JPH1171414A - N−ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマーの製法 - Google Patents

N−ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマーの製法

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JPH1171414A
JPH1171414A JP10179455A JP17945598A JPH1171414A JP H1171414 A JPH1171414 A JP H1171414A JP 10179455 A JP10179455 A JP 10179455A JP 17945598 A JP17945598 A JP 17945598A JP H1171414 A JPH1171414 A JP H1171414A
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JP10179455A
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Stephan Dr Kothrade
コートラーデ シュテファン
Rainer Dr Blankenburg
ブランケンブルク ライナー
Iris Peters
ペータース イリス
Axel Dr Sanner
ザナー アクセル
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F126/00Homopolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen
    • C08F126/06Homopolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen by a heterocyclic ring containing nitrogen
    • C08F126/10N-Vinyl-pyrrolidone

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N−ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマ
ーの高濃度水溶液を製造する方法 【解決手段】 N−ビニルピロリドンを水性媒体中で開
始剤としてのHを用いてラジカル溶液重合する場
合に、N−ビニルピロリドンに対して0.1〜30重量
%のC〜C−アルカノール、ヒドロキシルアミン塩
及び硫黄を結合形で含有する水溶性化合物から選択され
た重合調節剤の存在下に、重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N−ビニルピロリ
ドンの低分子量ホモポリマーの高濃度水溶液の製法に関
する。
【0002】ラジカル重合によるN−ビニルピロリドン
のポリマーの製法は公知である。種々異なる条件下での
重合のメカニズムは、例えば Polymer Journal,17,143
-152(1985)に記載されている。有機溶剤中の、例えば
US4053696によれば、アルコール溶液中の重合
は有機溶剤中で、有機溶剤が連鎖調節剤として作用する
ことができるので、低分子量のポリビニルピロリドンを
もたらす。しかしながら、このポリマーの高濃度水溶液
の製造のためには、少なくとも多量の有機溶剤を留去
し、次いで廃棄又は後処理をしなければならない。
【0003】水溶液中のN−ビニルピロリドンの重合
は、従来は大抵、例えばUS 2335454に記載の
ように、開始剤としての過酸化水素の存在下に実施され
ていた。この場合、ポリビニルピロリドンの分子量は、
過酸化水素濃度に依存し、高い過酸化水素濃度により低
い分子量が生じ、かつその逆が起こる。しかしながら、
>30重量%の高いモノマー濃度は、発熱反応の制御を
不可能にし、流入法の場合には、過酸化水素の強力なグ
ラフト作用が不所望な分子量増大をもたらすので、ポリ
ビニルピロリドンの高濃度水溶液は製造不可能である。
【0004】WO94/26796から、調節剤として
の硫黄化合物の存在下に、水溶液中でアゾ開始剤の使用
下にN−ビニルイミダゾールとN−ビニルピロリドンか
ら低分子量コポリマーを製造することが公知である。
【0005】DE 2218935は、N−ビニルピロ
