JPH1171491A - 防振ゴム用クロロプレンゴム組成物 - Google Patents

防振ゴム用クロロプレンゴム組成物

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JPH1171491A
JPH1171491A JP20283797A JP20283797A JPH1171491A JP H1171491 A JPH1171491 A JP H1171491A JP 20283797 A JP20283797 A JP 20283797A JP 20283797 A JP20283797 A JP 20283797A JP H1171491 A JPH1171491 A JP H1171491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ゴムより優れた耐熱老化性と、従来のク
ロロプレンゴムより優れた圧縮永久歪と優れた耐高温疲
労性とを合わせ持つ耐熱老化性が改良された防振ゴム用
クロロプレンゴム組成物を提供する。 【解決手段】クロロプレンゴム100重量部に対し、酸
化亜鉛1〜15重量部及び、分子内に少なくとも1個以
上のエポキシ基を含有する化合物0.1〜10重量部又
はハイドロタルサイト0.1〜10重量部からなること
を特徴とする防振ゴム用クロロプレンゴム組成物を製造
し、用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロロプレンゴム組
成物に関する。さらに詳しくは、従来のクロロプレンゴ
ム組成物より優れた圧縮永久歪と優れた耐高温疲労性と
を合わせ持ち、天然ゴムより耐熱老化性に優れる防振ゴ
ム用クロロプレンゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動を発生する機械や振動を嫌う装置な
どと他の構造体との間に設置され、装置の支持や振動の
伝達防止を目的として使用される防振ゴムには、通常の
加硫ゴム力学物性の他に、振動伝達防止のための諸特
性、長期の使用に耐え得る耐久性が求められる。防振ゴ
ムの大部分は自動車向け用途に使用されており、エンジ
ンマウントを例に挙げると、振動伝達特性及び耐疲労特
性が適していることから天然ゴムが主に用いられてい
る。しかし、近年の自動車の小型化、高性能化等により
エンジンルームの温度は上昇の一途を辿り、天然ゴム製
防振ゴムの耐熱性向上が要求されている。
【0003】天然ゴムに比較し耐熱老化性が優れるゴム
としてクロロプレンゴムが挙げられ、防振ゴムとして一
部使用されているが、耐久性、特に高温時の耐疲労性が
劣っているため、高温雰囲気下で使用される天然ゴム性
防振ゴムの代替として使用できない。またクロロプレン
ゴム組成物の架橋密度を低減することにより、耐高温疲
労性は向上するが、それにより圧縮永久歪が著しく悪く
なるため、そのような手段による耐高温疲労性改良は好
ましくなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的は、防振ゴム
用途に必要な特性を損なわず、従来のクロロプレンゴム
組成物では達成できなかった、従来の天然ゴム製防振ゴ
ムより耐熱老化性の優れる防振ゴム用クロロプレンゴム
組成物を提供することにある。さらに詳しくは、天然ゴ
ムより優れた耐熱老化性を持つクロロプレンゴムを用
い、かつ従来のクロロプレンゴム組成物より優れた圧縮
永久歪と優れた耐高温疲労性とを合わせ持つ耐熱老化性
が改良された防振ゴム用クロロプレンゴム組成物を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために鋭意検討した結果、天然ゴムより
優れた耐熱老化性を持つクロロプレンゴムを用い、架橋
系及び脱塩酸捕捉剤を特定することにより、従来のクロ
ロプレンゴム組成物より優れた圧縮永久歪と優れた耐高
温疲労性とを合わせ持つ耐熱老化性が改良された防振ゴ
ム用クロロプレンゴム組成物が得られることを見出し本
発明に至った。
【0006】即ち、本発明は、クロロプレンゴム100
重量部に対し、酸化亜鉛1〜15重量部及び、分子内に
少なくとも1個以上のエポキシ基を含有する化合物0.
