JPH1171536A - 防錆処理剤、防錆処理方法および防錆処理金属製品 - Google Patents
防錆処理剤、防錆処理方法および防錆処理金属製品Info
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- JPH1171536A JPH1171536A JP10173165A JP17316598A JPH1171536A JP H1171536 A JPH1171536 A JP H1171536A JP 10173165 A JP10173165 A JP 10173165A JP 17316598 A JP17316598 A JP 17316598A JP H1171536 A JPH1171536 A JP H1171536A
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Abstract
塗料を塗布した場合には、その上塗り塗料に対して優れ
た密着性を有する防錆層を形成することができる金属表
面用防錆処理剤、ならびにその防錆処理剤を用いる防錆
処理方法および防錆処理金属製品の提供。 【解決手段】2価の金属で中和されたアイオノマー樹脂
(A)の水性分散体を含む金属表面用防錆処理剤、なら
びにその防錆処理剤を用いる防錆処理方法および防錆処
理金属製品。
Description
理方法および防錆処理金属製品に関し、特に耐食性に優
れ、さらに上層に上塗り塗料を塗布する場合には、その
上塗り塗料と良好な密着性を示す防錆層を形成すること
ができる金属表面用の防錆処理剤、防錆処理方法および
防錆処理金属製品に関する。
来、防錆鋼板に施されていたクロメート処理(6価クロ
ム酸塩等による処理)を省略する動きがある。クロメー
ト処理層は、それ自身で高度の耐食性および塗装密着性
を有するものである。したがって、このクロメート処理
を行わない場合には、防錆鋼板の耐食性および塗装密着
性が著しく低下することが予想される。そのため、防錆
処理金属板に用いられる防錆処理剤には、従来よりもさ
らに高度な耐食性および塗装密着性を有する防錆層を形
成することが要求されることとなってきた。
に、防錆層を形成する方法の一つとして、主として炭化
水素から構成される高分子主鎖からなり、側鎖に有する
カルボキシル基の一部が金属陽イオンで中和されたアイ
オノマー樹脂を用いる方法が知られている。
の形成に使用されているアイオノマー樹脂は、Na、K
等の1価金属またはNH3 、アミン等の中和物であり、
リン酸塩処理やクロム酸塩処理などの化成処理を施さな
い金属板に防錆層を形成するために用いる防錆処理剤と
しては耐食性が不十分なものであった。また、従来よ
り、Mg,Zn等の2価の金属で中和されたアイオノマ
ー樹脂が知られているが、それらの樹脂は乳化性が低
く、良好な収率で水性分散体を得ることができず、水性
分散体として処理剤には用いられていなかった。
化および高級化に伴い、従来、基材金属板の素地を防錆
処理剤で処理しただけで使用に供していた防錆処理金属
板に、着色を目的として、さらに塗料等の硬化性樹脂か
らなる被膜を形成することが多くなってきている。しか
し、アイオノマー樹脂は、塗料等の硬化性樹脂からなる
被膜との密着性が悪く、このアイオノマー樹脂からなる
防錆層は、その上に塗料等を上塗り塗装しても、上塗り
塗料からなる塗膜に対して良好な塗装密着性を示さず、
防錆層と塗膜との密着性に優れる防錆処理金属製品を得
ることができなかった。
有し、さらに上層に上塗り塗料を塗布する場合には、そ
の上塗り塗料に対して優れた密着性を示す防錆層を形成
することができる金属表面用防錆処理剤、ならびにその
防錆処理剤を用いる防錆処理方法および防錆処理金属製
品を提供することにある。
に、本発明者らは、鋭意検討した結果、Zn、Mg等の
2価の金属で中和されたアイオノマー樹脂の水性分散体
が、高耐食性を有する防錆層を形成することができるこ
とを知見した。さらに、エポキシ基含有化合物を併用す
ると、上塗り塗料に対して優れた密着性を示す防錆層を
形成することができることを見出し、本発明に到達し
た。
れたアイオノマー樹脂(A)の水性分散体を含む金属表
面用防錆処理剤を提供するものである。
様として、さらに、エポキシ基含有化合物(B)、およ
び2価の金属で中和されたアイオノマー樹脂(A)とエ
