JPH1169138A - ファクシミリ通信システム - Google Patents

ファクシミリ通信システム

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JPH1169138A
JPH1169138A JP9224046A JP22404697A JPH1169138A JP H1169138 A JPH1169138 A JP H1169138A JP 9224046 A JP9224046 A JP 9224046A JP 22404697 A JP22404697 A JP 22404697A JP H1169138 A JPH1169138 A JP H1169138A
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JP9224046A
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Yoshitomo Wakita
嘉智 脇田
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿の左右の空白部分を削除して送信する。 【解決手段】第1のファクシミリ装置と第2のファクシ
ミリ装置とが通信回線を経由してファクシミリ通信を行
うファクシミリ通信システムにおいて、第1のファクシ
ミリ装置は、原稿を読み取るラインセンサ5の読取幅に
対して、その読取幅の左右両端からの削除割合を入力す
る削除割合入力部10と、この削除割合入力部10から
入力される複数種類の削除割合に対応させて、読取幅の
左右両端からの削除幅を予めデータとして記憶している
削除幅記憶部11と、削除割合入力部10から入力され
た任意の削除割合に基づいて、削除幅記憶部11から対
応する削除幅を読み出し、読取幅の左右両端から、読み
出した削除幅だけラインセンサ5による原稿の読み取り
を禁止し、残りの原稿部分をラインセンサ5により読み
取って送信する送受信制御回路9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信原稿の不要部
分、特に原稿の左右の空白部分をカットして送信するフ
ァクシミリ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信時間の短縮を目的とした
技術が種々提案されている。その代表的なものが、MH
符号化方式と呼ばれる通信方式である。この通信方式
は、同一色(白又は黒)の連続するデータを圧縮するこ
とにより、データ量を削減して通信を行うものである。
例えば、原稿の左右に空白部分がある場合、原稿の左端
から情報が書かれている部分までの空白部をMH符号化
して送信し、情報が書かれている部分は通常通り符号化
して送信し、情報の最後から原稿の右端までの空白部を
MH符号化して送信している。
【0003】ただし、原稿を読み取るラインセンサは、
通常、原稿の幅に関係なく、ラインセンサで読み取り可
能な読取幅を全て読み取っている。そのため、実際に
は、原稿の左端から情報が書かれている部分までではな
く、ラインセンサの読取幅の左端から原稿の情報が書き
込まれている部分までのより広い範囲の空白部をMH符
号化して送信している。同様に、情報の最後から原稿の
右端までではなく、情報の最後からラインセンサの読取
幅の右端までのより広い範囲の空白部をMH符号化して
送信している。
【0004】このように、従来のファクシミリ装置で
は、ラインセンサの読取幅の全体を読み取っているた
め、本来送信する必要のない多くの空白部分を送信して
いることになる。また、このような空白部分をMH符号
化することによって圧縮し、送信するデータ量を削減し
ているとはいうものの、送信することには変わりなく、
その分の通信時間が必要となる。
【0005】一方、このようなMH符号化による通信方
式とは別に、原稿の上下の空白部分を削除することによ
って通信時間を短縮するファクシミリ装置も提案されて
いる(例えば、特開平5−227406号公報参照)。
このファクシミリ装置は、空白部分をラインごとに判別
し、走査した1ラインの全てのデータが白(すなわち空
白)であると判断した場合に、その読み取ったラインデ
ータを送信せず削除することによって実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿の
空白は一般的に上下の空白より左右の空白の方が多く、
また、上記した如く、1ラインのデータは原稿の横幅分
ではなく、原稿を読み取るラインセンサの読取幅である
ため、原稿からはみ出した横幅部分を考慮すれば、原稿
の左右の空白の方が圧倒的に多いと言える。例えば、ラ
インセンサの読取幅がB4幅(ただし、横幅)であっ
て、送信する原稿のサイズがA4幅(ただし、横幅)で
あるとき、その差幅(B4幅−A4幅)分の空白もデー
タとして送信していることになる。
【0007】従って、原稿の左右の空白部分を削除して
送信できれば、通信時間のより大幅な短縮が可能とな
る。本発明はこのような点に着目して創案されたもの
で、その目的は、簡単な方法で、原稿の情報部分を削除
することなく、原稿の左右の空白部分を削除して送信す
ることのできるファクシミリ装置及びファクシミリ通信
システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載のファクシミリ通信システム
は、第1のファクシミリ装置と第2のファクシミリ装置
とが通信回線を経由してファクシミリ通信を行うシステ
ムにおいて、前記第1のファクシミリ装置は、原稿を読
み取るラインセンサの読取幅に対して、その読取幅の左
右両端からの削除割合を入力する削除割合入力手段と、
この削除割合入力手段から入力される複数種類の削除割
合に対応させて、前記読取幅の左右両端からの削除幅を
予めデータとして記憶している削除幅記憶手段と、前記
削除割合入力手段から入力された任意の削除割合に基づ
いて、前記削除幅記憶手段から対応する削除幅を読み出
し、前記読取幅の左右両端から、前記読み出した削除幅
だけ前記ラインセンサによる原稿の読み取りを禁止し、
残りの原稿部分を前記ラインセンサにより読み取って送
信するとともに、この読み取った画像データの送信に先
立って、送信する画像データが空白部分を削除したデー