リドン−ポリマーの水溶液中の微細懸濁液の形で加えら
れる、水に不溶のラジカル形成性重合触媒の存在下に、
場合により下位量の他のモノオレフィン系不飽和モノマ
ーと混合したN−ビニルピロリドンの重合を記載してい
る。。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、N−
ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマーの高濃度水溶
液の簡単な製法を提供することであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】ところで、この課題は、
本発明により、特定の重合調節剤の存在下に水溶液中で
重合する場合に解決されることが判明した。
【0008】従って、本発明の課題は、開始剤としての
を用いる水性媒体中でのラジカル溶液重合によ
るN−ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマーの高濃
度水溶液の製法であり、これは、使用N−ビニルピロリ
ドンに対して0.1〜30重量%のC〜C−アルカ
ノール、ヒドロキシルアミン塩及び硫黄を結合形で含有
する水溶性化合物から選択されている重合調節剤の存在
下に重合することを特徴とする。
【0009】この方法の利点は、重合装置の増大された
空時−収率である。更に、この高濃度ポリマー溶液は、
移送及び粉末製品への変更に関しても有利である。
【0010】N−ビニルピロリドンのラジカル溶液重合
のための開始剤として、水性溶液重合用の慣用の開始剤
が使用される。有利な重合開始剤には、水溶性のペルオ
キシド及びヒドロゲンペルオキシド、例えばt−ブチル
ヒドロペルオキシド、t−アミルヒドロペルオキシド、
クモールヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシ
ド、ペルオキソジ硫酸及びそれらの塩、殊にそれらのア
ルカリ金属塩及びアンモニウム塩及びペルカーボネー
ト、ペルオキソエステル及び過酸化水素が包含される。
過酸化水素が有利に使用される。これは、水溶性で、価
格的に好適で、市場で提供可能であり、ポリマー溶液が
分解生成物により不純化されていない。この開始剤は、
N−ビニルピロリドンの量に対して0.1〜10重量
%、有利に0.5〜5重量%の量で使用される。市場で
供給可能な30又は50重量%の溶液は、場合により反
応溶液への添加の前に約10重量%まで希釈することが
できる。
【0011】Hは、その遷移金属が水溶液中で種
々の酸価段階で存在しうる遷移金属化合物、例えば鉄
(II)−塩又は銅(II)−塩、いわゆるレドックス
開始剤系と一緒に使用するのが有利である。
【0012】重合媒体としては水が使用される。重合
は、N−ビニルピロリドンの加水分解を避けるために、
6〜9の範囲のpH値で実施するのが有利である。従っ
て、重合開始の前に、各成分の溶液を適当な塩基、例え
ば苛性ソーダ水溶液又はアンモニア水溶液を用いてその
pH−範囲まで調節するか又は反応媒体のpH値を重合
の間に適当な塩基の添加により6〜9の範囲に保持する
のが有利である。
【0013】重合温度は、開始剤分解の半価時間が0.
5〜5時間、有利に1〜3時間になるように選択すべき
である。このことは、通常60〜85℃の温度範囲の場
合である。従って、重合温度は有利に60〜85℃、殊
に65〜80℃の範囲内にある。
【0014】重合は、例えばWO94/26796に例
示されているような硫黄を結合形で含有する重合調節剤
の存在下に実施するのが有利である。このような化合物
は、例えば無機亜硫酸水素塩、ジ亜硫酸塩及び亜ジチオ
ン酸塩又は有機硫化物、ジ硫化物、ポリ硫化物、スルホ
キシド、スルホン及びメルカプト化合物である。次の重
合調節剤が例として挙げられる:ジ−n−ブチルスルフ
ァイド、ジ−n−オクチルスルファイド、ジフェニルス
ルファイド、チオジグリコール、エチルチオエタノー
ル、ジイソプロピルジスルファイド、ジ−n−ブチル−
ジスルファイド、ジ−n−ヒキシルジスルファイド、ジ
アセチルジスルファイド、ジ−t−ブチルトリスルファ
イド及びジメチルスルホキシド。重合調節剤として使用
される化合物は、メルカプト化合物、ジアルキルスルフ
ァイド、ジアルキルジスルファイド及び/又はジアリー
ルスルファイドが有利である。これらの化合物の例は、
エチルチオグリコレート、システイン、2−メルカプト
エタノール、1,3−メルカプトプロパノール、3−メ
