものが好
ましい。
【0021】本発明においては、トナー材料中のポリエ
ステル樹脂は溶解可能な有機溶媒中に溶解される。使用
される有機溶媒は、ポリエステルの構成成分にもよる
が、通常、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素
類、塩化メチレン、クロロフォルム、ジクロルエタン等
のハロゲン化炭化水素類、エタノール、ブタノール、ベ
ンジルアルコールエーテル、テトラヒドロフラン等のア
ルコール類、エーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、酢酸イソプロピル等のエステル類、アセトン、
メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類が挙げら
れる。これらの有機溶媒は、主にポリエステル樹脂を溶
解させるものであるが、着色剤及びその他の添加剤は溶
解しなくてもよい。トナー材料と有機溶媒との重量比
は、懸濁造粒による微粒子の形成の容易性及びその後の
凝集によるトナー粒子の収率向上等から10/90〜8
0/20の範囲であり、好ましくは30/70〜70/
30の範囲であり、特に好ましくは40/60〜60/
40の範囲である。
【0022】本発明に用いる着色剤は、トナー材料とし
て結着樹脂とともに添加して微粒子中に分散されるが、
さらに、粒子成長過程においてヘテロ凝集により着色剤
を取り込ませてもよい。着色剤としては、公知の有機顔
料、無機顔料又は染料等が使用される。例えば、C.
I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレ
ッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー97、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー
15:3、ランプブラック(C.I.No.7726
6)、ローズベンガル(C.I.No.45432)、
カーボンブラック、ニグロシン染料(C.I.No.5
0415B)、金属錯塩染料、金属錯塩染料の誘導体こ
れらの混合物等が挙げられ、さらには、シリカ、酸化ア
ルミニウム、マグネタイトや各種フェライト類、酸化第
二銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸
化チタン又は酸化マグネシウム等の種々の金属酸化物又
はこれらの適宜の混合物等が挙げられる。これらの着色
剤は、十分な濃度の可視像が形成できるような割合で含
有されることが必要であり、トナーの粒径や現像量等に
よって変化するが、通常トナー100重量部に対し1〜
100重量部であり、好ましくは2〜20重量部の範囲
である。
【0023】また、ポリエステル樹脂を中和させるため
に添加する中和剤としては、例えば、アンモニア水、水
酸化ナトリウム等のアルカリ水溶液、アリルアミン、イ
ソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、2−エチルヘ
キシルアミン等のアミン類等が用いられ、これらの使用
量はポリエステル樹脂の酸価を中和できる程度の量であ
ればよい。
【0024】本発明においては、トナー中にワックスを
添加してもよく、また粒子成長過程において添加してヘ
テロ凝集により取り込ませてもよい。使用されるワック
スとしては、融点が110℃以下または融解潜熱が23
0mJ/mg以下の低融点のワックスであることが好ま
しい。低融点のワックスを用いると、定着ローラーとト
ナー界面との間の離型材として有効に機能し、高温オフ
セットを防止することができるから好ましい。融点が1
10℃以上または融解の潜熱が230mJ/mg以上の
ものでは離型性の効果が十分でないし、また、融点が3
0℃以下のものではトナーの耐ブロッキング性及び保存
性が十分でないから好ましくない。なお、融点は、示差
走査熱量計(DSC)による最大吸熱ピークとして求め
た。
【0025】上記のワックスとしては、離型性を有する
ものであれば如何なるものも使用可能であり、具体的
に、ロウ類及びワックス類では、カルナバワックス、綿
ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミ
ツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、
セルシン等の鉱物系ワックス及びパラフィン、マイクロ
クリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が使用
できる。また、これらの天然ワックス以外に、フィッシ
ャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の
合成炭化水素ワックス、12−ヒドロキシステアリン酸
アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩
素化炭化水素等の脂肪酸アミド、エステル、ケトン、エ
ーテル等の合成ワックスも使用できる。また、低分子量
の結晶性高分子樹脂として、ポリn−ステアリルメタク
リレート、ポリn−ラウリルメタクリレート等のポリア
クリレートのホモ重合体又は共重合体(例えば、n−ス
テアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合
体等)等の長鎖アルキル基を側鎖として有する結晶性高
分子化合物が挙げられ、中でもパラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス等の石油ワックス又は合成
ワックスが好ましい。
【0026】ワックスを微細化させるには、例えば、1
995年3月高分子学会発行の反応工学研究界レポート
−1『乳化・分散技術と高分子微粒子の粒子径制御 第
三章』に記載のように、乳化・分散機器等を用いた従来
公知のいずれかの方法で微粒子化してもよい。また、ト
ナー作製時に用いる溶剤と相溶し、かつ室温では離型剤
を溶解させない適当な溶剤を用いて、上記溶剤に離型剤
を添加し加熱溶解させた後、室温まで徐々に冷却し、離
型剤の微細粒子を析出させる方法(溶解析出法)や、ヘ
リウム等の不活性ガス中で離型剤を加熱蒸発させ気相中
で粒子を作製した後、この粒子を冷却したフィルム等に
付着回収した後に、溶剤に分散させる方法(気相蒸発
法)とメディア等を入れた機械的粉砕法と組合せると粒
子化にはより有効である。
【0027】また、本発明の静電写真用トナーには、必
要に応じて帯電制御剤を配合してもよい。使用できる帯
電制御剤としては、粉体トナーに使用されている安息香
酸、サリチル酸、アルキルサリチル酸又はカテコールの
それぞれの金属塩、含金属ビスアゾ染料、テトラフェニ
ルボレート誘導体、第四級アンモニウム塩、アルキルピ
リジニウム塩からなる群より選ばれる化合物、さらに、
これらを適宜組合せたものを使用することが好ましい。
これらの帯電制御剤の添加量は、通常0.1〜10重量
%の範囲であり、好ましくは0.5〜8重量%の範囲で
ある。0.1重量%未満では帯電制御効果が不十分であ
り、また10重量%を越えるとトナーの抵抗が過度に低
下するために使用し難い。
【0028】上記の帯電制御剤としては、金属石鹸、無
機金属塩または有機金属塩が使用でき、また、それらを
併用することもできる。そのような金属石鹸としては、
トリステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸アルミ
ニウム、バリウム、カルシウム、鉛及び亜鉛のステアリ
ン酸塩、またはコバルト、マンガン、鉛及び亜鉛のリノ
レン酸塩、アルミニウム、カルシウム、コバルトのオク
タン酸塩、カルシウムとコバルトのオレイン酸塩、パル
ミチン酸亜鉛、カルシウム、コバルト、マンガン、鉛及
び亜鉛のナフテン酸塩、カルシウム、コバルト、マンガ
ン鉛及び亜鉛のレジン酸塩等を用いることができる。ま
た、無機金属塩及び有機金属塩としては、例えば、金属
塩中のカチオン性成分は周期律表の第Ia族、第IIa族
及び第III a族の金属からなる群より選ばれ、その酸の
アニオン性成分はハロゲン、カーボネート、アセテー
ト、サルフェート、ボレート、ニトレート及びホスフェ
ートからなる群より選ばれる塩である。これらの帯電制
御剤又はクリーニング助剤は、通常、トナー100重量
部に0.1〜10重量%の範囲であり、好ましくは0.