タであることを示す削除情報と削除幅情報とを送信する
送信制御手段とを備え、前記第2のファクシミリ装置
は、受信した画像データの左側、右側又は左右両側に適
当な空白を付加して印字出力する空白部付加情報を記憶
する空白部付加情報記憶手段と、前記第1のファクシミ
リ装置から送信されてきた削除情報と削除幅情報とに基
づき、前記空白部付加情報記憶手段から空白部付加情報
を読み出し、その後に受信する画像データの左側、右側
又は左右両側に適当な空白部を付加して印字出力する受
信制御手段とを備えた構成とする。
【0009】また、本発明の請求項2記載のファクシミ
リ通信システムは、第1のファクシミリ装置と第2のフ
ァクシミリ装置とが通信回線を経由してファクシミリ通
信を行うシステムにおいて、前記第1のファクシミリ装
置は、原稿の種類を入力する原稿入力手段と、原稿の左
右両端からの削除割合を入力する削除割合入力手段と、
ラインセンサの読取幅のうちセットされた原稿の横幅を
除いた原稿外削除幅のデータを、前記原稿入力手段から
入力される原稿の種類に対応させて予め記憶している原
稿外削除幅記憶手段と、前記削除割合入力手段から入力
される削除割合に対応する原稿の左右両端からの削除幅
のデータを、前記原稿入力手段から入力される原稿の種
類に対応させて予め記憶している原稿内削除幅記憶手段
と、前記原稿入力手段から入力される原稿の種類に基づ
いて、前記原稿外削除幅記憶手段から対応する原稿の種
類の原稿外削除幅を読み出すとともに、前記原稿入力手
段から入力される原稿の種類と前記削除割合入力手段か
ら入力される削除割合とに基づいて、前記原稿内削除幅
記憶手段から対応する原稿の種類の原稿内削除幅を読み
出し、前記読み出した原稿外削除幅及び原稿内削除幅だ
け前記ラインセンサによる原稿の読み取りを禁止し、残
りの原稿部分を前記ラインセンサにより読み取って送信
するとともに、この読み取った画像データの送信に先立
って、送信する画像データが空白部分を削除したデータ
であることを示す削除情報と削除幅情報とを送信する送
信制御手段とを備え、前記第2のファクシミリ装置は、
受信した画像データの左側、右側又は左右両側に適当な
空白部を付加して印字出力する空白部付加情報を記憶す
る空白部付加情報記憶手段と、前記第1のファクシミリ
装置から送信されてきた削除情報と削除幅情報とに基づ
き、前記空白部付加情報記憶手段から空白部付加情報を
読み出し、その後に受信する画像データの左側、右側又
は左右両側に適当な空白部を付加して印字出力する受信
制御手段とを備えた構成とする。
【0010】また、本発明の請求項3記載のファクシミ
リ通信システムは、第1のファクシミリ装置と第2のフ
ァクシミリ装置とが通信回線を経由してファクシミリ通
信を行うシステムにおいて、前記第1のファクシミリ装
置は、セットされた原稿の情報をラインセンサにより読
み取って内部メモリに蓄積するとともに、前記ラインセ
ンサの読取幅に対する読み取った画像の最大横幅を検出
し、前記ラインセンサの読取幅からこの最大横幅を引い
た空白部分である左右両側の削除幅を算出する削除幅算
出手段と、前記内部メモリに蓄積された画像データの送
信時、前記削除幅算出手段によって算出された左右両側
の削除幅に該当するデータの送信を禁止し、残りの画像
データ部分を送信するとともに、この画像データの送信
に先立って、送信する画像データが空白部分を削除した
情報であることを示す削除情報と削除幅情報とを送信す
る送信制御手段とを備え、前記第2のファクシミリ装置
は、前記第1のファクシミリ装置から送信されてきた削
除情報と削除幅情報とに基づき、その後に受信する画像
データに削除幅情報で示された量の空白部を付加して印
字出力する受信制御手段を備えた構成とする。
【0011】また、本発明の請求項4記載のファクシミ
リ通信システムは、請求項1、2又は3記載のものにお
いて、前記第2のファクシミリ装置の受信制御手段は、
前記第1のファクシミリ装置から送信されてきた削除情
報に基づき、その後に受信する画像データを削除幅分だ
け横方向に拡大して印字出力するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の請求項1
に対応したファクシミリ通信システムにおける第1のフ
ァクシミリ装置の電気的構成を示すブロック図であっ
て、本実施形態では蓄積型のファクシミリ装置となって
いる。
【0013】電話回線1には、回線の保持、開放や各回
路との接続動作を行う網制御回路2が接続されており、
この網制御回路2には、ファクシミリの制御信号や画像
信号をアナログ信号やデジタル信号に変復調する変復回
路3が双方向に接続されている。また、この変復調回路
3には、ファクシミリ画像処理部4が双方向に接続され
ており、ファクシミリ画像処理部4には、原稿の読み取
りを行うラインセンサ5の出力が導かれている。
【0014】また、ファクシミリ画像処理部4の出力
は、受信した画像データを記録紙等に印字出力するため
の画像印字出力部6に導かれているとともに、ラインセ
ンサ5によって読み取られた画像データを記憶する画像
データ記憶部(内部メモリ)7と双方向の接続となって
いる。また、電話回線1には、図示しない相手側ファク
シミリ装置からの着信を検出する着信検出回路8が接続
されており、着信検出回路8の出力は、本装置全体の動
作制御を行う送受信制御回路9に入力されている。
【0015】送受信制御回路9は、網制御回路2、変復
調回路3、ファクシミリ画像処理部4に対してそれぞれ
に応じた制御信号を出力するとともに、画像データ記憶
部7と双方向の接続となっている。また、送受信制御回
路9には、削除割合入力部10の出力が導かれていると
ともに、削除幅記憶部11が双方向に接続された構成と
なっている。
【0016】削除割合入力部10は、ラインセンサ5の
読取幅に対して、その読取幅の左右両端からの削除割合
を入力するブロックである。ここで、削除割合とは、原
稿の情報部分(画像データ部分)を除く左右の空白部分
が、ラインセンサ5の読取幅に占める割合のことであっ
て、本実施形態では、1/2、1/3、1/4の3種類
が用意されている。すなわち、1/2はラインセンサ5
の読取幅の1/2を削除することを意味し、1/3はラ
インセンサ5の読取幅の1/3を削除することを意味
し、1/4はラインセンサ5の読取幅の1/4を削除す