ポキシ基含有化合物(B)との反応物(C)から選ばれ
る少なくとも1種を、(A)/〔(B)+(C)〕=9
9/1〜50/50となる割合で含む金属表面用防錆処
理剤を提供するものである。
成処理を施さない金属表面に塗布して防錆層を形成する
防錆処理方法、および該防錆層の上に上塗り塗料を塗布
して塗膜を形成することを特徴とする防錆処理方法を提
供するものである。
よび亜鉛系合金めっき鋼板、アルミめっき鋼板、アルミ
系合金めっき鋼板、冷延鋼板、アルミ板またはアルミ合
金板を前記防錆処理方法によって処理することによって
得られる防錆処理金属製品を提供するものである。
法および防錆処理金属製品について詳細に説明する。
(A)の水性分散体を主成分とするものである。この水
性分散体を形成するアイオノマー樹脂(A)は、主とし
て炭化水素から構成される高分子主鎖から成り、側鎖に
カルボキシル基を有し、該カルボキシル基の少なくとも
1部が2価の金属陽イオンで中和された重合体である。
このアイオノマー樹脂の具体例として、エチレン−不飽
和カルボン酸共重合体であって、含有するカルボキシル
基の少なくとも1部が金属陽イオンで中和されてなる部
分中和物からなるアイオノマー樹脂(A−1)を挙げる
ことができる。
を構成するエチレン−不飽和カルボン酸共重合体は、エ
チレンと不飽和カルボン酸のランダム共重合体でもよい
し、ポリエチレンからなる主鎖に不飽和カルボン酸がグ
ラフト結合しているグラフト共重合体でもよい。特に、
透明性に優れる防錆層が得られる点で、エチレン−不飽
和カルボン酸ランダム共重合体が好ましい。また、この
エチレン−不飽和カルボン酸共重合体は、1種の不飽和
カルボン酸のみを含むものでもよいし、2種以上の不飽
和カルボン酸を含むものでもよい。
分である不飽和カルボン酸としては、炭素数3〜8の不
飽和カルボン酸等を挙げることができる。炭素数3〜8
の不飽和カルボン酸の具体例としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、ク
ロトン酸、イソクロトン酸、シトラコン酸、アリルコハ
ク酸、メサコン酸、グルタコン酸、ナジック酸、メチル
ナジック酸、テトラヒドロフタール酸、メチルヘキサヒ
ドロフタル酸等を挙げることができる。これらの中で
は、特に、成膜性の観点から、アクリル酸およびメタク
リル酸が好ましい。
主骨格を構成するエチレン−不飽和カルボン酸共重合体
は、エチレンと不飽和カルボン酸に加えて第3成分を含
んでいても良い。この第3成分としては、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル等の不飽和カルボン酸エステル、酢
酸ビニル等のビニルエステルなどを挙げることができ
る。
におけるエチレンと不飽和カルボン酸の含有割合は、通
常、エチレン95〜60重量部に対して、不飽和カルボ
ン酸5〜40重量部の割合であり、好ましくはエチレン
92〜75重量部に対して、不飽和カルボン酸8〜25
重量部の割合である。また、エチレン−不飽和カルボン
酸共重合体が第3成分を含む場合は、第3成分は40重
量%以下の量で含有することが好ましい。
て、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体が側鎖に有す
るカルボキシル基の少なくとも1部は、2価の金属陽イ
オンで中和されている。1価の金属陽イオンで中和され
たアイオノマー樹脂は、形成する塗膜の耐食性が不十分
であり、また3価の金属陽イオンで中和されたアイオノ
マーは水性分散体を高収率で得ることができない。ま
た、1価の金属陽イオンの代わりにNH3 、アミン等で
中和してなるアイオノマー樹脂は、容易に水性分散体を
形成できるが、形成する塗膜の耐食性が不十分である。
が有する2価の金属陽イオンとしては、Mg、Zn,C
a、Cu、Fe、Ba等を挙げることができる。これら
の中でも、MgおよびZnを2価の金属陽イオンとして
有するアイオノマー樹脂が、製造が容易である点で、好
ましい。
チレン−不飽和カルボン酸共重合体が側鎖に有するカル
ボキシル基の全部に対する、2価の金属陽イオンで中和
されたカルボキシル基の割合、すなわち、中和度は、耐
食性に優れる防錆層を形成する防錆処理剤が得られる点
で、通常、20〜100%程度であり、好ましくは30