1〜5重量%の範囲である。0.1重量%未満では所望
の効果は得られず、また10重量%を越えるとトナー粉
体流動性の低下等を引き起こすため使用し難いからであ
る。
【0029】さらに、上記のトナーには、必要に応じて
界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤としては、イ
オン性又は非イオン性の界面活性剤類が使用できる。具
体的には、アニオン界面活性剤として、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アル
キルナフタリンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪
酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのス
ルホン酸等が使用できる。カチオン活性剤としては、第
一級ないし第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等
が使用できる。非イオン活性剤としては、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、脂肪酸アルキロールアミド等が使用できる。こ
れらの分散安定補助剤は、単独で用いても2種類以上を
混合して用いてもよい。これらの分散安定補助剤は、水
相の主要媒体に対して0.001〜5重量部の範囲で用
いることが好ましい。
【0030】次に、本発明において、トナー材料の混合
溶液から懸濁造粒により形成された微粒子を、凝集によ
り成長させてトナーを製造するプロセスについて説明す
る。カルボン酸塩を持つポリエステル樹脂を粒子表面に
有する微粒子は、電気二重層の働きにより水系媒体中に
微分散した状態である。この微粒子のゼータ電位は20
〜70mVの範囲に制御することが好ましい。微粒子が
分散している水系媒体中に、ポリエステル樹脂が可塑化
する条件下で電解質を添加することにより、所望のトナ
ー粒径まで成長させることができる。
【0031】この電解質としては、硫酸ナトリウム、硫
酸アンモニウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、燐
酸ナトリウム、燐酸二水素ナトリウム、塩化アンモニウ
ム、塩化カルシウム、酢酸ナトリウム等の無機又は有機
の水溶性塩が用いられ、これらは、通常、水溶液1リッ
トルに0.01〜2モルの割合で加えることが好まし
い。また、本発明における水系媒体としては、蒸留水、
イオン交換水等の純水が用いられるが、必要に応じて公
知の無機分散剤、高分子凝集剤等を添加して用いられ
る。
【0032】本発明における微粒子の造粒には、高速剪
断下で行うことが好ましい。特に微細な粒子を形成させ
るには、高速剪断機構を備えた分散機を選定することが
好ましいが、その中でも各種ホモミキサー、ホモジナイ
ザー、コロイドミル等の高速羽根回転型や強制間隔通過
型の乳化機を使用することがより好ましい。
【0033】また、造粒により微粒子を形成させる工程
においては、造粒中又は造粒後に、有機溶剤が除去され
る。この有機溶剤の除去は、加熱又は減圧下に行っても
よい。加熱除去するには、除去される有機溶剤の沸点よ
り低い温度であって、かつ結着樹脂のTgを考慮した温
度で行うことが必要である。特に、結着樹脂のTgを大
きく越えた高温で行うと、トナーの合一が起こるという
問題がある。有機溶剤の除去は、通常40℃付近の温度
で3〜24時間撹拌することにより行うことが好まし
い。また、減圧する際は20〜150mmHgの条件で
行うことが望ましい。
【0034】本発明において、微粒子の凝集による成長
により得られるトナーの内部構造を制御するには、微粒
子の凝集が進行している中に、その微粒子中のポリエス
テルとは組成の異なるポリエステル粒子を逐次添加する
ことが好ましい。これにより、粒子の凝集の初期段階に
おいて、微粒子はトナー内部に入り、その後に添加する
ポリエステル粒子はトナーの表面を覆うことができる。
【0035】得られたトナーは、無機分散安定剤を水溶
化させる塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸等の酸類を用いて洗浄
することが好ましい。この洗浄によりトナー表面に残存