ることを意味している。
【0017】この場合、ラインセンサ5の読取幅に対し
て原稿の幅方向の中心を読取幅の幅方向の中心に合わせ
てセットするタイプのファクシミリ装置では、1/2削
除するとはラインセンサ5の読取幅の左右両端から1/
4ずつ削除することを意味し、1/3削除するとはライ
ンセンサ5の読取幅の左右両端から1/6ずつ削除する
ことを意味し、1/4削除するとはラインセンサ5の読
取幅の左右両端から1/8ずつ削除することを意味して
いる。例えば、1/2を削除する場合には、図2に示す
ように、ラインセンサ5の読取幅D1(ただし、1行を
16データとして示している)に対し、読取幅D1の左
端から4データ、右端から4データを削除する。図2に
おいて、符号81はセットされた原稿、符号82は原稿
に書き込まれた情報(画像データ)、符号L1はライン
センサ5及び原稿81の中心である。
【0018】一方、ラインセンサ5の読取幅に対して原
稿の左端又は右端を読取幅の左端又は右端に合わせてセ
ットするタイプ(すなわち、端詰めタイプ)のファクシ
ミリ装置では、ラインセンサ5の読取幅の左右両端から
均等に削除することはできない。そこで、この場合には
例えば図3に示すように、1/2を削除する場合、ライ
ンセンサ5の読取幅D1(ただし、1行を16データと
して示している)に対し、読取幅D1の左端から2デー
タ、右端から6データを削除する。ただし、図3は原稿
81を左端詰めでセットした場合を例示している。この
ように、左端詰め又は右端詰めでセットするタイプのフ
ァクシミリ装置では、詰める側の削除データ量を少なく
する必要がある。この場合、詰める側のデータ量をいく
ら削除するかは、経験則によって予め決定しておく。
【0019】このような削除割合入力部10は、本実施
形態では、図示しないファクシミリ本体の操作パネル
に、1/2、1/3、1/4に対応した3個の削除ボタ
ンを設けた構成としている。ただし、ファクシミリ本体
の表示パネルに、1/2、1/3、1/4の削除割合を
表示させて、その中から選択するようにしてもよい。す
なわち、使用者が任意の削除ボタンを操作することによ
って、削除割合が選択できるようになっている。
【0020】削除幅記憶部11には、ラインセンサ5の
読取幅の左右両端からの削除幅が、削除割合入力部10
から入力される3種類の削除割合(1/2、1/3、1
/4)に対応させて、3種類記憶されている。すなわ
ち、ラインセンサ5の読取幅に対して原稿の幅方向の中
心を読取幅の幅方向の中心に合わせてセットするタイプ
のファクシミリ装置では、1/2削除ボタンに対して、
ラインセンサ5の読取幅の左右両端から1/4ずつ削除
するデータが記憶されており、1/3削除ボタンに対し
て、ラインセンサ5の読取幅の左右両端から1/6ずつ
削除するデータが記憶されており、1/4削除ボタンに
対して、ラインセンサ5の読取幅の左右両端から1/8
ずつ削除するデータが記憶されている。また、端詰めタ
イプのファクシミリ装置では、図3に示したように、予
め決定された割合の削除データが、3種類の削除割合
(1/2、1/3、1/4)に対応させて記憶されてい
る。
【0021】送受信制御回路9は、ラインセンサ5によ
る原稿の読み取り時、削除割合入力部10から入力され
た任意の削除割合に基づいて、削除幅記憶部11から対
応する削除幅を読み出し、この削除幅情報をファクシミ
リ画像処理部4に与える。ファクシミリ画像処理部4
は、この削除幅情報に基づき、ラインセンサ5の読取幅
の左右両端から、この削除幅情報分だけ、ラインセンサ
5による原稿の読み取りデータを破棄し、残りの原稿部
分の読み取りデータ(画像データ)を画像データ記憶部
7に出力する。この場合、ファクシミリ画像処理部4
は、ラインセンサ5によって読み取られたデジタルの画
像データを、例えばMF符号化方式やMR符号化方式等
によって帯域圧縮して、画像データ記憶部7に出力す
る。
【0022】図4は、本発明の請求項1に対応したファ
クシミリ通信システムにおける第2のファクシミリ装置
の電気的構成を示すブロック図であって、本実施形態で
は蓄積型のファクシミリ装置となっている。図におい
て、1は電話回線、2は網制御回路、3は変復調回路、
4はファクシミリ画像処理部、5はラインセンサ、6は
印字出力部、7は画像データ記憶部、8は着信検出回
路、9は送受信制御回路であり、これらの構成は送受信
制御回路9の構成を除いて図1に示したものと同様であ
る。
【0023】本実施形態では、上記構成において、送受
信制御回路9に空白部付加情報記憶部21が双方向に接
続された構成となっている。空白部付加情報記憶部21
には、第1のファクシミリ装置から送信されてきた削除
幅情報に基づき、その後に受信する画像データの左側、
右側又は左右両側に適当な空白部を付加して印字出力す
るための空白部付加情報が記憶されている。
【0024】空白部付加情報は、本実施形態では、次の
4種類の情報となっている。すなわち、付加情報1は、
受信した画像データの後に白データを不足データ数分だ
け追加する情報〔図5(b)参照〕であり、付加情報2
は、受信した画像データの前後に均等に白データを追加
する情報〔図5(c)参照〕であり、付加情報3は、受
信した画像データの前に白データを不足データ数分だけ
追加する情報〔図5(d)参照〕であり、付加情報4
は、受信した画像データを削除幅分だけ横方向に拡大す
る情報〔図5(e)参照〕である。因みに、図5(a)
は第1のファクシミリ装置にセットされた原稿であっ
て、原稿の1/2削除を選択した場合を例示している。
また、同図(b)〜(e)はこの(a)に示した1/2
削除した画像データを、それぞれの付加情報に従って復
元した状態を示している。すなわち、図5(b)〜
(e)において、太枠で囲んだ部分が、第1のファクシ
ミリ装置から送信されてきた画像データ部分であり、細
枠で囲んだ部分が、受信側で付加した空白部分である。
【0025】なお、図5(e)に示すように、受信した
画像データを削除幅分だけ横方向に拡大する方法として
は、選択した削除割合(1/2、1/3、1/4)の逆
数の回数分横方向に重ねて印字するようにすればよい。
このようにすれば、小さい文字等が拡大されて見やすく
なる。次に、上記構成のファクシミリ通信システムにお
ける原稿送受信動作について説明する。ただし、第1の