ルカプトプロパン−1,2−ジオール、1,4−メルカ
プトブタノール、メルカプト酢酸、3−メルカプトプロ
ピオン酸、メルカプトコハク酸、チオグリセリン、チオ
酢酸、チオ尿素及びアルキルメルカプタン、例えばn−
ブチルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン又はn
−ドデシルメルカプタンである。その内、メルカプトア
ルコール及びメルカプトカルボン酸が有利に使用され
る。
【0015】好適な調節剤は、ヒドロキシルアミン塩、
例えば硫酸ヒドロキシルアンモニウムである。
【0016】特に有利な重合調節剤は、C〜C−ア
ルコールであり、この際、エタノール、n−プロパノー
ル及びイソプロパノールが特に好適である。
【0017】重合調節剤は、重合時に使用されるモノマ
ーN−ビニルピロリドンに対して0.1〜30重量%、
有利に0.1〜20重量%の量で使用される。本発明に
より使用すべき重合調節剤の混合物も使用することがで
きる。
【0018】N−ビニルピロリドンの重合は、水中で>
30重量%の高いモノマー濃度では、安全性の理由か
ら、バッチ法(Batch-Fahrweise)では実施することがで
きない。従って、重合法として半−バッチ法及び流入法
を使用するのが有利である。この変法では、少なくとも
1種の成分又は数種の成分の混合物を、残りの成分の混
合物に、一定の時間内に連続的に又は回分法で添加す
る。一方で、N−ビニルピロリドンと水とからの混合物
に重合温度で、重合調節剤の溶液及び開始剤溶液を添加
することができる。もうひとつの方法は、重合温度又は
それより下で、過酸化水素を前装物中に加え、調節剤の
み又は調節剤の溶液を重合温度の到達の後に、所定の時
間以内に反応混合物に供給することよりなる。この流入
法のもう一つの変法は、前装物を、重合が開始する温度
まで加温し、次いで、調節剤、過酸化水素及びN−ビニ
ルピロリドンを別々に流入するか又は一緒に添加するこ
とよりなる。この方法では、水及びビニルピロリドン及
び/又は過酸化水素及び/又は調節剤から成る混合物を
前装物として使用する。本発明によれば、モノマーの重
合の間に重合調節剤を連続的に又は小量ずつ配量するか
又は前装物中に予め存在させる方法が有利である。
【0019】この方法で得られる本発明によるポリビニ
ルピロリドンポリマーは、2000〜80000、有利
には5000〜60000の重量平均分子量を有する。
本発明によるポリマーのK−値は、10〜50、有利に
は15〜40の範囲内にある(H.Fikentscher Cellulo
sechemie,Band 13,1932,58〜64頁により、水中1
重量%溶液、25℃で)。本発明による高濃度のポリマ
ー溶液は、通常40〜80重量%、好ましくは45〜6
0重量%の固体含有率を有する。更に、これは、狭い分
子量分布(Mw/Mn≦7)で優れている。
【0020】場合により、本発明によるポリマー溶液
を、重合に引き続き物理的後処理、例えば水蒸気蒸留又
は窒素を用いるストリップを行って、その際、揮発性不
純物をこの溶液から除去する。ポリマー溶液を、(例え
ば前記のような)重合開始剤の添加下で化学的に後処理
し、かつ場合により、重合温度よりも高い温度までこの
ポリマー溶液を加熱することができる。
【0021】重合溶液中に存在する調節剤、殊にエタノ
ール及びイソプロパノールは、生成物中に残留してよい
か、場合によっては蒸留により生成物から除去すること
ができる。本発明による方法で得られるN−ビニルピロ
リドンのホモポリマーは、不純物、例えば2−ピロリド
ン又はN−ビニルピロリドンが少ない。これは、ポリマ
ーに対して2.0重量%を下回る2−ピロリドンを含有
する。殊に開始剤分解生成物を含有しない。
【0022】ポリビニルピロリドン水溶液は、場合によ
り公知方法で乾燥法により固体粉末に変じることができ
る。粉末状ポリマーを得るための乾燥法として、水溶液
からの乾燥のために好適である全てのものが使用され
る。有利な方法は、スプレー乾燥、スプレー流動層乾
燥、ローラ乾燥及びバンド乾燥(Bandtrocknung)であ
り、同様に凍結乾燥及び凍結濃縮も使用可能である。
【0023】本発明により得られる低分子量ポリビニル
ピロリドンは、化粧品及び医薬品組成物中で高濃度水溶
液で有利に使用され、殊に貯蔵安定な殺菌剤として沃素
との複合体として使用される。更に、ポリビニルピロリ
ドンは、洗剤添加剤(例えば移色阻止剤)として、及び