する無機分散安定剤が除去される。無機分散安定剤や上
述した界面活性剤がトナー表面に残留したトナーは、残
留付着物が吸湿性であると、帯電性の耐環境依存性が低
下するため、このような分散安定剤を可能な限り取り除
いて、トナーの帯電性や粉体流動性に対する影響を少な
くすることが好ましい。
【0036】上記の酸処理又はアルカリ処理したトナー
は、必要に応じて水酸化ナトリウム等のアルカリ水で再
度洗浄してもよい。これにより、塩基性下に置かれる
と、不溶化したトナー表面の一部のイオン性物質が、再
び可溶化除去されてトナーの帯電性及び粉体流動性が向
上する。また、トナーが酸やアルカリ水を用いて洗浄さ
れると、トナー表面に遊離し付着していたワックスを洗
浄除去できるという利点も有している。洗浄時のpH、
洗浄の回数、洗浄時の温度等の条件のほかに、撹拌機や
超音波分散装置等を用いて洗浄することが好ましい。さ
らに、必要に応じて、濾過、遠心分離等を行って乾燥さ
せることにより本発明の電子写真用トナーが得られる。
【0037】本発明の電子写真用トナーは、上記したイ
オン性表面微粒子を主成分として含むものであって、平
均粒径が2〜20μmの範囲のものが好ましく、より好
ましくは3〜10μmの範囲、特に好ましくは3〜7μ
mの範囲のものである。平均粒径が2μmより小さいと
粉体としての取り扱いが困難であり、他方、20μmよ
り大きいと高精細画像を得るには不適当である。また、
本発明のトナーの形状は、トナーの製造条件、特にトナ
ー材料の処方及び造粒後のトナーから溶剤を除去する工
程条件などを制御することにより、球形から不定形まで
変化させることができる。またトナー表面に微小な凹
凸、皺、穴、突起を形成することもできる。
【0038】また、本発明の電子写真用トナーには、流
動性や現像性を制御するために公知の外添剤を添加して
もよい。外添剤としては、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、酸化セリウム等の各種無機酸化微粒子、必要に応じ
て疎水化処理した微粒子、ビニル系重合体、ステアリン
酸亜鉛等が使用できる。外添剤の添加量は、トナー粒子
に対して0.05〜5重量部の範囲が好ましい。
【0039】本発明の製造方法により得られる電子写真
用トナーは、公知の乾式静電荷像現像法に何ら制限する
ことなく使用できる。例えば、カスケード法、磁気ブラ
シ法、マイクロトーニング法等の二成分現像法、導電性
一成分現像法、絶縁性一成分現像法等の一成分現像法、
さらには非磁性一成分現像法等のいずれの方法にも用い
られるが、上記の球形のトナー形状に起因するトナー付
着力の低さを有効に用いたクリーナレス等のユニークな
プロセスを設計することも可能である。
【0040】本発明における電子写真用トナーは、結着
樹脂として従来の分散重合法及び懸濁重合法等では製造
できなかったポリエステル樹脂を主成分とするものであ
り、トナーの内部と表面に低溶融樹脂を好ましい範囲で
含むものであるから、低温定着性を向上させることがで
きると同時に、定着時の加熱によるブロッキングが発生
しないという優れた性能を有するものである。また、本
発明における電子写真用トナーの製法は、従来の混練粉
砕法では使用が困難とされていた低融点樹脂を、特定の
粒子化方法を用いてポリエステル樹脂中に分散させるこ
とができるから、粉体特性の良好なトナーを容易に得る
ことができ、また、離型剤等の他の添加剤を微粒子化し
てトナー粒子中に均一分散させることができる。
【0041】図1は、本発明のトナーを用いて多色画像
を形成させる画像形成装置の一例を示す概略断面図であ
る。図1において、感光体1は、a−Se、OPC、a
−Si、ZnO等の光導電性物質を含む感光層を有する
パイプ状又はベルト状のものが用いられる。この光導電
性物質としては、各種の有機導電性材料又はa−Si等
の無機導電性材料が用いられる。帯電工程は、コロナ帯
電器2を用いているが、感光体と非接触方式のもののほ
かに、ローラまたは磁気ブラシを用いた接触方式のもの
も用いられる。また、3は露光装置である。現像器5は
4色現像器(5a,5b,5c,5d)であり、フルカ
ラー機では、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックの現像剤が装填される。現像方法は、磁気ブラシ