〜80%である。また、このアイオノマー樹脂は、焼き
付け乾燥後の成膜性の観点から、ASTM D 123
8によるMFR(190℃)が、0.05〜100g/
10minであるものが好ましく、特に0.1〜50g
/10minであるものが好ましい。
は、例えば、エチレンと不飽和カルボン酸、および必要
に応じて使用される第3成分を、高圧ラジカル重合法に
より共重合させ、得られるエチレン−不飽和カルボン酸
共重合体のカルボキシル基を、前記2価の金属陽イオン
を有する化合物で中和処理する方法、ポリエチレンに不
飽和カルボン酸をグラフト共重合し、得られるグラフト
共重合体のカルボキシル基を前記2価の金属陽イオンを
有する化合物で中和処理する方法等の各種の方法に従っ
て行うことができる。また、この製造は、押し出し機に
所定の成分を供給して溶融混練して反応させても良い
し、水、あるいは適当な有機溶剤中で行ってもよい。
しては、例えば、ZnO、Zn(OH)2、MgO、Mg
(OH)2、CuO、Ca(OH)2、Ba(OH)2等を挙
げることができる。
樹脂(A)の水性分散体を主成分とし、さらに、エポキ
シ基含有化合物(B)、および2価の金属で中和された
アイオノマー樹脂(A)とエポキシ基含有化合物(B)
との反応物(C)から選ばれる少なくとも1種を含むも
のであると、上塗り塗料等の硬化性樹脂からなる塗膜と
の密着性に優れる防錆層を形成することができる。本発
明の防錆処理剤は、下記の4つの態様のいずれの成分の
組み合わせからなる組成物であってもよく、上塗り塗装
の可否、使用する塗料、成膜条件(防錆処理剤または上
塗り塗料の焼付け条件)等に応じて適宜選択される。特
に、防錆層の上に上塗り塗料を塗装する場合は、下記の
(2)〜(4)の組み合わせからなる組成物が好まし
い。 (1)アイオノマー樹脂(A)単独 (2)アイオノマー樹脂(A)+エポキシ基含有化合物
(B) (3)アイオノマー樹脂(A)+エポキシ基含有化合物
(B)+反応物(C) (4)アイオノマー樹脂(A)+反応物(C)
シ基含有化合物(B)としては、カルボン酸と2,3−
エポキシプロパノール等の反応によって得られるグリシ
ジルエステル類、およびエピクロルヒドリンと1価また
は多価の金属アルコキシドとの反応によって得られるグ
リシジルエーテル類などを挙げることができる。
ン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉
草酸等の飽和モノカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸等の飽和ジカルボン酸、安息香
酸、フタル酸等の芳香族カルボン酸、アクリル酸、メタ
クリル酸等の不飽和モノカルボン酸、マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、シ
トラコン酸、アリルコハク酸、メサコン酸、グルタコン
酸、ナジック酸、メチルナジック酸、テトラヒドロフタ
ル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等の不飽和ジカルボ
ン酸などが挙げられる。これらのカルボン酸は、1種単
独または2種以上の組み合わせが、グリシジルエステル
類中に含まれていてもよい。
れるグリシジルエステル類の具体例としては、アジピン
酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステ
ル、テレフタル酸ジグリシジルエステル等が挙げられ
る。
用いられるグリシジルエーテル類を得るための1価また
は多価の金属アルコキシドは、1価または多価のアルコ
ールと金属との反応によって得られる化合物である。1
価のアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、フェ
ノール等が挙げられ、多価アルコールとしては、例えば
エチレングリコール、レゾルシン、グリセリン、ビスフ
ェノールA等の多価アルコールを挙げることができる。
金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ金属または
アルカリ土類金属を挙げることができる。
具体例として、ナトリウムアルコキシド等が挙げられ
る。これらの金属アルコキシドの1種単独または2種以