多くの工業的用途(ホトレジスト、粘凋化剤、接着剤、
繊維材料着色用の助剤、接着剤ステイック、金属急冷
浴、貴金属の分離、明化剤、酸化防止剤とのコンプレッ
クス、コンクリート添加剤、ポリオレフィン/繊維のコ
ーテイング、印刷インキ、ジアゾタイプ、導電性層、電
極ゲル、皮膚接着ゲル、多価カチオンの除去、ポリフェ
ノールの除去、酵素−及び蛋白質コンプレックス、混色
阻止剤(Farbmischungs-inhibitor)、固体バッテリ
ー、固体電解質、魚類飼料顆粒、香油固定剤、フレキソ
印刷版、綿状沈殿剤、写真版、ガス分析、石膏結合、グ
リース剤、染料の付着助剤、表面の親水性化、イオン交
換体、異性化阻止剤、保護コロイド、インキ、ジェット
インキ、ボールペンペースト、触媒、カテーテルコーテ
イング、セラミック結合剤、缶石除去剤、培養基用接着
剤、吸着性/疎水性を高めるための有機又は無機化合物
との錯体形成、ハロゲンとの錯体、ポリマーとの錯体、
保存剤、コンタクトレンズ、透析膜、腐食保護、プラス
チック添加剤、ラッカー助剤、感光材料、リソグラフ
ィ、可溶化、空気フィルター、膜製造、金属鋳込み、金
属硬化、金属コロイドの安定化、可逆性酸素吸着用金属
錯体、マイクロカプセル化、膜、水からのオイル−及び
染料除去、オイル回収、製紙助剤、紙塗料、相転移触
媒、フオトイメージング、顔料分散液、プロトン導体、
廃水の浄化剤、種子消毒(Saatbeize)、種子コーテイ
ング、擦剤添加剤、ハロゲン化銀−エマルジヨン、汚れ
放出剤、ペルオキシドの安定化、合成繊維、第三石油類
取得(Tertiaere Erdoelgewinnung)、繊維材料助剤、
炭化水素混合物の分離、粘度変性、耐熱性層、感熱性
層、感熱性抵抗、水溶性膜、タバコフィルター)で使用
可能である。
【0024】
【実施例】次の実施例で本発明を詳説するが、本発明は
これらのみに限定されるものではない。
【0025】例1 先ず、次の溶液を準備した: 1.前装物、完全脱塩水500g、N−ビニルピロリド
ン140g及びイソプロパノール90gより成る、 2.流入物1、 過酸化水素(30%)6.8g及び塩化
銅(II)−溶液(0.01%)0.26mlより成
る、 3.流入物2、 N−ビニルピロリドン 480gより
成る、 4.流入物3、 過酸化水素(30%)7.5g(各1.
25gで4回及び2.5gで1回)より成る、 5.流入物4、塩化銅(II)−溶液(0.01%)0.
66ml(各0.11mlで4回及び0.22mlで1
回)より成る、 6.流入物5、アンモニア溶液(5%)100gより成
る、 7.流入物6、過酸化水素(30%)3.0g及び塩化
銅(II)−溶液(0.01%)0.88mlより成る、 8.流入物7、過酸化水素(30%)3.0g及び塩化
銅(II)−溶液(0.01%)0.88mlより成る、 9.流入物8、過酸化水素(30%)3.0gより成
る。
【0026】アンカー撹拌機を有するガラス製実験室装
置中で、窒素気下に、かつ撹拌下に、前装物を75℃ま
で加熱した。この温度に達する際に、流入物1の添加を
行った。全体のサイクル時間の間、流入物5の供給によ
り7.5のpH値を保持した。流入物1の添加の後に、
流入物2を2時間かかって供給した。流入物2の開始の
後0.5時間、1時間、1.5時間、2時間及び2.5時
間に、それぞれ流入物3及び4の一部を添加し、その
際、それぞれ最大部分の添加を2時間後に行った。流入
物2の終了後に、更に2時間75℃の温度を保持し、引
き続き流入物6を添加した。75℃で更に1時間後に、
流入物7を添加した。この温度で、更に1時間保持し
た。その後、流入物8を加え、75℃で更に2時間加熱
した。反応混合物の冷却の後に、固体含有率51重量%
の澄明淡黄色で高粘性のポリマー溶液が生じた。この生
成物のK−値(水中1重量%で測定)は30.3であっ
た。
【0027】比較例1 先ず、例1におけると同じ溶液を準備し、この際、溶液
1)中のイソプロパノールを同量の水で代えた。引き続
き、例1に記載と同様に重合させた。
【0028】反応混合物の冷却の後に、固体物質含有率
49.9重量%の澄明橙黄色で高粘性のポリマー溶液が
生じた。この生成物のK−値(水中1重量%で測定)
は、43.0であった。
【0029】このポリマーの分子量もゲルパーミエーシ
ヨンクロマトグラフィを用いて検査した。溶離剤とし
て、水/アセトニトリル(90:10)を、0.15M
NaCl及び0.03MNaHPOと共に用いた。