現像方式又は非磁性一成分現像方式等のいずれであって
もよい。中間転写体4は、パイプ状の導電性基体4bの
上に、電気抵抗値を制御した弾性体層4aが設けられて
いる。さらに、残留トナー等を除去する脱着可能なクリ
ーナ−7が設けられている。中間転写体上のトナー画像
は、トナーの摩擦電荷と逆極性のバイアスを転写帯電器
6により印加され転写体10の表面に転写される。次
に、転写体上に転写されたトナー像は、ハロゲンヒータ
等の発熱体を内蔵させた加熱ロール8と押圧力をもって
圧接された弾性体の加圧ロール9の間を通過させること
によりトナー像が定着される。
【0042】
【実施例】以下、実施例等により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。なお、「部」は、いずれも「重量部」を意味
する。 実施例1 (A)トナー材料分散液 ポリエステル樹脂(表1中のR−1) 50部 (Tg:65℃、Tm:102℃、酸価:25、Mw:9000) 銅フタロシアニン顔料 50部 (C.I.ピグメントブルー15:3、シアニンブルー4933M、 大日精化社製) 酢酸エチル 100部 上記材料の分散液を、ガラスビーズを入れたサンドミル
分散機に導入した。その分散容器の周囲を25℃に冷却
しながら、酢酸エチル20部を加えて希釈し、高速撹拌
モードにより3時間分散させ、最後に酢酸エチルの蒸発
原料分を追加して顔料濃度が10重量%のトナー材料分
散液を調整した。
【0043】 (B)ポリエステル樹脂微分散物(コア粒子、W−1) ポリエステル樹脂(表1中のR−2) 87部 (Tg:50℃、Tm:85℃、酸価:8、Mw:5000) 上記(A)の顔料分散液(顔料濃度10重量%) 50部 酢酸エチル 32部 上記材料を用いて、ポリエステル樹脂が十分に溶解した
混合溶液を得た。この混合溶液をホモミキサー(エース
ホモジナイザー、日本精機社製)に投入し、毎分150
00回転の速度で2分間撹拌して、均一な油相を調整し
た。この油相にトリエチルアミン2.7部を添加し、次
にイオン交換水1000部を加えた後、3−1モータを
具備した撹拌装置を用いて撹拌し、30℃、20〜30
mmHgの減圧下に酢酸エチルを留去した。その後、遠
心沈降を3回繰り返して上澄み液を交換し、固形物量3
0%のポリエステル樹脂の微分散物(W−1)を得た。
得られた微分散物の平均粒度は0.5μmであり、ま
た、そのゼータ電位は−52mVであった。また、同様
にして、後記表5に示すポリエステル樹脂の微分散物
(W−2及びW−3)を得た。
【0044】(C)トナーの製造方法(コア粒子の被
覆) 温度計、コンデンサー及び攪拌機を設けた5リットルフ
ラスコに、W−1微分散物1000重量部及びジメチル
アミノエチルプロピオネート58重量部を仕込んだ溶液
(pH:10.2)を得た。この溶液を70℃に昇温さ
せて240分間撹拌を続けて微分散物粒子を成長させ
た。この粒子成長後の溶液のpHは、7.5まで低下し
ていた。得られた粒子をコールターカウンターTA−II
型(コールター社製)を用いて測定したところ、成長し
た微粒子(P1)の体積平均粒度は3.8μmであっ
た。次に、この微粒子(P1)100gに、上記の微分
散物(W−2)150gを加えて、60℃で120分間
撹拌させることによりトナー粒子を得た。得られたトナ
ー粒子の体積平均粒度は5.8μmであり、粒度分布の
指標とされるGSD(体積平均粒度であるd84/d16の
ルート値)は1.22であった。得られた粒子を、吸引
ロートで脱水濾過した後、凍結乾燥により粉体化させる
ことによりシアントナーを得た。
【0045】実施例2〜4 実施例1における着色剤を、それぞれC.I.ピグメン
トイエロー17、C.I.ピグメントレッド57、カー
ボンブラック(#4000、三菱化成社製)に代えたこ
と以外は、実施例1と同様にして、イエロートナー(実
施例2)、マゼンタトナー(実施例3)及びブラックト
ナー(実施例4)を得た。実施例1〜4で得られた各色
トナーの物性を表3に示す。
【表3】
【0046】[現像剤の作製及びそれを現像機に用いた
画像形成による評価]実施例1で得られたシアントナー
100重量部に、シリカ(R972、日本アエロジル社
製)0.5重量部を添加してヘンシェルミキサーにより
混合させた。このトナーと、フェライト粒子(F30