上の組み合わせが、グリシジルエーテル中に含まれてい
ても良い。
て用いられるグリシジルエーテル類の具体例としては、
ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリ
グリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジル
エーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテ
ル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、グリセロ
ールポリグリシジルエーテル、トリメチルプロパンポリ
グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールグリシジ
ルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、2,2−ビスー
(4’−グリシジルオキシフェニル)プロパン等を挙げ
ることができる。
合物(B)として、前記グリシジルエステル類およびグ
リシジルエーテル類を、1種単独または2種以上の組み
合わせを含んでいてもよい。
化合物(B)の中でも、アイオノマー樹脂(A)と、加
熱により反応して、上塗り塗料等の硬化性樹脂層との密
着性に優れた防錆層を形成することができる点で、特
に、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、エチレン
およびポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等
のジグリシジルエーテルの多価エポキシ化合物が好まし
い。
えば、ビスフェノールA型エポキシ化合物に代表される
芳香族系エポキシ化合物とカルボキシル基含有アクリル
樹脂、芳香族ポリオール樹脂の反応物等の変性エポキシ
化合物であってもよい。
化合物(B)は、水性分散体の調製が容易となる点で、
水溶性またはディスパージョンを形成するものが好まし
く、特に水溶率が25%以上の水溶性のものが好まし
い。本発明において、水溶率とは、25℃で水にエポキ
シ基含有化合物を混合した時に、水に実際に溶解したエ
ポキシ基含有化合物の量の割合をいう。すなわち、ある
温度Tでエポキシ基含有化合物Xgを水に溶解した時、
エポキシ基含有化合物の不溶分がYg残った時は、温度
Tにおける該エポキシ基含有化合物の水溶率は〔(X−
Y)/X〕×100(%)となる。
(B)の粘度は、25℃で1〜30000mPa・s、
特に5〜20000mPa・sの範囲にあることが好ま
しい。
含有化合物(B)としては、通常、エポキシ当量が80
〜2500、特には120〜2000の範囲にあるもの
が用いられる。本発明において、エポキシ当量とは、エ
ポキシ基1グラム当量当たりのエポキシ基含有化合物の
グラム数をいう。例えば、分子量100のエポキシ基含
有化合物が1分子内に1つのエポキシ基を有する場合に
は、このエポキシ基含有化合物のエポキシ当量は100
となる。また、分子量100のエポキシ基含有化合物が
1分子内に2つのエポキシ基を有する場合には、このエ
ポキシ基含有化合物のエポキシ当量は50となる。
る、アイオノマー樹脂(A)とエポキシ基含有化合物
(B)の反応物(C)は、アイオノマー樹脂(A)と、
エポキシ基含有化合物(B)とを含む組成物を調製する
際に、アイオノマー樹脂(A)が有するカルボキシル基
と、エポキシ基含有化合物が有するエポキシ基とが反応
して形成されるものである。この反応物(C)は、防錆
処理剤の調製が容易となる点で、水溶性またはディスパ
ージョンを形成するものが好ましい。
(A)を水性分散体の形態として含むものである。とこ
ろで、従来、1価の金属で中和されたアイオノマー樹脂
は容易に水分散体になることが知られているが、2価金
属で中和されたアイオノマー樹脂は、乳化性が低く、低
い収率でしか水分散体を得ることができないことが知ら
れていた。そこで、本発明においては、乳化時に、K、
Na等の1価のアルカリ金属化合物を併用することで、
良好な収率で2価の金属で中和されたアイオノマー樹脂
の水性分散体を得ることができることを見いだした。
ては、例えば、KOH、NaOH、LiOH等の水酸化
物、K2 CO3 、Na2 CO3 等の炭酸塩等を挙げるこ