1〜10重量部又はハイドロタルサイト0.1〜10重
量部からなることを特徴とする防振ゴム用クロロプレン
ゴム組成物である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明におけるクロロプレンゴムとはクロ
ロプレンと共重合可能なコモノマーを50重量%以下含
有している2−クロロ−1,3−ブタジエンの重合によ
り得られるゴムである。ここで言うコモノマーとは2−
クロロ−1,3−ブタジエンと共重合可能な単量体であ
れば特に限定するものではなく、例えば、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン等のモノビ
ニル化合物、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニ
ル化合物、1,3−ブタジエン、1−クロロ−1,3−
ブタジエン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン等
の共役ジエン化合物、硫黄等が挙げられ、単独または2
種以上を組み合わせて用いることができる。これらのう
ち、1−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロ
ロ−1,3−ブタジエンが特に好ましい。またクロロプ
レンゴムの重合は、乳化重合、溶液重合、塊状重合など
の公知の方法により行うことができる。
【0009】本発明における酸化亜鉛は、本発明の防振
ゴム用クロロプレンゴム組成物において主に加硫剤とし
て働き、その量はクロロプレンゴム100重量部に対し
1〜15重量部である。酸化亜鉛が1重量部未満の場
合、その組成物を加硫しても架橋密度が低く、満足な加
硫物が得られない。また15重量部より多い場合、加硫
物の力学物性を損なう。このうち好ましくは3〜8重量
部である。
【0010】本発明における加硫促進剤は、一般にクロ
ロプレンゴム組成物に使用されるものであれば特に限定
するものではなく、例えば、ジベンゾチアジルジスルフ
ィド等のチアゾール系促進剤、N−シクロヘキシル−2
−ベンゾチアゾイルスルフェンアミド等のスルフェンア
ミド系促進剤、ジ−o−トルイルグアニジン等のグアニ
ジン系促進剤、テトラメチルチウラムモノスルフィド、
テトラメチルチウラムジスルフィド等のチウラム系促進
剤、ジンクジエチルジチオカルバメート等のジチオカル
バミン酸塩系促進剤、エチレンチオウレア、トリメチル
チオウレア、ジエチルチオウレア等のチオウレア系促進
剤、N,N´−m−フェニレンビスマレイミド等のマレ
イミド系促進剤等が挙げられ、単独または2種以上を組
み合わせて用いることができる。これらのうち、エチレ
ンチオウレアが特に好ましい。
【0011】本発明における加硫促進剤の量はクロロプ
レンゴム100重量部に対し、0〜0.1重量部であ
る。その量が0.1重量部を越えると耐高温疲労性を著
しく損なう。特に好ましくは0.05重量部以下であ
る。
【0012】本発明における分子内に少なくとも1個以
上のエポキシ基を含有する化合物は、本発明の防振ゴム
用クロロプレンゴム組成物において主に脱塩酸捕捉剤と
して働く。分子内に少なくとも1個以上のエポキシ基を
含有する化合物として、アルキルグリシジルエーテル、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル、ビスフェノ
ールAジグリシジルエーテル、フェノールノボラック型
エポキシ樹脂、ジグリシジルフタレート、ジグリシジル
ヘキサヒドロフタレート、トリグリシジルイソシアネー
ト、テトラキス(グリシジルオキシフェニル)エタン、
ジグリシジルヒダントイン等が挙げられる。また分子内
に少なくとも1個以上のエポキシ基を含有する化合物の
内、特に分子内に下式(1)または(2)で表される構
造を有するグリシジルアミン化合物
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】としてテトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジルパラアミノフェノール、トリ
グリシジルメタアミノフェノール、ジグリシジルアニリ
ン、ジグリシジルトルイジン、テトラグリシジルメタキ
シリレンジアミン、テトラグリシジルビスアミノメチル
シクロヘキサン等が挙げられる。これら分子内に少なく
とも1個以上のエポキシ基を含有する化合物の内、好ま
しくは分子内に前述の(1)式または(2)式で表され
る構造を有するグリシジルアミン化合物であり、特に好
ましくは分子内に前述の(2)式で表される構造を有す
るグリシジルアミン化合物のテトラグリシジルジアミノ
ジフェニルメタン、ジグリシジルアニリンである。
【0016】本発明における分子内に少なくとも1個以
上のエポキシ基を含有する化合物の量は、クロロプレン