0、パウダーテック社)にメチルメタクリレート0.5
重量部をコートしたキャリアとを、トナーの重量濃度が
8%になるように調整した現像剤を作製した。また、実
施例2〜4で得られた各色トナーを用いたこと以外は実
施例1と同様にして、それぞれの現像剤を作製した。実
施例1〜4で得られたトナーを用いて作製した現像剤に
ついて、下記の方法により評価を行った。
【0047】(現像剤の評価方法) (1)トナーの現像性及び定着性評価 画像出力評価装置は、Aカラー635(富士ゼロックス
社製)を改造した装置を用いた。オイルレストナーの定
着性の評価は、加熱ロールにオイルを供給することなく
定着させて画像評価を行った。具体的な実験条件は以下
の通りである。 感光体: OPC(φ84mm) ROS: LED(400dpi) プロセス速度: 160mm/s 潜像電位: 背景部=−550V、画像部=−150V 現像ロール(第1〜第4現像器共通): マグネット固定、スリーブ回転、 マグネット磁束密度=500G(スリーブ上)、 スリーブ径=φ25mm、スリーブ回転速度=300mm/s 感光体と現像ロールの間隔(第1〜4現像器共通):0.5mm 現像剤層層厚規制部材と現像ロールの間隔(同上):0.5mm 現像バイアス(同上): DC成分=−500V、AC成分=1.5kVp-p (8kHz) 転写条件: コロトロン転写(ワイヤ径=85μm) 定着条件: フッソロール、ロール温度を100℃から5℃刻みに上昇 させて最低の定着温度を求めた。 評価環境: 常温常湿(23℃、50%RH)及び高温高湿(23℃、 50%RH) 画質評価方法 画像濃度:カラー反射濃度計(Color refle
ctiondensitometer X−RITE
404A) 色調再現性:OHPシートに画像を作像し、以下の波長
で各色の透過率を測定した。透過率の測定装置は、分光
光度計U−3210(日立製作所製)を用いた。シアン
(480nm)、マゼンタ(680nm)、イエロー
(580nm) 定着画像強度:普通紙上に作像し、以下の基準で判定し
た。 良好:ロール温度180℃で定着した画像をしごいても
トナーの剥離が無いもの 劣る:画像をしごくとトナーの剥離が発生したもの
【0048】(2)トナーの熱ブロッキング評価 上記の各トナー5gを、それぞれ45℃、50%RHの
チャンバーに17時間放置した。これを室温に戻した
後、トナー2gを目開き45μmのメッシュに投入し、
一定の条件で振動させた後、メッシュ上に残ったトナー
の重量を測定し、算出した。この数値をトナーの熱ブロ
ッキング指数(%)とした。上記の現像剤の最低定着温
度は、各色とも105〜110℃の範囲にあり、いずれ
も大変良好であった。各色の現像剤は、−15〜−20
μC/gの帯電量を持っていた。得られた画像の高解像
度は良好であり、転写体へのオフセットは無かった。さ
らに、30000枚の連続複写を行ったところ、300
00枚後の画像は、初期と変化のない良好なものであっ
た。さらに、高温高湿で画像評価を行ったが、画像乱れ
は全くなかった。各色トナーを用いて画像を形成したと
きの最低定着温度、定着画像強度、画像濃度、OHP透
光率、熱ブロッキング指数について測定して評価した。
それらの結果を表4に示す。
【0049】
【表4】 判断基準:最低定着温度:○は130℃未満のもの、△は130℃以上で15 0℃未満のもの、×は150℃以上のもの 熱ブロッキング指数:○は6%未満のもの、△は6%以上で10% 未満のもの、×は10%以上のもの
【0050】 実施例5 (A)ワックス分散液 パラフィンワックス: 15部 (融点:85℃、融解潜熱:193mJ/mg) トルエン 85部 上記材料を、撹拌羽根を装着し、容器の周囲に熱媒の循
環路を持つ分散機に投入した。これを毎分83回転の速
度で撹拌しながら徐々に温度を上昇させてゆき、最後に
100℃に保持して3時間撹拌させた。次に、撹拌を続
けながら毎分約2℃の割合で室温まで冷却し、微粒子化
したワックスを析出させた。これをレーザ回折/散乱粒
度分布測定装置LA−700(堀場製作所)を用いて測
定すると、ワックスの平均粒度は約0.82μmであっ
た。次に、このワックス分散液を、高圧乳化機(APV
GAULIN HOMOGENIZER 15MR
型)により圧力500Kg/cm2 で再分散させて、上
記と同様に測定したところ、ワックスの平均粒度は0.