とができる。これらの中でも、特に、KOHおよびNa
OHが、好ましい。
カリ金属化合物は、通常、アイオノマー樹脂(A)の未
中和の状態でのカルボキシル基量に対して、0.2〜1
当量になるように使用され、特に0.5〜0.95当量
が好ましい。
物を使用すると、2価金属で中和されたアイオノマー樹
脂(A)を容易に乳化することができる。通常、水に対
して1〜60重量%の固形分のアイオノマー樹脂(A)
と1価のアルカリ金属化合物とを混合して、100〜2
50℃の温度で加熱溶融し、分散させる方法によって、
容易にアイオノマー樹脂(A)の水性分散体を得ること
ができる。
樹脂(A)の水性分散体は、防錆処理の作業性から、ア
イオノマー樹脂(A)100重量部に対し、水100〜
2000重量部、好ましくは500〜1000重量部に
調整する。また、このアイオノマー樹脂(A)の水性分
散体の粘度は、防錆層を形成するための塗膜作業性の観
点から、30〜2000mPa・s程度のものが好まし
く、特に、50〜1500mPa・s程度のものが好ま
しい。さらに、このアイオノマー樹脂(A)の水性分散
体の分散粒子径は、通常、0.1μm以下、好ましくは
0.05μm以下である。
樹脂(A)の水性分散体を単独で用いてもよいし、この
アイオノマー樹脂(A)、エポキシ基含有化合物(B)
および反応物(C)とを、前記(2)〜(4)のいずれ
かの組み合わせで含む水性分散体組成物として用いても
よい。(2)〜(4)のいずれかの組み合わせで含む水
性分散体組成物は、上塗り塗料等の硬化性樹脂からなる
塗膜との密着性に優れる防錆層を形成することができ
る。この水性分散体組成物の調製は、例えば、アイオノ
マー樹脂(A)の水性分散体にエポキシ基含有化合物
(B)を溶解する方法、アイオノマー樹脂(A)の水性
分散体にエポキシ基含有化合物(B)の水溶液を混合す
る方法、アイオノマー樹脂(A)とエポキシ基含有化合
物(B)および水の混合物を加熱溶融して一括乳化する
方法等によって行うことができる。特には、アイオノマ
ー樹脂(A)の水性分散体に、エポキシ基含有化合物
(B)を溶解、あるいはエポキシ基含有化合物(B)の
水溶液を混合する方法が好ましい。これらの方法は、常
温〜180℃の温度で行われることが好ましい。
樹脂(A)と、エポキシ基含有化合物(B)、およびア
イオノマー樹脂(A)とエポキシ基含有化合物との反応
物(C)から選ばれる少なくとも1種の濃度は、特に制
限されず、塗布方法、塗布に使用される装置等に応じて
適宜調整される。通常は(A)、(B)および(C)の
合計量で5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%
である。
オノマー樹脂(A)と、エポキシ基含有化合物(B)お
よびアイオノマー樹脂(A)とエポキシ基含有化合物
(B)との反応物(C)から選ばれる少なくとも1種の
含有割合は、 (A)/{(B)+(C)}=99/1〜50/50 となる割合が好ましく、特に、好ましくは (A)/{(B)+(C)}=90/10〜60/40 となる割合である。アイオノマー樹脂(A)の割合が、
上記範囲を超えると、本発明の防錆処理剤を金属表面に
塗布して得られる防錆層の上層に上塗り塗料を塗布する
場合、その上塗り塗料との密着性が低下し、一方、アイ
オノマー樹脂(A)の割合が上記範囲未満であると、防
錆層の防食性が低下し、また、防錆層の上層に上塗り塗
料を塗布する場合には、防錆層とその上塗り塗料の塗膜
をも含めて、全体の被膜の防食性が低下する。
樹脂(A)、およびエポキシ基含有化合物(B)、また
は反応物(C)以外に、シリカ、酸化チタン等の無機酸
化物コロイドの添加が、耐食性の向上に有効である。そ
の配合比は、〔(A)+(B)+(C)〕に対して0〜
0.6の割合が好ましく、さらに好ましくは0.2〜
0.4の割合である。この配合比が0.6を超えると、
得られる防錆層と金属表面との密着性が低下し、また、
防錆層の上層に上塗り塗料を塗布する場合には、防錆層
と金属表面との間の密着性とともに、その上塗り塗料の
塗膜と防錆層との間の密着性も低下し、好ましくない。
じて、各種の樹脂、配合剤等の他の成分を、本発明の目
的を損なわない範囲で含有していても良い。他の成分と
しては、界面活性剤、水溶性多価金属塩類、その他の防
錆抑制剤、発泡剤等が挙げられる。