ファクシミリ装置は、ここではラインセンサ5の読取幅
に対して原稿の幅方向の中心を読取幅の幅方向の中心に
合わせてセットするタイプ(図2に示すタイプ)のもの
とする。
【0026】原稿を送信する際、使用者は、送信する原
稿に書き込まれている情報の領域(配置状態)を目視に
より確認し、情報がカットされない削除幅を判断して、
その削除幅に対応する削除割合を選択する。例えば、ラ
インセンサ5の読取幅がB4幅であり、送信する原稿が
A4幅であって、そのA4幅の左右両端ぎりぎりまで情
報が書き込まれている場合には、削除割合1/4を選択
し、A4幅の左右両端から1.5cm程度まで情報が書
き込まれている場合には、削除割合1/3を選択し、A
4幅の左右両端から4cm程度まで情報が書き込まれて
いる場合には、削除割合1/2を選択する。この選択
は、経験によって十分習得できるものであるが、削除割
合を選択する条件を使用説明書等に記載しておくのも有
効な手段である。また、原稿の差し込み口に1/2、1
/3、1/4のスケールを付しておき、原稿をセット
(すなわち、差し込み口に挿入)したときに、原稿の情
報領域と差し込み口のスケールとを目視により比較し
て、削除割合を選択するようにしてもよい。
【0027】ここで、使用者により1/2の削除ボタン
が操作されると、送受信制御回路9は、削除幅記憶部1
1から対応する削除幅、すなわちラインセンサ5の読取
幅の左右両端から1/4ずつ削除するデータ(図2につ
いて言えば、読取幅D1の左端から4データ、右端から
4データを削除することを指示するデータ)を読み出
し、この削除幅情報をファクシミリ画像処理部4に与え
る。ファクシミリ画像処理部4は、この削除幅情報に基
づき、ラインセンサ5の読取幅D1の左右両端から、こ
の削除幅情報分(左端から4データ、右端から4デー
タ)だけ、ラインセンサ5による原稿の読み取りデータ
を破棄し、残りの原稿部分(中央の8データ分)の読み
取りデータ(画像データ)を画像データ記憶部7に出力
する。
【0028】これにより、画像データ記憶部7には、1
ライン8データからなる画像データが記憶されることに
なる。つまり、従来は1ライン16データの画像データ
(MH符号化している場合には、前4データ分の圧縮デ
ータと、中央の8データと、後ろ4データ分の圧縮デー
タとからなる画像データ)が、本発明では1ライン8デ
ータの画像データとなっている。そのため、送信に際し
ては1ラインについてこの8データ分の画像データを送
信するだけでよいので、送信時間が大幅に短縮できるこ
とになる。
【0029】この後、通信回線を経由して第2のファク
シミリ装置との間でファクシミリ通信を実行し、第1の
ファクシミリ装置と第2のファクシミリ装置とがフェー
ズBの状態に入ったとき、第1のファクシミリ装置は、
自機が空白部分を削除した新通信方式で通信する旨を知
らせるとともに、相手装置が新通信方式対応であること
を確認する。すなわち、第1のファクシミリ装置は、送
信する画像データが空白部分を削除した情報であること
を示す削除情報と削除幅情報とを第2のファクシミリ装
置に送信し、第2のファクシミリ装置から新通信方式対
応である旨の応答信号を得ることによって、新通信方式
での通信が可能であることを確認する。
【0030】その後、フェーズCの状態に入ると、第1
のファクシミリ装置の送受信制御回路9は、画像データ
記憶部7に記憶されている空白部分を削除した画像デー
タを、ファクシミリ画像処理部4、変復調回路3、網制
御回路2、電話回線1を経由して第2のファクシミリ装
置側に送信する。第2のファクシミリ装置では、第1の
ファクシミリ装置からフェーズBの状態のときに送信さ
れてきた削除情報と削除幅情報とに基づき、空白部付加
情報記憶部21から予め選択された空白部付加情報(例
えば、付加情報1)を読み出し、その読み出した空白部
付加情報に従って、その後に受信する画像データの後ろ
に白データを不足データ数分だけ追加して、印字出力す
ることになる。つまり、付加情報1の場合、記録紙には
図5(b)に示す配置状態で印字されることになる。
【0031】図6は、本発明の請求項2に対応したファ
クシミリ通信システムにおける第1のファクシミリ装置
の電気的構成を示すブロック図であって、本実施形態で
は蓄積型のファクシミリ装置となっている。図におい
て、1は電話回線、2は網制御回路、3は変復調回路、
4はファクシミリ画像処理部、5はラインセンサ、6は
印字出力部、7は画像データ記憶部、8は着信検出回
路、9は送受信制御回路であり、これらの構成は送受信
制御回路9の構成を除いて図1に示したものと同様であ
るので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0032】本実施形態では、上記構成において、送受
信制御回路9に原稿入力部15の出力と削除割合入力部
16の出力とが導かれているとともに、原稿外削除幅記
憶部14と原稿内削除幅記憶部15とがそれぞれ双方向
に接続された構成となっている。原稿入力部12は、原
稿の種類(B4、B5、B6、A4、A5、A6等)を
入力するブロックであり、本実施形態では、図示しない
ファクシミリ本体の操作パネルに、原稿の種類に対応し
た複数個の原稿ボタンを設けた構成としている。ただ
し、ファクシミリ本体の表示パネルに原稿の種類を表示
させて、その中から選択するようにしてもよい。すなわ
ち、使用者が任意の原稿ボタンを操作することによっ
て、原稿の種類が選択できるようになっている。
【0033】削除割合入力部13は、原稿の横幅に対し
て、その横幅の左右両端からの削除割合を入力するブロ
ックである。ここで、削除割合とは、原稿の情報部分
(画像データ部分)を除く左右の空白部分が、原稿の横
幅に占める割合のことであって、本実施形態では、1/
2、1/3、1/4の3種類が用意されている。すなわ
ち、1/2は原稿の横幅の1/2を削除することを意味
し、1/3は原稿の横幅の1/3を削除することを意味
し、1/4は原稿の横幅の1/4を削除することを意味
している。
【0034】この場合、1/2削除するとは原稿の横幅
の左右両端から1/4ずつ削除することを意味し、1/
3削除するとは原稿の横幅の左右両端から1/6ずつ削
除することを意味し、1/4削除するとは原稿の横幅の
左右両端から1/8ずつ削除することを意味している。