26μmであった。生成した微粒子化ワックスの分散液
を酢酸エチルで希釈し、ワックス濃度が30重量%のワ
ックス分散液を得た。
【0051】 (B)ポリエステル樹脂の微分散物(W−4) ポリエステル樹脂(表1中のR−3) 5部 (Tg:68℃、Tm:110℃、酸価:31、Mw:8000) ポリエステル樹脂(表1中のR−4) 90部 (Tg:49℃、Tm:75℃、酸価:6、Mw:6000) 実施例1の顔料分散液(シアン)(顔料濃度10重量%) 50部 上記(A)のワックス分散液 10部 酢酸エチル 32部 上記材料を用いて、ポリエステル樹脂が十分に溶解した
混合溶液を得た。この混合溶液をホモミキサー(エース
ホモジナイザー、日本精機社製)に投入し、毎分150
00回転の速度で2分間撹拌し、均一な油相を調整し
た。この油相にトリエチルアミン2.7部を添加し、次
にイオン交換水1000部を加えた後、3−1モータを
具備した撹拌装置で撹拌し、30℃、20mmHgの減
圧下に酢酸エチルを留去した。その後、遠心沈降を3回
繰り返して上澄み液を交換して、固形物量30%のポリ
エステル樹脂の微分散物(W−4)を得た。この微分散
物は、平均粒度が0.7μmであり、そのゼータ電位は
−49mVであった。また、上記W−4と同様にして、
表5に示す微分散物W−5を得た。
【0052】
【表5】
【0053】(C)トナーの製造方法 温度計、コンデンサー、攪拌機を設けた5リットルフラ
スコに、W−4微分散物1000重量部及びジメチルア
ミノエチルプロピオネート58重量部を仕込んだ溶液
(pH:11.9)を得た。この溶液を70℃に昇温さ
せて240分間撹拌させて微分散物粒子を成長させた。
この粒子成長後の溶液のpHは、6.8まで低下してい
た。得られた粒子をコールターカウンターTA−II型
(コールター社製)を用いて測定したところ、成長した
微粒子(P1)の体積平均粒度は4.5μmであった。
次に、この微粒子(P1)100gに、上記の微分散物
(W−5)180gを加えて、60℃で120分間撹拌
させることにより、トナー粒子を得た。得られたトナー
粒子の体積平均粒度は5.8μmであり、GSDは1.
29であった。得られた粒子を吸引ロートで脱水濾過さ
せた後、凍結乾燥により粉体化させてシアントナーを得
た。
【0054】[トナーの評価]得られたシアントナーの
最低定着温度は、110℃であり良好であった。また、
その定着ロールにはオイルを塗布することなく評価した
結果、オフセット温度は190℃と十分なレベルであっ
た。得られた画像は高解像度の良好なものであり、転写
体へのオフセットも無かった。さらに、30000枚連
続の複写を行ったが30000枚後の画像は初期と変化
のない良好なものであった。さらに高温高湿で画像評価
を行ったが、画像乱れは全くなかった。
【0055】比較例1 実施例1で用いた樹脂と同一のポリエステル樹脂(表5
中のR−1及びR−2)の各々100重量部を用いて、
混練及び粉砕法により不定形トナーを得た。このトナー
は、平均粒度が8.3μmであり、またそのGSDは
1.35であった。このトナーは、低温定着性について
は問題がなかったが、熱ブロッキング指数は16%と非
常に悪かった。また、実施例1と同様にして、このトナ
ーを用いた現像剤を作製して評価したところ、連続複写
では1000枚目程度からカブリが発生して画像品位が
低下した。その後、さらにカブリが増大して5000枚
では機械内の汚れが激しくなった。また、高温高湿下の
画像形成では、得られる画像の乱れはより一層激しくな
った。
【0056】比較例2 以下の手順によりトナー材料分散液(A)を調整した。 ポリエステル樹脂(表1中のR−2) 120部 実施例1の顔料分散液(顔料濃度10重量%) 50部 酢酸エチル 30部 上記材料を用いて、ポリエステル樹脂が十分に溶解した
混合溶液を得た。この混合溶液をホモミキサー(エース
ホモジナイザー、日本精機社製)に投入し、毎分150
00回転の速度で2分間撹拌し、均一なトナー材料分散
液を調整した。また、炭酸カルシウム(平均粒径:0.