させるために用いられるものであり、例えば、ノニオン
系界面活性剤、アニオン系界面活性剤等が挙げられる。
また、防錆抑制剤は、得られる防錆層の防錆能力を向上
させるために用いられるものであり、例えば、モリブデ
ン酸塩等の水溶性多価金属塩類等が挙げられる。
乾燥、硬化して、基材上に、優れた耐食性を有し、かつ
上塗り塗料と良好な密着性を有する防錆層を形成する防
錆処理方法に適用することができる。特に、本発明の防
錆処理剤を用いる防錆処理方法は、金属表面に適用し
て、耐食性に優れ、かつ上塗り塗料と良好な密着性を有
する防錆層を形成することができるため、有用である。
この防錆処理方法が適用される金属板としては、例え
ば、亜鉛めっき鋼板および亜鉛系合金めっき鋼板、アル
ミめっき鋼板、アルミ系合金めっき鋼板、冷延鋼板、熱
延鋼板等の各種の金属板が挙げられる。また、本発明の
法制処理方法は、亜鉛板やアルミ板などにも適用可能で
ある。さらに、適用される金属板は、微量添加元素を含
んだものでもよい。
塗布は、スプレー、カーテン、フローコーター、ロール
コーター、刷毛塗り、浸漬等のいずれの方法によっても
行うことができる。基材上に防錆処理剤を塗布した後、
自然乾燥させても良いが、焼き付けを行うことが好まし
い。焼き付け温度は、60〜250℃で、1〜120秒
加熱することにより、良好な耐食性を有する塗膜からな
る防錆層を形成することができる。
される防錆層の厚さは、防錆処理金属製品の用途、使用
する防錆処理剤、上塗り塗料の種類、厚さ等にしたがっ
て適宜選択され、特に限定されない。通常、防錆処理剤
を塗布後、乾燥した際に防錆層に割れを生じることな
く、かつ十分な防錆能を発揮するために、0.1〜20
μm、特に0.3〜10μmの厚さが好ましい。
成される防錆層の上に塗布される上塗り塗料としては、
例えば、アクリル樹脂、アクリル変性アルキッド樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、フタル酸
樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂
等からなる塗料などが挙げられる。これらの中でも、ウ
レタン樹脂、メラミン樹脂およびアクリル樹脂からなる
塗料が、本発明の防錆処理剤からなる防錆層との密着性
が特に優れるため、好ましい。
ト、カーボンブラック等の着色顔料、タルク等の体質顔
料、アルミニウム粉、銅粉等の金属顔料、鉛丹、硫酸鉛
等の防錆顔料などを含有していてもよい。さらに、分散
剤、乾燥剤、可塑剤、消泡剤、増粘剤、安定剤、皮張り
防止剤、かび防止剤、防腐剤、凍結防止剤等を含有して
いてもよい。
防錆処理金属製品において、上塗り塗料の塗膜の厚さ
は、防錆処理金属製品の用途、使用する上塗り塗料の種
類等によって適宜決定され、特に制限されない。通常、
5〜300μm程度、特に好ましくは10〜200μm
程度である。
上塗り塗料を塗布し、加熱して乾燥、硬化させて行うこ
とができる。乾燥時間および温度は、塗布される上塗り
塗料の種類、塗膜の厚さ等に応じて適宜調整される。通
常、5〜120分、特に20〜80分程度であり、ま
た、常温硬化型の上塗り塗料では、1週間程度で硬化が
完了する。乾燥温度は、通常、常温〜200℃の範囲で
あり、特に50〜150℃の範囲である。
錆処理金属製品は、耐水性、防錆性に優れる防錆層を有
するため、自動車部品、家電、建材等として好適に使用
することができる。
より具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。
においては、亜鉛めっき鋼板、鉄−亜鉛合金化めっき鋼
板、亜鉛−55%アルミめっき鋼板または冷延鋼板に、
バーコーターを用いて、防錆処理剤を乾燥膜厚1μmに
なるように塗工し、200℃(板到達温度130℃)、
45秒の条件で焼き付け、防錆処理金属板試料とした。
おいては、上記のようにして得られた防錆処理金属板試
料に、さらに、バーコータを用いて、メラミンアルキッ
ド樹脂塗料(関西ペイント(株)製、アミラック)を、
乾燥膜厚3μmになるように塗工し、200℃(板到達
温度130℃)、45秒の条件で焼き付け、上塗り塗料
の塗装密着性試験用の試料とした。
0メッシュの濾布で濾過し、未乳化物の量を測定し、残
りを乳化物として収率を求めて乳化性の指標とした。