例えば、1/2を削除する場合には、図7に示すよう
に、原稿81の横幅E2(ただし、1行を24データと
して示している)に対し、横幅E2の左端から6デー
タ、右端から6データを削除する。
【0035】このような削除割合入力部13は、本実施
形態では、図示しないファクシミリ本体の操作パネル
に、1/2、1/3、1/4に対応した3個の削除ボタ
ンを設けた構成としている。ただし、ファクシミリ本体
の表示パネルに、1/2、1/3、1/4の削除割合を
表示させて、その中から選択するようにしてもよい。す
なわち、使用者が任意の削除ボタンを操作することによ
って、原稿81の削除割合が選択できるようになってい
る。原稿外削除幅記憶部14は、ラインセンサ5の読取
幅D2のうちセットされた原稿81の横幅E2を除いた
原稿外削除幅のデータを、原稿入力部12から入力され
る原稿の種類に対応させて予め記憶している。
【0036】この場合、ラインセンサ5の読取幅D2に
対して原稿の幅方向の中心を読取幅D2の幅方向の中心
に合わせてセットするタイプのファクシミリ装置では、
原稿外削除幅のデータは、ラインセンサ5の読取幅D2
から原稿81の横幅E2を引いた残幅をFとすると、ラ
インセンサ5の読取幅D2の左右両端からF/2ずつ削
除することを示すデータとなっている。例えば、図8に
示すように、ラインセンサ5の読取幅D2がB4サイズ
(図では1行を32データとして示している)であっ
て、読み取る原稿81がA4サイズ(図では1行を24
データとして示している)である場合、読取幅D2の左
端から4データ、右端から4データを削除する。
【0037】一方、ラインセンサ5の読取幅D2に対し
て原稿81の左端又は右端を読取幅D2の左端又は右端
に合わせてセットするタイプ(すなわち、端詰めタイ
プ)のファクシミリ装置では、ラインセンサ5の読取幅
D2の左右両端から均等に削除することはできない。そ
こで、この場合には例えば図9に示すように、ラインセ
ンサ5の読取幅D2(ただし、1行を32データとして
示している)に対して、A4サイズの原稿81の横幅E
2分(ただし、1行を24データとして示している)を
残すように、読取幅D2の右端から8データを削除す
る。ただし、図9は原稿81を左端詰めでセットした場
合を例示している。このように、左端詰め又は右端詰め
でセットするタイプのファクシミリ装置では、詰める側
の削除データ量をゼロとする。
【0038】原稿内削除幅記憶部15は、削除割合入力
部13から入力される削除割合(1/2、1/3、1/
4)に対応する原稿の左右両端からの削除幅のデータ
を、原稿入力部12から入力される原稿の種類(B4、
B5、B6、A4、A5、A6等)に対応させて予め記
憶している。例えば、図7に示した原稿81について見
ると、1/2を削除する場合には、横幅E2の左端から
6データ、右端から6データを削除することを示すデー
タとなっている。また、1/3を削除する場合には、横
幅E2の左端から4データ、右端から4データを削除す
ることを示すデータとなっており、1/4を削除する場
合には、横幅E2の左端から3データ、右端から3デー
タを削除することを示すデータとなっている。図7は、
1/4を削除する場合を例示している。原稿内削除幅記
憶部15には、このような削除幅のデータを、原稿の種
類(B4、B5、B6、A4、A5、A6等)に対応さ
せて記憶している。
【0039】送受信制御回路9は、ラインセンサ5によ
る原稿の読み取り時、原稿入力部12から入力される原
稿の種類(B4、B5、B6、A4、A5、A6等)に
基づいて、原稿外削除幅記憶部14から対応する原稿の
種類の原稿外削除幅を読み出すとともに、原稿入力部1
2から入力される原稿の種類(B4、B5、B6、A
4、A5、A6等)と削除割合入力部13から入力され
る削除割合(1/2、1/3、1/4)とに基づいて、
原稿内削除幅記憶部15から対応する原稿の種類の原稿
内削除幅を読み出し、この読み出した原稿外削除幅及び
原稿内削除幅の情報をファクシミリ画像処理部4に与え
る。
【0040】ファクシミリ画像処理部4は、この削除幅
情報(原稿外削除幅情報及び原稿内削除幅情報)に基づ
き、ラインセンサ5の読取幅の左右両端から、原稿外削
除幅分及び原稿内削除幅分だけ、ラインセンサ5による
原稿の読み取りデータを破棄し、残りの原稿部分の読み
取りデータ(画像データ)を画像データ記憶部7に出力
する。この場合、ファクシミリ画像処理部4は、ライン
センサ5によって読み取られたデジタルの画像データ
を、例えばMF符号化方式やMR符号化方式等によって
帯域圧縮して、画像データ記憶部7に出力する。
【0041】一方、本発明の請求項2に対応したファク
シミリ通信システムにおける第2のファクシミリ装置の
電気的構成は、図4に示したもの同様であるので、ここ
では図示及び詳細な説明を省略する。次に、上記構成の
ファクシミリ通信システムにおける原稿送受信動作につ
いて説明する。ただし、第1のファクシミリ装置は、こ
こではラインセンサ5の読取幅に対して原稿の幅方向の
中心を読取幅の幅方向の中心に合わせてセットするタイ
プ(図8に示すタイプ)のファクシミリ装置について説
明する。
【0042】原稿を送信する際、使用者は、送信する原
稿の種類を原稿入力部12を操作して入力する。ここで
は、A4を示す原稿ボタンが操作されたとする。また、
使用者は、送信する原稿に書き込まれている情報の領域
(配置状態)を目視により確認し、情報がカットされな
い削除幅を判断して、その削除幅に対応する削除割合を
選択する。削除割合の選択は、経験によって十分習得で
きるものであるが、削除割合を選択する条件を使用説明
書等に記載しておくのも有効な手段である。また、原稿
の差し込み口に1/2、1/3、1/4のスケールを付
しておき、原稿をセット(すなわち、差し込み口に挿
入)したときに、原稿の情報領域と差し込み口のスケー
ルとを目視により比較して、削除割合を選択するように
してもよい。
【0043】ここで、使用者により、削除割合入力部1
3の例えば1/4削除ボタンが操作されると、送受信制
御回路9は、原稿外削除幅記憶部14から対応する原稿
の種類(A4)の原稿外削除幅、すなわちラインセンサ
5の読取幅D2の左右両端からF/2ずつ削除するデー
タ(図8について言えば、読取幅D2の左端から4デー
タ、右端から4データを削除することを指示するデー