ゴム100重量部に対し、0.1〜10重量部である。
0.1重量部未満の場合、組成物中の脱塩酸捕捉剤量が
不足し、混練時または加硫時の熱により発生する塩酸ガ
スを捕捉しきれない。それにより混練機または金型等の
金属表面が腐食されるため、好ましくない。また10重
量部を越えると、架橋反応速度が著しく低下し、十分な
性能を持つ加硫物を得るためには長時間の加硫を要する
ため好ましくない。このうち好ましくは0.3〜5重量
部である。
【0017】また、本発明における分子内に少なくとも
1個以上のエポキシ基を含有する化合物の代わりに、ハ
イドロタルサイトを使用しても良く、その量は、クロロ
プレンゴム100重量部に対し、0.1〜10重量部で
ある。0.1重量部未満の場合、組成物中の脱塩酸捕捉
剤量が不足し、混練時または加硫時の熱により発生する
塩酸ガスを捕捉しきれない。それにより混練機または金
型等の金属表面が腐食されるため、好ましくない。また
10重量部を越えると、架橋反応速度が著しく低下し、
十分な性能を持つ加硫物を得るためには長時間の加硫を
要するため好ましくない。このうち好ましくは0.3〜
5重量部である。
【0018】また、通常クロロプレンゴム組成物の脱塩
酸捕捉剤として酸化マグネシウムが用いられるが、本発
明においては組成物中に酸化マグネシウムが存在すると
圧縮永久歪が著しく悪くなるため、その使用量は極少量
に限定される。好ましくは0.2重量部以下である。
【0019】また通常クロロプレンゴム組成物はエチレ
ンチオウレアに代表される加硫促進剤を含有するが、本
発明においては組成物が加硫促進剤を含有すると耐高温
疲労性を著しく損なうため、その含有量は極少量に限定
される。好ましくは0.1重量部以下である。
【0020】本発明の防振ゴム用クロロプレンゴム組成
物は、通常知られているクロロプレンゴムと同様の方法
で成型加硫できる。例えば、本発明の防振ゴム用クロロ
プレンゴム組成物、補強剤、充填剤、可塑剤、老化防止
剤及び安定剤等、また必要に応じて極少量の脱塩酸補足
剤、加硫促進剤をロール、ニーダーまたはバンバリーな
どの混練機によって混合し、目的に応じた形状に成型加
工し、加硫する方法がある。本発明の防振ゴム用クロロ
プレンゴム組成物を加硫することにより得られるゴム加
硫物は、天然ゴムより優れた耐熱老化性と、従来のクロ
ロプレンゴムより優れた圧縮永久歪、及び優れた耐高温
疲労性を合わせ持つので天然ゴム製防振ゴムの耐熱老化
性を改良した防振ゴム用途にも使用可能である。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに具体的
に示すが、本発明はこれら実施例により限定されること
はない。
【0022】クロロプレンゴムの原料ゴムのムーニー粘
度は、JIS K6388のB法(1996年版)に従
い、角形溝のダイを使用して評価した。ゴム組成物のム
ーニー粘度、ムーニースコーチタイムは、JIS K6
300(1996年版)に従い角形溝のダイを使用して
評価した。加硫ゴムの力学物性はJIS K6251
(1996年版)に従い、ダンベル状3号形の試験片
で、引張速度500mm/minにて評価した。圧縮永
久歪はJIS K6262(1996年版)に従い、大
型試験片を使用し、ギヤー式老化試験機を用い100℃
×22時間の条件にて評価した。耐熱老化試験はJIS
K6257(1996年版)に従い、ギヤー式老化試
験機を用い100℃×72時間の老化条件によって評価
した。耐高温疲労性はJIS K6260(1996年
版)の屈曲亀裂成長試験に従い、毎分300回屈曲、1
00℃雰囲気下で試験片破断に達するまでの回数で評価
した。なお、以下の記述で重量部とは原料クロロプレン
ゴム100重量部に対する重量比を表す。
【0023】実施例1 2−クロロ−1,3−ブタジエンの単独重合体であるク
ロロプレンゴムA(原料ゴムムーニー粘度 ML(1+
4)100℃ 50)を用い、表1に示す配合に従い1
lニーダーで混練を行なった。その組成物のムーニー粘
度及びスコーチタイムを表1に示した。さらにその組成
物を160℃×30分プレス加硫を行なうことにより加
硫ゴムを作成した。加硫物の力学物性、100℃×22
時間の条件で評価した圧縮永久歪、100℃×72時間
の老化条件によって評価した耐熱老化性、及び毎分30
0回屈曲で100℃雰囲気下における試験片破断に達す
るまでの回数で評価した耐高温疲労性をそれぞれ表1に
示した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久
歪及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2,実施例3 表1に示す配合に従い、実施例1と同様に評価し、それ
らの評価結果を表1に示した。その結果、優れた耐熱老