分離物質として、TSK PW−x1 3000、TS
K PW−x1 4000、TSK PW−x1 50
00及びTSK PW−x1 6000を23℃のカラ
ム温度で用いた。検出をUV−ホトメトリーを用いて2
08nmで行った。ポリビニルピロリドンを用いて較正
して、そのインテグラル分子量分布をレーザー光線散乱
カップリング(Laserlichtstreukopplung)により測定
した。結果を次の第1表に示した。
【0030】
【表1】
【0031】比較例は、本発明により濃縮された方法に
おける約30の所望のK−値(即ち、重量平均はいずれ
の場合にも60000又は80000より小さい)は、
調節剤なしでは達することができず、不所望な広い分子
量分布(Mw/Mn)が得られることを示している。更
に、こうして得られた生成物は暗色に着色している。
【0032】例2 先ず、次の溶液を準備した: 1.前装物、完全脱塩水1000g、N−ビニルピロリ
ドン280g及びイソプロパノール180gより成る、 2.流入物1、 過酸化水素(30%)13.6g及び塩
化銅(II)−溶液(0.01%)0.52ml及び2
5%アンモニア水溶液5.0gより成る、 3.流入物2、 N−ビニルピロリドン 960gより
成る、 4.流入物3、 過酸化水素(30%)10.0g(各
2.5gで4回)より成る、 5.流入物4、塩化銅(II)−溶液(0.01%)
0.88ml(各0.22mlで4回)より成る、 6.流入物5、アンモニア水溶液(5%)91.0gよ
り成る、 7.流入物6、過酸化水素(30%)6.0g及び塩化
銅(II)−溶液(0.0 1%)1.76mlより成る、 8.流入物7、過酸化水素(30%)6.0g及び塩化
銅(II)−溶液(0.01%)1.76mlより成る、 9.流入物8、過酸化水素(30%)6.0gより成
る。
【0033】アンカー撹拌機を有するガラス製実験室装
置中で、窒素気下にかつ撹拌下に、前装物を75℃まで
加熱した。この温度に達する際に、流入物1を添加し
た。、流入物5を流入物1の添加から7時間まで供給し
た。流入物1の添加の後に、流入物2を2時間かかって
供給した。流入物2の開始の後0.5時間、1時間、1.
5時間及び2時間に、それぞれ流入物3及び4の一部を
添加した。流入物2の終了後に更に2時間75℃の温度
を保持し、引き続き流入物6を添加した。75℃で更に
1時間後に、流入物7を添加した。75℃の温度を更に
2時間保持した。その後、流入物8を加え、75℃で更
に2時間加熱した。引き続き反応混合物を35℃まで冷
却し、真空中で1.5時間蒸留させた。反応混合物の冷
却後に、固体含有率58重量%の澄明淡黄色で高粘性の
ポリマー溶液が生じた。この生成物のK−値(水中1重
量%で測定)は31.0であった。
【0034】例3 次の溶液を準備した:溶液1.〜7.は、例1における
と同様、 8.流入物7、t−ブチルヒドロペルオキシド(70
%)9.30gより成る、 9.流入液8、亜硫酸ナトリウム6.64g及び完全脱
塩水20gより成る。
【0035】アンカー撹拌機を有するガラス製実験室装
置中で、窒素気下にかつ撹拌下に、前装物を75℃まで
加熱した。この温度に達する際に、流入物1を添加し
た。全体のサイクル時間に渡って、流入物5を用いて
7.5のpH値を保持した。流入物1の添加の後に、流
入物2を2時間かかって供給した。流入物2の開始の後
0.5時間、1時間、1.5時間、2時間及び2.5時間
に、それぞれ流入物3及び4の一部の添加を行い、この
際、それぞれの最大部分を2時間後に添加した。流入物
2の終了後に、更に2時間75℃の温度を保持し、引き
続き流入物6を添加した。75℃で更に1時間後に、6
0℃まで冷却した。その後、流入物7を添加した。流入
物7の添加の後に流入物8を1.5時間かかって供給し
た。60℃の温度で、3時間保持した。反応混合物の冷
却の後に、固体含有率51.8重量%の澄明で殆ど無色
で高粘性のポリマー溶液が生じた。この生成物のK−値
(水中1重量%で測定)は29.4であった。
【0036】例4 先ず、次の溶液を準備した: 1.前装物、完全脱塩 水575g、N−ビニルピロリ
ドン140g及びメルカプトエタノール6.0gより成
る、 2.流入物1、 過酸化水素(30%)6.8g及び塩
化銅(II)−溶液(0.01%)0.26ml及び流入
物5 2.63gより成る、 3.流入物2、 N−ビニルピロリドン 480gより
成る、 4.流入物3、 過酸化水素(30%)5.0g(各1.