タ)を読み出す。また、送受信制御回路9は、原稿入力
部12から入力された原稿の種類(A4)と削除割合入
力部13から入力された削除割合(1/4)とに基づい
て、原稿内削除幅記憶部15から対応する原稿の種類
(A4)の原稿内削除幅、すなわち原稿81の横幅E2
の左右両端から1/8ずつ削除するデータ(図8につい
て言えば、横幅E2の左端から3データ、右端から3デ
ータを削除することを指示するデータ)を読み出す。そ
して、この原稿外削除幅(両端からそれぞれ4データ)
及び原稿内削除幅(両端からそれぞれ3データ)の情報
をファクシミリ画像処理部4に与える。
【0044】ファクシミリ画像処理部4は、この削除幅
情報に基づき、ラインセンサ5の読取幅D1の左右両端
から、この削除幅情報分(左端から7データ、右端から
7データ)だけ、ラインセンサ5による原稿の読み取り
データを破棄し、残りの原稿部分(中央の18データ
分)の読み取りデータ(画像データ)を画像データ記憶
部7に出力する。
【0045】これにより、画像データ記憶部7には、1
ライン18データからなる画像データが記憶されること
になる。つまり、従来は1ライン32データの画像デー
タ(MH符号化している場合には、前7データ分の圧縮
データと、中央の18データと、後ろ7データ分の圧縮
データとからなる画像データ)が、本発明では1ライン
18データの画像データとなっている。そのため、送信
に際しては1ラインについてこの18データ分の画像デ
ータを送信するだけでよいので、送信時間が大幅に短縮
できることになる。この後、通信回線を経由して第2の
ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を実行する
のであるが、ここから後の動作は、請求項1に対応した
前記実施形態で説明したものと全く同様であるので、こ
こではファクシミリ通信実行後の動作説明を省略する。
【0046】図10は、本発明の請求項3に対応したフ
ァクシミリ通信システムにおける第1のファクシミリ装
置の電気的構成を示すブロック図であって、本実施形態
では蓄積型のファクシミリ装置となっている。図におい
て、1は電話回線、2は網制御回路、3は変復調回路、
4はファクシミリ画像処理部、5はラインセンサ、6は
印字出力部、7は画像データ記憶部、8は着信検出回
路、9は送受信制御回路であり、これらの構成は送受信
制御回路9の構成を除いて図1に示したものと同様であ
るので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0047】本実施形態では、上記構成において、送受
信制御回路9に削除幅算出部16が双方向に接続された
構成となっている。削除幅算出部16は、ラインセンサ
5によって読み取られ、画像データ記憶部7に記憶され
た画像データを取り込む。そして、図11に示すよう
に、読み取った画像データ82の最大横幅G3を検出
し、ラインセンサ5の読取幅D3からこの最大横幅G3
を引いた空白部分である左右両側の削除幅H3a,H3
bを算出する。削除幅算出部16は、このような演算
を、取り込まれた画像データの各頁ごとに行い、各頁ご
とに対応させて記憶している。
【0048】送受信制御回路9は、画像データ記憶部7
に記憶された画像データの送信時、ファクシミリ画像処
理部4を制御して、削除幅算出部16により算出された
左右両側の削除幅H3a,H3bに該当する部分の画像
データの送信を禁止し、残りの画像データ(G3部分)
を送信させる制御を、画像データの各頁ごとに行う。例
えば、ラインセンサ5の読取幅D3が1行32データで
あり、ある頁の画像データの最大横幅G3が20データ
であった場合、左右両側の削除幅H3a,H3bは、均
等であった場合には共に6データとなる。従って、画像
データの送信時、この頁の画像データの任意の1ライン
についてみると、画像データ記憶部7から読み出した1
ライン分の画像データ(32データ)のうち、最初の6
データの送信を禁止し、次の20データを送信し、最後
の6データの送信を禁止することになる。
【0049】すなわち、従来は1ライン32データの画
像データ(MH符号化している場合には、前6データ分
の圧縮データと、中央の20データと、後ろ6データ分
の圧縮データとからなる画像データ)が、本発明では1
ライン20データの画像データとなっている。そのた
め、送信に際しては1ラインについてこの20データ分
の画像データを送信するだけでよいので、送信時間が大
幅に短縮できることになる。
【0050】図12は、本発明の請求項3に対応したフ
ァクシミリ通信システムにおける第2のファクシミリ装
置の電気的構成を示すブロック図であって、本実施形態
では蓄積型のファクシミリ装置となっている。図におい
て、1は電話回線、2は網制御回路、3は変復調回路、
4はファクシミリ画像処理部、5はラインセンサ、6は
印字出力部、7は画像データ記憶部、8は着信検出回
路、9は送受信制御回路であり、これらの構成は送受信
制御回路9での受信処理動作を除いて図4に示したもの
と同様である。
【0051】次に、上記構成のファクシミリ通信システ
ムにおける原稿送受信動作について説明する。ただし、
第1のファクシミリ装置は、ここではラインセンサ5の
読取幅に対して原稿の幅方向の中心を読取幅の幅方向の
中心に合わせてセットするタイプのファクシミリ装置に
ついて説明する。原稿をセットして図示しないスタート
ボタンを操作すると、セットされた原稿はラインセンサ
5によって読み取られ、ファクシミリ画像処理部4にお
いて帯域圧縮等の処理が施されて画像データ記憶部7に
記憶される。このとき、削除幅算出部16は、画像デー
タ記憶部7に記憶された画像データを取り込み、取り込
んだ画像データの最大横幅を検出し、ラインセンサ5の
読取幅からこの最大横幅を引いた空白部分である左右両
側の削除幅を算出する。削除幅算出部16は、このよう
な演算を、取り込まれた画像データの各頁ごとに行い、
各頁ごとに対応させて記憶している。
【0052】この後、通信回線を経由して第2のファク
シミリ装置との間でファクシミリ通信を実行し、第1の
ファクシミリ装置と第2のファクシミリ装置とがフェー
ズBの状態に入ったとき、第1のファクシミリ装置は、
自機が空白部分を削除した新通信方式で通信する旨を知
らせるとともに、相手装置が新通信方式対応であること