化性と優れた圧縮永久歪及び優れた耐高温疲労性を合わ
せ持つことが確認できた。
【0026】比較例1,比較例2 実施例1のクロロプレンゴムAの代わりに天然ゴム(R
SS#3)を用い、表1に示す配合に従い、加硫時間を
15分とした以外は実施例1と同様に評価し、それらの
評価結果を表1に示した。その結果、耐熱老化性及び圧
縮永久歪が劣っていた。
【0027】比較例3 表1に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表1に示
した。その結果、耐高温疲労性が著しく劣っていた。
【0028】比較例4 表1に示す配合に従い、実施例1と同様に評価し、それ
らの評価結果を表1に示した。その結果、圧縮永久歪が
著しく劣っていた。
【0029】実施例4〜実施例6 表2に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表2に示
した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久歪
及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0030】
【表2】
【0031】比較例5,比較例6 実施例1のクロロプレンゴムAの代わりに天然ゴム(R
SS#3)を用い、表2に示す配合に従い、加硫時間を
10分とした以外は実施例1と同様に評価し、それらの
評価結果を表2に示した。その結果、耐熱老化性及び圧
縮永久歪が劣っていた。
【0032】比較例7 表2に示す配合に従い、加硫時間を20分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表2に示
した。その結果、耐高温疲労性が著しく劣っていた。
【0033】比較例8 表2に示す配合に従い、実施例4と同様に評価し、それ
らの評価結果を表2に示した。その結果、圧縮永久歪が
著しく劣っていた。
【0034】実施例7〜実施例9 表3に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表3に示
した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久歪
及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0035】
【表3】
【0036】比較例9,比較例10 実施例1のクロロプレンゴムAの代わりに天然ゴム(R
SS#3)を用い、表3に示す配合に従い、加硫時間を
10分とした以外は実施例1と同様に評価し、それらの
評価結果を表3に示した。その結果、耐熱老化性及び圧
縮永久歪が劣っていた。
【0037】比較例11 表3に示す配合に従い、加硫時間を20分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表3に示
した。その結果、耐高温疲労性が著しく劣っていた。
【0038】比較例12 表3に示す配合に従い、実施例7と同様に評価し、それ
らの評価結果を表3に示した。その結果、圧縮永久歪が
著しく劣っていた。
【0039】実施例10 表4に示す配合に従い、実施例1と同様に評価し、それ
らの評価結果を表4に示した。その結果、優れた耐熱老
化性と優れた圧縮永久歪及び優れた耐高温疲労性を合わ
せ持つことが確認できた。
【0040】
【表4】
【0041】実施例11 表4に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表4に示
した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久歪
及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0042】実施例12 表4に示す配合に従い、実施例1と同様に評価し、それ
らの評価結果を表4に示した。その結果、優れた耐熱老
化性と優れた圧縮永久歪及び優れた耐高温疲労性を合わ
せ持つことが確認できた。
【0043】実施例13 表4に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表4に示
した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久歪
及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0044】実施例14,実施例15 表4に示す配合に従い、実施例1と同様に評価し、それ
らの評価結果を表4に示した。その結果、優れた耐熱老
化性と優れた圧縮永久歪及び優れた耐高温疲労性を合わ
せ持つことが確認できた。
【0045】実施例16 表4に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表4に示