性)JIS K 5400に記載されている碁盤目試験
の方法に準じて、碁盤目を付けた試験片を作成し、粘着
テープ(ニチバン(株):商品名セロテープ)を試験片
の碁盤目上に張り付ける。その後、粘着テープを速やか
に90°の方向に引っ張って剥離させ、碁盤目100の
内で剥離されなかった碁盤目の数を数え、(剥離されな
かった碁盤目の数)/100の値を密着性の指標とし、
下記の基準で評価した。
371に記載されている塩水噴霧試験方法に準じて、雰
囲気温度35℃で、5%のNaCl水溶液を無塗装の防
錆処理金属板試料に吹き付け、240時間後の白錆発生
率を測定し、下記の基準で耐食性を評価した。 × 白錆発生率が100〜50% △ 白錆発生率が25%以上50%未満 ○ 白錆発生率が10%以上25%未満 ◎ 白錆発生率が10%未満
クレーブに、Mgで中和されたエチレン−メタクリル酸
共重合体(MFR(190℃):0.6g/10mi
n,メタクリル酸含量:15wt%,中和度:54%)
240g、水760g、および水酸化カリウム18.8
g(未中和のエチレン−メタクリル酸共重合体のカルボ
キシル基に対して0.8化学当量)を入れ、170℃に
昇温した後、2時間攪拌して水性分散体からなる防錆処
理剤を得た。得られた防錆処理剤は、固形分濃度25.
0、粘度125、pH11.5、100メッシュにおけ
る篩い通過残率0.02%、および収率97.2%であ
った。この防錆処理剤を、無塗装の防錆層の耐食性の評
価、および防錆層と塗膜および金属表面との密着性の評
価に供した。結果を表1に示す。
クレーブに、Znで中和されたエチレン−メタクリル酸
共重合体(MFR(190℃):0.7g/10mi
n,メタクリル酸含量:15wt%,中和度:58%)
250g、水750g、および水酸化カリウム22g
(未中和のエチレン−メタクリル酸共重合体のカルボキ
シル基に対して0.9化学当量)を入れ、170℃に昇
温した後、2時間攪拌して水性分散体からなる防錆処理
剤を得た。得られた防錆処理剤は、固形分濃度26.
2、粘度123、pH12.1、100メッシュon
0.001%、収率98.2%であった。この防錆処理
剤を、無塗装の防錆層の耐食性の評価、および防錆層と
金属表面との密着性の評価に供した。結果を表1に示
す。
クレーブに、Mgで中和されたエチレン−メタクリル酸
共重合体(MFR(190℃):0.6g/10mi
n,メタクリル酸含量:15wt%,中和度:54%)
240g、水760g、および水酸化カリウム12.9
g(未中和のエチレン−メタクリル酸共重合体のカルボ
キシル基に対して0.55化学当量)を入れ、170℃
に昇温した後、2時間攪拌して水性分散体からなる防錆
処理剤を得た。得られた防錆処理剤は、固形分濃度1
3.0、粘度10、pH11.8、100メッシュon
27%、収率69%であった。この防錆処理剤を、無塗
装の防錆層の耐食性の評価、および防錆層と金属表面と
の密着性の評価に供した。結果を表1に示す。
クレーブに、Naで中和されたエチレン−メタクリル酸
共重合体(MFR(190℃):1.0g/10mi
n,メタクリル酸含量:15wt%,中和度:55%)
275gと水725gを入れ、150℃に昇温した後、
2時間攪拌して水性分散体を得た。得られた水性分散体
は、固形分濃度27.7、粘度515、pH10.5、
100メッシュon0.001%、収率96.2%であ
った。この水性分散体を防錆処理剤として用いて、無塗
装の防錆層の耐食性の評価、および防錆層と金属表面と
の密着性の評価に供した。結果を表1に示す。
グリシジルエーテルの50%水溶液を調製し、この水溶
液を、実施例1で得られた水性分散体100gに対し
て、2.5g添加し、攪拌して水性分散体組成物からな
る防錆処理剤を得た。この防錆処理剤を、無塗装の防錆
層の耐食性の評価、ならびに防錆層と塗膜および金属表
面との密着性の評価に供した。結果を表1に示す。
体を用いる以外は、実施例4と同じ方法で水性分散体組
成物からなる防錆処理剤を調製し、無塗装の防錆層の耐
食性の評価、ならびに防錆層と塗膜および金属表面との
密着性の評価に供した。結果を表1に示す。
マー水性分散体を用いる以外は、実施例4と同じ方法で
水性分散体組成物を調製し、無塗装の防錆層の耐食性の
評価、ならびに防錆層と塗膜および金属表面との密着性
の評価に供した。結果を表1に示す。