03μm)60部及び純水40部をボールミルで4日間
撹拌して炭酸カルシウム水溶液(B)を得た。さらに、
カルボキシルメチルセルロース(セロゲンBSH、第一
工業製薬)2部を純水98部に溶解させたカルボキシル
メチルセルロース溶液(C)を得た。
【0057】(トナーの製造方法)上記分散液(A)6
0部、炭酸カルシウム水溶液(B)10部及びカルボキ
シルメチルセルロース水溶液(C)30部を、コロイド
ミル(日本精機社製)に投入し、ギャップ間隔1.5m
m、毎分8000回転の速度で20分間乳化を行った。
次に、その乳化物をロータリーエバポレータに投入し、
室温で30mmHgの減圧下に3時間脱溶媒を行った。
その後、溶液のpHが2になるまで12N塩酸を添加し
て、炭酸カルシウムをトナー表面から除去した。その
後、10Nの水酸化ナトリウムをpH10になるまで添
加し、さらに超音波洗浄槽中において撹拌機で1時間撹
拌を継続した。次に得られた溶液を遠心沈降させて、そ
の上澄みを3回繰り返し洗浄して交換した後、乾燥させ
てトナーを得た。このトナーは、体積平均粒度が7.1
μmであり、またGSDは1.29であった。このトナ
ーは、低温定着性に問題はなかったが、熱ブロッキング
指数は18%と非常に悪かった。また、実施例1と同様
にして、このトナーを用いた現像剤を作製して評価を行
った。連続複写では、1000枚程度からカブリが発生
して画像品位が低下した。その後、次第にカブリが増大
して5000枚では機械内の汚れが激しくなった。ま
た、5000枚後の現像剤のキャリア表面をSEM(走
査型電子顕微鏡)を用いて観察すると、トナーインパク
ションの発生が著しく多かった。
【0058】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、特定の製
法により得られた低溶融樹脂を結着樹脂とするものであ
り、低温定着性及び耐熱ブロッキング性に優れているか
ら、トナーの融着及びフィルミングが発生することがな
く、鮮明なフルカラー画像を得ることができ、省エネル
ギーで小型のカラー複写機及びプリンターに好適であ
り、また、トナー内部の微粒子分散性が良好であるか
ら、カラーの画像品位が高く、透明性に優れたカラーO
HP画像を形成することができる。また、本発明の電子
写真用トナーの製法は、低融点樹脂を用いて顔料及びそ
の他の内部添加粒子が粒子中に微細かつ均一に分散した
トナー粒子を、安価にかつ容易に得られるから、特に低
温定着性及び耐ブロッキング性に優れており、したがっ
て、小型化に適応できる電子写真特性を有するトナーが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のトナーを用いて多色画像を
形成させる画像形成装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…感光体(静電潜像担持体)、2…帯電器、3…露光
装置、4…中間転写体、5…4色現像器(5a,5b,
5c,5d)、6…転写帯電器、7…クリーナー、8…
加熱ロール、9…加圧ロール、10…転写体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を
    有機溶媒中に溶解又は分散させて調整された混合溶液
    を、水性媒体中に導入して懸濁造粒により形成された微
    粒子を凝集させることにより得られてなることを特徴と
    する静電写真用トナー。
  2. 【請求項2】 結着樹脂が、酸価又はガラス転移温度が
    異なる複数のポリエステル樹脂を含むものであることを
    特徴とする請求項1に記載の静電写真用トナー。
  3. 【請求項3】 結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を
    有機溶媒中に溶解又は分散させる混合工程、得られた混
    合溶液を水性媒体中に導入して懸濁造粒により微粒子を
    形成させる工程及び得られた微粒子を凝集させる工程を
    有することを特徴とする静電写真用トナーの製造方法。
  4. 【請求項4】 結着樹脂として、酸価又はガラス転移温
    度が異なる複数のポリエステル樹脂を用いることを特徴
    とする請求項2に記載の静電写真用トナーの製造方法。
  5. 【請求項5】 微粒子を凝集させた後、得られた凝集粒
    子にさらに樹脂微粒子を添加して凝集させることを特徴
    とする請求項3又は4に記載の静電写真用トナーの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 潜像保持体上に静電潜像を形成させる工
    程、得られた静電潜像を、現像剤担持体上に担持された
    現像剤を用いて現像する工程、前記潜像保持体上に形成
    されたトナー像を転写体上に転写させる工程、転写体上
    にトナー像を熱定着させる工程を有する画像形成方法に
    おいて、トナーとして、結着樹脂及び着色剤を含むトナ
    ー材料を有機溶媒中に溶解又は分散させて調整された混
    合溶液を、水性媒体中に導入して懸濁造粒により形成さ
    れた微粒子を凝集させることにより得られた静電写真用
    トナーを用いることを特徴とする画像形成方法。
JP15909597A 1997-06-17 1997-06-17 静電写真用トナー及びそれを用いる画像形成方法 Pending JPH117156A (ja)

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