を確認する。すなわち、第1のファクシミリ装置は、送
信する画像データが空白部分を削除した情報であること
を示す削除情報と、削除幅算出部16で算出された全頁
分の削除幅情報とを第2のファクシミリ装置に送信し、
第2のファクシミリ装置から新通信方式対応である旨の
応答信号を得ることによって、新通信方式での通信が可
能であることを確認する。
【0053】その後、フェーズCの状態に入ると、第1
のファクシミリ装置の送受信制御回路9は、ファクシミ
リ画像処理部4を制御して画像データ記憶部7に記憶さ
れている画像データを読み出し、削除幅算出部16によ
り算出された左右両側の削除幅に該当する部分の空白デ
ータの送信を禁止し、残りの画像データを送信する制御
を、画像データの各頁ごとに行う。この画像データは、
ファクシミリ画像処理部4、変復調回路3、網制御回路
2、電話回線1を経由して第2のファクシミリ装置側に
送信される。
【0054】第2のファクシミリ装置では、第1のファ
クシミリ装置からフェーズBの状態のときに送信されて
きた削除情報と全頁分の削除幅情報とに基づき、その後
に受信する画像データに、各頁ごとの削除幅情報で示さ
れた量の空白部を付加して、各頁ごとに印字出力する。
【0055】なお、上記した請求項1〜3に対応する各
実施形態では、ファクシミリ装置は原稿読み取り時に空
白部分の削除幅を手動又は自動で設定するように構成し
ているが、例えば通信する相手側のファクシミリ装置
が、本発明のファクシミリ装置の通信方式に対応したデ
ータ復元手段を備えていない場合には、空白部分を削除
しない通常のファクシミリ通信が行えるように、通信方
式の切換手段を設けてもよい。
【0056】また、上記した請求項1〜3に対応する各
実施形態では、説明を簡単なものとするために、第1の
ファクシミリ装置は送信側として機能し、第2のファク
シミリ装置は受信側として機能するように構成している
が、第1のファクシミリ装置及び第2のファクシミリ装
置共に、送信側と受信側の両方の機能を備えるように構
成することが可能であり、このように構成することがむ
しろ普通である。
【0057】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のファクシミリ通
信システムによれば、削除割合入力手段によって削除割
合を入力するだけで、原稿の左右の空白部分を削除して
送信することができるので、通信データ量を大幅に削減
できるものである。これにより、通信時間の短縮、通信
コストの低減が図れるものである。また、本発明の請求
項2記載のファクシミリ通信システムによれば、原稿入
力手段から原稿の種類を入力し、削除割合入力手段から
原稿の削除割合を入力するだけで、原稿の左右の空白部
分を削除して送信することができるので、通信データ量
を大幅に削減できるものである。これにより、通信時間
の短縮、通信コストの低減が図れるものである。また、
原稿の削除割合の入力は、目視による人の判断によって
行うが、ラインセンサの読取幅に対する情報の横幅を見
て判断する必要がなく、原稿の横幅に対する情報の横幅
を直接見て判断できるので、削除割合の判断がより簡単
に行えるものである。また、本発明の請求項3記載のフ
ァクシミリ通信システムは、原稿をセットしてスタート
ボタンを押すだけで、原稿の左右の空白部分を削除して
送信することができるので、目視による人の判断が不要
になる。また、通信データ量を大幅に削減できるので、
通信時間の短縮、通信コストの低減が図れるものであ
る。また、本発明の請求項4記載のファクシミリ通信シ
ステムは、送信されてきた削除情報に基づいて、その後
に受信する画像データを削除幅分だけ横方向に拡大して
印字出力するようにしたので、小さい文字等が拡大され
て見やすくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に対応したファクシミリ通信
システムにおける第1のファクシミリ装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】ラインセンサの読取幅の中心に原稿の横幅の中
心を合わせてセットするタイプのファクシミリ装置にお
いて、ラインセンサの読取幅に対する削除割合を説明す
るための図である。
【図3】端詰めタイプのファクシミリ装置において、ラ
インセンサの読取幅に対する削除割合を説明するための
図である。
【図4】本発明の請求項1に対応したファクシミリ通信
システムにおける第2のファクシミリ装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図5】(a)〜(e)は、第2のファクシミリ装置で
受信した画像データの各種復元方法を説明するための図
である。
【図6】本発明の請求項2に対応したファクシミリ通信
システムにおける第1のファクシミリ装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図7】原稿の横幅に対する削除割合を説明するための
図である。
【図8】ラインセンサの読取幅の中心に原稿の横幅の中
心を合わせてセットするタイプのファクシミリ装置にお
いて、ラインセンサの読取幅に対する削除割合を説明す
るための図である。
【図9】端詰めタイプのファクシミリ装置において、ラ
インセンサの読取幅に対する削除割合を説明するための
図である。
【図10】本発明の請求項3に対応したファクシミリ通
信システムにおける第1のファクシミリ装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図11】ラインセンサの読取幅から画像データの最大
横幅を引いた空白部分である左右両側の削除幅を算出す
る手順を説明するための図である。
【符号の説明】
4 ファクシミリ画像処理部 5 ラインセンサ 7 画像データ記憶部 9 送受信制御回路(送信制御手段、受信制御手段) 10 削除割合入力部 11 削除幅記憶部 12 原稿入力部 13 削除割合入力部 14 原稿外削除幅記憶部 15 原稿内削除幅記憶部 16 削除幅算出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のファクシミリ装置と第2のファク
    シミリ装置とが通信回線を経由してファクシミリ通信を