結果を対比すると、ZnまたはMgで中和されたアイオ
ノマー樹脂の水性分散体を含む本発明の防錆処理剤は、
Naで中和されたアイオノマー樹脂の水性分散体を含む
比較例1の防錆処理剤に比較して、優れた耐食性を有す
る防錆層を形成するものであることが分かる。また、表
1に示す実施例4および5と、比較例2の結果を対比す
ると、エポキシ基含有化合物を併用することによって、
ZnまたはMgで中和されたアイオノマー樹脂の水性分
散体を含む本発明の防錆処理剤は、その優れた耐食性を
維持するとともに、防錆層と上塗り塗料の塗膜との密着
性が向上することが分かる。
体に、シリカコロイド(日産化学製、商品名:スノーテ
ックスN)を、表3に示すシリカコロイド/水性分散体
の固形分重量比となるように添加して、水性分散体組成
物からなる防錆処理剤を調製した。この防錆処理剤を、
亜鉛めっき鋼板に塗布して厚さ1μmの防錆層を形成し
た試料を作成した。この試料について、無塗装の防錆層
の耐食性の評価、および防錆層と金属表面との密着性の
評価を行った。結果を表2に示す。
ロイドを添加することによって、さらに一層耐食性が向
上することがわかる。また、シリカコロイド/水性分散
体の固形分重量比が0.6を超えると、防錆層と金属表
面との密着性が低下することが分かる。
有し、さらに上層に上塗り塗料を塗布する場合には、そ
の上塗り塗料と良好な密着性を有する防錆層を形成する
ことができる。そのため、本発明の防錆処理剤は、亜鉛
めっき鋼板および亜鉛系合金めっき鋼板、アルミめっき
鋼板、アルミ系合金めっき鋼板、冷延鋼板、熱延鋼板、
アルミ板、アルミ合金板等の防錆処理剤として好適であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】2価の金属で中和されたアイオノマー樹脂
(A)の水性分散体を含む金属表面用防錆処理剤。 - 【請求項2】さらに、エポキシ基含有化合物(B)、お
よび2価の金属で中和されたアイオノマー樹脂(A)と
エポキシ基含有化合物(B)との反応物(C)から選ば
れる少なくとも1種を、(A)/〔(B)+(C)〕=
99/1〜50/50となる割合で含む請求項1に記載
の金属表面用防錆処理剤。 - 【請求項3】前記2価の金属が、MgおよびZnから選
ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の
金属表面用防錆処理剤。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の防錆処理
剤を金属表面に塗布して防錆層を形成することを特徴と
する防錆処理方法。 - 【請求項5】請求項1〜3のいずれかに記載の防錆処理
剤を、金属表面に塗布して防錆層を形成した後、該防錆
層の上に上塗り塗料を塗布して塗膜を形成することを特
徴とする防錆処理方法。 - 【請求項6】請求項4または5に記載の防錆処理方法に
よって得られる防錆処理金属製品。 - 【請求項7】金属製品が、亜鉛めっき鋼板および亜鉛系
合金めっき鋼板、アルミめっき鋼板、アルミ系合金めっ
き鋼板、冷延鋼板、アルミ板またはアルミ合金板からな
るものである請求項6に記載の防錆処理金属製品。
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JP2002309153A (ja) * | 2001-04-09 | 2002-10-23 | Nippon Paint Co Ltd | 導電性・潤滑性・耐摩耗性に優れた金属向け塗料組成物、金属塗装材及びその製品 |
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WO2011065229A1 (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 防食剤、端子付き被覆電線およびワイヤーハーネス |
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-
1998
- 1998-06-19 JP JP17316598A patent/JP3831120B2/ja not_active Expired - Lifetime
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