25gで4回)より成る、 5.流入物4、塩化銅(II)−溶液(0.01%)0.
44ml(各0.11mlで4回)より成る、 6.流入物5、アンモニア溶液(25%)25.0ml
より成る、 7.流入物6、過酸化水素(30%)3.0g及び塩化
銅(II)−溶液(0.01%)0.88mlより成る、 8.流入物7、過酸化水素(30%)3.0g及び塩化
銅(II)−溶液(0.01%)0.88mlより成る、 9.流入物8、過酸化水素(30%)3.0gより成
る。
【0037】アンカー撹拌機を有するガラス製実験室装
置中で、窒素気下にかつ撹拌下に、前装物を75℃まで
加熱した。この温度の到達の際に、流入物1の添加を行
った。全体のサイクル時間の間、流入物5の供給により
7.5のpH値を保持した。流入物1の添加後に、流入
物2を2時間かかって供給した。流入物2の開始の後
0.5時間、1時間、1.5時間及び2時間に、それぞれ
流入物3及び4の一部の添加を行った。流入物2の終了
後に更に1.5時間75℃の温度を保持し、引き続き流
入物6を添加した。75℃で更に1時間後に、流入物7
の添加を行った。この温度で、更に1時間保持した。そ
の後、流入物8を加え、75℃で更に2時間加熱した。
反応混合物の冷却の後に、固体含有率52.3重量%の
澄明黄色で高粘性のポリマー溶液が生じた。この生成物
のK−値(水中1重量%で測定)は30.3であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナー ブランケンブルク ドイツ連邦共和国 シュトゥットガルト− フォイアーバッハ ジーゲルシュトラーセ 25 (72)発明者 イリス ペータース ドイツ連邦共和国 ラムスハイム ハウプ トシュトラーセ 57 (72)発明者 アクセル ザナー ドイツ連邦共和国 フランケンタール ロ ルシャー リング 2ツェー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中で、開始剤としてのH
    を用いるラジカル溶液重合によりN−ビニルピロリドン
    の低分子量ホモポリマーの高濃度水溶液を製造する方法
    において、N−ビニルピロリドンに対して0.1〜30
    重量%の、C 〜C−アルカノール、ヒドロキシルア
    ミン塩及び硫黄を結合形で含有する水溶性化合物から選
    択された重合調節剤の存在下に重合することを特徴とす
    る、N−ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマーの高
    濃度水溶液を製造する方法。
  2. 【請求項2】 モノマーの量に対して0.1〜20重量
    %の量で重合調節剤を使用する、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 重合調節剤を、C〜C−アルカノー
    ルから選択する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 調節剤として、エタノール、n−プロパ
    ノール又はイソプロノールを使用する、請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 開始剤Hを、N−ビニルピロリド
    ンの量に対して0.1〜10重量%の量で使用する、請
    求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
JP10179455A 1997-06-27 1998-06-26 N−ビニルピロリドンの低分子量ホモポリマーの製法 Pending JPH1171414A (ja)

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