した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久歪
及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0046】実施例17 表5に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表5に示
した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永久歪
及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認でき
た。
【0047】
【表5】
【0048】実施例18 実施例1のクロロプレンゴムAの代わりに2−クロロ−
1,3−ブタジエンと2,3−ジクロロ−1,3−ブタ
ジエンの共重合体であるクロロプレンゴムB(原料ゴム
ムーニー粘度 ML(1+4)100℃ 49)を使用
し、表5に示す配合に従い、実施例1と同様に評価し、
それらの評価結果を表5に示した。その結果、優れた耐
熱老化性と優れた圧縮永久歪及び優れた耐高温疲労性を
合わせ持つことが確認できた。
【0049】実施例19 実施例1のクロロプレンゴムAの代わりに2−クロロ−
1,3−ブタジエンと2,3−ジクロロ−1,3−ブタ
ジエンの共重合体であるクロロプレンゴムB(原料ゴム
ムーニー粘度 ML(1+4)100℃ 49)を使用
し、表5に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以
外は実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表5
に示した。その結果、優れた耐熱老化性と優れた圧縮永
久歪及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが確認で
きた。
【0050】比較例13 表5に示す配合に従い、実施例1と同様の評価を試み
た。しかし酸化亜鉛を含まないために十分な加硫が行な
えず、加硫ゴムが得られなかったのでその後の評価を中
止した。
【0051】比較例14 表5に示す配合に従い、加硫時間を25分とした以外は
実施例1と同様に評価し、それらの評価結果を表5に示
した。その結果、加硫ゴムの力学物性、特に引張強度と
破断伸びが劣っていた。
【0052】比較例15 表5に示す配合に従い、実施例1と同様の評価を試み
た。しかし十分な脱塩酸補足剤を含まないために十分な
加硫が行なえず、加硫ゴムが得られなかったのでその後
の評価を中止した。
【0053】比較例16 表5に示す配合に従い、長時間加硫を行なうことにより
実施例1と同様の評価を試みたが、加硫反応速度が低い
ため、十分な加硫が行なえず、加硫ゴムが得られなかっ
たのでその後の評価を中止した。
【0054】比較例17 表6に示す配合に従い、長時間加硫を行なうことにより
実施例1と同様の評価を試みたが、加硫反応速度が低い
ため、十分な加硫が行なえず、加硫ゴムが得られなかっ
たのでその後の評価を中止した。
【0055】
【表6】
【0056】
【発明の効果】以上の結果から、本発明により得られる
クロロプレンゴム組成物が、天然ゴムより優れた耐熱老
化性と従来のクロロプレンゴム組成物より優れた圧縮永
久歪及び優れた耐高温疲労性を合わせ持つことが明らか
である。従って本発明のクロロプレンゴム組成物から、
天然ゴム製防振ゴムの耐熱老化性を改良した防振ゴムが
得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロプレンゴム100重量部に対し、酸
    化亜鉛1〜15重量部及び、分子内に少なくとも1個以
    上のエポキシ基を含有する化合物0.1〜10重量部又
    はハイドロタルサイト0.1〜10重量部からなること
    を特徴とする防振ゴム用クロロプレンゴム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の分子内に少なくとも1個
    以上のエポキシ基を含有する化合物が、分子内に下式
    (1)で表される構造を有するグリシジルアミン化合物
    であることを特徴とする請求項1に記載の防振ゴム用ク
    ロロプレンゴム組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】請求項1に記載の分子内に少なくとも1個
    以上のエポキシ基を含有する化合物が、分子内に下式
    (2)で表される構造を有するグリシジルアミン化合物
    であることを特徴とする請求項1に記載の防振ゴム用ク
    ロロプレンゴム組成物。 【化2】
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