    行うファクシミリ通信システムにおいて、 前記第1のファクシミリ装置は、 原稿を読み取るラインセンサの読取幅に対して、その読
    取幅の左右両端からの削除割合を入力する削除割合入力
    手段と、 この削除割合入力手段から入力される複数種類の削除割
    合に対応させて、前記読取幅の左右両端からの削除幅を
    予めデータとして記憶している削除幅記憶手段と、 前記削除割合入力手段から入力された任意の削除割合に
    基づいて、前記削除幅記憶手段から対応する削除幅を読
    み出し、前記読取幅の左右両端から、前記読み出した削
    除幅だけ前記ラインセンサによる原稿の読み取りを禁止
    し、残りの原稿部分を前記ラインセンサにより読み取っ
    て送信するとともに、この読み取った画像データを送信
    に先立って、送信する画像データが空白部分を削除した
    データであることを示す削除情報と削除幅情報とを送信
    する送信制御手段とを備え、 前記第2のファクシミリ装置は、 受信した画像データの左側、右側又は左右両側に適当な
    空白部を付加して印字出力する空白部付加情報を記憶す
    る空白部付加情報記憶手段と、 前記第1のファクシミリ装置から送信されてきた削除情
    報と削除幅情報とに基づき、前記空白部付加情報記憶手
    段から空白部付加情報を読み出し、その後に受信する画
    像データの左側、右側又は左右両側に適当な空白部を付
    加して印字出力する受信制御手段とを備えたことを特徴
    とするファクシミリ通信システム。
  2. 【請求項2】 第1のファクシミリ装置と第2のファク
    シミリ装置とが通信回線を経由してファクシミリ通信を
    行うファクシミリ通信システムにおいて、 前記第1のファクシミリ装置は、 原稿の種類を入力する原稿入力手段と、 原稿の左右両端からの削除割合を入力する削除割合入力
    手段と、 ラインセンサの読取幅のうちセットされた原稿の横幅を
    除いた原稿外削除幅のデータを、前記原稿入力手段から
    入力される原稿の種類に対応させて予め記憶している原
    稿外削除幅記憶手段と、 前記削除割合入力手段から入力される削除割合に対応す
    る原稿の左右両端からの削除幅のデータを、前記原稿入
    力手段から入力される原稿の種類に対応させて予め記憶
    している原稿内削除幅記憶手段と、 前記原稿入力手段から入力される原稿の種類に基づい
    て、前記原稿外削除幅記憶手段から対応する原稿の種類
    の原稿外削除幅を読み出すとともに、前記原稿入力手段
    から入力される原稿の種類と前記削除割合入力手段から
    入力される削除割合とに基づいて、前記原稿内削除幅記
    憶手段から対応する原稿の種類の原稿内削除幅を読み出
    し、前記読み出した原稿外削除幅及び原稿内削除幅だけ
    前記ラインセンサによる原稿の読み取りを禁止し、残り
    の原稿部分を前記ラインセンサにより読み取って送信す
    るとともに、この読み取った画像データの送信に先立っ
    て、送信する画像データが空白部分を削除した情報であ
    ることを示す削除情報と削除幅情報とを送信する送信制
    御手段とを備え、 前記第2のファクシミリ装置は、 受信した画像データの左側、右側又は左右両側に適当な
    空白部を付加して印字出力する空白部付加情報を記憶す
    る空白部付加情報記憶手段と、 前記第1のファクシミリ装置から送信されてきた削除情
    報と削除幅情報とに基づき、前記空白部付加情報記憶手
    段から空白部付加情報を読み出し、その後に受信する画
    像データの左側、右側又は左右両側に適当な空白部を付
    加して印字出力する受信制御手段とを備えたことを特徴
    とするファクシミリ通信システム。
  3. 【請求項3】 第1のファクシミリ装置と第2のファク
    シミリ装置とが通信回線を経由してファクシミリ通信を
    行うファクシミリ通信システムにおいて、 前記第1のファクシミリ装置は、 セットされた原稿の情報をラインセンサにより読み取っ
    て内部メモリに蓄積するとともに、前記ラインセンサの
    読取幅に対する読み取った画像の最大横幅を検出し、前
    記ラインセンサの読取幅からこの最大横幅を引いた空白
    部分である左右両側の削除幅を算出する削除幅算出手段
    と、 前記内部メモリに蓄積された画像データの送信時、前記
    削除幅算出手段によって算出された左右両側の削除幅に
    該当するデータの送信を禁止し、残りの画像データ部分
    を送信するとともに、この画像データの送信に先立っ
    て、送信する画像データが空白部分を削除した情報であ
    ることを示す削除情報と削除幅情報とを送信する送信制
    御手段とを備え、 前記第2のファクシミリ装置は、 前記第1のファクシミリ装置から送信されてきた削除情
    報と削除幅情報とに基づき、その後に受信する画像デー
    タに削除幅情報で示された量の空白部を付加して印字出
    力する受信制御手段を備えたことを特徴とするファクシ
    ミリ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記第2のファクシミリ装置の受信制御
    手段は、前記第1のファクシミリ装置から送信されてき
    た削除情報に基づき、その後に受信する画像データを削
    除幅分だけ横方向に拡大して印字出力するものである請
    求項1、2又は3記載のファクシミリ通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001346030A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Hitachi Ltd 情報掲載方法および文書処理端末
US9400946B2 (en) 2014-06-18 2016-07-26 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus with code image position determination
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